site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君、迷走神経反射で救急搬送!

2014/06/17 (火)  カテゴリー: アルツ君
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Emergency Room

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君ですが、月曜日(平成26年6月16日)の午前中、特別養護老人ホームで、散髪中に倒れ、救急搬送されてしまいました。

姉からヤッチのもとへ電話が入ります。

姉:「今、施設から電話が有って、パパ、散髪の最中に意識を失って倒れちゃったんだって。これから救急車を呼ぶって連絡が有ったから。」

ヤッチ:「えー!またー!」

アルツ君、これで救急搬送されるのは何回目になるんでしょうね。

去年の夏に逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で搬送されたのが、最近の出来事ですかね?

関連記事:アルツ君、またもや救急搬送!!

意識を失ったのも、これがはじめてではありません。

施設に入所する前にも有りましたし、入所してからも有ります。

関連記事:

姉の電話だけでは詳しい状況はこの時、まだわかりませんでした。

ただ、姉の言っている『散髪』というのは、施設に月に一度、理容設備を整えたバスが施設の駐車場に横付けし、施設の入所者さんはそこで髪を切ってもらっているので、そのことを言っているのだと思います。

よく、小中学校の頃、レントゲン積んだバスが学校の校庭などにやって来て、レントゲン撮影をしましたが、あれと同じような感じです。

ヤッチはあのヒンヤリとした板の感触が胸に伝わってきたのを未だに覚えています。

昭和生まれの人間にしかわからない!?

姉:「どこの病院になるのか、入院になるのか、施設からまた連絡が入ると思うから、その時は、また、あんたに電話するから。」

ヤッチ:「わかった。」

姉との電話はこれでいったん終了です。

電話を切って数分といったところでしょうか。

再び姉から連絡が来ます。

姉:「パパの意識が戻ったって。でも、念のため、救急搬送するっていうことだから。」

ヤッチ:「どこの病院になるかはまだわからない?」

姉:「うん、まだ…。でも、入院には、ならない感じよ。」

ヤッチ:「なんで?」

姉:「だって、電話の向こうからパパの怒鳴り声が聴こえて来たから…。まだわからないけどね!?」

ヤッチ:「大事じゃないと、いいけどな…。」

姉:「また、病院に着いたら、施設の人が連絡をくれると思うから、その時にまた、あんたに連絡するわ。じゃあね!」

また、しばらく経ってから、姉からの電話が入ります。

姉:「パパの搬送先の病院、わかったよ。OG病院だって。」

ヤッチ:「また、OG病院かよ。旦那さん、出禁(出入り禁止)になってるんじゃないのかい?」

姉:「わからないけど…。あそこのほうが前のデータが残ってるからじゃない!?」

OG病院というのは、去年の夏にアルツ君が逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で救急搬送され、入院した病院…。

しかも、アルツ君を手に負えないOG病院が数日後にやんわり追い出し、退院させた病院でもあります。

ヤッチ:「また、OG病院さん、問題児を抱え込むのかぁ…?」

姉:「入院にならないといいけど…。それで、施設の人から、パパの搬送されたOG病院に誰か来てくれないかって言ってるんだわ…。」

ヤッチ:「で、問題児2世に出向けと…???」

姉:「悪いんだけど、お願いできるかなぁ…?」

ヤッチ:「了解!で、施設の職員さんの誰が、旦那さんに同行してくれているの?」

姉:「たぶん、施設の看護師さんだと思うよ。暑いから、あんたも気をつけてね!」

姉との電話を切り、ヤッチはOG病院に自転車を走らせます。

姉の仰せのとおり、日差しがきつい…。

30分程度、自転車を走らせ、OG病院に到着です。

ちょいと、顔も火照り、半袖のシャツから飛び出していた腕がチリチリしています。

去年もお世話になっている病院だったので、救急受付はすぐにわかりました。

ヤッチは救急の受付で女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「すいません。こちらに○○(アルツ君の名前)が搬送されていると思いますが…?私、息子なんですけど?」

受付の職員さん:「はい。後ろにお席がございますので、お掛けになってお待ちください。」

ヤッチは言われた通り背後に有った席に腰かけます。

ほどなく、OG病院の看護師さんがヤッチの前に現れます。

OG病院の看護師さん:「○○さんのご家族の方ですか?」

ヤッチ:「はい、そうです。」

OG病院の看護師さん:「検査が済んだので、あちらにいらっしゃいます。どうぞ。」

OG病院の看護師さんに案内されて、待合室に通されます。

検査を終えたアルツ君と、特養の看護師さんが待合室の長椅子に並んで腰掛けています。

ヤッチは特養の看護師さんに向かって話しかけます。

ヤッチ:「どうも、いろいろとお手数をかけました。」

特養の看護師さん:「あっ、いえ…。今、血液検査と心電図をとってもらって、結果待ちなんです。」

アルツ君:「お?お前どっから来たんだ?」

ヤッチ:「たぶん、北の方角だな!?」

アルツ君:「そうか~。で、ばあさん(キノコさん)は?」

ヤッチ:「ばあさんは買い物か、洗濯だな!?」

アルツ君:「ちぇっ。」

ヤッチ:「『ちぇっ。』って…。もしかすると、この病院に向かってるかもよ。今日は暑いから、ばあさんも途中でギブアップして救急搬送されてくるかもよ?」

アルツ君:「ははは!しょうがない奴だな。」

ヤッチ:「どっか、気持ち悪いとか、調子が悪いとか、寒いとか、暑いとか、涼しいとか、ぬるいとか、眠いとか、景気が悪いとかって、無いのか?」

アルツ君:「どっこも悪いところなんて、ないぞ!?」

ヤッチは特養の看護師さんに話し掛けます。

ヤッチ:「どんな具合だったんですか?」

特養の看護師さん:「今日はお父様の理容の日だったんですけど、理容の車の中で意識を失ってしまわれて…。お声を掛けても、まったく反応が無いし、血圧も下がって、冷や汗をかかれて、うなだれてしまっているような状態でした。意識が戻った後も、少し大きな声を出されていましたが、かなり朦朧とされていました。」

ヤッチ:「前にも有ったときと、同じような様子ですね?」

特養の看護師さん:「私はその時のことを存じ上げないんですけど、前にもそのような事が有ったんですか?」

ヤッチ:「はい、以前も同じような事が有って、別の病院ですが、やはり救急搬送されています。その時は、姉が付き添ったんですけど、『高齢者によくある発作だ』って言われて帰って来たみたいです。」

特養の看護師さん:「そうだったんですか…。今回も数分間、意識が無かったのですが、あとちょっと意識が戻らなかったら、AEDを使おうかと言っていたところなんですよ。お父さん、意識が戻って良かったですね~?」

みるみる顔面蒼白となり、大量の冷や汗をかいて、呼びかけに反応しないのですから、はじめて失神しているアルツ君の姿を目の当たりにした方はさぞかしビックリしたことでしょう…。

m(__)m

アルツ君:「誰?俺?俺はどっから来たんだろうな?全然思い出せないよ?」

ヤッチ:「思い出せたら、神様だよ。意識を失ってたんだから。だいたい、普段起きていたって、思い出せないことのほうが多いじゃんかよ?」

アルツ君:「そうかぁ…。それほどでもないよ~。それでこんなところにいるのかぁ…。」

特養の看護師さん:「で、まだ検査結果が出ていないのですけど、たぶん入院にはならないだろうとここの病院の先生がおっしゃっていました。」

ヤッチ:「それは、よかった。それに、またこの病院に入院したら、さっさと追い出されますからね?」

特養の看護師さん:「そういえば、この病院に入院された時も確か暑い日でしたよね?」

ヤッチ:「ですね~。」

特養の看護師さん:「それで、お父様ですけど、ここへ救急搬送されたときに便失禁をされていまして、病院側で用意されたオムツとパジャマの下を穿いていただいています。」

ヤッチ:「前に意識を失ったときも、便失禁ガラミなんだよなぁ…。」

特養の看護師さん:「全身の力が抜けてしまうので、仕方のないことかもしれませんね。」

ヤッチ:「何が原因で倒れちまうんでしょうかね?」

特養の看護師さん:「ここの先生もちょっとおっしゃっていましたけど、『迷走神経反射』なんじゃないかと…??」

ヤッチ:「なんですか?その『迷走神経反射』って?」

特養の看護師さんには、ごくごく当たり前の知識だったようですが、ヤッチには初耳の言葉です。

特養の看護師さん:「迷走神経というのは、脳神経のひとつなのですけど、副交感神経と関係が深い神経なんですよ~。」

ヤッチ:「副交感神経っていうのは、自律神経系のことですよね?」

特養の看護師さん:「そうです、そうです。自律神経には交感神経と副交感神経があって、何らかの原因で迷走神経がこの副交感神経を刺激してしまうんです。」

ヤッチ:「副交感神経っていうのは眠っているときに働く神経ですよね?旦那さんが意識を失ったのは、もう起きてる時なのに変ですね?」

特養の看護師さん:「わたしもそこまで詳しい知識が無いのですけど、副交感神経が活発になると、末梢の血管が拡張しますし、その結果、血圧が下がったり、脈拍が遅くなるので、今回のお父様のケースにピッタリ…。それにお父様、もともと除脈(不整脈の一種で脈が遅い。)も有りましたからね…。」

ここまで書かせていただいて、何こいつ、わけのわからんことを書いていやがるんだと批判の声が聴こえてきそうなので、ちょいとあとから家に帰って調べさせていただいた知識をぶち込んでおきたいと思います。

神経のしくみ

中枢神経と末梢神経の定義についての説明は省略しても大丈夫ですよね?

パソコンをイメージした人はヤッチと似たような中枢神経を持っている人かと…。

パソコンのCPUなるものが中枢神経で、キーボードあたりが末梢神経かなと…。

末梢神経は自律神経と体性神経に分類されます。

言葉で表すと難しくなってしまいますが、体性神経のほうは、熱いとか冷たいなどの外部からの刺激を中枢神経に伝える感覚神経と、指を動かすなど、身体の部位を動かすよう指示する運動神経から成り立っています。

一方の自律神経は、体性神経が自分の意思に関わっている神経なのに対して、自分の意思に関係なく働く神経だと考えて良いと思います。

例えば、呼吸や、腸で食べ物を消化するといったことは自分の意思と関係のないところで勝手に働きます。

これが自律神経…。

ちょっとお腹いっぱいになって来ましたね?

ヤッチも手抜きしたい気分になってきました。

もう少し、がんばりますか…。

で、この自律神経は交感神経と副交感神経で構成されます。

交感神経は昼間、活動的な時に働く神経で、副交感神経は寝ている時に働く神経で、副交感神経が働いている時は、脈拍はゆっくりになり、血圧も低下します。

この交感神経と副交感神経の働きが人間の体内でバランスよく保たれているので、健康でいられるそうな…。

じゃあ、問題となっている迷走神経はどこのチームに属するのか?

厳密に言ってしまえば違うのかもしれませんが、副交感神経の一部として考えるのが、妥当なのかもしれません。

ヤッチの説明では納得いかないと思うので、引用文を載せておきますので、ご興味のある方は読んでみてください。(結局手抜きです。)

(▽引用)
中枢神経とは・・・
末梢からの刺激を受け、興奮を起こす中心部のこと。末梢神経とともに神経系を構成する。
中枢神経は脳と脊髄からなる。脳は頭蓋骨に守られて頭蓋腔に、脊髄は脊椎骨に守られて背側の体腔にあり、ともに髄膜に覆われている。
末梢神経とは・・・
刺激や興奮といった情報を、中枢と身体各部の間で伝達する役割を持つ通信網のこと。中枢神経とともに神経系を構成する。
末梢神経は、脳と末梢をつなぐ脳神経と、脊髄と末梢をつなぐ脊髄神経からなる。
末梢神経は分類方法によって、以下のように分けられる。
  1. 刺激の伝わる方向による分類:
    外部から与えられた刺激を中枢神経に伝える求心性の神経が感覚神経、各部位を動かすよう指示する遠心性の神経が運動神経である。
  2. 神経が分布する器官による分類:
    自分の意思で制御できる随意器官(骨格や筋肉)に分布するのが体性神経(特に運動神経)、意思では制御できない不随意器官(内臓など)に分布するのが臓性神経(特に自律神経)である。
自律神経とは・・・
末梢神経系のひとつ。
内臓の機能を調節する役割と、内臓からの情報を中枢神経系に伝える役割をもつ。
自律神経系は、交感神経と副交感神経の二つの神経系統から成り立っている。
自律神経のバランスが崩れると、自律神経失調症を引き起こす。
交感神経とは・・・
こうかんしんけい。副交感神経とともに自律神経系を構成する。
「昼の神経」「活動する神経」などと呼ばれるように、昼間、活動的なときに活性化する神経。
交感神経が働くと以下のような状態が起こる。
  • 瞳孔の拡大
  • 心臓の拍動が速くなる
  • 血管が収縮し、血圧が上がる
  • 発汗
副交感神経とは・・・
ふくこうかんしんけい。交感神経とともに自律神経系を構成する。
「夜の神経」「休息する神経」とも呼ばれ、体を緊張から解きほぐし、休息させるように働く神経である。
副交感神経が働くと以下のような状態が起こる。
  • 瞳孔が収縮
  • 脈拍が遅くなる
  • 血圧が下降
迷走神経とは・・・
めいそうしんけい。脳神経の一つで、副交感神経や咽頭・喉頭・食道上部の運動神経、腺の分泌神経などを含む。延髄から出ている。脳神経でありながら、体内で多数枝分れして複雑な経路をとり、腹腔にまで広く分布しているところから、このような名前が付けられた。
内臓(胃腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしているが、強い痛みや精神的ショックなどが原因で迷走神経が刺激されると、迷走神経が過剰に反応し、心拍数や血圧の低下、脳貧血による失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
迷走神経反射とは・・・
めいそうしんけいはんしゃ。強い痛みや精神的ショック、ストレスなどが原因で迷走神経が刺激された際、自律神経のバランスがくずれ、末梢の血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなること。脳血流が低下して失神に至ることもある。
【症状】
徐脈、冷や汗、顔面蒼白、失神など
採血時に気分が悪化して倒れる人がいるが、これは採血による貧血が原因ではなく、迷走神経反射である。また、大量に飲酒した後、排尿すると、腹圧の急激な変化によって迷走神経反射が起こり、失神に至る場合がある。

(△引用)

ヤッチは勝手に自動車のエンジンをイメージして、自律神経を捉えていますが、どうなんでしょうか?

昼間、活動している時はアクセルを踏んで、車が動いている状態。

交感神経が働いている状態です。

アクセルを踏んでいる時は、気化され、圧縮されたガソリンはエンジンルームに送り込まれ、爆発を繰り返し、運動エネルギーに変換され、車を走らせます。

人間の体内では、血圧も上昇し、心拍数、脈拍も速くなります。

夜間、寝ている時は、車はアイドリング状態…。

副交感神経が働き、身体はリラックスした状態で、血圧は低く、心拍数、脈拍もゆっくりになります。

アクセルを踏む踏まないは、実際には勝手に行われるので、この部分が説明できませんが…。

(^^ゞ

そして、迷走神経反射は、何らかの原因でアクセルをベタ踏みしている状態から、アクセルから足を放した時に、エンスト起こしそうになる、もしくはエンストを起こしてしまうような状態なのではないでしょうか…。

すいません…。

ここまで書いて、うまく説明できませんでした。

m(__)m

特養の看護師さんと待合室で話しをしていると、OG病院の看護師さんが、アルツ君の検査結果を持って、いらっしゃいました。

OG病院の看護師さん:「すいません、お待たせして…。検査の結果がでました。血液検査、心電図ともに、問題はないようですね。」

特養の看護師さん:「そうすると、やはり迷走神経反射によって、失神してしまわれたということでしょうか?」

OG病院の看護師さん:「血液検査の結果をみても、すべて正常値の範囲内なので、考えられるのは、迷走神経反射の可能性が高いですね…。」

ヤッチ:「脳波を調べなくても大丈夫そうですか?」

OG病院の看護師さん:「失神されたときに、けいれんしていなかったと伺っていますので、てんかんの発作の可能性は低いと思いますよ。」

特養の看護師さん:「なにか処方薬が出ているとか、そういったことは?」

OG病院の看護師さん:「とくにこちらではお薬等は出ていません。担当の医師からは、入院も必要ないだろうということでした。」

ヤッチ:「何が原因で、こんな風に失神しちゃうんですかね?」

OG病院の看護師さん:「難しいところですけど…、高齢者の方で便秘をしている方が、いきんだ後に意識を失ってしまわれる事というのは少なくありません。もちろん便秘が直接の原因ではないんですよ。いきむことで、血圧が上昇して、便が出た後は、今度は血圧が一気に下がりますから…。また、こういった反射は高齢者に限ったことではなくて、若い方でも起こりますから…。満員電車で若い女性が気分が悪くなって倒れるのも貧血ではなく、この迷走神経反射による失神の場合も有るんですよ。」

ヤッチ:「はは、旦那さん、まだ若いからな!?」

アルツ君:「そうだよ。俺はまだ若いぞ。」

この時、ヤッチは申し上げませんでしたが、アルツ君もこの事例がもしかすると当てはまるのではないかと思いました。

失神後に便失禁をしたのではなく、便失禁の後に失神したのではないかと…。

今回、実際の現場にヤッチはいなかったので、この辺のところはよくわかりません。

特養の看護師さん:「それで、今回、救急搬送で対応させていただいたんですか、今後、またこういった事が有った場合、すぐに救急対応(救急車を呼ぶ)をさせていただいた方がよろしいのでしょうか?」

OG病院の看護師さん:「迷走神経反射の場合、意識を失っている時間は、数分間とそう長くは有りません。バイタルチェック等をしていただいて、中々意識が戻らないような時は、救急車を呼んでいただいた方が良いかと…。また。意識を回復されても、調子が戻らないような場合も救急対応していただいた方が良いかと…。」

特養の看護師さん:「なにか、他に心がけておくことは有りますか?」

OG病院の看護師さん:「そうですね…、起立性低血圧で失神される方もいらっしゃいますから、ご高齢の方は、やはり急に立ち上がるなど、『急に』がつく動作はなるべく避けた方がよいと思います。あと、意識が戻ってもしばらくは横になっていただく方が良いと思います。迷走神経反射は立位や座位の姿勢より、寝ている時の方が起こりにくいという特徴がありますから。」

特養の看護師さん:「そうですか。ありがとうございました。」

OG病院の看護師さんは足早に去っていきました。

特養の看護師さんがアルツ君に向かって話しかけます。

特養の看護師さん:「〇〇さん(アルツ君)、髪の毛を全部切ってもらった後で、良かったですね。半分だけ切ってもらったところで、倒れちゃっていたら、また切ってもらわなければならないですもんね?」

アルツ君:「そうだよ~。中途半端じゃ格好悪くて仕方ないもんな…。」

ヤッチ:「いや、中途半端の方が、むしろ斬新でよかったんじゃないのか?」

アルツ君:「また、お前はそんなことを言ってやがる!」

特養の看護師さん:「私は、施設からお迎えの車を手配してまいりますので、ここでもうしばらくお待ちいただけますか?」

ヤッチ:「行きは救急車で、帰りはお迎え付きの車だってよ。贅沢だなぁ…。」

アルツ君:「お前とは普段からの行いが違うからな!?」

ヤッチ:「閻魔さまに電話するぞ!」

特養の看護師さんは屋外へ施設の車を呼びに行ったようです。

アルツ君も少し疲れている様子です。

施設の看護師さんが席を外すと、待合室の長椅子に横になってしまいました。

二人になったところでヤッチは横たわっているアルツ君に話し掛けます。

ヤッチ:「旦那さん。」

アルツ君:「なんじゃ?」

ヤッチ:「ここへ来て、ずいぶんと救急車に乗る回数が増えて来たな?」

アルツ君:「そうかぁ?それほどでもないぞ!?」

ヤッチ:「救急車の回数券でも買っておいたほうがいいんじゃないか?」

アルツ君が目を閉じたまま答えます。

アルツ君:「回数券なんて要らん!ばあさんに言って、定期券を買っておけ!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

追記
迷走神経反射による意識消失(障害)と認知症との関係ですが、迷走神経反射とレビー小体型認知症との間に何かしらの因果関係があるとお考えのお医者様いらっしゃるようです。
ご家族の中にアルツハイマー型認知症と診断されている方で、もしそう診断を受けた方が頻繁に迷走神経反射が起こすなら、もしかしたらレビー小体型認知症ではないかと疑ってみるのも、原因究明の一つかもしれません。

参考
レビー小体病の本質について~老年科医の独り言
レビー小体病と脳血管性認知症の関連~老年科医の独り言



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2014/06/17 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過

2014/12/15 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

今回も登場人物が多く、少々わかりにくい記事になりそうです。

誰の発言かをご注意してご覧くださるようお願い申し上げます。

乱文もご容赦ください。

さて、2014年12月12日の金曜日、アルツ君が脳梗塞で入院してから、18日目です。

アルツ君の入院しているK病院から、アルツ君の病状説明と今後について相談したいと連絡が入ったので、姉と一緒に出かけてきました。

約束した時間は正午です。

前回同様、病棟三階のナースステーションの中です。

前回病状説明をして下さったのは、K先生でしたが、今回はT先生。

その場に集まったのは、T先生、ソーシャルワーカー(社会福祉士)さん、ST(言語聴覚士)さん、OT(作業療法士)さん、姉、ヤッチの6人です。

ちょっと前置きになりますが、このソーシャルワーカー(社会福祉士)さんは、このK病院に籍を置き、K病院とアルツ君の入所している特別養護老人ホームとの連絡役、調整役となってくれる方です。

出来るだけアルツ君が早く施設に戻って生活できるように、社会福祉の立場から専門的援助して下さる方です。

もちろん、病院と施設との連絡役だけではなく、患者や患者の家族の相談にものって下さいます。

『ソーシャルワーカー』というと、広義になりますが、この病院にいらっしゃる方は『医療ソーシャルワーカー』という位置付けになるのかもしれません。

話を元に戻します。

挨拶から始まり、T先生はパソコンのモニタにアルツ君の入院した日の翌日、11月26日の脳のMRIの画像を表示させます。

T先生:「J病院から11月25日にいらしたということで…、で、まあ、その時にJ病院から預かった画像がですね…、ちょっと機械の中でご本人が動いてしまわれたため、あまり鮮明でなかったという事情があります。」

ヤッチ:「また、やらかしてしまったようですね…。」

T先生:「で、その翌日の11月26日にもう一度MRIを撮らせていただきました。」

姉:「はい。」

脳梗塞(2014/11/26時点)_01

この記事に表示させている画像はヤッチがK病院から以前いただいた画像を適当に貼り付けているだけで、T先生が実際に見せてくれた画像と違うかもしれません。

アルツ君本人の画像である事だけは間違いありません。

T先生:「で、ちょっと再確認になると思いますが…。画像の方は左右反対に写りますから、画面正面、右側が左脳、左側が右脳で、左右反対になります。それで、画面の右下の黒く抜けているところは、何年か前に脳梗塞をされていると思うんですが…。で、脳梗塞というくらいですから、脳の血管が詰まっちゃうわけですね。詰まっちゃうと、そこから先は血液が行かないですから、壊死しちゃう…。まあ、糖尿の方が壊死しちゃうのと同じになります。壊死して脳が溶けちゃったということが言えると思います。で、壊死しちゃったところはこういう風に画面では黒く写ってきます。それ以外の黒いところは、脳萎縮ですね…。失礼な話、86歳という年齢ですから、これは、まあ、しょうがないところだと思います。」

姉:「は…。」

画面を見て、ナッツ入りの丸い粒のチョコレートを思い出すのはヤッチだけでしょうか。

振ったら音がしそう…。

ん?ウイスキーボンボン?

T先生:「で、これが古い傷跡(脳梗塞)で、また別な撮り方をしますと…。」

T先生はパソコンの画像を別の画面に切り替えます。

脳梗塞(2014/11/26時点)_02


T先生:「これが脳梗塞をより鋭敏に映し出す撮り方なんですけど、画面の右、右半分くらいのところに白いところが見えると思いますが、ここが今回の脳梗塞です。で、左の側頭葉の脳梗塞です。」

ふたたび、T先生はさらに別の画像に切り替えます。

今回の病状説明の前日(12月11日)に撮ったアルツ君の脳のMRI画像です。

画像を入手していないので、お披露目することができませんが、同じようなアルツ君の脳のMRI画像です。

この記事に表示中の画像は白い部分がハッキリしていて、アルツ君の脳梗塞の箇所がちゃんとわかりますが、次にT先生が見せてくれた前日(12月11日)の画像は、白い部分はほとんどなくなり、ぼんやりとした点といった印象です。

T先生:「これで見ると、かろうじてちょっと白い部分がありますが…。これが何を意味するかというと、今回の脳梗塞が、まあ、ある程度終息したというところだと思います。『12月11日…、追加の…、MRIで脳梗塞は…、終息になっている。』ということです。」

T先生は、何かの書類にこのことを書きながらそうおっしゃいます。

姉とヤッチは、今回の病状説明について、急な病院からの呼び出しだったもので、ちょっとバクバクしていました。

ちょっと、一安心…。

ヤッチ:「白い部分がなくなっているということは、その部分の血流が再開していると考えていいんでしょうか?」

T先生:「いえ、ここはもう血流は途絶えちゃってます。だから、最終的には、たとえば来年MRIを撮ったとしたら、先ほど申し上げた過去の脳梗塞と同じように、黒くこの部分が写るかもしれないということです。」

ヤッチ:「そうなんだ…。」

壊死した脳の細胞を元通りにするのは、今の医療では無理なようですね…。

T先生が話題をかえます。

T先生:「それで…。今、ご入院の方も約2週間経っていますよね?点滴の方も、脳の浮腫み止めのお薬と、栄養剤みたいな点滴をちょっとやらせていただいているんですけど、これはどちらかというとですね…。今の問題点の話にもなって来るんですけど…、食欲にどうしてもムラが有るということで、念のため、一本栄養剤の点滴を入れているということでして…。で、食欲に関してでもですねぇ…。気分的な問題があるようでして…。それはもともとなんでしょうかねぇ…???」

姉:「はい、ご機嫌屋です。」

T先生:「そうですか…。ああ、なるほどね…。食欲の方も、朝夕は80~100%ぐらい食べられてるんですね。ただ、昼食の時にちょっとムラがあるようなんですね。ただ、日本人は元々江戸時代は一日二食だったし、86歳という年齢からすれば、その分摂っていればいいのかなぁと考えているんですけどね…。」

姉:「ただ、三食手付かずの時もあって、やせ細って心配だし…。生きる気力みたいのが無くなってきているような気がして…。」

T先生:「まあ、そうですよね…。」

姉:「三日前から、弟が夕食の時に来て食べさせるようになったら、その時は完食で…。(←たまたまです。)まあ、おだてながら、一時間かけて食べさせたんですけど…。看護師さんに一時間かけて、父の世話をしていただくのは、無理なのはわかってるし…。」

T先生:「ご理解ありがとうございます。」

姉:「ただ、食べないと、飲む力も弱くなってくるので、やはりそちらが心配でして…?もともと美味しいものを食べるのが大好きな人なものでして…。」

T先生:「まあ、おっしゃる通りですね…。だったら、差し入れとかいいよね?食事形態に何か問題ある?」

T先生がST(言語聴覚士)さんにたずねます。

STさん:「まだ、のどの力が弱いので、とろみのある物じゃないと飲み込みにくいので…。誤嚥(ごえん)のリスクが高い状態です。」

T先生:「あ、そう…。なんか好物とかあります?」

ヤッチ:「とにかく甘いもんが大好きなんで…。」

姉:「ボタモチが大好きです。」

STさん:「えっ!ボタモチ???水ようかんとかなら…。」

ヤッチ:「なんか、一番ヤバそうな感じだもんね?しかも『つぶあん』…。」

T先生:「でも、糖尿ないから、い~いよ~っ!」

STさん:「え?大丈夫ですか?わかりました…。」

ヤッチ:「じゃあ、三食…???」

T先生:「それはちょっとまずいかな…。」

姉:「ある程度、食べ物の相談はSTさんとあとで…?」

STさん:「わかりました。」

ヤッチ:「ただ、ボタモチを食べちゃうと、他の物を食べなくなる可能性が…?」

姉:「味覚はまだ有るんですよね?」

STさん:「そうですね…。」

ボタモチ談義で会話がとろみ剤の入った状態になってしまったところで、状況を察したT先生が割って入ります。

T先生:「ただ、食事って、楽しみでしょ!?そ・こ・で…。何て言うのかな…。人間、楽しみがないとやっていけないじゃないですか?ちょっと、暴論かもしれないけど、86歳でらっしゃるから…。これが50歳とかで、仕事に復帰しなきゃならないような場合、『そんな甘えたこと言うんじゃない!』って強くも言えるんだけど…。まあ、ごめんなさい、誤解を恐れずに言えば、平均寿命までは、もうあと何年かじゃないですか?あれ?もう越えているのかな?」

ソーシャルワーカーさん:「男性ですと、たぶん越えています…。」

T先生:「だっ・た・ら、『楽しみ』をメインにして、い・い・ん・じゃ・な・い・の・か・な?内科の先生なら、こういうこと言うと怒られるけど、僕なんか外科だから、そういう風に思っちゃうんですよね…。」

何気ない一言にヤッチ、感激です。

涙が出そうになりました。

T先生とヤッチも同じ意見です。

医師としてのお立場からのご意見はもちろんのこと、患者の立場からも考えていただけていることに感謝です。

アルツ君の入院当初は病院に対して『ちょっとどうなの?』という場面もありましたが、病院スタッフをはじめ、このT先生がアルツ君を診て下さっているのなら、家族としても安心です。

数々の非礼を土下座して謝りたい気分です。

姉:「そうおっしゃっていただけると、とてもうれしいです。では、先生のご意見も参考にして、後ほどSTさんとも食事について、相談させていただきたいと思います。」

STさんもうなずいていらっしゃいます。

T先生:「では、今回、どうして脳梗塞になっちゃったかというと、端的に申しまして『動脈硬化』です。」

ヤッチ:「はい…。」

T先生、今度はアルツ君の脳のMRAの画像、つまり脳の動脈の画像をパソコン画面に広げます。

T先生:「画像を見ていただくと、こういう血管が細いところが有るんですね。まあ、今回、左の脳梗塞ということですから、理に適っているんですが…。これの原因としては、左の『中大動脈の狭窄』です。『中大動脈』というのはそういう名前なんで、そういう動脈が有ると単純に考えてください。」

姉:「父の過度の興奮とかに関係は?」

T先生:「いや。これはどちらかというと、年齢の問題ですかね…。」

姉:「あ…。」

T先生:「ただですね…。○○さん(アルツ君)、そんなに血液のデータは悪くないんですよね?」

ヤッチ:「そうですね、毎回血液検査を受けると、問題ないと言われてきましたから…。」

T先生:「コレステロールも問題ない、尿酸も問題ない、糖尿もない…。」

姉:「そう、あんなに甘いもんを食べるのに…。」

T先生:「だけど、やっぱり、それは年齢なんですね…。画像を見ていただいてわかるように、右の脳に比べて左の脳の方が、血管が細いですよね?」

姉:「そうですね。」

T先生:「そうなると、これは道路と一緒なんです。広い道路と狭い道路とどっちが走りやすいかといったら、広い道路ですよね。血液も車の流れと一緒で、血液が渋滞して来ると、もしくはノロノロ運転とかになると、血液が固まっちゃうんですよ。なので、左の方に何回も脳梗塞を起こしちゃうっていうのは有るんですよ。」

姉:「ん…。」

T先生:「じゃあ、この狭くなった血管を全部広げるべきかっていったら、現実的にはそういうことはできないわけなんです…。だから、バイアスピリンですとか、血液をサラサラにするお薬を飲んで…。と、いっても今回飲んでいても起こっちゃったわけですが、それでもそういったお薬を飲むしかない…。」

▽引用
バイアスピリン
概説
血液を固まりにくくするお薬です。血栓や塞栓の治療に用います。
働き
血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を“血栓”といいます。また、血栓が流れ、その先の血管を塞いでしまうのが“塞栓”です。心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)がその代表です。血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受け機能を失ってしまいます。

このお薬の主成分はアスピリンです。アスピリンは少量で「抗血小板薬」として作用します。血小板の働きをおさえ、血液が固まるのを防ぐ作用です。おもに、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)などに用いるほか、川崎病にともなう心血管障害にも適応します。また、経皮経管冠動脈形成術(PTCA、PCI)においては、チエノピリジン系抗血小板薬との併用療法が推奨されています。

脳卒中では、脳の太い動脈がコレステロールなどで狭くなって起こる「アテローム血栓性梗塞」、あるいは頚動脈の硬化による「一過性脳虚血発作」に効果が高いと考えられています。一方、無症状の人や脳卒中を起こしたことのない低リスクの人に対する予防効果(1次予防)は必ずしも高くありません。

そのほか、流産の予防薬として応用することがあります。本当に効くのかはよく分かっていませんが、胎盤に血栓ができるのを防ぎ、胎盤循環をよくする作用が期待できます。抗リン脂質抗体が陽性の場合に有効とされます。
△引用

ヤッチ:「入院して最初の病状説明をお聞きしたときは、点滴の後は、こういった血液サラサラにする飲み薬を2剤にすると言われたんですけど…?」

T先生:「ふむふむ。今はアイトロール…、ごめんなさい、訂正です。まだ1剤ですね。バイアスピリンですね。1錠を朝一回です。そう…。そこも今日相談したかったんですけど、抗血小板剤を2剤にするかどうか…。で、その2剤っていうのもひとつの考え方なんですが…???」

ヤッチ:「はい…。」

T先生:「ただ、合併症といいますかですね、薬もハイリスク、ハイリターンなんですね。」

ヤッチ:「はい…。」

T先生:「アスピリン(バイアスピリンの主成分)っていうのは、すごい安全な薬なんですね。安全で効果のある薬がアスピリンなんですね。人類百何年飲まれている薬なんで、逆に言うと、百何年人体実験を繰り返していて、効果が有るから生き残っている薬なんです。」

ヤッチ:「はい…。」

T先生:「それよりもランクの上というか、それよりも強い血液サラサラ度というか、そういう薬は確かにあります。ただ、それを使うと今度は出血のリスクも考えないといけないので…。で、その出血のリスクというのは年齢が上がるごとに上がってくるというのも事実なので、バイアスピリン以外にもう1剤使う場合、出血のリスクをどう考えるかが、実はご相談したかったことなんです。」

姉:「まあ、年をとって、転びやすくなっているので、ケガもしやすいでしょうから、出血しやすくなるというのはどうも…。」

T先生:「うーん…。」

ヤッチ:「すみません、私の考えはちょっと違います。今までずっとバイアスピリンを飲んでいて…、過去にも脳梗塞が有って…、また今回、バイアスピリンを飲んでいるにも関わらず、脳梗塞を起こしたわけですから、このままだと、また脳梗塞を起こすんじゃないかと思うんですよね…。脳梗塞を繰り返す…。繰り返すだけの体力はきっとないと思いますし…。」

T先生:「まあ、おっしゃる通りだと思います。」

ヤッチ:「今度また脳梗塞を起こすようなことが有れば致命傷に成りかねないわけだから、出血のリスクを心配するよりも、将来の脳梗塞のことを心配した方がいいんじゃないかと思うんですよね…。できるだけ、ケガをさせないようにするとことは、ある程度までは人間の努力で防げますが、脳梗塞だけは防ぐといっても限界がありますからね。」

姉:「まあ、そうだね…。できるだけケガをさせないように見守るしかないかもね…。」

T先生:「じゃあ、今後うちのK(K先生)とも相談して、2剤で行く方向にしましょうか?」

ヤッチ:「薬の量をどのくらいにするとかは先生にお任せするしかないので…???」

T先生:「その辺のさじ加減は任せていただいて…。追加する方向で行きましょうか?」

姉:「そうですね。過去にも何回か倒れてるので心配ですからね。」

T先生:「過去にもそういうことが有ったんですか?」

ヤッチ:「はい。何度か救急搬送されたことが有って、意識がなくなった時は『迷走神経反射』だって言われて、入院せずに帰ってきたこともあります。」

T先生:「それはたとえば、トイレかなにかで倒れて?」

ヤッチ:「いえ、最近倒れたのは6月なんですけど、施設に理容車が来て、そこで散髪をしてもらっている最中です。髪を切られるので、緊張したんじゃないかって、搬送先の病院で言われて帰って来たんですけど…。」

T先生:「まあ、あり得ないことじゃないですね。」

ヤッチ:「その前は母の部屋に施設から一時帰宅している時に、気を失っています。何回かそういうことが有るので、先生がおっしゃられた『過去の脳梗塞』というのも、そのうちのどこかだと私は思っているんですけどね。ただ、毎回、倒れた後にケロッとしちゃうもんですから、見抜けなかったのかなぁと…。」

T先生:「なるほど…。確かにね、今回ではなく、過去のその脳梗塞を起こしている場所というのは、症状が出しずらい所なんですよ。今、お父様の言葉ってどう?」

T先生が話題を変え、STさんにたずねます。

STさん:「認知はありますが、年齢相応です。」

T先生:「あ、そう…。今回の脳梗塞って、どちらかというと、言葉がもっと強く障害されるのかなって画像をみて思ったんだけど…。思ったよりそうでもないよね?」

STさん:「最初のうちは錯語とか、失語症状が出てたんですけど、それはもう改善されて、年齢相応なのかなという印象です。」

姉:「でも、脳梗塞になる前は、私が施設に面会に行ったりすると、一時間以上一人でしゃべっていることもあったものですから…。」

T先生:「ああ、そうなんですか。それじゃあ、言葉のほうも、やっぱ落ちてるな。それはやはり脳梗塞の影響ですね。」

姉:「やはり、そうなんですか…。」

T先生:「で、今の問題点なんですが、あとで計画書にもサインをいただきますが…。実はリハビリについてなんですが、一応大きな目標としては、日常生活に復帰するということを掲げて、ストレッチ、筋力訓練、歩行訓練、日常生活動作訓練、起立訓練、耐久性向上練習といったものをやらせていただいているんですが、単純にいうと、やはりまだちょっと危なっかしいんですね。まだ…。で、安全のことを考えると、ご自宅では、失礼、施設の方では車椅子で生活をしていただくようになるかなと…。施設の方からは『それでもかまわない。』というご返答をいただいているんですが…。そうすると、施設でリハビリはできないのかな?」

ソーシャルワーカーさん:「施設内でリハビリはまずできないですね。」

姉:「当初は、こちらで3~4週間の入院と言われましたが、施設へ戻ると、リハビリは全くしていただけないですから、こちらにもう少し長くリハビリをしていただいた方が良いのかなぁと考えているんですよ。」

T先生:「まあね…。」

ヤッチ:「まだ、下肢、足の方も?」

T先生:「危なっかしいんですよ…。ふらついちゃうんでしょ?」

今度はOT(作業療法士)さんが答えます。

OTさん:「まあ、やっぱり縦介助で起立動作を見させていただくこともありますが、ふらつきが大きく出ることが多いです。覚醒状態によってちょっとムラが有るんですが、協力を得られない場合もあります。」

T先生:「それはなに?お父様にとって、『セラピスト(療法士)がこの人だったら、いいぞ~。』みたいなことはないの?」

(一同笑い)

STさん:「みんな、一定の…。」

T先生:「昨日はすごい良かったですよ。ね?昨日はほんとがんばってくれていて!」

ヤッチ:「あの…、特養にいる時もそうなんですけど、気分にムラが有って、先生のご専門じゃないけど、最近では前頭葉に問題が有るのかなぁと感じる時もあります。」

T先生:「まあね、まあね。それは多分にあるかもしれないですね。」

姉:「一回その人を嫌ったら、もうずーっとその人を受け入れようとしないんですよ。ほんとだったらその辺は忘れちゃうはずなのに、なんで覚えているんだろっていうことがよくあります。」

ヤッチ:「あの父の遺伝子を引き継いでいるんで、よくわかるんですけど…。僕のスカウターの反応では、療法士のお三人さん、全員合格点です。」

姉:「おまえ、また、こんなところでやめな。」

(一同笑い)

姉:「すみません。失礼な話で…。ものすごいぶっちゃけた話で恐縮なんですが…。」

T先生:「いや、いいですよ。まあ、話を戻すと、ご希望としては、もうちょっとリハビリをしたいと?」

姉:「そうですね。」

T先生:「どう?見込みとしては?」

OTさん:「そうですね、手のほうなんですけど、肩と腕はだいぶいいんですけど、指の動きがわずかに曲がるくらいなんで…。」

T先生:「まあ、梗塞の箇所が運動神経に掛かってますからね…。」

姉:「まあ、望み高いかもしれないんですけど、自分でスプーンで食べられるのなら、食べてもらいたいし…。食べられなくてもスプーンを握れるくらいの力が入るようになればしあわせかなぁと…。プライドの高い人だから、誰かに食べさせてもらうことに本人は屈辱を感じているっていうこともありますからね…。」

T先生:「確かに人間の基本的なものですからね。それを自分でやるというのも…。どうする?回復期?」

STさん:「いま、PT(理学療法士)から資料を預かってるんですけど、立つのも歩くのも中等度から重度の介助で、気分のムラで介助度一定しないということです。歩行中に急に座りこむということもあって、まだ伸びしろというのは不明とのことでした。このままの状態かもしれないし、落ちていく可能性もあるし…。まだちょっとわからない状態です…。」

T先生:「あとさ、受け入れ制の問題なんだけど、施設の方っていつまで待ってもらえるの?」

ソーシャルワーカーさん:「3ヶ月以上施設から離れると、自動的に『退所扱い』になってしまうので、全部荷物を施設から引き払わなければならなくなります。今のところはまだ大丈夫なんでが…。」

姉:「まあ、出来るだけ早く施設に戻してあげたいっていうのもあって難しいところです。ていうのは、本人耳がいいので、おそらく6人部屋だと、人の出入りも多いので、ちょっと誰かが声を出したりすると、それに反応してしまうので、深い眠りができていないんじゃないかと思うんですよ。」

ソーシャルワーカーさん:「施設側としては、日常生活を送ることで、身体を動かすことにもなって、それがリハにもつながるのでは?とおっしゃっています。慣れ親しんだ環境で過ごしていただけば、深い眠りも取れるし、あと一番は認知症が進んでしまう懸念があるので、なるべく早い段階で帰ってきてもらった方がよいということをおっしゃってました。」

T先生:「そうだな…。認知面な?それが一番大きいよな…?」

ソーシャルワーカーさん:「リハのことで言えば、認知面が下がっていくと、言っていることも入らなくなって来るし、食事面も下がって来ますし、なんかこう負のスパイラルに入ってしまう可能性が…。」

ヤッチ:「ただ、身体はこちらにいる方がリハをしていただいている分、本人とっては辛いでしょうけど、いいような気がします。施設はリハが無いから、ほったらかしっていうのも失礼ですけど、たとえば、介護士さんが『ベッドから起きましょうか?』っておっしゃった時に、本人が『いやだ。』って言えば、寝たきりのままになってしまう可能性はあると思います。そうすると我々家族が施設に面会に行って、少しフォローしていくしかないのかなってなってきますよね…。」

T先生:「まあ、今までのお話を総合して、私の意見を言わせてもらえば、ちょっと現実問題として、86歳というご年齢で今まで歩けていることの方が珍しいともいえるじゃないですか!?今後、車椅子の生活になっても、歩行に関しては、もうこれは歩けなくても仕方がないのかなと思います。」

ヤッチ:「父が脳梗塞になる前に、施設で座っていることが多くなって、ずっと椅子に腰かけているよりは車椅子の方が、施設内だけでも動き回れる分、行動範囲も広がるので、生活相談員さんにこのことを相談してみようかということを姉とも話し合っていたところなので、これについては、覚悟はできているつもりです。」

T先生:「で、僕としては、歩行よりも認知面が進んじゃうほうがコワイと思います。そうなると施設の方も早い段階で帰って来てくれとおっしゃってくれてるわけだし、先ほどの睡眠面も含めて、慣れた環境で過ごしていただくことを最優先すべきかなと考えます。だいたい、こういった施設、なかなか無いですよ?たいてい脳卒中とかになって患者さんが入院されると、施設の方にお伺い立てると、『まだ帰って来て欲しくない。』とか言って嫌がるところが多いんですから。お宅の施設はもう2週間経ったところで、『いつでも帰って来て下さい。』って言ってるのはすごいことですよ。」

姉:「そうなんですかぁ…。」

幾度となく施設のカーテンを引き剥がし、あれだけ大暴れしているアルツ君に対して、『いつでも帰って来て下さい。』とおっしゃってくださっているとは、これまた涙が出そうな話です。

ちょっとやってみましたが、『ケンケン泣き』にはテクが必要です…。

T先生:「特養は通院リハとかはできないの?」

ソーシャルワーカーさん:「ご家族が任意でお連れすることは可能ですけど、特養の職員さんがリハに連れて行くことは介護保険上無理ですね~。医療保険と介護保険の線引きがここにあるので、難しいですね。」

姉:「予定では入院は3~4週間と伺っていますけど、まあ、4週間として、それをあともう1週間延ばしてもらうというのが上限ですよね?」

T先生:「まあ、そうですね。で、施設に戻られて、環境が良くなって来れば、意欲の面も、ちょっと希望的な観測になっちゃうけど、上がってくるのかなと思います。」

ヤッチ:「まあ、気分にムラがあるのは承知の上で、施設に早く戻した方が良いのか、それともこちらでもう少しリハを続けた方がいいのかは我々には判断できない部分も有るので、こちらにお任せした方がいいんじゃない?」

姉:「そうだね…。じゃあ、その評価や入院の期間についてはこちらでしていただくということで…。お願いしてもよろしいでしょうか?」

ソーシャルワーカーさん:「あの、今お父様が入所されている施設のスタッフの方に、ここへ来ていただいて…。今の状態を直接みていただいて、どういう形で帰っていただくのがいいのかとか、生活面で住環境をどう整えて行くとかをスタッフの方と相談するのが一番良いのかなと思いますけど…??」

ソーシャルワーカーさん、ナイスアイデア!

一同賛成です!

ソーシャルワーカーさん:「では、施設のスタッフの方がお見えになったときに、僕の方ともお話しさせていただいて、どんな評価になったかを後日ご家族様にご報告させていただくというのではいかがでしよう?」

T先生:「それがいいかもしれないね?」

一同異議無しです。

病院側としては、アルツ君の認知能力の低下を考えた場合、早目に退院して施設に戻してあげた方がよいというお考え。

ヤッチとしては認知面も気になりますが、病院でみっちりリハビリをやって欲しいという考え。

姉はどちらが良いのか迷っている様子。

そこへソーシャルワーカーさんのナイスなご提案があり、病院側も家族側もその提案に賛成ということになりました。

アルツ君が部屋を空けている特別養護老人ホームの職員さんに病院にいらしていただき、特別養護老人ホームの職員さんに、まだアルツ君が病院でリハビリを続けた方が良いのか、それとも早目に施設に戻ってもらい施設でケアを受ける方が良いかを評価してもらい、そこで改めて退院の時期を考えるという方向です。

姉が今後の『リハビリテーション実施計画書』と『病状及び治療方針等ご説明書』という書類にサインして、ミーティングは終了です。

ヤッチが気になっていたことを最後にT先生にたずねます。

ヤッチ:「ちょっと気になることが有るのですが、もう一つだけ質問させてもらっても、よろしいでしょうか?」

T先生:「はい、どうぞ。」

ヤッチ:「先日、父が昼食中に意識が遠いて、嘔吐したということをお伺いしたんですが、これについては何が原因なんでしょうか?」

T先生:「確かに御心配はごもっともなことだと思います。昨日のMRIの画像の中には新たな脳梗塞の発現は見られないし、入院時の脳梗塞も終息に向かいつつあるので、これは脳梗塞から来たものではないと思います。迷走神経反射によって意識が遠のいたと考えてよいと思います。」

ヤッチ:「そうですか。ありがとうございました。」

この後、デイルームで、ソーシャルワーカーさんの立ち合いの元、デイルームでSTさんから、アルツ君の食事形態や差し入れする時の注意点をお伺いしました。

例えば、すりおろしたリンゴを姉が差し入れするのはどうかとお伺いしたところ、リンゴをすりおろすと、水分が出てしまうので、その水分にとろみをつけないと誤嚥のリスクが高まるといったことなどです。

さすがに、まだアルツ君、ボタモチを丸々一個食べることはできないので、STさんからアルツ君の食べられそうなものをピックアップした商品カタログのようなものをもらいました。

姉がその商品カタログをもらっていたので、ヤッチの手元にはなく、詳細についてはよくわかりません。

早くアルツ君がボタモチを頬張れるようになってほしいものです。

ヤッチの耳元では、すでに『口の中に無理やり放り込んでみれば?』と悪魔がささやいていますが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【追記】
デイルームでSTさんからお話を伺った後、ヤッチは一旦帰宅し、再び夜、病院に来て、アルツ君の食事介助をしました。

三日連続完食していたアルツ君ですが、やはりそう毎回完食してもらえるという風には行きませんでした。

アルツ君にしては珍しくネガティブ発言を繰り返し、やはり自分の右手の指が思うように動かないことにショックを受けている様子です。

夕食を摂る時もあまり気分が乗らない様子で、半分程度しか食べてもらえませんでした。

夕食前の風景を撮影しましたので、どうぞご覧ください。

アルツ君の泣き声と笑い声、全く一緒です。

どちらもケンケンです。

ヤッチの話し方について、ちょっと不謹慎だろと思われる方もいらっしゃると思いますが、普段通りに近い会話です。

ご理解いただけるとうれしいです。





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2014/12/15 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の退院に向けて ~ 特養との話合い

2014/12/21 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
▲ Page Top
こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月19日の金曜日です。

前回、『アルツ君の様子がおかしい…』という記事を書かせていただきましたが、結局、病院から病状が急変したとの連絡が来ることも無く、普段通りの朝を迎えました。

前記事の追記でも書かせていただきましたが、夕方、アルツ君の食事介助に出かけてきました。

特に病状が悪化した様子もなく、ヤッチが病室に入った当初はスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていました。

ヤッチ同様に眠れぬ夜を送っていただいた方には深くお詫び申し上げます。

m(__)m

この件についてですが、アルツ君、迷走神経反射が起こって意識を失っていたんじゃないかと、ヤッチは思うんですよね~。

最悪の場合は、再度クリステルちゃんのパクパク…。

寝落ちするなら、二度も『気持ち悪い…。』とは言わないし、幾らなんでも、ビシバシ叩けば目を開けるはずです。

▽引用
迷走神経とは・・・
めいそうしんけい。
脳神経の一つで、副交感神経や咽頭・喉頭・食道上部の運動神経、腺の分泌神経などを含む。延髄から出ている。脳神経でありながら、体内で多数枝分れして複雑な経路をとり、腹腔にまで広く分布しているところから、このような名前が付けられた。
内臓(胃腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしているが、強い痛みや精神的ショックなどが原因で迷走神経が刺激されると、迷走神経が過剰に反応し、心拍数や血圧の低下、脳貧血による失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
迷走神経反射とは・・・
めいそうしんけいはんしゃ。
強い痛みや精神的ショック、ストレスなどが原因で迷走神経が刺激された際、自律神経のバランスがくずれ、末梢の血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなること。脳血流が低下して失神に至ることもある。
【症状】
徐脈、冷や汗、顔面蒼白、失神など
採血時に気分が悪化して倒れる人がいるが、これは採血による貧血が原因ではなく、迷走神経反射である。また、大量に飲酒した後、排尿すると、腹圧の急激な変化によって迷走神経反射が起こり、失神に至る場合がある。
△引用

迷走神経反射の原因がストレスから来るものなら、思い当たることが有り過ぎです。

また、食事のために、寝ている状態からリクライニングを起こせば、それだけ頭が高くなりますから、脳血流も低下しますからね…。

以前は散髪中に意識消失して救急搬送されたこともありますから、アルツ君に床屋さんで着けるカットクロスに似た食事用のエプロンを着けたせいで緊張…??

関連記事:アルツ君、迷走神経反射で救急搬送! [ アルツ君は職人 ]

ちなみに、この迷走神経反射、一日2リットル程度の水分と塩分を摂ることが予防法の一つなそうな…。

塩分だけで、2リットルも摂らないでくださいね。

結局、看護師さんからも何も言われなかったし、お医者さんからも何も言われていないので素人判断はこのくらいにしておきますか…。

さて、アルツ君が脳梗塞で入院してから、25日目になりました。

この日、午後3時から、アルツ君の入院によって部屋を空けた状態になっている特別養護老人ホームから、アルツ君の今後について話し合いをしたいということだったので、姉と一緒に出かけてきました。

特養の相談室で会議の開催です。

相談室に集まったのは、特養側からは新任の生活相談員さん(男性)、主任看護師さん(女性)、アルツ君担当の介護リーダーさん(女性)で、家族側からは姉、ヤッチ(男性)で、計5人です。

姉の性別については、アルツ君によれば、男だそうです。

前置きになりますが、以前K病院の医師の病状説明の記事を書かせていただきました。

該当記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

この中で、K病院のソーシャルワーカーさんから、アルツ君の入院期間をどうするかについて、特養の職員さんにK病院に来ていただいて、直接アルツ君の病状を実際の目で確かめてもらい、ご意見を頂戴するのがよいのではないかというご提案がありました。

失礼な言い方ですが、早い話が、特別養護老人ホーム側に、まだアルツ君に特養に帰って来てもらっては困るのか、それとも一日も早く戻って来てもらいたいのかを見極めてもらおうというご提案です。

K病院側としては、なるべく早い時期に、特養に戻ってもらいたい(退院)というのが本音のようです。

K病院でもアルツ君の手負いの熊感が出ちまったようです…。

いや、こうるせーヤッチのせいかもしれません。

で、本日の、この話し合いの前に、実際に特養の方からアルツ君の面会に来ていただいて、アルツ君の様子を見てもらっています。

ソーシャルワーカーさんの話によれば、その時のアルツ君は非常にがんばっていたそうです。

何をがんばっていたかはよくわかりませんが、いつもよりはテンション高めだったことは予想がつきます。

そう言った経緯が有って、この日の会議に至るです。

生活相談員さんからのお話で会議が始まります。

生活相談員さん:「先日、病院さんの方にご面会でお伺いさせていただきまして…。病院の方からはご家族様の方にお話をしていただいたということで、急性期の病院としてのリハビリに関しては、『一定のところで(リハビリを行ってきている)』ということを病院さんの方からお聞きしました。で、ご家族様からは今後『施設に戻られて(の生活)』を希望されているということですが、こちらの施設では『生活』ですとか、リハビリに関しては、月に三回はマッサージ師による訓練的なものというのは、行ってはいるんですが、病院さんと比べると、どうしても回復期のような維持・向上といったものには、なりえないとうところもあります。病院さんの方もこの辺のところをちょっとご心配されているようだったんですね!?で、ご家族様として、今後どのようなことを望まれてといいますか、お考えなのかな?ということがこちらにも有りましたので、事前に、ご退院の前にご相談をさせていただいてから…と思いまして今日お越しいただきました。で、具体的には、病院の方からご家族様にはどんなお話があったんでしょうか?」

ヤッチは、前回T先生からの病状説明の内容を伝えます。

この辺のところは、繰り返しになってしまうので省略させていただきます。(詳しい内容についてはこちらで。)

以下の文中でも、『それ、前にも聞いたよ。』という話が出て来ると思いますが、アルツ君のDNAを引き継ぐ人間が書いているということで、お許し願いたいと思います。

ヤッチ:「…で、右手なんですが、腕とか肩を上げるところはできるんですね。

一同:「ほう…。」

ヤッチ:「ただ、指先は思うように動かないようです。先日もOT(作業療法士)さんがリハをやって下さってるところを見ていたんですが…。お手玉をつまんで自分の手前の方から腕を上げて遠くの方まで運ぶという訓練をやっていたようなんですが、全くできないというわけではないのですが、何回かに一回はOTさんが手を添えないとお手玉を落としてしまう様子でした。」

主任看護師さん:「じゃあ、やはり麻痺が残っているということですね?」

ヤッチ:「はい…。あと右足も立位を取らせると、ふらつく、先生の言葉では『危なっかしい。』という表現でした。」

主任看護師さん:「嚥下(えんげ=飲み込み)の方はいかがなんですか?」

ヤッチ:「飲み込みの方もST(言語聴覚士)さんの話では、誤嚥(ごえん=食べ物が気管の方へ入ってしまう)のリスクが高い状態だということでした。で、STさんの方からは誤嚥のリスク以外に『食べる意欲がない』ということが大きな問題点だいうこともおっしゃっていました。これは脳梗塞によって認知力が低下しているのではないかと…。」


主任看護師さん:「こちらではお食事が楽しみだった方なのにね?」

ヤッチ:「そうなんですよ。あれだけ『食べる』ことが好きだったのに、『食べたくない』というものですから…。食慾に関しても同じことが言えるんですけど、とにかくリハビリを含め、全般的に『気分にムラがある。』と言うのが病院側の一致した意見でした。」

生活相談員さん:「病院さんの方も、やはり食事の量にムラがあることを心配されていて、『今はご家族さんが毎日お世話をされている』なんて聞いていたんですけど…。ご家族でも食事摂取の方はかなり難しい…???」

ヤッチ:「正直、難しいです。最初の方は結構だまくらかして、食べてもらっていましたけど、ご存知のように、認知症とはいえ、その辺の勘は人並み外れて鋭いですから、方便もすぐに見破られてしまいます。全く口にしてくれない日もあるような状況が続いていますね…。」

主任看護師さん:「きっと、気力なんでしょうね?気力とか意欲…。」

姉:「そう、『死んじゃうからいい…、死んじゃうからいい…。』ばかりを口にするので、食べる気力というより生きる気力を失いかけているような感じなんです…。」

主任看護師さん:「うわぁぁぁ…。」

ヤッチ:「弱音を吐くことが少なかっただけに、家族としてはこの言葉を聞くと落差が大きいですね…。」

主任看護師さん:「水分の方はどうなんですか?」

ヤッチ:「食事の時にとろみをつけたお茶が吸い飲みで出されるんですけど、『まずい』と言って飲んでくれないですね。」

主任看護師さん:「あぁ…、水分摂取も十分ではないということなんですね…。この間、お伺いしたときも点滴も入っていなかったですものね…??」

ヤッチ:「そう、二週間までは点滴治療で、その後は投薬に切り換えると病院側でおっしゃってましたから、皆さんがいらしてくれたのが二週間より後ですから、そのせいだと思います。ただ病院側の話では、投薬に切り換えても、栄養や水分が不足している場合は、適宜点滴を入れるとおっしゃってたんですけど、どうも点滴の入っている様子はないですね…。」

生活相談員さん:「では、水分摂取について、今は『経口』だけということですか?」

ヤッチ:「ん…。それだけではたぶん、今頃灯りのついていない部屋で寝ているでしょうからね…。ちょっとわからないですね…。『病状説明については医師にお聞きください。』というのがこの病院の方針のようで、看護師さんに聞いても『アポを取って下さい。』と言われて聞けないんですよね。昨日も具合が悪くなる場面が有ったんですけど、『大丈夫ですね。』で終わりだもんね?」

姉:「そう!『はあ??』って感じよね。こっちは呼吸が止まってるんじゃないかと心配してるのに、あっけらかんとしてたもんね。」

主任看護師さん:「聞けないんですね…。」

ヤッチ:「『今日は水分足りていますか?』って聞くだけなのに、わざわざ医師にアポ取って、後日聞くというのも、どうかと思って躊躇しちゃうんですよね。ある意味病院側の作戦かもしれませんが…。」

姉:「昨日の話ではなく、また別の時の話なんですけど、看護師さんに水分のことを聞いたら、『食事に水分が含まれているから。』って言われて、その時は絶句しましたもんね。」

主任看護師さん:「そうなんですか…。」

姉:「父は看護師さんに対して、完全に敵意を抱いちゃってると思いますよ。看護師さん達は耳の遠い患者さんもお相手するじゃないですか。なんせ、みなさん、声が大きいんですね。そのままの勢いで、父の耳元で『○○さーん!』ってやるもんだから、『うるさいっ!』って言う時もあるし、飛び上がってる時もありましたからね。それだけでも父には相当なストレスだと思います。」

介護リーダーさん:「お父様、ホントに耳がいいですもんね?」

姉:「そうなんですよ…。病院には病院の事情が有る事も重々承知しているつもりなんですけど、やっぱり耳がいいだけに、あの病院の騒音の中で、父を寝かせておくのが、かわいそうなので、とにかく静かで、落ち着ける場所で、父を寝かせてあげたいと思ってるんですよね…。」

一同:「ふむふむ…。」

姉:「父の場合、病室で、私なんか全然聞こえない音にも反応しているので、たぶん、全然眠っていないと思うんですよね。おとなりは痰吸引をしないとならない患者さんですし…。目の前のベッドのおばあちゃんは父と同じ(認知症)だし…。これが昼夜問わずなのでしょうから、安眠できていないと思うんですよね…。」

主任看護師さん:「それじゃあ、寝てないわね…。ストレスも有りますね…。」

姉:「そう、だから、一刻も早く、こちらに戻してあげたいというか、帰してあげたいというのが正直なところなんです。」

ヤッチ:「私も当初はリハビリには熱心な病院さんの様子だったので、入院期間は長引いても良いからリハビリをきちんとしていただこうと考えていました。でも、こういう状況になってくると、リハより安眠かなと思うようになってきています。父にも『早いとこ、トンズラしようぜ。』と持ちかけたんですけど…。いつもなら『俺は豚の顔じゃない。』ぐらいなことは言ってくれるはずなのに、『どっちでいい…。』と言われてしまいました。」

一同:「…。(沈黙)」

また、ヤッチの空回り…????

姉:「少し話がずれてしまうかもしれないんですけど、動かない右手をよく自分でつねってるんですね。それで、右手を隠そう隠そうとするんですね。で、右手が布団の外にはみ出していると、私に『布団を掛けろ、掛けろ。』って言うんですね。なんかそう言う姿を見ていると、病院にずっといると、どんどん落ち込んで行ってしまうような気がして…。すこしでもみなさんの顔を見れば、落ち込んだ気持ちも和らぐような気がするんですよね…。」

生活相談員さん:「わかりました。そういうことであれば、病院さんの方とも具体的な(退院の)日程について、ご相談させていただきたいなと思います。まあ、向こうのPT(理学療法士)さんのお話では、歩行器の使用も握力的に難しいと伺っています。やはりそうなると、施設に戻られてからは車椅子が主体の生活で、なおかつ、今はお食事ですかね…。上手に召し上がっていただけるような生活を一つの目標としてサービスを心がけていくことになっていくと思います。」

主任看護師さん:「ちょっと気になったのが、食べない、飲めない、むせこむ…。それが例えば今精神的なものから来ているかどうか…。施設に戻ってから、食べ(ら)れるようになるか、飲めるようになるか、もしこれが精神的なものから来ているのであれば、医療的にはできないというのが率直なところなんですね。たまに脱水気味なら、主治医と相談して、『今日は一本点滴しましょう』くらいのことはできるのですが、常時病院のような治療は施設では出来ないんですね。そういう可能性もありますよね。そういう時にどうするのかな?ということも考えて行かなくてはならないと思うんですよね…。そういう時に、また必要性が有れば、医療機関で受診していただくということになってくると思いますね…。」

文章にしてしまうと、冷たい印象かもしれませんが、決して冷たいということではなく、心配して下さっているという印象です。

ヤッチ:「そうですね…。」

主任看護師さん:「あと、こちらに戻られてから、リスクがあるということもご理解いただきたいんですね。まず転倒の問題ですね。車椅子でも動いて転倒ということもあり得ますし、ずり落ちということもございますし…。それと誤嚥ですよね。やはり麻痺が有りますから、今まで以上にこれに注意していかなくてはならないと思います。」

生活相談員さん:「いろいろとお話をお伺いしましたが、我々としては、一日も早く『住まい(施設)』に戻って来ていただきたいと言う気持ちはありますので、条件が整い次第、急ぎで退院に向けて行動を起こしていきたいと考えています。あとは生活の部分で体調面が変ってしまった部分をどれだけ我々が承知して、安全な生活を提供できるかということに気持ちをシフトして行きたいと考えています。まあ先ほど申し上げた車椅子上での生活をベースに考えながら、お食事を少しでも快適に召し上がっていただくというところと、誤嚥は常にリスクとしては出て来るので、誤嚥はもちろんですけど、食事が摂れない場合の医療機関との連携をどのようにしていくのかとかを考えて行ければと…。あと水分って一日二日摂れないだけで、全然体調って変って来てしまうので、医療機関につなげて点滴で補うのであれば、また受診が必要になってくるでしょうし、その辺のご相談はご家族様と適宜出て来るのかなぁと…。まあ予想の範囲としてどうなるのかわからないというのは正直ありまして…。」

主任看護師さん:「まったくそういう必要も無いかもしれないけど、一応はそういうことを考えておいていただきたいと…。」

会議の内容を如実に再現しようと、なるべく施設の方達の言葉をそのまま記事にしてしまったので、少々わかりにくくなってしまったかもしれません。

少し整理して書かせていただくならば、アルツ君が施設に戻って来ても、特養において、リハビリはできないというのが第一点。

二点目は、特養においては、入院前は車椅子の生活にならないように、歩行器の助けを借りながらも歩く生活に重点を置いていましたが、今後は車椅子の生活になること。

これ以外にもアルツ君が施設で出された食事を食べてくれなかった場合のことを生活相談員さんや主任看護師さんは心配なさっている様子です。

その場合、施設側でアルツ君を外部の医療機関に連れて行くのか、それとも我々が連れて行くのかについての結論や責任の所在がはっきり出ていないという印象です。

雰囲気としては、そこまでの面倒は見切れないので、食事をアルツ君が食べてくれないで日干しになるようなことが有ったら、家族でどうにかしてくれとおっしゃりたいのかなと言う風にヤッチは捉えました。

姉は施設に戻れば、馴染みの職員さんや入所者さんがいらっしゃるので、その方達の顔を見れば、絶対的にアルツ君の食欲が戻るという風に考えているようです。

これについてのヤッチの考えは、五分五分です。

アルツ君が食事を摂ってくれるようになると信じたい気持ちはありますが、正直食べてもらえないのかもしれないという懸念も有ります。

このあと、しばらく会話が続きましたが、アルツ君が日頃食事を摂ってくれないことへの姉の不満と愚痴が大半だったので省略します。

ヤッチは、アルツ君の大好きなジョージアのエメラルドマウンテンにとろみをつけたら美味いのかということを問題提起しましたが、議題にもなりませんでした。

グレてやる…。

生活相談員さん:「病院さんとは現実的なお話として、ご家族様と合意が取れれば、来週の24日(2014/12/24)以降で、なるべく急ぎで(退院させる)という具体的なお話も有ったので、今日でも私の方から病院に連絡を入れさせていただいて、具体的な(退院の)日にちを協議していきたいと思っています。」

主任看護師さん:「あと、(アルツ君の施設での嘱託医で)主治医である○○医院長には私の方から、ご家族の方がみえて、こういう話をしたっていうことと、(今のアルツ君の)現状をお話しておきます。それで、医院長(の往診日)が今年、最終が25日?木曜日?もし、お父様が25日までに戻ってくるのであれば、医院長同席で今日みたいな話をしていただきたいと思います。やはりリスク的な面も含めて、医療面について医院長が話すのと私たちが話すのとは違いますから、先生からもハッキリ話をしていただいた方がよいと思います。」

生活相談員さん:「そっか、そっかー。では僕のほうは、先生の受診日に間に合うように、当日か、その前の日までに調整していくようにしていきたいと思います。繰り返しになりますが、当施設の方では回復期のリハに重きを置くというよりは、お父様の精神面、言い方を換えるなら、生活の上でリラックスしていただくことに重きを置いて行くということでよろしいでしょうかね?」

姉とヤッチ:「はい。よろしくお願いします。」

生活相談員さん:「再度確認なんですが、病院さんのPTさんからは、先ほど申し上げたように歩行器の使用も握力的に難しい、自走式の車椅子についても難しいという見解をいただいていますけれど、そこだけちょっとご理解いただけますかね?」

姉とヤッチ:「それは、もちろん。」

アルツ君が施設に戻り、食欲も戻ってくれるか、他にも課題は盛りだくさんですが、早ければ、12月24日にアルツ君はK病院を退院できそうです。

このあと、ヤッチはアルツ君のいるK病院に食事介助へ…。

姉は体調を崩していて、ダウンです。

どうやら風邪をひいてしまったようです。

2014年12月19日のアルツ君の様子

ヤッチが病室に入ると、アルツ君は横向きでスヤスヤと眠っています。

おいおい、麻痺側を下にしていて大丈夫なのかよ。

ヤッチはアルツ君に小声で声を掛けます。

ヤッチ:「旦那さん、仰向けになろう。」

アルツ君:「あ?あ…。」

目を開けてくれません。

仕方がないので、無理やり仰向けに寝かせます。

ヤッチ:「もうすぐメシだから、起きようぜ?」

アルツ君:「いやだぁ…。」

ヤッチ:「昼間、働きすぎて疲れちゃったか…。」

アルツ君:「もうすぐ死んじゃうの…。」

ヤッチ:「その前に、もうちょい太ってもらわないと、いい出汁が取れないじゃないかよ。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「頭(「リクライニング)を上げるぞ?」

そう言ってヤッチはリクライニングのスイッチを入れ、食事を摂れるくらいまでの姿勢にします。

ヤッチ:「もうすぐ、夕ご飯が運ばれてくるから、目を開けてみるか?」

アルツ君:「やだぁ…。寝ちゃうの…。」

ヤッチ:「『寝ちゃうの…。』は起きている人の言う言葉だろ。旦那さんは最初から寝てるじゃないかよ。」

いっこうに目を開けてくれません。

段々、アルツ君の頭はずり下がっていってしまいます。

食事を食べるという雰囲気ではありません。

食事が運ばれ、看護師さんがアルツ君の薬を持ってきました。

ヤッチ:「今日も食べてくれそうもないので、薬も飲んでもらえそうにないですね。」

看護師さん:「わかりました。様子をみて、私の方で…。」

看護師さんは足早に立ち去って行きました。

チェック表を見ると、この日の朝の食事は全部食べているようですが、昼はほとんど食べていない模様…。

ヤッチはリクライニングを元に戻し、ずり下がった身体を整え、病室を後にしました。

こんな状態で、退院させて、果たして『大丈夫』なのでしょうか…。


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2014/12/21 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君、本日退院のはずが…

2015/05/19 (火)  カテゴリー: アルツ君
▲ Page Top
2015年05月19日

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

5月6日にOG病院に救急搬送され、誤嚥性肺炎で入院したアルツ君。

本日5月19日が退院日でした。

結果から先に申し上げると、退院できませんでした。

退院は明日へと持ち越しです。

今日5月19日の午前10時までにOG病院にアルツ君を迎えに来るように言われていたヤッチは、午前10時の少し前にOG病院に到着し、病棟の医事課を訪れます。

ヤッチ:「おはようございます。こちらに入院させていただいている○○(アルツ君)の息子です。少し早い時間ですが、何かこちらで手続きさせていただくことはございますか?」

医事課の女性職員さん:「おはようございます。診療情報提供書とサマリー(看護要約)をお預かりしていますので、施設(アルツ君の入所している特別養護老人ホーム)の方にお渡しください。診察券もお返しいたします。」

ヤッチ:「施設からも車を出してもらって、施設の職員さんがこちらに向かっていますが、私が預かってもいいですか?」

医事課の女性職員さん:「はい。お渡し願えますか?それと入院費の請求書の方は、先ほど○○さんの成年後見人さんの事務所の職員さんがお持ちになりました。」

ヤッチ:「ということは、入院費は清算済みということですか?」

医事課の職員さん:「(成年後見人さんの)事務所の職員の方が、『支払いを済ませて帰る。』とおっしゃっていましたので、多分…。」

ヤッチ:「そしたら、あとは病室で待っていれば、いいのかな?」

医事課の職員さん:「はい。後ほど薬剤師が処方薬のご説明に伺いますので、病室でお待ちください。」

ヤッチはアルツ君の病室へ向かいます。

ヤッチ:「おはようございます。○○(ヤッチの名前)です。旦那さん、お迎えに上がりました。」

アルツ君、着替えを済ませベッドに横たわっています。

アルツ君:「もういいって…。はい。」

ヤッチ:「どういうこと?帰るんだよ?」

アルツ君:「帰らなくていいんだって…。はい。」

ヤッチ:「帰りたくないんですか?」

アルツ君:「はい…。」

病院嫌いのアルツ君にしては、珍しい返事です。

ヤッチ:「どっか具合でも悪いのかい?」

アルツ君:「もう、ダメなんだって…。はい。」

ヤッチ:「ダメじゃないから、帰るんだよ?」

アルツ君:「わ~んない…。(わからない…。)」

問答をしていると看護師さんが病室に入ってきます。

看護師さん:「お忘れ物がないか確認に伺いました。」

ヤッチ:「ほとんど手ぶらで伺ったようなもんですからね…。」

看護師さん:「アメニティーでお使いになられた物の残りは、患者さんの私物扱いですから、おむつやコップなどもお持ち帰りいただいて構いません。いかがなさいます?」

ヤッチ:「もう少ししたら、施設の人がこちらに伺うことになっていますから、『持って帰る』とおっしゃれば、持って帰りたいと思います。」

看護師さん:「わかりました。」

ヤッチ:「施設でいらないということであれば、ここへ残しておいてもかまいませんか?」

看護師さん:「はい。では病室に残されていかれたものはこちらで処分させていただきます。」

今度は施設の看護師さんがアルツ君のお迎え用の車いすを押して病室に姿を現します。

ちょいとややこしいですが、これより病院の看護師さんと施設(特養)の看護師さんの二人が登場しますので、注意深く読み進めてください。

ヤッチの記憶では、施設の看護師さんが車いすを病室の中に入れたとき、ほんのわずかな時間だったと思いますが、席を外します。(記憶があいまいです。)

その間に、今度は病院の看護師さんがアルツ君を車いすに移乗させようと試みます。

ベッドのリクライニングを上げ、アルツ君の身体を引き起こし、アルツ君に座位をとらせます。

アルツ君はベッドサイドに足を垂らし、上半身は看護師さんに支えられながら垂直になるような姿勢です。

傍らに立っていたヤッチはアルツ君の異変に気づきます。

ヤッチ:「ちょっと待って!意識がない!」

アルツ君、病院の看護師さんに支えられて、かろうじて座位をとっていますが、首がうなだれてしまっています。

見れば、アルツ君のズボンによだれがポタポタと落ち、アルツ君本人は脱力し、口をポカンと開けたままです。

ヤッチ:「やばい!もう一度ゆっくり寝かせましょう。」

今度はヤッチが右腕でアルツ君の首を支え、左腕をアルツ君のひざ裏に差し入れ、アルツ君を振り子のようにして、ゆっくりアルツ君の身体をベッドに仰向けに寝かせます。

ヤッチ:「迷走神経反射かな…。意識を消失しているっぽいですね…。」

病院の看護師さん:「○○さーん!○○さーん!」

病院の看護師さんがアルツ君の名前を大声で呼びます。

アルツ君、反応しません。

病院の看護師さんがアルツ君のまぶたをこじ開けます。

素人のヤッチの眼には、アルツ君の瞳孔が開いてしまっているように見えました。

病院の看護師さん:「前にもこういうことがあったんですか?」

ヤッチ:「迷走神経反射による意識消失なら、こちらの病院に救急搬送されたことがあります。」

アルツ君が息を吹き返します。

意識を消失している時間はわずか20秒とか30秒くらいといったところでしょうか。

病院の看護師さん:「そうだったんですか…。」

ヤッチ:「とりあえず、血圧を測ってもらえますか?」

病院の看護師さんがアルツ君の血圧を測ります。

病院の看護師さん:「上が145、下が81ですね。」

ヤッチ:「ずいぶん高いですね。普段は上が110に行くか行かないかくらいだから…。」

つじつまが合わない話になりますが、横たわっているアルツ君の血圧は普段に比べると、かなり高い状態です。

意識消失時に急激に血圧が下がった反動で、今度は急激に血圧が上昇したのかもしれませんね…。

あまりにも突然の出来事のためヤッチの意識(記憶)も飛んでしまっていますが、施設の看護師さんが会話に参加したのはこの時だったと思います。

施設の看護師さん:「どうかされたんですか?」

ヤッチ:「今、車いすに移乗してもらおうと、身体を起こしたら、どうも意識がないみたいで…。」

施設の看護師さん:「それはいけませんね。ここの病院の先生には連絡したの?申し訳ありませんが、『こういうことが有った』と連絡してくださいますか?」

施設の看護師さんが病院の看護師さんにお願いします。

病院の看護師さん:「わかりました。今、先生と連絡を取ってみますね?」

病院の看護師さんはアルツ君の病室を離れ、しばらくすると、再度病室に姿を現します。

病院の看護師さん:「先生なんですけど、今、検査に入っちゃってて…。『多分大丈夫だろう…。』と…?」

病院の看護師さんや先生の言葉はもっと丁重だったと思うのですが、ヤッチの短期記憶の中には、『退院させても大丈夫だろう。』としか、インプットされていません。

施設の看護師さん:「そうですか…。」

ヤッチ:「旦那さん、気持ち悪いとか、どっか痛いとか無いか?」

アルツ君:「大丈夫ですって…。はい…。」

ヤッチ:「大丈夫じゃない時に限って、『大丈夫』っていうときがあるからな…。」

施設の看護師さん:「いつもに比べると、顔色も良くないようだし…。」

病院の看護師さん:「入院中はPT(理学療法士)が座位をとるリハもやっていて、問題なくできるって聞いていたんですけどね…。」

主治医のいらっしゃらない場所で問答しても仕方ありません。

病院側も次の入院患者さんの準備を進めたい様子です。

廊下からアルツ君の病室をのぞき込む職員さんの姿もチラホラ見えてきます。

しばし沈黙が流れます。

ヤッチ:「旦那さんの様子も少し落ち着いてきたみたいだから、ゆっくり起き上がってもらいましょうか?」

今度はヤッチがアルツ君の身体を起こします。

ヤッチ:「旦那さん、ゆっくり頭持ち上げるよ?いい?」

アルツ君:「はい…。」

ヤッチはベッドのリクライニングのスイッチを操作し、一定のところまできたところで、慎重にアルツ君の身体を起こします。

結果は同じです…。

またしても、アルツ君の口元からよだれが…。

あごの力が弱くなってきているとはいえ、素人目でも意識消失していることが分かるようなサラサラとした液体がアルツ君の口元から止めどもなく落ちます。

ヤッチはアルツ君を元通りに寝かせます。

今度は仰向けではなく少し気道を確保するような格好で横向きに寝かせます。(『元通り』じゃないじゃん!)

横たえると、アルツ君、息を吹き返します。

ヤッチ:「ん…。」

施設の看護師さん:「こんな状態で、施設に戻すわけにいかないわね…。」

ヤッチ:「脈はどうですか?」

施設の看護師さんと病院の看護師さんがアルツ君の右手首、左手首を各々持って、脈を測り始めます。

二人の看護師さんがアルツ君の手首を支えながら、二人で憶測を張り巡らし始めてしまったので、結局、脈が正常なのか異常なのか、ヤッチに知らされることはありませんでした。

施設の看護師さん:「やっぱり、もう一度先生に診ていただいてもらった方がいいと思うわ。短時間にこんなことが二回もあるなんて、普通じゃないもの。」

病院の看護師さん:「そうですね…。」

施設の看護師さん:「忙しいとは思いますけど、先生を呼んできてくださらないかしら?」

病院の看護師さん:「すぐに連絡してきますね。」

しばらくすると、手術着姿の主治医が病室にいらっしゃいます。

主治医:「考えられるのは、迷走神経反射か、起立性低血圧なんですけどね…。もう一日様子を診させていただいて、それからお帰りいただきましょうか?」

施設の看護師さん:「過去に脳梗塞をやられているので、そちらの心配はどうなんでしょうか?」

主治医:「そうですね。今日中にそちらの方についても、異常がないか画像を撮って、確認をとってからお帰りいただきましょうか。」

画像診断の結果、新たな脳梗塞は見つかりませんでした。

といっても、ヤッチは病院の看護師さんから、聞かされただけで、実際の画像を確認したわけではありません。

かといって、読影できるテクをヤッチは持ち合わせておりませんが…。

結局、点滴(ラクテックG)を打って様子を見るということで、処置的なものはこの点滴だけで、翌日の退院ということに変更はありませんでした。

明日、5月20日にアルツ君、退院予定です。

『無事』と形容できる退院になるんですかね…。

この日、アルツ君の昼食の介助を頼まれました。

アルツ君、『美味しい』といって、完食です。

買い置きしてあった水ようかんについても『もっと美味しい』と言って完食です。

ん…。

どう考えてよいのやら、朝から夕方まで病院にいたヤッチの頭の中は複雑です。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

急ぎ足で書いたので、乱文ご容赦!

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2015/05/19 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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