site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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嘱託医からの胸に突き刺さる言葉

2014/12/29 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月25日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月24日、アルツ君が退院した日の午後のことですが、風邪を引いて寝込んでいたキノコさんが自室で立ち上がれなくなるという事件がありました。

どういう体勢だったのかわかりませんが、ベッドで休もうとしたところ、ベッドからずり落ち、ベッドの下で立ち上がれなくなってしまったようです。

本人曰く、転倒したわけではないと言っています。

ヤッチに電話しようと試みたようですが、携帯電話を置いてある場所に手も届かず、何時間(本人談)も助けを呼べない状況だったそうです。

幸い、ケガはなく、自力でようやく立ち上がってことなきを得たようですが、もし、ヤッチに電話が繋がったとしても、ヤッチはアルツ君の退院のために出かけているわけで、助けに行くことはできません。

ん…。

ヤッチにも違う場所にいる人間を二人同時にお世話することはできません。

なかなか、頭の痛い問題ですね…。

今はキノコさん、ただの風邪引きさんに落ち着いています。

まあ、次から次へと事件が起きるものです…。

ヤッチは3年ほど前から恵比寿のヨガ道場で、分身の術を学んでいますが、未だマスターしていないので、早目にマスターする必要がありそうです。

さて、12月25日水曜日、アルツ君がK病院を退院した翌日です。

ヤッチは、アルツ君のお昼時を狙って、特別養護老人ホームに面会に行ってきました。

アルツ君の食事については、居室のベッドの上で、食べてもらうという話を生活相談員さんとしていたので、今日からまた、しばらくベッド上で食事になります。

ヤッチが居室を訪れると、施設の看護師さんが食事介助をしてくれていました。

アルツ君はリクライニングを上げた状態です。

ヤッチ:「どうも、お世話になってます。どんな感じですかね?」

看護師さん:「ご覧のとおり、お疲れのご様子で、眠ってしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「『お疲れのご様子』なのは確かなんですが、放っておくと、たぶん一日中『お疲れのご様子』なんですよ。」

看護師さん:「じゃあ、病院でも?」

ヤッチ:「面会時間が午後からだったので、午前中の様子はわかりませんが、毎日、『お疲れのご様子』でした。」

看護師さん:「そうなんですか…。今日のお昼も一口も食べてくれないんですよね…。」

ヤッチ:「朝ご飯は?」

看護師さん:「朝も摂られてないんですよ…。」

ヤッチ:「そうですか…。で、お水は?」

看護師さん:「水分は少し摂られていますが、『十分』とは言えないですね…。それに食事も口に運んでも、すぐに目を閉じてしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「ん…。まあ、病院ではお水もあまり飲んでくれなかったですから、水を飲んでくれる分、少しはマシかとは思いますが、何だって食べてくれないのかなぁ…。」

看護師さん:「ねえ。食べてくれるといいんですけどね…。」

ヤッチ:「俺が介助した方がよさそうですかね?」

看護師さん:「そうですね。もし、摂られないようなら、もう少し時間を置いてからにしましょうか?」

ヤッチと代わりますが、アルツ君、完全に眠ってしまっています。

アルツ君が目を覚ますまで、間を置くことに…。

30分くらい経過したでしょうか、アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチはアルツ君に吸い飲みのお水を飲ませます。

ヤッチ:「お腹は空かないか?」

アルツ君:「空かない。水が飲みたい。」

ヤッチ:「水ばかりで、栄養つけないと、元気出ないんじゃないのか?」

アルツ君:「出なくてもいい…。」

ヤッチ:「こんなところで『火垂るの墓』を熱演しなくてもいいぞ?」

再び目を閉じて眠ってしまいました。

ほんの数分眠ったところでアルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「ああ、苦しい…。」

アルツ君がしかめ面をします。

ヤッチ:「吐きたいのか?」

アルツ君が首を横に振ります。

ヤッチ:「どこか痛いのか?」

アルツ君:「腹が痛いんだよ…。あ…。痛い…。」

ヤッチ:「お腹のどの辺?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。痛い…。」

ヤッチは看護師さんを呼びます。

看護師さんが慌てて居室に入って来ます。

ヤッチ:「お腹が痛いって、うなってるんですよ…。」

看護師さん:「○○さん(アルツ君のこと)、お腹のどこが痛いかわかります?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。あ、痛い…。」

看護師さんはアルツ君の脈拍と血圧をチェックします。

看護師さん:「脈と血圧は普段とかわりないですね。○○さん、ちょっと冷たいけど、お腹の音を聞かせてもらいますね。」

看護師さんはアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

看護師さん:「ん…。お腹はちゃんと動いてるようですね…。お熱も平熱ですし…。」

ヤッチ:「何なんでしょうね?」

看護師さん:「ちょっと、私にも正直よくわからないですね…。あとで先生が来ますから、もう一度診てもらいましょう。」

先生とはこの特別養護老人ホームの嘱託医のことです。

PCで、この記事をご覧の方なら、このブログのPC版のトップページに登場人物の説明の欄がありますが、その中の『主治医』がこの嘱託医のことです。

今日はその嘱託医の往診日で、入所者さんを診察した後、ヤッチとアルツ君の事で話し合いを持つことになっています。

看護師さん:「○○さん、気持ち悪くないですか?」

アルツ君:「治ってきた…。」

そのまま眠ってしまいました。

30分くらいしてからでしょうか、嘱託医と特養の主任看護師さんがアルツ君の居室に入って来ます。

事情は嘱託医に伝わっています。

嘱託医はすぐさまアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

嘱託医:「ん…。腸の動きは悪くないな…。とくにどこかがおかしいということはなさそうだな…。」

嘱託医が首を傾げます。

嘱託医がアルツ君に質問します。

嘱託医:「ここはどこですか?」

アルツ君:「…。」

嘱託医:「どこだかわからない?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は春夏秋冬のうち、どれ?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は夏ですか?冬ですか?」

アルツ君:「夏…。」

嘱託医:「じゃあ、今からちょっとお水を飲んでもらうから、ゴックンってやって?」

嘱託医がアルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、この時に限ってなかなか飲み込めません。

嘱託医:「ゴックンって飲んでみて。」

アルツ君、ようやく飲み込みましたが、むせてしまいます。

嘱託医:「飲み込みも悪いし、むせも有るね…。」

ヤッチ:「…。」

嘱託医:「まあ、今後の事も有るので、ゆっくり後でお話ししましょう。」

退院後のアルツ君ですが、お水を飲むときはしっかり『ゴックン』ができていたし、『むせ』も無かったのに、一番悪い状態の時に、嘱託医の診察になってしまいました。

30分後にヤッチに声が掛かり、施設の相談室に呼ばれます。

新任の生活相談員さんが相談室の中にいらっしゃいます。

生活相談員さん:「すぐ、先生がいらっしゃいますので、お掛けになってお待ちください。」

ヤッチは相談室の椅子に腰を下ろします。

しばらくして、嘱託医と主任看護師さんがいらっしゃいます。

この嘱託医、ヤッチの高齢者虐待によって、アルツ君がこの施設に保護されたことをたぶん地域包括支援センター(高齢者相談センター)経由で耳にしています。

キノコさんが施設へ移送中脱走を試み、自宅に帰って来た時、手の甲にあざを作っていて、治療を受けたのが、この嘱託医のクリニックです。

その時にヤッチとキノコさんは診断書を書いてもらい、このことを公にしようと考えたのですが、どういうわけか主治医は診断書を書いてくれなかったという経緯が有ります。

母の生活保護の医療券からは、母の情報を嘱託医が有る程度は知ることはできても、母の医療券からはヤッチの個人情報は知ることは出来ないし、出来てはいけないものだと思います。

なのに、母があざの治療でこの嘱託医のクリニックを訪れた時、嘱託医は母の脱走に至るまでの経緯をヤッチの情報を含めて、事情を説明する前にすでに知っていました。

あくまでも推測ですが、キノコさんの診察の前に地域包括支援センターから嘱託医に先に連絡が行き、診断書を書かないようにと伝えていたのではないかと思います。

何が申し上げたいのかというと、この嘱託医、ヤッチに対して、良い印象を持っていないということです。

関連記事:

嘱託医:「お会いするの、久しぶりだよね?」

つまり、キノコさんのあざの診察以来という意味です。

その間に何度か会っているし、ついさっきもアルツ君の居室で目を合わせているんですがねぇ…。

ヤッチ:「ご無沙汰しています。」

嘱託医:「それで、どういう風に説明を受けました?向こう(K病院)で?」

ヤッチは、K病院で二回目の病状説明を受けた時のことを話します。

関連記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

全てを書いてしまうと長くなってしまうので、省略させていただきますが、医療的には、血液をサラサラにする抗血小板薬のバイアスピリン(この嘱託医が処方したもの)を飲んでいたにも関わらず、今回を含め二回、アルツ君が脳梗塞を起こしていることを伝え、今後はシロスタゾールという同じ抗血小板薬を1剤追加して服用することによって再発を防いで行くということを嘱託医に話しました。

嘱託医:「それで、今後のこととかは、どういう風に聞いています?」

ちょっとヤッチには嘱託医のご質問が医療的な予後のことをおっしゃってるのか、退院後のアルツ君の生活面のことを聞いていらっしゃるのか、よくわかりませんでしたが、一応施設での生活面のことを答えました。

ヤッチ:「K病院さんでは、『早目に退院して施設に戻り、生活環境を整えるのがベター。』というご意見をいただきました。退院の日程等についてはK病院とこちらの施設間で話し合ってもらって、昨日24日に決まったわけです。この話し合いについては、私自身は当事者ではないので存じ上げていません。」

やはり、的外れな答えをしていたようです。

嘱託医:「それで、今後の見込みみたいなことを説明受けました?」

ヤッチ:「今申し上げたように、『施設で生活環境を整えるのがベター』と言われただけで、今後の見込みのような事については何も伺っていません。」

嘱託医:「今のお父様の状態をみられて、あなた自身はどう思う?」

ヤッチ:「そうですね…、退院が早かったかなという気もしますし、病院の環境が父にとってはストレスに感じる部分もたくさん有ったので、早く施設に帰らせてあげたいという気持ちも有って、正直自分でも、どっちが良かったのかということは今もよくわかりません。ただ、これについては、先ほど申し上げたように、病院さんとこちらの施設間でやり取りが有って、家族はその結果に従うという形をとっていたので…。」

嘱託医:「まあね…、こっち(施設)は病院じゃないんで、医学的治療っていうのはこういう場所じゃできないんで…。」

ヤッチ「はい…。」

嘱託医:「それでね、僕もお父様と久しぶりにお会いして、診させてもらったんだけど、全体的な活性がね、落ちちゃってるんでね…、まあ、それは少しでも回復すればいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「今後の問題点としてはですね、ものが食べられるっていうのと、あと飲み込みが悪いんですよ~。ゴックンが…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「で、栄養が摂れなくなるっていうのと、(誤嚥性~ごえんせい)肺炎を起こすというのが今後のポイントだと思うんですよ。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「あと、動けないんで、褥瘡(じょくそう~床ずれ)ができたりとかですね…、まあ…、そういうリスクも有る…。まあ、どこまで回復するかですねぇ…、このまま、こういうことを繰り返して、段々悪くなっていくというのが、だいたい一般的なパターンですので…。その悪くなる進行を遅らせられればいいと思うんですけどね…。」

ヤッチ:「はい…。まあ、こちら(施設)に戻ってくれば食欲が少しでもわくのではないかということで、こちらに受け入れていただいたわけなんで…。今まだ退院したばかりですけど、今度の12月28日に施設でお餅つき大会も有ると聞いているので、この28日までに本人の気持ちも切り替わって、精神的にも落ち着けば、食欲もわいてくるんじゃないかと、私自身は期待しているんですけどね…。」

生活相談員さん:「まあ、病院の方も水分とお食事の量が少ないことを心配されていて、けれども、病院の環境もよくないということで、その兼ね合いでお話させていただいて、今回施設に戻られたわけなんですが…。ただ、施設で水分、食事が摂れないということになれば、医療(医療機関~入院)に戻るのかという話になってくると思うんですね…。」

嘱託医:「まあ、ですから、うんと具合が悪くなったら、また入院するしかないと思うので…。」

主任看護師さん:「こちらに戻られて、環境が変れば食べてもらえるという風に考えてこちらに戻って来たわけですが、昨日、今日と食べていないというのが現状なんですね。また思ったよりもむせこみが有りますよね…。私どもが病院にご面会に伺った時は、もっとお元気な様子だったのに…」

ん…。

なんか、文章にすると、アルツ君が救いようのないくらい重症のような感じがするかもしれませんが、ヤッチには、どこかでアルツ君の気分が切り替わりさえしてくれれば、モリモリ食べてくれるような気がするんですけどね…。

息も絶え絶えで、しゃべるのもやっとなら、わかりますが、まだまだ冗談を言えるポテンシャル(潜在能力)は有るんですけどね…。

そんなに退院してすぐに特養の環境に適応できるかって言ったら、普通の人間だって無理な気がします。

脳梗塞で一か月近く入院していたんですよ。

それも治療半ばにして、大変失礼な言い方かもしれませんが、K病院に事実上追い出されているわけです。

もともと認知症の症状が有って、環境が変化すれば、アルツ君が混乱することは施設の職員さんも看護師さんもわかっていると思っていたのに残念です…。

もちろんこのまま、食べない状況が続けば、衰弱することはわかっていますが、衰弱しないようにアルツ君をどう持ち上げて、このポテンシャルを引き出していくかが介護の現場であり、施設の役割だと思ったのに、退院翌日にして、もう『入院』の文字をちらつかすのは、あまりにも酷です。

家族でもそのアルツ君のポテンシャルを引き出すのはなかなか難しく、だからこそ他人の手を借りなければ無理だと判断して、施設に協力要請したのに…。

医療にも見放され、介護にも見放された人間はいったいどこへ行けばよいのでしょう?


生活相談員さんが嘱託医にたずねます。

生活相談員さん:「(今のアルツ君の食事の)摂取量だと、どのくらいの水分を摂れていないと、医療的に厳しいのでしょうか?(入院になってしまうのでしょうか?)」

嘱託医:「まあ、食事はまだいいと思うんですけど、水分ですよね…。問題は…。最低500cc以上はね、水分が摂れていないと、厳しいですよね…。」

嘱託医は続けます。

嘱託医:「ただ、今の○○さん(アルツ君)の状態が急速にグッと良くなるということは、ハッキリ言って無いと思います。段々、こう、悪くなると思うんですよね…。ですから、まあ、水分ですよね、ただ、まあむせるからね。むせて肺炎を起こしたりするんですよ。それを上手く少しずつ、少しずつ、まあ、やるしかないですけどね…。」

重い空気に包まれます…。

主任看護師さん:「現状では飲めていない兆候なんですね。ですから、それが長く続くようであれば、家族としては、病院を再度さがして、受け入れてくれるところで治療を受けるというのが家族の希望なんですよね…。」

いやいや、そんなことを希望するなんて言っていないし!

ヤッチ:「それしか選択肢が無いですよね…。」

嫌味を込めて言ったつもりが、一同、『そうですよね…。』

生活相談員さん:「今の食事を摂れない、水分を摂れないということが、気分的、精神的なものから来ているのか、それとも、お身体の機能的な衰えから来ているのかということを我々も見て行かないといけないと思うんですよね。で、今の先生のお話に有ったように、水分を一日500cc以上摂れないのであれば、再度、医療機関を探す必要も出て来ると思います。」

ヤッチ:「は…。」

何だか、完全にこのままアルツ君が食べなくなる、飲めなくなるというのを前提に話しをされてしまっているので、ヤッチもなかなか反論ができません。

だって、食べるようになる、飲めるようになるにはどうしたら良いのか、プロたちにお伺いできると思ってこの場に来たんですから…。

ヤッチは嘱託医たずねます。

ヤッチ:「現状、今何か点滴とかを入れるという、そういう次元の問題じゃないですか?」

ダイレクトに『先生、点滴を打ってもらえないでしょうか。』と言いたかったのですが、場の空気に押されて、こういう表現しかできませんでした。

嘱託医:「そういう次元の問題じゃないですね…。というのは、点滴というのは、ある一時期点滴をしていれば、その次に目途が有る場合にするものですから。点滴で生命を維持するというのは極めて特殊な場合です。」

主任看護師さん:「ちょっと脱水傾向なんで、一本二本、点滴を入れて回復するのであれば、ちょっと入れてみようということもありますが、基本的には今の食べない、飲めない、むせこみやすいという状況の中で、ずっと点滴ということは無いですね。それに『治療』になってしまいますから…。点滴が必要であれば、やはり入院ということを視野に入れていく必要があると思いますね。」

先生が目の前にいらっしゃるのに、一本二本入れて、何で治療してもらえないんですかね?

主任看護師さん:「ただ、年末ですから、病院も空きが無いんですね。他の利用者さんの中にも入院を待ってる方もいらっしゃるのは事実なんですね。でも、なかなか空きが無い…。そう言った場合は、救急車でということもちょっと頭に入れておいてください。」

ヤッチ:「はぁ…。」

嘱託医:「すこしでも、よくなると、いいんですが…。このままジリ貧で回復しないということは十分あり得ますから…。」

会議は終了です。

『出来る範囲のことは最大限努力します。』くらいなことをおっしゃっていただけると思ったのに…。

グレてやる…。

リーゼントにしてやる…。

それだけの毛量が有るのかよ?

じゃあ、グレずに絶対食べさせてやる!!


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2014/12/29 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

生きるって大変なことなんだなあ…

2014/12/31 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月27日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月27日土曜日です。

昼食介助は施設の職員さんがして下さるというので、正午過ぎに様子だけ見ようと特養に行ってきました。

生活相談員さん(新任では無い方)に廊下で鉢合わせになります。

生活相談員さん:「あ、どうも。いつもありがとうございます。」

ヤッチ:「どうも。」

生活相談員さん:「今日は僕がお父様の介助をしようと思ったんですが、ご機嫌が悪くて…。」

ヤッチ;「昨日の夜も食べていないんですよね?」

生活相談員さん:「実は、今日の朝も看護師から『絶食』と言われて…。」

ヤッチ:「じゃあ、朝ご飯も食べていないということ?」

生活相談員さん:「はい…。」

ヤッチ:「よくお腹が空かないよね?」

生活相談員さん:「ですよね…。今、お部屋でお休みになられているので、もう少し時間の間隔を空けてから、召し上がっていただこうと思いまして…。」

アルツ君、前日の昼から水分以外は何も口に入れていないことになります。

居室を覗きこむと、アルツ君横向きでベッドに横たわっています。

もともと仰向けで寝ることが多かったアルツ君ですが、ついに尾てい骨付近に褥瘡(じょくそう~床ずれ)が出来てしまいました。

たぶん、仰向けに寝ると、お尻が痛むのでしょう。

麻痺側を下にして寝る事は危ないような気もするのですが、麻痺側の方にベッドの手すりが有るため、そこに手を引っ掛けられるので、自分の姿勢を保ちやすいようです。

ちょっとまだ、様子を見ないとわかりませんが、過去に手術をした左腕が毎年冬になると痛み出すので、そっちをかばっているのかもしれません。

ずっとヤッチがそばに居て、時々体位変換をしてあげられれば良いのですが、夜通し施設にいるわけにはいきませんので、やはりここは職員さんにお任せするしかありません。

この左腕ですが、アルツ君の若い頃の古傷で、寒い時期になると、時折ピリッと激痛が走るらしいです。

こんな時にアルツ君の左腕を触ろうものなら、ヤッチといえども、アルツ君、後ろをとられたゴルゴ13のような形相になります。

ヤッチ:「旦那さん、腹ペコじゃないのか?」

アルツ君:「うるさいっ!!」

本気モードの『うるさい』です。

ヤッチ:「水は?喉渇かないか?」

アルツ君:「うるさいって言ってんだよ!!帰れ!!」

ヤッチ:「帰るところが無いんだよ…。」

アルツ君:「じゃあ、死んじゃえっ!!」

結局、仰せのとおり、帰ることに…。

(僕は死にましぇん!)

後で聞いた話では、1~2時間後に機嫌も戻り、昼食を3割程度食べてくれたようです。

再び、夕方、ヤッチの登場です。

扉を開けると、ベッドにはアルツ君、居室の椅子には姉が座っています。

アルツ君は姉を睨みつけています。

そして、姉は泣いています。

ヤッチは姉に話し掛けます。

ヤッチ:「なにかあったのか?」

姉:「パパが私のことを、『お前なんか娘じゃない。』って言うの…。」

ヤッチ:「まあまあ、一旦(居室の)外へ出よう!」

アルツ君:「出ていくのかっ!!」

姉:「外に出るのもダメなの?」

アルツ君:「ああ、そうだよ。○×△□#$…!!」

ヤッチ:「旦那さん、ちょっとこの女、外に連れ出してくるぞ?」

アルツ君:「…。」

ヤッチは姉と一緒に居室の外の廊下に出ます。

ヤッチ:「どういうこと?」

姉:「最初ね、ここの職員さんが二人、パパのオムツを取り替えに来たのよ…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「そしたら、パパが嫌がって、暴れて…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「で、手に負えないから、職員さんが別の職員さんを呼んで、4人がかりで、交換しようとしたんだけど、それでも暴れて…。ご飯も食べていないのに、よくあんなに力が出ると思って、ビックリしたわよ…。入れ歯をしていない口で、噛もうとまでしてたんだから…。」

ヤッチ:「まあ、若いころの鍛え方が違うからな…。で?」

姉:「どうにかみんなで押さえつけて、オムツの交換は済んだんだけど、その後私に敵意むき出しで…。」

ヤッチ:「その4人の中に加わっただろ?」

姉:「そりゃあ、あんだけ暴れるんだもの、手を出したくなるわよ。両手とも引っ掻き傷だらけよ…。」

ヤッチ:「気持ちはわかるけど、加わらないで外に出てればよかったんだよ。それにあなたは女なんだから、いくら娘とはいえ、恥ずかしいもんだぜ。俺だって、もし入院してオムツ交換なんていうことになったら、若いきれいな看護師さんには逆に取り替えてもらいたくないもんだぜ?」

姉:「そんなに責めないでよ…。」

ヤッチ:「悪かった、悪かった。たぶん、今旦那さんは相当混乱していると思うから、少し時間を置いてから、部屋に入った方がいいよ。最近30秒前というより3秒前のことも記憶から消えるみたいだから…。」

姉:「でも、パパ、私のこと、娘じゃないって言うんだよ…。」

ヤッチ:「引きずるなって!俺なんか、昔から存在が無いんだから。その場その場で、旦那さんにとって、『いい人』なら、それでいいじゃん。」

姉:「…。」

ヤッチ:「たまには『悪い人』になることもあるわ~。俺なんか、昼にここへ来た時、旦那さんのやつ、右手で俺の手を払いのけやがったからね。右手だよ?」

姉:「あそう…。」

ヤッチ:「ちょっと、様子を見てくるよ。あなたはここにいて。」

ヤッチは居室の扉をそーっと開け、アルツ君のベッドに近づきます。

アルツ君、寝息を立てています。

ヤッチはまた廊下に出ます。

ヤッチ:「眠ってる。そうとう激しいバトルを展開したみたいだね?」

姉:「うん~ん。両手両足動かして、立ち上がるんじゃないかと思ったくらいだから。よく何も食べてないのに、あれだけの力が出ると思って…。」

ヤッチ:「もしかしたら、誰も見ていないところで、こっそりドカ食いしてるのかもよ?旦那さんなら、あり得るかもな?」

姉:「まさか~。」

ヤッチ:「まあ、20~30分もすれば目を覚ますから、その時、もし機嫌が悪かったら、今日はあきらめて帰ろう。」

姉:「うん、わかった。」

ヤッチは少しだけ居室の扉を開け、廊下からアルツ君の様子が見えるように固定します。

やはり、アルツ君、20分くらいしたところで目を覚まします。

ヤッチは居室に入り、アルツ君にそっと声を掛けます。

ヤッチ:「旦那さん、寝てたのか?」

アルツ君:「寝てないよ…。」

ヤッチ:「寝てるんじゃ悪いから、帰ろうと思ったんだけど、どう調子のほどは?」

アルツ君:「まあ、まあかな…。」

ヤッチ:「『まあまあ』っていうのは、調子がいい方なのかね?悪い方なのかね?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「じゃあ、調子は行方不明ということで。喉渇いてないか?」

アルツ君:「ちっとだけな。」

ヤッチ:「わかった。じゃあ、水を飲ませてやるな。」

ヤッチは居室に置いてあった吸い飲みをアルツ君の口元に近づけます。

ヤッチ:「『ちっと』って言ったんだから、ガブガブ飲むなよ?」

アルツ君:「そんな固いこと言うなよ~。」

アルツ君、やはり喉が渇いていたようです。

ちょうど、その時、施設の女性職員さんがアルツ君の夕食を運んできてくださいました。

女性職員さん:「お食事をお持ちしましたけど、どうなさいます?」

『どうなさいます?』は食事の介助を誰がやるか?ということです。

ヤッチ:「今日は、我々がやるより、○○さん(女性職員さん)にお願いした方がよさそうなのでお願いできますか?」

女性職員さん:「ああ、わかりました。じゃあ、ちょっとお待ちくださいね。」

食事介助にも準備や段取りが有るようです。

ヤッチ:「じゃあ、○○さんと一緒にゆっくりメシを食べて下さいね。」

ヤッチはそうアルツ君に言い残し、廊下に出ました。

すれ違いざまに女性職員さんもアルツ君の居室に入り、食事の介助を始めます。

廊下で待っていた姉が不安そうにヤッチに話し掛けます。

姉:「パパ、どう?」

ヤッチ:「機嫌も元通りに戻ってるみたいだよ。今日は俺らが介助するより、職員さんにやってもらう方が、旦那さんが食事に集中できると思って、○○さんにお願いしたよ。」

姉:「そうなんだ。食べてくれるといいけどね?」

ヤッチ:「さっき、暴れてるんだから、その分くらいは食べてくれるんじゃない?」

20分程度、姉と廊下で雑談していていると、居室から女性職員さんが出てきます。

女性職員さん:「途中で寝ちゃったんですよね?」

姉:「食事は?」

女性職員さん:「召しあがっていただきましたけど、半分いくかいかないかぐらいですかね…。」

姉:「でも、食べたんだ?」

女性職員さん:「はい。」

姉:「なら、良かった。」

女性職員さん:「お食事の方は下げちゃってもよろしいですか?」

姉:「寝ちゃってるんだったら、もう食べないと思うので下げてもらって結構です。」

女性職員さん:「わかりました。じゃあ、お下げします。」

おさげ髪のアルツ君を想像したのはヤッチだけでしょうか…。

姉とヤッチはこのまま帰ることにし、居室に自分たちの荷物を取りにそっと扉を開けます。

アルツ君が目を覚ましてしまいます。

アルツ君:「キノコか?」

姉:「キノコじゃないよ。○○(自分の名前)だよ。」

アルツ君:「そっか…。お前、来てくれたのか…。」

姉:「パパの顔が見たくて会いに来たんだよ。」

アルツ君:「そっか…。ありがと。」

アルツ君、『ケンケン泣き』です。

ヤッチ:「ついでに俺もいますけど?」

アルツ君:「お前はどっちでもいい。」

ヤッチ:「ひでーなあ。そのベッドのリクライニングのスイッチを押し続けて二つ折りにしてやろうか?」

アルツ君:「二人して、いろいろ言うなよ…。わかんなくなっちゃうんだよ…。」

脳梗塞によって、アルツ君のCPUにインテルは入っていません。

メモリも相当数破損してしまいました。

テンション高めの声で、たった二人でも、一度にものを言われると、アルツ君の脳はジリジリと言ってしまうようです。

これがいわゆる失語症と呼ばれるものかもしれません。

オマケに今は眠気も有ります。

姉:「パパ、お水飲む?」

アルツ君:「わかんないよ…。」

姉:「そっか~。でも、ちょっとだけ飲んでみれば?」

アルツ君:「ああ、ちっとだけな。」

姉が吸い飲みでアルツ君に水を飲ませます。

アルツ君:「はあ…、はあ…、苦しい…。」

ちょっととろみが多いと飲み込むのが大変そうです。

姉:「どっか入っちゃったかぁ?大丈夫?」

アルツ君:「大丈夫。美味しいよ。」

姉:「じゃあ、もう一口だけ飲む?」

アルツ君:「そんなに言われてもわかんないよ…。」

ちょっとアルツ君、半分眠りに就こうとしています。

まぶたが閉じたり、開いたり…。

姉が吸い飲みを再びアルツ君の口に…。

アルツ君は『ゴックン』と水を飲みます。

アルツ君:「はあ…、はあ…。でも、美味しいぞ。」

姉:「いつも『死んじゃう、死んじゃう。』ばかり言ってるけど、お水を飲まないとホントに死んじゃうんだからね?」

アルツ君:「そうか…。」

姉:「もう一口だけ飲む?」

アルツ君:「もういいよ…。眠いし、死んじゃうよ…。」

姉:「これくらいじゃ、死なないよ。生きなきゃ~。」

わずかですが、アルツ君が水を飲みほします。

アルツ君:「はあ…、はあ…。あうっ。おい、生きるって大変なことなんだなあ…。」

アルツ君が眠そうな目を大きく開け、そう言います。

姉とヤッチは爆笑です。

姉:「そっか、そっか~。パパにはお水を飲むのも大変なことなんだね。」

アルツ君:「そうだよ…。生きるのは大変なことなんだから、お前たちも、もう帰った方がいいぞ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

やっっっっっーーーーと、

出ました!!

アルツ君の切り返し!!

おわかりになりましたでしょうか?

もし、おわかりにならないのなら、アルツ君のCPUよりも演算処理能力が…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


追記 2015/01/01
おわかりにならない方もいらっしゃるようなので、この記事のコメント欄に、『答え』を書かせていただきました。


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