site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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せん妄と処方薬の見直し

2012/09/02 (日)  カテゴリー: 認知症の薬の事
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

きのうあたりから東京は雨が降ったり止んだり。

時々カミナリがなって強く降ると思えば、お日様が急に照りつけたりと何だか変な天気です。

ヤッチの部屋の窓からはキノコさんの部屋のベランダが見えます。

こんな天気だっていうのにキノコさん、外に洗濯物を干しています。

キノコさんの携帯へ部屋から電話をかけます。

キノコさんの部屋には歩いて行けば良いのに、携帯のプランにファミリー割引を設定しているので、キノコさんの携帯へは通話料はタダ…。

なので、ついつい電話で済ませてしまいます。

(^^ゞ

ヤッチ:「洗濯物を干して大丈夫なのか?時々雨が降ったりしてるぞ。」

キノコさん:「そうよ、わかってるわよ。でも部屋干しするにも、一度洗っちゃうと干すところないのよね~。」

見切り発車で洗濯したは良いけれど、やっぱり駄目だったという経験は自分にも有るのであまり突っ込めないところ…。

ヤッチ:「頑張ってスペース作るしかないね!?今日は旦那さん(アルツ君)のところにも行けそうもないね?」

キノコさんがアルツ君のいる特養に面会に行くには基本徒歩のみです。

傘をさしてシルバーカーをチョロチョロを押すにしても、時折強く降る雨でびしょ濡れになりそうだし、片手運転はかなり危険です。

合羽を着て行くという方法もありますが、自分がそうしろと言われたら、まず断るような距離です。

キノコさん:「そうね…。でもさっき娘(姉)から電話があって、おじいちゃん(アルツ君)のところに行ったらママのところへタクシーで連れて行くかもしれないって言ってたわ。」

ヤッチ:「ずいぶんVIP待遇だね?」

キノコさん:「そうよ。だから、わたし、そこまでしなくていいわって言ったのよ。」

姉はアルツ君がいる特別養護老人ホームからキノコさんのアパートまでタクシーを利用してアルツ君を連れて来るというのです。

ヤッチは姉がアルツ君をキノコさんのいるアパートに連れて来るという行為に素直に賛成できないところが有ります。

アルツ君が保護され、今居る特養に入所が決まるまでは、アルツ君は別の施設で過ごしていました。

そのころのアルツ君と言ったら、今のアルツ君とは別人…。

時折、高齢者相談センターの計らいでセンターで面会したときもひどい興奮状態でセンターの机を蹴り上げるなんていうこともしたぐらいですから…。

「なんで俺があんなところに居なくちゃならんのだ!!」、「俺がなんか悪いことをしたのかっ!!」、「俺は忙しいんだっ!!」なんて目の色を変え、こっちにつかみ掛かって来そうな勢いだったことが思い出されます。

[関連記事]
久しぶりのアルツ君
アルツ君との面会&診察

あの頃のアルツ君は、かなりのせん妄状態だったと言ってよいと思います。

認知症の症状の一つにもせん妄というのがありますが、今思うと、果たしてこれが認知症からくるせん妄のような症状だったのか疑わしいところもあります。

状況もわからず保護され、事情もきちんと説明されぬ(されていても覚えていないのかもしれませんが…)まま施設に放り込まれ、身の回りには自分の知らない人間ばかり…。

なのに周囲の人間はアルツ君のことを良く知っているという状態です。

自分が置かれている状況を把握できない環境で不安と恐怖にさらされれば、認知症でなくたって、どんな人であってもせん妄状態に追い込まれることはあり得ると思うわけなんです。

あの頃に比べると、すこし状況は変わっていますが、またアルツ君を混乱させてしまうのでは!?という思いがあります。

アルツ君がキノコさんのアパートに来たとしても、多分自分が来たことを次の日には忘れてしまうと思います。

キノコさんのアパートに来るという行為はアルツ君にとっては自分の家に帰るということとほとんど同じような感覚だと思います。

その感覚はアルツ君にとって、けっして嫌な感覚ではなくて、むしろ『楽しい』、『懐かしい』、『帰りたくない』という感覚だと思います。

でもアルツ君はキノコさんのアパートにいつまでもいるわけには行きません。

自分の入所している特別養護老人ホームに帰らなくてはなりません。

アルツ君が特養に戻り、その日は穏やかに眠りについたとして、次の日辺りが問題です。

認知症の人は記憶は消えても、感情だけは残ると言いますから、キノコさんのアパートに行ったことの記憶は消え、楽しかった時の感情だけが残るかもしれません。

良い方向にこれが作用してくれればよいのですが、再び以前のような混乱を招くのではないかというのがヤッチの考えです。

施設でひどい興奮状態に陥り、暴れ出すようなことも無きにしも非ずではと考えちゃうわけです。

(^^ゞ

まあ、大丈夫だとは思うのですが、つい最近アルツ君はキノコさんのアパートに来たばかりですから、もう少しインターバルを開けて、様子を見た方が良いような気もするのですが、即行動の姉なので引き止めるのも難しそうです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

それで、ちょっと気になったことがあるのですが、今お話ししたせん妄についてです。

アルツ君にせん妄が有るのか、有ったのかということは少々微妙なところですが、このせん妄状態は、認知症だからなるとか、認知症の薬でそうなるということだけではないようなのです。

ちょっとこわい話ですが、胃薬の副作用としても起こりうることがあるそうなんです。

多くの方はこんなことはとっくの昔に知ってたよとおっしゃるかもしれませんが、御存知ない方もいらっしゃるようなので書き記しておきたいと思います。

今申し上げた胃薬ですが、胃薬にもいろいろな種類がありますが、ここで問題になるのはH2ブロッカーという薬です。

ガスター』と申し上げたらピンとくる方も多いのでは!?

本来この薬は簡単に言ってしまえば、胃酸の分泌を抑える薬です。

ちょっと細かく言えば、H2ブロッカーはヒスタミンをブロックする薬です。

H2はヒスタミン受容体のこと…。

ヒスタミンとは何ぞやという話が出て来てしまいますが、身体の中でいろいろな働きをする物質という風に考えとくのが無難かな!?

このヒスタミンの働きの一つに胃酸の分泌を促すというのがあります。

細かく言えば、ヒスタミンはヒスタミン受容体と結合し胃酸を分泌します。

でH2ブロッカーは胃粘膜のヒスタミン受容体を遮断することで、胃酸の分泌を抑え、結果として胃炎や胃潰瘍を治していくというものです。

何だかわかりづらい説明で申し訳ありませんが、多くの胃薬は胃酸を中和するのに対し、胃酸の分泌を抑制するのがH2ブロッカーなのです。

ちなみに竹下佳江選手は名セッターです。

なぜ、この胃薬がせん妄を引き起こすのか?

本来H2ブロッカーは胃内部のヒスタミン受容体にしか作用しないはずなのに、脳内でも作用してしまうというのが定説になりつつあるようです。

これはとりわけ高齢者に起こりやすいということもわかって来ているようです。

ハッキリ断言できることではないかもしれませんが、H2ブロッカーは認知症の人が飲んだり、高齢者が飲むには注意が必要だということになるんでしょうか…。

ということは、抗ヒスタミン系の風邪薬もけっこうあるわけで、これらにも注意が必要ということにもつながってくるかもしれませんねえ~。

もし、御家族に認知症の方や高齢者がいらっしゃる場合は、今一度お医者さんから処方されている薬を確認し、もし今のような薬が含まれていれば、お医者さんと相談の上、処方薬の見直しをした方が良いかもしれません。

アリセプトも多量に服用するとせん妄になると聞いたことがありますし、もしかしてせん妄の原因を調べている方がいらっしゃるとすれば、アリセプトやメマリーだけでなく、他に処方されている薬にせん妄を引き起こす引き金になっている薬がないか今一度調べてみる必要もありそうですね。

ふざけた記事ばかりが続いていたので、たまには真面目な記事を書いてみました。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[参考記事]



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ファモチジン(ガスター)の副作用で、意識障害(傾眠状態やせん妄が多い)を起こすのは有名な話です。
認知症の方に多く、私の義母も逆流性食道炎の治療で出していたタケプロンを前の主治医にガスターに変えられて、酷いせん妄に成りました。
医師向けの勉強会では、ある種の医薬としか言わない医師が多かったです。発売元がアリセプトと同じですから・・・、副作用隠しのための圧力があるのでしょう。
知らないと酷い目に会う事がありますよ。

あとアルツ君・特養でいくら手がかかっても、家に返されませんから・・・・・。
BPSDが問題に成るからと言って、抑制も出来ないでしょうし・・・。
虐待で保護した方ですから、抑制と言う虐待は出来ないでしょう。いくら手がかかっても・・・。

hokehoke |  2012/09/03 (月) 12:11 [ 編集 ] No.1440 -

hokehoke先生へ

hokehoke先生、こんにちは。

いつも詳細なフォローありがとうございます。
先生のブログを拝読してガスターの事は存じ上げていましたが、なかなか記事にするチャンスがなく、今回ようやくここに書かせていただいた次第です。

実は私も入院中にガスターD錠10mgを朝夕飲むようにと処方されました。
私自身には副作用のようなものはありませんでしたが、私の入院していた病棟は耳鼻科の病棟であると同時に脳神経外科の病棟でもあったんです。
病棟には認知症の患者さんもたくさんいらっしゃり、食事時になると、食事介助のためにナースステーションがごった返すほど高齢者の方が集まります。
ある時、看護師さんに、
「この病棟では胃薬というと、この薬を処方するの?」とたずねると、
「そうですね。たいていはガスターです。」と答えました。
「食事時にナースステーションに集まる高齢者の方たちもこれを飲んでるの?」と返すと、
「病気にもよりますけど、この薬が処方されることが多いです。」と答えられました。
患者さん一人一人の処方薬を見て回ったわけではないので、ヘタなことは言えませんが、大きな大学病院なのに、一律にこの薬を出しているようなニュアンスに唖然としてしまいました。

> あとアルツ君・特養でいくら手がかかっても、家に返されませんから・・・・・。
> BPSDが問題に成るからと言って、抑制も出来ないでしょうし・・・。
> 虐待で保護した方ですから、抑制と言う虐待は出来ないでしょう。いくら手がかかっても・・・。


これには私にも思い当たることがたくさんあります。
施設にはちゃんと虐待の情報が入っているのでしょう。
施設の職員さんが父に何かをさせようと声掛けをしたときに、父が拒むと絶対にそれ以上は無理強いすることはありません。
腫れものに触るような扱いを受けているような時があります。
他の利用者さんの様子も見ていますが、明らかに別待遇だなと感じこともあります。
また、私自身を他の利用者さんに近づけないようにしていることも時々感じられます。

しかしながら、この扱いを受けると、父のリハビリの回数や入浴の回数等が減ってしまうので逆に考え物です…。


[追記]
本来トラックバックするところ、勝手にリンクを貼らせていただきました。
ご迷惑がかかるようでしたら、いつでも削除しますので、遠慮なくおっしゃってください。
m(__)m

ヤッチ |  2012/09/03 (月) 13:14 [ 編集 ] No.1441 -

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