site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

アルツ君の動画をYouTubeにアップしました!

2014/11/20 (木)  カテゴリー: 認知症の症状
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talk_to_oneself

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

何度かこのブログで、アルツ君がひとりで何かをしゃべっていることが多くなってきたということと、居室のカーテンを興奮して、剥ぎ取ってしまうということを書かせていただきました。

カーテンについては、せっかく新たに購入したカーテンも剥ぎ取ってしまい、目下、施設にて補修中の状態です。

ひとり言については、毎日アルツ君のところへ面会に出かけている姉も同じことを口にします。

姉がひとり言を言うわけではありません。

アルツ君がベッドに仰向けになり、誰もいない居室で、まるで誰かと会話しているかのごとく、ひとりでしゃべっているというのです。

最近になって、ヤッチもこの光景を何度も目にしています。

居室以外のたとえば入所者さんたちの集うデイルームのような所ではこういったひとり言は言わないのですが、何故か自分の居室の中では、こういった事が多くなります。

ちょっと不気味と言っちゃあ、不気味です。

しかも、ひとり言を発しているときのアルツ君は大抵目を閉じています。

長い時間、言葉を発しているので、寝言ではないと思います。

先日、姉から電話をもらいました。

姉:「パパなんだけどさあ、施設で私が『じゃあ、帰るね。』って言ってから、パパが『ああ、早く帰りなさい。』って言ってくれたところまでは良かったんだけどさあ~。」

ヤッチ:「それで?」

姉:「そこから、ベッドで目をつぶったまま、延々なにかしゃべっているのよ。『誰としゃべっているの?』ってきいたら、その日は、しゃべらなくなったんだけどさ~。」

ヤッチ:「俺が行った時もそうだよ。こっちが黙って聞いていれば、延々しゃべってるよ。」

姉:「でしょ~?あれじゃあ、疲れちゃうんじゃないかと思ってさぁ…。」

ヤッチ:「施設でしゃべり相手がいないからそうなのか、症状が進行してるからそうなのかわからないけど、ここへ来て、ひとり言の頻度が増えてるよな?」

姉:「ねえ…。なんかあの姿を見ていると、こっちも悲しくなってきちゃう…。」

ヤッチ:「見えちゃいけないものが旦那さんには見えているのかもしれないな!?」

姉:「施設の人も、よくパパが廊下から誰もいない自分の部屋に向かって大声を上げていることがあるって言ってたわ。」

ヤッチ:「旦那さんがレビー(レビー小体型認知症)なら珍しい症状じゃないかもしれないし、施設じゃ、亡くなる人も当然多いから、その人たちとしゃべってるのかもよ。」

姉:「まさかっ~。」

ヤッチ:「医者に連れて行っても、旦那さんには悪いけど、スカスカの脳の画像を撮りましょうって言われるだけだと思うし、ヘタな向精神薬でも処方されたら、たまったもんじゃないぜ~。」

姉:「そっかぁ…。なんかいい方法ないかね…?」

ヤッチ:「旦那さんの意味不明の会話をよ~く聞いてると、エロトークとキノコさん(ばあさん)の話が大半だぜ。」

姉:「それは私が行った時も同じ。」

ヤッチ:「しゃべり相手のいない施設にずっ~といるから、うつ病みたいな感じになっちゃってるのかもしれないな…。」

姉:「やっぱり、ママと一緒に居たいんだろうね…。」

ヤッチ:「それは間違いなくそうだろうけど、それだけは、もう、どうにもできないからなぁ…。」

姉:「ママに今よりも多く面会に行ってもらうしか手は無いか…。」

ヤッチ:「そうすると、今度はキノコさんのほうがバテちゃうぜ?」

姉:「そうだよね…。」

ヤッチ:「俺の感じだと、旦那さんが放送禁止用語連発するようになると、施設で暴れたり、ひとり言が増えてるような気がするよ。」

姉:「そうだよね。昔は私たちの前で、エッチな言葉を言う人じゃなかったもんね!?」

ヤッチ:「うん。でも、旦那さんの会話(ひとり言)そのものはそんなに暗いもんじゃなくて、楽しそうにしゃべっている時もあるから、ネガティブに考えなくてもいいんじゃない?」

姉:「そうかな…。」

ヤッチ:「医者に診せることも視野に入れて、気には掛けておかなくちゃいけないとは思うけどね…。」

姉:「ママが頻繁に面会に行っても、ママの顔も、ママが面会に行った事も、すぐ忘れちゃうしね~???」

ヤッチ:「そうなんだよ。抜け落ちたところをパテ埋めできたら、まずこうはならないんだけどなぁ…。オートバックスに売ってないかなぁ…。」

姉:「パパ、最近の記憶が無いから、昔の記憶だけを頼りに、昔に知り合った人か誰かとしゃべってるんだろうね…。」

ヤッチ:「うん…。ここの施設にも、しゃべり相手になってくれるボランティアの人がいるっていうのを前に聞いたことがあるから、今度施設に行ったら訊いてみるよ。」

姉:「ボランティア?」

ヤッチ:「俺も詳しく知らないけど、そういう人がいるというのを聞いたことがあるよ。」

姉:「じゃあ、お願いしてみて。」

姉との会話の後、ヤッチは施設に行き、施設の生活相談員さんに、ボランティアのお願いをしてきましたが、まだ実現していません。

姉との会話はやや暗いものになってしまいましたが、アルツ君の会話(ひとり言)自体は、繰り返しになりますが、さほど暗いものではないように、ヤッチには思えます。

じゃあ、いったいどんな会話をしているのか…???

なかなか文字の情報では伝えにくいものがあります。

区切りの無いエンドレストークなので、難しい…。

なので、今回、アルツ君のいる特別養護老人ホームにヤッチが面会に行った時、偶然、アルツ君のひとり言を言っている場面に遭遇したので、動画を撮影してきました。

そして、撮影した動画をYouTubeにアップしました。

ガラケーで撮影したものに編集を加えたので、画質、音質ともによくありません。

しかもアルツ君の顔にモザイクを掛けてしまったので、動画といっても、音声だけアップすればよかったんじゃないかと思えるほどです。

動画をご覧いただければお分かりになると思いますが、動画の途中からヤッチの声が入ります。

アップした動画を自分でも観ましたが、ヤッチの声、アルツ君の声とそっくりですね~。

二人とも鼻声ですが、決して風邪をひいているわけではありません。

ヤッチがアルツ君に途中で質問をしてしまったので、ひとり言というより、ヤッチとの会話になってしまいました。

ヤッチがアルツ君に声を掛けなければ、アルツ君はずっとひとり言を続けていたとご理解ください。

以下に動画のリンクを貼っておきますので、ご興味のある方はご覧ください。

少しボリュームを上げないと、声が聴こえにくいかもしれません。

アルツ君は、特養のベッドで、仰向けの状態です。

機嫌の悪いわけではなく、終始にこやかです。

目だけは閉じていますが…。

以前、アルツ君を診察したドクターから『明るいレビー』と言われたのも、納得いただけると思います。

放送コードに引っ掛かりそうな用語も出てきますので、ご了承ください。


あっ、そうそう…。

動画の最後に、女性のうめき声が…。

キャハ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━ッ!!


YouTube(2分42秒)
アルツ君のひとり言

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2014/11/20 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院3日目から6日目

2014/12/05 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君の入院の様子を一日ずつ記事にしていると、いつまで経っても現在の様子を書けそうもないので、過去の様子については、現在に近づくまで、少し簡略化して書きたいと思います。

自分自身の備忘録も兼ねていますので、乱文、ご容赦下さい。


・入院3日目 ~ 11月27日(木)

面会に訪れると、アルツ君は就寝中。

病室に看護師さんの姿があります。

ヤッチ:「起こさない方がいいですよね?」

看護師さん:「グッスリ眠っていらっしゃるようですから、そういう時は…。」

ヤッチ:「叩き起こす…??」

看護師さん:「いえいえ。」

ヤッチ:「どんな様子ですか?」

看護師さん:「ずっと点滴だけでしたが、今日のお昼はとろみの食事が出たんですよ。当面お昼ご飯だけのようですが今日から食事スタートです。」

ヤッチ:「食べることができたんですか?」

看護師さん:「はい。でも途中、むせが有ったので中断です。」

ヤッチが看護師さんと話をしていると、アルツ君が目を開けます。

アルツ君:「キ・ノ・コ…。」

女性の声が聴こえたので、キノコさんと勘違いしたのでしょうか。

ふたたび目を閉じ、いびきをかいて眠ってしまいました。

目を覚ます気配がないので、ヤッチも長居せずに、この日はすぐに帰ってきました。


・入院4日目 ~ 11月28日(金)

ヤッチが訪れると、病室の扉が閉まっています。

この病院では、たぶんアルツ君の病室だけだと思いますが、病室に居る患者さんのおむつ交換を一斉に行います。

その時は、たとえ家族といえども、面会者は一旦病室の外に出なくてはならないようになっています。

ヤッチは扉が開くのをデイルームで待ちます。

しばらくすると、扉が開きます。

ヤッチは病室に入り、アルツ君の枕元へ…。

アルツ君、たった今おむつ交換をしてもらったばかりだというのに、いびきをかいて眠っています。

今まで、左手はミトンだけでしたが、この日は左の手首も抑制(拘束)され、ベッドの手すりに固定されています。

両手とも抑制された状態です。

いよいよ、本領を発揮し始めたのでしょうか…。

ヤッチの気配を感じたのか、アルツ君が目を開けます。

どうも、脳梗塞で倒れてからのアルツ君は、眠りが浅いようにヤッチには思えます。

アルツ君:「いわーい!」(宇宙語)

アルツ君が声を上げます。

ヤッチ:「どっか痛いのか?」

アルツ君:「おうぉーい!」

たぶん、『重い』だと思います。

腕のことを言ってるのかな?

アルツ君:「おうぉーい!」

アルツ君が右腕を持ち上げようとします。

抑制され、ベッドの手すりに手首を固定されているのですから、持ち上がるはずはありません。

でも、麻痺しているはずの右腕に感覚も有るし、動かせるということの証明にもなります。

ヤッチ:「それ持ち上げられたら、片手でベッドを持ち上げられることになるぞ?」

アルツ君:「いわーい!」

手首は固定されているのに、自分の身体だけ、頭の方にずり上がって行くので、どうやら腕が伸びきってしまっているようです。

ヤッチはアルツ君の身体を腕が伸びきらないように元に戻します。

アルツ君:「ふー…。」

そこへ看護師さんが点滴の落ち具合を見に来ます。

看護師さん:「ちょっと失礼しますね。」

ヤッチ:「抑制が両腕になっているみたいだけど、相当暴れたんですか?」

看護師さんがゆっくりうなずきます。

看護師さん:「でも、今日の午前中はわりと長い時間、車椅子で過ごしていらっしゃったんですよ。」

たぶん、看護師さんの管理下に置くためのやむを得ぬ手段とヤッチはにらんでいます。

ヤッチ:「へえ、そうなんですか。すこしずつ元気になって来ているようですが、段々看護師さんの手を煩わせるようになってくるかもしれませんよ。」

看護師さん:「うん、わかっていますから、大丈夫ですよ。」

ホントかぁ…???

この看護師さんはアルツ君の本当の怖さをまだ知らないようです。

看護師さんは病室の外へ出て行ってしまいました。

アルツ君:「わうーい!」

今度は何だ?

アルツ君が左手を顔の方へ近づけようとします。

左手は右手よりも抑制のためのベルトが長くなっているので、若干自由があります。

顔かどこかが、かゆいのかな?

ヤッチはアルツ君の顔の上でタオルをちょんちょんとはずませ、かゆい箇所を探ります。

アルツ君:「あーま。」

ヤッチ:「頭がかゆいのか?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチはアルツ君の頭をタオルで撫でます。

アルツ君:「ふー…。」

またしても、いびきをかいて寝入ってしまいました。

ヤッチも退散です。


・入院5日目 ~ 11月29日(土)

最初に救急搬送されたJ病院の会計をまだしていなかったので、午前中、J病院に行ってきました。

外来診療の会計窓口をたずねます。

ヤッチ:「先日、父がこちらに救急搬送されて、その時の会計をまだ済ませていなかったので、支払いにお伺いしたのですが?」

女性職員さん:「お父様の診察券はお持ちですか?」

ヤッチ:「はい、持ってきました。」

ヤッチはアルツ君の診察券を手渡します。

女性職員さんはアルツ君の診察券をスキャンします。

女性職員さん:「料金計算は済んでいますので、隣りのカウンターまでいらしていただけますか?」

隣りのレジスターの有るカウンターへ移動し、女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「父の後見人さんに渡す都合もあるので、領収証と一緒に診療明細も出していただけますか?」

女性職員さん:「かしこまりました。」

支払った金額ですが、アルツ君は一割負担なので、5,850円でした。

保険点数にして、5,690点。

救急室で便失禁があったため、おむつ交換をしてもらっているので、上記金額の中には保険適用外のおむつ代160円(税込み)も含まれています。

治療用にどんな点滴薬が使われたか気になります。

点滴ではなく、飲み薬としてバイアスピリンを2錠、アルツ君がヤッチの目の前で飲んでいるのはハッキリ覚えています。

診療明細書にある一覧をピックアップすると、以下のような点滴薬の名前が出てきます。

J病院で使われた点滴薬
  • ラクテック注(500ml)×1袋
  • ラジカット点滴静注バッグ30mg100ml×1キット

ラクテックはアルツ君が脱水症状を起こさないために水分補給用に使われたのだと思うので、ポカリスエットの点滴版と考えてよいのかな?

ラクテックそのものは脳梗塞を直接改善する点滴薬ではないとすると、J病院では、残るラジカットという点滴薬をメインに使用したということになりそうです。

ラジカットなるものをちょっくら調べました。

ラジカットは血液の流れが悪くなったところで増加する有害な活性酸素(フリーラジカル)をやっつけて、脳を保護する薬のようです。

ん…。

今一つ、ピンときませんね~。

脳を保護する薬くらいに考えておきましょうか…。

会計を済ませ、午後からアルツ君の入院しているK病院に行ってきました。

入院時に比べれば、口数も多くなり、アルツ君の言っている言葉も少しずつ聞き取れるようになってきました。

お昼ご飯もどんなものを出されたのかわかりませんが、完食したようです。

この日、アルツ君と同じ病室に肺炎の患者さんが入院となりました。

一緒の病室で大丈夫なのでしょうか?

入院してからのアルツ君は非常に涙もろくなっています。

ヤッチがいつもの調子で、アルツ君に意地悪なことを言ってしまい、アルツ君、例の『ケンケン泣き』になってしまいました。

ヤッチも過去の顔面神経麻痺の影響で、決して滑舌が良いとは言えませんが、偉そうなことをアルツ君に言ってしまいました。

やってはいけない見本として、YouTubeに動画をアップしておきますので、興味のある方はご覧ください。

動画の最後の方で、アルツ君の『ケンケン泣き』と、アルツ君が『余計なこと、言うな!バカッ!』とハッキリ言っているのがわかります。

可哀想なことをしてしまいましたが、ちょっぴり回復の兆しです。




・入院6日目 ~ 11月30日(日)

今までアルツ君の点滴の針は左腕に刺さっていましたがこの日は右腕に刺さっています。

アルツ君の覚醒レベルは良いとは言えません。

時々、目を開けますが、ぼーっとしている様子で、ヤッチが枕元に居るのも気づかない様子…。

目を開くたびに、多分ですが、『水道端…。』とつぶやきます。

何を言いたのか、理解できません。

どうも、一日間隔で、調子が良くなったり、悪くなったりを繰り返している印象です。

ほとんど目を閉じていることの方が多く、ヤッチも足早に病室を去りました。


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2014/12/05 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

オナラが出ました ~ 入院14日目

2014/12/10 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月08日のアルツ君

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月08日の月曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、14日目です。

『毎度おなじみの…』になってきましたが、アルツ君、やはり眠っています。

点滴のチューブの都合上、アルツ君がどうしても布団をはだけてしまうので、姉が看護師さんにお願いして、アルツ君が寒がっている時は、ダウンベストを掛けてもらうようにお願いしています。

ダウンベストは姉が持参したものです。

となりの患者さんが、ナースコールで看護師さんを呼んだため、その声に反応して、アルツ君が目を覚まします。

少し間を置くと、アルツ君がヤッチと目を合わせます。

ヤッチ:「おはようございます。いつからバッドマンと抱き合ってたんだ?」

アルツ君:「ばあさんか?」

『バッドマン』と『ばあさん』を聞き違えているようです。

ヤッチ:「今日は口が上手く動いてるみたいだね?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「言ってることが俺にもちゃんとわかるぞ。」

アルツ君:「わかんない…。」

脳梗塞を起こして入院する前のアルツ君の話し方に戻ったとは言えませんが、少し回復傾向にあるような気もします。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「…。」

せっかく褒めたばかりなのに、ヤッチ、聞き取れません。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「『悪い女が』か?」

アルツ君がうなずきます。

ヤッチ:「その『悪い女』がどうしたって?」

アルツ君:「いうんだよ…。」

ヤッチ:「『言う』のか?あ、そっか、そっか、『居るんだよ…。』か?」

アルツ君:「そう…。」

アルツ君には悪いですが、アルツ君の宇宙語をなるべく聞き返さないように翻訳することは、自分の脳を活性化してくれる良い面もありますが、反面、非常にカロリーを消費します。

ヤッチ:「その悪い女っていうのは、この病院の中にいるのか?」

アルツ君:「どーも。そーあしいや…。(どうもそうらしいや。)」

ヤッチ:「なんか、意地悪でもされたのか?」

アルツ君:「おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

アルツ君、言葉は発しますが、毎回、意味不明のことを言います。

ヤッチ:「黙ってないで、言い返してやればよかったじゃないかよ?」

アルツ君:「どなああたんだおー…。」

ヤッチ:「『怒なられたんだよ。…』???」

アルツ君:「うん…。おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

この病院には、耳の遠い高齢の患者さんも入院しています。

もしかしたら、看護師さんが、アルツ君の耳元で、少し大きな声で、『○○さん、起きて下さい。』などと言われたのかもしれませんね。

アルツ君、耳は良いほうなので、怒なられたように聞こえたのかもしれません。

それとも昨日の一件????

ヤッチ:「でも、よかったね。聴こえるっていうことは、生きてるっていうことだから。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)

布団をめくると、ベッドの手すりに固定されていた両腕のベルトは外されています。

しかも両手にはめられていたミトンも外されています。

抑制(拘束)のかかっていない状態です。

回復傾向にあれば、段々暴れん坊になっていくはずのアルツ君ですから、それだけ体力が落ちているということでしょうか…。

ベッドの手すりには、看護師さん用に毎日の排泄についてと食事摂取についてのチェック表がぶら下がっています。

特養ではやや便秘気味のアルツ君でしたが、こちらに入院してからは問題なく、定期的に発射しているようです。

食事は、最近になって三食出されています。

この日の食事摂取量を見ると、

アルツ君の食事(栄養)摂取量
  • 朝 8/9
  • 昼 1/2
  • 夕食はまだ出されていないので空欄

看護師さんにお伺いしたところ、『朝 8/9』の『8』は主食、『9』は副食だそうです。

主食、副食、ともに全部完食すれば、『10/10』になるそうで、この場合は、省略して『10』と記入しているとの事でした。

また、左側に主食の摂取量、右側に副食の摂取量を記入するのが一般的なのだそうです。

『主菜』、『副菜』などの言葉もありますから、ヤッチには『主食』とは何なのか、『副食』とは何なのかまではわからず、数字を見て、視覚的に判断するしか方法がありません。

ヤッチ:「旦那さん、昼飯をあんまり食べてないようだけど、食欲が無いのか?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「今、ボタモチを食べたいと思うか?」

アルツ君:「たべたーない。」

ん…。

ヤッチの問診では、かなり…、いや、おおいに、重症です。

ヤッチ:「はやいとこ、食欲出してもらってさ、風呂の浴槽、スレスレまでボタモチでイッパイにして、その中に思いっきり頭を突っ込もうぜ?」

アルツ君:「わーんない…。」

そんな会話をしていると、

ブッーー!!

音源はアルツ君です。

本人も気づいたのか、大きく口を開けて笑います。

舌の色がものすごいことになっていますが、アルツ君の久々の笑顔です。

ヤッチ:「実弾じゃないだろうな?」

アルツ君:「…。」

口を開けています。

ヤッチ:「メシもろくろく食ってないのに、なかなかやってくれるじゃねーかよ?」

アルツ君:「あ?」

ヤッチ:「いいのが出ましたね、でも?」

アルツ君:「出た、出たよん。」

ヤッチ:「…。」

アルツ君:「くさい…、臭い!」

ヤッチ:「毒ガスが出たね。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「漏らしたな?」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「でもさぁ、毒ガスが出るっていうことは、ねえ?」

アルツ君:「くさいの出た…。」

ヤッチ:「調子が戻って来たっていうんじゃねーの?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「え?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「それさ…。布団めくったらさぁ…。ねえ…?すごいことになるんじゃねーの?」

アルツ君:「もー、屁の河童!!」

ヤッチ:「冗談言えるようになったじゃん。ちっとは?ね?大したもんだよ…。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

この会話のあと、しばらく一人でブツブツ何かを言っていましたが、そのまま眠ってしまいました。

この時の様子を途中からですが、動画に収めています。

YouTubeにアップしておきましたので、是非ご覧ください。

『屁の河童』の部分は注意していないと聞き取れないかもしれないので、この記事を歌詞カード代わりにご利用ください。(字幕の色は変わりません。)

動画はこちらです。



【お詫び】
動画のURLが正しくなかったようです。(余計なスペースが入っていました。)
修正したURLに書き換えました。
直接ご覧いただけるよう記事にも動画を貼りつけました。
なお、ガラケーでは動画の画面は表示されませんので、リンク先をクリックしてYouTubeに飛んでください。(2014/12/12)


アルツ君が眠ってしまったので、ヤッチも病室を後にしました。

夜になると、この日ヤッチの後にアルツ君のところへ面会に行った姉から電話が掛かって来ました。

姉:「さっき、パパのところへ行って来たんだけどさ…。」

ヤッチ:「…。」

姉:「パパ、夕飯を食べてくれないんだわ~。」

ヤッチ:「何でかね?」

姉:「ん…。ベッドのリクライニングを起こして、ベッドの上で食べるんだけどね!?」

ヤッチ:「それで?」

姉:「もう、リクライニングを起こしてるその時から不機嫌なんだわ…。」

ヤッチ:「俺が行った時は、ご機嫌だったけどね。」

姉:「ほんと?」

ヤッチ:「うん。オナラが出て、自分で大口開けて笑ってたくらいだったよ。『屁の河童』とか言って、機嫌が悪いようには見なかったぞ。」

姉:「ほんとに?今日は、私がパパに用意された食事を一口、口に入れた途端、『まずいっ!』って、もうそれっきり口を開けてくれないのよ…。」

ヤッチ:「あなたが介助しないで、看護師さんにやってもらえばいいじゃん。」

姉:「それが、前はずっとそうしてたんだけど、看護師さんにやってもらうと、『あ、今日はもう食べないわね。』って言って、さっさとパパの食事を片づけちゃうのよ…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「パパが食べないと、どんどん痩せて来て、体力も落ちちゃうでしょ?だから、最近は、『私が時間かかっても食べさせます。』って言って食べさせてたんだけどね…。」

ヤッチ:「小学生の居残り給食状態だな…。休み時間にドッジボールできないぞ。ちなみに俺はドンガメ派だったけどな。」

姉:「でも、この頃は、食事がまずいのか、食べる気力を失ってるのか、私が介助しても、全然食べてくれないのよ…。」

うちの家庭…。

ヤッチのくだらない冗談をアルツ君以外、完全に無視します…。

グレてやる…。

ヤッチ:「で、その後は?」

姉:「食べないで、目を閉じて眠っちゃうのよ…。今日はがんばって半分近くまで食べてもらったんだけどね…。」

『それっきり口を開けてくれない。』と言っているのにどこから食べさせたのでしょうか…。

ヤッチ:「ん…。」

姉:「食べるにしても、一口入れて、それを飲み込むのがやっとっていう感じだもの…。」

ヤッチ:「体力が落ちてくれば、飲み込む力も弱くなってくるからな…。」

姉:「でしょっ~???」

ヤッチ:「そしたら、俺も旦那さんの夜飯時に行ってみるよ。朝飯と昼飯は面会時間外の時間帯だから、唯一、俺が食わせられるとすれば、夜しかないから。」

姉:「お願いできるかな…???私も行くけど…。」

ヤッチ:「食ってくれるかどうかは、行ってみないとわからないけど、まあ、とりあえず…。」

姉:「悪いけど、お願いします。」

なかなか難しいですね…。

脳梗塞と認知症のダブルですから、アルツ君の操縦にはテクニックが必要なようです。

脳梗塞になった人のお世話をヤッチもしたことがないので、自信がありません。


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2014/12/10 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

息子の頭を食い入るように見つめる元職人の父

2015/08/29 (土)  カテゴリー: 脳梗塞
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2015年7月31日のアルツ君の両手

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

去年(2014年)11月に脳梗塞で倒れ、救急搬送されたアルツ君ですが、搬送先の大学病院にはベッドの空きがなく、再搬送先の病院で1か月ほど入院しました。

その後も誤嚥性肺炎などで入退院を繰り返しましたが、現在は特別養護老人ホームに戻り、生活しています。

残念ながら、脳梗塞によって、身体の右側に麻痺が残り、右腕(右手)は今も動かないままです。

右足は少し動くようですが、介助なしでは自立できないので、特養ではベッド上での生活が中心です。

そんなアルツ君ですが、ここ1~2週間くらいでしょうか、自分から積極的に右手(右腕)を動かす仕草を見せます。

これまで、例えば自分の顔にかゆいところがあると、左手でかいていましたが、最近になって、右手でかいているときがあります。

左手だけでは、どうしても自分の手が届かず、不便なこともありますからね。

『指先を動かす』というのにはほど遠いものがありますが、アルツ君が重力に逆らって、自らの腕を振り上げるのを見るのはヤッチも久しぶりです。

週3回、マッサージに入って下さっているマッサージ師さん、時折リハビリをして下さっている施設の理学療法士さん、その他大勢の皆さんのお蔭なのでしょう。

相変わらず少ない水分摂取量と食事摂取量にもかかわらず、アルツ君が小さく、そして大きな一歩を踏み出しました。

ありがとうございます。

そんなアルツ君の様子を動画に収めようと、ヤッチはアルツ君の食事介助で面会に訪れた際、ケータイをムービーモードにします。

夕食後だったのでベッドのリクライニングは起こしたままの状態です。

ヤッチはアルツ君のベッドの横に腰を下ろし、ケータイのカメラをアルツ君の方に向けます。

ん…。

一筋縄では行かないアルツ君、なかなか右手(右腕)を動かしてくれませんねえ…。

ちょっと動かしてくれたかなと思ったら、アルツ君がヤッチの方に顔を向け、ヤッチのもみ上げあたりに生えていた白髪を発見します。

アルツ君:「あら~!まずいね~。それ!」

そこからがもう大変!

ヤッチの永久脱毛(無料)を行った頭皮を舐めまわすように、そして食い入るように見つめます。

非常にうれしそうな顔をしています。

かつて幼馴染のSが薄毛(ハゲ)になりつつあった(すでに?)ヤッチの頭頂部を眺め、それをサカナによく酒をあおっていましたが、あの時と同じ目です。

どうもヤッチのハゲ頭は他人をハッピーにするようです。

もうアルツ君、自分の右手になんて意識を集中していません。

目線はヤッチの頭に釘付けです。

よだれを垂らさんばかりの集中です。

『かわいそうに…。』、『まずいもん、食わされたな!?』、『俺の方が多い』、『隣の奥さんがみんな持ってちゃった。』、『早く持ってけ!(俺の髪の毛を)あげるよ。』、『かっこわるい…。』、『おい、ちょっと、おもしろいよ。』、『いや~すごい…。』等々、次から次へと褒め言葉をヤッチにぶつけてきます。

文章にしても伝わらないと思うので、せっかくなので、動画をYouTubeにアップしますね。

ヤッチもアルツ君も興奮気味で途中音割れがひどいですが、ご了承ください。

また後半部分は鼻毛モッサリのアルツ君の顔のアップが出てきますので、閲覧には充分ご注意ください。



そろそろ秋ですね?

皆さんの場合はやはり『食欲の秋』でしょうか?

ヤッチの場合は…?

…。

それだけは教えられません!

(; ̄ー ̄川 アセアセ


[ 追記 ]
古いガラケーの場合、機種よって、『SSL通信が無効です。』と表示され、上記YouTubeのリンク先にジャンプできないようです。
その際は、下記をクリックしてみてください。
息子の頭を食い入るように見つめるアルツ君


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FC2スレッドテーマ : 日々徒然なる話 (ジャンル : 福祉・ボランティア

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2015/08/29 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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