site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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川の流れのように

2015/01/01 (木)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月29日のアルツ君

明けまして

おめでとうございます。

昨年の年末のアルツ君の様子を一日ずつ細かく記したいと考えていましたが、新年早々、暗い記事になってしまうのは嫌なので、ざっと書かせていただきます。

まず、昨年12月28日から大晦日までのアルツ君の水分摂取ですが、嘱託医からは最低でも500cc以上摂らないと、またもや入院になってしまうと言われていますが、500cc以上水分を摂れる日もあれば、摂れない日もあり、平均的にみると、決して十分な水分摂取量ではない日が続いています。

食事摂取も相変わらず少なく、機嫌の良い時は、多い日で6割程度まで食べてくれますが、機嫌が悪いと全く食べてくれません。

機嫌の悪くなる一因として、自分の右手が思うように動かないことに対して、苛立ちが有るのではないかと思います。

右手が思うように動かないだけで、自分がもしかしたら死んでしまうのではないかと思ってしまっている時もあるようです。

話はかわりますが、たしか、12月29日だったと思います。

アルツ君が昼食を拒み、車椅子に乗せられたまま、廊下の片隅に追いやられている時がありました。

その時に、フロア内に音楽が流れ、その音楽にアルツ君が涙しているのをヤッチは目撃しました。

アルツ君:「いい曲だな…。」

アルツ君、涙をボロボロとこぼしています。

流れている曲は美空ひばりさんの曲でした。

この時、何の曲を聴いて、アルツ君が涙を流していたのかはわかりませんでしたが、美空ひばりさんの歌っている曲であることは間違いありませんでした。

これは使えるかも?

ヤッチはこの日の午後、電化製品を扱うスーパーマーケットにCDプレーヤーを買いに走ります。

操作が簡単で、値段もお手頃なものを購入…。

別のフロアにCDコーナーも有ったので、美空ひばりさんのCDをさがします。

若者向けのCDが多く並んでいる場所だったので、別のところへ買いに行かないとダメかなと思いましたが、幸い、『美空ひばり ゴールデンベスト』というのが有りました。

ネット等を探せば、安価な物もあるのでしょうが、そんな余裕はないので、定価でこやつをゲットです。

余談ですが、CDプレーヤーの価格と美空ひばりさんのCDの価格はあまり変わりありませんでした。

早速、夕食時に間に合うように、アルツ君の居室にCDプレーヤーと美空ひばりさんのCDを持って行きました。

CDプレーヤーの梱包を解いていると、目を閉じているばかりのアルツ君が久しぶりに目を開けて興味を示しました。

ヤッチ:「CDって知ってる?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「レコードは知ってるだろ?」

アルツ君:「知ってるよ。」

ヤッチ:「今はこんな小さなものに曲がイッパイ詰まってるんだよ。」

アルツ君:「へー。」

ヤッチ:「いいかい?今から音楽を流すぞ?」

アルツ君の世代なら、このCDには、たぶん全曲一度は聴いたことのある曲ばかりが収録されていますが、一応、最初にヤッチの目についたものをチョイスして、曲を流します。

アルツ君:「いい曲だね…。」

ヤッチ:「この曲知ってるだろ?」

ヤッチの流した曲は『川の流れのように』です。

アルツ君:「知ってるよ…。いい曲だね~。」

アルツ君の目尻にはすでに涙がポロポロです…。

今回は『ケンケン泣き』ではありません。

自然と溢れ出る涙というのでしょうか…。

アルツ君が歌を歌ったり、聴いたりするのが好きなことは以前から知っていましたが、これほど曲にのめり込むのは見たことが有りません。

美空ひばりさんの歌唱力は誰もが認めるところですが、アルツ君の脳に美空ひばりさんの声の周波数がピタリとハマったのでしょうか?

また、同じ美空ひばりさんの曲でも、この『川の流れのように』が特にアルツ君の心に響くようです。

歌詞(作詞:秋元康)なのでしょうかね…。

この曲の歌詞と同様に、アルツ君が曲を聴き終えると、実に穏やかになります。

この曲を掛けながら、アルツ君に食事を摂ってもらったら、完食とはいきませんでしたが、いつもより多く食べてもらうことができました。

ヤッチも久しぶりにモリモリと食べてくれるアルツ君に恥ずかしながら、涙してしまいました。




我が家にとって、『おめでたい』のか、『おめでたくない』のかよくわかりませんが、

本年も

どうぞよろしくお願い申し上げます。

m(__)m


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またしても絶食…

2015/01/08 (木)  カテゴリー: 脳梗塞
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2015年01月03日のキノコさんとアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

記事の更新が遅くなってしまいました。

何日か分のことを思いつくままに書かせていただきますので、乱文ご容赦下さい。

さて、アルツ君ですが、脳梗塞で倒れ、救急搬送ののち、去年の11月25日にK病院に約一ヶ月入院し、去年の12月24日、K病院を退院し、特別養護老人ホーム(特養)に帰って来ました。

K病院で、『脳梗塞は終息しつつある。』という医師の診断で、特養に戻って来ましたが、退院後の特養でも、食事、水分を上手く摂れない日が続いていました。

水分については、特養の嘱託医に一日に500cc以上水分を摂れない日が続くようであれば、『再び入院になる。』と言われていましたが、目安となる水分を摂れる日、摂れない日を繰り返し、今年になってから、決して十分とは言えませんが、500ccを超える日も出てきました。

食事についても、同様なことが言え、三食をすべて完食というところまでには至っていませんが、一日の食事摂取量はまあ、ムラがあるものの、上昇傾向だったのではないでしょうか。

ただ、気になるのは、相変わらずの事なのですが、食事を食べ終わると、疲れてしまうのか、すぐに眠ってしまうこと。

1月3日にキノコさんを連れて、特養に面会に出かけてきましたが、アルツ君、キノコさんの顔を見て泣き出すシーンもあり、最初のうちは、テンションも高めでしたが、すぐに疲れてしまい、眠ってしまいました。

眠っているところを起こして、食事を食べさせようとすると、不機嫌になり、余計に口を開けてくれなくなるので、アルツ君が起きるのを待って、食事や水分を摂ってもらうことにしましたが、結局、この日はキノコさんが会いに来たにもかかわらず、アルツ君、一日の大半を眠って過ごす始末…。

キノコさんが来て安心したので、アルツ君が熟睡できたという解釈もできますが、キノコさんからすると、お昼前から特養に来て、夕食時までほとんど眠っている夫の姿を見るのはさぞつらかったのではないでしょうか。

食事や水分以外のアルツ君の様子ですが、一番の問題は急に機嫌が悪くなることが増えたこと…。

アルツ君と会話していると、最初はニコニコ笑って話をしていますが、急に機嫌が悪くなって、感情のコントロールができなくなってしまうようです。

ブツブツと意味不明なことを独りでしゃべり出し、結果として、アルツ君の口から、『帰れっ!!』、『ぶん殴ってやる!!』、『死ね!!』など、かなり凶暴な言葉が発せられます。

たいていは眠くなる直前が多いように、ヤッチには感じますが、これが食事前だと、まず一旦寝てもらわないと、まずご飯を食べてもらえなくなります。

今年(2015年)になってから、アルツ君が独り言を言っている時の様子を記録したので、YouTubeにアップしました。

音声のみで、映像はありませんが、食事後、かなり眠くなっている時のアルツ君の音声の記録です。



いかがでしょうか?

入れ歯を装着していない状態ですが、呂律(ろれつ)の方はかなり改善されていることがわかります。

何についてアルツ君が語ろうとしているのかは、わかりませんが、何かに対して不平、不満を漏らし、人間不信に陥っているということは確かなようです。

このまま会話を続けていると、大声で怒鳴りだすことも…。

酔っぱらった人がよくこんなしゃべり方をすると思いますが、アルツ君の場合、これが脳梗塞の後遺症によるものなのか、あるいは認知症によって前頭葉が委縮し、人格が変わってしまうような前頭葉症状なのか、またこれらの複合なのか、よくわかりません。

アルツ君の機嫌の悪くなる『一因』として、排泄ケア、つまりオムツ交換のやり方に問題があるのでは?と考えています。

自分の股間を他人の目の前にさらすのですから、誰でも嫌なことはお分かりになると思います。

オムツ交換をされたという行為そのものは、おそらくアルツ君の記憶からすぐに消えてしまうと思いますが、『恥ずかしい』、『いやな気持にさせられた』というムシャクシャした感情だけは、消えずに残り、アルツ君の機嫌の悪さにつながるのではないかと…。

先日、姉がこのオムツ交換に立ち会い、アルツ君に泣かされたという記事を書きましたが、ヤッチも同じような場面に遭遇しました。

関連記事:生きるって大変なことなんだなあ… [ アルツ君は職人 ]

1月3日にキノコさんと一緒に面会に行った時の事です。

夕食前の夕方、ヤッチは、アルツ君とキノコさんを二人きりにしようと、居室の外の廊下に座っていました。

そこへ特養の女性職員さん二人がヤッチの前に現れ、そのうちの一人がヤッチに話し掛けます。

女性職員さん:「これから、お父様の排泄ケアをさせていただきますけどよろしいでしょうか?」

ヤッチ:「機嫌が悪いかもしれないよ。」

女性職員さん二人は足早に居室の中へ入って行き、アルツ君に話し掛けています。

女性職員さん:「これから、排泄ケアをさせていただきますね?」

たぶん、アルツ君には、なんのことを言っているのか、わからなかったと思います。

アルツ君:「ああ、どうぞ。」

アルツ君はベッドで仰向けに寝ています。

ヤッチも居室の中へ入ります。

女性職員さん:「ちょっと、ズボンを下ろしますので、腰をすこし浮かせられますか?」

まだ、この時はアルツ君の表情には余裕があります。

ズボンを下ろされた辺りで、急に表情がけわしくなります。

そして、ついに暴れ出します。

アルツ君:「なにしやがるんだっ!承知しないぞっ!」

手足をバタつかせます。

キノコさんの目の前だったことも手伝って、ものすごい暴れっぷりです。

慌ててヤッチはキノコさんの顔に上着を被せ、アルツ君のベッドに駆け寄ります。

仰向けに寝ているアルツ君から見れば、ヤッチは目の前、真上になるような格好です。

ヤッチ:「パンツを交換してくれるんだって。すぐ終わるよ。」

アルツ君:「うるさいっ!そんなの関係あるかっ!手をへし折ってやるっ!」

アルツ君がヤッチの腕をつかみ、思いっきり力を入れてきます。

とはいっても、アルツ君は仰向け、ヤッチは立った状態ですから、ヤッチの方が有利です。

それにアルツ君の右手は使えない状態ですから、左手を駆使してきます。

ヤッチ:「旦那さん、旦那さんの力にはかなわないよ。そんなことをしたら、腕が折れるって。痛いって。」

アルツ君:「そんなこと知るかっ!へし折ってやるっ!」

ヤッチはアルツ君のプライドが傷つくと思って、少し自分の力をセーブしながら、防御です。

そして女性職員さんがアルツ君のパッドを交換しようと、アルツ君の『息子さん(ヤッチのことではない)』をつまんだその瞬間、ヤッチの左目付近に鈍い痛みが…。

はい…。

アルツ君のパンチがヤッチにヒットです…。

こんな事も有ろうかと、事前にメガネは外しておきましたが、結構なクリーンヒットです。

しかも、グー(左こぶし)…。

『おいおい、そこ、ボトックス注射を打っている側のまぶただろうに…。』と一瞬ヤッチの頭をよぎりますが、アルツ君、容赦なしです。

極度のせん妄状態になったアルツ君からは、この後、何発ものパンチがヤッチに繰り出されます。

アルツ君の興奮がおさまるならと、ヤッチもアルツ君のパンチを顔面で受けます。

女性職員さん達のおむつ交換は終了し、居室から出て行きましたが、アルツ君の興奮はしばらくおさまりませんでした。

アルツ君はヤッチに敵意むき出しです。

姉に『加わるな。』と説教したくせに、この様です…。

こんなオムツ交換をしちゃいけないですよね…。

ヤッチが申し上げるのもおかしなことですですが、身体的拘束にもつながることだし…。

K病院に入院している時は、定時にオムツ交換が入っていましたが、一度もこんな場面に遭遇したことは無かったのに…。

男性の場合、オムツ交換の際、お尻側のパッドとは別にもう一枚パッドを使い、『息子さん』を包み込むように三角に折り、ホールドします。

この時に、『息子さん』をつままれることが、アルツ君のプライドを傷つけるのではないかと思います。

『息子さん』ホールドをせず、オムツ交換すれば、横漏れする可能性がありますが、ホールドしないでアルツ君が機嫌を損なわないのであれば、ホールドしない方を採用し、オムツ交換の頻度を増やす方法を増やすことは出来ないものなのでしょうかね…。

って、もちろん、ヤッチの事ですから、このことは特養の生活相談員さんには伝えましたよ。

いまだ、回答をもらっていませんが…。

アルツ君の機嫌の悪くなる原因や人間不信になる原因の一つとして、オムツ交換の事を推測入りで書かせていただきましたが、もっと他の原因があるかもしれません。

オムツ交換のあと、アルツ君の興奮は治まらなかったので、キノコさんと居室の外の廊下に出て、しばらく治まるのを待ちました。

でも、時間帯が時間帯だけに、すぐに施設では夕食の準備です。

アルツ君の居室にも夕食が運ばれてきました。

結果はもうお分かりになると思います。

食べてくれません…。

と、いうより食べるはずが有りません。

こんなことを繰り返していて良いはずも有りませんねぇ…。

まあ、こんな日もあれば、翌日は姉が昼食の介助に行き、完食…。

夜も姉の友人が面会に来てくれて、8割程度食べてくれるような日も。

ヤッチが面会に行かない方が良いのもしれませんね…。

今年になってからは、出来るだけ家族が食事介助をせずに、施設の職員さんに食事介助をしてもらうようにしています。

家族だと甘えも出るし、アルツ君がおしゃべりに夢中になってしまい、それで体力を使ってしまい、食事に集中できないと考えたからです。

1月6日も昼食時に面会に行きましたが、食事介助は施設の看護師さんがして下さるというので、ヤッチはアルツ君に顔を見せずに、廊下で様子を伺っていました。

看護師さんは食事介助について、当然手馴れているので、上手にアルツ君の口に料理を運びます。

ヤッチが食事介助する時、アルツ君はまだ、たいした量を食べていないうちから、『もういらない。』と言ってギブアップするので、かなりの時間を掛けて、アルツ君の口に料理を運びます。

食事の後半は眠ってしまうので、そこで食事は終了です。

でも、施設の看護師さんは手際よく、パッパとアルツ君の口にスプーンを持って行きます。

あとで考えると、あまりに手際が良すぎて、ギブ(ギブアップ)できない、わんこそば状態だったようにも思えます。

看護師さんが20分もかからないで、食器の載ったトレーを持って廊下に出てきます。

ヤッチ:「どんな様子ですか?」

看護師さん:「たくさん召し上がりましたよ。今日は全部。ほら?」

看護師さんはトレーを傾けてヤッチに見せます。

ヤッチ:「完食したんだ?すごいね。」

看護師さん:「朝もまあまあ召し上がっていますから、今日はお腹の調子が良いのかもしれませんね?」

ヤッチ:「ありがとうございました。」

居室を覗くとアルツ君、すでに眠ってしまっています。

ヤッチは30分くらいアルツ君の居室の中にいましたが、目を覚ます気配ではなかったので、アルツ君のベッドのリクライニングを倒し、アルツ君の頭を少し下げて帰って来ました。

同じ日の夜も様子を見に施設に伺いました。

居室へ向かうため、エレベーターを待っていると、施設の主任看護師さんに声を掛けられます。

主任看護師さん:「お父様のことで、ちょっとお話があるんですけど、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「夕食時に間に合うようにと、お伺いしたんですが、それに間に合うようでしたら…?」

主任看護師さん:「実は、その夕食の事なんですけど…?」

ヤッチ:「はい…。」

近くに有った長椅子に二人で腰かけます。

主任看護師さん:「実はお父様なんですけど、夕方近くに吐かれてしまいまして…。」

ヤッチ:「またですか~?」

主任看護師さん:「そうなんです。夕方4時くらいでしょうか、吐かれていまして…。」

ヤッチ:「で?」

主任看護師さん:「聴診器を当てると、お腹がグルグル動いているんですね。どういうことかと申しますと、お腹が張っているような音なんですね~。」

ヤッチ:「ということは、便秘気味ということ?」

主任看護師さん:「うん…、どうもその逆のようなんですね。お腹にガスが貯まっているようなんですけど、下痢のような症状なんですね。」

ヤッチ:「なんだか、想像しにくい症状ですね?」

主任看護師さん:「それで、今日の夕食は大事を取っていただいて、絶食ということにさせていただきました。」

ヤッチ:「せっかく、今日の昼も完食だと聞いて、調子が上向いていると思ったのにな…。」

主任看護師さん:「はい…。体重も8キロも減ってしまわれましたからね…。それで、お父様に飲んでもらう夜の薬なんですけど、飲んでもらえるかどうかわかりませんが、下剤だけその薬から外させていただきました。」

ヤッチ:「8キロ…。一ヶ月ちょっとで、8キロもダイエットするのは至難の技だな…。それに、ご飯を食べさせられないとなると、薬だけ飲んでもらえるかどうかわからないですね…。」

主任看護師さん:「そうですね…。」

ヤッチ:「水分の方は?」

主任看護師さん:「水分は補っていただいて構わないと思います。むしろ吐いてしまわれて、脱水気味になっているかもしれませんので…。」

ヤッチ:「わかりました。ちょっと申し上げにくいんですけど、申し上げますが…?」

主任看護師さん:「なんでしょう?」

ヤッチ:「今日、吐いたことと、因果関係があるかどうかわからないんですけど、食事介助のスピードにちょっと問題が有るんじゃないかと…?」

主任看護師さん:「と、おっしゃいますと?」

ヤッチ:「私が食事介助をする時は、一時間前後掛けて父に食事を摂ってもらっています。でも、大変失礼ですが、こちらの看護師さんが介助に入ると、半分に満たない時間なんですね。職員の皆さんは休憩を交代で取っていらっしゃるようなので、そういった都合も有ってそうなさってるのかもしれないんですが、もう少し時間を掛けて食事介助をしていただけるとありがたいんですが…?」

主任看護師さん:「そうですか…。」

ヤッチ:「失礼覚悟で申し上げさせてもらえば、今回吐いたのも昼ご飯の後ですよね。で、前回吐いたのも昼ご飯の後…。前回吐いた時も、別の方でしたが、こちらの看護師さんが昼食の介助に入っていらっしゃるんですね?で、どちらの方も手際よく親父の口に食事を放り込んでいるご様子でして…。みなまで申しあげないでも、おわかりになると思うんですが…?」

主任看護師さん:「なるほど…。」

ヤッチ:「飲み込むスピードも、腸の動きも、そして体力も今までとは違うので、今までの親父だと思って介助されてしまうとちょっと恐い気がするんですよね~。」

主任看護師さん:「そうですね…。もしかするとそういった事も関係しているかもしれませんね。わかりました。この事は、看護師だけでなく、介護スタッフの方にも私から申し送りしておきますね。」

ヤッチ:「申し訳ありません。いつもわがままばかりを申し上げて…。」

ヤッチはエレベーターに乗り、アルツ君の居室に向かいます。

居室に入ると、アルツ君、眠っているように見えましたが、目を開けます。

ヤッチ:「どう?気持ち悪くない?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「お水を少し飲むかい?」

アルツ君:「いらない…。」

ヤッチ:「ちょっとだけ、湿らせる程度に飲もうよ?」

アルツ君:「ああ。」

ヤッチはアルツ君に吸い飲みで水を飲んでもらいます。

アルツ君:「寝ちゃう…。」

ヤッチ:「俺も帰るから、ゆっくり休みな。」

この後、姉も来ましたが、事情を話し、居室を後にすることにしました。

翌日、1月7日水曜日です。

お昼の昼食介助に出かけようと思っていましたが、なぜかわかりませんが、もう一人のヤッチが『行くな。』と言ってきたので、昼には面会に行きませんでした。

そのかわり、夕食の時間に間に合うように、面会に…。

居室に向かう前に、ナースステーションのところで、女性職員さんにアルツ君の様子を伺います。

ヤッチ:「今日は朝も絶食だったんですか?」

女性職員さん:「いえ。今日の朝は全部は無理でしたが、半分ほど食べられています。」

女性職員さんが記録表のようなものを見ながら、そう答えます。

ヤッチ:「昼は?」

女性職員さん:「お昼はご機嫌が悪くて、3割ほどしか召し上がられませんでした。」

ヤッチ:「水分の方はどうなんでしょう?」

女性職員さん:「水分の方も500ccに届いているか、届いていないかくらいのラインですね…。これから少し飲んでいただけば、確実に500ccは行くと思いますが…。」

ヤッチ:「今、機嫌はどうなのかな?」

女性職員さん:「おやつの時間帯に訪問歯科が有ったので、お父様の義歯を直してもらいました。」

ヤッチ:「え?もう直ったんだ?」

女性職員さん:「はい、その後義歯をつけて過ごしていらっしゃいましたが、眠ってしまわれたので、外していただこうと思ったんですね?」

ヤッチ:「はい…。」

女性職員さん:「こちら(施設)ではお休みになる時は、義歯を外してもらうようにしているんですが、それを申し上げたら、ご機嫌が悪くなってしまわれて、義歯を投げつけてしまわれました。」

ヤッチ:「ゲガしませんでしたか?」

女性職員さん:「はい。義歯の方も壊れていません。」

ヤッチ:「ご迷惑を掛けてすみません…。で、まだ、気分の悪いままでいるのかな?」

女性職員さん:「お父様ですよね?」

ヤッチ:「はい。」

女性職員さん:「今は、眠っていらっしゃるようですよ。今日はお風呂も有ったので入っていただきました。それで、疲れていらっしゃるみたいで、今申し上げた時以外はずーっと眠っていらっしゃるご様子です。」

ヤッチ:「風呂?入ったんだ?ありがとうございました。まあ、ちょっと覗いてみますわ。」

ヤッチはアルツ君の居室を訪ねます。

アルツ君、ベッドに横たわっていますが、起きている様子で、ヤッチが居室に入ると、ヤッチの方に顔を向けます。

アルツ君:「俺、ここで寝ててもいいの?」

アルツ君が弱々しい声で質問してきます。

答える方も自然と弱々しくなります。

ヤッチ:「いいんだよ、寝てても…。」

アルツ君:「どこに居たんだろうなぁ…。俺は…。」

ヤッチ:「ずっと、ここで寝てたんじゃないのかな?」

アルツ君:「そうかぁ…。寝てたのかぁ…。ここで寝ててもいいの?」

ヤッチ:「かまわないよ。旦那さんのベッドだし、ここは旦那さんの部屋だよ。」

アルツ君:「そうかぁ…。いろんなところに行ったけど、もうダメなんだってよ…。」

ヤッチ:「身体の事を言ってるのか?」

アルツ君:「そう…。もうダメなんだって言ってた…。それに寝るところなんて、無いんだってさぁ…。」

ヤッチ:「ここで寝ていて、構わないよ。旦那さんが眠るまで俺が見張っててやるよ。」

アルツ君:「そうかぁ…。でも、段々、こっち(右側の身体)が言うことを聞かなくなってるんだよ…。もうダメなんだってさぁ…。」

ヤッチ:「心配しないでも、寝れば、明日になったら、スッと動くようになるさ~。」

アルツ君:「そうかぁ…。誰かが少しずつ俺に毒を飲ませて殺そうとしてるみたいなんだぁ…。こっち(右側)が動かなくなって来てるんだよ…。」

ヤッチ:「それは疲れてるだけだよ。ご飯を食べて、体力が戻ってくれば、驚異的な回復力で動くようになるさ。明日になれば、もう一本、手がニョキニョキ生えてくるかもしれないぞ?」

アルツ君:「そうですか…。じゃあ、もう、寝かせてください…。」

なんで、敬語なんだろう????

うん…。

アルツ君、脳梗塞によって右手が麻痺していると考えていなかったようですね…。

それで、警戒して、食事を摂らなったのかもしれませんね…。

どう説明して良いのか、悩みますねぇ…。

直球勝負で『脳梗塞』と伝えても、理解してもらえそうもないし…。

結局、夜ご飯を食べずに眠ってしまいました。

前日に吐いて絶食となり、その翌日にあまり食事も水分もあまり摂っていないというのに…。

誰だ?

風呂に入れたやつは????


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2015/01/08 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか?

2015/01/16 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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点滴注射

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君のことを心配して下さっている方もいらっしゃると思うので、あまり記事としては面白い内容ではありませんが、ご報告をかねて、書き記したいと思います。(※追記を書きました。最新の情報はこの記事の後半部分にあります。 2016年5月

これから書かせてもらう内容は、ヤッチの主観がほとんどで、医療、介護のプロの方からすると、間違った考えや知識かもしれませんので、あらかじめご了承の上、ご覧下さいね。

まず、特別養護老人ホームでのアルツ君の生活ですが、一日の大半をベッドの上で過ごしているようです。

『ようです。』と書かせていただいたのは、一日中、施設内にいたことがないので、推測です。

『寝たきり』の状態がK病院退院後からずっと続いていることになります。

賛否の分れるところなのかもしれませんが、一日の大半をベッドの上で過ごしていることは、ヤッチには健全だとは思えません。

すぐに眠くなってしまうので、仕方のないことと言えば、それまでですが…。

せめて施設の職員さんが、アルツ君を介助し、車椅子に座ってもらう時間を増やすなどしてもらえれば、覚醒レベルも上がり、負のスパイラルから抜け出せそうな気もします。

K病院に入院中は、午前中にリハビリなどが毎日有ったわけですから、特別養護老人ホームに戻って来てからの方がベッドで過ごしている時間が長いことになります。

続いて食事面ですが、退院直後は、環境の変化にアルツ君自身が順応しきれていなかったのか、あまり十分な摂取量とは言えませんでした。

すぐに不機嫌になってしまうか、『俺はもう長いことはない…。』と弱音を吐き、口を開けてくれない日が続いていました。

でも、機嫌の悪くなったりする頻度も減り、少しずつですが、口を開けてくれるようになりました。

まだまだ、平均すると、イッパイ食べた日で、通常の6割程度ですが、食べる量が減ってきているわけではないので、まあ良しとしましょうか。

機嫌が悪くなるスイッチは脳梗塞で入院する前は、ヤッチなりにけっこう把握できましたが、最近のアルツ君は、ゲラゲラ笑いながら、怒り出すような時も有り、イマイチ、いつスイッチが入ったかわかりません。

余談ですが、このような時を、ヤッチは『竹中直人状態』と呼んでいます。

また、食事を摂ると、すぐに眠くなってしまうのも、いっこうに改善されません。

飲み込むのにエネルギーを消費するのか、食べた物を消化するのに、胃袋に脳に行く血液を奪われてしまうからなのかよくわかりませんが、以前はこんな事が無かったわけですから、脳梗塞の後遺症といっても過言ではないかもしれませんね。

ヤッチは、今年になってから、夕食の介助だけ毎日やらせてもらっていますが、アルツ君が食事を摂り終わって、あるいは食事を摂るのをギブアップしそうになった時、必ず、ある質問をします。

『食べてすぐ寝てしまうと…?』です。

アルツ君の前日の答えは、『牛になる。』

その前の日は、『象になる。』

そのまた前の日は『豚になる。』でした。

なんか気の利いた答えを期待して、質問していましたが、面白くないので、そろそろやめにしようかと…。

(-_-;)

水分の摂取ですが、何度も書かせていただいているとおり、特養の嘱託医に一日に500cc以上水分を摂れない日が続くようであれば、『再び入院になる。』と言われています。

これについては、最近もあまり変化が見られず、500ccを摂れる日も有れば、摂れない日も有り、以前として、十分な摂取量とは言えませんね…。

アルツ君の年齢の平均では、1000cc~1500ccが必要と言われていますから、いかに少ないかがわかると思います。

特養の職員さんの多くは、半袖のポロシャツ一枚で仕事をしています。

そう…、高齢者用の温度設定なので、寒い屋外から施設の中に入ると、ムッとするくらいです。

施設内の空気も乾燥しているので、のどがもっと渇いてもおかしくないはずなんですけど、アルツ君、あまり水分を欲しがりません。

というより、ヤッチの目には、アルツ君が水分を摂ること自体を億劫に感じているようにも映ります。

口元に吸い飲みを運べば、わずかですが、すすることもありますからね…。

まあ、食事摂取量がほんの少しだけ増えたというだけで、以前に書かせていただいた記事内容とたいして変わらないので、ブログの更新をためらっていた次第です。

m(__)m

で、今日の話題はアルツ君の水分摂取の話題です。

昨日(1月15日木曜日)は特養で特養の嘱託医の診察が有りました。

アルツ君も当然嘱託医の診察を受けています。

同じくその日の夕方5時過ぎに、ヤッチはいつものようにアルツ君の夕食介助に施設に向かおうとしていたところ、姉から一通のメールをもらいました。

▽引用
姉からのメール(本文)

15分くらい前にA看護師(特養の主任看護師さん)から電話がありました。

A看護師によると、
B先生(特養の嘱託医)から『あまりにも水分摂取量が少ないので、このままでは生命維持が難しい。病院に行き、点滴を勧める。』との診断が下されたとの事。

ご家族の意向を明日(1月16日)午前中までに下さいと言われました。

私も、今日の19時頃に特養に行けるので、その時また相談しよう。
△引用

姉からのメールの内容だけでは、具体的なことはなにもわかりませんよね。

『病院』といっても、どこの病院なのか?

嘱託医のクリニックなのか、それとも別の外部の医療機関なのか?

入院なのか、外来で診察を受けるのか?

誰がアルツ君を『病院』に連れて行くのか?

家族の付き添いが必要なのか?

どうやって連れて行くのか?

経口摂取によって水分をアルツ君が十分に補うことができないので、水分補給のために『点滴(注射)』を打つというのだけは、わかります。

姉が特養に来てから、もう少し詳しく話を聞こうと、ヤッチはアルツ君の夕食の介助を始めます。

介助と申し上げても、介助になりません。

アルツ君、『食欲が無い』と言って、2、3口しか食べてくれませんでした。

これでは、処方されている薬も飲めません。

(-_-;)

この日の日中にキノコさんがアルツ君のところへ面会に行き、昼食をめずらしく完食したということを聞いていたので、まあ食べなくても、いいかくらいに思いましたが、やはり心配は心配です。

また、キノコさんが面会に訪れた時、アルツ君のテンションがマックスで、『俺はどこも悪い所はない。もう家に帰る。』と言ったそうで、アルツ君の食欲が気分的なものに大きく左右されていることは、誰の目から見ても確かなはずです。

これは食事摂取に限らず、水分摂取についても同じことが言えると思います。

なのに…。

嘱託医の診察はアルツ君の昼食の後ですから、なぜ故今頃になって、このような診断を嘱託医が下したのかもよくわかりませんね…。

アルツ君はこの後、車椅子に座ったまま寝てしまったので、ヤッチは居室の外の廊下に出て、姉の到着を待ちます。

姉が夜の7時ごろ到着です。

姉:「パパは?」

ヤッチ:「今、車椅子で眠ってるよ。」

姉:「ご飯は?」

ヤッチ:「ほとんど食べてない…。」

姉:「薬も?」

ヤッチ:「飲ませられないよな…。」

姉:「メール、見たでしょ?」

ヤッチ:「見たけど、あれだけの内容じゃ、『意向』もなにも、判断できる情報が少なすぎるよ。」

姉:「私もここの看護師さんにそう言われただけだからさぁ…。」

ヤッチ:「もう、事務所にいる生活相談員さん、帰っちゃったかね?」

姉:「訪ねてみる?」

ヤッチ:「うん。」

姉と二人で、同じフロア内にある生活相談員さんの事務所をノックします。

普段だと、もう帰宅している時間帯ですが、幸い古株の生活相談員さんが事務所から出てきます。

姉が、施設の主任看護師さんからもらった電話のことをこの生活相談員さんに伝えます。

生活相談員さん:「いや、その話はうちの看護師からもらっていないですね…。何時ごろの話ですか?」

姉:「今日の夕方5時すぎだったと思います。」

そこへ、今度は新任の生活相談員さんが姿を現します。

姉:「どうも、お世話になっています。そちらの主任看護師さんから何か聞いています?」

新任の生活相談員さん、キョトン顔です。

どうやら耳に入っていないようです。

姉は古株の生活相談員さんに申し上げたことと、同じこと伝えます。

新任の生活相談員さん:「いや、私もその話は伺っていないですね…。」

姉:「でも、そちらの看護師さんから明日の午前中までに返事を下さいって言われてるんですよね…?」

新任の生活相談員さん:「そうなんですか。それは確認してみないとですね…。」

ヤッチ:「ダメだこりゃ。今居る人間がだれも詳しいことを知らないんじゃ、議論する余地はないね。『病院に行く。』って言ったって、家族が連れて行くのか、御所で連れて行くかもハッキリしないんでしょ?」

生活相談員さん:「ですね…。」

ヤッチ:「『入院』なんてことになれば、水分摂取は出来ても、本人の精神状態が悪くなるのは目に見えてる話だと思うんだけどね…。」

新任の生活相談員さん:「わかりました。明日の午前中までのご返事というのは保留にしていただいて、私の方でもう一度、主任看護師、嘱託医に確認をさせていただきます。詳細がわかり次第ご連絡差し上げるというのでいかがでしょう?」

姉:「私たちはそれで構いませんけど…。」

姉とヤッチは居室に戻り、車椅子に座ったままのアルツ君をベッドに寝かせます。

ちょっと愚痴を言わせてもらえば、ベッドから車椅子、車椅子からベッドへの移乗について、毎回ヤッチがやっているのはなぜなんでしょうね?

ここは特別養護老人ホームという介護施設で、ヤッチが在宅で面倒をみているわけじゃないんですけどねえ~。

しかもヤッチの移乗介助、全くスキルの無い力任せの介助方法です。

アルツ君を半ば担ぎ上げるパワー介助です。

アルツ君をベッドに寝かせ、ずり下がったアルツ君の身体を枕の方に引き上げていると、先ほど会話をした新任の生活相談員さんが居室に入ってきます。

新任の生活相談員さん:「先ほどの件でちょっとお話があるんですけど…。」

ヤッチ:「あっ、ちょっと待ってもらえます。もう少しで終わりますから。」

新任の生活相談員には廊下で待ってもらいました。

姉とヤッチはアルツ君に布団を被せ、離床センサーと転倒用のマットをセッティングして、居室の外に出ます。

姉:「ごめんなさい。お待たせしました。」

新任の生活相談員さん:「あ、いえ。こちらこそ申し訳ありません。」

かつてはアルツ君の『定位置』だった場所に三人で腰かけます。

新任の生活相談員さん:「今、うちの看護師に電話で確認いたしました。やはり、お姉さまがおっしゃられていたことと同じことを、うちの看護師も嘱託医から聞いた話として申しておりました。」

もう、このとき、ヤッチはこの先の会話が回りくどい展開になることを察知していました。

自分のブログは回りくどいのに、自分の普段の会話が回りくどくなるのを非常に嫌う性格です。

m(__)m

ヤッチ:「確認の確認をしただけでしょ?で、どうする?」

新任の生活相談員さん:「期日については、改めてご相談ということになると思いますが、外部の医療機関を受診していただきたいと…???」

ヤッチ:「その外部の医療機関というのは、嘱託医もクリニックを経営しているわけですから、そこで受診して、点滴を打ってもらうという方向でもいいの?」

新任の生活相談員さん:「確認してみないとわかりませんが、嘱託医が『OK』であれば、その選択肢も有りかと…?」

ヤッチ:「OKが出た場合、誰が連れて行くの?本人(アルツ君)は絶対嫌がると思うけどね?」

新任の生活相談員さん:「こちら(施設)の車をご用意して、受診していただくことも検討させていただきますけど?」

ヤッチ:「点滴を打つとなれば、10分やそこらじゃ帰って来られないよね?たとえば、2時間くらい掛かるということになったら、その間もそちらの職員さんが付き添っててくれるの?」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「嘱託医のクリニックでなくても同じことだと思うけど、受診先で本人(アルツ君)が大声を出して暴れる可能性も大だよね?その時もそちらで面倒見てくれるのかな?」

新任の生活相談員さん:「その時は、やはりご家族様のご協力が必要にもなってくるかと…。」

ヤッチ:「仮に医療機関に連れて行ったとして、水分を補えても、帰って来てから、不穏になる可能性を考えると、今外に連れ出すことを俺は危険だと思うんだけどね?」

姉:「私もそう思う…。ちょっとずつだけど、ご飯を食べられるようになってきているのに、外へ連れ出したばかりに、またご飯を食べてくれなくなっちゃうかもしれないし…。こちら(施設)で点滴を打ってもらうというわけにはいかないかしら…???」

新任の生活相談員さん:「その件は、以前もお話しさせていただいたとおり、こちらは介護施設で、医療機関ではないので…?」

ヤッチ:「でもさ、こちらには施設の看護師さんもいらっしゃるし、嘱託医もいらっしゃって、毎週定期的に往診だか、訪問診療をやってるわけだよね?具合が悪い人が入れば、何かの処置などをして、医療行為を行ってるわけだよね?」

新任の生活相談員さん:「そうですね…。ただ基本的には病院という役割を担っているわけではないので…。」

ヤッチ:「建て前はそうかもしれないけど、軽く二、三本、(点滴を)ここで打っちゃおうよ?ここなら、穏やかに点滴に応じてくれると思うからさぁ~。」

新任の生活相談員さん:「ただ、そこは、嘱託医のご判断でするものなので、私にはお答えができかねるかと…。」

ヤッチ:「軽くチュッチュと打っちゃえば、いいじゃん。病院じゃないからダメ?」

新任の生活相談員さん:「たとえば、療養型の病院に入院されて、そこで、たとえば1週間とか点滴治療を行っていただくという選択肢も有るかと…?」

ヤッチ:「あのさ、たぶんおっしゃられていることは正論だと思うよ。でもさ、お宅の施設とK病院との間で、話し合いを進めて行く中で、病院で入院しているよりは、この施設の方が環境が整っているっていうことで、親父は退院してきたわけでしょ?何でそんな本末転倒な発想が出るかな…。」

姉:「お前、またやめな!言い過ぎだよ!」

ヤッチ:「いや、悪いけど、親父の命が掛かってるんだ。遠慮して後悔はしたくないからハッキリ言わせていただくよ。」

姉:「やめなって!」

ヤッチ:「嘱託医と以前話し合いを持った時に、回復の見込みのない人に点滴は打てないとおっしゃいました。でも、回復の見込みが有るか、無いかは点滴を一本打ってみて、判断してみたって遅くないんじゃないかな?」

新任の生活相談員さん:「おっしゃっているお気持ちは非常によくわかります。ですが、慢性期、あるいは回復期の介護や医療をどうやってしていくかは、こちらの課題でもありまして…。」

ヤッチ:「だったら余計、今がチャンスじゃない?嘱託医といっても、この施設と使用従属関係にあるわけでしょ?いわば、嘱託医は施設サイドの人間じゃない?施設側から、嘱託医に『ここ(施設)で、打ってよ。』って言えないの?」

新任の生活相談員さん:「は…。嘱託医といっても、少々意味合いが違いますからね…。嘱託医に直接お話ししていただくのが良いかと…。」

ヤッチ:「悪いんだけどさ…、いつもいろいろな提案をするのはこっちでさぁ…。どうして、施設から、なにかアドバイスとか提案をいただけないのかな?俺ら、介護のプロじゃないわけで、親父のことしか知らないわけじゃん?たくさんの利用者さんと接している方々から良きアドバイスをいただけないかな…????」

姉:「私も、同じことを申し上げたいです。私は弟以上に介護のことはわかりません。ですから、素人が申し上げる事なので、皆さんにとっては、大変失礼なことを申しあげているのかもしれません。ですから、余計に素人意見を言わせていただけるなら、何で、ここ特別養護老人ホームで点滴を打てないんですか?」

新任の生活相談員さん:「お姉さまのお気持ちもよくわかりました。こちらで何かできる事はないか検討してみたいと思います。」

ヤッチ:「今日の話だけじゃなくて、以前話した時もそうだったんだけど、うちら家族以外は、みんな『回復の見込みがない。』を前提に話しをするんだよね…。医療で補えない部分を介護でフェローし、逆に介護で補えない部分医療でフォローしていくことは有ってもいいんじゃないかな?親父さんが『食べられない。』、『飲み込めない。』をどう介護の力で克服させられるのか、そろそろ皆さんの本領を見せて下さいよ。」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「今回、嘱託医に我々から『点滴を打って下さい。』と申し上げるのではなく、施設から嘱託医におっしゃって下さいよ。嘱託医の返事によって、また次を考えなくてはいけなくなると思うけど、そういう場合は、今度はそちらから何か良いアイデアを下さいよ?」

この後も、いろいろと話をさせていただきましたが、主要な部分ではないので、省略させていただきます。(ほとんどがヤッチの理不尽な要求です。)

話し合いの結果としては、嘱託医に施設から姉の言葉として『点滴を打ってください。』と連絡していただくことで終了です。

新任の生活相談員さんからは、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということに関して、明確な回答をいただけませんでした。

翌日の今日(1月16日金曜日)の午後に姉から電話が入りました。

姉:「今度の1月の20日の火曜日に臨時のケース会議(サービス担当者会議)をやるでしょ?その後になるか、先になるかわからないけど、嘱託医が施設にいらっしゃるから、『直接会ってお話ししましょう。』ってことになったから。」

なんだか点滴一本で、なんでこんなに面倒なんでしょうかね…。

嘱託医は毎週アルツ君の診察をするのだし、アルツ君の診察だけをして帰るわけではないので、何時間か特養にいらっしゃるはずです。

その間に、自身のクリニックから点滴薬をはじめとする医療材料を持ち込んで、アルツ君に点滴を打てば、特に医療、介護と縦割りの話にはならず、問題は起こらないような気がするのですがね…。

ん…。

『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということについて、調べてみました。

どうやら厚生労働省保険局医療課から出されている「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」というのが根拠になっているようです。

pdfファイルで、結構な長文なのでリンク先だけ貼っておきます。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0328第2号(平成26年3月28日)


これは厚生労働省(厚生労働省保険局医療課長)から、医療機関等の特定の人、もしくは特定の事業所に発せられた『通知』です。(国民全員が知っておかなければならない内容ではないので、一部の人にしか発せられていないということです。)

『療養の給付』というのは、お医者さんに行って受ける診察、処置、薬の支給、手術、入院などの事です。

この文章の中で、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』に該当すると思われる箇所を抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
△引用

全文を読んでも、『点滴を打ってはならない。』といったダイレクトな表現は出てきません。

※(重要)このブログの記事下に追記を書きました。ご参照ください。
2016年05月01日


上記の抜粋した文章でも『診療報酬を算定できない。』とあって、『点滴打ってはならない。』とは書いてありません。

どういうことかというと、点滴を医療機関で受けたことのある方ならご存知だと思いますが、医療機関においては、医療機関のお医者さんが看護師に指示を出し、看護師さんが点滴の針を刺し、薬液が落ちはじめると、時々カーテンを開けて、点滴の落ち具合を確認しに来ます。

何が言いたいのかというと、最近ではお医者さん自らが点滴の針を刺すことは少なくなって、ほとんど看護師さん任せの事が多くなって来ているということです。

点滴液が無くなれば、看護師さんが点滴の針を抜き、ゆっくり起き上がって終了になります。

これをもし、特養でやるとどうなるか?

引用文章には、『配置医師』という文言が使われ、施設の嘱託医がこれに該当するかは明らかではありませんが、一応、含まれるものとします。

わかりやすくするため、ちょっとドラマ仕立てで展開させていただきますね。

特別養護老人ホームにはそこで雇用されている看護師さんがいらっしゃいます。

嘱託医がアルツ君の居る特養に一人で診察にいらっしゃいます。

嘱託医は特養の看護師さんと一緒に一人一人の利用者さんの居室を訪ね、診察して回ります。

アルツ君の居室にも診察の順番が回って来ます。

嘱託医:「ちょっと、水分が足りてないね…。お水飲んでますか?」

アルツ君:「わかんない…。」

嘱託医:「ちょっと、水分不足だから、点滴を一本打とうか?」

嘱託医は特養の看護師さんに、水分補給のための点滴を打つように指示します。

点滴薬などの医療材料は、嘱託医のクリニックから持って来たものです。

ちょうど、アルツ君の順番が診察の最後だったので、嘱託医は特養の看護師さんに点滴の指示だけを出し帰ってしまいました。

ここで問題となる行為は『特養(特別養護老人ホーム)』の看護師が点滴の針を刺した場合…。

特養の看護師が点滴の針を刺し、点滴が終わるまでの一式をやってしまうと、嘱託医は診療報酬を市区町村などの保険者に請求できないということのようなのです。

もちろん、アルツ君に打った点滴薬の薬剤料もアルツ君に請求できないし、アルツ君が一部負担金を支払う必要も無くなるというお話なのです。

嘱託医としては、お金を取れないなら、点滴を打てば打つほど赤字になってしまいますから、打ちたくないですよね…。

ちなみに特養ではなく、老健(介護老人保健施設)では診療報酬を請求できるようです。(特養は介護老人福祉施設)
※老健でも診療報酬を請求できないとコメントを頂きました。(コメントNo.2166

これが、もし、嘱託医が自分のクリニックから連れてきた看護師に指示を出し、アルツ君にこのクリニックから来た看護師が特別養護老人ホームという施設内で点滴の針を刺すというのであれば、嘱託医は診療報酬を請求できるようなのです。

嘱託医が点滴の指示を特養の看護師に出し、特養の看護師がアルツ君の腕に点滴の針を刺しても、嘱託医も看護師もオナワになることはないようですが、嘱託医からすると、一円も自分の手元に戻って来ないので、やるメリットが無いというのがどうもカラクリのようですね。

特別養護老人ホームの看護師が点滴を打つ行為そのものは医療行為として認められ、かつ違法性は問われる事は無いのに、特別養護老人ホームも嘱託医も金銭としての利益を得ることができないということです。

少々というか、おおいにややこしい説明になりましたが、特養の看護師が点滴を打っても違法性は無い。

違法性は無いが報酬が発生しない。

報酬が発生しないのなら、損することはやりたくない…。

これを国が指導しているんですよ~!

もう超高齢化社会に突入していて、アルツ君のような人間はたくさん居るはずです。

弱って来ているところに、通院や入院で点滴を受けて来いというのはあまりにも酷かと…。

外部の医療機関の受診を拒否すれば、点滴を受けられず、最悪死に至る可能性だってあるわけです。

こんなわけのわからん矛盾を放置していてよいものなのか…。

ちなみに、特養に嘱託医が診察に来て、自ら持ち込んだ点滴薬を自らの手でアルツ君に投与することは問題ないような気がしますが、これもできないんでしょうかねぇ~????

特別養護老人ホームの看護師さんは何のためにいるんだろう…?????

間違えている箇所も有るかもしれませんが、是非この話、広めてください。


追記~01

後日談があります。
上記の記事と合わせてご覧ください。
  1. なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか? [2015/01/16] - 現在ご覧の記事
  2. 予想通り?アルツ君、救急搬送!! [2015/01/17]
  3. アルツ君の救急搬送の詳細 [2015/01/19]
  4. 特養嘱託医との話し合いは物別れ [2015/01/21]
  5. アルツ君、明日から『入院』です! [2015/01/28]
  6. 病状説明は余命宣告 [2015/01/30]


追記~02(2016年05月01日)

上記の記事を書かせていただいたのは2015年(平成27年)1月のことです。
記事の中で『「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について』(平成26年3月28日 保医発0328第2号)という厚生労働省保険局医療課長からの『通知』を取り上げさせていただきました。
そして、この後、2016年(平成28年)に3月なって、新しい『通知』が発せられました。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)


標題は同じですが、リンク先、そして内容が異なります。

新しく発せられた通知の中で改正されたところを抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
ただし、特別養護老人ホーム等に入所中の患者の診療を担う保険医の指示に基づき、当該保険医の診療日以外の日に当該施設の看護師等が当該患者に対し点滴又は処置等を実施した場合に、使用した薬剤の費用については診療報酬の算定方法(平成20年厚生労働省告示第59号)別表第1第2章第2部第3節薬剤料を、使用した特定保険医療材料の費用については同第4節特定保険医療材料料を当該患者に対し使用した分に限り算定できる。

また、同様に当該看護師等が検査のための検体採取等を実施した場合には、同章第3部第1節第1款検体検査実施料を算定できる。

なお、これらの場合にあっては、当該薬剤等が使用された日及び検体採取が実施された日を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)より抜粋して引用
△引用

上記内容から配置医師(嘱託医)が『健康管理』と称して特養に訪問する日でなくても、配置医師(嘱託医)が指示を出せば、特養の看護師が、点滴等の医療(治療)行為を行うことができると解釈できるのではないでしょうか。
ただし、点滴注射の手技料(注射に際しての手間賃、手数料のようなもの)などは、算定できないままなので、点滴に関して算定できるものは、点滴(補液)の薬剤料や特定保険医療材料(平成26年3月5日保医発0305第8号)の材料費のみです。(薬剤単独で保険請求できない注射もあるので、手技料も算定できるのではないかという疑問もありますが…。)
配置医師(嘱託医)が、あるいは特養自体が人員の確保等の理由で採算が取れないと判断すれば、点滴等の医療行為を行わないことも考えられます。
それでも特養入所者の立場からすると、施設内で点滴を受けられる可能性はかなり高くなったのではないでしょうか。
また特養の職員さんの立場からすると、提供できるサービスの幅が広がったのではないでしょうか。
『算定できない』から『算定できる』という文言が加えられたのですから、大きな一歩といえるかもしれません。

余談ですが、『通知』という言葉を何度も使用させていただきましたが、法律用語(行政用語)が実に難しい…。
比較的わかりやすい解説を見つけたので引用文を載せておきます。

▽引用
あくまで、一般的にどう理解されるかを踏まえて分けると、

  通知=事実を知らしめるためのもの。特定の人に伝える場合が多い。
     一般に広く知らしめる場合は「公告」という場合が多い。
  通達=法令の解釈運用のために、規範の実効性を補うための個別指針を示したものが多い。
     それ自体が法的拘束力があるものではないが、法規範と一体となって事実上法的拘束力を持つ。

通知に反した場合、それが直ちに「違法」ではなくても、知りながら従わなかったことの責任を追及される根拠にはなりえます。例として相応しいかどうかを敢えて無視して例に挙げれば、薬害エイズのときには、当時の厚生省が米国当局や関係機関から危険情報を得ていたにもかかわらず、これを黙殺して危険な血液製剤を製薬会社の在庫処理のために販売禁止措置を講じなかったことが問題にされました。
これと同じように「故意または過失」の存在を裏付ける証拠になりますから、法的な意味はあるものと思います。
△引用


今回のケースでは『特定の人』というのは、医療保険の診療報酬事務を行っているような保険医療機関(病院、診療所)、あるいは事業所等が該当し、介護報酬請求事務を行っているような特別養護老人ホームなどには、『通知』は送付されていない可能性が高いです。
さらに『保医発』とは『厚生労働省保険局医療課長発』という意味です。

(参考)
難しい法律用語と難しいアルツ君 [ アルツ君は職人 ]


今後もこのような改正が行われると思います。
機会があれば、追記していきたいと思いますが、確約できませんので、リンクを貼っておきます。
随時そちらでご確認していただくようお願い申し上げます。

厚生労働省平成○○年度診療報酬改定
最新の情報を得るには、○○年度の○○の部分を現在の年度に置き換えて、リンク先を探してください。(たくさん有り過ぎて、探すのが大変かも?)


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2015/01/16 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

予想通り?アルツ君、救急搬送!!

2015/01/17 (土)  カテゴリー: 脳梗塞
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救急搬送前のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

今日(2015年01月17日土曜日)の夕方、アルツ君、救急搬送されました。

画像は、救急搬送前に必死にアルツ君に呼びかける姉の姿です。

いくら大声でアルツ君の名前を姉が叫んでも、反応しません。

姉:「パパ、起きて!パパ!!」

施設の看護師さんを呼び、アルツ君を診てもらいましたが、若干血圧が低い程度で、バイタルは正常とのこと…。

看護師さんは居室を出て行かれました。

でも、ヤッチも姉もアルツ君がいつもと違うと感じます…。

少しすると、大きないびきをかきはじめました。

ヤバい…!!

ヤッチは、再び施設の看護師さんを呼び、それと同時に、施設の職員さんに救急車を呼ぶようにお願いしました。

搬送先はまたしても、前回脳梗塞で救急搬送されたJ病院です。

さらにまたしてもの話ですが、入院用のベッドの空きがないとの事で、再搬送先を応急処置後に探すという前提での救急搬送となりました。

アルツ君、一命をとりとめ、なぜか今は特別養護老人ホームの自分のベッドで寝ています。

さきほど、ヤッチも自分の部屋に帰って来ました。

詳しくは、後日改めて記事にさせていただきたいと思います。


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2015/01/17 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の救急搬送の詳細

2015/01/19 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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施設を出る救急車

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

先日(1月17日土曜日)アルツ君が救急搬送された時の模様を少し細かく書きたいと思います。

この日、ヤッチはいつも通り、アルツ君の食事介助をしようと、特別養護老人ホームに向かいました。

夕方5時半ころに、到着です。

居室に行こうとしたところ、女性職員さんに呼び止められます。

女性職員さん:「お父様なんですけど、お昼は元気よくというか、穏やかに過ごされていたんですが、今は眠ってしまわれて…。」

普段アルツ君が眠っていても、あまり呼び止められたりしないのに、なんか変?と思いつつ、アルツ君の居室に入ります。

姉が先に来ています。

姉:「パパ、全然起きないのよ…。」

ヤッチ:「昼間元気良かったって聞いたから、疲れちゃったんじゃない?」

ヤッチは上着を脱ぎ、洗面所で手を洗いながら、そう答えます。

屋外は寒く、手袋をして自転車に乗って来ています。

アルツ君を抱き起したりするときに、アルツ君をビックリさせてしまうといけないので、洗面所でお湯を出し、自分の手を洗いながら、しばらく温めるのが日課になっています。

姉:「でも、話しかけても、ピクリともしないのよ。」

ヤッチ:「マジで?」

姉:「うん。」

ヤッチ:「旦那さん、そろそろ起きようか?」

姉:「パパ、起きて!パパ!!」

いつもだと、眠っていても、眠りが浅いのか、呼びかけると目の付近がピクピクします。

ただし、最近は『死んだふり』をして、我々を驚かせ、よろこぶこともあるので、油断できません。

姉:「『死んだふり』だったら、段々顔がゆるんで来るでしょ?」

ヤッチ:「だね。看護師さん、呼んだ方がいいんじゃない?」

姉:「あんたが来る前に呼んだ。」

主任看護師さんがちょうどいらっしゃいます。

主任看護師さんがバイタルチェック(血圧、脈拍)を計り、聴診器をアルツ君のお腹に当てます。

ほんの一瞬ですが、アルツ君がしかめ面をします。

「眠っていらっしゃるのかしらねぇ?血圧がちょっと低いようですけど、いつもと脈拍もかわらないですね…。ちょっと様子を見ましょうか?」

姉:「わかりました。ありがとうございます。」

主任看護師さんが居室を出て行かれた後、姉がヤッチに話し掛けます。

姉:「なんか、変だよね?」

ヤッチ:「うん…。」

姉がさっきの言葉をもう一度繰り返します。

姉:「パパ、起きて!パパ!!」

そして、この言葉を何度も何度も繰り返します。

ちょうどその時、アルツ君が口をモグモグと動かします。

まるで、牛が胃の中のものを反芻(はんすう)しているかのような変な口の動きをします。

それが、何十秒か続いた後、急に大きないびきをかきはじめました。

アルツ君のいびきは普段、豚鼻に近い感じでかきますが、今回は喉元付近から聴こえてくるいつもとは全く異質ないびきです。

ヤッチ:「ヤバいな???救急車、呼んだ方がいいかも?」

ヤッチの頭に最初にひらめいたのは、『脳梗塞の再発』です。

姉:「呼ばないとマズいかしら?」

ヤッチ:「美味いのマズいの言ってる間に定食が完売になるかもしれないからさ。」

ヤッチは廊下に出て、近くにいらした女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「すいません。もう看護師さん、お帰りになっちゃったかな?もし、いらっしゃるようなら、居室にいらしていただくようおっしゃっていただけます?」

女性職員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「それと、救急車の手配もお願いします。」

女性職員さん:「救急車?」

ヤッチ:「はい、なんかヤバそうないびきをかいてるからさ~。」

女性職員さん:「わかりました。」

主任看護師さんはまた施設内にいらしたようで、慌てて居室に入って来ます。

同時に施設のおエライさんも姿を見せます。

姉:「ぜんぜん、呼びかけに反応しないんです。」

主任看護師さん:「○○さん(アルツ君の名前)、わかります?」

慌ただしい雰囲気になってきました。

居室の廊下では先ほどのおエライさんがヤッチにたずねて来ます。

おエライさん:「救急車、呼びます?」

ヤッチ:「変ないびきだし、梗塞を起こしているとしたら、早目がいいでしょ?」

おエライさん:「わかりました。今、手配しますね?」

姉:「さっきより、パパの身体、冷たくなってる!」

主任看護師さん:「お熱を計らせていただきますね?」

主任看護師さんがアルツ君の脇に体温計を差し入れます。

主任看護師さん:「35度…。」

ヤッチ:「ヤバいね?血圧は?」

主任看護師さん:「もう一度、計りますね?」

主任看護師さんが、アルツ君の血圧を計ります。

主任看護師さん:「108の60。ちょっと低いわね…。」

ヤッチ:「最近の血圧を知らないけど、いつもに比べて相当低いんじゃないですか?」

主任看護師さん:「そうですね…。もしかすると、『低血糖』かもしれませんね。このところ、食事も水分も十分じゃなかったから…。」

ヤッチ:「よーわからないけど、脳梗塞の可能性も有るでしょ?どっちみち、ここ(施設)で点滴を打てないなんて話になってるんだから、親父の意識の無い間に運んじゃえば、暴れないで済むでしょ。脳梗塞なら、なおさら早目に処置してもらわないとだし…。」

主任看護師さん:「このところ、『食べられない』、『飲み込めない』がずっと続いていましたものね~。」

ヤッチ:「そんなのどっちでもいいよ。サクサクっと運んで、サクサクって診てもらうしか方法がないでしょ。」

救急車が来るまで、15分くらい掛かったでしょうか。

その間に主任看護師さんには、アルツ君のおくすり手帳や保険証類を医務室に取りに行ってもらいました。

ヤッチと姉は万が一の入院に備えて、アルツ君の身のまわり品の準備です。

毎回の教訓で、入れ歯と履物を忘れるので、先にこちらの準備です。

今回入れ歯は必要が無いので、消去です。

姉:「靴下はどうする?」

ヤッチ:「救急車で運んでくれるんだから、必要になりそうなもんはみんなぶち込んでおけばいいんじゃない?」

姉:「了解。」

身のまわり品の準備が整ったので、ヤッチは階下に降り、救急車の到着を待ちます。

ちょうど、階下に下りた時に救急車のサイレンがみえました。

施設の職員さんが対応して下さるというので、もう一度、階段を使ってアルツ君の居室に戻ります。

救急隊がストレッチャーをアルツ君の居室に運び入れます。

救急救命士さんは三人です。

けっこうな人数になるので、ヤッチは居室の扉付近に身を寄せます。

毎度のごとく、病状説明、アルツ君の既往症、普段の服用薬の聴取などを始めます。

姉はアルツ君の家族ということで、自分の名前や施設の住所を書くように言われています。

施設の住所が出て来なかったので、廊下に立っていた施設のおエライさんに代筆してもらっています。

救急救命士さんの一人がアルツ君の覚醒レベルをチェックしています。

アルツ君、全然反応しないようです。

もう一人の救急救命士さんが施設の主任看護師さんに色々とたずねています。

救急救命士さん:「いつから、このような状況ですか?」

主任看護師さん:「呼びかけに反応しないということで、ご家族様が救急車を呼んだのですけど、その前から少し『傾眠傾向』でして…。」

おいおい、またしても初耳だぞ?

傾眠傾向はアルツ君が退院してからずっと続いていたので、おそらく主任看護師さんのおっしゃっている『傾眠傾向』というのは、普段にも増して強い『傾眠傾向』の事だと思います。

救急救命士さん:「その傾眠傾向というのはいつからですか?」

主任看護師さん:「午後の3時ごろからだった思います。」

ヤッチが居室を訪れたのは午後5時半ごろ…。

姉が来たのもヤッチが来る十数分前です…。

(-_-;)

救急救命士さん:「で、脳梗塞かもしれないということで、こちらに要請が有ったわけですね?」

これにはヤッチが答えます。

ヤッチ:「はい。去年の11月25日に脳梗塞でJ病院に救急搬送され、同日にK病院に転院後、入院です。そして同年の12月24日にK病院を退院しています。今回、いつもと違ういびきをかきはじめたので、再発も考えられるので、呼ばせてもらいました。」

救急救命士さん:「他に御病気とかは?」

主任看護師さん:「高血圧と糖尿ですかね。」

ヤッチ:「いえ、いえ。糖尿は無いですよ。」

『高血圧』だって、おそらく低いくらいで、薬を飲み続ける必要があるのかと言いたかったところです…。

他にも救急救命士さんからの事情聴取が有りましたが省略させていただきます。

救急救命士さん:「わかりました。では受け入れ先の病院が有るか確認させていただき、受け入れ先が決まり次第、そちらへ搬送させていただきます。ちなみに掛かり付けのお医者さんというのはございますか?」

主任看護師さん:「こちらの施設の嘱託医がいらっしゃいますけど…。」

救急救命士さん:「病院名を教えていただけますか?」

主任看護師さん:「○○クリニックです。救急指定ではありませんけど…。」

救急救命士さん:「そうしましたら、そちらのクリニックに念のため、ご連絡していただけますか?」

主任看護師さんはご自分の携帯で連絡を取っていたようですが、つながらなかったようです。

救急隊が来てから、15分くらい経過したところでしょうか…。

救急救命士さんがヤッチに話し掛けて来ます。

救急救命士さん:「今、脳梗塞で受け入れてくれる病院をさがしていますが、どこもベッドの空きが無いようでして…?お心当たりの病院はございますか?」

ヤッチ:「J病院は?先日、脳梗塞で最初に搬送された病院です。そこなら、まだ前回のMRの画像も残っていると思うんですが…。」

救急救命士さん:「すみません…。もう、お問い合わせしたんですが、埋まっているということでして…。それで、前回脳梗塞でご入院されたK病院にも、今問い合わせをさせていただいています。」

アチャー…。

その病院だけは避けたいところだが…。

アルツ君が息を吹きかえした時に、二の舞になる予感が…。

しばらくして、同じ救命士さんが、ヤッチに話し掛けて来ます。

救急救命士さん:「K病院もベッドの空きが無いことで、断られてしまいました…。」

ヤッチ:「じゃあ、海外にでも行く?」

救急救命士さん:「いえいえ、それはできません。もしかすると、『低血糖』かもしれないということなので、『低血糖』だけの処置で受け入れてくれる病院が有るかもしれないので、この条件で病院を探すということでいかがでしょうか?」

ヤッチ:「『いかがでしょうか?』と言われても、他に何かよいアイデアが有るの?」

救急救命士さん:「現状、これしか手立てはないですね…。もし、この条件で受け入れてくれる病院が有れば、処置だけを済ませて、また改めて入院先を探すということになるかもしれません。」

ヤッチ:「なんか、この前と全く同じだね?救命士さんの顔ぶれが違うだけだよ。わかりました。お手数をかけますが、そうしていただけますか?」

救急救命士さん:「わかりました。それではこれについては救急車の中で搬送先を探すということにさせていただきます。搬送先が決まり次第、すぐに出発させていただきます。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

アルツ君を乗せたストレッチャーが階下に下ろされ、施設のエントランス前に横付けされた救急車に運びこまれます。

ヤッチも救急車のところまで付き添います。

ヤッチは救急救命士さんにたずねます。

ヤッチ:「救急車に三人乗るのは無理?姉とここの看護師さんが乗るのは確定で、俺があぶれちゃうからさ…。」

救急救命士さん:「わかりました。今、確認してきますね。」

救命士さんは他の救命士さんに聞きに行ったようです。

救急救命士さん:「やはり、三人は無理ですね…。」

ヤッチ:「わかりました。じゃあ、俺はここにいるので、搬送先が決まったら、申し訳ないですけど、教えてください。自転車で搬送先に向かいますから。」

救急救命士さん:「わかりました。しばらくお待ちください。」

ヤッチは施設内に設けてある長椅子に腰かけ、搬送先が決まるのを待ちます。

主任看護師さんと姉はすでに救急車に乗り込んでいます。

アルツ君が救急車の中でどんな様子かは、ヤッチにはわかりません。

10~15分くらいかかったでしょうか。

救命士さんの一人が救急車から降りてヤッチに歩み寄ります。

救急救命士さん:「搬送先が決まりました。J病院です。『脳梗塞』ということでは、受け入れられないと一旦は断られましたが、『低血糖』だけなら、対応できるという返事をいただきました。入院はまた改めてということに…。」

ヤッチ:「わかりました。救急室だか、集中治療室に一ヶ月くらい泊まらせてやって下さい。」

救急救命士さん:「いえいえ…。」

前回の脳梗塞で搬送されたJ病院に決定です。

入院となれば、再搬送先をJ病院で探してもらい、転院することも前回と一緒です。

違うことと言えば、脳梗塞の検査や処置はしてもらえないこと…。

でも、搬送先で病状が重篤であれば、何とかしないわけにはいかなくなるでしょう(甘い考え?)。

しかしヤッチも含め、何回この病院にお世話になっていることか…。

余談ですが、1月26日にヤッチの脂肪腫(再発)の摘出手術をこの病院でやってもらうことになっています。

ヤッチはJ病院に自転車で向かいます。

J病院に向かったのは良いけど、再び再搬送となれば、J病院に置いた自転車はどうする?

再搬送先が遠い場合、自転車をどうするの?

自転車をこいでいる時のヤッチ、アルツ君には申し訳ありませんが、自分の事ばかりを考えています。

救急要請で、救急車が特養に到着したのが18時頃です。

そして、搬送先が決まり、救急車J病院に向けて特養を出発したのが18時45分を回ったところでした。

この日に限って、自分の部屋のエアコンに『入タイマー』をセットして出かけて来ています。

再搬送先が決まって、新たな病院が決まるのは夜中だな…。

誰もいない部屋でエアコン回っちゃうよな…。

変なことばかりが頭に浮かびます。

考え事をしながら、自転車に乗っていたので、何分かかったか、わかりませんが、J病院に到着です。

自転車置き場に自転車をとめ、救急口からJ病院の中に入ります。

すぐに姉と主任看護師さんを発見です。

主任看護師さん:「ずいぶん早かったですね。私たちも、ほんのちょっと前に着いたところよ。」

ヤッチ:「ご存知ないかもしれないですけど、俺の愛車の名前はフェラーリっていうんですよ。」

主任看護師さん:「…。」

ヤッチ:「(アルツ君は)救急室の中ですか?」

主任看護師さん:「たぶん、中で処置をして下さってると思うわ。」

20分くらい待った頃でしょうか、J病院の看護師さんから、救急室の中に入るように言われます。

看護師さん:「今、先生がいらっしゃいますので、こちらでお待ちください。」

三人は救急室の中に入り、カーテンで仕切られたブースの中に入ります。

点滴を受けているアルツ君が横たわっています。

すぐにJ病院の先生がいらっしゃいます。

先生:「脱水と低血糖ということで処置させていただきました。今、ブドウ糖を入れさせていただきました。」

ヤッチ:「点滴でぶら下がってるのは生食(生理食塩水)だけみたいだけど?」

先生:「管の横から。」

どうやら管注(かんちゅう)でアルツ君の静脈にブドウ糖を入れたようです。

管注というのは、側管注入の事で、今回は生理食塩水(500ml)が点滴で落ちていますが、この落ちている点滴チューブの途中から一般的な注射器を使ってブドウ糖(糖液)を注入することです。

ヤッチ:「あ、そういうこと。失礼ですが、何%のブドウ糖ですか?」

先生:「50%です。」

50%というのは、20mlの注射液であれば、10gのブドウ糖が含まれているということになると思います。

5%なら、20mlの注射液中1gのブドウ糖が含まれる…。(たぶん)

20mlの薬液をアルツ君に注入したとすれば、カロリー数では40Kカロリーということになるのではないでしょうか。

よく聞くのは5%の糖液ですから、50%なら結構高濃度のブドウ糖になると思います。

余談ですが、この『%(パーセント)』のことを医療関係者は『プロ』と呼ぶようです。

『50%』は『50プロ(ごじゅっプロ)』…。

参考:大塚製薬製品情報(pdfファイル)

先生:「ちょっと、お父様に呼びかけてみてください。普段と比べていかがですか?」

姉がアルツ君に呼びかけます。

姉:「パパちゃん。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「旦那さん。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「まだ、ダメみたいですね…。」

先生:「もう少し時間を置きましょうか?」

先生は他の急患があるのか、足早に去っていきました。

この後、姉がアルツ君に何回か呼びかけします。

アルツ君が目を開けます。

アルツ君:「赤ちゃんが泣いてる…。」

言われてみると、救急室のどこからかわかりませんが、赤ちゃんの大きな泣き声が聴こえてきます。

姉:「ホントによく聞える耳だね~。私たち、全然聴こえなかったよ…。」

アルツ君:「赤ちゃんが泣いてる…。」

姉:「ホントだね。泣いてるね。」

姉も安堵の表情です。

ヤッチ:「まさか旦那さんが産んだんじゃないだろうな?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。俺は男だぞ。」

ヤッチ:「わかんないぞ~。寝てる間に女になっていたのかもしれないぞ。」

アルツ君:「うるさいっ。」

ヤッチ:「脱水だったって言うから、干物になってたんだぞ。帝王切開でアジの開きになってるかもよ。お腹のほう、裂かれてないか?」

アルツ君:「首が痛い…。」

ヤッチ:「首からは普通産まないだろう?」

姉:「枕が低いのかも?」

ヤッチは近くにいた看護師さんに声を掛けます。

ヤッチ:「父なんですけど、意識が戻りました。もしかすると、普段より元気になっちゃったかも。それで、枕が低くて、『首が痛い。』って言ってるんですけど、頭を高くしてもいいですかね?」

看護師さん:「ちょっと待ってくださいね。」

看護師さんが畳んであるタオルを持ってきて、アルツ君の頭の下に差し入れます。

看護師さん:「いかがですか?」

アルツ君:「お腹空いちゃったよ~。」

一同爆笑です。

アルツ君:「ここはどこなんだ?」

姉:「病院だよ…。」

アルツ君:「何でこんなところに居るんだろう…。俺は帰る…。」

看護師さん:「なら、帰れますね?今、先生に伝えてきます。」

ヤッチは今日の食事介助にと思って、自分のバックの中にゲル化させた果汁100%のジュースを持参して来た事を思い出します。

そうそう…。

とろみがマズいという記事を書いた時に、コメントで教えていただいたゲル化剤(ミキサーゲル)を試した最初の作品です。

もし、ご覧いただいていたら、お礼を申し上げます。

ほんとにありがとうございます!!

先生が戻って来ます。

先生:「やはり、脱水傾向だったのと、低血糖だったようですね。血糖値が40くらいでしたから。」

先生が血糖値を『40』とおっしゃったのか、『20』とおっしゃったのか、うろ覚えですが、相当危険なレベルだったことは確かなようです。

意識を消失して、脱力していたために、下あごが下がり、舌が気道を塞ぐような格好になっていたために、大きないびきが出たようです。

やはり、十分な食事と水分を摂っていなかったことが原因だったようですねぇ~。

それにしても、あのままアルツ君が『いびきをかいて眠っている。』と判断し、そのままにしておいたらと思うと、ぞっとしますね~。

ヤッチ:「ありがとうございました。それで、大変恐縮なんですけど、父が『お腹が空いた。』と申していまして、持参したものが有るので、食べさせてもいいですか?」

先生:「食べても構わないけど、ここで誤嚥されると困るから、外か帰りの車の中で食べて。今、点滴を外しますから。帰っていただいても大丈夫ですよ。」

姉:「まだ、点滴全部落ちてないんですけど…。」

おそらく、点滴は四分の一も落ちていません。

先生:「それだけ元気になれば、外しても大丈夫でしょ。次の患者さんのために場所を空けたいので、待合室かどこかに移動願えますか?」

看護師さんはもうアルツ君の点滴の針を抜きに掛かっています。

姉:「車椅子が無いと、帰れないんですけど?」

先生:「うち(病院)の車椅子が有りますから、外でお待ちください。」

主任看護師さん:「それじゃあ、施設から自動車を手配しますね。帰りましょう。」

病院の看護師さんが車椅子を持ってきました。

姉:「施設の車が来るまで、座っていられるかね?」

ここでアルツ君が割り込んできます。

アルツ君:「大丈夫さよ~。」

看護師さんが介助で車椅子に移乗させようとするのを自分で振り切り、ちょっと手を貸すだけで自分の足で立って、車椅子に座ってしまいました。

恐るべし回復力です。

水分だってそんなに体内に入っていないはずなのに…。

主任看護師さん:「では、施設から車が来る間、病院のどこかで召し上がっていただきましょうか。」

主任看護師さんがアルツ君の車椅子を押しています。

アルツ君:「ああ…。その方がいいな…。」

姉:「なーに!わかっていないくせに!」

アルツ君:「うるさい!俺は腹が減って仕方ないんだよ~。」

病院内の適当な場所をさがして、ヤッチの持って来たリンゴジュースを姉がアルツ君に食べさせます。

姉:「おいしい?」

アルツ君:「美味しいよん!これならなんぼだって食えるよ。」

ヨーグルトが入っているくらいの容器に入れて来たのですが、アルツ君、ペロリと完食です。

姉:「すごいね!点滴だけで、こんなにも変るもんかね?」

アルツ君がまだ口を開けて待っています。

姉:「パパ、もう無いんだよ~。」

アルツ君:「ちぇっ。」

ヤッチ:「そういうことも有ろうかと、レトルトのおしるこを持って来てるんだけど、冷たいんだよな…。」

アルツ君:「おしっこ?冷たいおしっこを俺に飲ませる気か?」

一同爆笑です。

姉:「おしっこじゃなくて、おしるこだよ。食べる?」

アルツ君:「ああ、何だって食べるぞ?」

ヤッチは主任看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「市販のものなので、とろみ剤とかは入ってないですけど、大丈夫ですよね?こしあん…?」

主任看護師さん:「おしるこなら、最初から適度にとろみがついてるから、大丈夫でしょ。」

アルツ君:「なっ?」

姉:「何が『なっ?』だよ。えらそうに…。」

アルツ君:「いいから、はやく食わせろ!」

ヤッチはこの時点で、施設まで自転車で戻ることに…。

施設にはヤッチの方が早く着いたようです。

10分違いくらいで、アルツ君が帰ってきます。

ヤッチは姉に聞きます。

ヤッチ:「おしるこも食べたのか?」

姉:「おしるこは、リンゴジュースが入っていた容器に移し替えて食べさせたけど、全部食べたよ。」

ヤッチ:「恐るべしだな…。」

姉:「ね?」

アルツ君:「俺はもう寝ちゃうの?」

姉:「なんだか、まるでお殿様だな~。」

アルツ君:「へー。そういう言葉があるの?」

アルツ君をベッドに寝かしつけて、長い一日が終了です。

アルツ君が上手く口から食事を摂れなくても、点滴などで、ちょっと後押しすれば、アルツ君の食欲がわいてくることが、今回の救急搬送でわかりました。

ヤッチはアルツ君の翌日(1月18日日曜日)の様子を見ようと、お昼過ぎから出かけて来ました。

残念です…。

また、食べてくれないようです…。

_| ̄|○

しかも、J病院から帰る車内が寒かったのか、アルツ君、夕方に体温が37.4℃に…。

いがらっぽい咳も…。

[追記]
ここで風邪、あるいは肺炎にでもなったらと、心配しましたが、今日(1月19日)の夕方、食事介助に施設に出かけたところ、熱は下がって、のどの痛みも無いようです。
食事摂取についてですが、朝は機嫌が悪く、食べかったようですが、昼は完食。
夜は3割程度でしたが、施設で出されたとろみのついた水に黒蜜を加えて飲んでもらったところ、ゴクゴクと飲んでくれました。

1月18日の昼間に戻りますが、ヤッチはアルツ君の眠っている間に、新任生活相談員さんと話をすることに…。

長くなってしまうので、ザックリ書かせていただきます。

ヤッチの見解はこうです。

今回の点滴のように、ちょっと点滴で水分を補うだけで、すこぶる体力や食欲が回復するのだから、施設の嘱託医が毎週診察にいらっしゃる時に、施設で点滴を打ってくれと…。

もちろん、ずっとではなく、一定期間で、アルツ君が経口で十分な食事摂取と水分摂取ができるまで…。

生活相談員さんの見解としては、点滴は『治療』になってしまうので、特養という介護施設は医療機関ではないので、『治療』は原則として行わないと…。

嘱託医と話し合いを持ってからではないと、結論を出せないと…。

そんな解釈をするなら、特養でアルツ君や他の入所者さんに飲んでもらっている薬も『治療』だし、床ずれなどに塗る軟膏処置も『治療』ではないかと、ヤッチが反論です。

残念ながら、依然、平行線のままです…。

明日1月20日に特養の嘱託医のクリニックで、嘱託医、施設の課長、姉、ヤッチで話し合いを持つことになっています。

アルツ君の今回の救急搬送で、同じ日に行われる予定だったサービス担当者会議(ケース会議)は延期になりました。

後から姉から聞いた話ですが、搬送先が決まるまでの救急車の中ではこんなやり取りが有ったそうです。

車内で救急救命士さんが特養の主任看護師さんにたずねたそうです。

救急救命士さん:「なんで、嘱託医と連絡が取れないんですか?嘱託医と連絡が取れるなら、嘱託医のクリニックで点滴を打ってもらえるじゃないですか?何かしらの指示だってあおげるじゃないですか?」

姉によれば、特養の看護師さんが嘱託医に数回、電話を掛けていたそうです。

そのうち、一回はつながったものの、嘱託医が研修会か飲み会か何かで、電話を取れない旨を伝えていたそうです。(ここは推測です。)

この時、姉には救急救命士さんが舌打ちするのがハッキリと聞こえたそうです。

そして最後に…。

ご覧の皆さんを驚かせるような記事になってしまったことを深くお詫び申し上げます。

当事者としては、アルツ君の生命の危機を感じる場面も有ったので、ご理解いただけると幸いです。


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2015/01/19 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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