site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特養に物申す 前編

2013/06/08 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

前記事の続きのようで恐縮ですが、やはりアルツ君の問題行動は多いようです。

一時ほどの混乱は、昨日金曜日の時点では、終息しつつある気配だし、日中散歩に出かけた時は機嫌よく、自ら進んで、鉄棒をやっていたので、大丈夫そうにも思えるのですが、ヤッチや姉の前では笑顔を見せるアルツ君なので、どうもはっきりしません。

(^^ゞ

ヤッチ自身は、友人Yさんと一緒に面会に出かけた時に、ほんのちょっとだけ、アルツ君がイラッとする瞬間を見ただけなんで、正直、そんなにアルツ君が施設内で運動会をする姿は想像できません。

ほんの一瞬イラッとするアルツ君と言ったって、誰にでも機嫌が悪かったり、気分がすぐれないことはあるもので、それをこっちがチラリと垣間見た程度の話です。

でも、施設の相談員さんの話しでは、アルツ君のここ何週間かの主な行動はこんな感じです。

  • 朝、薬を飲まない(拒否する)
  • 食事を拒むことが多くなった
  • 自分は家族に捨てられたと思っている
  • 捨てられたから薬で殺そうとしていると勘違いをする
  • クローゼットの中にしまってあるリハパンのストックや荷物を居室内で撒き散らかす
  • 片付けに入ろうとする職員を怒鳴って、居室に入れさせない
  • 夜中に裸足で廊下をウロウロする
  • 食事を食べたことをすぐに忘れてしまうので、『何も食わせないで、俺を殺す気か!!』と職員に大声で怒鳴る
  • 等々


まあ、他にもいろいろと聞きましたが、どれもいわゆる認知症の症状と呼ばれるものばかりで、心配といえば心配ですが、『そいつは大変だ!!』というほどのものではないような気がします。

施設の職員さんにしてみれば、日常よくある光景のような気がします。

ヤッチにとっては、アルツ君のこれらの言動や行動そのものが、まったく気にならないというわけではありませんが、これらに対して、施設の職員さんがどう対処しているのかの方がもっと気になります。

訊けば、結局、なだめようとすると、返って興奮がエスカレートすることがあるので、先週に引き続き、嫌がることはなるべく避け、あまり積極的な声掛けのような事はして下さっていないようです。

わかったものは、アルツ君の食事を拒む原因です。

もちろん拒む原因は他にもあるわけで、原因の内の一つに過ぎません。

食いしん坊のアルツ君が食事を摂らないということは、地獄の苦しみですから、自らすすんで、摂らないわけありません。

実はアルツ君の舌に口内炎が出来ていたんです。

ヤッチが面会に行って、気づいたことなんですが、差し入れでヤッチが持って来たカットパインをアルツ君が口に放り込んだ時に『辛い!!』と言って吐き出したんです。

ヤッチが先に味見しているので、『辛い!!』なんていうことはありません。

アルツ君に舌を出させると、下の付け根近くが少し膨らみ、白く変色しています。

ヤッチが綿棒で患部を軽く突くと、『辛い!!』

これでは美味しく食事をできるわけありませんねえ…。

すいません…。

このアルツ君の口内炎がいつできたか、正直、おぼえていません…。

(-_-;)

ヤッチは施設の看護師さんにこのことを報告し、診てもらいましたが、口内炎用の塗り薬を塗布すると、おそらく嫌がってすぐに舐めてしまうか、吐きだしてしまうだろうという結論。

経過観察してもらうことで合意です。

そして、2、3日(?)して口内炎が少し良くなり、食事も美味しく摂れるようになったと思ったら、アルツ君にさらなる悲劇が襲いかかります。

これは姉が、面会に行って気づいたことですが、下の歯の前歯がアルツ君、1本だけ残っていて、その歯の周りに炎症を起こしていたんです。

実はアルツ君、最近になって入れ歯を作りかえています。

施設に歯科の訪問診療があるのですが、その訪問診療でいらっしゃる美人の女医さんに新しい入れ歯を作ってもらっているんです。

以前使っていた入れ歯は、この1本だけ残っている自分の歯に引っ掛けるようなタイプ。

今回作ってもらった新しいアルツ君の入れ歯は、この残った歯も覆ってしまうスッポリとはハマるようなタイプ。

そして、ヤッチはこの女医さんがタイプ。

この女医さんからヤッチはデートのお誘いを受けます。

(@゚Д゚)-。。o○【ウ】【ソ】【!?】

遡ること、たしか5月27日、施設でのケース会議が終わった後に、施設の看護師さんに、ヤッチは呼び止められます。

看護師さん:「今日はありがとうございました。ちょっとよろしいですか?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「いつもお父様の歯のことで訪問診療にいらしている先生をご存知でしょうか?」

ヤッチ:「いえ、まだ一度もお会いしたことはありませんが…。」

看護師さん:「実はその先生の方からご家族様に直接会ってお話をしたいとおっしゃっているのですが、明日は御都合の方はどうでしょうかね?」

ヤッチ:「明日を外すと、いつですかね?」

看護師さん:「先生の診療日は火曜日なので、来週の火曜日になりますが!?」

ヤッチ:「じゃあ、早い方がいいですね。じゃあ、明日お伺いしますよ。」

看護師さん:「では先生にそのように伝えておきます。」

こんな感じで次の日の5月28日火曜日に施設の看護師さん、アルツ君も同席で、施設の会議室で、女医さんとお見合いです。

この時は、まだ歯科の先生が女性とは知らなかったんですけどね…。

女医さん:「○○クリニックの○○と申します。」

ヤッチ:「○○の次男の△△と申します。(で、どこに食事に行く?)」

女医さん:「お父様の入れ歯のことなんですが…。何かお聞きになられています?」

ヤッチ:「はい。父からではなく、姉からなんですが…。先生に何回か入れ歯を調整していただいているみたいなんですが、当たる箇所があるらしく、以前から使っている古い方の入れ歯をしているようです。」

女医さん:「実はお父様、とてもお優しい方なので、私が治療をしている時は、『どこも痛くない』っておっしゃるんですね。」

アルツ君:「それほどでもないよ。」

女医さん:「いえいえ、お父様、お優しいですよ~。で、その時はおっしゃらないのですが、後になって、ご家族様の方から『合わない』とおっしゃられるもので…。」

ヤッチ:「ふむふむ…。」

女医さん:「それで、もしかすると、お父様やご家族様は古い方の入れ歯の方が気に入ってらっしゃるのかなと思いまして…。新しい方の入れ歯ではなく、古い方の入れ歯をお使いになられたいのかなと思いまして…。」

ヤッチ:「でも、もともと古い方が合わなくて、すぐ外れちゃうから、今回新しいものに替えてくださったんですよね?」

女医さん:「はい。そうです。私としては、力不足かもしれませんが、お父様に気に入ってもらえるものをと思い、作ったのですが…。それで、どちらの入れ歯を今後お使いになりたいのか、お伺いしたくて、今日はお時間を作っていただいた次第です。」

ヤッチ:「旦那さん、先生が愛情込めて、作ってくれた入れ歯だってよ。どっち使う?」

アルツ君:「ん…。俺はわからんなぁ…。」

ヤッチ:「んな、照れるなよ~。決めないと?」

アルツ君:「俺はボタモチが食えればそれでいいんだよ。」

女医さん:「え?ボタモチってオハギのことですか?」

アルツ君:「ボタモチはボタモチだよ。美味しいよ~。」

女医さん:「甘い物がお好きなんですね?多分、今回新しくお作りした入れ歯の方が、今までのものより、密着は良くなるので、外れにくいし、食べやすいかと思います。」

ヤッチ:「でしたら、新しいものの方が良いですよね!?」

女医さん:「ただ、今までのものに比べると、大きいので、慣れていただくまでちょっと時間がかかるかもしれません。慣れてしまうと、私としてはこちらの方が快適にお使いいただけると考えています。」

ヤッチ:「だってよ。旦那さん!でも慣れるまでに『痛いのへったくれの』と言って、そこら辺に放り投げたりすると、先生が悲しむらしいぞ?女を泣かせちゃいかんでしょ?」

アルツ君:「お前の好きにしておけ!!」

ヤッチ:「『よきにはからえ』出ましたので、チャレンジさせていただきます。やっぱりダメだという可能性大なので、古い方の入れ歯をその時は調整していただけますか?」

女医さん:「それはもちろん。そして、もう一つお願いがあるのですが…?」

ヤッチ:「何でしょうか?」

女医さん:「新しい入れ歯だけでなく、古い入れ歯にも言えることなのですが、お父様の歯、一本だけ残してあります。どうしてもそこに圧がかかるので、歯の周囲が炎症を起こしやすくなります。入れ歯をお手入れするだけでなく、残っている歯や周囲の歯茎をブラッシングするなどして、口腔ケアを心がけていただきたいんですけど?」

アルツ君:「なんじゃ?そのコウクウ何とかって?」

ヤッチ:「飛行機をデッキブラシでこするんだよ。」

口腔ケアについては、もちろんヤッチや家族も心がけてあげなくてはいけませんが、多くは施設の仕事です。

しかも、今回は施設の看護師さん、しかも主任看護師さんが同席して、聞いているのですから大丈夫でしょう…。

ところが、悲劇は1週間後の今週の火曜日から始まります。

アルツ君が食事を拒んで食べないということを耳にしていたので、アルツ君の昼食時にヤッチは施設に行ってみることに…。

ちょっと寄り道したので、この寄り道で時間をロスした分、アルツ君の昼食時に間に合いませんでした。

すでに入所者さんの多くは食事を食べ終わっている状態…。

アルツ君の席の前にもトレーは置かれておらず、アルツ君は席に座っていませんでした。

施設の職員さんに聞くと、『今日も食べてくださらなかったんですよ…』という返事。

居室の扉を開けると、アルツ君、ベッドで横たわっています。

ヤッチ:「具合でも悪いのか?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「(口内炎が出来ているから)ボタモチを食うのは無理だろう?アンコ入りのプリン持って来たぜ?食ってもいいかい?」

アルツ君:「お前ね、なんで持って来たって言っておいて、お前が食うんだよ。殺生なこと言うなよ。」

ヤッチ:「仕方がない…。食わしてやるか…。」

アルツ君がベッドから起き上がったので、プリンのフタを開けてアルツ君に渡します。

ヤッチ:「プリンなら口内炎でも食えるべ?どう?まだ痛い?」

アルツ君:「何が?何ともありませんよ。」

ヤッチ:「昼を食ってないって言ってたからさぁ…。腹減ってないのか?」

アルツ君:「メシは食えるけど、昼は食えないぞ~。まあ、そんなに減ってないかなぁ…。」

ヤッチ:「へえ、明日は雪かな!?」

結局、お昼ご飯がプリンだけでは、かわいそうなので、何とかコンビニへ連れ出し、食べられそうなものを選んで食べさせます。

そうそう、申し上げるのを忘れていましたが、アルツ君、歩行が怪しくなってきているので、外出する時だけは、車椅子デビューです。

(^^ゞ

コンビニから戻ると、アルツ君がオネムになってしまったので、ヤッチは施設を後にします。

姉には、昼食を拒んだことをメールで報告です。

そして次の日の今週水曜日…。

この日はヤッチは面会に行っていません。

姉の旦那さんが面会に行っています。(今回初登場?)

夜になり、面会に行った姉から、電話がかかってきます。

姉:「パパさあ、口内炎が痛いんじゃないんだよ!!」

ヤッチ:「へえ、そうなの?」

姉:「口内炎もまだほんの少しだけ、痛むみたいだけど、食べられないのは、口内炎じゃなかったみたいだよ!!」

ヤッチ:「えっ?じゃあ、何だったの?」

姉:「○○(姉の旦那)が、夕食時に、私よりも先に面会に行っててさあ…。」

ヤッチ:「で?」

姉:「○○がコンビニかどっかで買ってきたパンをパパにチビリチビリ食べさせてるからさぁ~。」

ヤッチ:「で?」

姉:「『どうしたの?』って訊いたら、歯茎が腫れてるって…。すごい腫れてるから、あれじゃあさあ、痛いわけよ!!」

ヤッチ:「でも、歯医者さんと面談したときに、ここ(施設)の看護師さんも同席して、口腔ケアのことは聞いているはずだよ?口の中を誰も診ていないってこと?」

姉:「じゃない…。結局、ほったらかしなのよ!!○○も『これはひどいな~』って、後でものすごく怒ってたから、よっぽどよ!!」

姉の旦那さん、姉とは全く正反対の性格で、大人しい印象…。

しかも、怒っている姿など、今まで見たことがありません。

姉:「でさ、食べられないからって、施設で出された夕食は下げられちゃって、仕方なく、○○がパンを買ってきたみたい。」

ヤッチ:「昨日、俺が面会に行った時も、昼飯を食べていないのを職員は知っているんだから、シフトが変わっているとしても、申し送りは普通するでしょ?」

姉:「やってないんじゃない!?やってたら絶対こんなことにはならないと思うよ!!」

ヤッチ:「もうさ、これじゃあ、旦那さんが可愛そうだから、朝昼の食事時に施設に電話を掛けて、『ちゃんと食べてますか?』って訊くしかないんじゃない?夜飯のことはあなたが、夜面会に行けば、聞けるでしょ?」

姉:「でも、それでなくても、あそこの家族はモンスターだなんて思われてるんだから、そんなことしたら、ますますそう思われちゃうんじゃない?」

ヤッチ:「いいじゃん!!どうせそう思われてるんだったら、モンスター上等!!だいたい何で気づいてあげられないのかが不思議だし、逆に食事を摂れない状況なら、職員が介助するのが当たり前でしょ。○〇さんに介助させるなんてありえないよ!!しかも気づいていれば、普通は施設から連絡をするでしょ?」

姉:「まあ、そうなんだけどね~。あんたの言うように、逐一、電話でもかけてみるか~。でも、パパの場合、朝はパン食だから、何とか食べれると思うのよね。夜は私が行くから、問題は昼ご飯よね?」

ヤッチ:「じゃあ、昼だけでも電話をしてみれば?」

姉:「一応、明日の木曜日のお昼ご飯から、『おかゆ』にして下さいって、夜勤の子に言っておいたんだわ~。」

ヤッチ:「じゃあ、昼に電話して、『ちゃんとおかゆを食べてますか?』って電話をしてみれば?」

姉:「まあ、そうしようとは思うんだけど、明日ぐらいはあんたがお昼に行って、パパの様子を見て来てくれないかしら?」

ヤッチ:「まあ、構わないけど、それをやってたら、こっちが疲れちゃうぞ!?いい加減、施設の職員にも気づいてもらわんと…。俺らが行って面倒をみてたら、職員は家族がやってくれてるから、俺らはやらなくていいんだって勘違いするぞ!?」

姉:「でも、パパが心配だからさぁ…。」

ヤッチ:「わかったよ。明日、俺が昼に行って様子を見て来るよ。で、施設の生活相談員にも、いろいろ話をしてくるよ。」

後から姉に聞いた話になりますが、姉の旦那さんが面会に行った日に、食事を上手く摂れないアルツ君に対して、姉の旦那に向かって特養の職員がこう言ったのだそうです。

職員:『お腹が減れば、そのうち、食べますよ。』

特養に物申す 後編につづく>>


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