site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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高齢者虐待防止法04

2012/03/27 (火)  カテゴリー: キノコさん
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昨日の晩は久しぶりに兄弟3人がアルツ家に集まり、今後についての相談をしました。

ヤッチは前回の記事の通りで、キノコさんとの面会に当たり、同席してはキノコさんの本心を引き出せないという懸念から、一応自宅待機の形をとり、姉と兄に面会に行ってもらい、キノコさんがヤッチにも同席して欲しいという希望が有れば、馳せ参じるということを兄と姉に告げました。

本当は会って話をしたいのですが、キノコさんが興奮したり、情緒不安定になってしまってはいけないので、かなり苦渋の選択です。

姉については、会社を休んでキノコさんに面会するという選択肢もありましたが、兄に面会(話し合い)は一任するという形をとりました。

アルツ君については、今のところ在宅で介護という方向性は選択することがかなわない状況なので、残るキノコさんの今後の生活が3人の話し合いの焦点です。

姉が兄に一任した理由は、キノコさんと同居し、生活保護をもらいながら生活していくことを受け入れる姿勢が兄に有るなら、このことをキノコさんに伝えられるのは、兄本人しかいないと考えたからです。

兄もそれ(一任すること)を受け入れることに同意しました。

兄がキノコさんとの生活を望み、兄に受け入れる気持ちが有るかはまだこの時点では本人から聞いていません。

ところがですよ…。

昨日高齢者相談センターの係長さんにヤッチの電話番号を教えたにもかかわらず、実は今日の午後3時に高齢者相談センターでキノコさんと面会することになっていたのです。

今日(面会日の当日)の朝に兄や姉に高齢者相談センターから電話で連絡が入り、(面会日の当日)の午後3時に高齢者相談センターでキノコさんに面会することになっていたそうです。

なぜ故、あれだけ携帯の番号を教えておいたのに事前にヤッチの元には知らせが来ないのか…。

しかも昨日の今日で姉は会社を休めるはずがありません。

ヤッチも待機する旨は伝えていましたが、連絡が入らなければ、待機のしようが有りません。

幸い、姉からこのことを電話で教えてもらったので、面会するということはわかっていましたよ。

でも、直接連絡すると高齢者相談センターが言った以上、事前に連絡してくるのは当たり前の話ですよね。

ビジネスだったらあるまじき行為です。

ヤッチが虐待者だから?

ちょっと卑屈になってしまったヤッチはここでも耐えるしかありません。

(つд⊂)エーン

今日は自宅でプラプラです。

兄は高齢者相談センターに午後3時前に出かけて行きました。

帰ってきたのは夕方の6時を回ったあたりでしょうか。

高齢者相談センターの担当者さんを交えての兄とキノコさんの面談の途中に、仕事中の姉の携帯に高齢者相談センターの人から電話が入ったそうです。

ヤッチはその話を姉から電話で又聞きします。

姉:「パパも高齢者相談センターに来てるんだって。『みんなに会えるなら俺も行く』ってついてきたんだって。パパ泣いてたよ。私に会いたいって。あんまり泣きじゃくるから、高齢者相談センターの人が『どうにかしてください!』って電話をかけて来たんだよ。私にだよ!あり得る?」

ヤッチ:「あり得ると思ったからかけて来たんでしょ!?普通は考えられないでしょ。でも旦那さんも相当ボタモチを食べてないから、禁断症状が出てるよなぁ…。」

姉:「しかもだよ。その担当者、私になんて言ったと思う?『何で今日は来て下さらなかったんですか?』だって!昨日の今日で誰が会社休めるのって話よ!バカじゃないっ!」

ヤッチ:「お怒りは御もっともで…。で旦那さんは…。」

姉:「私の声を聞いて少し安心したのか、ちょっとは落ち着いたみたいだけど…。やっぱり『帰りたい』って言ってたよ!」

ヤッチ:「奥さん(キノコさん)と話しはしたの?」

姉:「ママも興奮してたよ。そんなこと(ヤッチの虐待のこと)を言った覚えはないって。ちょっと疲れていただけで、こんなはずじゃなかったと言ってるよ。」

ヤッチ:「まあどっちの話がほんとだかは難しいところだけど、帰りたいのは事実のようだね。」

姉:「でしょ~っ!でなんで施設に入れなきゃなんないの!高齢者相談センターが最初に、みんなから事情をちゃんと聞いていれば、こんなことにならなかったと思わない~っ?ふざけるな!って話よ!」

ヤッチ:「確かに聞く耳持たずだったもんね…。」

姉:「でしょっ~!今日は兄に任せるとしても、私はこのままじゃ絶対済まさないからねっ!」

姉のテンション高めの声は、完全に役所に牙をむいてやるという決意の表れです。

ヤッチ:「また、検討会を開催しないとだね。」

姉:「そうよ。この電話のおかげで、今日は取引先に30分以上遅刻よ。携帯じゃ地下鉄にも乗れないでしょ。これで仕事がまとまらなかったらどうしてくれるのって話よ!また後で電話するね。じゃあね!バイバイ!」

さすがアルツ君の一人娘。

肝っ玉が座っています。

姉との電話のあと、しばらく経ってから、今度は兄が帰って来ました。

こちらはテンション低めです。

姉とも予想はしていましたが、兄にキノコさんを引き取る選択はその表情からも無かったようです。

兄の方からヤッチに切り出します。

兄:「一応だけど、お袋と親父を説得してきたよ。一応の話だからな。」

ヤッチ:「説得?で?」

兄:「親父もそうだけど、お袋は今家の近くの老人ホームに居たわけだけど、面会の帰りはそこには行かず、今日からは『高齢者老人ホーム』というところに入所するんだって。」

ヤッチ:「『高齢者老人ホーム』!?聞いたことないな!?養護老人ホームじゃないの?」

兄:「俺は知らないよ!聞いてきたまんまを書いてきたんだから。」

ヤッチ:「まあ、いいや。で、旦那さんは?」

兄:「特別養護老人ホーム。」

ヤッチ:「ふーん。二人一緒ってわけにはいかないんだ?」

兄:「らしいな…。」

ヤッチ:「都内なの?」

兄:「親父の方はわからん。お袋は都内だって聞いてきた。」

ヤッチ:「都内のどこ?」

兄:「教えてもらえない…。」

ヤッチ:「面会はさせるけど居場所は教えないっていうつもりか…。だけど旦那さんが特別養護老人ホームっていうことは、そこにもう住民票を移すって言うことだぞ。」

兄:「だから、それは知らないよっ!一応だよ。一応…。」

アルツ君は要介護3ですが、特養(特別養護老人ホーム)に入れるんでしたっけ?

要介護4じゃなかったでしたっけ?

介護度の問題は抜きにしても、そんな簡単には入れるんでしたっけ?

職権で入れてもらったのかな?

しかも昨日の時点では入所の空を待っている状態と聞いていたが…。

ヤッチ:「二人とも別々かぁ…。」

兄:「一応だぞ。一応…。それでお袋も親父も納得して帰って行ったよ。○○(姉の)には高齢者相談センターから電話で今の話をキチンとお伝えしますって言ってた。」

なんでヤッチには電話をくれないんですかねえ~。

まだ、野菜の相場が高いから?

報・連・相は高くても大事だと思うんですけどねえ~。

高齢者相談センター

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

グレてやる…。

(ノД`)シクシク


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2012/03/27 | コメント (18) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

高齢者虐待防止法05

2012/03/28 (水)  カテゴリー: キノコさん
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今朝、会社にいる姉から電話が入りました。

姉:「昨日のキノコさんとの面会について、どんな状況だったかを聞こうと高齢者相談センターに電話したんだけどさぁ…。係長さんが接客中かなにかで電話に出られないんだって。それでさ、私もこれから忙しくて、電話に出られなくなるから、電話応対した人に伝言をお願いしますって言っておいたから…。『弟に電話して昨日のことについて説明をお願いします。』っていう伝言だからさ。きちんと内容を聞いておいて!?」

間もなく高齢者相談センターの支援係長さんからヤッチの携帯に電話が入ります。

支援係長さん:「お姉さまから電話でご伝言をいただいて、弟さんに電話を差し上げたのですが…。昨日の午後3時ごろからお兄様に来ていただいて、お母様とお父様と面会をしていただきました…。」

ヤッチ、朝からかなり不機嫌です。

一昨日に面会をすることが有れば、ヤッチの携帯に直接電話をくれるとおっしゃっていたこの支援係長が、面会が昨日行われたことをヤッチに知らせていなかったからです。

事前に連絡してくれるようにお願いして、ヤッチはこの面会に同席せず、キノコさんの要望が有れば、馳せ参じる約束を取り付けていたのに、ヤッチに知らせることなく役所の勝手な都合で、キノコさんとの面会を開催していたのです。

さすがに大事な局面なのに、連絡なしは、怒ります。

ヤッチ:「すいませんが、話を伺う前に何で直接電話をするとおっしゃっていたのに、電話をくれなかったんですか?」

支援係長さん:「それは、面会の日にお兄様が『兄弟に一任されてきた』とおっしゃったからです。」

ヤッチ:「それは、つじつまが合わないな。もちろん、いつ行われるかわからない面会に備えて、代表で兄が行くという申し合わせはしていました。でも、そちらには、呼び出しが有れば、いつでも出向きますよということを直接あなたに申し上げましたよね?兄がそちらにお伺いする前に私に連絡が入るのが普通じゃないかな…。」

文字にすると迫力が有りませんが、この時のヤッチの電話の声は、さすがに虐待者と思わせる強い口調で、怒り爆発気味です。

支援係長さん:「たしかにお聞きしましたが、お兄様に一任されたということで、こちらはそのように理解していましたが…。」

ヤッチ:「だからさぁ…。いつ面会をやるのかが分からなければ、待機するということだって、不可能じゃないですかっ!」

支援係長さん:「それは、大変申し訳ありませんでした。」

ヤッチ:「あのさぁ…。申し訳ないで済む問題じゃないでしょっ!家族の一生の問題でもある大事な話し合いですよ。しかも、母の本心を聞き出すための面会だということもおっしゃってましたよね!それには虐待者である私が同席したのでは、母が本心を言いにくいのではないかと思い、私は席を外すと申し上げたのですよ。そちらに対する配慮だったということがどうしてわかっていただけないんですかっ!私だって、本当は同席したかったんですよっ!苦渋の選択をしたのですよっ!なぜそういうことが一つも分からないのですかっ!」

これまでできるだけ沈黙を保ってきたヤッチですが、ついに怒り爆発です。

支援係長さん:「それでは、申し上げますが、本来なら、防止法の13条の規定を読んでもらえば、わかると思いますが、虐待者に対して、面会を制限することも可能なのですよ。でも今回のケースを十分検討して、特別に同席をお願いしたんです。」

支援係長さんもかなりエキサイトした口調です。

ヤッチ:「それは、お宅らの勝手な都合でしょっ!あなたからそう言う提案を出して来たんじゃないですか!ならば、最初から俺に声をかけなきゃよかった話じゃないですか。でも実際に同席しろと言ってきたのはそっちですよ!ふざけるのはいい加減にしろよっ!」

支援係長さん:「別にふざけているつもりはありませんが…。」

ヤッチ:「あんたにはまったく信用無しだな!?こんな人に母が保護されていると思ったら母が可愛そうで仕方がないわッ!今までの話は、無かったことにして、もう一度母と面会させてください。」

支援係長さん:「無かったことにしてとは?…。」

ヤッチ:「今回の面会は無かったことにして、もう一度私に母と面会させてくれということだよっ!」

支援係長さん:「それはできません!」

ヤッチ:「なぜ?」

支援係長さん:「申し上げられないし、申し上げる必要が有りません!」

ヤッチ:「電話で話すのもさ、また言った言わないになるから、直接会って話をしようよ。」

支援係長さん:「それはできません。今日も予定が入っていますし、明日は地方に行くので不在です。早くてもお話しできるのは30日以降になります。」

ヤッチ:「それじゃあ。俺はこの話は聞かなかったことにするよっ?もちろん聞く耳持たないということじゃ無いよ。もうこれ以上あなたと話をしても無駄なようだ…。」


支援係長さん:「わかりました…。」

ブチッ…。

電話を先に切ったのはまぎれもなく支援係長…。

向こうもかなり感情的になっていた事の表れです。

だいたいの面会の内容はわかっていたし、予想がつくので支援係長の口から聞かなくても済んだ話なのですが、『連絡する』という基本的なことを省略されたことに憤りを覚えます。

やり取りは実際にはもっと長かったのですが、まあ、言った言わないのバトルなので割愛させていただきました。

長いこと電話をかけていたせいか、またもや左耳の聞こえ方が変…。

もうロシアンルーレットは御免なのですが、ちょいとまた聞こえが悪くなっています。

まあ、その分、ヤッチの電話の声が大きくなって、向こうにはプレッシャーになったかも!?

支援係長さんからの電話が終わると、携帯の着信履歴に姉からの番号が何件も入っています。

リダイヤルしようとした矢先に姉からまた電話が入ります。

姉:「あのさ。キノコさんが新しい施設に行く車の中でまた大暴れしてるらしいよ。」

ここからは、姉とキノコさんに同行していた相談センターの女性職員との電話でのやり取りです。

この女性職員、全く表情を変えないちょっとシャイなヤッチには苦手なタイプ。

ヤッチは彼女のことを陰で『能面女』と呼んでいます。

能面女の声からスタートです。

女性職員:「今、お母様が車の中で暴れていて、家に帰りたいと言うことを聞いてくれないんです。動く車から飛び降りようとしたりまでするんですよ。お姉さまどうしたら良いでしょうか?」

姉:「はあ!?なんでそんなこと私に聞くんですか?家に帰りたいと言ってるのなら、家に連れて行ってあげたらいいんじゃないですか?家には弟がいますから、家のカギは開けてくれると思いますよ。」

女性職員:「今、上司とも電話したのですが、弟さんは精神的にも落ち着いてらっしゃらない(ヤッチと支援係長とのバトルのこと)ようだし、虐待者でもあるので…。」

姉:「落ち着かないのはあんたでしょ!弟なら大丈夫!私が120%保証します!」

こう言って姉は電話を切ったようです。

これが、お昼を少し回ったころでしょうか?

時間は定かではありませんが、昼の2時近くだったと思います。

姉からまた電話が入ります。

完璧に会社での勤務態度の査定に響きそうな状態ですが…。

姉:「ママが脱走したらしいよ!今○○駅に向かってるらしいよ。支援係長がその駅で張ってキノコさんを捕まえようと待ち構えているから…。○○駅なら家の近くだから、家に戻ってくるかもしれないから、準備しておいてね!よろしく!」

中々キノコさんにしては大胆な行動に出たものです。

ヤッチもキノコさんが家に戻ってくるのではないか!?

高齢者相談センターの職員がどこかで家の近辺で張り込んでやしないか!?

玄関の戸を開け、周囲を見回します。

しばらくすると、玄関ではなく、裏のサッシの窓を叩く音が聞こえます。

ヤッチが玄関から外に出て、サッシの窓の方に確認に行きます。

そこに立っていたのはまぎれもなく、キノコさんです。

ヤッチ:「おかえりなさいませ。疲れたでしょ?早く家に入りな。」

キノコさん:「あいつらつけて来ていないかしら?」

ヤッチ:「つけて来ても、家に入ればこっちのもんだよ。入るようなことが有れば、建造物侵入で通報すればいいさ。」

キノコさん、かなり興奮気味です。

ヤッチ:「昼飯食べたのか?」

キノコさん:「食べた。食べた。あいつらのいる前でラーメン屋に入ってやったわ。」

かなり興奮気味ではありますが、キノコさんの話をまとめると以下のような具合になります。

まず、キノコさんが保護されていた施設に、高齢者相談センターの職員3人が新しい養護老人ホームに移送するため、車でキノコさんを迎えに来ます。

この中の一人が能面女で、後は男女一人づつ。

キノコさんは自動車に乗るように言われます。

キノコさん:「どこに行くの?」

職員:「これから生活していただく、新しい施設です。」

この時の心境はどうだったかはわかりませんが、キノコさんは自動車に乗ります。

車に乗っているうちに、以前見学に行った施設だと気づきます。

キノコさんは見学に行ったとき、その施設の印象を『いいけど、息子や娘の意見を聞かないと入るかどうかは決められない。』と言っているそうです。

移送先の養護老人ホーム(?)の入り口付近に到着です。

キノコさん:「ここに私は入るなんて言った覚えはないわよっ!帰らしてちょうだいっ!」

キノコさんが暴れ出します。

たぶん能面女から姉への電話はこの辺りかと…。

キノコさんの話では、あいつらに閉じ込められたと言っています。

自動車の窓を叩いて周囲の人に助けを求めたようです。

しかし、施設の入り口付近…。

おそらく認知症の人が騒いでいるのだろうくらいにしか思われなかったのかもしれません。

通行人は見て見ぬふり…。

汗だくになりながら、自動車から出ようと試みたそうですが、扉を開けてもらえなかったようです。

そうこうしているうちに、自動車の中にいた男性職員がトイレに行きたいと言い出したので、キノコさんも私も行きたいと言ったそうです。

施設の中のトイレを使用しようと施設の入り口に向かいます。

当然、能面女も一緒についてきます。

ちょっとした隙に、キノコさん走り出して逃げ出します。

まあ、年寄りの走る速度はタカが知れています。

職員が追いかけてきます。

でも、高齢者虐待防止法を意識しているのでしょう…。

キノコさんの身体をつかんだり、引き戻すようなことはできません。

ピッタリとキノコさんをボディーガードのようにつけ回します。

キノコさん、土地勘のないところでバス停を発見。

行き先がキノコさんの知っている駅だったので、これに乗り込みます。

職員は説得を続けながら、ボディーガードも続けます。

終点の駅に着き、今度はキノコさん、ラーメン屋に飛び込みます。

ボディーガードは店内に入らず、外で待機…。

この時、キノコさんは外にいるボディーガードに見えるように、食べたくもないラーメンを1本ずつすすったようです。

そして、店のお兄さんにタクシーを呼ぶように耳打ち…。

こんなエネルギーがキノコさんにもあったのだとヤッチもちとビックリです。

タクシーが店の前にピタリと着きます。

キノコさんが乗り込もうとするとボディーガードも乗り込もうとしたそうな…。

キノコさん:「この人たち、私をだまして施設に入れようとしているんです。運転手さんこの人たちを乗せないで!行き先は○○駅南口!」

『○○駅南口』を耳にしたボディガードは多分センターにいる支援係長に連絡したものと思われます。

センターからの方が○○駅南口は近く、支援係長が先回りできます。

支援係長がやはり先回りしたようです。

でも、キノコさん、○○駅には向かわず、自宅にタクシーで舞い戻ったというわけです。

まだ、キノコさんからの話だけですが、キノコさんは高齢者支援センターの人間に騙されたと言っています。

保護にアルツ家に職員が来た時も「二、三日お休みしましょう。」と連れ出したと言っています。

保護の時に、ヤッチに虐待が有ったと言っていないと…。

しかも、エスケープの途中に職員の一人に

『あなたはお金が無いんですよ。帰る家なんかないんですよ。犯罪者の家に帰るんですよ。』

と言われたそうな…。

とにかくお嬢様育ちのキノコさんにとって、『お金が無い』を強調されたのが相当腹立たしかったようです。

かなり興奮状態なので、この話が第三者が聞いてどうかは別として、息子としてはキノコさんの言っていることを信じてあげたいと思っています。

またしても、言った言わないの水掛け論が噴出しそうですが、今日の老人のエスケープはなかなかさすがです。

ちなみに、キノコさんの手首のあざが気になります…。

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2012/03/28 | コメント (19) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

成年後見制度~その4

2012/11/09 (金)  カテゴリー: 成年後見制度
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君の成年後見人が決まりました。

前回の記事で書かせてもらった通り、やはりアルツ君の成年後見人は司法書士さんです。

[関連記事]

アルツ家が居住している自治体の区がこの成年後見制度の申立てを家庭裁判所に行っていたわけですが、申立て通りの結果となりました。

区と言っても、実際にアルツ君の成年後見制度に関しての事務をやっているのは、アルツ君を高齢者虐待防止法により保護した高齢者相談センター(地域包括支援センター)です。

高齢者相談センターがいつ申立てをしたのか、正確な日付はわかりませんが、アルツ君が特別養護老人ホームの入所した頃であることは間違いないと思います。

そうなると、アルツ君の入所が5月ですので、成年後見人が決まるまで、手続きだけで半年は要したことになります。

ヤッチはこのことを姉からの電話で知りました。

まだ、詳しいことは何もわかりません。

一昨日の晩に姉から電話をもらいました。

姉:「高齢者相談センター(地域包括支援センター)から電話が有って、パパ(アルツ君)の後見人が決まったのよ。」

ヤッチ:「やっぱり、司法書士の先生かい?」

姉:「そう、司法書士さん。それで明日、その司法書士さんがパパに挨拶に行くって言っているのよ。」

ヤッチ:「で?」

姉:「もちろん、高齢者相談センターの人がその後見人になった司法書士さんを連れて来るらしいんだけど、時間が午前なのよ…。」

ヤッチ:「二人で来るっていうことだね!?で、何時なの?」

姉:「一応、朝10時っていう約束なんだけど、私、どうしても会社抜けられそうもないから、あんた行ってくれない!?ホントに悪いんだけど…。」

ヤッチ:「それは構わないけど、俺が行っても大丈夫?」

ヤッチは虐待者本人(ヤッチ)と後見人が会って良いものかちょっと戸惑いを覚えます。

(-_-;)

姉:「高齢者センターの人には『弟が立ち会っても良いか?』って訊いてあるからそれは大丈夫なんだけど…。」

ヤッチ:「なら、行って来るよ。旦那さんの所(特別養護老人ホーム)で当然会うんだよね!?何か用意しなきゃならないものは有るの?」

姉:「いや、何もいらないわ。ただ、全く顔を知らない人がいきなりパパのところに行ったら、またパパ、興奮して怒鳴ったりしないかそれが心配なんだわ…。」

ヤッチ:「なるほど…。」

姉:「司法書士さんとは当然パパは初対面だけど、高齢者相談センターの人は○○さんだから、パパは覚えてるとは思うんだけど、あんたやママのこと忘れちゃうくらいだからね…。」

高齢者相談センターの○○さんというのは、アルツ君が保護された当初からお世話になっている職員さんで、アルツ君が保護されている期間中もドクターのところへ自動車で送迎をして下さった方でも有ります。

なのに、アルツ君、その職員さんを『運転手』呼ばわりし、今の特別養護老人ホームに入所が決まった後も、この職員さんの話をすると、大変失礼な話ではありますが、明らかに『大嫌い』を口にします。

ヤッチとしては、アルツ君の『覚えている』ことの指標になるので、『良し』としていますが、職員さんにこのことが耳に入ったら、気を悪くすることでしょうね…。

(-_-;)

ちょっと話が逸れましたが、姉は話を続けます。

姉:「詳しいことは、後日先方(司法書士さん)に時間を作ってもらって、話をするつもりでいるんだけど、とにかく、パパがまた変に興奮したり、不安になったりするのが心配なんだわ…。」

そうなんです…。

アルツ君が保護されている時は、かなり感情が高ぶり、混乱や興奮していたご様子…。

姉はそれを思い出し、そのことを心配している様子です。

ヤッチも、もちろん落ち着いてきているアルツ君が再び混乱することは嫌です。

ヤッチ:「了解。わかったよ。とにかく旦那さんの所に明日行って来るよ。」

成年後見人が決まったことで、いろいろと問い正していかないこともたくさん出てきました。

アルツ君は特養(特別養護老人ホーム)に入所が決まり、そこに現在お世話になっているというだけで、介護保険を利用するとはいえ、アルツ君含め、他の家族が、どのくらいアルツ君の自己負担があるのかも知らないし、ましてや実費分もわかりません。

これに司法書士さんの報酬が加わるとどうなる事やら…。

(・ω`・?ハテナ?

さらに請求がどのような流れで行われ、事務手続きがどういうふうに行われているのか、これまで自治体そのものが中に入っているため、我々が関与できないので、それらのことも全くわかりません。

いくら、高齢者相談センターが『心配なさらなくて大丈夫です。』とおっしゃられても、正直何が大丈夫なのかがわかりません。

(つд⊂)エーン

アルツ君は認知症の周辺症状が出ているというのは確かですが、専門の先生の診察はここ長い間受けていません。(施設に主事医がいらして定期的な検診は受けていますが…)

『進行性核上性麻痺の疑い』という診断ですが、これが確定なのか、未だ疑いなのか、はたまたそうでないのかも知りたいところです。

これが、後見人が決まることで、家族の判断で専門医のところに連れて行くことができるのか、それとも後見人である司法書士さんの判断を仰がなくてはいけないのかなど、どうもよくわかりません。

アルツ君には特別養護老人ホーム(施設)、成年後見人、高齢者相談センター、家族など、たくさんの人間がかかわっているので、責任の所在や権利関係もこの機会にハッキリさせておく必要が有りそうです。

実際にはそうバッサリ線引きはできないんでしょうけどね…。

^_^;

色々書かせてもらいたいことはたくさん有りますが、まだ後見人さんと挨拶もしていないし、わからないことをダラダラ書いても仕方がないので、『後日時間を作ってもらう』という姉の言葉を信じて、その話し合いを待って、具体的なことは改めて記事にしたいと思います。

昨日は、こんな事情から、朝からアルツ君に面会に行ってきました。

アルツ君:「あっ!?なんだ?もうそんな時間か?」

ヤッチ:「『そんな時間』ってどんな時間だよ?」

アルツ君:「『そんな時間』は『そんな時間』だよ。もう昼飯の時間か?」

ヤッチがちょこちょこ面会に来ていることを忘れてしまっているアルツ君ですが、いつも午後から面会に来るヤッチが朝から現われたので、なんとなく時間の意識が残っているのかもしれませんねぇ~。

(*^_^*)

ヤッチ:「まだ、おそらく朝ご飯食べ終わって一服っていう時間じゃないの?朝は食べたのか?」

アルツ君:「朝は食べないけど、確か朝飯は食ったような気がするなあ…。すーぐ忘れちゃうんだよなあ…。」

ヤッチ:「でも、忘れちゃうことを忘れるなら、問題有りかもしれないけど、忘れちゃうことを覚えているんだから、悲観することでもないよ。縄もロープもネクタイもいらないよ。」

アルツ君:「シュロ縄(生け垣などに使う木を結ぶための黒い縄)だったら首が痛いぞー!!」

ヤッチ:「水に浸してからならもっと痛いぞ!?用意するか?」

アルツ君:「まだ、死ぬもんかっ!!」

ヤッチ:「今日はさ。これから旦那さんのお世話をしてくれる人が来るんだってさ?」

アルツ君:「俺の世話?そんなもん必要ないじゃないか。」

ヤッチは戸惑いました。

果たして、成年後見人とアルツ君に説明したとしてわかってもらえるかどうか…。

判断能力がないのに後見人が選任されたのに、今のアルツ君には、むしろ判断能力がアリアリで、事情を説明したら、怒り出しそうな気配もあります。

(-_-;)

だましているような感じで嫌な感じですが、少しオブラートに包んだ物言いをヤッチはしてしまいました。

ヤッチ:「これから、何が有るかわからないじゃないか!?法律的なことだとか、俺らに手に負えない時にその先生に助けてもらうんだよ。言ってみれば、旦那さんのお抱えの顧問の法律の先生だよ。司法書士さん。」

アルツ君:「かっー!!俺はまるで会社のお偉いさんみたいだな!?で、その先生とやらは仕事はできるのか?」

ヤッチ:「俺も会うのは初めてだけど、多分庭仕事はできないな!?剪定バサミなんか持ったことないかもよ。」

アルツ君:「それじゃあ、ダメだ。」

ヤッチ:「まあ、会ってみないとわからないじゃないか。とりあえず、10時に来ることになってるから、会ってみようよ。」

アルツ君:「別にかまいませんけど!?どうせ俺はここに居てやることがないんだから…。」

ヤッチ:「そうおっしゃらずに、その先生が来た後は散歩に行こうよ。天気もいいし…。」

アルツ君:「まあ、今日はあったかいからな。で、いつ来るんだ?」

ヤッチ:「(だから)10時。」

アルツ君:「そっか、10時か!?もうすぐじゃないか。」

ヤッチ:「そうだよ。俺はその時間に合わせて来たんだもの…。」

アルツ君:「さいざんすか…。」

ヤッチ:「早いとこ、いつもの日記書いちまおうよ?」

ヤッチは先日このブログでも紹介させていただいた『ちょこっと日記』を取り出します。

[関連記事:『ちょこっと日記』]

アルツ君:「なんだ?日記って?」

ヤッチ:「これこれ。」

アルツ君:「それかあ!?」

今日はページが替って新しく目標を書く欄が空白です。

ヤッチ:「日付とか、名前は後回しでいいから、今後の旦那さんの目標を先に書こうよ。」

アルツ君:「目標ねぇ…。」

アルツ君、ボールペンを持って少し考えていましたが、おもむろに書きはじめました。

アルツ君:「あいよ。書いたぞ。これでいいんだろ?」

tyokotto01.jpg
[アルツ君の日記の内容]

ヤッチ:「あのさ…。この言葉年中言ってると思うけどそれしか頭に無いの?目標っていうより、もう永遠のテーマみたいじゃないか?」

アルツ君:「悪いか?」

ヤッチ:「悪かあないけどさあ…。」

アルツ君:「それより誰か来るんだろ?遅いな?」

ヤッチ:「あっ、ホントだ。ずいぶん遅いな!?10時回ってるぞ!?」

最初は車が渋滞でもしているのかなと思いました。

アルツ君とくだらないおしゃべりを続けて時間を潰します。

でも、11時になっても先方は姿を現しません。

(つд⊂)エーン

アルツ君:「さっき、お前誰か来るって言ったな!?何時だ?」

ヤッチ:「10時…。」

アルツ君が壁に掛かっている時計を見ます。

アルツ君:「10時っていうことはもうとっくに過ぎてるぞ?おい?」

ヤッチ:「どっかに隠れて、旦那さんが時計を読めるかチェックしてるかもしれないな!?」

アルツ君:「三つ子じゃあるまいし、時計ぐらい読めるわい!!」

廊下の外ではお昼ご飯の準備でしょうか、良い香りが漂ってきます。

気がつけば、11時半を回っています。

(-_-;)

しびれが切れ始めているヤッチでしたが、ここで特養の職員さんが高齢者相談センターの職員さんと司法書士さんらしき人物をアルツ君の居室に連れてきます。

特養職員さん:「大変お待たせしました。お二人をお連れしたので…。」

ヤッチは座っていた椅子から立ち上がります。

アルツ君も腰かけていたベッドからゆっくり立ち上がります。

アルツ君:「どうも、どうも!!」

アルツ君、機嫌が悪いどころか、ニコニコ顔でお出迎えです。

ヤッチはアルツ君が怒り出すことをどっかで期待していましたが、何とも拍子外れな感が有ります。

(-_-;)

司法書士さん:「はじめまして!!司法書士の○○と申します。お父さんにお会いできて大変うれしく思っています!!」

ヤッチとアルツ君の二人に名刺を下さった司法書士さんはなかなかのナイスミドル…。

50代後半でしょうか、メタボ体型ではなく、割とスラッとしています。

パリッとしたスーツを着て気難しそうな印象も有りません。

白手袋をさせれば、かなりの得票数を主婦層から獲得できそうな人です。

(^_^;)

ヤッチは自分がアルツ君の息子で有る事を告げ、アルツ君を司法書士さんに紹介します。

アルツ君:「俺は名刺なんか持っていないよ。必要ないから…。」

司法書士さん:「それはもう大丈夫です。お父さんお元気そうですね?」

アルツ君:「まあね!!頭だけが悪いみたいだけどな!?」

司法書士さん:「お身体が元気なのは何よりですよ~。今日はお父さんに挨拶に来たんですよ!?」

アルツ君:「それはそれはご丁寧に…。」

司法書士さん:「詳しいことは後々お話しさせていただくことにして、今日はお父さんと会えてよかった!!これから長いお付き合いになると思いますがよろしくお願いしますね!!」

司法書士さんが手を出し、アルツ君の両手を握りしめ、握手しています。

やっぱり、この司法書士さん、駐車場に選挙カーを停め、助手席には白手袋とタスキを置いて来ているに違いありません。

( 一一)

そんな妄想とともに、ヤッチは今日自分が何をしにここへ来たのかわからなくなってきています。

(-_-;)

アルツ君が興奮するかもしれないと言っていた姉の言葉はアルツ君のニコニコ顔で木っ端です。

(-_-;)

じゃあ、後で散歩に行けば大義名分はできると言っても、もう、じきにアルツ君は昼飯時になり、ヤッチは退散で、散歩に行く時間は残されていません。

(-_-;)

司法書士さん:「お父さん、また私はこちらにお伺いしますから、是非顔を覚えておいてくださいね?」

無謀とも思える司法書士さんの言葉にアルツ君も愛想をふりまきます。

アルツ君:「ええ、ええ。ちゃんと覚えておきますよ!!」

司法書士さん:「それではまたお伺いしますので、私はこの辺で!!」

司法書士さん、『この辺で選挙カーに戻ります。』だったのでしょうか…。

(^_^;)

次の選挙区を回らなくてはいけないので、お忙しそうです。

(^^ゞ

アルツ君とヤッチは立ったまま、司法書士さんの背中を見送ります。

特養の職員さんも高齢者相談センターの職員さんも会釈しながら、居室を出て行かれました。

司法書士さんが居室にいらした時間は推定で5分弱といったところでしょうかね…。

この程度の挨拶だけなら、ヤッチは多分その場に居なくても済んだような…。

(-_-;)

アルツ君の昼飯タイムは刻々と迫って、もう散歩は無理そうです…。

(-_-;)

静かになった居室でアルツ君がぼそりとつぶやきます…。

「ところで、今日はお前、何しに来たんだ?」

確かに…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

…って

誰が…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/11/09 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

特養に入所は幸福なの?

2012/11/13 (火)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
▲ Page Top
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

今回の記事は長編ですので、時間に余裕が有る時に読んでいただけるとありがたいです。

また、自分の勝手な意見を書いておりますので、不快に感じられる方もいらっしゃると思います。

あらかじめ、お断りしておきますよ~。

(^_^)/

さて昨日の東京、午前中は前日から降り続いていた雨でパッとしませんでしたが、午後からはよく晴れて絶好のお散歩日和です。

(o^―^o)ニコ

こんな日はアルツ君と一緒に散歩に行くしかないと思い、アルツ君のところに面会に行ってきました。

いつものようにアルツ君は、廊下の定位置に腰かけています。

アルツ君がヤッチの存在に気づき、一緒に居室戻ります。

居室のドアを開けると、「んっ!?」

相当きついオイニー(臭い)が…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

尿臭ではありません。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ベッドの上にはズボンが置いてあって、きちんと拡げられています…???

ヤッチ:「ズボン汚しちゃったのか?」

アルツ君:「いや、天気がいいから、干してんだよ。」

明らかに怪しい言動…。

(;一_一)

ヤッチはズボンに顔を近づけ、臭いを嗅ぎます。

いつからでしょう…?

こんな事が平気で出来るようになってしまったのは…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君:「お前はいやらしいなあ。そんなとこ嗅いでどうするつもりなんだ?」

ヤッチ:「縄張りの確認だよ。縄張りの。」

オイニーの正体はここだと思ったのですが、どうも見当違いだったようです。

(〟-_・)ン?

股のところに手も入れてみましたが、濡れていません。

(;一_一)

ヤッチ:「おかしいなあ~??」

アルツ君:「何がおかしいんだ?そんなところ探ったって金なんか出てきやしないぞ!?」

ヤッチ:「ん~。確かに…。帯を切っていない札束が出て来るのかと思ったんだが…。」

アルツ君:「そんなもんが有るわけないだろっ。」

なぜ故、ベッドの上にズボンが拡げられていたのかは謎のままでしたが、トイレ(洋式)を覗くとオイニーの正体がわかりました。

便器も便座も汚れています。

トイレの中の入ってすぐの左手にポリの汚物入れが有り、そこに履いた紙パンツを入れるようになっていますが、フタがちゃんとしまっていません。

フタを開けると、しっかりとブツの入った紙パンツが…。

居室の中にあるトイレと居室の空間はカーテン一枚で区切られているだけです。

足元の方はスカスカで、誰かが入ってればすぐにわかるような構造です。

それゆえに、ブツのオイニーが居室にまで広がっていたようです。

と、

その時!!

ヤッチ、危うく転倒しそうになります!!

施設で借りたスリッパの足が滑ります!!

光の加減でトイレの床が濡れていることに気づかなかったのです…。

ε-(゚д゚`;)フゥ...

幸い、尻餅をつくのは免れましたが、もし、これがアルツ君だったらと…。

いやいや、ゾッとします…。

ε-(゚д゚`;)フゥ...

ヤッチ:「旦那さん(アルツ君)、今日はトイレの中、雨降ったのか?」

アルツ君:「いや知らないぞ!?なんでだ?」

ヤッチ:「いやさ…、トイレの中洪水だからさ…。」

アルツ君:「雨漏りでもしてるんだろ!?」

ヤッチ:「この辺は黄色い雨が降るのかなあ…。」

ヤッチはトイレットペーパーで床を拭きながらつぶやきます。

推測ではありますが、紙パンツにブツを漏らしてしまったアルツ君が便座に座ります。

どうにか自分で処理しようと、ブツ入りパンツを脱ぎます。

汚物入れと便座とは若干の距離が有り、便座からお尻を浮かせて手を前に出さないと届きません。

便座から腰を浮かせ、紙パンツを捨てようとアルツ君が前かがみになります。

基本注水姿勢を離れ、アルツ君のホースが便座から外れます。

本来、アルツ君のホースは白い陶器がターゲットでしたが今度はフローリング床へとターゲットを変えます。

ブツ入りパンツの汚物入れへの投下が最大目標であったアルツ君は自分のホースから散水が始まっていることを忘れます。

アルツ君が気づいた時は『なんでこんなに床が濡れているんだろう?』の図式です。

もしかすると、ベッドの上に拡げられたズボンは、アルツ君がトイレに入る前に脱いだのかもしれませんねぇ…。

結局、事件は鑑識に回すことなく、脱いであったズボンもランドリー送りにしてしまったので、事件は迷宮入りです。

(^^ゞ

ヤッチはトイレを掃除し、アルツ君に散歩に行こうと切り出します。

ヤッチ:「天気がいいから、表に散歩行こうよ。」

アルツ君:「行ってもいいけど、(外は)何にもないんだよなあ~。」

ヤッチ:「そう言わずにさあ…。(遊歩道にある)竹藪に札束が落ちてたら、二人で山分けしようぜ。」

アルツ君:「ちぇっ。タケノコだって出てやしないぞ。」

一応、散歩に出る前に紙パンツが汚れていないかの確認をし、アルツ君に一声かけます。

ヤッチ:「トイレに行かなくても大丈夫そう?」

アルツ君:「大丈夫ですよん!!俺は三十年くらいトイレに行ってないからな!?」

ヤッチ:「アイドル気取りだなあ!?八十いくつのアイドルなんて聞いたことないぞ。」

アイドルの話を理解できなかったアルツ君に上着を着てもらい、散歩に出かけます。

階下にエレベーターで降り、受付のお姉さんに『散歩行ってきま~す!!』と声をかけ、自動ドアを開けます。

外に出て10メートルも歩かないうちにアルツ君が急に立ち止まります。

アルツ君:「ちょっと待った!!」

ヤッチ:「何だ!?!?オール電化か?告白タイムか?」

アルツ君:「ダメだ!!トイレに行きたくなっちゃった!!」

アルツ君のただならぬ表情にヤッチもビックリします。

多分、1階にもトイレが有るはずなんですけど、探している間に間に合いそうもないフン囲気…。

(゚∀゚ ;)タラー

ヤッチ:「自分の部屋まで戻るか?」

アルツ君:「ああ、その方がよさそうだ!!」

実際、紙パンツは履いているんですけどね…。

ヤッチ:「部屋までちょっと距離が有るぞ。大丈夫か?」

アルツ君:「そんなもん、わかるもんかよ。戻るぞ!!」

何で上目線なんでしょう???

受付を抜け、エレベーターの前まで来ると、ちょうどタイミングよく、扉が開きました。

ヤッチ:「ラッキー!!乗っちゃおう!!」

アルツ君:「そうだなぁぁぁ。」

二人でエレベーターに乗ると、どこからともなく漂うモカブレンドの香りでヤッチはアルツ君が間に合わなかったことに気づきました…。

(ll-艸-)ァリャリャ

でも、間に合わないにしても、アルツ君に排便の感覚が残っているのは、変な話ですが、うれしいところです。

(^^ゞ

居室の有る階に戻ると、カウンターの中にいる施設の職員さんに『出ちゃってるかも話』を告げ、アルツ君と居室の中に入ります。

ヤッチ:「ズボンだけでも脱いでおこうか。すぐにここ(施設)の人が来てくれるから。」

アルツ君:「…。」

ヤッチがちょうどズボンを脱がし終わったところで男性職員さんが居室にバケツを持って駆け付けます。

職員さん:「○○さん(アルツ君)、トイレに入ってそこ(便座)に座っちゃいましょうか?」

アルツ君:「ここに座ればいいのか?すまんねぇ…。」

職員さん:「いえいえ…。」

この男性職員さん、実に手慣れたもので、座っているアルツ君の紙パンツのサイドを手で引き裂き、スルスルっとパンツを剥ぎ取り、ブツの入ったパンツを持ってきたバケツに放り込みます。

さすが、プロです、実に早い。

( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

と、ここまでは良かった…。

(-_-;)

施設で介護をの仕事をしてらっしゃる方からみたら、極々ありふれた光景で、当たり前のことなのかもしれません…。

(-_-;)

職員さん:「〇〇さん、おしりを拭きますから、少し腰を持ち上げられますか?」

アルツ君:「大丈夫だよ。」

アルツ君が立ち上がってしまいます。

この姿勢で良いのかどうかは別にして、男性職員さんがアルツ君のおしりを拭きます。

職員さん:「あっ。」

男性職員さんがアルツ君のおしりを拭きながら小さな声を漏らします。

??

職員さん:「○○さん、おしり痛くないですか?」

アルツ君:「別に…。」

男性職員さんがヤッチの方に顔を向けます。

職員さん:「脱肛(痔)が有りますね!?」

ヤッチ:「もしかすると、寒くなって来たから出てるかもしれませんね。」

職員さん:「前々から有りましたか?」

ヤッチ:「はい、主治医から注入軟膏をもらって入れている時期もありましたよ。」

アルツ君の病状や健康状態に関しては、アルツ君が高齢者虐待防止法で保護された後に、ここ特別養護老人ホームではなく、高齢者相談センター(地域包括支援センター)の職員さんにすべての情報をこちらから出しています。

当然、高齢者相談センター(地域包括支援センター)という行政の手で、ここ特養にアルツ君の入所を決めたのですから、そういった情報もすべて特養側に伝わっているものだとばかり思っていました。

職員さん:「それは初耳だなぁ…。」

ヤッチからすれば、アルツ君はこの特別養護老人ホームに入所してから半年は経とうかいうのに、アルツ君のおしりを拭いたことがなかったという方が驚きです。

(。・´_`・。)エ-

毎日ではないにしたって、半年もの間のうち、何回かアルツ君のトイレの世話をしてればそのくらいのことは見えてきそうなもんです…。

(。・´_`・。)エ-

職員さんが紙パンツをアルツ君に履かせ、アルツ君はトイレから出てきて、アルツ君のズボンを持っているヤッチの方に戻って来ます。

アルツ君はヤッチの目の前に有った椅子に腰を下ろします。

ホッとしたのか、疲れてしまったのか表情がイマイチさえません。

(・・;)

ヤッチはアルツ君が履いていたズボンのすそをたぐり寄せ、ズボンを履かせる準備です。

男性職員さんは後始末をしながら、ヤッチに話しかけます。

職員さん:「最近、○○さんが転倒したりするのは、排便との関係が有るのかもしれませんねぇ…。」

実は最近になってアルツ君、キノコさんが面会に来ているときに、職員さんの目の前で転倒しています。

この男性職員さんの目の前だったのかはわかりませんが、施設内のことだったので、大勢の職員さんがアルツ君に駆け寄ってきたそうです。

幸い、ケガもなく大事には至りませんでしたが、この男性職員さんは多分このことをおっしゃっているのでしょう…。

ヤッチ:「ほほ…。なるほど!?」

職員さん:「普段、あまり動かれない方が急に立ち上がったりすると、腸は動きますから、そういったことでバランスが微妙に崩れ、それが転倒につながったりすることってよく有る事ですから…。」

ヤッチは介護となると、キノコさんとアルツ君しか知らないので、他の被介護者(介護される側)のことは全くわかりません。

歩行によって腸が動いて排便が促されるというのは自分にだって当てはまるので十分理解できますが、これが転倒につながることってホントなのっていう印象です。

(-_-;)

ヤッチ:「まあ、そういうこともあるのかもしれませんが、父の場合は進行性核上性麻痺ではないかとドクターから言われているので、もしこれが確定だとすると、眼球障害が出て、転倒のリスクが高まるとは言われていますが…。」

アルツ君の目の前でこの会話は正直したくは有りませんでした…。

(-_-;)

あまりに、咄嗟に話しかけられたもので、こっちにも外へ出て話そうという余裕が有りませんでした…。

m(__)m

職員さん:「キノコさん(実際には実名です)が、面会の時に色々と食事をご自宅から用意して○〇さんに食べてもらうことは結構なことですが、○〇さんが糖尿だってことをご存知ですか?何を食べさせたのかをこちらとしても把握したいので、おっしゃっていただかないと…。」

カチンッ!!

この辺からヤッチ、完全にお怒りモードに突入です。

(*`д´)

もちろん、アルツ君の目の前です。

平静を保とうと努力します。

しかし、動揺を隠せないことが自分でもはっきりとわかります。

その証拠にしゃべりながら、座っているアルツ君の足元で、ヤッチはアルツ君にズボンを履かせようと、アルツ君の両足をズボンにくぐらせ、たぐり上げましたが、後ろ前で有る事に気づきます。

(。´・д・)エッ

ヤッチ:「えっ…。糖尿ですか?それこそ初耳だなぁ…。アルブミン値が若干低めで貧血に気をつけるように言われてはいましたが…。」

[関連記事:老人健診]

職員さん:「そうです。確か糖尿が有るって聞いています。」

アルツ君がまだヤッチやキノコさんと生活している頃で、しかもヤッチの情報は1年以上も前のことですが、その時の老人健診では糖尿の疑いを心配していましたが、糖尿はないと主治医から言われていました。

後でわかったことですが、今年の9月20日にこの特養で健診が有りましたけど、この検査結果を知らされているものは家族には誰もいません。

何で施設の職員さんだけが知っていて、家族は知らないんですかねえ!?

[関連記事:認知症の記憶のメカニズム]

だいたい、ヤッチはアルツ君のところに面会に行くたびにボタモチを持って行っているんですけど…。

(-_-;)

ヤッチ:「御存知かどうかわかりませんが、先日(アルツ君の)後見人が決まったところです。しばらく専門医の診察も受けていないので、診察を受けたいなと思っていたところです。ただ、家族が勝手に連れて行って良いものか…。包括(高齢者相談センター)との兼ね合いもあるので、後見人さんや包括の方と話をしてからそうしたいと考えてはいるんですけど…。」

職員さん:「そういうことは御家族さんの方でやっていただかないと…。我々は何か有って、後から何かをするっていうことはできますが、先回りして何かをするということはできませんから…。」

?????

【ヤッチの心の中】
(ここから色文字部分はヤッチの心の叫びです。↓)

おいおい、ちょっと表に出ようか?

じゃあ、何かい?

親父が転倒した後に救急搬送や葬儀屋の手配はするけど、親父がもし転倒したとしても責任は無いよって言いうのかい?

『先回り』の責任逃れは得意なんですねえ~。

ははあ、それで俺が言わないと、3回に1回くらいは親父の部屋のトイレのトイレットペーパーが品切れなのかな!?。

サービスのいい店屋だったら1時間おきにチェックシートに自分のサインを書いてるけどね!?

こっちが親父を面倒診てもらっている負い目から何も言えないことをちょっと勘違いしてやしないかい?

こっちは『いじめ問題』に近いものすら感じているんだぜ。

こっちから文句を言えば、親父に危害が及ぶんじゃないかと低姿勢でいることをそろそろわかった方がいいと思うよ。

そりゃさぁ…。

制度上の問題で人手が足りなくて、すべてをカバーできないことはわかるよ。

でもさ、与えられた仕事をこなすことだけで、仕事に生きがいなんて感じられるのかなぁ…。

仕事のスキルだけ高くてもこの仕事は務まらないんだと思うんだけどな…。

凡人には気づかない何かを気付いてはじめて介護って言うんじゃないのかい?

俺は『介護』って言葉は好きじゃないし、多分仕事としての介護は務まらないと思うけどね…。

俺が介護される方の立場だったらで考えようか!?

スキルが有って寸分の狂いもなく世話ができる人間とスキルは多少劣るけど笑顔で接してくれる方のどっちを選ぶかって聞かれたら、間違いなく笑顔を取るかな…。

余裕が無くて、仕事しているときの顔がいつも引きつってるよ~。

自分の心に余裕がないから、他の人にも余裕をもって接することができないんじゃないんですかねえ~。

自分の身内が介護施設に入らなきゃいけないって言う時に果たして、胸張ってここにしようって言えるのかな…???


とまあ、『怖い』、『恐ろしい』、『不愉快』、『偉そう…』とお叱りを受けそうですが、これがヤッチの本性であり、ホンネです。

(●`w´●)ニァ・・



ヤッチ:「そうですか…。わかりました。お手数かけます。」

努力して男性職員さんに申し上げた言葉はこの言葉です。

(-_-;)

職員さんにも空気が伝わったのかもしれません…。

話題がかわります。

職員さん:「ところで、○○さんは、お正月は自宅に戻ってご家族と一緒に過ごされないんですか?ここに居る利用者さんの多くは、皆さんそうしている方が多いですよ。○〇さんのような(分別がまだつく)方だとそういうこと(家に帰れないで寂しいと思うこと)ってわかってしまうと思いますよ。外泊の許可を取れば家に帰ることもできますから…。」

【ヤッチの心の中リターンズ】
(ここから色文字部分はヤッチの心の叫びです。↓)

あの…。

(-_-;)

ここで『わかってしまう』、『わからない』の話をされても…。

本人がすでに目の前に居るんですけど…。

もうバレバレなんですけど…。

(-_-;)


アルツ君の足元でひざまずいているヤッチがアルツ君の顔を見上げると、アルツ君がヤッチにはまだできない『への字口』をしています。

この顔が焼き付いて昨晩はよく眠れませんでした…。

(つд⊂)エーン

いつものヤッチならおそらく色文字の部分はハッキリ言葉に出して言っていると思います。

でも、どこかで『虐待者』のレッテルを貼られていることを意識して、ブレーキをかけます。

自分はそうではないと思っても、世間はそういう目では見てくれないと思ってしまうのです。

信用を落としてしまった人間が信用されるまでには時間が必要なのかもしれません。

姉からも、言いたいことは一回姉に相談してからにしてくれとも言われています。

(-_-;)

[関連記事:高齢者虐待防止法]

もちろん、今回書いた記事ですが、介護職に就いていらっしゃる方すべてを批判しているわけではありません。

施設全般について、批判しているわけでもないということもご理解いただければありがたいです。

あまりこのことに回りくどく触れてしまうと、ご覧になられている方をさらに不愉快にさせてしまうのでこの辺で失礼したいと思います。

m(__)m

この後日談としては、施設常駐の看護師さんにアルツ君のおしりの脱肛のことを伝えました。

今週の金曜日に定期的なこの施設の主治医の診察が有るので、診てもらうようにするとの返事をいただきました。

さらに、男性職員さんの対応についてですが、その日の夜にアルツ君のところに面会に行った姉から施設にクレームを言ってもらい、姉から『父の目の前でこういう話をされて甚だ遺憾である』と施設の事務所で、今回の職員の上司らしき人物に言ってきたとの事です。

施設側からは『申し訳ありませんでした。』、『職員によく言ってきかせます。』、『何かございましたらどんなことでも結構ですので、すぐにおっしゃってください。』と言われて来たそうです。

ヤッチも電話をくれた姉に宣言しました。

「今度(何か有ったとき)は俺が直接、事務所ドアを叩くよ!!」

ヤッチ

○○○(合計すると20の数字!?)です…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

乱文もご容赦…。

m(__)m


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2012/11/13 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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