site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特養に物申す 前編

2013/06/08 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

前記事の続きのようで恐縮ですが、やはりアルツ君の問題行動は多いようです。

一時ほどの混乱は、昨日金曜日の時点では、終息しつつある気配だし、日中散歩に出かけた時は機嫌よく、自ら進んで、鉄棒をやっていたので、大丈夫そうにも思えるのですが、ヤッチや姉の前では笑顔を見せるアルツ君なので、どうもはっきりしません。

(^^ゞ

ヤッチ自身は、友人Yさんと一緒に面会に出かけた時に、ほんのちょっとだけ、アルツ君がイラッとする瞬間を見ただけなんで、正直、そんなにアルツ君が施設内で運動会をする姿は想像できません。

ほんの一瞬イラッとするアルツ君と言ったって、誰にでも機嫌が悪かったり、気分がすぐれないことはあるもので、それをこっちがチラリと垣間見た程度の話です。

でも、施設の相談員さんの話しでは、アルツ君のここ何週間かの主な行動はこんな感じです。

  • 朝、薬を飲まない(拒否する)
  • 食事を拒むことが多くなった
  • 自分は家族に捨てられたと思っている
  • 捨てられたから薬で殺そうとしていると勘違いをする
  • クローゼットの中にしまってあるリハパンのストックや荷物を居室内で撒き散らかす
  • 片付けに入ろうとする職員を怒鳴って、居室に入れさせない
  • 夜中に裸足で廊下をウロウロする
  • 食事を食べたことをすぐに忘れてしまうので、『何も食わせないで、俺を殺す気か!!』と職員に大声で怒鳴る
  • 等々


まあ、他にもいろいろと聞きましたが、どれもいわゆる認知症の症状と呼ばれるものばかりで、心配といえば心配ですが、『そいつは大変だ!!』というほどのものではないような気がします。

施設の職員さんにしてみれば、日常よくある光景のような気がします。

ヤッチにとっては、アルツ君のこれらの言動や行動そのものが、まったく気にならないというわけではありませんが、これらに対して、施設の職員さんがどう対処しているのかの方がもっと気になります。

訊けば、結局、なだめようとすると、返って興奮がエスカレートすることがあるので、先週に引き続き、嫌がることはなるべく避け、あまり積極的な声掛けのような事はして下さっていないようです。

わかったものは、アルツ君の食事を拒む原因です。

もちろん拒む原因は他にもあるわけで、原因の内の一つに過ぎません。

食いしん坊のアルツ君が食事を摂らないということは、地獄の苦しみですから、自らすすんで、摂らないわけありません。

実はアルツ君の舌に口内炎が出来ていたんです。

ヤッチが面会に行って、気づいたことなんですが、差し入れでヤッチが持って来たカットパインをアルツ君が口に放り込んだ時に『辛い!!』と言って吐き出したんです。

ヤッチが先に味見しているので、『辛い!!』なんていうことはありません。

アルツ君に舌を出させると、下の付け根近くが少し膨らみ、白く変色しています。

ヤッチが綿棒で患部を軽く突くと、『辛い!!』

これでは美味しく食事をできるわけありませんねえ…。

すいません…。

このアルツ君の口内炎がいつできたか、正直、おぼえていません…。

(-_-;)

ヤッチは施設の看護師さんにこのことを報告し、診てもらいましたが、口内炎用の塗り薬を塗布すると、おそらく嫌がってすぐに舐めてしまうか、吐きだしてしまうだろうという結論。

経過観察してもらうことで合意です。

そして、2、3日(?)して口内炎が少し良くなり、食事も美味しく摂れるようになったと思ったら、アルツ君にさらなる悲劇が襲いかかります。

これは姉が、面会に行って気づいたことですが、下の歯の前歯がアルツ君、1本だけ残っていて、その歯の周りに炎症を起こしていたんです。

実はアルツ君、最近になって入れ歯を作りかえています。

施設に歯科の訪問診療があるのですが、その訪問診療でいらっしゃる美人の女医さんに新しい入れ歯を作ってもらっているんです。

以前使っていた入れ歯は、この1本だけ残っている自分の歯に引っ掛けるようなタイプ。

今回作ってもらった新しいアルツ君の入れ歯は、この残った歯も覆ってしまうスッポリとはハマるようなタイプ。

そして、ヤッチはこの女医さんがタイプ。

この女医さんからヤッチはデートのお誘いを受けます。

(@゚Д゚)-。。o○【ウ】【ソ】【!?】

遡ること、たしか5月27日、施設でのケース会議が終わった後に、施設の看護師さんに、ヤッチは呼び止められます。

看護師さん:「今日はありがとうございました。ちょっとよろしいですか?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「いつもお父様の歯のことで訪問診療にいらしている先生をご存知でしょうか?」

ヤッチ:「いえ、まだ一度もお会いしたことはありませんが…。」

看護師さん:「実はその先生の方からご家族様に直接会ってお話をしたいとおっしゃっているのですが、明日は御都合の方はどうでしょうかね?」

ヤッチ:「明日を外すと、いつですかね?」

看護師さん:「先生の診療日は火曜日なので、来週の火曜日になりますが!?」

ヤッチ:「じゃあ、早い方がいいですね。じゃあ、明日お伺いしますよ。」

看護師さん:「では先生にそのように伝えておきます。」

こんな感じで次の日の5月28日火曜日に施設の看護師さん、アルツ君も同席で、施設の会議室で、女医さんとお見合いです。

この時は、まだ歯科の先生が女性とは知らなかったんですけどね…。

女医さん:「○○クリニックの○○と申します。」

ヤッチ:「○○の次男の△△と申します。(で、どこに食事に行く?)」

女医さん:「お父様の入れ歯のことなんですが…。何かお聞きになられています?」

ヤッチ:「はい。父からではなく、姉からなんですが…。先生に何回か入れ歯を調整していただいているみたいなんですが、当たる箇所があるらしく、以前から使っている古い方の入れ歯をしているようです。」

女医さん:「実はお父様、とてもお優しい方なので、私が治療をしている時は、『どこも痛くない』っておっしゃるんですね。」

アルツ君:「それほどでもないよ。」

女医さん:「いえいえ、お父様、お優しいですよ~。で、その時はおっしゃらないのですが、後になって、ご家族様の方から『合わない』とおっしゃられるもので…。」

ヤッチ:「ふむふむ…。」

女医さん:「それで、もしかすると、お父様やご家族様は古い方の入れ歯の方が気に入ってらっしゃるのかなと思いまして…。新しい方の入れ歯ではなく、古い方の入れ歯をお使いになられたいのかなと思いまして…。」

ヤッチ:「でも、もともと古い方が合わなくて、すぐ外れちゃうから、今回新しいものに替えてくださったんですよね?」

女医さん:「はい。そうです。私としては、力不足かもしれませんが、お父様に気に入ってもらえるものをと思い、作ったのですが…。それで、どちらの入れ歯を今後お使いになりたいのか、お伺いしたくて、今日はお時間を作っていただいた次第です。」

ヤッチ:「旦那さん、先生が愛情込めて、作ってくれた入れ歯だってよ。どっち使う?」

アルツ君:「ん…。俺はわからんなぁ…。」

ヤッチ:「んな、照れるなよ~。決めないと?」

アルツ君:「俺はボタモチが食えればそれでいいんだよ。」

女医さん:「え?ボタモチってオハギのことですか?」

アルツ君:「ボタモチはボタモチだよ。美味しいよ~。」

女医さん:「甘い物がお好きなんですね?多分、今回新しくお作りした入れ歯の方が、今までのものより、密着は良くなるので、外れにくいし、食べやすいかと思います。」

ヤッチ:「でしたら、新しいものの方が良いですよね!?」

女医さん:「ただ、今までのものに比べると、大きいので、慣れていただくまでちょっと時間がかかるかもしれません。慣れてしまうと、私としてはこちらの方が快適にお使いいただけると考えています。」

ヤッチ:「だってよ。旦那さん!でも慣れるまでに『痛いのへったくれの』と言って、そこら辺に放り投げたりすると、先生が悲しむらしいぞ?女を泣かせちゃいかんでしょ?」

アルツ君:「お前の好きにしておけ!!」

ヤッチ:「『よきにはからえ』出ましたので、チャレンジさせていただきます。やっぱりダメだという可能性大なので、古い方の入れ歯をその時は調整していただけますか?」

女医さん:「それはもちろん。そして、もう一つお願いがあるのですが…?」

ヤッチ:「何でしょうか?」

女医さん:「新しい入れ歯だけでなく、古い入れ歯にも言えることなのですが、お父様の歯、一本だけ残してあります。どうしてもそこに圧がかかるので、歯の周囲が炎症を起こしやすくなります。入れ歯をお手入れするだけでなく、残っている歯や周囲の歯茎をブラッシングするなどして、口腔ケアを心がけていただきたいんですけど?」

アルツ君:「なんじゃ?そのコウクウ何とかって?」

ヤッチ:「飛行機をデッキブラシでこするんだよ。」

口腔ケアについては、もちろんヤッチや家族も心がけてあげなくてはいけませんが、多くは施設の仕事です。

しかも、今回は施設の看護師さん、しかも主任看護師さんが同席して、聞いているのですから大丈夫でしょう…。

ところが、悲劇は1週間後の今週の火曜日から始まります。

アルツ君が食事を拒んで食べないということを耳にしていたので、アルツ君の昼食時にヤッチは施設に行ってみることに…。

ちょっと寄り道したので、この寄り道で時間をロスした分、アルツ君の昼食時に間に合いませんでした。

すでに入所者さんの多くは食事を食べ終わっている状態…。

アルツ君の席の前にもトレーは置かれておらず、アルツ君は席に座っていませんでした。

施設の職員さんに聞くと、『今日も食べてくださらなかったんですよ…』という返事。

居室の扉を開けると、アルツ君、ベッドで横たわっています。

ヤッチ:「具合でも悪いのか?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「(口内炎が出来ているから)ボタモチを食うのは無理だろう?アンコ入りのプリン持って来たぜ?食ってもいいかい?」

アルツ君:「お前ね、なんで持って来たって言っておいて、お前が食うんだよ。殺生なこと言うなよ。」

ヤッチ:「仕方がない…。食わしてやるか…。」

アルツ君がベッドから起き上がったので、プリンのフタを開けてアルツ君に渡します。

ヤッチ:「プリンなら口内炎でも食えるべ?どう?まだ痛い?」

アルツ君:「何が?何ともありませんよ。」

ヤッチ:「昼を食ってないって言ってたからさぁ…。腹減ってないのか?」

アルツ君:「メシは食えるけど、昼は食えないぞ~。まあ、そんなに減ってないかなぁ…。」

ヤッチ:「へえ、明日は雪かな!?」

結局、お昼ご飯がプリンだけでは、かわいそうなので、何とかコンビニへ連れ出し、食べられそうなものを選んで食べさせます。

そうそう、申し上げるのを忘れていましたが、アルツ君、歩行が怪しくなってきているので、外出する時だけは、車椅子デビューです。

(^^ゞ

コンビニから戻ると、アルツ君がオネムになってしまったので、ヤッチは施設を後にします。

姉には、昼食を拒んだことをメールで報告です。

そして次の日の今週水曜日…。

この日はヤッチは面会に行っていません。

姉の旦那さんが面会に行っています。(今回初登場?)

夜になり、面会に行った姉から、電話がかかってきます。

姉:「パパさあ、口内炎が痛いんじゃないんだよ!!」

ヤッチ:「へえ、そうなの?」

姉:「口内炎もまだほんの少しだけ、痛むみたいだけど、食べられないのは、口内炎じゃなかったみたいだよ!!」

ヤッチ:「えっ?じゃあ、何だったの?」

姉:「○○(姉の旦那)が、夕食時に、私よりも先に面会に行っててさあ…。」

ヤッチ:「で?」

姉:「○○がコンビニかどっかで買ってきたパンをパパにチビリチビリ食べさせてるからさぁ~。」

ヤッチ:「で?」

姉:「『どうしたの?』って訊いたら、歯茎が腫れてるって…。すごい腫れてるから、あれじゃあさあ、痛いわけよ!!」

ヤッチ:「でも、歯医者さんと面談したときに、ここ(施設)の看護師さんも同席して、口腔ケアのことは聞いているはずだよ?口の中を誰も診ていないってこと?」

姉:「じゃない…。結局、ほったらかしなのよ!!○○も『これはひどいな~』って、後でものすごく怒ってたから、よっぽどよ!!」

姉の旦那さん、姉とは全く正反対の性格で、大人しい印象…。

しかも、怒っている姿など、今まで見たことがありません。

姉:「でさ、食べられないからって、施設で出された夕食は下げられちゃって、仕方なく、○○がパンを買ってきたみたい。」

ヤッチ:「昨日、俺が面会に行った時も、昼飯を食べていないのを職員は知っているんだから、シフトが変わっているとしても、申し送りは普通するでしょ?」

姉:「やってないんじゃない!?やってたら絶対こんなことにはならないと思うよ!!」

ヤッチ:「もうさ、これじゃあ、旦那さんが可愛そうだから、朝昼の食事時に施設に電話を掛けて、『ちゃんと食べてますか?』って訊くしかないんじゃない?夜飯のことはあなたが、夜面会に行けば、聞けるでしょ?」

姉:「でも、それでなくても、あそこの家族はモンスターだなんて思われてるんだから、そんなことしたら、ますますそう思われちゃうんじゃない?」

ヤッチ:「いいじゃん!!どうせそう思われてるんだったら、モンスター上等!!だいたい何で気づいてあげられないのかが不思議だし、逆に食事を摂れない状況なら、職員が介助するのが当たり前でしょ。○〇さんに介助させるなんてありえないよ!!しかも気づいていれば、普通は施設から連絡をするでしょ?」

姉:「まあ、そうなんだけどね~。あんたの言うように、逐一、電話でもかけてみるか~。でも、パパの場合、朝はパン食だから、何とか食べれると思うのよね。夜は私が行くから、問題は昼ご飯よね?」

ヤッチ:「じゃあ、昼だけでも電話をしてみれば?」

姉:「一応、明日の木曜日のお昼ご飯から、『おかゆ』にして下さいって、夜勤の子に言っておいたんだわ~。」

ヤッチ:「じゃあ、昼に電話して、『ちゃんとおかゆを食べてますか?』って電話をしてみれば?」

姉:「まあ、そうしようとは思うんだけど、明日ぐらいはあんたがお昼に行って、パパの様子を見て来てくれないかしら?」

ヤッチ:「まあ、構わないけど、それをやってたら、こっちが疲れちゃうぞ!?いい加減、施設の職員にも気づいてもらわんと…。俺らが行って面倒をみてたら、職員は家族がやってくれてるから、俺らはやらなくていいんだって勘違いするぞ!?」

姉:「でも、パパが心配だからさぁ…。」

ヤッチ:「わかったよ。明日、俺が昼に行って様子を見て来るよ。で、施設の生活相談員にも、いろいろ話をしてくるよ。」

後から姉に聞いた話になりますが、姉の旦那さんが面会に行った日に、食事を上手く摂れないアルツ君に対して、姉の旦那に向かって特養の職員がこう言ったのだそうです。

職員:『お腹が減れば、そのうち、食べますよ。』

特養に物申す 後編につづく>>


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2013/06/08 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

特養に物申す 後編

2013/06/08 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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翌日の木曜日に日付が替わります。(2013年6月6日)

お昼ご飯の時間帯を見計らって、ヤッチはアルツ君の入所している特養に、向かいます。

今回は12時ちょい過ぎくらいに到着したのに、もうアルツ君の食事は済んでいます。

アルツ君は『定位置』に腰かけ、眠そうな顔をしています。

ヤッチはアルツ君に声を掛ける前に施設の女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「今日はお昼ご飯をちゃんと食べましたか?」

女性職員さん:「はい…。『お肉が少し固い』とおっしゃって、残されていたようですが、それ以外は召し上がられたようですよ。」

ちょっとわが耳を疑いました…。

『お肉』…。

姉はこの日の昼食から『おかゆ』をオーダーしています。

『おかゆ』のメニューに固い肉が出るのかぁ…???

姉が朝ごはんの様子を施設に電話して聞いているはずです。

もしかすると、朝ご飯をきちんとアルツ君が食べていたという報告を聞いて、この日の昼食のオーダーを『おかゆ』から『常食』に切り替えたのかもしれません。

もともと、歯ごたえの無いものを嫌うアルツ君ですから、姉の機転で、『常食』に切り替えたのかもしれません。

結局、後々判明したのは、姉が施設に電話するのをためらって、電話をしなかったこと…。

電話をしなくても、『おかゆ』をオーダーしているので、まず、噛めないものは出ないと判断し、電話を掛けなかったそうです。

しかも、姉は姉で、ヤッチが様子を見に行くことを事前に分っているので、この日は電話する必要はないと考えていたそうです。

そして、アルツ君に出されていたのは通常メニューの常食…。

(-_-;)

ヤッチは今度は座ってウトウトしているアルツ君に近づき、声を掛けます。

ヤッチ:「歯茎の方はいかがですか~?」

アルツ君:「ん?なんだ?お前か?びっくりさせるなよ~。心臓止まるかと思ったぞ!?」

ヤッチ:「念願叶うじゃん!!」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。それより眠い~。」

ヤッチ:「椅子で寝ないで、ベッドで寝れば?」

アルツ君:「ベッドなんかないもん!!」

ヤッチ:「じゃあ、ここに段ボール敷くか?」

アルツ君:「やだっ!!」

ヤッチ:「じゃあ、部屋に行って寝ようぜ?俺が添い寝してやるから…。」

アルツ君:「バカ!!そんなことしたら、余計眠れなくなるわい!!」

いつの間にか、ヤッチの後ろに看護師さんの姿があります。

施設の主任看護師さんです。

ヤッチは看護師さんにアイコンタクトをして、アルツ君を居室のベッドに連れて行き、寝かせます。

アルツ君が横になったのを見計らって、看護師さんがヤッチに声を掛けてきます。

看護師さん:「今のお父様の現状をお話しさせていただいても、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「いままで、朝にご機嫌が悪いことが多かったのですが、このところは、少し落ち着きを取り戻されているようです。」

ヤッチ:「俺は、直接そういう姿を見ていないので、実感がわかないですけど、そう、おっしゃるのならそうなんでしょう…。だいたい、いい加減、穏やかになってもらわないと困りますよ。」

看護師さん:「でも、まだね、すこし、時々、暴力を振るいそうになる仕草を見せるんですよ。」

ヤッチ:「それでね、俺も申し上げようと、思っていたんですけど、父が興奮したり、機嫌が悪い時はパンツが濡れている時が多いんじゃないですかね?」

看護師さん:「どうなんでしょうね…。」

ヤッチ:「いえいいえ、『どうなんでしょうね…。』はこっちのセリフですよ。どうして調べないの?」

看護師さん:「お父さまが、『パンツを交換しましょう?』と申し上げても、嫌がるものですから…。」

ヤッチ:「でも、それじゃあ、いつまで経っても、平行線のままですよね?」

看護師さん:「それは、お互いに遠慮があるからなんでしょうね…。」

ヤッチ:「そうは言っても、入所して一年ですよ。もうフレンドリーな関係を築き上げてもいいんじゃないですか?」

看護師さん:「お父様が遠慮されるものを、こちらから勝手に上り込むのはなかなかね…。」

歯切れの悪い返答なので、これ以上議論を続けるのは無駄なよう…。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、このことは看護師さんじゃなくて、生活相談員さんに話しをした方が良さそう?」

看護師さん:「そうですね~。そうしていただけると、ありがたいんですけど…。」

ん…。

本来なら、『私(看護師さん)から、生活相談員に伝えておきます。』でしょ!!

ヤッチ:「じゃあ、口腔ケアの方はどう?」

看護師さん:「何だかお父様。今度は歯茎が腫れているんですってね?」

まるで他人事のように聴こえて来たのはヤッチだけでしょうか…。

(-_-;)

ヤッチ:「口腔ケアはこちらの施設ではどういう風にやっているんですか?」

看護師さん:「たとえば、お父様が御就寝なさる時に、入れ歯を外してもらって、その入れ歯を洗浄して、一晩ポリデントに浸けさせていただいています。入れ歯は保管しておく棚があって職員の方で朝まで預からせていただいています。」

この看護師さんは、ヤッチが歯科の女医さんとお見合いをしたときの、仲人さんで、その時に同席していたはずなんですけどね…。

たぶん、女医さんの話は右から左だったんでしょうかね…。

ヤッチ:「じゃあ、夜だけでなく、毎食後に入れ歯を洗ってもらうことはできますか?」

看護師さん:「それは、もちろん、できますよ。ここに入所している利用者さんの中には、そういう方も多数おられますよ。」

ヤッチ:「そうしたら、夜だけではなくて、毎食後もやってもらえますか?ついでに口の中のブクブクも血が出るくらい入念に…???」

看護師さん:「血が出るくらいはちょっと…。」

何だか、この看護師さんと、物腰は非常に柔らかいのですが、話していると、魂を吸い取られるような感じがしてきます。

(-_-;)

ついにはアルツ君の歯をブラッシングしてくれとか、スポンジで拭いてくれとかを要求する気力が萎えてしまいました。

(-_-;)

何だかヤッチの背中を栗原類が背中をさすっているような気がします。

ヤッチ:「じゃあ、この口腔ケアのことも生活相談員さんと話しをした方が良いですかね?」

看護師さん:「できたら、そうしていただけるとありがたいのですけれども…。」

アルツ君はお昼寝に入っているので、ヤッチは生活相談員さんのいる事務所を訪ねます。

今回この記事に登場する生活相談員さんは、お一人だけです。

複数人はいません。

ヤッチは会議室に通されます。

看護師さんに話したことと同じようなことを生活相談員さんにも話します。

ヤッチ:「いま、看護師さんと話をしたんですけど、もう少しどうにかならないかな~?」

生活相談員さん:「と、おっしゃいますと…。」

ヤッチ:「親父さんのパンツの交換なんだけど、いろいろと考えたんですけどね…。」

生活相談員さん:「声掛けの部分ですか?」

ヤッチ:「そう。やっぱりこのままじゃ、父が可愛そうだと思うんだよね~。パンツからおしっこが染み出して、ズボンを濡らすような時に、自分の部屋に、自分で濡れたズボンを床に並べて干してることもあるんだよ~。」

生活相談員さん:「は…。」

ヤッチ:「そちらは嫌がるからしないって言うけど、このままじゃいつまで経っても、平行線のままだと思うんだよね…。2年先、3年先もパンツを床に並べているかもしれない…。当然体力は段々衰えるから、もしかすると、2年後はビショビショのズボンのままで布団に寝ているかもしれない…。やはり、施設の方で、親父に働きかけるなり、コミュニケーションを取るなりして、この状況を打開しないと、親父さんだって、どんどん閉鎖的になって行ってしまうような気がするんだよね~。」

生活相談員さん:「そうですね…。私もこれについては何とかしなくてはいけないと思っていたので…。比較的お父様は私には心を開いてくれる部分があるので、私でできる事なら、少し私も現場に入って、動いてみようかなとは考えていたところです。」

ヤッチ:「ごめんなさいね。最初はそれでも良いかも知れないけど、ただ、私が考えるのは、あなた一人だけができてもダメだと思うんですよ。ここの職員さんが誰でもできるようになってもらわないと…。」

生活相談員さん:「それはもちろんです、もちろんです。ですが…、そこまでになるには少しお時間がかかるかと…。」

ヤッチ:「それは、俺もバカじゃないからわかるんだけど、今までそういう素振りすら見たことがなかったからさ~。だいたい定時に排泄を促す声掛けをしているって言うけど、本当にやってるようには見えないんだよね~。それに、早番、遅番、日勤、夜勤のシフトが代わる時の申し送りなり、引継ぎだってやってるのかな?」

生活相談員さん:「それはきちんとやらせていただいているので、御心配なさらずとも、大丈夫ですよ。」

ヤッチ:「ホントかなあ~。『あの人機嫌が悪い。部屋に入るな!!』とかの申し送りじゃないだろうな?」

生活相談員さん:「いえいえ、それは無いと思います。」

ヤッチ:「じゃあ、排泄のことついて、少し積極的に動いてみてくださいよ。」

生活相談員さん:「繰り返しになってしまいますが、少しお時間をいただく形にはなってしまうとは思いますが…。」

ヤッチ:「あと、もう一つだけいいですか?」

生活相談員さん:「はい。どうぞ。」

ヤッチ:「親父さん、歯茎が腫れて思うように食事を摂れないのは御存知ですよね?」

生活相談員さん:「それはもちろん、存じ上げています。」

ヤッチ:「ご飯を食べられないから、イライラする…。イライラするから、ご飯を拒む…。この悪循環もあるっていう認識で、上手く食べてもらうようなアプローチはできないかな?」

生活相談員さん:「それは、ことあるたびに、僕がお父様のお部屋にお伺いして、ご機嫌をとると言っては失礼ですけど、お伺いはしているんですけどね。」

ヤッチ:「ならば、それに加えて、地雷を踏む可能性もあると思うけど、スタッフ全員で、もう一歩踏み出して下さいよ。その上で口腔ケアをやってもらうっていうのはどう?」

生活相談員さん:「と?」

ヤッチ:「三度三度の飯の後に入れ歯を洗浄してもらうのと、ブラッシング…。」

生活相談員さん:「うん…。口を開けてもらえるかな?」

ヤッチ:「そこですよ。やってみないと、わからないでしょ。開けてくれと言わない限りは、あの人、一生開けてくれないよ。まずはチャレンジ!!」

生活相談員さん:「わかりました。これについても職員ができるかどうか相談してからになると思いますが、できないようであれば、まずは僕が率先してやるようにいたします。」

ヤッチ:「やるふりはダメだよ。モーションはダメだよ。すぐ見抜かれるからね!?」

生活相談員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「他にもいろいろ申し上げたいことはあるんですけど、今日は『排泄の事』と『口腔ケア』の件だけにしておきますよ。まず、頑張ってみましょうよ!!手伝えることがあれば、俺も協力しますから。」

生活相談員さん:「了解です!!」

施設の面会を終えた後、生活相談員さんと話したことと、アルツ君が肉を残したことを姉にメールしておきました。

夕方、姉からの電話が入ります。

姉:「パパ、お肉食べなかったって?ふーーーん。私、『おかゆ』にして下さいって言ってあったんだけどね。まあ、いいわ。今度は職員じゃなくて、直接、○○さん(生活相談員さん)に言うから!!しかし、ふざけてるわねっー!!」

ヤッチ:「俺も『おかゆ』のことは言おうと思ったんだけど、あなたが変更を掛けてると、とんだ勘違いになっちゃうから言わなかったんだよ。」

姉:「まあいいわ。これからパパのところに行くから、文句言ってやるっ!!」

この日の木曜日の姉が面会に行った時の内容については詳しくは聞いていません。

ただ、この日の昼ご飯が『常食』なわけですから、当然、夕飯も『常食』…。

アルツ君が上手く食べられなかったことは容易に推測がつきます。

そして、今度はアルツ君のお世話をしている介護職員さんに『おかゆ』にしろと言うのではなく、直接、生活相談員さんに、メニューの変更をお願いしてきたことはヤッチの耳に入っていました。

さらに、これは後から聞いた話になりますが、面会の時に生活相談員さんに対して、『父を物扱いするな!!』、『人間扱いしろっ!!』、『この施設は人を放置するところかっ!!』、『私はパパが笑ってる顔だけがみたいのっ!!』とかなり強い口調でのたまって来たようです。

木曜日の夜、7時頃に東京スカイツリーが、倒れそうになるのを目撃された方は、多分、それは幻覚ではありません。

(-_-;)

金曜日を迎えます。

2013年6月7日です。

やはり、こうなると、またしてもアルツ君の昼ご飯時に面会に行くしかなくなります。

タイミングを外しているので、今回は少し早く、施設に出向きます。

『定位置』にアルツ君が腰かけています。

ヤッチはアルツ君の食事メニューをそっと背後から覗き込みます。

最初にヤッチの目に飛び込んできたのは、ごぼうの輪切りが3本…。

たぶん、生ではないと思います。

煮てあるんでしょうね…。

次にヤッチの目に飛び込んできたのは、アルツ君がご飯茶碗から、混ぜご飯か、炊き込みご飯だけをかき込んでいる姿…。

それだけで食べても、確かに味は付いているんでしょうけどね…。

アルツ君に声を掛けます。

ヤッチ:「ご飯だけで美味いのか?」

アルツ君:「いいんだよ…。これで。」

ヤッチは近くにいた若い介護職員さんに声を掛けます。

どうやら、他の女性利用者さんの食事の介助をしている様子…。

ヤッチ:「あのさ、今日は『おかゆ』にしてくれって言ってあるはずなんだけど…?」

若い介護職員さんはおどおどした表情を見せ、キョロキョロとあたりを見回し、おそらく先輩の介護職員なんでしょう、その職員に向かって話しかけます。

若い介護職員さん:「おかゆをご希望だったようですけど?」

この先輩介護職員さんも他の利用者さんの食事の介助をしているようです。

ヤッチの立っている位置からは一番遠くに座っていて、ヤッチには背中を向けています。

先輩介護職員さん、振り返ることなく、天井に向かってしゃべります。

先輩介護職員さん:「どなたにおっしゃいましたか~?」

ヤッチ:「姉が生活相談員さんにお願いしていると思いますが…。」

先輩介護職員さん、面倒臭そうに立ち上がり、無言で生活相談員さんのいる事務所に歩いて行きます。

アルツ君の昼食が『おかゆ』ではなかったこと…。

そして、この面倒臭そうに歩く、先輩介護職員の姿を見てヤッチのタコメーターはレッドゾーンまで一気に振り切ります。

姉が『おかゆ』をお願いしていた生活相談員さんが事務所から走り出てきます。

ヤッチも食事を食べている利用者さんから少しでも離れようとしましたが、間に合いません。

ヤッチ:「なんで『おかゆ』にしてないんだよっ!!」

生活相談員さん:「申しわけありません。」

ヤッチ:「なんで伝えたことの一つもやってくれないんだよっ!!」

生活相談員さん:「ホント、お恥ずかしい話です。」

ヤッチ:「人の命を預かってるんだろ?もっと自覚を持ってくれよっ!!」

この後、会議室に移動します。

生活相談員さんは、立ったまま…。

ヤッチ:「信用を落とすのは簡単だよ。でも取り戻すのは並大抵の努力じゃ取り戻せないよ。」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「あなただけはもう少し、マトモかと思ったけど、がっくりだよっ!!」

生活相談員さん:「これについては、言い訳できる事ではないと思っています。」

ヤッチ:「これじゃあ、職務を全うしてないじゃない!!親父が可愛そうじゃないかっ!!放置だよ、放置!!」

生活相談員さん:「おっしゃるようにネグレクト(介護放棄)と言われても仕方のない事実だと思います。」

ここまで、ご覧いただいた方の中には、ほんの些細の伝達ミスに何でこんなに目くじらを立てなきゃいけないんだと、お思いになる方もいらっしゃると思います。

そして、話しは伝達ミスのことなのに、何で違うダメ出しをしてるんだ?という風に思われた方もいらっしゃると思います。

それは、これまでに家族側が小さな要求を事あるごとに出していたり、いろいろなシグナルを発してているからなんです。

それがなかなか施設側に実践してもらえなかったり、理解してもらえなかったことがあり、その不平・不満が一気に爆発したと思っていただいて、けっこうです。

ヤッチ:「姉が言ってたよ…。『私、毎日ここに来て、部屋の戸を開けたまま、パパのトイレの掃除や荷物を片づけたり、身の回りの世話をしてたけど、今まで一回も、私にやらせて下さいって言われたことがない』って…。」

生活相談員さん:「それはお姉さまからも直接伺っています…。」

ヤッチ:「何でこんな簡単な伝言ゲームもできないんだろうな~。ここはそんな人間ばっかりなのかねえ~!?」

生活相談員さん:「いえ、今回のお父様の食事については、私のミスです。申し訳ありません。」

ヤッチ:「もう、ここでの謝罪の言葉は聞き飽きたよ!!」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「俺もここによく来させてもらって、親父の紙パンツを交換したりしてるけど、たいていはグッショリだよ。どの程度時間が経ってるかは、色や臭いで、俺にもわかるよ。それにこの1年の間に、俺がいる時に、親父のトイレについて声がかかった事が有るのはたったの一回だよ!!定時に声掛けをしているって言ってたけど、ここの定時は一年に一回っていうこと?これは遠慮とは言わないと思うよ。」

生活相談員さん:「はあ…。」

ヤッチ:「なんでなのかな~。どっかで『嫌がることをしない』が『しなければ手抜きができる』に変わってるんように思えるのは俺だけかね?」

あんまりやり取りを事細かに書くと、皆さんも不愉快になると思うので、この辺でやめときますかね。

ヤッチのエキサイトぶりは、メマリーの一件の時とほとんど同じです。

[関連記事:何でメマリー飲んでるの?

上手く表現できませんが、どうもこの施設に足りないのは『気づきの精神』のようなものの気がしてなりません。

気づいてあげれば、安心します。

不安感が無くなれば、一人ではないことを実感できます。

実感できれば、穏やかな気持ちになれそうな気がします。

介護について偉そうに語れる人間ではありませんが、スキルアアップすればするほど、それだけ手抜きのスキルも増大する危険性が有る事をこの施設の人にはわかって欲しい気がします。

必要なのは、ありがたがられる人間より、よろこばれる人間なのかもしれません。

姉は施設での高齢者虐待で訴えると言い出しています。

うん…。

懐かしい響きですね…。

(-_-;)

もちろん、ヤッチは反対しています。

結局、アルツ君がまた違う環境に追いやられてしまうかもしれないからです。

また、あり得ないことでしょうが、、施設の許認可取り消しなどということになれば、他の利用者さんも路頭に迷うことになります。

そんな事をするくらいなら、この施設の人たちに、今までの自分たちが本当にこれでよかったのかを考え直してほしい気がします。

絶対に出来ないことをやってくれと言う理不尽な要求なら、モンスターと呼ばれても仕方のないことですが、やる努力だけでもしてくれと申し上げているのですから、何とかなりそうな気がするんですけどねえ~。

(-_-;)

今後について、ヤッチの出した要求は施設長を交えて話し合いを持つことです。

その際に、はじめからヤッチが事情を説明するのではなく、事前に施設長自身が、状況を把握しておいてくれと言うものです。

まだ、この話し合いがいつになるかは決まっていません。

ところで、アルツ君ですか、この日、ヤッチが施設の会議室で怒鳴っている最中、あやつ、食えないはずの普通食を8割も食っちまったようです。

おまけに、これまでヤッチの無知ゆえに、記事中、ずっと『おかゆ』と書いてきましたが、介護食には、いろいろな種類があるそうです。

本来もし、アルツ君がある程度の食感を楽しみながら、食べられるとすれば、それは『極きざみ』とか、『きざみ』と言うものだそうです。

生活相談員さんが、ヤッチのダメ出しの最中、追加でアルツ君に『極きざみ』のメニューを出してくれました。

そして、あやつ、この『極きざみ』も8割…。

(-_-;)

8割+8割で、いつもの1.6倍も食べたことになります。

そして、夕食はどうしたか?

当然、食べてもらえませんでした。

(-_-;)

だって、昼間に食い過ぎちゃったから…。

ヤッチが怒鳴る意味はどこに有ったのでしょう…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/06/08 | コメント (18) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

経過観察

2013/06/12 (水)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
▲ Page Top
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

記事の標題に、『経過観察』という言葉を使わせていただきましたが、この言葉、介護や医療の現場でよく使うようですが、ヤッチにはどうもこの言葉の意味がよくわかりません。

おそらく、医療では『治療はしないよ、様子見だよ。』という意味合いで使うのでしょうが、なんとなく逃げ口上にも聞こえてきます。

自分でも、多用していれば、そのうちしっくりしてくるのかなと思いましたが、合わない靴はいつまで経っても合わないという感じでしょうか…。

『経過観察ということで…。』がいつまで経っても、『取りあえずビールで…。』に聞こえるのはヤッチだけでしょうか…?

さて、アルツ君のことですが、ヤッチと姉が施設に対して、『物言い』をつけた翌日から、ヤッチは面会に行っていません。

ヤッチが面会に行ってしまうと、介護職員はヤッチの目が有るので、当然テキパキと動くだろうし、アルツ君もヤッチが来ると、怒鳴ったりすることがなくなってしまうので、いつも通りの風景ではなくなってしまいます。

なので、施設の生活相談員さんとも相談の上、2、3日面会に行かないようにしていました。

自らそうしただけで、特に施設からの申し入れがあったわけではありません。

姉は『物言い』の翌日から毎日、面会に行っているようです。

『物言い』の翌日の夜、面会から帰って来た姉から、ヤッチに電話が入ります。

姉:「まあさ~。気持ち悪いようだよ!?」

ヤッチ:「何が?」

姉:「決まってるじゃん!!施設の人(職員)達よ!!」

ヤッチ:「ちっとは改まったかい?」

姉:「うん、うん。いつも通り、パパの身のまわりの世話をしてたら、職員が入れ代り立ち代り、入ってきて世話する。世話する~。」

ヤッチ:「よかったじゃん。」

姉:「普段、トイレに連れて行くのなんか見たこともないのに、今日はトイレにまで連れって行っていたよ。」

ヤッチ:「旦那さん、嫌がらなかったのか?」

姉:「私が居たせいもあるから、わからないけど、『ふんふん』て、素直に応じてたよ!!やっぱり、なんとなく優しくされてるのがわかるんじゃない!?」

ヤッチ:「職員も手のひら返しだけど、旦那さんもずいぶん手のひら返しだな?」

姉:「そうよ~。怒鳴るかと思ったら、借りてきた犬みたい!!」

ヤッチ:「それを言うなら、猫でしょ!!」

姉:「今日はさ、パパが寝る時も、職員が部屋に入ってきて、『お父さん、横になりましょ?』なんて、寝かせてるんだから、ビックリよ!!」

ヤッチ:「まあ、それが普通ちゃ普通だからな…。」

姉:「まあね!!いつまで続くんだかわからないけどね!?」

ヤッチ:「でも、知らんぷりされるよりはましだから、ずっとこれからもそうしてもらえるとありがたいよね~。」

姉:「問題は私たちがいない時よ!!パパに危害をさすがに及ぼさないと思うけど、私たちは相当招かざる客よ!!」

ヤッチ:「心配しないでも、大丈夫だよ。『死ねばいいのに…。』くらいは平気で陰口叩いてるから…。」

姉:「やだあ!!」

ヤッチ:「なんなら、今度俺が面会に行くとき五寸釘でもプレゼントしておこうか?」

姉:「もっと、嫌だわ。」

ヤッチ:「冗談はともかく、そこまで性悪はここに一名いるだけで、そんなにひどい人はいないと思うよ。今後もこういう対応してもれえるよう、願うしかないね。」

こうして、翌日、ガラリと施設の対応が変ったようです。

ヤッチが実際にこの目で見たわけではありませんが、姉の言動から、相当職員さんが積極的に動いてくれたのは伺えます。

その翌日は、日曜日だったので、姉はアルツ君を外に連れ出し、少し遠めの外出をしたようです。

アルツ君を車椅子に乗せ、施設から離れた距離にあるTSUTAYAに行き、園芸の本を買い、帰りは外食チェーンのレストランでパフェなんぞを食べて来たようです。

職員さんの対応について、その日にもらった姉の電話では何も言っていなかったので、特に問題は無かったようです。

そしてアルツ君も終始にこやかに、一日を終えたようです。



月曜日の朝、姉からの電話が鳴ります。

姉:「私、ちょっと失敗したみたい…。パパと昨日、遠出したせいかなぁ…???」

ヤッチ:「なんか、有ったのか?」

姉:「今朝、施設から電話がかかってきて、パパ、明け方にものすごく暴れたんだって。私が前の日に連れ回したから、おかしくなっちゃったのかなぁ…。」

ヤッチ:「まあ、関係ないとは思うけど、せっかく落ち着きを取り戻しつつあるときだったから、特別なことをしない方が良かったかもな!?」

姉:「相変わらず、厳しいわね?生活相談員さんからも、近くの公園止まりにしておいた方が、良かったかもって言われちゃった。」

ヤッチ:「すごく気持ちはよくわかるんだけどな…。俺も時々そうしたいと思ったことあるから。でも、上手く表現できないけど、遠出はあなたのためにそうしたかったのであって、旦那さんがそうしたいって言ったわけじゃなかったからな…。」

姉:「ますます、落込むわ…。」

ヤッチ:「でも、一年も施設の中に閉じこもっていたら、何でもない普通の人でも叫び声を上げたくなるんじゃないのかぁ???俺なら、今ごろ施設の窓ガラスを全部割ってるな!?むしろ旦那さんが特別じゃないのかもよ?」

この日の姉はいつになく、凹み気味でしたが、何が正しくて、何が悪いかは誰にもわからないわけだし、姉がアルツ君を遠出させたことが、アルツ君の明け方の不穏につながったのかは、あまり関係ないようにも思えます。

そして、この日、月曜日のお昼頃は、自分の病院での診察を終えた帰り道に、キノコさんが面会に行ったようです。

そうそう、3月に脚を骨折したキノコさん、まだ病院へはタクシーを利用していますが、普段の買い物などは、またシルバーカーを押して、近所のスーパーマーケットまで自分で出かけられるほどまで、回復しています。

アルツ君が明け方にひと暴れしたことは、キノコさんの耳には入っていません。

ヤッチは面会から帰ったキノコさんから、面会に行った時のアルツ君の様子を聞きます。

キノコさん:「私が行ったら、おじいちゃん(アルツ君)たら、地べたに寝ころんでたのよ。」

ヤッチ:「地べた?」

キノコさん:「地べたって言うか、ベッドじゃない、何にもない床で寝てたのよ。」

ヤッチ:「居室の床の上っていうこと?」

キノコさん:「そうよ。」

ヤッチ:「三日坊主かぁ…?また手抜きが始まったかぁ…???」

キノコさん:「私が行ったら、ベッドじゃないところで寝てるのよ。『どうしたの?』って聞いたら、『ここが気持ちいいんだ』とか言って…。でも起き上がれないのよ…。」

ヤッチもアルツ君がまだ自宅に居た頃に、経験が有りますが、アルツ君の場合、ベッドなら足を振り子ようにすることによって、腰を支点にして、起き上がることは可能です。

しかし、床や畳に腰を下ろしてしまうと、アルツ君、まず、自力では立ち上がれません。

ヤッチ:「一人じゃ無理でしょ?」

キノコさん:「ちょうど、その時に看護師さんが来て、おじいちゃんに水虫の薬を塗るって部屋に入ってきたのよ。」

ヤッチ:「女の人(看護師さん)、一人じゃ、起こせないでしょ?」

キノコさん:「そうよ、それで男の人(施設の職員さん)を看護師さんが呼んで、ようやくおじいちゃん、立ち上がれたのよ。私も手伝ったけど、私じゃ、手伝いにもならなかったわ。」

ヤッチ:「そりゃそうでしょ。ましてやまだ、骨折したところが良くなってないんだから、無理しないでよ?」

キノコさん:「そうよ、だから、わたしはほとんど見ていただけ…。」

ヤッチ:「そんで、その後どうしたの?」

キノコさん:「なんだか、昨日寝てなかったんじゃない?『ねむい、ねむい』って言ってた。」

明け方に騒いだと聞いているので、確かに寝不足だったのかもしれません。

キノコさんはこのことを知りません。

キノコさんの洞察力もさすがに夫婦だけあって、鋭いものがあります。

ヤッチ:「で、その後は?」

キノコさん:「立ち上がって、ベッドに座ったのはいいんだけど、紙パンツを、また履いてないのよ。上のズボンは履いていたんだけどね…。床に多分、自分で脱いだんでしょ!?紙パンツが脱ぎ捨てて有ったわ。」

ヤッチに不安がよぎり、またまた、ネガティブな妄想が膨らみます。

もしかすると、明け方から機嫌の悪かったアルツ君です。

昼食後のことだったのか、昼食前のことだったのかはわかりませんが、職員を部屋に入れさせようとしなかったのかもしれません。

その後、自分の紙パンツが汚れていることに気づいたアルツ君…。

自分で紙パンツを脱ぎ換えようとしたアルツ君…。

交換するのは面倒だと思ったアルツ君は、汚れた紙パンツを脱ぎ捨て、上に履くズボンだけを履くことを思いつきます。

その際に転倒までは行かないにしろ、バランスを崩し、床に寝ころぶこととなり、そのまま熟睡…。

起こされたときは、寝る前の記憶がないので、『ここが気持ちがいい』と取り繕う…の図式です。

まあ、どの程度、アルツ君が居室の床で寝ていたのかが分かりませんが、結局紙パンツを換えるように指示したのはキノコさんだったそうです。

もちろん、アルツ君の紙パンツをキノコさんは交換できませんから、アルツ君がやっとの思いで、交換したのは想像がつきます。



そして、明けて、火曜日、施設での『物言い』の後、ヤッチのはじめての面会です。

この日は、一週間に一度のアルツ君の歯科の訪問診療が有る日です。

このことで、いろいろな事件が起きているわけなので、ヤッチも診療に立ち会う必要が有ります。

歯科の先生の診察は、だいたい昼食後の1時半くらいから始まると聞いていたので、その時間に合わせて出かけます。

施設に着くと、入所者さんは食事を皆さん終えている様子…。

食器などの後片付けがちょうど終わったばかりだったようです。

アルツ君は、廊下の『定位置』に腰かけ、テーブルに突っ伏しています。

ヤッチがアルツ君に声を掛けます。

ヤッチ:「テーブルを透視してるのか?」

アルツ君:「ねむ~い…。」

ヤッチ:「『ねむ~い…。』から眠るのか?それとも、『ねむ~い…。』と言っても、起きるのか?」

アルツ君:「寝る…。」

わずかな時間になりそうですが、アルツ君に昼寝してもらっていても、その場で、歯科の診療は受けられるので、アルツ君をそのままにしておきます。

ヤッチはアルツ君が寝ている間、カウンターの中にいる職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「今日のお昼はどんな感じでしたか?」

職員さん:「今日の朝食も昼食もきちんと食べていらっしゃいましたよ。」

ヤッチ:「まだ、歯茎は痛そうにしていました?」

職員さん:「『痛い』とはおっしゃっていませんでしたね。」

『おっしゃって』にヤッチはちょいと?マーク…。

(-_-;)

つまり、入れ歯を外させて、口の中を目視はしていないことになります。

さらに、口腔ケアをしていないということが判明してしまうんですね~。

ヤッチ:「わかりました。夜とか、明け方とか、興奮したり、怒ったりするのはどう?」

職員さん:「僕は今日、夜勤ではなかったので、見ていないのですが、夜、お父様が起きて来て、廊下で奥様を探し回っていたというのを夜勤の者から聞いています。」

ヤッチ:「え?それって、何時くらいのことなの?」

職員さん:「だいたい、いつも、12時とか2時くらいの間ですかね?」

ヤッチ:「なるほどね~。早くに寝るから、そのぐらいに一回はどうしても目を覚ますよね?確かに家に居る時も必ずそのぐらいの時間に起きてたなぁ…。」

職員さん:「まあ、利用者さんの中には朝までグッスリの方もいらっしゃいますけどね…。」

ヤッチ:「わかりました。ありがとう…。」

姉やキノコさんの話と照らし合わせると、夜中の2時くらいから、アルツ君、ほとんど深い眠りを取っていないことがうかがえます。

しばらくすると、歯科の女医さんが台車を押しながら、エレベーターから出てきます。

台車には色々な機材が載っているようです。

ヤッチはアルツ君を静かに起こします。

ヤッチ:「旦那さん、目を開けられるか?歯医者の先生がいらしてくれたよ?」

アルツ君:「眠い…。」

ヤッチは先生と挨拶をかわし、先生は準備を始めます。

ヤッチ:「起きられるか?」

アルツ君:「わからない…。」

ヤッチ:「たぶん、すぐ終わるぞ!?」

ヤッチがアルツ君の肩の上に手を置いた瞬間、アルツ君が突っ伏していた身体をむくっと起こします。

アルツ君:「うるさいっ!!!」

昼食後の平穏なひと時に、アルツ君の怒鳴り声が、廊下に響き渡ります。

近くに掃除のおばちゃんが作業しています。

この掃除のおばちゃんは、アルツ君にとって、数人いらっしゃる掃除のおばちゃんの中でも一番フレンドリーの関係です。

掃除のおばちゃん:「歯医者さんだってよ?」

アルツ君:「うるさいっ!!!どいつもこいつもっ!!!」

ヤッチ:「この間、旦那さんが『痛い』って言ってたところを診てくれるんだってよ?」

アルツ君:「うるさいっ!!!腕のいい人間って言うのは何度も切ったりしないんだよっ!!!」

ヤッチにはピンときました。

アルツ君は今、現役の植木職人になっているか、でなければ、その時のことを思い出していることを…。

アルツ君の口癖でした…。

お客さんから、庭木の剪定を頼まれると、自信のない人は、枝を思い切りよく、スパっと切れないので、何度も何度も切り直しして、結果として格好の悪い庭木にしてしまうことを…。

切り花でもそうですもんね。

なかなか短く切るって勇気がいりますからね!?

つまり、アルツ君に言わせれば、何度も小分けに枝を切らず、一回で決めるのが良い植木職人なのだそうです。

アルツ君の現役時代にはこうした深いこだわりが多数あります。

たとえば、アルツ君が庭木の剪定をお客さんに依頼されたとして、『いつでも良いから、おじさんの都合の良い時に剪定をしてちょうだい?』というお客さんは、早目に剪定に伺わないと、ダメなんだそうです。

つまり、お客さんの『いつでも良いから』は『早くやってちょうだい』と言っているのと同じと考えるべきだというのがアルツ君の考えなんです…。

お客さんの言葉を鵜呑みにすると、次は無いそうです…。

話しが逸れましたが、歯科の女医さんはおそらく、アルツ君の過去を知らないと思うので、この言葉は女医さんに分らなくて、良かったような…。

いや、もしかしたら、気づかれてしまったか…。

(-_-;)

結局、アルツ君がこうして怒鳴っているときに、施設の職員さんはいったいどこに行ってしまったんでしょう…???

声を掛けてくださった掃除のおばちゃんは介護職ではないんですけどね…。

(-_-;)

すこし遅れて、生活相談員さんが飛んできます。

生活相談員さん:「すいません!!声がこちらまで聞こえなかったもので…。○○さん(アルツ君のこと)、どうされましたか~?」

アルツ君:「うるさいってさっきから言ってんだよっ!!」

ヤッチは生活相談員さんにアイコンタクトで、しゃべらないよう指示します。

そう、ここでもう一声かけてようものなら、確実に暴れ出します。

少しだけ間を置きます。

たぶん、1分までは行かないにしろ、アルツ君が『何で静かになったんだ?』と身体が動くまでの辛抱です。

アルツ君が右肩を少し上げて様子を伺うような仕草をします。

タイミングを見計らって、ヤッチはアルツ君にいつもより小さめの声で話しかけます。

ヤッチ:「お願いがあるんだけどさ、ほんの少しだけ、口を開けてもらうわけにはいかないかな?」

アルツ君:「やだっ…。」

ヤッチ:「先生が来るのは今日だけらしいよ。旦那さんが『痛い』って言っても、来週まで、都合が悪くて、どうしても来られないんだってよ…。」

アルツ君:「そんなの知るもんか…。」

ヤッチ:「先生が旦那さんの口の中をどうしても見たいって頭下げてるんだけどな…、どうしたらいいと思う?」

アルツ君:「俺の口の中なんて、見たってしようがないじゃんかよっ!!」

ヤッチ:「それがさあ、百人に一人しかいない立派な骨格かも!?って言われてんだよな~。ちょいと先生に見せてやってくれよ?ついでにチャチャっと掃除もしてくれるってよ?」

先生:「お父様、みせて下さいますか?」

アルツ君、身体を起こし、口を開けます。

アルツ君:「あいよ。ア~ンっ!!」

はいー!!

一面クリアです!!

興奮がエスカレートしてしまうと、やつもレベルアップして、経験値の少ないヤッチにも手に負えない存在になってしまいますが、ボヤで消し止めれば、まだ何とかなりますね~。

(^^ゞ

この後はアルツ君にも、笑顔が現われ、ヤッチが冗談を飛ばせるような状態に戻ります。

ヤッチ:「あんまり、口を開けないとカビが生えて腐るぞ?」

アルツ君:「腐りかけの方が美味いぞ!?」

ヤッチ:「そんな、うどん粉病になったような汚い口は焼却処分だよ。先生、バーナー持って来てます?」

先生:「バーナーはちょっと…。」

先生が入れ歯を外したアルツ君の口の中を覗き込みます。

ヤッチ:「先日、先生がおっしゃられていたように、残っている歯の周りが炎症を起こしてしまいました。」

先生:「でも、炎症は治まっていますよ。むしろ右奥の歯茎がちょっと赤くなっていますね。」

ヤッチもアルツ君の口の中を覗き込みます。

ヤッチ:「そんなに赤くなるような歳じゃないだろうに!?そんなに照れるなよ。あ、ここですか?」

先生:「そうです。ここは入れ歯が当たって赤くなっていると思うので、少し入れ歯を削らせていただきますね!?」

ヤッチ:「歯茎の方を削ってもらったら?」

アルツ君:「やだっ!!」

先生:「ただ、ここの部分を削ると、またそこが低くなった分、どこか他のところが合ったって、炎症を起こす可能性があります。お父さん、今、入れ歯削ったんですけど、痛いところはあります?」

アルツ君:「どっこも痛いところなんて有りませんね~。」

先生は、タービンのようなもので、アルツ君の入れ歯を削り、何度も調整してくださいます。

先生:「多分、これで、大丈夫だと思うんですけど…。来週もこちらに寄らせていただきますので、またその時に不具合がございましたら、調整させていただきます。1週間ほど、また様子を見させていただきます。最後に、残った歯の周りに抗生剤を吹きかけておきますね?」

ヤッチ:「ありがとうございます。(経過観察っていうやつですね?)」

普通、お医者さんて、たいてい上目線でしゃべるのに、実に腰が低いので、こっちの方がついつい上目線でしゃべりそうになってしまいます…。

(^^ゞ

無事、アルツ君の歯科の診察は終了です。

この後、『薄皮つぶあんぱん』をパクついていたので、もう、歯茎の炎症は大丈夫のようです。



こうして、ヤッチも久しぶりにアルツ君の興奮している姿を見たわけですが、これぐらいを施設で言うところの『手がつけられない状態』であるとすると、まだ施設の方々は『地獄のような』とか、『鬼のような』の状態は見ていないことになりますかね~。

健常者でも寝ているところを揺り動かすとせん妄状態に陥ると聞きますが、今回のアルツ君はヤッチレベルでは、ちっとご機嫌ナナメくらいでしょうか…。

もちろん、興奮しないのに越したことはありませんが、いわゆる認知症の症状の中に『興奮して暴れる』というものがあるわけで、むしろこのくらいの興奮した状態の利用者さんを施設の職員さんもたくさん見てきているはずです。

なのに、アルツ君が大声を上げると、蜘蛛の子を散らすように、アルツ君周辺から職員さんが消えていくのは、いかがなものかと…。

(-_-;)

今回はヤッチは生活相談員さんにも、介護職員さんにも、何も注文をつけずに帰って来ました。

経過観察っていうやつですねえ~。

しばらくヤッチの方は様子を見て行こうと、思ったわけです。

でもここだけの話、掃除のおばちゃんのように、声をかけようよ!!

後で、掃除のおばちゃんに謝りに行ったら、『いいの、いいの、気にしないで。怒ってるうちに入らないわよ。それになれてるから…。』ですって…。

掃除のおばちゃん

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


このところ、不愉快な内容の記事ばかりですね。

明るい記事が書けるように努力します。

m(__)m


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2013/06/12 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

カシコい猫

2013/06/15 (土)  カテゴリー: アルツ君
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

きのう、アルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君の居室のある3階まで、エレベーターで昇り、施設の職員さんのいるカウンターの前を横切ろうとすると、ヤッチは女性職員さんから呼び止められます。

女性職員さん:「いつもありがとうございます。お父様なんですが…。」

ヤッチ:「はい?」

女性職員さん:「お父様なんですが、ご機嫌が良くないらしくて、今日もお昼ご飯を拒否されて…。」

ヤッチ:「そうですか。で、結局、昼食は食べてないんですか?」

女性職員さん:「はい。通常より遅い時刻まで昼食を下げずに残しておいたのですが、お部屋から出て来られなかったもので…。」

ヤッチ:「かなり、ご機嫌うるわしくない状態でした?」

女性職員さん:「お母様をさがしているみたいで、我々に『どこに隠したっ!!』って怒鳴ってらっしゃいました。」

ヤッチ:「それはそれは申し訳ないです…。ちょうど、家から焼きプリンを持って来たので、これを食べさせますね。多分、これだけじゃ、足りないと思うので、後でコンビニでも一緒に行ってきますわ。」

女性職員さん:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

相変わらずの状態のようですね…。

(-_-;)

まあ、そんなこともあろうかと、この日はアルツ君のために、『漢字テスト』を持って行きました。

アルツ君が、飽きてしまって中断していた漢字テストですが、これをやっている時期は非常に精神的にも安定していたようだし、頭も冴えていたようにも、思えます。

なので、再び、『漢字テスト』の復活です。

以前はA4用紙に30問程度の問題をプリントアウトしていましたが、今回は『単語カード』という名称でいいのかな!?

この記事をご覧になられている方も経験があるのではないでしょうか。

中学校とか高校の時に、試験前、漢字や英単語を暗記するために、使いませんでしたかね?

こやつに過去にこのブログでも何度か紹介したことのある問題を手書きで…。

ヤッチはアルツ君の居室へと向かいます。

ヤッチ:「おーい、旦那さ~ん!!ダイエットしてるのか~。」

そう、言いながら、アルツ君の居室の扉をノックします。

アルツ君はベッドに腰かけ、腕組みしています。

アルツ君:「なんだ?お前かよ?」

ヤッチ:「『お前かよ』はずいぶんとご挨拶だな。ダイエットしてるって聞いたからさぁ~。」

アルツ君:「なんだ?ダイエットって…。」

ヤッチ:「断食だよ、断食。あんまりダイエットすると、リバウンドするぞ?」

アルツ君:「なんだ、リバウンドって?」

ヤッチ:「カラダがゴムまりみたいになって、跳ねちゃう病気だよ~。」

アルツ君:「かっ。そんな事してや、しませんよ。」

ヤッチ:「なら、いいんだけど、今日は漢字テストを持って来たぞ。やってみるか?」

アルツ君:「漢字テスト!?ああ、あれか…。あれはもう飽きたぞ!?」

ヤッチ:「へー。おぼえてるんだ?大したもんだなぁ…。じゃあ、昔やった事のある漢字ばかりだから、今日持って来たのは全部できちゃうかな?」

アルツ君:「今日は、やらないよ…。」

ヤッチ:「ふ~ん!!そう言うってことは、さては、自信がないな???」

アルツ君:「バカ言っちゃ、いけませんよ。どーら、みせてみろ!!」

ヤッチは持って来た単語カードをアルツ君に見せます。

ヤッチ:「このカードの表に漢字が書いてあるから、これを読んでみてよ?まずは『岩魚』?」

アルツ君:「ん?これは…。イワザカナかぁ…???」

ヤッチ:「ブッブー!!おしい!!これは『イワナ』。ほら、このカードの裏に答えが書いてあるだろ?」

アルツ君:「ホントだ…。『イワナ』かよ…。」

ヤッチ:「昔、よく釣りに行ったべ?じゃあ、もう一回やるぞ?これは?」

ヤッチは再び、カードの表に書いてある『岩魚』という漢字をアルツ君に見せます。

アルツ君:「イワ…、イワサカ…、わかんない、忘れちゃったよ…。」

何度か、同じカードの表と裏をアルツ君に見せましたが、カードをめくった瞬間に、答えを忘れてしまうようです。

(-_-;)

だいぶ、来ちゃってますね~。

(^^ゞ

本人が本当に自信を無くしてしまいそうな気配なので、適当に切り上げます。

ヤッチ:「脳に栄養が行ってないな?美味いもん食ってないんだろ?」

アルツ君:「食ったような…、食わないような…。」

ヤッチ:「そう思って、旦那さんのために、今日は焼きプリンを持って来たよ。な?気が利くだろ?ケツの穴の粘膜に手が届く息子だろ?」

アルツ君:「汚い奴だね~。」

ヤッチはアルツ君に持って来た焼きプリンのフタを開け、スプーンと一緒に手渡します。

アルツ君:「なんだこれは?海水浴でも行ったのか?」

ヤッチ:「海水浴…???」

アルツ君:「皮が剥けたみたいになってるぞ?」

ヤッチ:「あーあ、そういうことか。それが焼きプリンなんだよ。表面を焼いてあるんだよ。」

アルツ君:「なんだって、そんな事するんだ?」

ヤッチ:「ただの『プリン』って言って売るより、『焼き』を付けて、『焼きプリン』って、言って売った方がハイカラに感じるからだろ!?」

アルツ君、気持ち悪いのか、焼き目の付いた部分を除けて、食べています。

(;一_一)

アルツ君:「こんな、ヘビのヌケガラみたいなもん、くっ付けなくていいのにな…。」

ヤッチ:「香ばしけりゃ、いいけど、香ばしくなきゃ、邪魔だよな!?」

アルツ君:「こんなもん、のっけるくらいなら、あんこをのっければ、いいんだよ…。」

ヤッチ:「あんこをのっけたら、今度はプリンが邪魔になるだろがっ!!」

アルツ君:「ま、そうだな…。」

ヤッチ:「それ食べたくらいじゃ、胃袋が膨らまないだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「『別に…、もっと食べられる』っていうこと?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「じゃあ、これから散歩がてら、コンビニに行こうぜ?おにぎり一個ぐらいなら食べられるだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「よっしゃー!!じゃあ、パンツを履き換えて、オメカシして出かけようぜ!!」

アルツ君:「なんで、パンツを履き換えなきゃいけないんだ?」

ヤッチ:「いいんだよ!!岡メシ、岡メシ!!勝負パンツ!!勝負パンツ!!さあ、脱ぐべ!!そこに直れっ!!」

アルツ君を立たせたまま、アルツ君のズボンを引きずり下ろします。

ヤッチ:「あっ?何だって、即戦力仕様に切り換えてるんだぁぁぁ!!紙パンツ履いてないじゃんかよっ!!」

アルツ君:「へへーん!!ちょいと風通しがいい方が、涼しいからな!?」

はい…、ズボンこそ、履いていましたが、紙パンツを履いていない、ノーパン状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「涼しいって言ったって、役に立たない骨董品なんだから、ちゃんと桐のタンスにしまっておかないとでしょ?」

アルツ君:「ふん!!切っちまって、神棚にでも載せとけ!!」

ヤッチ:「わかった…。家から持ってくるよ…。剪定バサミにする?刈り込みバサミにする?何なら、オプションで切り口に癒合剤も塗ってやるけど…???」

(;一_一)

アルツ君:「どっちも嫌だっ!!」

身支度完了で、さっそくコンビニへと向かいます。

施設の玄関ロビーまでは、徒歩で行き、そこで施設の車椅子をお借りします。

掃除のおばちゃんに玄関ロビーで、出くわします。

先日、アルツ君が機嫌が悪くて、怒鳴ったのは、このおばちゃんです。

掃除のおばちゃん:「いいね~。お出かけ?お抱え付きで、社長さんじゃんかよ。」

アルツ君:「へへー。まあね!!」

ヤッチ:「今度から、白手袋と毛バタキを持参で来ないと…。」

外は、少し蒸し暑い感じです。

梅雨の晴れ間といった感じで、日光が厳しく照りつけていないので、まあマシといったところでしょうか…。

コンビニまでは、車椅子を押して、5、6分というところでしょうか。

途中で、アルツ君に質問します。

ヤッチ:「何が食いたい?ダメだよ、ビフテキとか、寿司とか、鰻とか言っちゃ。」

アルツ君:「ちっと、有ればいいよ。」

ヤッチ:「今、たらふく、食っちまうと、夜飯入らなくなるからな!?」

コンビニに到着です。

昼食の時間というより、おやつの時間といった方がよいかもしれません。

時計を確認しませんでしたが、多分、3時を回っていたと思います。

ちょうど、コンビニでも品ぞろえの少ない時間帯になるのか、アルツ君の食べられそうなものはおにぎりだけ…。

(-_-;)

限られた選択肢の中で、アルツ君が『筋子のおにぎり』を食べたいと言うので、これをチョイス…。

紙パックのカフェオレも一緒に購入します。

コンビニの外で、おにぎりとカフェオレの封を切ります。

最近、アルツ君とコンビニに行くと、コンビニをすぐ出たところで、何かを食べるというのが定着しつつあります。

場所としては、よくヤンキーのお兄ちゃんやお姉ちゃんがたむろしている聖域です。

コンビニのとなりには回転ずしも有り、そこそこ駐車場も広いので、車椅子でも邪魔になるポジションではありません。

アルツ君がおにぎりを食べ始めると、いつの間にか車椅子のそばに猫がいて、こちらをじっと見ています。

時折、『みゃー!!』と甘えた声を出します。

お腹が空いているのでしょうか…。

アルツ君:「あれっ?猫だよ。おーい!!」

こちらが少しでも動くと、お尻を向けて遠ざかり、一定の距離を置こうとします。

そして、こちらの様子を伺いながら、また近づいてきて、『みゃー!!』…。

コンビニでもらった袋を手で、シャカシャカと音を立てると、それに反応して、駆け寄ってきたりもします。

でも、我々の手の届く範囲には、決して近づいて来ようとしません。

ヤッチ:「人に馴れているようで、警戒心は強いみたいだなあ?」

アルツ君:「野良猫なんじゃないのか?」

ヤッチ:「なんでわかる?」

アルツ君:「首輪がついてないぞ。」

この猫は、近づいて来ては、またお尻を向けて遠ざかるの繰り返し…。

アルツ君もそれが面白いのか、コンビニ袋をシャカシャカやって、楽しんでいるようです。

ヤッチ:「旦那さんの食べてるおにぎりを『よこせ!!』って言ってるみたいだな?」

アルツ君:「どうも、そうらしいや。でもな、おーい!!もう俺の腹の中だぞ~。」

ヤッチ:「コンビニのお客さんが自分たちの食べるものをあげたりしているのかもな!?それにとなりは回転ずしだし…。」

アルツ君:「食い物には不自由しないのかもなあ…。」

ヤッチ:「微妙な距離を保ってくるよな?みた感じは、大人の猫じゃないようだよな?」

アルツ君:「そうだろうな…。まだ子供なんだろうな。」

ヤッチ:「子どもの猫でもこんなに警戒心が強いのかね?」

アルツ君:「バカだな、お前は。この猫は相当、カシコい猫だぞ!?」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「俺を睨みつけるんじゃなくて、お前の方ばかりを睨みつけてるぞ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/06/15 | コメント (11) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top


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