site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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脂肪腫の摘出と脂漏性角化症

2013/09/13 (金)  カテゴリー: ヤッチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君の退院後ですが、前記事のコメント欄にも書かせていただきましたが、その後は特に大きな問題なく過ごしているようです。

小さな問題といえば、便秘が有る事くらいでしょうか。

前回、面会に行った際に、施設の職員さんからこのことを知らされました。

職員さん:「お父様なんですが、このところ排便が無いようでして…。今日で、マイナス5日なんですよ…。」

関係の仕事をしていらっしゃる方からすると、この『マイナス5日』はよく使う表現かもしれませんが、ヤッチにはこの言葉がおかしくて仕方ありませんでした。

『マイナス5日』って…。

じゃあ、5日前より大きなのをすれば、『プラス1』とか『プラス2』になる!?

昨日も面会に行ってきましたが、アルツ君、便秘薬のおかげで、どうやらこの『マイナス5日』をリセットできたようです。

よくよく聞くと、どうやら『マイナス5日』の時点から、小出しにチビチビと出していたそうです。

(^_^;)



さて、アルツ君の入院騒ぎで書こうと思っていた記事が先送りになってしまっていました。

ヤッチの左のおでこにできた脂肪腫と右の頬(ほお)にできた粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)の摘出の手術の事です。

後でご説明しますが、これ、実は粉瘤腫というものではありませんでした。

m(__)m

認知症や介護の記事ではないので、期待して訪問して下さった方にはつまらない記事かもしれませんが、『明日のわが身』の内容かもしれませんので、ご覧いただけたらと思います。

また、いつにもに増して長編になりそうなので、スマホやタブレットを放り投げるような事が有っても、自己責任ということでお願い申し上げます。

手術はさかのぼること、『約マイナス一か月』の2013年8月19日(月)です。

事前にMRI検査や血液検査は済んでいて、摘出の手術は日帰りの手術です。

抜糸は1週間後の8月26日(月)で、手術で摘出した腫瘍は病理検査に出されることになっていて、この結果が出たのが、9月09日(月)です。

摘出術(切除、摘出、縫合) 8月19日

↓ 1週間後

抜糸 8月26日

↓ 2週間後

病理検査結果 9月9日


手術当日はまだ残暑の厳しい日で13時から…。

ヤッチは大学病院の手術室に直接来るように言われていたので、早目に昼食を摂り、13時より早めの時刻に到着します。

手術室と言っても、多分何室か有るのでしょう…。

大きな扉がイッパイあります。

でも、『手術中』と表示されているところは、一つも見当たりません。

少しフロアの奥まで行くと、小さな受付のようなものがあります。

受付窓口そのものは小さいですが、覗き込むと窓口の奥は広く、手術着を着た看護師さんらしき人達が忙しそうに動いています。

窓口に座っていた女性の方にヤッチは声を掛けます。

ヤッチ:「今日、日帰りの手術をしていただくことになっている者ですが…?」

そう言いながら、ヤッチは診察券と予約票を女性に手渡します。

この女性もおそらく看護師さんだと思いますが、手術着を着て、頭には帽子を被っています。

食品工場などでも見かける髪の毛を落とさないようにするための帽子です。

この帽子の正式名称を何と言うのか知らないので、ご勘弁下さい。

形状といえば、パーマ屋さんに行って、パーマをかける時に被るものと同じで、被らない状態では、クラゲみたいなやつです。

おそらくディスポーザブルと思われ、不織布でできています。

看護師さん:「はい。左手に『手術待合室』というのがございますので、そちらでお待ちください。後ほど案内の者がそちらにお伺いします。」

ヤッチ:「わかりました。よろしくお願いします。」

案内された待合室向かいます。

3人掛けの長椅子だけが置かれた小さな個室で、中には誰も居ません。

ヤッチは長椅子に腰かけ、自宅から持って来た本を読み始めます。

本読んでいると、待合室に看護師さんと思われる女性が入って来ます。

受付にいらした女性とは違うようです。

やはり、手術着を着て、例のクラゲちゃんも被っています。

看護師さん:「今日、先生と一緒に担当させていただく、看護師の○○と申します。さっそくですが、手術に関する同意書はお持ちいただいていますか?」

ヤッチ:「はい。持って来ています。」

ヤッチは署名捺印済みの同意書を看護師さんに渡します。

看護師さん:「ありがとうございます。この同意書は、こちらでコピーさせていただき、コピーさせていただいたものを控えとして、そちらにお返しいたしますね?」

ヤッチ:「わかりました。」

看護師さん:「それで、お食事の方はどうなさっていますか?」

ヤッチ:「はい、一人暮らしなので、たまに自分で作ることもありますけど…。」

看護師さん:「…。」

ヤッチ:「いえ、いえ、冗談です。昼食は済ませてきました。」

看護師さん:「そうですか。あと時計やメガネなどは外しておいて下さい。携帯電話も電源を切って、バッグに入れておいてください。」

ヤッチ:「わかりました。」

看護師さん:「あと、着替えはどうされますか?手術着に着替えますか?」

ヤッチ:「着替えなくてはいけないなら着替えますけど?」

看護師さん:「ん~。お顔の手術だから、特に強制するものではないですけど…。」

ヤッチ:「そしたら、着替えるのは面倒なので、そちらで問題なければ、このままの服装でお願いできますか?」

看護師さん:「多分、大丈夫でしょ。では、この帽子だけ被っておいてください。」

ヤッチも看護師さんとお揃いのクラゲちゃんを渡されます。

この日のために、ヤッチは何十年ぶりかのスポーツ刈りです。

レアアースより希少資源の髪の毛をバッサリ…。

バッサリと床に落ちる音が聴こえれば、問題なしですが、多分パサもしくはヒラリだったと思います。

独り待合室で私服姿のまま、クラゲちゃんを被っている姿はかなり滑稽だったかなと…。

パーマ液が浸透するまで、しばし本を読み続けます。

しばらくして、担当して下さるという看護師さんが再び待合室に姿を見せます。

看護師さん:「先生なんですが、今連絡が入って、まだ外来の患者さんの診察が終わらないらしいのですよ。大変申し訳ありませんが、ここで、もうしばらくお待ちいただけますか?」

ヤッチ:「わかりました。」

執刀して下さる先生は形成外科の先生で、事前に診察して下さった女医さんです。

今日の午前中は外来の患者さんの診察を行っている日です。

名指しで呼んだことはありませんが、心の中では、いつもM子先生とヤッチは呼んでいます。

もしかすると、20代と思われる女医さんですが、この年齢にして、名前の末尾に『子』が付くことを考えると、ヤッチのスケベな妄想も膨らんでしまいがちになります。

(-_-;)

旧のお盆休み明けの、しかも月曜日ということで、外来患者さんが多いのかもしれません。

いつも思うのですが、外来診察のあるお医者さんって、いつ昼ご飯を食べているんですかね?

1時間くらい待ったでしょうか…。

M子先生が外来の診察を終えて、手術室にいらしたようです。

看護師さんがヤッチに声を掛けに来ます。

看護師さん:「先生が見えましたので、手術室に入ってください。」

ヤッチ:「わかりました。」

手術室の中は、テレビのドキュメンタリーやドラマで見る光景と一緒です。

大きなライトやら、得体の知れない機材がたくさん並んでいます。

看護師さん:「お顔の小手術とのことですが、大げさな設備でビックリされたでしょう?」

ヤッチ:「そうですね…。」

看護師さん:「荷物はこちらに置いて頂いて、手術台に仰向けで寝て下さい。」

ヤッチ:「わかりました。」

ヤッチは言われた通り手術台に寝ます。

看護師さん:「一応、血圧と心電図計を着けさせていただきますね。手術中にも自動で何度か血圧計が動きますので、びっくりしないでくださいね。血圧は普段高い方ですか?」

ヤッチ:「はい、高いです。(即答)」

看護師さん:「降圧剤は飲んでいらっしゃいますか?」

ヤッチ:「いえ。気合で下げようと思っていますが、なかなか下がりません。塩分を控えめにしているくらいかな…。」

看護師さん:「そうしたら、最初は普段よりももっと高くなってしまうかもしれませんね~。」

ヤッチ:「はい…、女性の前ではさらに…。」

M子先生が手術室に入って来たようです。

M子先生:「こんにちは。すいません、遅くなってしまって…。」

仰向けに寝ているヤッチの頭の方で声がしたので、ヤッチにはM子先生の姿が見えません。

どうやら、デートなら、なかなか上級者のテクです。

ヤッチ:「お世話になってま~す。」

M子先生が色々と手術の準備を始めているようで、看護師さんと二人で忙しそうにしています。

M子先生:「どうしようか?」

どうやら手術の時に顔を覆う布、覆布(おいふ)の事で看護師さんと相談しているようです。

ヤッチからすると、そんなのいらないよという感じなのですが、口出しするわけにはいきません。

手術する部位が2ヶ所なので、くり抜き部分の位置が問題になっているようです。

M子先生:「もう一か所の方は切ってしまいましょうか?」

看護師さん:「あー、そうですね。おでこを先にするなら、後から頬の方をハサミで…。」

今度はM子先生がヤッチに声を掛けます。

M子先生:「少し大げさかもしれませんが、一応決まり事なので、顔を覆っていきますね?」

ヤッチ:「了解です。」

どうやら、最初に手術するのは、おでこの脂肪腫のようです。

手術台のライトが点灯します。

かなりまぶしいです。

覆布越しでも、ライトが目に入ってきます。

M子先生:「最初にお顔を消毒しますね。少し冷たく感じるかもしれません。」

M子先生は患部の消毒を始めたようです。

消毒が終わると、どのようにヤッチの顔を料理するかのマーキングです。(こっちを先にやったのかな!?)

M子先生:「おでこにシワを寄せてくださいます?」

ヤッチは、目を見開き、おでこにシワを寄せます。

たぶん、シワに沿ってメスを入れるのでしょう…。

M子先生:「ありがとうございます。今度は局所麻酔をおでこに打って行きます。少しチクっとしますよ。」

ヤッチ:「はい。」

M子先生:「何か所かチクっとします。」

ヤッチ:「はい。」

M子先生:「麻酔が効くまで、楽にしていいですよ。」

さほど、くつろぐ間もなくM子先生が再び声を掛けます。

M子先生:「これ、感じます?」

M子先生がおでこを何かでつついているようです。

麻酔が効いていたので、もう全く感覚がなく、どんなものでつつかれているのかもわかりませんし、つつかれていたのかどうかもわかりませんでした。

ヤッチ:「感じません。」

M子先生:「それでは、はじめて行きますね。」

当然のことながら、この辺からは、メスを入れられたのもわからないし、M子先生がどんな作業をしているのかもわかりません。

ただ寝ているヤッチの枕元でM子先生がゴソゴソやっているという感覚だけです。

しばらくすると、痛みはありませんが、少し頭を持ち上げられるというか、引っ張り上げられるというか、そんな感覚が伝わります。

推測ですが、切開したところから、M子先生が脂肪腫を引き出しているのではないかと…。

この感覚は、この後、何回か伝わります。

もしかして、手こずっている…???

また少し時間が経過すると、麻酔が切れてきたのでしょうか…。

時折、チクチクと痛みが走ります。

ヤッチはそのたびに、顔をゆがめます。

おでこの骨を、お箸か何かでこすられているような感覚にも思えます。

M子先生:「痛いですか?」

覆布があるのに、明るいライトのせいで、M子先生にはヤッチの表情がわかるのでしょうか…。

ヤッチ:「ちょっと、チクチクと痛いです。」

M子先生:「それでは麻酔を足していきますね?」

不思議と麻酔の針の痛みは全く感じません。

M子先生:「まだ、痛いですか?」

ヤッチ:「いえ、大丈夫です。」

この後もM子先生のゴソゴソはしばらく続きましたが、脂肪腫の摘出は完了したようです。

M子先生:「取り残しが無いか、確認しますね?」

余談ですが、ヤッチのパソコン、いつも『取り残し』が『鳥の腰』と変換されてしまいます。

(-_-;)

おでこに鳥の腰があるのは勘弁だし、だいたい鳥の腰はどの部分?

ヤッチのおでこに、ニワトリは、いなかったようです。

M子先生:「縫合も済みました。次は頬をやらせていただきますね。身体はそのままで結構ですので、顔だけ少し横に向けられます?」

ヤッチ:「はい。」

この後は、おでこの時と、全く同じ手順で手術が進められます。

頬の粉瘤腫の摘出の手術は、皮膚にできた腫瘍を皮膚ごと丸く切り取ってしまうような感じで、中から取り出すようなものがなかったのか、すぐに終了です。

おでこと頬の手術で、合計で1時間もかかっていなかったのではないかと思います。

最後に看護師さんに手術してもらった箇所をガーゼとテープで固定してもらって、手術は無事終了です。

M子先生:「お疲れさまでした。ゆっくり起き上がってください。」

ヤッチ:「ありがとうございました。」

M子先生:「やはり、おでこの方は(脂肪腫が)骨にくっ付いていましたね。」

MRI検査後の診察時には筋肉や骨には付いていないようなことをおっしゃっていましたが、やはり開けてみないとわからないものですね…。

ヤッチ:「それで、時間がかかっていたんですね。」

M子先生:「そうです。もう少し簡単に取れると思っていたのですが、上手く取らないとですからね…。」

ヤッチ:「お手数を掛けました。」

M子先生:「切除したものを、ご覧になりますか?」

ヤッチ:「あ、はい。是非見てみたいです。」

M子先生:「これです。」

M子先生はそうおっしゃって作業台を指さします。

ヤッチも自分の分身を確認します。

コテッチャンが二つ、作業台の上に並べられています。

ヤッチ:「頬の方はそのままの大きさみたいですけど、おでこの脂肪腫はそんなに大きくないですね?」

M子先生:「いえ、取り出した時はもっと大きかったんですよ。空気に触れて縮んじゃったんです。今の倍近くは有ったかな?」

ヤッチ:「へえー、縮むんですか~???」

相変わらず、興味のターゲットが変るのはヤッチの悪い癖です…。

(-_-;)

M子先生:「こちらは病理検査に出させていただきますね?」

ヤッチ:「はい。よろしくお願いします。」

M子先生:「で、傷口なんですけど、止血はして、糸で縫ってあります。ただ、特におでこの方は取り除いたところが、空洞になっていて、そこに血液が貯まってしまう可能性があります。赤く腫れたりとか、我慢できない痛みがあるなら、すぐに病院にいらして下さい。」

ヤッチ:「わかりました。」

M子先生:「今は、まだ麻酔が効いていて、感覚があまりないと思いますが、醒めて来ると多少痛みがあるかもしれません。痛み止めと抗生剤を出しておきます。抗生剤の方は3日分出しておきますので、痛くなくても3日間は必ず飲んでください。人によって、お腹がゆるくなる方もいらっしゃるので、胃薬も出しておきますので、それも一緒に飲んでくださいね。」

ヤッチ:「お風呂は?」

M子先生:「今日は我慢してください。」

ヤッチ:「明日から?」

M子先生:「明日からは良いですけど、できれば、明日も手術したところには、お水を掛けない方がいいかな!?消毒薬と軟膏のお薬も出しておきますので、夏の暑い時期なので、清潔を保ってこまめにガーゼは交換するようにしてください。」

ヤッチ:「わかりました。」

M子先生:「抜糸は1週間後です。今度はここ(手術室)ではなく、いつもいらっしゃる外来の診察室でやらせていただきます。」

ヤッチ:「わかりました。どうもありがとうございました。」

この後、会計の手続きをして、調剤薬局に足を運びます。

処方された薬(3日分)は以下の通りです。

フロモックス錠100mg(抗生物質)
1日3回毎食後
ロキソニン錠60mg(痛み止め)
1日3回毎食後
ムコスタ錠100mg(胃薬)
1日3回毎食後
0.02%ヘキザック水w(消毒液)
1日1回
ゲンタシン軟膏0.1%(塗り薬)
1日1回

※薬剤名をクリックすると詳細をご覧になれます。


調剤薬局で薬剤師さんから薬の説明を受けます。

ヤッチ:「あれ?そう言えば、消毒液は入っているけど、ガーゼとかテープが入っていないよね?」

薬剤師さん:「病院の先生に電話で確認しましょうか?」

ヤッチ:「いや、多分、まだ手術室にいらっしゃると思うから、電話じゃ、つかまらないかも!?直接、自分で聞いて来ますよ。」

まだ、さほど時間が経っていないので、M子先生は手術室にいらっしゃるはず…。

調剤薬局から大学病院の手術室の受付まで戻ると、予想通り、何かの作業をしているM子先生の姿が見えます。

ヤッチ:「先生、処方していただいた薬の中に、ガーゼとかテープが入っていないんですけど?」

M子先生:「ごめんなさい。申し上げるのを忘れました。ガーゼとかテープは衛生材料なので、お出しできないんですよ~。」

ヤッチ:「そうなんですか…。じゃあ、自分で買うっていうこと?」

M子先生:「すいません。ドラッグストア等でご購入いただけますか?」

そう言えば、以前にもこういうことがありましたね!?

ヤッチが顔面神経麻痺で入院して、片目をまだ上手く閉じられなかった時…。

看護師さんがメパッチクリアなる防水性のテープをシャワー前に、ヤッチの片目に貼って、水が入らないようにしてくれたことがあります。

これを『処方してくれ』と言ったら、『自分で買ってくれ』と言われたことを…。

(-_-;)

保険適用でなくても良いから、こういった衛生材料を実費で分けていただければ良いのにと思うのは、ヤッチだけでしょうか…。

(-_-;)


手術日当日は、麻酔が醒めて来ると、頭に鉢巻をきつく巻かれたような痛みが残りました。

喋ったり、ものを食べて運動範囲が広いはずの頬の方は全く、痛みがありませんでした。

画像は、手術前と手術して縫合したばかりの傷口です。

普段、無精ひげははやしていませんが、写真を撮る時だけなぜか無精ひげ状態…。

(-_-;)

ワイルドなヤッチをお楽しみください。

また、サムネイル表示しようと思いましたが、苦手な方もいらっしゃると思いますので、リンクで表示しています。

ご興味のある方はリンクの文字をクリックしてみてください。

[おでこの脂肪腫]

手術前



手術直後



縫合拡大



[頬の粉瘤腫]

手術前



手術直後



縫合拡大


1週間後は抜糸です。

頬はやはり手術後もまったく痛みもなく、経過です。

おでこは、髪をかきあげたりする動作をすると、患部を中心に髪を引っ張られるような痛みが走ります。

1週間後8月26日、大学病院に行き、ヤッチは待合室でM子先生に呼ばれるのを待ちます。

ヤッチの名前が呼ばれます。

ヤッチはM子先生の診察室をノックします。

M子先生:「その後どうですか?」

ヤッチ:「頬は特に問題なしですが、おでこの方はまだ少し痛みが残っています。」

M子先生:「そうですか…。まあ、それは仕方ないですね。では、抜糸しますので、そこに横になってください。」

ヤッチは診察室のベッドに仰向けで寝ます。

M子先生がヤッチのおでこの傷口を覗き込みます。

M子先生:「まあ、順調に傷口がふさがってきているんではないでしょうか。抜糸しても大丈夫そうですね。すぐ終わりますからね。」

30秒もかからなかったのではないでしょうか。

抜糸完了です。

M子先生はヤッチの抜糸後の傷口に直接テープを貼ります。

M子先生:「後で、お教えしますけど、今貼っているのと同じテープがこの病院の売店に売っています。それを買っていただき、貼っておいてください。」

ヤッチ:「1階の売店ですか?」

M子先生:「そうです。これを貼っておいた方が傷の治りも早いし、日焼け防止にもなるので、しばらくはこれを貼って様子をみて下さい。」

ヤッチ:「わかりました。」

テープを貼り終わると、M子先生がヤッチに今貼ったテープの見本を手渡します。

残念ながら、メールアドレスは書かれていませんでした。

(-_-;)

テープの見本(画像)

M子先生:「病理検査の結果が今日は届いていると思ったのですが、まだ出ていないんですよ~。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

M子先生:「余裕をみて、2週間後なら出ていると思うので、2週間後の9月9日はいかがでしょうか?」

ヤッチ:「はい。私は先生のご都合に合わせていただいて構いません。」

M子先生:「それでは、9月9日の10時30分に予約を入れておきます。」

ヤッチ:「テープはいつぐらいまで貼り続けなきゃ駄目なんですかね?」

M子先生:「最低1週間は貼っておいていただきたいところですけど、それ以降は、家にいらっしゃるときなら、貼らないでもいいですよ。」

ヤッチ:「わかりました。では、また2週間後に…。」

ヤッチはM子先生に言われた通りに、病院内の売店で傷に貼るテープを購入しました。

購入したテープ(画像)

何だか最初は『壁紙みたいだな!?』なんて思いましたが、意外に貼ってみると、皮膚の色に馴染んで、傷も目立たなくなります。



ヤッチの抜糸が済んだあと、この2日後にアルツ君の入院騒ぎ…。

でもこのテープのおかげで、アルツ君に傷がバレずに済みました。

実は、抜糸前はガーゼの上にテープを貼っている状態だったので、まるで試合後のボクサー状態…。

アルツ君が心配すると思い、面会にも行っていなかったんです。

抜糸後、1週間もすると、おでこの傷も特に傷口を触らない限りは、痛むこともなくなりました。

多少、赤みはあるものの、あまり気にならない程度にまでなってきました。

9月9日、病理検査の結果を聞きに行く日が来ました。

いつものように大学病院の待合室でM子先生に呼ばれるのを待ちます。

ヤッチの名前が呼ばれます。

M子先生:「傷の方を見せてもらってもいいですか?」

ヤッチ:「はい。」

[抜糸後2週間目の画像]

おでこの傷口

頬の傷口


M子先生:「うん、これならまず大丈夫でしょう。少し赤くなっていますが、段々これも取れて、傷口も時間の経過とともに目立たなくなると思いますよ。病理検査の結果も出ています。」

ヤッチ:「ありがとうございます。おでこの方は時折、まだ痛むことがあるんですが?」

M子先生:「そうですね。おでこの脂肪腫は筋肉の裏側でしたからね。筋肉を裂いて取ったので、やはりその分、痛むのかもしれませんね。」

ヤッチ:「それをお伺いしただけで、なんか痛いわ…。」

M子先生:「そのおでこの方ですが、やはり良性の脂肪腫でした。悪性ではない脂肪のかたまりです。頬の方は『脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)』でした。」

ヤッチ:「粉瘤腫というお話でしたが、そうではなかったんですね?」

M子先生:「そうですね。粉瘤腫なら袋状のものが皮膚の中に入っていることがありますが、そういうものも無いようでしたので、まず、『脂漏性角化症』で間違いないと思います。」

ヤッチ:「その『しろうせい何とか』というのは?」

M子先生:「皮膚にできる良性の腫瘍で、長い時間日焼けしたりすると、なりやすいようです。今すぐ日焼けをしたから、すぐにできるというのではなく、長い期間紫外線を浴びてきた、その蓄積が大きいかもしれませんね…。」

後で、自分で調べてわかったことですが、この『脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)』というのは、『老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)』とか、『年寄りイボ』とかの別名があり、紫外線の影響や皮膚の老化よってできるもののようです。

皮膚の色に近いものから、ヤッチのように黒っぽいものまであり、シミと違って、少し盛り上がっていることが特徴のようです。

また、年々大きくなって、数も増えて来るとか…。

良性なものなのは、放置しても構わないようですが、大きくなってから切除しようと思えば、切除跡も大きくなってしまう可能性も有るので、手術して取るかは悩みどころですよね…。

M子先生としては、50歳にリーチのかかったヤッチに『老人性』とか、『年寄り』という言葉を使うのは、あまりに微妙な年齢なので、あえて難しい『脂漏性角化症』という言葉を選んだのかもしれません。

また、長時間の日焼けが原因の一つともおっしゃっていましたが、ヤッチの場合は元々肌の色が白く、若い頃はあまり好んで日焼けをする方ではありませんでした。

若い頃からの紫外線を浴びている時間をトータルすれば、もしかすると、一般の人に比べれば、短い時間なのかもしれません。

ヤッチ:「これ(脂漏性角化症)は、年々大きくなってしまうものなんでしょうか?」

M子先生:「個人差や体質的なものがあるのかもしれませんが、大きくなることはあっても、小さくなるという可能性は低いでしょうね。」

ヤッチ:「それじゃあ、小さいうちに取っておいた方が、取った跡が小さくて済むということですよね?」

M子先生:「良性のものであれば、放置でも構わないので、どうしても気になるので有れば、取っても構わないですけど、いずれにしても切って取る場合は、傷が全く残らないというわけではないので…。」

ヤッチ:「実はこめかみ辺りにもこの『しろうせい何とか』ができているんでよね…。先日取っていただいたものよりはまだ小さいんですけどね…。」

M子先生:「そうですね…。」

ヤッチ:「早いうちに、取ってもらおうかなぁ…。お願いすれば、取ってもらえますか?」

M子先生:「はい、どうなさいますか?」

ヤッチ:「うん~、お願いしちゃおうかな~。」

おおいに悩みどころでしたが、小さいうちに取ってしまうことを選択…。

11月に手術の予約を入れてしまいました。

(-_-;)

ヤッチ:「それにしても、何だって顔面神経麻痺以来、顔にトラブル続きなんですかね…。以前はこんなにたくさん、顔に『しろうせい何とか』は無かったような気がするんですけどね~???」

M子先生:「やはり、年齢的なものではないでしょうか…。」

ん…。

M子先生

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[参考]:脂漏性角化症|慶應義塾大学病院 KOMPAS


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2013/09/13 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

顔面神経麻痺後のボツリヌス療法 01

2014/02/10 (月)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

更新をさぼっていましたが、アルツ君は風邪もひかずに元気に特養で過ごしています。

時折、昔手術をした腕の古傷が寒さで痛むことがあるようですが、それ以外は特に変わり無しと言ったところでしょうか。

2億4000万のアルツ君ファンには大変恐縮ですが、今日は私ヤッチの顔面神経麻痺の話題です。

m(__)m

検索サイトから、顔面神経麻痺の事でこのブログにいらっしゃる方が大変多いので、少しでもお役に立てるようにと、ヤッチの備忘録を兼ねて今日はこの話題を中心に書かせていただきたいと思います。

さて、ヤッチが顔面神経麻痺で入院したのが、2012年の5月。

退院後は、入院していた大学病院で、リハビリを一年間。

リハビリを続けている間にほとんど麻痺も無くなり、顔の非対称も解消されて行きました。

しかしながら、口を丸め込む仕草をすると、麻痺していた側の左まぶたが、自分の意志とは関係なく閉じてしまうという後遺症が残ってしまいました。

いわゆる顔面神経麻痺後の病的共同運動というやつです。

一年間のリハビリ後は、おでこの脂肪腫やほおにできた脂漏性角化症を除去する小手術などを受けて、今日に至っています。(顔面神経麻痺とは直接関係ありません。)

今年(2014年)の5月になれば、発症から2年が経過ということになります。

ここまでは、何度もブログに訪問下さっている方には聞き飽きている話だと思いますが、先日、この除去手術のその後の経過を診てもらうため、形成外科を受診してきました。

先日と言っても、先月1月20日の話なんですけどね…。

(^^ゞ

おでこの脂肪腫と頬の脂漏性角化症の除去手術が去年(2013年)の8月なのに、ずいぶん診察まで間が空いていると思われるかもしれませんが、実は、去年の11月にも、左のこめかみ辺りにも脂漏性角化症が大きくなっているのが見つかって、小手術を受けていたんです。

ちょいと切って、縫い合わせるだけの手術で、たいしたことでは無いと思ったので、ブログの中でチラッとお話しをしましたが、記事として大々的に取り上げていませんでした。

m(__)m

で、その間、何回か傷口の治り具合を診てもらうために、大学病院のM子先生の診察を受けていました。

M子先生は形成外科の先生なので、脂肪腫の除去手術などは、おそらくお手の物なんでしょうが、ヤッチは別件で、この顔面神経麻痺後の共同運動が何とかならないか相談していました。

そして、今年(2014年)になって、この大学病院の本院に専門の先生がいらっしゃるということで、M子先生に紹介状を書いてもらうことになっていました。

これも以前にも書いたことですが、ボツリヌス療法を受けるための紹介状です。

ボツリヌス療法というのは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンを注射して、緊張している筋肉を麻痺させ、筋肉の緊張によって起こる眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の症状を改善する治療方法です。

ボトックス®注射を打つという表現の方がピンときますかね。

顔のシワ取りのためにこのボトックス®注射を打つなんていうことが、美容整形外科の広告や女性週刊誌にもよく出ているんではないでしょうか。

顔のシワ取りについては、美容的な意味合いが強いので、ボトックス®注射は健康保険の保険適用にはならないようですが、ヤッチのような顔面神経麻痺後の病的共同運動のような場合は健康保険の適用範囲になるようです。

ボツリヌス菌は、御存知のように、食中毒の原因菌の一つであまりにも有名な細菌です。

そして、ボツリヌス菌はボツリヌス毒素という強力な神経毒を放つため、生物兵器に利用されたりするちょっとおっかない菌でもあります。

後々わかったことですが、ボツリヌス療法に使われるボトックス®はボツリヌス毒素を精製して作られた製剤です。

ボトックス®注射を打ったからといって、ボツリヌス菌が体内に入るわけではないようです。

食中毒を起こして体内でボツリヌス菌が繁殖することも無いようです。

そう聞いても正直まだ怖いですが…。

(^_^;)

またボトックス®というのは、登録商標で、アメリカのアラガンインコーポレーテッド(米国アラガン社)が開発し、日本でこの登録商標の使用が許可されているのは、アラガン・ジャパン株式会社(アラガン社)とグラクソ・スミスクライン株式会社(グラクソ社)のみだそうです。

(注)
ボトックスの文字の後に登録商標マークの『R』を付していますが、ブラウザによっては、正常に表示されていない場合があります。その際は置き換えてご覧ください。

余談になりますが、顔のシワ取りに使用されるのは、正確にはボトックス®ではなく、ボトックスビスタ®という製品で、日本では現在アラガン社のみが販売しているようです。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)というのは、目の周りの筋肉が痙攣して、目が開けにくくなったり、まばたきが上手くできなくなる病気。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の発症の原因は、脳の運動を制御するシステムが機能障害を起こすことによって生じると考えられていますが、どうやらなぜ発症するかは完全には解明されていないようです。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の初期症状としては、まぶたが不快に感じたり、目がチカチカする、まばたきが多くなるなどがあるようです。

症状が進行すると、まぶたが頻繁に痙攣したり、自分の意思で目を開けていられなくなることもあるような…。

ヤッチも朝起きると、頻繁ではないのですが、片目だけ自分の意志で開けられない時があって、ちょっと焦る事が有ります。

手でこじ開けていますが…。

また、ギュッと目を閉じた後に目を開けると、片目だけピクピク動くことがあるようです。

自分では確認できないのでわかりませんが…。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)というのは、顔の片側が自分の意志とは関係なく、ピクピクと痙攣したり引きつったりする病気です。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の初期症状としては片目の周囲が軽くピクピクと痙攣する程度ですが、次第にこの範囲が広がるようです。

症状が進行すると、顔が引きつってゆがんだりします。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の原因は血管が脳内から分岐した顔面神経を圧迫することによって起こるといわれていますが、ヤッチのような顔面神経麻痺の後遺症も否定できないのではないでしょうか。

なんだか紛らわしいですが、顔面神経麻痺の場合は、神経が麻痺している状態なので、片側顔面痙攣のように発症中は痙攣するようなことはないんじゃないでしょうかね…。

後述しますが、ヤッチの顔面神経麻痺後の後遺症である病的共同運動も眼瞼痙攣や片側顔面痙攣と類似の症状なので、ボツリヌス療法が有効なそうで、どちらかというと、『片側顔面痙攣』として処理されるようです。

すいません…。

文章を書くのが下手くそなので、もう画面を閉じたくなりましたよね?

勝手に閉じてしまった場合は『画面痙攣』かもしれません。

ここからは、会話形式で話しを進めましょう。

1月20日のM子先生の診察日からです。

M子先生:「どうなさいますか?」

ヤッチ:「ボトックス®のことですか?」

M子先生:「はい。脂肪腫や脂漏性角化症については、傷口の方も順調にふさがっているので、私の方の治療はこれで終了なんですが…???」

ヤッチとしては、きれいなM子先生なので、まだ365回は通院したい気持ち…。

(-_-;)

ヤッチ:「先生に(ボトックス®の)面倒をみてもらうわけにはいかないんですかね?」

M子先生:「ごめんなさい、私の方はこちらは専門ではないんですよ~。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

M子先生:「お茶の水にあるここの病院の本院にボトックス®専門の先生がいらっしゃるので、紹介状を書いて差し上げますけど…?」

ヤッチ:「治療を受けようか受けまいか、色々考えたんですけど、一度その専門の先生に診察していただいてから、ボトックス®をやるかどうかを考えるという選択肢も有りですよね?」

M子先生:「もちろん、診察が先で、それからでないと治療は受けられませんから。」

ヤッチ:「そしたら、紹介状を書いていただこうかな!?」

M子先生:「ただ…。」

ヤッチ:「なにか?」

M子先生:「ただ、その先生の診察は木曜日の午後からなんですけど、ものすごく混んでるんですよ~。」

ヤッチ:「どこの病院でも同じですからね…。」

M子先生:「その先生のお名前はH先生と言うんですけど、その先生、いつも夜の10時ぐらいまで診察していらっしゃるんですよ~。初診で行かれるので、多分予約の患者さん優先になると思います。どのくらいお待たせするかわかりませんよ?」

ヤッチ:「まあ、待つのは慣れていますから、終電覚悟でお伺いしたいと思います。」

M子先生:「それでは、紹介状を書かせていただきますので、診察室の外でお待ちください。」

…ということで、M子先生に紹介状を書いてもらい、2月6日に本院へ行ってきました。

お茶の水にある大学病院と言ったら、数えるほどしかありません。

画像をご覧いただけば、ヤッチがどこの病院に行ったかバレバレの話ですが、午後の診察受付は午前11時30分からと事前の電話で聞いていたので、この時間に合わせて総合受付に行ってきました。

顔面神経麻痺で分院に入院する前に、こちらの本院で検査を受けていたので、診察券を持っています。

受付はスムーズに済みました。

総合受付を済ませ、今度は3階にある形成外科の外来受付です。

問診票を書くように言われます。

う~ん…。

PCや携帯だと『麻痺』って簡単に書けますけど、手書きだとなかなか出てきませんね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

なんとか書き終えて、受付の女性職員さんのところへ持って行きます。

受付女性:「先生の診察は午後1時からになります。1時になったら、形成外科の診察室前でお掛けになって、お待ちください。」

時刻はちょうど正午ごろ…。

診察時間が始まるまでには間があります。

ヤッチは昼食を済ませます。

適当に時間を潰し、1時ごろに形成外科の診察室前に設けてある長椅子に腰かけます。

どこの病院もそうだと思いますが、診察室付近にその日担当する医師の氏名がリスト表示されています。

診察室のドアに医師の氏名のプラカードが貼られていたりもします。

ヤッチはこの日の担当の医師の氏名を確認します。

この日、二人の医師の外来診察があるようです。

どうやら、紹介してもらったH先生の他にもう一人外来診察があるようです。

ん?

なんだよ、なんだよ~。

もう一人は、M子先生じゃないですか~。

H先生とM子先生が本日の診察日のようです。

『M子先生も野暮だな~。紹介状なんて無くて、口頭で済むじゃん!!』と心の中でつぶやきます。

保険請求の関係もあるので、紹介状を書くのはやむを得ない話と言えばやむを得ない話ですが…。

大きな大学病院ですから、本院と分院の両方の診察を担当するなんて、当たり前の話と言えば、当たり前ですし…。

(^_^;)

しかも、モニターに診察の待ちの人数が表示されていましたが、M子先生の方がH先生より待ち人数が多い…。

『何だよ、何だよ、M子先生、人気者じゃん!!』とまたしても心の中で…。

ヤッチは待っている間、M子先生の待ち人数がH先生より常に上回るよう応援して時間を過ごします。

(^_^;)

いつものようにくだらない妄想を張り巡らせていると、ヤッチの名前が呼ばれます。

ヤッチは診察室の中に入ります。

M子先生の話しで、担当して下さるのは男性のH先生とお伺いしていましたが、座っていらしたのは、女性の先生。

仮称A先生にしましょうか。

A先生:「荷物をそこにあるカゴにお入れいただいて、こちらにおかけください。」

ヤッチは言われた通り、バックをカゴに入れ、A先生の横に設けてある丸椅子に腰かけます。

ヤッチ:「はじめまして。よろしくお願いします。」

A先生:「こちらこそ。診察なんですが、H先生が後から参ります。その前に、私の方でいろいろとお伺いをして、問診をさせていただきます。問診の後にH先生から今後についてのお話があると思います。」

ヤッチ:「わかりました。よろしくお願いします。」

A先生:「まず、問診票を拝見させていただきましたが、特に気になる事というのは…?」

ヤッチ:「やはり、口を丸め込むと片目が閉じてしまうことですかね。なれてきていると言ってしまえば、それまでですが、やはり気にならないわけではないので、ストレスになりますかね~。」

A先生:「それは、御存知かと思いますが、麻痺してた神経が徐々に回復していく過程で、本来動かなくてもよい神経に誤って繋がった事が原因なんですね。簡単に申し上げると混線して神経が繋がってしまったということになります。」

ヤッチ:「その非行少年を更生させることはできないかと、今日はお伺いしたんですけど…?」

A先生:「他に気になっているというか、お気づきの症状はございますか?」

ヤッチ:「口を丸め込むときもそうなんですが、左側の表情筋を動かすと耳の中で風切り音のような音が聴こえます。」

A先生:「風切り音?」

ヤッチ:「実際に耳の中に風が入って来るわけではないんですが、高速道路を自動車で走っているときに、いきなり誰かが窓を開けた時のような音です。ただ、生活音があるような所では気にならないんですが、静かな部屋などで食事をしていると、ものを噛むたびに不快な音がします。リハビリの時にSTさんから、もしかしたら、アブミ骨耳鳴りではないかと言われたことがあります。」

A先生:「他には?」

ヤッチ:「うつむいて文字を書いたりしていると、左目の目玉が落ちそうになる感覚におそわれます。長時間、物書きはできないですね…。」

A先生:「なるほど…。」

ヤッチ:「それと関係するのかどうかわかりませんが、朝起きた時に、時々自力で左目を開けられない時があります。」

A先生:「顔がこわばったりしますか?」

ヤッチ:「今の冬の時期はどうしてもこわばります。時々顔をかきむしりたくなります。」

A先生:「それは朝が多いですか、夜が多いですか?」

ヤッチ:「圧倒的に朝です。朝起きた時は、顔半分が溶けてしまっているような感覚です。」

A先生:「口を開けた時に片目だけ涙が出たりということは?」

ヤッチ:「食事中にたまにウルウルすることはありますが、気になるほどポロポロしたりはしないですね。」

A先生:「それではお顔を実際に見させていただきますね?」

ヤッチ:「はい。」

A先生:「まゆを上げておでこにシワを寄せて下さい。」

ヤッチはおでこにシワを寄せます。

A先生:「これは、まず問題なくできますね?」

ヤッチ:「そうですね。」

A先生:「目を軽く閉じてください。」

ヤッチは目を閉じます。

A先生:「ギュッと目を閉じてください。」

ヤッチはギュッと目を閉じます。

A先生:「目を開けた時に、少しだけ左のまぶたの下がピクピクっとなりますね。」

ヤッチ:「自分じゃ思い切り目を閉じるなんていうことを普段しないですからね!?」

入院中やリハビリの時に耳鼻科の診察の時にやった事とほとんど同じです。

記事がますます長くなってしまうので省略です。

おそらく顔面神経麻痺の程度調べる柳原法やHouse-brackmann法を用いて評価しているのかと…。

関連記事:顔面神経麻痺のリハビリ~2013年03月(スマホ版は⇒こちら

A先生の言われた通りのことをすべてできるには出来ますが、顔がピクピク動いてしまったり、片目が閉じてしまう時があります。

(^_-)

特に『ウー』と口を尖らせたり、『への字口』をすると顕著になります。

鼻を膨らませると、下のまぶたが連動して動くのは自分でも感覚として伝わって来ます。

よく耳を動かすことのできる人がいますが、あれに似た感覚かもしれません。

A先生:「お顔の写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」

ヤッチ:「はい。どうぞ。」

表情を作るように言われ、何枚か写真を撮りました。

A先生:「私の問診は以上です。H先生はすぐにいらっしゃると思いますので、そこでもうしばらくお待ちください。」

誰も居なくなった診察室で、ヤッチはカルテを覗き込みますが、何が書いてあるのかサッパリわかりませんでした。

そこへA先生とは別の白衣を着た女医さんが診察室に入って来ます。

M子先生です。

M子先生:「あら?今日診察にいらしたんですか?」

ヤッチ:「はい。先日はありがとうございました。」

M子先生:「あ、いえ…。ずいぶんと待たされましたか?」

ヤッチ:「いえいえ、先生に夜の10時なんて聞いていましたけど、まだ外は明るいですよ。むしろ早く診てもらえたような気がしますよ。」

M子先生:「それは良かったですね。それでは…。」

M子先生は足早に診察を出て行かれました。

代わってA先生とH先生が診察室の中に入って来ます。

H先生:「今日診察させていただく、Hと申します。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

H先生:「共同運動が出るということですけど、ひどくなっていますか?」

ヤッチ:「どうなんでしょうかね…。麻痺から徐々に感覚が戻って来ているので、感覚が戻った分、ひどくなっているようにも感じますが…。」

H先生:「ボトックス®の話しは聞きましたか?」

ヤッチ:「いえ。」

H先生:「簡単に申し上げると、ボトックス®注射というのは、あなたのように、本来動かなくてもよい顔の筋肉に少量ずつ注射をして、緊張した筋肉のこわばりを取ってあげるんです。言葉が悪いかもしれませんが、本来動かなくても良い筋肉に『動かなくていいよ。』と騙すと言ったらわかりやすいかな~。」

ヤッチ:「はい…。」

H先生:「最初に申し上げておきますが、注射を打てば必ず治るというものではありません。」

ヤッチ:「対症療法ということですよね?」

H先生:「そうです。注射を打つと、早い人では、2、3日。一般的には2週間前後で薬が効いて来ます。打ってその日のうちに効力が出るとは限らないんです。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

H先生:「で、2週間前後すると、あなたのように片目が閉じてしまうなどの症状が徐々に緩和されて行きます。」

ヤッチ:「…。」

H先生:「ただ、この薬の効力が半永久的に続くのではなくて、徐々に効果が薄れてきます。だいたい薄れて来るのが3~4か月です。」

ヤッチ:「はい…。」

H先生:「個人差はありますけど、3ヶ月、4か月したら、また注射を打って、これを繰り返します。そうだな~、この繰り返しを3回から4回やると、今まで気になっていたところが気にならなくなるかな…。」

ヤッチ:「ということは、このボトックス®なるものをやってみないとわからないっていうことになりますか…?」

H先生:「うん、でも、きっとよくなりますよ!」

ヤッチ:「…。」

H先生:「ただ、薬をどこにどのくらいの量入れていくかが、とても難しいんですよ。入れ過ぎると、完全にその部分が麻痺しちゃうからね。」

ヤッチ:「なるほど…。」

H先生:「先ほど、A先生も診たと思うけど、私にももう一度お顔の方を拝見させて下さい。」

先ほど、A先生の問診の時と同じようにH先生がヤッチの顔の動きを細かくチェックします。

H先生:「あごの下辺りの首筋が凝るっていうことはない?」

ヤッチ:「リハビリの時に『イー』を発音する時、私の場合、首筋にスジが出るので、STさんから気をつけるように言われているせいか、意識している分凝るということはないですね…。」

H先生:「そうですか…。その首筋辺りにも薬を入れたらいいかなと思ったんだけどな…。」

ヤッチ:「自分ではどこがどう間違って繋がちゃってるんだかサッパリわからないんで…。」

H先生:「それは皆さんそうですから、御心配されなくても良いですよ。(ボトックス®を)やってみますか?」

ヤッチ:「今日はそのつもりでお伺いしたので…。」

H先生:「そうするとですね。薬(ボトックス®)を発注しないとなりませんね。だいたい発注してから2週間後に薬が届きますから、その時また改めてお顔を細かくチェックしましょう。どこにどう薬を入れていくかもその時に。」

ヤッチ:「わかりました。お願いします。」

大きな病院なのに薬を発注してからでないと、処置できないというのもおかしな話です。

やはり性質上、薬は厳重に管理され、医療機関にストックしておくというわけにはいかないのかもしれません。

後でわかったことですが、ボツリヌス療法はどこの医療機関でも受けられるわけではなく、規定の講習実技セミナーを受講した医師のいる医療機関に限られるようです。

H先生はA先生にたずねます。

H先生:「『同意書』はお渡しした?」

A先生:「いえ、まだです。」

H先生:「それじゃあ、ご説明をして、次回の予約日も決めておいて?」

A先生:「はい。わかりました。」

H先生は診察室を出て行かれました。

A先生が今度はヤッチに向かって話しかけます。

A先生:「今、H先生からお話があったと思いますが、お薬の方は2週間後にこちらの医療機関に届くことになっています。」

ヤッチ:「みたいですね。」

A先生:「そうしますと、次回の診察は2週間経ってからということになりますけど、ご予約はいつになさいますか?」

ヤッチ:「2週間後というのは20日ですか?」

A先生:「そうです。それ以降ですと、先生の診察日は木曜日だけですから、2月は27日が診察日になります。」

ヤッチ:「20日に予約を取ることはできますか?」

A先生:「はい。大丈夫ですよ。ただ、ご予約の診察時間が17時以降でないと、空がありません。」

ヤッチ:「もう少し早い時間は無い?」

A先生:「申し訳ありませんが…。しかも17時に予約をお取りしても、実際の先生の診察は最短でもその2時間後くらい先になるかと…。」

ヤッチ:「お忙しい先生のようですから、仕方ないですね。では20日に予約を入れていただけますか?」

A先生:「わかりました。20日ですね。今予約票をお出しします。それと、この同意書に署名と印を押していただきたいのですが…?」

ヤッチ:「今ですか?」

A先生:「いえいえ、次回の診察日に持参していただければ結構ですよ。念のため、訂正印を押してもらうこともあるので、印鑑もご持参ください。」

A先生に渡されたのは、『ボトックス®による治療に対する同意書』というものです。

A3の用紙で3枚綴りになっています。

手入力でこのブログにアップしようかどうか迷いましたが、大変そうなのでやめました。

PDFファイルでアップしますので、ご興味のある方はリンクを貼っておきますので、ダウンロードしてみてください。

ここに書かれているボトックス®の説明の方がヤッチの説明よりずっとわかりやすいかも!?

『ボトックス®による治療に対する同意書』(PDFファイル)

A先生は話を続けます。

A先生:「H先生のお話にもあったように、ボトックス®というのは、一部の神経を麻痺させて、本来動かなくてもよい筋肉の動きを止めるものです。」

ヤッチ:「そのようですね。」

A先生:「もちろん薬の量が少なすぎても効かないし、多すぎると今度は眼瞼下垂(がんけんかすい)といってまぶたが下がって来てしまう副作用もあります。ただ、H先生のお話にもあったように、効果が段々と薄れてきますから、仮に薬が多く入ってまぶたが下がるような事が有っても、徐々にそれは元に戻ってくるので…。」

ヤッチ:「眼瞼下垂(がんけんかすい)ですか…。でも、了解です。ここは四谷ではないと信じます。」

A先生:「今、同意書をお渡ししましたが、仮に20日になって、『やっぱり受けたくない』とお思いになられた時はキャンセルされても結構ですから。」

ヤッチ:「わかりました。」

こうして、大学病院の本院でのボツリヌス療法の診察は終了です。

次回は2014年2月20日です。

まだ、同意書にサインをしていませんが、一度はボトックス®なるものを受けてみることに決めました。

20日の診察が終わったら、また記事にしたいと思います。




ボトックス®について、家に帰ってから、いろいろ調べてみました。

どうやら、ボトックス®の持つボツリヌス毒素は運動神経と筋肉の連絡を遮断することで、緊張した筋肉を弛緩させる働きがあるようです。

運動神経と筋肉の連絡役を買って出るのは神経伝達物質であるアセチルコリン。

つまりこのアセチルコリンの働きを弱めることで、ヤッチの片目が勝手に閉じてしまうのを封じ込めようという薬です。

アセチルコリンです…。

どっかで聞いたことありません???

そうです。

皆さん、よくご存知のアルツハイマー型認知症に処方されるアリセプトです。

アリセプトは、脳内のアセチルコリンがアルツハイマー型認知症では減少するため、このアセチルコリンを分解してしまうアセチルコリンエステラーゼという酵素を阻害し、アセチルコリンをできるだけ温存させてやろうという目的で作られた薬です。

関連記事:アリセプトとメマリーを理解しよう!!(スマホ版は⇒こちら

プラスマイナスで表現するなら、アリセプトはアセチルコリンをプラスにする薬。

ボトックス®はアセチルコリンをマイナスにする薬。

ん…。

顔よりヤッチの脳は大丈夫なんでしょうか????

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/02/10 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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