site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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寝正月

2014/01/02 (木)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

この記事を書いているのは、2014年1月2日の深夜です。

『去年』の大晦日と言うと、2013年12月31日になり、二日前の一昨日のことになります。

『一昨年』の大晦日と言うと、当然のことながら、2012年12月31日ということになり、丸々一年を挟んでさかのぼることになります。

何だか頭の中がぐちゃぐちゃになり、ドーナツグラフが上手く機能しませんね!?

当分この日付に関しての算数的組み立ては、しっくり行きそうになく、モヤモヤした気分はしばらく続きそうです。

きっと、認知症の人の頭の中の感覚は、常にこんな感じなのかもしれませんね~。

(-_-;)

『一昨年』の大晦日はアルツ君が外出許可をもらって、特養からキノコさんの部屋に帰って来たのですが、部屋で意識を失い、救急搬送されるという事件がありました。

[関連記事:救急搬送される職人

こんな事件があると、ちょっと一時帰宅っていうわけにはいかなくなります。

で、去年の大晦日(一昨日)はキノコさん、姉と一緒に、おせちを持って、面会に行ってきました。

元旦に面会に行くのが通常パターンなのかもしれませんが、姉が元旦は都合が悪いということで、一日早い面会です。

キノコさんが面会に来てくれたおかげで、アルツ君の気分も上々です。

アルツ君:「かっー!!この里芋はお前(キノコさん)が煮たのか?火を起こすところがよく有ったな?薪なんてお前のところに有ったのか?」

キノコさん:「なんで?いつの時代の話をしているの?ガスが有るじゃない…。」

アルツ君:「お前のケツから出たガスか?」

キノコさん:「失礼ねっ。」

いつものように、アルツ君、冗談の通じないキノコさんに先制攻撃を仕掛け饒舌になります。

姉:「パパ、今度の1月5日に初詣に行くんだよね~?」

キノコさん:「あら?誰と行くの?」

姉:「ここの施設で送迎をしてくれるらしいから、ここに入所している人たちと一緒に行くのよ。」

キノコさん:「へー。そんなことまでしてくれるの?いいわね~。」

アルツ君:「だけど、お賽銭が無いんだよな~。」

ヤッチ:「フード付きの上着を着て、前の方で拝んでれば、誰かフードに投げ入れてくれるよ。」

アルツ君:「そんな上着、持ってたかなぁ…。」

ヤッチ:「頭を怪我するかもしれないから、ヘルメット持参の方がいいかもよ!?」

アルツ君:「そんだったら、ヘルメットだけ持って、ひっくり返しとけばいいじゃんかよ。」

キノコさん:「どうして、あんたたちは、悪巧みとなると、そう次から次へと言葉が出るの?」

アルツ君:「はは~ん。お前にも俺の脳ミソをやろか?ヘルメットに金が貯まったら、お前にも少しやるぞ!?」

キノコさん:「まあっ。バチが当たるわよ。」

アルツ君:「当たるんだったら、カネの方がいいなぁ…。」

ちょびっと書いただけでも、この日のアルツ君のお調子者ぶりはお分りだと思います。

アセチルコリンだか、ドーパミン出まくり状態です。

(^.^)/~~~

そんなこんなで、去年の大晦日は、アルツ君、キノコさんと楽しいひと時を過ごせたようです。

夕方になり、ヤッチとキノコさんはアルツ君の施設を後にします。

姉は、二人が帰った後も、アルツ君の夕飯の介助をするというので、居残りです。

アルツ君の居室を出ると、職員さんに呼び止められます。

職員さん:「明日の元旦は、どなたかこちらにいらっしゃるんですか?」

ヤッチ:「面会ですか?」

職員さん:「ええ、まあ、実は明日、ここで『新年祝賀会』が有るものですから…。」

ヤッチ:「何時からですか?」

職員さん:「お昼前後になると思うのですが…。誰も(面会に)いらっしゃらないと、お父様のご機嫌が悪くなるのでは!?と思いまして…。」

ヤッチ:「『だれも来ない』とか、『そんな話は聞いていない』って、オカンムリになりそうな気配ですか?」

職員さん:「ええ、まあ…。他の入所しているご家族の方も、この日は多数おみえになるはずなので、どなたかいらして下されば、ありがたいなぁ…、と。」

ヤッチ:「わかりました。母は、今日も来ているので、体力的に無理そうなので、私がお伺いしますよ。」

職員さん:「ご無理申し上げて、申し訳ありません。そうしていただけると助かります。」

2014年1月1日もヤッチの面会決定です。

ヤッチは翌日の元旦、11時ごろに施設に到着するよう自転車を走らせます。

何だか、人も自動車も少なくて、東京とは思えないような静けさですね~。

アルツ君の居るフロアに着くと、着物姿の女性職員さんや背広姿の男性職員さんが大勢います。

フロアに着いた途端に、全員から一斉に新年の挨拶をされたもんだから、ヤッチもビックリです。

ヤッチ:「個別に挨拶しなくてはいけないところ、まとめての挨拶で失礼します。こちらこそ本年もよろしくお願い申し上げます。」(日本語、変!?)

毎年のことながら、新年の挨拶は得意ではありませんね…。

(-_-;)

挨拶を済ませ、アルツ君のところへ向かいます。

アルツ君、廊下に設けられたソファに腰かけ、テレビを観ています。

ヤッチ:「駅伝を観ているのかい?」

アルツ君:「観てるんじゃなくて、聴いてるの。」

ヤッチ:「旦那さん、駅伝なんて好きだったんだね?」

アルツ君:「別に好きなわけじゃないけど、たまたまテレビが点いていたから…。それより、お前、なんか用か?」

ヤッチ:「用ってほどでもないけど、お年玉をせびりに…。」

アルツ君:「カネなんて有るわけないだろっ。」

ヤッチ:「だよな!?今日は新年の祝賀会が有るとかでさあ…。旦那さんのボディガードをどうしても引き受けてくれって言われたから、来たんだよ。」

アルツ君:「へえ、そんなのが有るのか?俺は聞いてないぞ。」

ヤッチ:「聞いていても聞いていなくても、同じだろ!?おそらくここの施設長かなんかの挨拶があって、乾杯だろうと思うよ。」

アルツ君:「施設長なんているのか?俺はイッペンも顔なんて見たことないぞ?」

ヤッチ:「多分、今日は姿を現すから、見られるよ。イッペン見れば十分だと思うよ。」

アルツ君:「そんなことより、昼飯はまだなのか?」

ヤッチ:「だから、その新年の挨拶が終わってからじゃないのかい?」

アルツ君:「そんな下らんことやらんでもいいから、早く昼飯を食わせればいいんだよ。」

ヤッチ:「まあ、まあ、そうおっしゃりなさんな。職員が着物や背広をお披露目したい日だと思って勘弁してやってくれよ。」

アルツ君:「俺も背広を着るのか?」

ヤッチ:「背広なんて、ここに持って来て無いよ。それに有ったとしても、裸足じゃないかよ。どこぞの芸能人と同じで、靴下履くのがだいたい嫌いなんだろ?」

アルツ君:「まあね。」

アルツ君の背広は、引越しの際にすべて処分してしまっているので、もうどこにも有りません。

(-_-;)

さすがに、理由をアルツ君に説明できませんでした。

(-_-;)

結局、新年祝賀会はヤッチの予想通り、施設長の挨拶に始まり、乾杯の音頭で、配られたリンゴジュースを飲むというものでした。

失礼な話しかもしれませんが、ヤッチが出席する意味も正直無かったような…。

(-_-;)

乾杯のあと、昼食になりました。

アルツ君とテーブルにつきます。

新年らしく、おせち料理が振る舞われます。

こちらは、素晴らしい料理で、目を見張るものが有ります。

お重ではありませんでしたが、一段箱に料理がぎっしり詰まっています。

しかも、見た目はそのままに、でもちゃんと細かく切って有ります。

振る舞われたおせち料理
  • お雑煮
    • 紅白の丸餅
    • 野菜
  • 刺身
    • ほたて
    • 甘海老
  • お煮しめ
  • 蟹の重ね蒸し
  • 栗きんとん
  • 黒豆
  • 伊達巻
  • 数の子
  • 昆布巻き

これ以外に職員さんが鯛の身をほぐしたものを小皿に取り分けて、入所者さん一人一人に配って回っています。

ケータイを持って来なかったので、写真におさめることができませんでした。

(-_-;)

ヤッチ:「なんだよ、なんだよ、ずいぶんと豪華じゃないかよ。」

アルツ君:「日頃の行いがいいからな。」

ヤッチ:「『日頃の行い』とは?」

アルツ君:「食っちゃ寝、食っちゃ寝だ。」

ヤッチ:「ぼろ儲けだな?」

アルツ君:「まあね。」

ヤッチ:「俺の部屋の冷蔵庫には、牛乳と醤油とマーガリンしか入っていないぞ?」

アルツ君:「仕方ありませんね~。醤油でも舐めてるんだな。」

ヤッチ:「『お前も少しつまむか?』ぐらいの愛情表現は無いわけ?」

アルツ君:「無いっ。(即答)」

アルツ君、出されたおせちを最初は丁寧に箸でつまんでいましたが、終いにはスプーンでかきこんでいます。

ヤッチ:「おー、おー、ショベルカーかブルドーザー並みのかき込み様だな?これなら公共工事も早く終わるわ…。ちゃんと味わって食ってるのか?」

アルツ君:「いつまでも口の中に入れておくと、味が無くなるのっ。」

ヤッチ:「ものは言い様だな。おせちの必要があったかどうかも疑わしいもんだ。だいたい数の子と黒豆を一緒に口に放り込んで美味いのか?」

アルツ君:「俺が決めるんじゃなくて、胃袋が決めるのっ。」

昔からアルツ君は早食いでしたが、おそらくこれだけの料理を食べるのに15分もかかっていなかったような…。

他の入所者さんは、まだ食事の最中です。

アルツ君の食べ終わるのを見計らって、職員さんがアルツ君のお昼に飲む薬を持って来て下さいます。

薬を飲み終え、アルツ君が締めのお茶をすすります。

アルツ君:「なんだか薬を飲んだら、眠くなっちゃったなぁ…。」

ヤッチ:「いやいや、なんぼなんでも、そんなに早くに薬は効いてこないと思うぞ?」

アルツ君:「でも、眠くなっちゃったんだよな…。」

ヤッチ:「ここは相撲部屋じゃないんだからさ…。それに稽古もしてないわけだろ?」

アルツ君:「そうだけど、俺は部屋に戻って寝るぞ。残ってる食い物はお前が食っていいぞ。」

ヤッチ:「いやいや、完食だし…。」

どうしても、アルツ君が眠いというので、アルツ君と居室に戻り、ヤッチはアルツ君の入れ歯を外し、洗面所で洗います。

アルツ君にも、口をすすいでもらいます。

ヤッチ:「入れ歯は外して寝るのか?」

アルツ君:「いや、着けて寝る。食い物の夢が出て来た時、食えないからな!?」

ヤッチ:「まだ、食うのかいっ!!」

よほど眠かったのかすぐさま、アルツ君はベッドで仰向けになります。

ヤッチ:「まさに寝正月だな?」

アルツ君:「そっ。寝るのが仕事だからな。」

ヤッチ:「少し頭を高くして寝た方がいいぞ?食ったものが逆流するから…。」

ヤッチはリクライニングのスイッチを入れ、少し頭を高くします。

スイッチを操作しているヤッチの耳元で、仰向けの姿勢ながらもアルツ君が何かを口ずさんでいます。



♪も~♪

♪い~くら寝ても~♪

♪寝正月~♪



アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


本年もどうぞ

よろしくお願い申し上げます。

m(__)m

引き続き応援のポチもよろしくです。

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2014/01/02 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

体重増に悩む職人

2014/01/03 (金)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

日中、天気も良かったので、アルツ君と散歩でもしようと特養に面会に行ってきました。

アルツ君の居室に入ると、アルツ君、ベッドに腰掛け外を眺めています。

ベッドには、クローゼットに仕舞ってあるはずの衣類等がベッド散乱しています。

ヤッチ:「おい、おい、また脱走計画かい?」

アルツ君:「そんなんじゃないわい。ちょっと日干ししてたんだよ。」

ヤッチ:「日干し済みだから、クローゼットに仕舞ってあったんじゃないのかい?」

アルツ君:「なんだ?その『ふくろう』みたいな言葉は?」

ヤッチ:「わるい、わるい。『クローゼット』っていうのは、あちゃらの言葉で『物置』の事だよ。」

アルツ君:「だったら、『物置』って言えよ。」

ヤッチ:「すんません…。それより、今日は天気がいいから、散歩に行こうぜ?」

アルツ君:「嫌なこったい。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「疲れるから…。」

ヤッチ:「そんなことばっかり言ってると、そのうちブクブク太って、水槽に浮かんでる金魚の死骸みたいになるぞ?」

アルツ君:「かっ~、失礼な奴だな、金魚だってよ。せめて錦鯉にして下さいよ。」

ヤッチ:「う~む!!錦鯉が出て来るなら、まだ大丈夫だ!!脳は腐っていない。腐りかかってるのは足だけだ。」

アルツ君:「錦鯉には足なんてないぞ?」

ヤッチ:「今日は旦那さんの完封勝利でいいよ。散歩に行こう!!散歩!!」

アルツ君:「散歩、散歩ってうるさい奴だなぁ~。」

嫌がるアルツ君を無理やり身支度させます。

(^^ゞ

ヤッチ:「ここは暖房が効いてて、暖かいけど、外は寒いから…。まずは靴下を履こう。」

アルツ君:「へー、そんなもん、あるの?」

ヤッチ:「あるさよ~。物置の中に腐るほど有るよ。」

アルツ君:「もう、腐葉土になってるんじゃないのか?」

ヤッチはクローゼットの中から靴下を取出し、アルツ君に一足手渡します。

アルツ君:「で?これを?」

ヤッチ:「履くの。」

アルツ君:「かっー、めんどくさいな。裸足でいいよ。裸足で…。」

ヤッチ:「そんな事言ってるけど、実は独りで履けないんだろ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。履けますよ!!」

そうは言うものの、アルツ君、なかなか上手く履けません…。

(-_-;)

腰をかがめる動作が上手くできなくなってきています。

(-_-;)

アルツ君:「腹が邪魔なんだよな~。そんなに美味いもん食ってないんだけどな~。」

ヤッチ:「いや、十分過ぎるほど食ってると思うよ…。」

アルツ君:「そうかな…。」

少し手を貸してしまいましたが、ようやく靴下を履き終えることができました。

ヤッチ:「で?パンツはどうなのよ?先にショウベンしておいた方がいいんじゃないかい?」

アルツ君:「ショウベン?100年も前からしてないなぁ…。」

ヤッチ:「生まれてないと思うが…。」

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチはアルツ君の紙パンツを確認です。

ヤッチ:「おっー!!確かにっ!!100年前の状態だ。」

紙パンツを汚していないだけで、何でこんなに喜べるんですかねぇ~?

ヤッチ:「じゃあ、次は『暖パン』を履こう。今履いているズボンの上から履こう!!」

アルツ君:「なんだ?それ?食い物か?」

ヤッチ:「まあ、そんなようなもんだよ。これのこと。」

ヤッチはアルツ君に『暖パン』(防寒用ズボン)を手渡します。

アルツ君:「なんだ、食い物じゃないじゃかんよ。ズボンだぞ?」

ヤッチ:「どうして、そうなんでも食い物に結びついちゃうのかね…。」

アルツ君:「育ちがいいからな!?」

ヤッチ:「自分で履けそうかい?」

アルツ君:「当たり前さよ~。スッと履けますよん。」

と言うものの、やはり上手く履けません…。

(-_-;)

座ったままの姿勢で足を先に通し、最後に腰を浮かせて股上部分を入れ、暖パンのボタンを留める方式を採用しましたが、足を通すのに一苦労です。

(-_-;)

いつもなら、時間を掛けてでもやってもらうところですが、日が傾く危険性が…。

ヤッチが手を貸し、暖パンのボタンを留めるまでのところまでやってしまいます。

ヤッチ:「あれ?おかしいな?」

アルツ君:「なっ?そうだろ?」

ヤッチ:「何が『そうだろ?』だよ。自分は足も通してないじゃんかよ?」

アルツ君:「そうだっけ?」

暖パンのボタンが閉まりません…。

(-_-;)

ついこの間までは、スッと留めることができたのに…。

(-_-;)

ヤッチ:「やっぱり、旦那さん、ここへきて太ったんだよ…。」

アルツ君:「俺のせいじゃないぞ。」

ヤッチ:「じゃあ、だれのせい?」

アルツ君:「食い物のせいだ。」

ヤッチ:「旦那さんが警察に捕まったら、刑事が三人は円形脱毛症になるな?」

アルツ君:「お前なら、ならなくて済むな!?」

ヤッチ:「うるせーよっ!!」

どうやら、散歩に出かけても、たいして歩かず、車椅子に乗ってばかりだったので、運動不足になっているかと…。

(-_-;)

アルツ君:「そんなに太ったかな…???」

ヤッチ:「ズボンを重ね履きするせいでも無さそうだし、どっかに引っ掛かってるわけでも無さそうだぜ?」

アルツ君:「そうか…。太ったかぁ…。」

アルツ君、少し真剣な顔つきになり、首を傾げます。

ヤッチ:「多分、腹周りが太くなってるよ。」

アルツ君:「おかしいなぁ…。」

ヤッチ:「ん…。」

アルツ君:「おかしいなぁ…。な~んにもしてないんだけどなぁ…。」

おそらく、それが原因かと…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/01/03 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

PossessedHand(ポゼスト・ハンド)

2014/01/06 (月)  カテゴリー: リハビリ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

1月5日の夜、TBSテレビの『夢の扉+』という番組で、『PossessedHand』(ポゼスト・ハンド)というものが紹介されていました。

PossessedHand

『PossessedHand』(ポゼスト・ハンド)というのは、ザックリ言ってしまうと、人の手を『ロボット化』してしまうツール。

腕の筋肉に電気刺激を与えるとことで、手指の動きを自由にコントロールできるシステムです。

前腕部分に電極パッドを内蔵した2本のベルトを巻き、専用のアプリをインストールしたパソコン(USB)とつなげ、パソコン上で動かしたい手指を指定すると、電流が筋肉に流れ、電極を巻かれた人の意思とは関係なく、指定した手指が自由に動くのだそうです。

緻密な動きを再現できる事にも驚かされましたが、さらに驚いたのは、番組では、パソコン上で手指を指定して動かすだけではなく、人間と人間の腕に電極を巻き、片方の人が手指を動かすと、その信号がもう一人の方に伝わり、同じ動きをするということも紹介されていたことです。

つまり、ヤッチの腕に電極を巻き、アルツ君の腕にも電極を巻きます。

ヤッチがたとえば中指を曲げると、アルツ君の中指も同じように曲がるというもの…。

グワシ!!まことちゃん楳図かずおワールド
これ、麻痺して動かせなくなった手指の感覚を取り戻すリハビリにも使えそうですよね。

アルツ君が『グワシ』ができる日もそう遠くないはず。

その前にヤッチ自身が『グワシ』をマスターしなければ、なりませんが…。

もっとも、アルツ君にしてみれば、『グワシ』をできるようになる必要もありませんが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

冗談はさておき、番組では、全くお琴の経験の無い人が、この『PossessedHand』を装着することで、お琴が弾けてしまうなんていうことも紹介していました。

説明しなくても、様々な筋肉の動きを第三者に実際に伝えられ、受け手側は頭で考えなくても、筋肉の動きを体感できるのですから、これはもう画期的と言わざる得ない気がします。

この『PossessedHand』はベンチャー企業であるH2L株式会社という所が開発を手掛けているようです。

その開発者でもあり、代表を務める玉城絵美さんは、子どものころから、心臓に病を抱えており、病院のベッドで過ごすことが多かったのだそうです。

『ベッドの上にいても、外の世界に触れられるマシンがあればいいな。』と思い立ち、その後、大学でハンドジェスチャーなどを学び、この『PossessedHand』ができ上がったそうな…。

まだ、29歳というお若い年齢…。

ヤッチの29歳の頃はというと、ようやく離乳食を開始した年齢です。

それにしてもすごい…。(ヤッチの事じゃないよっ!!)

現在は前腕に装着して手指を動かすというものだけのようですが、前腕だけでなく、身体の色々なところに利用できるといいですね…。

全身麻痺の人が、自由に動ける日もそう遠くないかもしれません。

嚥下障害で、嚥下機能の低下した人が、『PossessedHand』のようなものを使用し、首に電極を貼るだけで機能改善が図れるなんていう日が来るかもしれません。

ちなみに、この『PossessedHand』は製品化され、販売もされているようです。

現在のところ、その価格は1セット80万円…。

個人で購入するには、ちょっとという価格かもしれませんが、医療機関等で取り入れてくれると、ありがたい話ですね。

よーし!!

今日から『グワシ』の特訓だぁ!!

えっ?

『グワシ』を知らない?

あなたは若いっ!!

※注
この記事は昭和に書かれたものではありません。




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2014/01/06 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

高度な計算をする職人

2014/01/12 (日)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

以前の記事で、アルツ君の居る特別養護老人ホームで、1月5日に施設の送迎で『初詣』に行くということを、ちょっとだけお話ししました。

入所している人や家族からの希望を募り、家族や身元引受人の了解のもと、施設が用意した車で、施設近くの神社に出かけるというものだったようですが、姉がアルツ君に同伴するというので、ヤッチは行きませんでした。

最近になって、この話しを姉から聞く機会が有ったのですが、なんと、参加者はアルツ君を含め、三人だけだったそうな…。

施設でマイクロバスか観光バスを手配して出かけるようなものをヤッチは想像していたのですが、これじゃあ、おそらく施設のワンボックスカーで十分な感じです。

アルツ君の居るフロアは三階で、このフロアは認知症を持つ方がほとんどです。

でも、二階は介護保険を利用しているものの、認知症の症状の無い方が多く入所しているということを聞いたことがあります。

二階と三階を合わせて入所している人は、100名前後(?)はいらっしゃるはずなのに、全体の中で参加者は三人ですからね…。

なんともさびしい話です…。

(ノД`)シクシク



さて、アルツ君のところに面会に行ってきました。

毎度のことになりつつあり、驚きもしないことになりつつあることですが、この日もアルツ君、クローゼットの引き出しの中のものを全部放り出し、ベッドの上に拡げています。

ヤッチ:「また公共工事かい?まだ年度末じゃないぞ?」

アルツ君:「なんか、美味いもんが有るんじゃないかと思ってほじくってたんだよ…。」

ヤッチ:「予算の無駄遣いだし、そんなところに、食い物は入ってないぞ~。」

アルツ君:「そうか…。なんか有るんじゃないかと思ってさぁ…。」

ヤッチ:「そんなことじゃないかと思って、美味いもんかどうかはわからないけど、『ボタモチ』っていうもんを買って来たんだけどさ…。」

アルツ君:「ボタモチ!?お前、それは昔から、美味いもんって決まってるぞ!?」

ヤッチ:「昔って、いつからよ?」

アルツ君:「俺が生まれる前からだ。」

ヤッチ:「何年前の話しだよ?」

アルツ君:「38年前だ。」

ヤッチ:「頭の中で、サバが群れをなして泳いでるんじゃないのか?」

アルツ君:「そんなことはどうだっていいから、早くよこせ!!」

ヤッチ:「毎度のことながら、持って来てくれた人間に敬意はないの?」

アルツ君:「ないっ!!いいから食わせろっ!!」

ヤッチ:「食わせてもいいけど、後で散歩だぞ?」

アルツ君:「散歩は負けとけ!!」

ヤッチ:「動かないと、体の中がもち米だらけになるぞ~?」

アルツ君:「なおさら、いいですね~。」

毎度のことながら、アルツ君にとって、ボタモチに勝る食べ物は無いようです…。

(-_-;)

アルツ君:「かっー!!ボタモチを食べるのなんて何年ぶりだろ?500年ぶりかな?」

ヤッチ:「年数、増えてない?」

アルツ君:「気のせいだろ?」

あっという間に完食です。

ヤッチ:「あっという間だな?」

アルツ君:「あっという間は大げさだろ?せめて『あー』くらいにして下さいよ。」

ヤッチ:「同じようなもんじゃんかよ。食い終わったなら、次は運動だな!?」

アルツ君:「ちょっと待てよ~。」

アルツ君、ボタモチのパッケージ(トレー)をペロペロ舐めています。

ヤッチ:「トレーが解けるぞ~。」

アルツ君:「また、いつ食えるかわからないからな。」

ヤッチ:「焼き場に行った後は、骨壺にボタモチをメーイッパイ詰めてやるよ。」

アルツ君:「アンコを多目にして下さいよん。」

ヤッチ:「そんなことより、運動しよう!!」

アルツ君:「外はダメだぞ。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「天気が悪い。」

ヤッチ:「快晴じゃないかよ。」

アルツ君:「そうか!?」

ヤッチ:「でも、外には行かないよ。晴れているけど、外はものすごく寒いから。施設の廊下をちっとばかし歩こうよ。そのかわり、スーパーカーは使わないよ?」

スーパーカーとは、アルツ君の利用させてもらっている『歩行車』のこと…。

アルツ君:「ああ、いいですよん。その前になんか腹ごしらえしておいた方がいいかなぁ…。」

ヤッチ:「今、食ったべっ!!」

アルツ君:「そうだっけ?」

ヤッチ:「そう!!」

最近の東京は、晴れていても気温が低く、普段は温室に居る高齢者の散歩にはちょっと不向き…。

(-_-;)

施設の別棟まで、施設内をアルツ君と歩いて行くことに…。

別棟までの距離は大したものではありませんが、最近ほとんど歩いていないアルツ君にとっては、これとて結構長い距離になります。

途中、たくさんのお仲間たちと出くわし、そのたびに二言三言、会話(成立していませんが)を交えながら、ようやく別棟の廊下の突端まで来ました。

ここには椅子やテーブル、そしてテレビも有り、くつろげるスペースが有ります。

不思議といつ来ても、ここには人が居ません。

カーテンを開ければ、見晴らしの良い景色も拡がります。

ヤッチはカーテンを開けます。

ヤッチ:「あそこに高圧線の鉄塔が見えるでしょ?」

アルツ君:「ああ、見える。」

ヤッチ:「ばあさん(キノコさん)はあの鉄塔の先からいつもここまで歩いてくるんだぞ?」

アルツ君:「鉄塔に住んでるのか?」

ヤッチ:「『先』の意味が違うでしょ。」

アルツ君:「それにしても、ずいぶん遠いなぁ…。」

ヤッチ:「歩いて30分って言ってだぞ。でも、ばあさんの足なら、もっとかかるかもな?」

アルツ君:「削れて、来るまでに足が無くなっちゃうんじゃないか?」

ヤッチ:「そう、この間、ここに来るのに、往復して、足のマメがつぶれたって言ってた。足の裏がハゲちゃったらしいぞ?」

アルツ君:「かー、お前の頭と同じかよ?」

ヤッチ:「うるせーよ!!自分がタネをまいたんだろがっ!!」

アルツ君:「それじゃあ、当分、ばあさんのやつ、美味いもん持って来られないな…。」

ヤッチ:「えっー!!そっち?ばあさんの足の心配はしてやらないの?」

アルツ君:「ハゲは治らん!!」

ヤッチ:「…。」

くだらない話をして、少し休んだところで、元の廊下をひき返します。

途中、大きなデイルームのような所を横切るのですが、そこでは菓子パンの販売が始まっていました。

外部の業者さんが、デイルームのテーブルに色々なパンをならべ、これを利用者に販売するわけですが、毎日ではなく、月に二回程度。

アルツ君とさっきここを通ったときは、まだパンを販売していなかったのですが…。

(-_-;)

すでに、アルツ君が菓子パンの販売に気づき、目を光らせています。

( 一一)

ヤッチ:「あちゃ~。余計なことしてくれやがるぜ。」

ヤッチは菓子パンの販売が、なるべくアルツ君の視界に入らないように、アルツ君に身体を寄せて歩きます。

徐々に菓子パンを販売しているところが近づいてきます。

施設の職員さんも入所者さんに頼まれてパンを買いに来るのでしょう、その姿も目に入ります。

おやつ時とあって、なかなかの盛況ぶり…。

ヤッチは無言でそこを通り抜けようとします。

アルツ君:「おい、こんな美味そうなもんを見て、知らんぷりするやつがあるかよ。」

ヤッチ:「バレた?だって、さっきボタモチ食ったじゃないかよ~。」

アルツ君:「食ってないぞ!?それにボタモチとパンじゃ、お前、胃袋が別に決まってるんだろ!?こんな美味そうなもんを見せつけられて、素通りしようとしてやがるんだから…。」

そこへタイミング悪く、アルツ君担当の女性職員さんが、アルツ君を見つけ、アルツ君に声を掛けます。

女性職員さん:「○○さん(アルツ君のこと)もいかがですか?お金はいりませんよ。」

パンの代金は後で介護保険の請求の時に、支払われる仕組み…。

いわば、後払いです。

アルツ君:「へい、へい。それはそれは…。」

ヤッチ:「今食ったら、夕飯食えなくなるぞ?」

アルツ君:「いんんだよ、その時はその時で考えれば。それにお前とは胃袋の鍛え方が違うんだから。」

もう、完全におもちゃ売り場にいる子ども状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「今日は特別だぞ?好きなものを自分で選びな?」

すでにアルツ君、自分のチョイスしたパンの袋を握りしめています。

テーブルの隅の方に陳列してあった食パン、一斤です…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチ:「いやいや、なんぼなんでもこれは無理でしょ。食パンだぞ?しかも一斤…。」

アルツ君:「でかい方が食い応えがあるからな!?」

ヤッチ:「いやいや、ジャムもバターも無いのに、それで食っても美味くないでしょ?アンパンとかクリームパンとかにすればぁ?」

アルツ君:「ちぇっ、ケチなこと言ってやがる…。」

ヤッチ:「いや、俺だってボタモチ食った後は、菓子パン一個だって辛いぞ?」

アルツ君:「だから、お前とは鍛え方が違うんだってっ!!」

アルツ君、完璧に戦闘モードです。

ヤッチ:「アンパンかなにか、小さいのを一つにしておけば?」

アルツ君:「アンパンは食いたいと思わないんだなぁ…。」

ヤッチ:「へー、珍しいな?じゃあ、何?」

アルツ君:「わからん。」

パンを販売している販売員の女性にヤッチはたずねます。

ヤッチ:「菓子パンの種類ですけど、アンパン以外に何が有るんですか?」

販売員さん:「いろいろありますよ。今日のおススメは『かぼちゃパン』かしら!?」

ヤッチ:「『かぼちゃパン』だってよ?旦那さん、かぼちゃ好きじゃないか?」

アルツ君:「そうだな…。かぼちゃなら、美味そうだな。」

ヤッチ:「でも、買ってもいいけど、食べるのは半分にしな?そうじゃないと食べ過ぎになっちゃうから?」

アルツ君:「ちぇっ。」

ヤッチ:「一個買って、それを半分食べな。残った半分は、夕飯の後、胃袋と相談して、食べられたら食べればいいじゃん?」

アルツ君:「はいはい、わかりましたよっ!!」

ようやく、アルツ君、納得してくれたようです。

ヤッチ:「じゃあ、あの販売員さんに『かぼちゃパン下さい』って、自分で頼みな?」

アルツ君がお客さんの群れに割って入ります。

アルツ君:「お~い!!かぼちゃのパンちょうだいよ。」

販売員さん:「は~い。おいくつ?」

アルツ君:「二つ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/01/12 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

運動不足な職人

2014/01/18 (土)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

このところ運動不足で胴回りが太くなっているアルツ君ですが、少し歩いてもらおうと施設に面会に行ってきました。

寒い日が続いているので、屋外に連れ出すのはどうかと思いましたが、施設内でくすぶっているのも健康的とは言えません。

いつものように、アルツ君に歩行車を使って1階のエントランスに下りてもらいます。

エントランスにある受付で、車椅子をお借りし、歩行車から車椅子に切り替え公園へ行くつもりです。

公園にある鉄棒を利用して、伝い歩きでもしてもらおうというヤッチの考えでした。

アルツ君:「おい、これ(歩行車)で外に行くのか?」

エレベーターの中でアルツ君が質問してきます。

ヤッチ:「行けるなら行ってもいいけど、多分身体が腐って来てるから無理じゃないか?」

アルツ君:「腐ってるとは失礼だな。せめて発酵してるくらいにして下さいよ。」

ヤッチ:「相当長いことヌカ床に埋まってた古漬けだな!?車椅子で公園まで行って、公園で少し歩こうよ。」

アルツ君:「もう歩いてるぞ。」

ヤッチ:「まったく、そういう口だけは減らないねぇ~。」

エレベーターのドアが開き、一階に到着です。

エレベーターから降りて、エントランスに向かいます。

エントランスに着き、エントランスにある長椅子に座ってもらいます。

ヤッチ:「ちょっと、そこに座ってて。今、車椅子を借りて来るから。」

entrance
普段、受付の女性職員さんに声を掛けて、ヤッチが車椅子のある場所まで車椅子を取りに行き、長椅子に腰かけているアルツ君に車椅子に乗ってもらい、それから屋外に出ます。

施設の受付はたいてい女性職員さんが二人一組で仕事をしていらっしゃるご様子で、介護職とは、別個に雇われている方のようです。

何人かの女性職員さんがシフトを組んでローテションしている感じですかね。

ヤッチは出入口近くにある受付窓口から女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「すいません、また車椅子をお借りできますか?」

女性職員さん:「は~い、どうぞ~。」

ヤッチは、アルツ君を長椅子に座らせて、車椅子を取りに行きます。

ヤッチはいくつかあった車椅子の空気圧を調べます。

女性職員さんの一人が受付のある部屋から、車椅子のある場所まで出て来てくれました。

女性職員さん:「空気の方は大丈夫ですかね?」

ヤッチ:「あっ、今調べさせてもらってます。」

女性職員さん:「でしたら、こちらはいかがですか?今うちのスタッフが使って戻ってきたものですから、間違いないと思います。」

ヤッチ:「でも、またすぐに使うんじゃないんですか?」

女性職員さん:「いえ、もう使わないと申しておりましたので、使っていただいて結構ですよ。」

ヤッチ:「それじゃあ、それをお借りしますね?」

女性職員さん:「はい。どうぞお使いください。」

ヤッチは車椅子をひろげ、アルツ君の方に車椅子を走らせます。

ヤッチ:「リムジン借りて来たぞ。リムジン。」

アルツ君:「かっー。リムジン。リムジンってなんだ?」

ヤッチ:「馬車だよ。高級な馬車。」

アルツ君:「馬なんていないぞ?」

ヤッチ:「馬は俺だよ。」

アルツ君:「それは、それは…。」

ヤッチ:「『それは、それは』、何?」

アルツ君:「それはそれは、後で高くつきそうですねえ…。」

ヤッチ:「たく…。早く乗って!!」

アルツ君に車椅子に乗ってもらい、屋外に出ます。

ヤッチ:「寒いでしょ?」

アルツ君:「まあね…。それより、あそこに居た女の人、弁当食ってたぞ?」

ヤッチ:「受付の人のこと?」

アルツ君:「そうだよ…。」

ヤッチ:「弁当はさすがに食わないでしょ。旦那さん、座ってたから、そういう風に見えたんじゃないか?」

アルツ君:「むこうも座って、モゾモゾやってたぞ?」

ヤッチ:「あそこで仕事してるんだよ。」

アルツ君:「かっー!!あんなところで!?あんなところで、ぶっつぁりこんで、(座り込んで)金がもらえるのかよ?」

ヤッチ:「見てると、けっこう忙しいようだぞ。お客さんやら、俺みたいに面会に来る人、それに電話の応対もしなくちゃならないから…。」

アルツ君:「ふ~ん…。」

ヤッチ:「旦那さんみたいに、メシを噛み噛み、外で仕事してきた人にはわからない話かもな?」

アルツ君:「まったく、わかりませんねぇ~。」

公園は施設から目と鼻の先の距離なので、こんな話をしていればすぐに到着です。

アルツ君:「はは…。今日は子どもが誰もいないな…。」

ヤッチ:「そうだな…。やっぱり寒いからじゃないか?」

アルツ君:「寒いって言ったって、子どもは風の子だぞ?」

ヤッチ:「子どもは外に出る気満々でも、きっとお母さんたちが外に出たくないんだよ。」

アルツ君:「そうか…。凧あげでもしてるかと思ったんだけどな…。」

ヤッチ:「そう言えば、凧あげも見なくなったな…。俺の子供の頃は、今の時期必ずと言っていいほど、電線に凧が絡まって、くるんくるん回ってた覚えがあるけどな…。」

アルツ君:「みんな、どこに行っちゃったんだろう…。」

確かにアルツ君の言うように、冬の寒い時期、人の居ない公園は寂しい感じです。

(-_-;)

ヤッチ:「車椅子からおりて、歩く練習するかい?」

アルツ君:「やだい。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「だ~れも居ないところでやったってしようがないだろっ。」

ヤッチ:「誰も居ないから、邪魔が入らなくていいんじゃない?」

アルツ君:「やだい。今日はやめとく。」

ヤッチ:「『今日は』じゃなくて、『今日も』だろ?」

アルツ君:「うるさい!!」

笑いながら、返答しているところをみると、自分が歩いていないという自覚も有るし、記憶も有るようです。

ヤッチ:「じゃあ、いつなら歩く?」

アルツ君:「歩けるようになったら…。」

ヤッチ:「歩けるようにするために、歩くんじゃないの?」

アルツ君:「お前の話は分からん!!」

歩いてもらおうと、意気込んで来ましたが、何だか無理強いできない雰囲気…。

人の居ない公園というのが影響しているのかもしれません。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、今日は予定変更して、車椅子で、はとバスツアーでもやるか?どっか行ってみたいところある?三途の川とか、地獄とか?」

アルツ君:「そんなところに行きたいって言う奴がいるかっ!!」

ヤッチ:「天国はダメだぞ。切符、売れ切れちゃってるから。」

アルツ君:「うるさい!!」

ヤッチ:「仕方ない…。そこら辺、一周するかぁ…。そうだ!?駅の方に行ってみるか?電車が見えるかも?」

アルツ君:「構いませんよん。俺は乗ってるだけだから…。」

ヤッチ:「たまには、別の方面にドライブするかぁ?寒くないかい?」

アルツ君:「ああ、大丈夫だ。グラグラ煮えたぎってる。」

失敗でした…。

(-_-;)

最寄り駅の方へ向かいましたが、行きはよいよい、帰りは何とかです…。

行きは下り坂、帰りは上り坂…。

(-_-;)

ヤッチ:「何だか。俺が運動しに来ちゃったみたいだよなぁ…。」

アルツ君:「そうだよ。ちっとは鍛えておいた方がいいぞ。」

ヤッチ:「何言ってやがるんだかなぁ…。だいたい傾斜のところ、ちょっと横に傾くと、車椅子がきしむような感じだぞ?」

アルツ君:「そうか?俺はそうでもないぞ?」

ヤッチ:「あんたがきしませてるんだよっ。やっぱ、体重、確実に増えてるよ。」

アルツ君:「いっぱい着込んでるせいだろ。」

ヤッチ:「なわけはない。横断歩道渡ったときも、段差乗り上げる時に、テコの原理が働かなかったもの…。」

アルツ君:「鍛え方が足りませんねぇ…。」

ヤッチ:「ホント、言ってくれるよな…。このまま自動車にぶつかっても、自動車の方がすっ飛ぶんじゃないのか?」

アルツ君:「こっちはケガしなくて済むじゃんかよ。」

ヤッチ:「大丈夫。二人ともぶつかる前から、毛が無いから…。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「反応しろよっ。」

アルツ君:「いや、今日はやめとく…。」

ヤッチ:「どう見ても運動不足だよな…。」

アルツ君:「どう考えても、美味いもんが食いたいですね…。」

坂を上りきり、少し歩いてようやく施設の建物が見えてきました。

ヤッチ:「今度は俺が車椅子に乗るから、旦那さんが車椅子を押してよ?」

アルツ君:「今日は定休日ざんす。」

ヤッチ:「営業日の無い定休日のくせしやがって…。」

施設のエントランスに到着です。

(|||-ω-)チカレタ…

アルツ君に再び長椅子に腰かけてもらいます。

車椅子を元の場所に戻さなくてはなりません。

ヤッチは靴を脱ぎ、施設のスリッパに履き替えようとします。

そこへ、出かける時に車椅子を貸して下さった受付の女性職員さんが受付の部屋から出てきます。

女性職員さん:「お帰りなさい。もう、車椅子の方はお使いになられませんか?」

ヤッチと女性職員さんが会話していた場所は、アルツ君のすぐ脇です。

ヤッチ:「あ、はい…。」

女性職員さん:「では、私が戻して置きますので、ここで結構ですよ。」

ヤッチ:「すいませんね…。お仕事中なのに(部屋から)出てきてもらっちゃって…。」

女性職員さん:「あ、いえ…。」

ちょっとしたことですが、こういう配慮は実にうれしいものです。

しかし、長椅子に腰かけているアルツ君が会話に割って入り、女性職員さんにニヤニヤしながら話し掛けます。

アルツ君:「そうだよ~。ちっとは動いた方がいいよ~。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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