site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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退院しました!!

2012/06/01 (金)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

報告が遅くなってしまいましたが、5月29日(火)の午後に無事退院しました。

退院前にMRIの検査をして、検査結果は次回の診察日に聞くという形での退院です。

結局、顔面神経麻痺は、入院前と変わらず、顔の左半分が動かないままですが、リハビリによって治る可能性も有るので、しばらくは、リハビリと自主トレをがんばっていきたいと思います。

御心配して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

入院中はPCが手元になく、思うような記事が書けませんでしたが、家に戻って来ましたので、これからは、少しはまともな記事も書けると思います。

実は今日はアルツ君の入所している特養にキノコさんと姉と一緒に面会に行ってきました。

高齢者相談センターの職員さん立ち合いが条件でしたが、明日からはこの制限が解けて、自由にアルツ君に面会できることになりました。

その気になれば、毎日でも、そしてなんの制限もなく、アルツ君と会えることになりました。

ワァ──ヽ(〃v〃)ノ──イ!!

長かったのか、短かったのか正直よくわからないところですが、やっと雪解けというところでしょうか…。

ワァ──ヽ(〃v〃)ノ──イ!!

今日の面会については次回の記事にしたいと思います。

アルツ君ファンの皆さん、アルツ君の毒舌が復活する日も近いようです。

今まで通りにはいかないかもしれませんが、ちょっと期待していてくださいね。

記事のさわりをちょっと書くなら、ヤッチの顔をみたアルツ君の今日の第一声…。

「お前、ボクシングでも始めたのか?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/06/01 | コメント (16) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

食事摂取 ~ 入院26日目から29日目

2014/12/24 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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・入院26日目 ~ 12月20日(土)

2014年12月20日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君が脳梗塞で入院してから、26日目になりました。

キノコさんがアルツ君の食欲のないことを心配して、ヤッチと一緒に面会に行くことになりました。

午前中は小雨だった天気も午後から大雨に…。

午後4時ごろです。

ヤッチは部屋へキノコさんを迎えに行き、そこからタクシー会社に電話でタクシーを呼びます。

うん…。

中々つながりません…。

繋がっても、自動音声に切り替わり、やがて保留音、そしてその後、電話が切れてしまいます。

何度も粘って、同じことをしますが繋がりません。

別のタクシー会社に電話することに…。

今度はオペレーターがすぐに応答します。

ヤッチは住所を告げます。

オペレーター:「大変申し訳ありません。今日はそちらの地区には一車も配車できない状況なんです。」

すぐに電話を切られてしまいました。

もう一度最初に電話したタクシー会社へかけ直します。

このタクシー会社には部屋の住所を登録してあるので、オペレーターに『一車、お願いしたいんですけど?』と言えば、自動音声に切り替わり、『○○分後に、黒色の1234の番号のタクシーがお迎えに上がります。』という音声が流れ、だいだいその時間通りに部屋の前にタクシーがやってきます。

今度はすぐにオペレーターが電話に出ました。

オペレーター:「○○さん(ヤッチの名前)ですね?15分後にお迎えに上がるよう、そちらに一車向かってますよ。」

ヤッチ:「あれ?さっきは電話が切れちゃったのに…。」

オペレーター:「いえ、そちらにお伺いすることになっています。」

ヤッチ:「おっと。ダブルブッキングにならなくてよかった~。了解です。ありがとうございます。」

もう、タクシーが来るまでの15分間のうち、何分かは経過しています。

部屋の外に出ると、すぐにタクシーがやってきました。

ヤッチ:「K病院までお願いします。」

ドライバー:「わかりました。」

ヤッチ:「なんか、今日はお忙しいみたいですね?電話が全然繋がりませんでしたよ…。」

ドライバー:「クリスマス前の最後の土曜日でしょ。それにこの雨だから…。道路もものすごく混んでますよ。」

こっちは、アルツ君の18時の夕食の前に到着すればよいので、特に急いでいるわけではありません。

余裕を持って出て来ています。

こっちが何も知らないと思って、あえて渋滞の道路を走るつもりだな?とピンときたヤッチは、ドライバーに裏道を指示します。

ヤッチが『そこを右に曲がってください。』、『そこの一通、ちょっと狭いですけど、そこに入って下さい。』など、色々と指示しているうちに、ドライバーがつぶやきます。

ドライバー:「ここ、いったいどこなんですか?」

ヤッチ:「病院に向かっている道で、ブラジルじゃあないことは確かです。」

日頃の自転車通院で、色々と近道を探しながら走っていた事が役に立ちました。

ドライバー:「…。」

嫌~~な客をドライバーはK病院で降ろします。

K病院のスロープを使って、キノコさんとヤッチはK病院の中へ入り、アルツ君の病室へと向かいます。

病室に入ると、アルツ君、看護師さんと何か話していたようです。

看護師さんがアルツ君に何かをおっしゃっています。

看護師さん:「ほーら!奥さん、いらっしゃったじゃないですか~。」

キノコさんがアルツ君のベッドの方にちょこんと顔を出します。

アルツ君、すでに『ケンケン泣き』です。

キノコさん:「なーに、泣いているの?」

アルツ君:「うるさいっ。」

キノコさん:「まあ、失礼ね~。せっかく会いに来たのに…。」

アルツ君:「俺は、もう寝ちゃうの…。」

本当はうれしくて仕方ないくせに、有りがちな意思表示です。

ヤッチは丸椅子を用意し、キノコさんをアルツ君のそばに座らせます。

キノコさんはアルツ君の手を握りしめます。

アルツ君:「あああ。お前の手、冷たいよ…。」

キノコさん:「外は寒かったんだもの、仕方ないわよ…。」

アルツ君:「どっから、お前来たんだ?」

キノコさん:「わたし?私は家から来たのよ…。」

アルツ君:「そっか、そっかぁ…。」

涙をボロボロこぼしちゃっています。

キノコさん:「もうすぐうちに帰れるんでしょ?」

アルツ君:「帰れっこないよ…。」

キノコさん:「どうして?」

アルツ君:「死んじゃうの…。」

キノコさん:「死んじゃう人が、私の手を『冷たい』なんて言わないでしょ。なに、弱音を吐いてるのよ。」

アルツ君:「そうじゃないよ…。お前の手は冷たいな…。」

アルツ君、毎度のことですがなかなかキノコさんと目を合わそうとしません。

うれしくて仕方がないのは表情からすぐにわかります。

口をポカンと開け、キノコさんの冷たい手ばかりを気にしています。

理由はわかりませんが、キノコさんをヤッチがどこかで拾ってきたと言っています。

会話の続きをYouTubeにアップしました。(音割れ多数)

ちょっと、アルツ君のケアの行き届いていない口ばかりがアップになるので、グロいかも?

また、キノコさんの右手の親指には大きな脂肪腫が…。

病院にて受診済みですが、手術で取ってしまうと、右手が当面使えなくなる可能性もあると言われています。

本人に痛みや不自由さが無いので、今のところ経過観察です。

これもヤッチは見慣れてしまっているので、何ともありませんが、ご覧になるとグロいかもしれません。

あらかじめご了承下さい。




動画をご覧になられた方はお分かりになると思いますが、アルツ君のしゃべり方も以前に比べると、ずいぶん呂律もよく回っていると思います。

入れ歯を入れれば、そこそこ聞き取れるではないでしょうか?

また、この雰囲気なら、このあと運ばれて来る食事も食べてくれそうな感じもすると思います。

『メシぐらい食わしてくれよ~。』、『まずいもんばっかり食わしてやがんの…。』などと、会話に関連性は有りませんが、食欲が有るようにも思えます。

でも、この後、食事が運ばれてくると一変…。

口を開けてくれません。

あれだけ口をだらしなく開けていたのにへの字口です。

スプーンで食事をアルツ君の口元に運ぶと、グッと唇に力を入れ、拒絶します。

食べさせようとすればするほど、かたくなになっていってしまいます。

小さな子供がデパートのおもちゃ売り場で、大の字になって、駄々をこねる風景に似ています。

ヤッチのアプローチが悪いのかと思い、席を外してキノコさんとアルツ君二人だけにして、キノコさんに食べさせてもらうことも試みましたが、キノコさんもお手上げ状態です…。

結局、スプーン3口ほど食べたさせましたが、すべて『まずい~。』と言ってしかめ面です。

最後の一口を飲み込んでもらったところで、疲れて眠ってしまいました。

・入院27日目 ~ 12月21日(日)


前日と同じくらいの時間にヤッチはアルツ君の病室に行きました。

姉は風邪で寝込んでしまっています。

病室に入ると、D子さんの姿が有りました。

D子さんは、姉の幼なじみで、姉とは大親友…。

姉の話によると、介護施設で働いている現役の看護師さん。

ヤッチとはいつお会いしたか覚えていないくらい久しぶりです。

たぶん、ヤッチが学生の頃、会っているはずなのに、なぜかその記憶がありません。

記憶として残っているのは、ヤッチがまだ幼稚園生くらいの頃の記憶…。

ヤッチのイメージでは、姉が男勝りの性格で、D子さんはおっとりした性格というまるで正反対な二人です。

面倒見のいいお姉さんという感じです。

やさしく、よくヤッチの目線になり、頭を撫でてくれたような淡い記憶が有ります。

とうにご結婚されて、姓もかわっているはずなのに、ヤッチの頭の中は未だに旧姓のままです。

アルツ君も、D子さんの話題をときどき口にするので、記憶がハッキリと有るようです。

まだ、アルツ君が店をやっている頃、D子さんにアルバイトをしていただいたこともあります。

D子さんは、アルツ君のベッドサイドに座っていました。

ヤッチも病室に入ると、すぐにD子さんとわかり、遠い記憶がよみがえります。

ひな祭りの頃になると、二人が姉の部屋にこもり、ヤッチを部屋に入れてくれてくれなかった記憶です。

きっと、お雛様の前で、女の子だけの遊びを繰り広げていたのだと思います。

部屋の外に聴こえてくる二人の楽しそうな笑い声だけが頭に残っています。

D子さん:「あら?」

ヤッチ:「どうも、ご無沙汰しています。」

D子さん:「今日は、実家に帰って来てるんで、おじさん(アルツ君)がここにいるって聞いたから、会いに来たの。」

アルツ君:「ハヒヒヒ…。」

まだ、ほとんどD子さんと会話をしていないのに、アルツ君、『ケンケン泣き』です。

ヤッチ:「旦那さん、だってよ?誰だかわかるか?」

アルツ君:「わかるさよ~。D子ちゃんだろ…。ハヒヒヒ…。ありがと、ありがと…。ハヒヒヒ…。」

D子さん:「すごーい。覚えていてくれたんだ~。」

アルツ君:「ハヒヒヒ…。」

D子さん:「おじさんのところで、シクラメンを売ったり、笹の葉を売ったことあるもんね。あの時は楽しかった~。」

アルツ君:「ハヒヒヒ…。ありがと…。ハヒヒヒ…。」

D子さん、今は実家を離れて、別の場所で生活していますが、実家を建て直しするそうで、その関係も有って、こちらに休みを利用して帰って来ていたようです。

確か、ご実家にはアルツ君、キノコさんと同じ歳のお母様もいらっしゃると伺っています。

本当は久しぶりに姉と会う約束をしていたらしいのですが、姉が風邪でダウン…。

姉の代わりと言っては大変失礼ですが、貴重な時間を割いてアルツ君に会いに来てくれました。

D子さん:「今度ね、実家を建て直すのよ。」

アルツ君:「へー。」

D子さん:「お宅の○○(姉のこと)は今から、家の設計について、あーしな、こーしなって言ってきているのよ。」

アルツ君:「そうか…。あいつ、そんな生意気なこと言ってやがるのか…。」

ヤッチ:「そうだ、旦那さん、新しい家ができたら、庭をみてあげたら。」

アルツ君:「もうできっこないよ…。ハヒヒヒヒ…。」

ヤッチ:「まだ、若いんだろ?38じゃなかったのか?」

D子さん:「あれ?86じゃなかった?うちもお宅もみ~んな辰年じゃなかった?」

この後もしばらく、色々な会話を楽しみました。

普段、閉じているアルツ君の目もこの日は開いていました。

アルツ君は、泣いたり笑ったりを交互に繰り返しています。

おしゃべりをしていると、食事が運ばれてきます。

今日はD子さんが、食事の介助をしてくれるようです。

D子さん:「じゃあ、最初にまずお茶を飲もうか?」

D子さんはとろみのついた吸い飲みのお茶をアルツ君の口に持って行きます。

ヤッチがこれをやると、アルツ君、いつも『まず~い。』と言って、一口しか飲んでくれません。

しかし、D子さんが飲ますとどうでしょう…。

アルツ君、喉をゴクゴク言わせちゃってます。

ヤッチ:「あれ?喉が鳴ってるね?」

アルツ君:「D子ちゃんのお茶は美味いからな~。」

D子さん:「これは美味しいかなぁ?」

D子さんは、アルツ君の口に夕食のおかずを運びます。

アルツ君の食事はペースト状になっているので、肉なのか、魚なのか、全く元の形状がわかりません。

アルツ君は大きく口を開けます。

アルツ君:「みんな美味しいよ。」

まだ、お茶と今の一口だけなんですけどね…。

D子さん:「ゴックンって飲んで?」

アルツ君が口の中のものを飲み込みます。

アルツ君の喉からハッキリと『ゴックン』という音が聴こえてきます。

今まで、たぶんこんなにしっかり音が聴こえてきたことは有りません。

D子さんがアルツ君の口へ何口か運びましたが、すべて『ゴックン』です。

そこへ、K病院の看護師さんがアルツ君の薬を持ってきます。

看護師さん:「お願いしてもよろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい。」

D子さん:「いつも薬はどうやって飲んでもらってるの?」

ヤッチ:「まだ、水で飲むのが無理なんで…。というか、試したこともありません。」

D子さん:「あ、そうなんだ。じゃあ、おじさん、同じものばかりじゃ、飽きちゃうから、違うのも食べようか?おじさん、甘いものは好き?」

アルツ君:「嫌いじゃないな~。」

D子さんは、グレープ味のプリンを見つけ、フタを開けます。

D子さん:「こういう味って、おじさん好きなのかな?」

ヤッチ:「今まで、かぼちゃ味のプリンは出たことは有るけど、グレープ味は、俺もはじめてだなぁ。元々かぼちゃは好きなはずなんだけど、かぼちゃ味のプリンはいつも食べてくれないんですよね~。」

D子さん:「じゃあ、ちょっと食べてみようか?」

そう言って、アルツ君の口に運びます。

D子さん:「おいしい?」

アルツ君:「うん。」

アルツ君、グレープ味のプリン、全部完食です。

ヤッチ:「グレープ味のプリンなんて、ちょっと想像つかないけど、全部食べましたね?」

D子さん:「かぼちゃとかって、臭いが無いでしょ?でも、こういう時は、臭いのきつい、インパクトのある物の方が食欲をそそるのよ。」

ヤッチ:「なるほど…。」

アルツ君、そろそろ疲れてきたようで、寝落ちしそうな気配です。

D子さん:「けっこう、食べるだけで疲れるみたいね。お薬を飲もうか?」

D子さんはスプーンにヨーグルトを取り、その上に錠剤の薬と抑肝散(アルツ君の服用薬~顆粒)を半分くらい載せます。

D子さん:「こういう顆粒状の物って飲みにくいのよね~。上手く飲めるかな?」

D子さんはアルツ君の口の中に薬の載ったヨーグルトを入れます。

アルツ君:「まずい~。」

アルツ君もさすがに『美味しい。』とは言いません。

D子さん:「じゃあ、お茶で口の中の苦いのを消そうか?」

D子さん、同じことを何回か繰り返し、アルツ君の薬も全部飲ませてくれました。

アルツ君を見ていると、まるで迷子の子供のようです。

案内所で、お母さんを待つ間、やさしい迷子係のお姉さんにジュースを飲ませてもらっているかのようです。

ヤッチの頭の中では、嫉妬と安堵がスクワットしています。

嫉妬については、説明するまでも有りませんが、安堵については、アルツ君が退院して施設に戻った場合、もしかすると、出された食事をモリモリと食べてくれるかもしれないという希望にも似た安堵感です。

薬を飲み終えた後、アルツ君は眠ってしまいました。

完食というわけにはいきませんでしたけど、ここ数日間で、一番食べてくれた方ではないでしょうか。

D子さんに感謝です。

D子さん:「また、あっち(施設)に帰ったら、遊びに行くね。」

アルツ君が寝ぼけ眼で答えます。

アルツ君:「うん…。ありがと…。ハヒヒヒ…。」

・入院28日目 ~ 12月22日(月)

病室に着くと、アルツ君ウトウトしていたみたいですが、ヤッチの姿が視界に入ったようです。

アルツ君:「ハヒヒヒ。」

いきなりの『ケンケン泣き』です。

ヤッチ:「なに?どうした?」

アルツ君:「ハヒヒヒ…。」

ヤッチは上着を脱ぎ、アルツ君のベッドの背もたれを少し上げます。

ヤッチ:「今日は旦那さんにうれしい知らせを持って来たよ。24日の水曜日にうちに帰れるってよ。」

この日、姉から電話があり、特養とK病院と上手く話し合いがつき、アルツ君の退院が決まったとの連絡が有りました。

アルツ君:「ハヒヒヒ…。ウソをつけ…。」

ヤッチ:「なんで、ウソつかなくちゃならないんだ?」

アルツ君:「もう、俺は死んじゃうの…。」

ヤッチ:「死んじゃう奴がここを追っ払われるわけないだろ?」

アルツ君:「そんなの、わかるもんかい。死んじゃうの…。」

ヤッチ:「さては『死んじゃう病』だな?『死んじゃう病』の患者を医者は診てくれませんよ~。」

アルツ君:「死んじゃうんだから、診てくれなくてもいい…。」

ヤッチ:「でも、ホントにうちに帰れるんだぜ。」

アルツ君:「ウソだ…。」

あえて、『病院を退院』と言わずに、『うちへ帰る』という言葉を選んで使っています。

『うち』は『きのこさんのいる場所』かもしれないし、『施設(特別養護老人ホーム)』かもしれないので、どう感じるかは本人次第です。

ヤッチ:「どうして『ウソだ』って言うんだろうな…。ひょっとして俺のことを信用していない?」

アルツ君はすぐさまコクリと首を縦に振ります。

ヤッチ:「『死んじゃう』のも結構だけど、『殺される』っていうのも覚悟しておいた方がいいぜ…。」

ヤッチはアルツ君の首に軽く両手を添えます。

ヤッチ:「あのさ…。自分で死ぬのと、殺されるのと、どっちがいい?」

アルツ君:「どっちもやだ!バカっ。」

ヤッチ:「今さ、『どっちもやだ。』って言ったよな?」

アルツ君:「うん。」

ヤッチ:「っていうことは、『死にたくない』っていうことだぜ?」

アルツ君:「お前に殺されるなら、死んだ方がマシだ!」

すこし、アルツ君のテンションが戻りました。

少し、暗い表情がアルツ君から消えましたが、『死ぬ』ばかりを会話の中で口にします。

まあ、施設に戻れば、いつものアルツ君に戻るでしょう。(希望)

ちなみにこの日もアルツ君、食事をほとんど口にしてくれませんでした。

・入院29日目 ~ 12月23日(火)

アルツ君の退院が、12月24日水曜日の午前中に、正式に決定しました。

病院から姉のところに連絡が行き、『24日の午前中に(アルツ君の)着替えを持って、お迎えにいらして下さい。』と具体的な時刻が決まりました。

この知らせを持って、夕方、ヤッチはアルツ君のところに食事介助に出かけて来ました。

食事の前に、覚醒してくれないアルツ君に話し掛けます。

ヤッチ:「明日、午前中に迎えに来るからな。うちに帰れるってよ。」

アルツ君:「ウソをつけ。そう言って、みんなで寄って集って、俺をだまそうとしてるんだろ…。」

ヤッチ:「失礼なやつだな…。だましてやってもいいけど、旦那さんの場合、だますメリットが無いじゃないかよ。」

アルツ君:「そうだよ…。どうせ死んじゃうんだから…。」

ヤッチ:「また、そっちかよ。旦那さんは面倒なことと、面倒じゃないことだったら、どっちを選ぶ?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「『わかんない。』はダメ。あえて言うならどっち?」

アルツ君:「わかんない…。」

アルツ君:「面倒じゃない方がいいだろ?」

アルツ君:「そうだな。」

ヤッチ:「『死ぬ』ことを考えると、あれやこれやと思い悩んだり、考えたりしなきゃならないだろ?」

アルツ君:「ん…。」

ヤッチ:「でもさ、『実は俺、生きようと思ってるんだよ…。』って、悩みを打ち明けるやつ、いないよな?」

アルツ君:「ふん…。」

ヤッチ:「だったら、生きてる方が面倒臭くなくていいんじゃないか?」

アルツ君:「お前の話は難しすぎてわからん!のど渇いちゃったよ。」

ヤッチ:「もう死ぬんだから、飲まなくてもいいんじゃないか?」

アルツ君:「うるさいっ。」

ちょっと機嫌が戻りました。

ヤッチは吸い飲みのお茶をアルツ君の口へ持って行きます。

アルツ君、音を立てて、お茶を飲みます。

今さらですが、アルツ君、今まで水分不足だったんじゃないですかね…。

病院で満足に水分補給してもらえず、それで、体力も食欲も落ちてしまったのではないかと…。

抑制を掛けられるくらいの暴れん坊のアルツ君なら、看護師さんに気づいてもらい、『お茶でも飲みましょうか?』と言ってもらえるような気がします。

でも、今回の入院では、ずっと大人しく寝ていたアルツ君なので、ほったらかしされた可能性も有るんじゃないかと…。

結局、この日は、吸い飲みのお茶をほとんど飲んでしまい、食事をあまり食べてもらえませんでした。

アルツ君ですが、自分が脳梗塞で入院したことも、どこの病院に入院しているかもわかっていない様子です。

ヤッチも姉もキノコさんも、『良い悪い』は別にして、未だ本人の前で、『脳梗塞』という言葉を使っていません。

ただ、アルツ君、自分が病室にいる事だけはわかっていると思います。

ナースステーショーン前の病室に寝かされ、毎日のように、入れ替わり立ち替わり重篤な患者さんが運ばれてきます。

次の日はその患者さんのベッドが空いていることもあります。

ご家族がいらして、泣きながら患者さんの名前を呼びかけていることもあります。

そんな中にずっと寝かされていたら、やはり、アルツ君でなくとも、良好な精神状態は保てなくなると思います。

『違う』と説得すればするほど、どんどん変な方向に考えて行ってしまうような…。

ヤッチがアルツ君に『明日からここで寝なくていいんだよ。』と言うと、アルツ君、少し表情がやわらいだように見えました。




ひょっとして、アルツ君の言葉を理解できるのはヤッチだけ?

追記
本日12月24日水曜日、アルツ君ですが、K病院を退院し、特別養護老人ホームに戻ってきました。
姉に続いて、今度はキノコさんが風邪を引いてしまい、本来なら愛妻が待ち受ける特養になるはずだったのですが、それも叶わず…。
やっと一息と言いたいところですが、アルツ君の食事摂取が順調ではないままの退院ですので、まだまだ落ち着けそうにありません。
また特養に通うことになりそうです。
しばらく記事の更新が滞るかもしれませんので、どうかご容赦下さい。
まずは御報告まで!


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2014/12/24 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

誤嚥性肺炎での入院から退院へ

2015/05/21 (木)  カテゴリー: アルツ君
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退院後、特養の居室で眠るアルツ君

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

ご報告が遅くなりましたが、アルツ君、昨日(2015/05/20水曜日)誤嚥性肺炎で入院していたOG病院を退院し、施設(特別養護老人ホーム)に戻ってきました。

退院といっても、点滴が外されたのと、場所が変わったというだけで、寝たきりの妖怪ゴゴ状態であることにかわりありません。

正直、あまり元気とは言えません。

何よりそれを感じるのは、アルツ君のしゃべる声が小さいことです。

アルツ君の口元へ耳を近づけないと、何を言っているのか聞き取れないときがあります。

体重もさらに減ったような気もします。

OG病院を退院し、施設からのお迎えの車で施設に戻ってきてすぐに昼食の時間になりました。

OG病院に入院中は食欲もあったのに、施設に戻った途端、食欲がありません。

妖怪ゴゴの上のプレミアステージだけは避けたいところですが、あとはアルツ君の生命力に期待するのみです…。

ヤッチもアルツ君の食事介助で出かけることが多くなるので、またこのブログの更新もおろそかになるかもしれません。

どうかご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

え?

なんで施設に入所しているのに、家族が食事介助に出かけるのかって?

アルツ君の入所している特別養護老人ホーム(従来型)では、自分の足で歩ける利用者さんはご自身の居室で食事を摂るのではなく、デイルームのようなところで、一同に会して食事を摂ります。

車いすで移動できる利用者さんもここに集められます。

デイルームといってもスペースの都合上、居室の外の廊下なんですけどね。

食事介助が必要な方はここで職員さんから介助を受け、食事を摂ります。

しかし、アルツ君のような全介助で移動の難しい人は、居室(ベッド上)で食事を摂ることになります。

職員さんの数が足りないので、アルツ君のような利用者は他の利用者さんの食事が済んでから、食事介助を受けることになります。

特に夕食の時間帯は職員さんの数が昼間に比べると、ぐっと減ってしまいます。

おかずの種類によっては、温かいうちに食べた方が美味しいものがたくさんありますよね?

人員不足の理由から食事摂取の時間もあまり長くは取ってもらえないですよね?

って、誰に同意を求めてるのかわかりませんが、そこで『特別なスープ』をアルツ君に飲ますために、ヤッチの出番となるわけです。

これから施設入所を考えていらっしゃる方はこの辺の事情をお知りおきいただいた方が良いかもしれませんね~。

入院設備のある病院にも同じようなことが言えるかもしれません。

特別養護老人ホームでは基本的には夜間、看護師さんもいらっしゃいません。

被介護者(アルツ君)が施設に入所したからといって、介護者(家族など)のするべきことがゼロにならないということになりますかね…。

『出張食事介助サービス』より『在宅』の方が楽かも…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2015/05/21 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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