site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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鼓膜に水

2012/03/26 (月)  カテゴリー: ヤッチ
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寝耳に水と言う言葉は良く聞きますが、先週の金曜日あたりから、どうも左耳に違和感が…。

今朝起きると、とうとう左耳がほとんど聞こえなくなってしまいました。

どうもプールなどで一泳ぎした後に、耳の中に水が入って良く聞こえない状態と同じような感じです。

耳が塞がった感じで、痛くはないのですが、どうにも不自由な状態です。

今日は、先日不動産屋さんに出してもらったヤッチの新しく住むアパートの見積もり書を福祉事務所に持って行き、OKをもらう日でもあります。

ついでに福祉事務所に相談してみるか!?

今現在、福祉事務所に国民健康保険証は預けてあるし、生活保護の申請はしましたが、受給の許可は降りていないという不安定な身の上…。

果たして、上手い具合に、お医者さんに診てもらえるものなのか…。

福祉事務所が開く時間を見計らって、家を出ます。

担当者(ケースワーカー)が朝から不在なことも多く、電話を掛けてから家を出ればよかったと後悔しましたが、結果オーライで、担当者がいらっしゃいました。

まずは、不動産屋さんからもらった見積書からです。

ヤッチ:「一応、不動産屋に大家さんと交渉してもらい、予算内に収まる物件を見つけてきました。」

ケースワーカーさん注意深く見積書に目を通します。

ケースワーカーさん:「これなら、すべて予算内なので、物件については、問題なく通ります。それではこちらに署名捺印をお願いします。」

差し出されたのは、『生活保護の受給申請書』。

おいおい、また書くの?と言った感じですが、今度は、ヤッチ一人の生活保護申請です。

3月の何日かまでは、アルツ君を含めた4人世帯の申請…。

その後が、兄とヤッチの2人世帯の申請…。

そして今日が、ヤッチ単独世帯での申請になるようです。

最初の話から、ずいぶんと話が変わってしまったためにこんな申請になるようですが、何とも面倒な話です。

『生活保護の受給申請書』の他に署名しなければならない書類がまだ何枚か有り、やっと手続きが終わったという感じです。

後は、受給者証なるものを数日後に発行してもらえれば、晴れて(?)生活保護者の仲間入りです。

すべてに印を押し、ヤッチはケースワーカーさんにたずねます。

ヤッチ:「別の話で恐縮ですが、先週の金曜日あたりから左耳がよく聞こえなくなってしまって、お医者さんに診てもらいたいのですが…。」

ケースワーカーさん:「そうですか。それはいけませんんね。今診てもらえるお医者さんを探してみますね。」

厄介なもので、生活保護になると、自分の好きなお医者さんに診てもらうというわけにはいかないようです。

ケースワーカーさんがしばし、事務所に戻り、1枚の書類を持って再びヤッチのところに登場です。

ケースワーカーさん:「あそこに背の高いマンションが見えるでしょ?あそこの1階に耳鼻科が有るので、そこでこの書類を提示して、診てもらってください。」

ケースワーカーさんは窓越しに見えるマンションをを指さし、場所を説明してくださいます。

歩いてもそう遠くない距離です。

さっそく書類を持って耳鼻科に向かいます。

まだ、新しく開業したばかりなのでしょうか。

真新しい造りのきれいな耳鼻科です。

さっそく受付に書類を見せに行くことに…。

ヤッチ:「すいません。福祉事務所でこれを見せれば診察していただけるというのでお伺いしたんですが…。」

応対して下さったのは、若い御嬢さん…。

受付の女性「これは、そちらで福祉事務所に提出するもので、これではお手続きできないんですよ…。」

ヤッチ:「でも、これを今福祉事務所でもらって来たんですから、おかしな話ですね!?できれば、福祉事務所に問い合わせてみてくれませんか?」

受付の女性:「わかりました。本来は医療券のようなものが有るはずなんですけどね…。」

後でわかったことですが、ヤッチが持って行ったものは、まぎれもなく医療券…。

余計なひと言が無ければ、じゅうぶん可愛い御嬢さんだったのに…。

御嬢さんは福祉事務所に電話を掛けてくれました。

受付の女性:「申し訳ありません。これでお手続きが可能だそうです。こういう患者さんがいらっしゃったことがなかったものですから…。」

お医者さんに診察を受けるのも前途多難です。

症状を告げると、なんと2時間待ち…。

どうやら、ネットで予約ができ、自分の診察時間が近づくと、メールで知らせてくれるシステムを採用しているみたいです。

待合室には2時間待ちと言えるほどの人は待っていないのになるほどです…。

仕方なく、待合室で待ち、ようやく診察室に通されます。

先生はまだけっこうお若い感じの方です。

耳鼻科に行くのはおそらく小学校低学年以来なので、看護師さん頼りに言われるままに席に座ります。

先生:「ちょっと、耳の中を見せてもらいますね、右を向いてもらえますか?」

何を勘違いしたのか口を開けそうになった自分に苦笑いです。

先生:「ははあ~。鼓膜の中(?)に水が貯まっていますね。風邪かなにかを引きましたか?」

ヤッチ:「はい。つい先日まで風邪を引いていて、まだ鼻水が出たりします。」

先生:「多分、強く鼻をかんだかなにかで鼓膜に水が貯まり、それで耳が聞こえにくくなっているのだと思いますよ。」

鼓膜の中だか鼓膜だかよくわかりませんが、水が貯まっているだけの一過性のものでちょっと一安心です。

でも、水と言いますが、耳に貯まっているのは鼻水!?

先生:「鼓膜を切開して、そこからお水を抜き取りましょう。その前に聴力の検査をしておきましょう。」

切開なんてずいぶんまた大事になっちまったと思いましたが、今から帰るとは言えません。

聴力検査を終え、今度はベッドに寝るように言われます。

わけのわからん器具を腕に巻きつけられ、やがて先生登場です。

先生:「これから鼓膜に麻酔をかけていきますね。」

ヤッチは横たわって目をつぶっているので、何をやられているのかよくわっていません。

しばらくすると、耳の中に液体を投入されたようです。

最初はやや暖かく感じたのですが、これが浸透してくるとものすごく痛い~。

耳の中をドリルが掘り進んでくるような痛さ…。

思わず、目頭を強くつまんでしまいました。

麻酔がだいぶ効いてきたようです。

タイミングを見計らって再び先生登場…。

先生:「今度は鼓膜に小さな穴をあけていきますね。」

たぶんレーザーかなにかなのだろう…。

麻酔が効いていれば、そんなに痛くはないだろう…。

そう思い込んでいました。

なぜかヤッチの場合、歯医者さんに行ってもそうなんですが、緊張すると握っている両手の人差し指が、立ってきます。

痛くないと思うのですが、今回もすでに、人差し指君は直立不動です。

先生:「それでは、穴をあけていきますね。」

ズキューンッ!!

ものすごい衝撃です。

あまりの痛さに枕からはみ出してしまいました。

ヤッチ:「すいません…。」

なんで俺が謝らなくてはいけないんだと思いつつ、この言葉を…。

先生:「あ。いえ…。」

先生も変な返しで、2発目を打ち込む構えです。

まるでロシアンルーレットのような恐怖感と痛みです。

開けている穴はミリ単位でしょうが、ヤッチにはワルサーP38を突きつけられているような恐怖感…。

ズキューンッ!!

もう1発撃ち込むと言ったら逃げ出したい心境です。

先生:「これで1ミリの穴が開きました。ここからお水を吸引しますね。」

吸引は痛みが無かったので助かりました。

先生:「どうですか?耳の方は聞こえるようになりましたか?」

ヤッチ:「あっ。はい。塞がっているのは抜けたような感じです。」

正直、まだ麻酔が効いているし、寝ている状態なのでこう答えてよかったものかどうか…。

でも、もう一度診察台に座らせられた時は、耳の通りも良くなり、聞こえも良くなりました。

でも打ち抜かれた銃痕が痛い…。

それと右耳と左耳から入ってくる音が、普通は頭の中で一つになる感じが有ると思いますが、バラバラに脳に入ってくる感じです。

先生:「まだ、すこし違和感が残ると思いますが、時間が経つと無くなってくると思いますよ。風邪を引いていたということなので、鼻の処置もしておきましょう。」

鼻処置してもらい、最後にネフライザーです。

ガスホースの先が二股に分かれていて、鼻をそれに突っ込むと薬液が出てきて、一定時間吸引すると終了と言うやつです。

二股になっているところはディスポーザブルになっているらしく、終わったら取り外して、容器に捨てるように看護師さんに言われます。

なんだか間抜け姿です。

小学校の水飲み場のような場所に、ガスホースみたいなものが数本取り付けられていて、ヤッチの隣では、小さな男の子が同じことをやっています。

幼稚園くらいのお兄ちゃんでしょうか。

ちょっと退屈な儀式だったので、隣の男の子に変顔の披露です…。

男の子はヤッチの変顔に吹き出してしまい、ネフライザーの先端(二股部分)を床に落としてしまいます。

当然、ヤッチは看護師さんににらまれていしまいます…。

またしても…。

幼児虐待疑惑ですか…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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