アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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掲示板を作ってみました

2012/10/02 (火)  カテゴリー: ヤッチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

掲示板を作成してみました。

掲示板の名前は掲示板[アルツ君は職人]です。

もっと気の利いたネーミングにしたかったのですが、思いつきません…。

(-_-;)

下の画像をクリックすると拡大します。




PCはもちろん、携帯電話からの書き込みもできます。

表示される画面はPCと携帯で異なりますが、アドレスは共通です。

https://alzheimers.bbs.fc2.com/

今のところは掲示板のテーマみたいなものは設けていないので、介護や認知症の事でも良いし、全然関係のない日常の出来事でもなんでもよいかなと思っています。

ヤッチが掲示板の管理人の設定でやらせていただきますので、まあ適当に何か書き込みをしてみてください。

パスワードを入力する欄が有りますから、書き込みするときは、ご自分の好きなパスワードを設定することをおススメします。

このパスワードを入力しておくことで、ご自身の書いた文章を後から修正したり、削除したりできるので、設定しておいた方が便利だと思いますよ。

なかなか書き込みするといっても、慣れてない方には勇気がいると思ったので、あらかじめ、ヤッチが少しだけ書き込みをしておきました。

これに返事する形で書き込みをしていただいても良いし、何か書き込みしたいことがあれば、[新規投稿]でテーマを作っていただいても結構です。

(*^_^*)

まだまだ手さぐり状態で不具合も出て来るかとも思いますが、コミュニケーション手段としてご活用ください。

\(^o^)/

お断りしておきますが、他人に対するいやがらせや悪口、脅し、わいせつな内容、不愉快な趣旨の発言、商業目的、広告目的、著作権者の許可を得ていない著作物、個人のプライバシーに関わる情報等の投稿は禁止にさせていただきますね。

まあ、大人の常識の範囲内ということで…。



すでにご存知の方も多いと思いますが、掲示板は全くはじめてという方のために用語集を載せておきますね。

別に覚える必要はないと思いますので、ちょっとわからないことが出てきたら読み返す程度にとどめておいてくださいね。

  • BBS
    BBSは掲示板のことです。
    BBSとは、Bulletin Board Systemの略で、テーマに沿って、参加者が自由に投稿し、書き込みを重ねていくことで参加者同士のコミュニケーションはかっていくWebページのことです。
    掲示板[アルツ君は職人]には、今のところテーマを決めていません。
  • スレッド(スレ)
    掲示板内で更にテーマを絞った小さな掲示板のようなものと考えてください。
    もともとテーマを決めていないので、今のところは皆さんで自由にテーマを考えていただければと…。
    スレッドは親記事と呼んだりすることもありますかね。
    スレッドのタイトルは略してスレタイ(親記事の題名)と言ったりします。
    [新規投稿]からスレッドを建てること(親記事を書くこと)ができます。
  • スレ主
    スレッドを建てた主の事です。
  • カキコ(カキコする)
    書き込みの略です。
  • レス
    返信の事です。
    たいていはスレッドに対し、返事を書くことから、おそらくこの名がつけられたのだと思います。
    返信(レス)に返信(レス)することも普通に行われています。
    考え方はPCや携帯などの電子メールの返信とさほど変わらないと思います。
    スレッド内(親記事内)にある[書き込む]又は[返信]から投稿することができます。
  • HN(ハンネ)
    ハンドルネームの略です。
    いわゆるニックネームのことです。
    この掲示板もニックネームで投稿で構いません。
  • ROM(ロム)
    Read Only Memberの略です。
    掲示板に書き込みしないでで読むだけの人をさし、ロム専と呼んだりするときも有ります。
  • age(あげ)、sage(さげ)
    スレッド内に投稿をすると、そのスレッドは自動的に一覧画面のトップにきます。
    スレッドを上げるというのは、投稿によって一覧のトップにスレッドを持って行くことを意味します。
    逆に投稿者が少なければ、スレッドは上がらず、相対的に下がる結果になります。
    これに関連して、新しく書き込みをした人の文章がトップに表示され、過去に書き込みした人の文章が下の方に追いやられていく結果になります。
    ブログの記事も新しい文章がトップに来ますよね。


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2012/10/02 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

鏡の中の職人

2012/10/05 (金)  カテゴリー: 認知症の症状
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日はアルツ君のところに面会に行ってきました。

前日に、姉から電話をもらい、行かないわけにはいかない状況です。

姉:「もしもし、今パパのところに来てるんだけどさぁ、パパがあんたに話したいことがあるんだって!?今、パパに代わるね!!」

アルツ君:「おーい!!お前このごろ全然俺のところに顔を見せないじゃないかよ。生きてるのか?」

ヤッチ:「死んでたら、今誰と話してるんですかねぇ?」

アルツ君:「ははー。お化けだ。たまには俺のところに来いよ!!」

ヤッチ:「お言葉を返すようですが、ついこの間もお伺いしてるんですが…。」

アルツ君:「うそをつけ!!毎日俺は見張ってるけど、お前は姿を現さないぞ!?もう3年は来てないぞ!!」

ヤッチ:「参勤交代じゃないんだからさぁ…。それにどこで見張ってるっていうの?」

アルツ君:「ああ、そんなことはどうでもいいからさ、明日は来るんだろうな?待ってるから、美味い献上品を持ってこいよ!!」

姉:「…だって!!」

ブチッ!!

姉とアルツ君のタッグなので勝ち目無しです…。

(-_-;)

どの道そろそろ行こうとは思っていたので、昨日面会に行ってきました。

行く前にスーパーにより、将軍様への献上品の購入です。

お彼岸が終わってしまっているからでしょうか…。

いつも並んでいるボタモチが今日はありません。

(´゚д゚`)アチャー

仕方がないので、薄皮つぶあんぱんを購入することに…。

tsubuanpan.jpg

アルツ君のいる特養に着き部屋に入ると、アルツ君、一生懸命写真を眺めています。

姉が最近になって、アルツ君とキノコさんのツーショット写真をたくさん撮っています。

そのうちの一枚がフォトフレームに入れてあり、アルツ君のベッドサイドのサイドテーブルに飾られています。

このフォトフレームに入った写真をみて、アルツ君が考え込んでいるのです。

(・ω`・?ハテナ?

アルツ君:「あ?おまえちょうどいいところに来た…。この写真誰だかわかるか?」

ヤッチ:「ああ、それか!?それは旦那さん(アルツ君)とキノコさんじゃないか。」

アルツ君:「ウソーー!!これが俺かよ!?俺はこんなにハゲてないぞ…??お前じゃないのか?」

ヤッチ:「なんでそうなるかなぁ…。俺は確かに薄いかもしれないが、そこまでひどくないし、白髪はないぞ!?」

アルツ君:「そっかぁ…。でもとなりに写ってるのは、じゃあ誰なんだ?」



ヤッチ:「だからキノコさんでしょ?」

アルツ君:「ウソーー!!これがかよ!?これは、お前、キノコ(実際は本名で読んでいます)じゃないぞ!?」

ヤッチ:「なんでそうだとわかる?」

アルツ君:「キノコはこんなにシワクチャじゃないぞ!?」

ヤッチ:「ばあさん(キノコさん)の顔を覚えてるのか?」

アルツ君:「そう言われてみればそうだなぁ…。ばあさん、どんな顔をしてたっけ?」

ヤッチ:「えーー!!ばあさんの顔、忘れっちゃったのッ!!」

アルツ君:「そう、言うなよ…。ばあさん、最近ちっとも顔を出さないから、忘れるのも無理ないじゃないか…。もう、100年も顔を見てないぞ!?」

ヤッチ:「将軍様になったり、浦島太郎になったり、ほんと忙しいね?」

アルツ君:「ちっとも、忙しくなんかないぞ。」

ヤッチ:「まあさ、あんぱん買ってきたら、頭に糖分補給してやれば思い出すかもしれないから…。」

ヤッチは買ってきた薄皮つぶあんぱんの袋を開け、そのうちの一つをアルツ君に手渡します。

アルツ君:「あれ!?ボタモチじゃないのか?」

ヤッチ:「ボタモチじゃないとダメだった?これもアンコが入ってるんだけど、やめとくか?」

アルツ君:「バカ言え!!アンコが入ってるなら、犬のクソだって食うぞ。」

ヤッチ:「汚ねえなーー!!」

アルツ君、あんぱんをパクつきながら、再び写真を眺めます。

「やっぱり、ここに写ってるのはどっかのばあさんとどっかのじいさんだな…!?」



ヤッチ:「でもさ、どっかのばあさんとどっかのじいさんの写真をどうしてそこに飾ってあるんだい?」

アルツ君:「きっと魔除けだろ…。」

ヤッチ:「じゃあさ、自分かどうかをまず確かめるために、鏡に自分の顔を写してみろよ。」

アルツ君:「鏡?鏡なんて有ったか?」

ヤッチ:「いつも顔を洗う洗面台のところに鏡が有るじゃないかよ。」

アルツ君:「そうだったけかぁ??俺は鏡なんて、もう30年は見てないからなぁ…。どれどれ…。」

アルツ君、ベッドから立ち上がり、部屋の入り口付近にある鏡のところへひょこひょこ歩いて行きます。

姉がフォトフレームに入れてある写真とちょうど同じ写真で、これを拡大したものをクリアファイルに入れてくれています。

ヤッチはそれを持ってアルツ君の後に続き、クリアファイルを鏡の下に立てかけます。

以下、『写真の中のアルツ君』、『鏡の中のアルツ君』が登場しますので、混乱なさらぬよう注意深く読み進めて下さい。

(^^ゞ



アルツ君は鏡に写った自分を見るより先にヤッチが鏡の前に立てかけた写真を見てしまいます。

アルツ君:「はは~ん。じいさんとばあさんが写ってら。」



ちなみに画像をご覧いただくと、鏡の中で、青のTシャツの色男がアルツ君の背後に立っていますが、これヤッチです。

決して透明人間ではないことの証です。

( ̄^ ̄)

ヤッチ:「写真に写っているのはどう見ても旦那さんだろ!?」

アルツ君:「うそつけっ~~!!これが俺かよ!?」



ヤッチ:「どう見たって、旦那さんじゃないかよ!!よく見てめそ?」

アルツ君:「うん~。そう言われてみると俺かなぁ…。」

ヤッチ:「で、鏡に写っているのは誰だい?」

アルツ君:「お前かな…。」

ヤッチ:「…じゃなくて!!もう一人鏡に写ってるだろ?」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「写真の顔と鏡の顔を見比べてみなよ?」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「どう?同じ顔だった?」

アルツ君:「女の方は俺じゃあないな…。」

ヤッチ:「当たり前だろ。男の方だよ。」

アルツ君:「写真の方はどうやら俺のようだなぁ…。」

ヤッチ:「うんうん。で、もう一人鏡に写っているのは誰?鏡に写っている方だよ!!」

アルツ君:「俺の弟かなぁ…。」

余計混乱させてしまったようです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

たしかに、アルツ君には弟がいて、もう何年もお会いしていませんが、顔もよく似ていたのをヤッチもよく覚えています…。

でも、弟が鏡に写っているとしたら、ヤッチは弟としゃべっているわけで…。

やはりアルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2012/10/05 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君が特養卒業?

2012/10/06 (土)  カテゴリー: 診察
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

午前中に姉から電話が有りました。

姉:「おはよう。今どこに居る?家?」

ヤッチ:「今日は家に居るよ。今掃除機かけてた。」

どこぞのテレビ番組で部屋で掃除機をかける場合、いきなり掃除機をかけてしまうと、ほこりが部屋の中で舞ってしまうので、フローリングワイパーを先にかけて、ほこりをある程度取り除き、それから掃除機をかけると部屋がきれいになるというのを観ていたので、それを忠実に実行していました。

姉:「ママは?○○ちゃん(アルツ君)のところに行っちゃったのかな?電話がつながらないのよ…。」

キノコさんにはらくらくホンを持たせていますが、なぜかキノコさん、出かける時にこのらくらくホンを自分の部屋に置いていってしまいます。

キノコさんの言い分は『なくすと大変だから…』です。

(-_-;)

近くに住むヤッチならキノコさんの所在がわかるだろうというので、多分姉は電話をしてきたのだと思います。

ヤッチ:「多分、午前中…、10時半くらいに、俺の部屋の前で、カートをガラガラ押す音が聴こえたから、旦那さん(アルツ君)のところへ行ったんだと思うよ。」

姉:「やっぱりそっかーー!!いやさ、さっき、パパの施設から電話が有って、パパが転倒したかなにかで、右のわき腹が痛いって大騒ぎだったらしいのよ。」

ヤッチ:「『さっき』って言うのは今日の事?」

姉:「そう。今日の朝の出来事で、電話が有ったのは、多分ママが出かける少し前ぐらいかしら…。」

ヤッチ:「それで?」

姉:「本人(アルツ君)はもう大丈夫だって言ってるらしいんだけど、念のために病院で診察を受けていただきますって施設から電話が有ったわけじゃん!?」

ヤッチ:「『わけじゃん』かどうかは知らないけど、施設の人が旦那さんを病院に連れて行ってくれるっていうわけじゃん!?」

姉:「ふふ、そう…。」

ヤッチ:「で?」

姉:「パパが病院に行くのはいいとして、ママがパパの施設に行ってもパパはいないわけじゃん?」

ヤッチ:「『じゃんじゃん』うるせーし…。」

姉:「でも、ママに電話が通じないんだもん、しようがないわよね?」

ヤッチ:「俺に聞かれてもわからないけど、旦那さんがどんな具合だか見てくる必要もありそうだから、後で施設に行って来るよ。」

姉:「そ~う!?悪いわね!!私、今日は会社なのよ。早くても夜の7時前後になりそうだから、頼むわね?」

ヤッチ:「了解じゃん!!」

まあ、慌てて特養(特別養護老人ホーム)に出向いたところでアルツ君は病院に行っているわけでジタバタしたところで仕方がないわけじゃん!?

おそらくアルツ君は若い女性看護師にセクハラまがいのチョッカイを出していると推測されるわけで、ヤッチはこのまま部屋の掃除を続けました。

ところで、このフローリングワイパーを掃除機の前にかける方法なかなか良いですね~。

\(^o^)/

普段だと掃除機をかけた後、しばらく経つとテレビの上あたりにまたうっすらほこりが載っていることがありますが、これが非常に少なくなります。

そんなに部屋を綺麗にしたところで誰が来るわけでもないヤッチの部屋ですが、気分は爽快です。

\(^o^)/

掃除を終え、ゆっくり昼ご飯を食べ、アルツ君の特養に向かいます。

特養に着くと、アルツ君が帰っています。

当然、キノコさんもいます。

ヤッチがアルツ君に声をかけます。

ヤッチ:「病院でなんて言われた?」

アルツ君:「わかんないよー。」

ちなみにこの『わかんないよー』は『わ』にアクセントを置いて下さい。

キノコさんが口をはさみます。

キノコさん:「ここから車で整形外科に行ったらしいんだけど、どこに行ったかわからないんだって。」

ヤッチ:「車に乗ったのは覚えてるのか?」

アルツ君:「わかんないよー。」

アルツ君、何も覚えていないようなので会話の相手をキノコさんに換えます。

ヤッチ:「奥さん(キノコさん)は病院に一緒に行ったの?」

キノコさん:「ここへ来たら、(施設の職員さんが)『病院に行った』って言うから、私はここで本を読んで時間潰してたわ。」

ヤッチ:「旦那さんはいつ帰ってきたんだい?」

キノコさん:「いまさっきよ。昼ご飯をちょうど食べ終えたところよ。」

ヤッチ:「で、整形外科でなんて言われたの?」

キノコさん:「ここ(特養)の人が言うには、レントゲン撮ったけど、骨には異常がないんだって。」

ヤッチ:「よかったじゃん。でもまだ痛いのかい?」

アルツ君:「右のわき腹が少しな。」

ヤッチ:「ひねったのか?」

アルツ君:「そんなの俺がわかるわけないじゃないかよー。」

ヤッチ:「自分でわからなきゃ、誰がわかるって言うんだよ。しようがねーな。」

キノコさん:「整形外科でレントゲンは異常ないから、今度は内科に行ったらしいわよ。内科でしばらく待ってたらしいんだけど、混んでて順番が回ってきそうもないから、午後にまた来てくださいって言われたらしいわよ。」

ヤッチ:「じゃあ、二軒はしごしたっていうこと?」

キノコさん:「そう。で、ご飯食べ終わったら、ここの人が迎えに来て、また午前中に行った内科で診てもらうんだって。」

アルツ君:「俺、また出かけるのか?」

キノコさん:「そうよ~。また車で診てもらいに行くのよ。」

アルツ君:「かーっ。もうやんなっちゃったな…。」

ヤッチ:「わき腹自分で破っちゃえば?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

ほどなく、施設の職員さんがアルツ君を迎えに来ます。

職員さん:「では、参りましょうか?」

ヤッチ:「誰か家族の人間がついて行かなくても大丈夫ですか?」

職員さん:「はい、私がお父様をお連れしますので、いらしていただかなくても大丈夫です。」

キノコさんは、朝から待ちぼうけばかりだったので、『帰る』と一旦は言いましたが、結局ヤッチと一緒にここ特養で待つことに…。

ヤッチがキノコさんにらくらくホンを持ち歩くように説得したり、世間話をして、一時間くらい経過した頃でしょうか…。

アルツ君が帰って来ました。

アルツ君:「あれ?何でお前たちここに居るんだ?」

キノコさん&ヤッチ:「えっーーー!!」

ヤッチ:「まあ、いいや。で、内科の先生に何て言われた?」

アルツ君:「何て言われたかな…。『こんにちは』じゃなかったかなぁ…。」

ヤッチ:「ダメだこりゃ。職員さんに(診察の結果を)聞きに行って来るよ。奥さんも聞きに行く?」

キノコさんがうなずいたので、二人で同じフロアにある職員さんの事務室へ…。

ヤッチ:「すいません…。どんな感じでしたかね…???」

職員さん:「あっ。すいません。お父様ですが、別の角度からもう一度レントゲンを撮っていただいたのですが、やはり骨には異常がないということで…。」

ヤッチ:「そうですか…。」

職員さん:「ただ…。帯状疱疹の疑いもあるということで、採血して血液検査をしていただいています。」

ヤッチ:「帯状疱疹ですか~???」

職員さん:「帯状疱疹というのは御存知でしょうか?」

ヤッチ:「はい。」

知る知らないも、ヤッチの顔面神経麻痺はもしかすると帯状疱疹によるものではないかと医師に言われたぐらいですから…。

ヤッチの場合は、耳の後ろに水泡ができなかったので、結局何が原因だったかわからずじまいでしたが、何だかこの言葉を聞くと他人事ではありません。

(-_-;)

[参考] 帯状疱疹(病気スコープのページへ)

職員さん:「今は右のわき腹に発疹のようなものは出ていないので、断定はできないということで血液を採らせていただいています。」

ヤッチ:「帯状疱疹ですか…。まったく予想していませんでした…。」

職員さん:「で、血液検査の結果が今度の火曜日以降ということになります。」

ヤッチ:「また本人が診察を受けに行くことになりますか?」

職員さん:「いえ、次回(血液検査の結果)はご本人様は行かれなくても大丈夫です。私どもで検査結果を聞きに伺わせていただきます。」

ヤッチ:「何か処置をしていただいたのですか?」

職員さん:「特別な処置は何もしていません。ただ、痛み止めを処方してもらっています。湿布薬も帯状疱疹だとすると、ヒリヒリしてしまうので、今回は止めにしました。」

ヤッチ:「そっか、そっかー。湿布薬を貼ったら大変なことになっちゃうかもしれませんもんね!?」

職員さん:「そうですね。火曜日以降ということなので、またお姉さまかどなたかに結果が出たらご連絡差し上げます。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

ヤッチはアルツ君がベッドから起き上がる時に身体をひねったか何かで、痛みを訴えているのとばかり思っていました。

(-_-;)

アルツ君本人は今はそんなに痛がっている様子もないし、帯状疱疹の可能性は低いようにも思えますが、結果を待つより仕方ありません。

アルツ君の居室に戻り、アルツ君にこのことを伝えます。

ヤッチ:「腕に絆創膏してるでしょ!?それ血を抜いたんだってよ。」

アルツ君:「俺の血を抜いたって美味くないぞ。」

ヤッチ:「そういうことじゃなくてさ…。検査だよ、検査。」

アルツ君:「検査なんてされてるのかぁ…。」

ヤッチ:「そうだよ。検査だよ。もしかしたら帯状疱疹かもしれないってさ?」

アルツ君:「海上自衛隊?」

ヤッチ:「たいじょうほうしん!!」

アルツ君:「なんだそれ?」

ヤッチ:「水疱瘡(みずぼうそう)みたいに発疹ができるんだよ。」

アルツ君:「俺はハシカやったけかな…!?」

ヤッチ:「ハシカじゃないよ。帯状疱疹になるかもしれないんだって。」

アルツ君:「そんなことになるのかぁ…。」

アルツ君、ショックなのか首をうなだれます…。

ヤッチ:「タ・イ・ジョ・ウ・ホ・ウ・シ・ンだからね。なるとけっこうつらいみたいだよ。」

アルツ君:「まあそうだろうな…。」

ヤッチ:「そうならないといいな?」

アルツ君:「そうだよなー。クビになっちゃうのか…。おい、ばあさん!!俺がそうなったら、お前の家に住まわせてくれるか?」

????

今回はさすがのヤッチもアルツ君が何を言いたいのかわかりませんでした。

(-_-;)

よくよくアルツ君に聞いてみると…。

ちょっと寒いですが…。

『帯状疱疹』を『退場方針』という風に頭に描いていたようです。

特養を追い出される…、クビになる…。

検査(査定)をして、結果次第では特養を退場です。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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貸しを作る職人

2012/10/07 (日)  カテゴリー: お風呂
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日の午後、アルツ君は施設の車で内科に行き、そこで採血をして帰って来ました。

帯状疱疹かもしれないということで、血液検査をすることになっていて、結果は今度の火曜日に出ます。

病院からアルツ君が帰って来て、しばらくすると、キノコさんが雨が降るかもしれないからと言い出し、帰り支度をはじめます。

アルツ君:「何、ガサゴソやってるんだ?」

キノコさん:「えー、雨が降りそうだから早めに帰ろうと思って…。」

アルツ君:「もう少しいたらいいじゃないか!?でも、まあ、お前の家は山奥だからな。」

キノコさん:「なんでー??私の家は山奥なんかじゃありませんよ。私の足だとここから30分はかかるけど、絶対山奥なんかじゃないんだから。」

アルツ君:「あー、すまん、すまん。」

距離にしたら2km弱でしょうか。

最低でも週に2回はアルツ君のところに徒歩で面会に来ているのですから、頭が下がります。

(^^ゞ

それに比べ、アルツ君といったら、何度キノコさんのアパートが山奥じゃないと言っても学習しないし、こうしてこの日にキノコさんが面会に来ていることも次の日になると忘れてしまいます。

m(__)m

ヤッチ:「それじゃあ、旦那さん(アルツ君)の歩行訓練を兼ねて、ここ(施設)の駐車場を通って道路に面したところまで奥さん(キノコさん)をお見送りするか?」

そんなに長い距離ではありませんが、足腰が弱って来ているアルツ君にはちょうど良い距離かもしれません。

アルツ君:「今日は行かないよん。」

ヤッチ:「『今日は』じゃなくて『いつも』だろ?そんなこと言って立てないんじゃないのか~??」

アルツ君:「バカ言え!!まだそんなに弱っちゃいないぞ!!」

ヤッチ:「そう言いつつも口だけで、ホントは歩けないんじゃないのか~??」

アルツ君:「バカ言え!!まだそんなに老いぼれちゃいないぞっ!!」

負けず嫌いのアルツ君、ヤッチの『歩けないんじゃないのか?』にむきになって反応します。

まるでパブロフの犬状態…。

腰かけていたベッドからスクッと立ち上がりました。

ヤッチ:「じゃあ、下(1階)まで行こうか?」

キノコさんがカートを押しながら先頭を行きます。

ヤッチはアルツ君の腕を軽く支えながら、キノコさんの後に続きます。

アルツ君:「あのばあさん、俺のこと置いて、さっこらさっこら行っちまうぞ!?」

ヤッチ:「それだけ、旦那さんの足が弱ってるってことだよ。」

アルツ君:「バカ言え!!きっと俺の靴が良くないんだな…。」

どうにかこうにか屋外まで出て、施設の駐車場を抜け、道路まで出ます。

キノコさん:「じゃあ、私は帰るわよ。」

アルツ君:「おっ!!バイバイ!!またみてねー!!」

miokuri.jpg


同じ順路をたどり、アルツ君の居室に戻ります。

ヤッチも昨日は早目に施設を後にしました。

(^.^)/~~~

そして今日の午後になって、キノコさんから電話が入ります。

キノコさん:「もしもし、うちの娘(姉のこと)から電話有った?さっき電話をくれたんだけど、かけ直そうと思ったら、出ないのよ…。」

どうしてうちの家族は当事者じゃないヤッチに電話をかけて来るんですかねぇ~。

ヤッチ:「朝から今日は電話も鳴らないし、静かだよ。」

キノコさん:「そうなの?何だかあの娘、またおじいちゃん(アルツ君)を家に連れて来るって言っているのよ。」

ヤッチ:「またー???だって帯状疱疹かもしれないって言われてるんだろ?」

キノコさん:「まあ、そうだけど…。でも検査結果は火曜日だから大丈夫よ。」

検査結果が火曜日だから大丈夫じゃないと思うんですけど…。

(-_-;)

アルツ君が『帯状疱疹』ではないかと言われて、ヤッチが少しナーバスになってるのにキノコさんと姉にはあまりわかっていないご様子…。

(-_-;)

結局、キノコさんがなぜ故姉に連絡を取りたいかは、わからないまま電話を切られてしまいました。

電話を切るとすぐに、今度はヤッチの部屋のインターホンが鳴ります。

なんとなく、状況は読めていたので、インターホンの受話器を上げることなくドアを開けます。

やはりアルツ君と姉です…。

アルツ君:「おい!!遊びに来てやったからな!!」

そう言い残し、二人はキノコさんの部屋の方に歩いて行ってしまいました。

仕方なく、ヤッチも自分の部屋の鍵をかけ、二人の後に続きます。

キノコさんがヘアのドアを開けると、アルツ君が同じセリフを吐きます。

アルツ君:「おい、ばあさん!!遊びに来てやったからな!!」

キノコさん:「はいはい、そう思って美味しいものを買って有りますよ。」

アルツ君が部屋に入ると、すぐさまテーブルの上に置かれたバナナに目をやります。

アルツ君:「おっ!!美味いもんってこれのことか?かっー!!お前これだけ食べて生活してるのか?」

キノコさん:「なんでー??これはあんたのために買って置いたんじゃない。毎日これだけ食べて生活なんてしてないわよ。」

アルツ君:「ならいいや。どれどれそれではいただいてみましょうか?」

いつも不思議に思うのはアルツ君のバナナの剥き方…。

魚の腹ワタを出すように横から剥いています。

アルツ君:「これはまだ青いよー。甘くないぞ?」

キノコさん:「あら、そうだった!?ごめん。98円のバナナなんだわ。」

姉:「パパね、ママの家に行くって言ったら、はしゃいじゃって仕方なかったんだよ。『何時に行く?何時に行く?』ってうるさかったんだから!!」

アルツ君:「それほどでもないよ。普通だよ、普通…。」

姉:「パパね、昨日は病院に行っちゃって、施設でお風呂に入っていないから、臭いんだ!!このまま入らないと1週間入っていないことになるんだよ。」

アルツ君:「お前、そんなことみんなの前でバラさなくたっていいじゃないかよ!!」

姉:「だってホントのことじゃない!!」

なんとなくヤバそうな雰囲気が…。

(゚∀゚ ;)タラー

姉:「だいたい普段もよく洗ってないから臭いったらありゃしないわよ。」

姉の視線がチラリとヤッチの方に向けられたような気がしました…。

(゚∀゚ ;)タラー

キノコさん:「お風呂洗ってあるから、入って行けば?」

(´゚д゚`)アチャー

キノコさん、禁断のセリフを…。

(゚∀゚ ;)タラー

アルツ君がヤッチの方に顔を向けます。

アルツ君:「おい!!だってよ!!俺は風呂に入るぞ!!」

ヤッチが重い口を開きます。

「だって帯状疱疹かもしれないんだろ!?」

姉&キノコさん:「大丈夫よ!!多分、打ち身よ!!」

ヤッチ:「じゃあ、わき腹は洗わないで、ケツと頭だけ洗うか?」

キノコさん:「大丈夫だと思うけど、万が一ってことがあるから、そうしてもらえば?」

アルツ君:「そうだなぁ…。そうするか~。」

ヤッチ:「じゃあ、今日は湯船には入らないで、シャワーだけにするか?」

アルツ君:「そうだな。それでいいぞ。」

やっぱり、予想通りの予想したくない展開です。

(-_-;)

アルツ君に服を脱いでもらい、ヤッチはシャワーのお湯を出します。

先にお尻を洗い、シャンプーに取り掛かります。

シャンプーがわき腹に流れ落ちないように注意しながら、何とか頭を洗います。

アルツ君:「お前、床屋みたいだな!?」

ヤッチ:「じゃあ、ついでに残ってる髪の毛全部刈るか?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

湯船には入れなかったものの、髪の毛を洗ったのでサッパリしたご様子…。

姉:「お風呂で温まってないし、外も涼しくなってきたから、パパ、今日は早目に帰ろ?」

姉がアルツ君とキノコさんのツーショット写真なんぞを撮って、アルツ君と姉はぼとぼち帰り支度です。

アルツ君:「おい、ばあさん!!お前には一つ貸しができたからな?」

キノコさん:「貸しー?何で私があんたに借りを作らなくちゃならないの?」

アルツ君:「お前が俺のところにちっとも顔を見せないから、俺から顔を出してやったってことだよっ。」

昨日も会ってるんですけどね~。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2012/10/07 | コメント (5) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ネズミを飼う職人

2012/10/10 (水)  カテゴリー: 下の話
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君の帯状疱疹疑惑ですが、帯状疱疹ではないことがわかりました。

御心配をおかけしました。

m(__)m

さて、今日お話しする内容は下の話なので、お食事前中後は避けた方がよいかもです。

(^^ゞ

もっとも、ダイエット中で食欲を無くしたい方にはおススメかもしれません。

この帯状疱疹の結果が火曜日以降に出ると言われていたので、もしかするとまだわからないかなと思いつつも昨日(火曜日)に特養に面会に行ってきました。

この日はアルツ君、廊下に出されたテーブルの前に腰かけていました。

いつもの定位置です。

アルツ君:「なんだ?お前?学校じゃないのか?」

何回教えても、アルツ君はヤッチがまだ学生だと思い込んでいるので、最近は面倒なので否定するのを止めにしました。

(^^ゞ

ヤッチ:「今日は学校は休みだよ。」

アルツ君:「運動会か?」

ヤッチ:「まあ、そんなところだよ。」

アルツ君:「俺は毎日休みだぞ。」

ヤッチ:「気が狂いそうだろ?」

アルツ君:「そうだな。もう嫌になって頭がボケそうだ。」

しっかり○○ていると思うが…。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、あんぱん持ってきたからさあ!?こいつを食ったら少し表を散歩しようぜ?」

最近、いつも寄るスーパーマーケットにボタモチが無いので、この日も薄皮つぶあんぱんです。

アルツ君:「あんぱんか?いいねえ…。あんぱん食べるのなんて何年ぶりかねぇ…。」

ヤッチ:「毎回新鮮でいいねぇ…。」

アルツ君が2つほど食べたところで散歩を促します。

ヤッチ:「全部食べちゃうと夜飯食えなくなるから、その辺で散歩に行こうよ?」

アルツ君:「その辺が難しんだよな…。もう1個いいか?」

ヤッチ:「俺は構わないけど、後でお嬢さん(姉)が多分来るから、ラリアット食らわされるぞ。」

アルツ君:「ははーん。そいじゃあ、止めとこ。」

ヤッチ:「出かける前に紙パンツ取り替えておこうぜ?」

アルツ君:「嫌だ。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「別に何ともないもん!!」

ヤッチ:「そう言わずに男の身だしなみだよ。」

アルツ君:「ちぇっ。そんなに俺のケツが見たいなら、どうぞ。」

ヤッチはズボンの中にしまってあるアルツ君の上着をめくり上げます。

ヤッチ:「あれ?わき腹、湿布してくれてるじゃないか。まだ、痛いのか?」

アルツ君:「知らんっ!!誰かが貼ったんだろ!?」

ヤッチ:「貼ってくれた人が悲しむぞ。で、まだ痛いのか?」

アルツ君:「俺は痛くないけど、わき腹のやつは少しい『痛い』って言っているみたいだなぁ…。」

ヤッチ:「何だか難しい表現だなぁ。どうしてそういう頭は回るかねぇ…。」

アルツ君:「秋だからな。」

ヤッチは喋りながら、ひざまずき、アルツ君の紙パンツに背後から手をかけます。

何だか嫌な予感…。

(・・;)

ヤッチの目の前には田園風景が広がります。

ヤッチ:「何だか、ヤバそうだなぁ~。」

アルツ君:「何がヤバいんだ?俺はちっともヤバくないぞ!?」

ヤッチ:「ヤバくないと思ってる旦那さん(アルツ君)のその頭がヤバいんだよ。」

アルツ君:「そっかぁ??」

ヤッチはアルツ君の紙パンツをゆっくりずり下げます。

ずり下げ率が増加するたびにオイニーも増加します。

やっぱり…。

(´゚д゚`)アチャー

紙パンツの中にはドッチャリです。

(-_-;)

ヤッチ:「旦那さん、こんなにこってりやらかして、わかんないのかぁ?」

アルツ君:「わかんないのかって何が?」

ヤッチ:「パンツの中のぞきこんでみな?」

アルツ君:「ああー!!ほんとだ!!」

説明するまでの事はありませんが、アルツ君の紙パンツの中はボタモチ君で過積載状態です。

(-_-;)

ヤッチ:「これだけホットなのにわからないのか?」

アルツ君:「いつなんだろうな?ネズミがして行ったのかな…。」

ヤッチ:「ネズミだったら、もっとコロコロしてるだろ。それにどうしてこんなところにネズミがブツをして行くんだよ?」

アルツ君:「ネズミって言うのは天井裏にだっているんだぞ。きっと狭いところが好きなんだよ。」

ヤッチ:「好んでネズミがこんなところにもぐり込むかねぇ???」

アルツ君:「俺はネズミじゃないからわからないな…。」

ヤッチ:「だいたい、タマキンの方までアンコが付いてるぞ?」

アルツ君:「はは~ん!!串刺しにして売っちゃえ!!」

ヤッチ:「売ってもいいけど、もう一個串に刺さないと三兄弟は成立しないぞ…。」

アルツ君:「お前のを1個貸しとけ!!」

ヤッチ:「なんで俺のを貸さなくちゃならないんだよ。俺のは白玉だぞ。」

アルツ君:「そこのをからめればいいじゃないか?」

ヤッチ:「うるせーよ!!」

くだらない会話をしつつ、ブツを片づけます。

ここは特別養護老人ホームなんですから、施設の職員さんに頼めば、ヤッチは手を汚さずに済んだのですが、変なところにアルツ君の羞恥心が残っています。

施設の職員さんに処理してもらうかとヤッチが言ってもアルツ君は嫌だと言います。

ヤッチ:「出してから恥ずかしがるんじゃなくて、出す前に恥ずかしがれないんですかねぇ~。」

アルツ君:「ネズミは気まぐれだからな!?」

自宅に居る時だったら、シャワーで流してきれいにしてしまうところですが、それもできません。

(-_-;)

幸い、トイレに流せるおしり拭きを買い置きしておいたので、それを使うことに…。

こういう時のために捨てても良いタオルかなにかを用意して置いた方が良いかもしれませんね…。

(-_-;)

太もも付近まで流れ出た溶岩もようやく拭き取り、新しい紙パンツをアルツ君に履いてもらいます。

アルツ君:「悪いなぁ…。お前にこんなことさせちゃって…。こんなことをさせるのは俺は初めてだぁ…。」

うん~……。多分、自宅に居る頃はさんざんやらされていると思うのだが…。

(・・;)

ちょいと時間を食ってしまいましたが、ようやく散歩の準備ができました。

\(^o^)/

ヤッチ:「かかとを踏んだままだと危ないから、ちゃんと靴を履こうか?」

アルツ君:「あいよっ!!」

ヤッチ:「掛け声ばかりで体がついて行ってないじゃないかよ。ベッドの上より椅子の方が低いからそっちに座って靴を履きな?」

アルツ君:「あいよ。」

今度こそ散歩に出発です。

夏の猛暑がウソのようですね~。

カラッとしていて風も気持ちいい…。

\(^o^)/

施設の前には木がたくさん生えた遊歩道のようなところがあるのですが、そこにはまだ蚊がたくさんいます。

どうして、今頃の蚊ってどこまでも追いかけて来るんですかねぇ~。

ヤッチ:「あすこはまだ蚊がたくさんいるから、今日はこっちの子どもたちがいっぱいいる公園の方に行ってみようよ?」

アルツ君:「俺は血を鍛えているからどっちでもいいけど、じゃあ、そうするか!?」

『血を鍛える』って…。

(・・;)

施設のそばに有る公園、少子化進んでいると言われている昨今ですが、とてもにぎやかです。

アルツ君の腕に手を回し、二人で公園に向かいます。

ヤッチ:「ここの公園はいつ来てもにぎやかだよね?子供の数が多いよな!?」

アルツ君:「はは~ん!!父ちゃん、かあちゃんが元気な証拠だろ!?」

ヤッチ:「それに引き換え、旦那さんはもうバテバテじゃないかよ。公園のベンチで休むか?」

アルツ君:「ああ、その方が良さそうだな。」

どうしても支えていないと体が前のめりになり、そのまま転倒しそうになります。

施設の中ではこんなことはありませんが、やはり平坦な施設の廊下とは違い、屋外は適度な凹凸が有ったり、傾斜があるせいなんでしょうか…。

あるいはまた、施設内は壁で仕切られているため、バランスを取りやすいのかもしれません。

空を見上げると、やはり流れる雲で健常者でも眺めていると、目が回ってきます。

歩行訓練はやっぱり屋外の方が良いのかも!?と思い始めている今日この頃のヤッチであります。

(^^ゞ

アルツ君と公園のベンチにしばらく腰かけ休みます。

アルツ君:「子どもは元気でいいな…。」

ヤッチ:「旦那さんも若い頃はもっと元気だったじゃないか。毎日歩いてりゃ、そのうちハシゴ無しでも木に登れるさ。」

アルツ君:「俺は猿じゃないぞ。」

ヤッチ:「じゃあ、休んだところで、公園の前の畑をぐるっと一周して戻るか?」

アルツ君:「別にかまいませんよ…。」

公園の前には大きくはありませんが、畑が有ります。

今はキャベツの植え付けが一段落したところでしょうか。

ヤッチ:「肥料が効いてるのかね!?土の香りがプンプンしてくるよ。」

アルツ君:「化成肥料を使ってないのかもしれないなぁ…。」

ヤッチ:「へー、『化成肥料』なんて言葉、覚えてるんだ?」

アルツ君:「バカ言え!!まだそんなに老いぼれちゃいないぞ!!あそこにあるのは人参だろ、キャベツだろ、かーっ、里芋まで植わってやがらっ!!」

アルツ君、ボタモチと同じくらい里芋の煮つけが好物…。

(*´゚艸゚`*)

ヤッチ:「それにしても、休むの10mおきだな。血より足を鍛えた方がいいんじゃないか?」

アルツ君:「そうだな。歩いてない証拠だな…。」

珍しく反論しないアルツ君を連れてどうにか施設の建物まで戻って来ました。

施設の入り口にある椅子に腰かけてもらい、またしばし休憩です。

この辺りからヤッチはある異変に気づきはじめます。

施設内は自動ドアが二重に設置されていて、外気はうまく遮断される設計になっています。

にもかかわらず、さっきアルツ君と歩いた畑の香りがどこからともなく漂ってきます。

勘の良い方はもうお気づきだと思いますが、アルツ君の居室へ向かうエレベーターの中でその香りは一層強まりました。

クンクン( ̄ ^_ ̄*)...

エレベーターが3階に着き、ドアが開きます。

居室に戻り、散歩に出かける前と同じ行程をたどります…。

アルツ君の紙パンツに手をかけ、ゆっくりずらします。

やはり、畑の香りは、ここからだったようです。

(ー_ー)!!

ということは…。

ヤッチがさっき公園の前の畑でかがされていたのは…。

ガ━━( ゚д゚ ;)━━ン

ヤッチは半ケツ状態になったアルツ君に自分の紙パンツを覗くように促します。

アルツ君:「あっー!!まだネズミの野郎、どっかに居やがるんだっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[追記]
ほんの何時間かの間に、2回もやらかしてしまったアルツ君。
ちょっと気になったので、施設の看護師さんに相談しました。
そうしたら、便秘薬(下剤)を2剤処方されていて、それを毎日飲んでいるのだとか…。
早速、その日の便秘薬の服用はストップしてもらい、今後は便秘がひどい時だけ、頓服的に服用してもらうようにお願いしてきました。
ちなみ服用していた薬は以下の通りです。
■夕食後
次回からは上記の薬の服用はストップしてもらい、便秘がひどい時だけ、アローゼン顆粒0.5g×1包を飲んでもらうようにお願いしてきました。

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