site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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老人健診

2011/10/31 (月)  カテゴリー: 診察
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日はアルツ君と主治医のクリニックに診察に行ってきました。

アルツ君の認知症の定期的な診察もあったのですが、先日受けた老人健診の結果を聞きに行く日でもあります。

今日のクリニックはインフルエンザの予防接種を受ける人が多くあわただしく人が出入りしていました。

少し待合室で待たされましたが、先生直々にアルツ君の名前を呼び、診察室に通されました。

「どうですか~?お元気ですかあ?」

明るくアルツ君に問いかける先生。

「どうもこうもないよ。この通りピンピンしてるよ!」

「いいですね~。」

アルツ君に聞いても無駄なことはわかっているのに毎回必ずアルツ君に声かけして下さいます。

認知症についてはこれまでと変化はないので、老人健診の結果へと進みます。

先生がレントゲンフィルムを取り出し、蛍光灯をつけます。

「うーん…。胸部大動脈が蛇行していますね~。」

(「えっ!マジッ!?」←ヤッチの心の叫び)

こんな言葉を聞くとすぐにでもアルツ君の胸を切り開いて三枚におろさないといけないような気がしてきます。

「手術」、「入院」、「緊急」、「脱走」という言葉が頭をかすめます。

ガガガ━(ll゚д゚ll)━ン!!

「うーん…。でもこれはご高齢のせいもあるでしょう。大丈夫ですよ。」

なんでこう医療用語って難しい漢字のものが多いのでしょう?

「胸部大動脈」と聞いただけで脈拍がテンポアップします…。

┣¨キ(*゚益゚*)┣¨キ

先生の所見は続きます。

「糖尿も大丈夫だな…。尿酸値もOk…。あっ。そうだ…。」

ヤッチの健診結果ではないのに唇が渇いているような気がします。

どこかに柳沢慎吾がいないかキョロキョロしたくなります…。

「あっ。そうだ…。アルブミン値が少し低いかな…。」

『アルブミン』だか『ナイブミン』だか知らないが聞きなれぬ言葉です…。

「でも極端に低いわけじゃなくてほんの少し低いくらいだからそんなに心配することもないでしょう。少し最近偏食が多いのかな?」

「たしか偏食が多いと思います。」

ヤッチが少しかたい面持ちで答えます。

「最近はこんなに豊かになっているのにお年寄りにこの値が低い人が多いんですよ…。」

『なるほど…』と思っているとアルツ君が口を挟みます。

「先生。俺はまだ若いよ。」

「それはそれは失礼しました。お父様にはいつもやられちゃうな~。少し好き嫌いをしないで栄養をつけて下さいね。」

アルツ君自分に言われているのに傍らにいるヤッチの方に向かって話しかけてきます。

「おい!お前よく聞いとけよ!栄養だって。栄養つけろって!」

「わかったから…。」

真面目に聞くようにアルツ君を促します。

「あとですね…。少し貧血気味なんですよ~。これはちょっと調べておいた方がよさそうだな…。」

せっかく今までクリアしてきたのに予期せぬ『貧血』という言葉にヤッチはまたまたドッキリです。

(。・´_`・。)エ-

「検便をしてみましょうか?」

これまた『検便』の一言にビックリです。

「胃や腸から出血して貧血になることも考えられますから検便をして調べてみましょう。」

「あっ…。はい…。」

「そうしたら検便を2回やってほしんですよお?」

「2回もですかあ?」

御存じの通りアルツ君便秘気味…。

気味というより日本便秘愛好会認知症支部の名誉支部長です。

先生もそれは知っているはず…。

しかも『うん』が悪いことにヤッチが昨晩またアルツ君に例のお茶を飲ませ、今日スッキリさせっちゃったばかりです。

おまけにアルツ君トイレではなく、パンツに産み落としっちゃったばかりです。

恐るべしお茶の効果です。

ヤッチは先生にこのことを白状します。

「実は先生ご存知のように父は便秘がひどく、なかなか出ないのですが、今朝パンツにドッチャリ出しちゃったばかりなんですよ…。ですから今度いつ出るか…。」

「ああ。それならそれで結構ですよ。出た時にこちらに持ってきてもらえば良い事ですから…。」

一瞬『パンツごと!?』と思ったのですが踏みとどまり…

「でも2回目の時までそうとうインターバルが開きそうですけど…。」

「それはそれで仕方がないですよ。気長に行きましょう。」

こうしてアルツ君の老人健診の結果は『検便』ということでいったん幕を閉じたわけですが、いつ出ることやら…。

┐(´-д-`)┌

当の本人はそんなことを聞いてわかっているのか、わかっていないのか相変わらずノー天気。

\(^o^)/

いつもは調剤薬局などには自分は寄らずに先に帰ってしまうのですが、今日はどういうわけか一緒についてきます。

調剤薬局で薬をもらい帰路につきます。

アルツ君は家に着き、茶の間に入るなり

「おい!ばあさん喉が渇いたぞ。お茶出せ!」

出迎えたキノコさんもびっくりです。

「まあ。まるで強盗ね。それより健診の結果はどうだったの?健診の?」

「ああ。あれか!?あれなら栄養失調だって!栄養失調!ばあさん!もっと美味いもの食わせないとダメだぞ!」

先生は一言も『栄養失調』なんて言っていないのに…

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【はみだし】

今日主治医のクリニックに行ったとき、少し待合室で待つ時間が有ったので待合室に置いてあった本をお借りして読んでいました。


知っていると楽になる高齢者の介護30

医療と介護の最前線で活躍する専門家が、各分野の最新の技術と知識を紹介。
いま現場で切実に求められている、口腔ケア、誤嚥・床ずれ予防、排せつ、転倒予防・フットケア、思わぬ事故への対処法、古武術を応用した介助等を、イラストと写真を多用してわかりやすく、介護される当事者も楽で、身近な素材を用いた、誰でも対応できる画期的なノウハウを紹介。

図解や写真、イラストなどがふんだんに使われていて素人のヤッチでもとてもわかりやすかったのですが、本の内容もさることながら、興味をおぼえたのは排泄に関してのページ。

ここに『長時間尿動態データレコーダ』というものが紹介されていました。

機器の名称は『ゆりりん』。

簡単に言ってしまうと人の膀胱内の尿量を超音波で測定・記録する機器です。

しかも排泄後の膀胱内の蓄尿量を数値で表す残尿測定機能が付いているようです。

尿失禁を繰り返す人の膀胱内の尿量をチェックできる機器ですからかなり介護をする人間には役に立つような気がします。

本で見る限り手のひらに収まってしまいそうなサイズですが、残念ながら値段が出ていませんでした。

そこで家に帰ってネットで調べてみました。

ゆりりん


あえて値段を掲載しなかったので値段をご自身で調べてみて下さい。

(。・´_`・。)エ-ケチ!

ちょっとびっくりです。

\(◎o◎)/!

でもこんなのが医療施設や介護施設でもっともっとたくさん利用されるようになると良いですよね。

もちろん一家に一台あれば言うことなしですが…。

この『ゆりりん』のホームページもあったので興味のある方は覗いてみて下さい。

⇒ゆりりんホームページ
(携帯では見れないかも!?)


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2011/10/31 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

紹介してもらった診療所での診察〜出発編〜

2012/02/02 (木)  カテゴリー: 診察
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

先日お話ししたように、昨日は普段かかり付けの主治医に紹介状を書いてもらった先の診療所へ診察に行ってきました。
(記事はこちら→認知症の薬の服用履歴〜アリセプト、メマリー)

問題だったのはアルツ君がバスと電車を乗り継いで、紹介先の診療所まで歩いて行けるかということです。

近所のスーパーマーケットに水を汲みに行ったり、主治医のクリニックに行くだけでバテてしまうのですから、果たして体力が持つかどうか…。

(-_-;)



途中のお漏らしも心配だし、バスで最寄駅まで行くにしても、やはりバス停までは徒歩だし、アルツ君はおそらくここ何年も電車に乗ったことが有りません。

最初から難関が待ち受けています。

最悪タクシーを呼んで、診療所まではタクシーを使ってしまうということも考えたのですが、これから先、診察してもらうに当たって毎回タクシーを使うのも費用面でかなりの負担になってしまいます。

最初にアルツ君が診療所まで歩いて行けるかどうかを調べて、ダメそうならまた違う方法を考えようと多数決で決まりました。

もちろん多数決の参加者はヤッチだけですが、なにか!?

前の晩から、紹介状やらリザーブの紙パンツを準備していると、電話が有り、姉も会社を休んで一緒に行ってくれるとの事。

当日はアルツ君の体力的なことも考え、早目に家を出ることに…。

姉が家に向かいに来てくれるというので、姉が来るのを待っていると、キノコさんもお出かけ用の衣装を着ています。

「なに?どうしたの?」

ヤッチがキノコさんに声をかけます。

「いやあ。わたしも今後のことがるから、やっぱり行っておいた方がいいでしょ!?」

「一緒に診察を受けるっていうこと?」

「違うわよ!!診てもらうのはおじいちゃんだけよ。」

こうして、きび団子こそ、やりはしませんでしたが、アルツ君はちょっとした桃太郎状態です。

アルツ君には診察を受けに行くという風には言っていません。

『老人健診』を受けに行くという名目です。

姉がやってきたので、4人で出発です。

「なんだ?なんだ?遠足にでも行くのか?」

アルツ君がみんなに言い放ちます。

「違うわよ!!パパの老人健診!!」

姉がさっそく突っ込みます。

「そっか!?なんで俺の老人健診にこんな大勢していくんだ?」

確かに…。

(^_^;)

「途中で逃げ出さないように、みんなで監視だよ。」

今度はヤッチがアルツ君に声をかけます。

「バカ言え!!俺は逃げたりなんかするわけないだろ。それよりどこまで行くんだ?」

「はじめて行くB駅にある診療所だよ。」

「へー。B駅!?ずいぶんとまた遠くに行くんだなあ…。」

アルツ君、植木職人の前にサラリーマン経験が有り、そのころに通勤していた会社がこのB駅のそばに有ります。

どうもそのことを覚えているらしく、B駅がどこかわかるようです。

「パパ。歩いて行くんだけど、歩いて行ける?」

姉がそれとなくアルツ君の体調を確認します。

「歩いて行く以外に何か方法が有るのか?空でも飛んでいくのか?」

「そういうわけじゃないけど、途中でくたびれたりしないかしら!?」

「大丈夫だよ。それよりばあさんの方がくたびれちゃうんじゃないのか!?」

確かにキノコさんも遠出などしたことないので、若干不安が有ります。

「私はそろそろ付いて行くから、大丈夫よ。」

お伴が多いせいか、アルツ君、いつもに増して張り切っています。

これなら行きは心配ないような感じに思えます。

バス停までは、いつも水を汲みに行くスーパーマーケットの手前に有るので、難なくクリアです。

キノコさんとアルツ君はシルバーパスを持っているので、料金はかかりません。

最近できた路線バスなので、まだ知名度が低いのか乗客はほとんどいません。

空席ばかりが目立ち、難なく座席をゲットできました。

A駅までは10分かかるかかからないかで到着です。

ただ、降車口が駅と直結していないので、駅までまた少し歩かなくてはなりません。

でも、これも難なくクリアです。

アルツ君、調子が良いようです。

A駅に到着しました。

私鉄の駅ですが、最近こちらの線路は高架化を促進していて、駅改良工事が終わったばかり。

改札口には階段を利用して登らなくてはなりません。

でも、やはり工事したばかりなので、バリアフリーを意識した設計のようです。

エスカレーターが設置されています。

ヤッチとアルツ君はエスカレーターを利用しようとしましたが、姉がエレベーターを発見し、大声で呼びます。

「こっち!!こっち!!」

こういうところは女性の目は鋭い…。

(^_^;)

改札口に着くと第二の難関が待ち受けています。

そう…。

自動改札機です。

姉が切符を買い、みんなに渡します。

でもキノコさんが不安そうな表情…。

「あれ…。どうやって切符入れるの…?」

普段、電車に乗ったことのない人間には御もっともなご意見であります。

お寺の境内に入る前に睨みをきかせている怖い仁王様のすぐそばに立っている気持ちでしょうか。

「お前。そんなのも分からないのか?簡単だぞ。」

アルツ君。知ったかぶりをします。

結局ヤッチが二人の切符を預かり、自動改札機の前に立ちます。

ティッシュ配りのお兄さん状態です。

「切符を入れると、向こうに切符が出てくるから、それを取って中に入って。」

最初に改札の中に入ったのはキノコさん。

難なくクリアです。

続いてアルツ君。

切符を取るまでは良かったのですが、ヤッチの方に戻って来ようとします。

「戻って来なくていいんだよ。中に入るんだよ。」

「これ(切符)はどうするんだ?」

「持ってていいんだよ。」

ヤレヤレ┐(´д`)┌

ヤッチも改札の中に入り、二人の切符を再び回収して、エレベーターでホームに降ります。

幸いグッドタイミングで各駅停車が来ました。

混んでいる急行や準急はとても二人には無理です。

(^_^;)

『電車とホームの間が広く開いています。ご注意ください。』というアナウンスが流れました。

健常者には『そんなことぐらい、わかってるよっ!!』という場面ですが、二人を連れてきて、何と優しい配慮なんだとつくづく感じました。

すき間が大きいと二人とも手すりにつかまるか、誰かの支えが無いと電車に乗り込めません。

(^_^;)

ラッシュアワーの時間帯は過ぎて、ちょっと落ち着いている時間帯なので、優先席以外でも座ることができました。

これでB駅までは電車に乗っていれば、到着です。

アルツ君久々乗る電車がうれしいのか目をパチクリ。

まったく落ち着きが有りません。

家では座った途端に傾眠なので、毎日電車に乗せていれば、認知症の改善に効果が有るかも!?

B駅に到着です。

改札を出れば、診療所までは100mくらいの直線です。

改札を出る前に改札内のトイレに入りますが、アルツ君は『出ない』とのたまいます。

紙パンツも確認しますが、失禁は無い様子。

最後の難関に向かいます。

ヤッチはまたティッシュ配りのお兄さん状態。

「切符を入れるから、そのまま外に出ちゃって。」

キノコさんクリア。

アルツ君、またもやヤッチのところに戻ろうと…。

「そんなに俺のことが好きなのか?出るの向こうっ!!」

ヤレヤレ┐(´д`)┌

想定外の順調さで予約時間の1時間前に着いてしまいました。

駅前にカフェが有ったので、そこで予約時間まで時間を潰すことに…。





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2012/02/02 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

認知症の記憶のメカニズム

2012/09/21 (金)  カテゴリー: 認知症の症状
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日の朝、姉から電話が掛かってきました。

姉:「あっ、もしもし、今日の夕方でもいいんだけど、時間空いてる?」

ヤッチ:「午前中は用事があるけど、夕方なら空いてるよ。」

姉:「そうなの。実はさあ、栗きんとんをもらったのよ。栗きんとんと言ってもお正月に食べるやつとは違うんだけどさあ…。栗の和菓子なのよ。でさ、日持ちしない食べ物だから、今日時間が有ったら、○○ちゃん(アルツ君の名前)のところに行って、食べさせてくれない?私、今日は仕事で遅くなりそうなのよ。」

ヤッチ:「旦那さん(アルツ君)のところへは明日行こうと思ってたんだけど…。」

姉:「そうなの!?でもいいじゃない、今日行ったって。」

ヤッチ:「うん、わかった…。」

姉:「じゃあさ。私の家の玄関を開けたところに伊勢丹の紙袋を置いておくから。その中に栗の和菓子が入っているから。それはそうと、顔の方は大丈夫なの?野球の落合選手も去年顔面神経麻痺で大変だったみたいだけど…。」

ヤッチ:「去年?落合?落合さんの顔面神経麻痺は今年の話じゃないの?」

姉:「あっ。そうなの!?でも他人の話なんてどうでもいいじゃない!!あんたはあんたで頑張って直しなさい!!じゃあね!!」

ブチッ!!

相変わらず、電波より速い速度で携帯を切ります…。

(-_-;)

しかも、他人の話(落合元中日ドラゴンズ監督)を持ち出してきたのは姉の方なわけで…。

(-_-;)

さらに、姉のマンションの部屋カギをヤッチが持っているという前提で話をしていて、確認をしないままブッチです。

(-_-;)

たぶん、うつ病の患者が居たら、悪化させる存在です。

(-_-;)

予定を変更して、アルツ君の特養に行くことにしました。

午前中あった用事も早目に済ませ、姉のマンションに寄り和菓子を調達…。

その足でアルツ君の居る特養へと向かいます。

特養に着くと、キノコさんも面会に来ています。

アルツ君:「なんだ!?ばあさんでも呼びに来たのか?ばあさんならここでシワシワになってるぞ。」

キノコさん:「失礼ねぇーー。」

ヤッチ:「今日はお嬢さん(姉)が和菓子を持って行けって言うから、栗の和菓子を持ってきたよ。栗きんとん。」

アルツ君:「きんとん!?俺は空を飛ぶつもりはないぞ!?」

ヤッチ:「(きんと雲は)寒くなるからさ…。食べる、食べないどっち?」


アルツ君:「甘いんだろう?甘いと聞いたら食べないわけいかないじゃないよ…。」

キノコさん:「さっきから食べ通しよ。」

アルツ君:「ウソをつけ!!朝から何にも食べさしてくれないじゃんかよ。」

キノコさん:「うそ、うそー。私のお昼ご飯まで取り上げたくせに。」

アルツ君:「あーいうこと言ってやがるんだからねぇ…。まるで俺が泥棒したみたいに言ってやがるんだから…。」

キノコさん:「だって、ホントのことじゃない…。」

ヤッチ:「まあ、いいから、いいから。なま物だから早く食べちゃわないとだし、いつお迎えが来るとも限らないわけだし…。」

アルツ君:「運転手付きじゃないと、俺は行かないぞ。」

ヤッチ:「じゃあ、呼ぶかぁ?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

キノコさん:「だいたい今日は老人健診なのよ。そんなに食べて大丈夫かしら!?」

アルツ君:「大丈夫だから食べられるんだろ!?お前は何にもわかってないねぇー。」

今日は一日行程で、この施設に入所している人を対象に老人健診をやっているそうです。

最近は老人健診とういう言葉はあまり使わないのかな!?

後期高齢者健康診査あたりが正確な表現かもしれません。

(^^ゞ

生活習慣病やその予備群を早期発見し、早期治療や予防につなげていくのが目的なんだそうです。

午前中は問診、触診、身体計測、心電図、血圧、血液検査などが有ったようです。

午後からは、胸部X線撮影があるようです。

ヤッチ:「きんとんを食べるにしても、お茶がないぞ!?お茶が無いと困るんじゃないか?」

アルツ君:「お前はわかってないねぇ~。こういう和菓子を食べるには甘いコーヒーって決まってるんだぞ。」

ヤッチ:「そんなの誰が決めた?」

アルツ君:「俺に決まってるじゃないかよ。」

ヤッチ:「甘い物に甘いのは合わんだろう…???渋めのお茶がいいんじゃないのか?」

アルツ君:「いいんだよ!!俺は生まれも育ちもアチャラなんだから。コーヒー!!」

ヤッチ:「アチャラって埼玉だろ!?」

アルツ君:「うるさいっ!!」

ヤッチ:「コーヒーって言ったって、自販機の缶コーヒーしかないぞ!?」

アルツ君:「い~いんだよ。それで。」

ヤッチ:「コーヒーじゃなくて、甘いのだけがいいんじゃないのかぁ?砂糖水でもいいんじゃないのか?」

アルツ君:「こういうものを食う時はコーヒーって決まってるの!!甘くないとダメだぞ!!」

ヤッチ:「じゃあ、歩行訓練をかねて1階まで一緒に買いに行こう。」

アルツ君:「俺も行くのか?」

ヤッチ:「青汁でよければ行かなくてもいいよ。」

アルツ君と一緒に3階から1階の自動販売機までお散歩です。

この特養の自動販売機、高齢者を意識しているのか、夏の暑い時期でもホットが有ります。

でも、不思議なのはお茶を売っていません。

ホットも冷たいのもまったく見当たりません。

???

ヤッチ:「お宅の奥様にお茶と思ったんだけど、お茶を売ってないね!?紅茶でいっかぁ!?」

アルツ君:「そうだよ。ここにはお茶を飲む人なんていないんだよ。置いてもきっと売れないんだよ。」

ヤッチ:「語るねぇ~。旦那さんは微糖?」

アルツ君:「なんだ、微糖って?」

ヤッチ:「微糖っていうのは、砂糖が少ないやつ…。」

アルツ君:「ダメだ。ちっとしか入ってないのは美味くないぞ。」

結局、微糖ではない普通の缶コーヒー(ホット)を買って部屋に戻ります。

部屋に戻ると、さっそくアルツ君がヤッチに栗きんとんを出すよう促します。

こういうことだけはちゃんと覚えているので、実に不思議です。

キノコさん:「そういえば、あんた達がコーヒー買っている間に白衣を着た人が、『もうすぐレントゲンを撮りに伺いますから。』って挨拶に来たわよ。」

レントゲン技師さんが居室を一つ一つ回って撮影をしているようです。

ヤッチ:「ふつう、でっかい車みたいのに乗りこんで撮ったりするけど違うんだぁ…。すごいねぇ…。」

キノコさん:「車輪の付いた大きな機械を部屋まで持って来て、それで撮影しているみたいよ。それはそうと、おじいちゃん(アルツ君)、撮影の前に飲み食いして大丈夫かしら?」

アルツ君:「食っちゃえばこっちの勝ちさ!!さあ、食べますよ。」

アルツ君、そう言って栗きんとんのパッケージ(包装紙)を開け始めます。

和紙をひねってあるだけなのに、アルツ君、上手くできません…。

(-_-;)

キノコさん:「そこを逆にひねってあげればすぐに開くでしょうに…。そんなに力ずくで破かなくたっていいじゃない…。」

アルツ君:「いいんだよ。紙を食うわけじゃないんだから…。俺は中身が食えればいいの!!」

この和菓子、小さいながらも、さぞかし高級で値段も高いと思いますが、アルツ君立て続けに3つも食べてしまいました。

(^^ゞ

キノコさん:「そんなにイッパイ食べて胸焼けしないかしら!?それにもうすぐレントゲンが来るわよ。」

アルツ君、この辺りから、急に不機嫌になり始めます。

最近はずっと穏やかだったので、アルツ君がプリプリする姿を見るのは久しぶりです。

アルツ君:「だいたいね。なんか検査をするって言う時は、前の日だとか、事前に挨拶に来るのが常識っていうもんだろ!?それをいきなり来て、『お腹見せてください』っていうのは失礼って言うもんだ!!」

どうも、老人健診について、事前の知らせが無かったことに腹を立てているようです。

プリ(*`З´*)プリ

でも、この知らせは1ヶ月も前からヤッチの耳にも入っています。

アルツ君の部屋に下げてあるカレンダーを見ても姉の字できちんと『健康診断』と書いてあります。

おそらく、アルツ君は老人健診が有る事を事前に聞いているし、施設側も何らかの形で知らせてくださっていると思います。

明らかに認知症の症状が出てしまっています。

でも、他の事に関しては、別に忘れていても、いつものポジティブ思考ではね返し、こんなに不機嫌になることはないのになぜなんでしょう…???

午前中からアルツ君のところに来ているキノコさんに聞いても、この日は何かの検査があるたびに、お医者さんや看護師さんに文句を言っていたそうです。

アルツ君の現役時代は御存知のように植木職人です。

お得意様から依頼を受けると、朝早くに出かけ、庭木の剪定などをして夕方に帰って来るという毎日でした。

職人気質のところが有り、お得意様の都合よりも自分の都合を優先するタイプ…。

普通は『いついつにお伺いします』と御断りの電話をして、事前にお得意様の都合を確認します。

でも、アルツ君の場合は、そんなことはお構いなし…。

事前に連絡することもなく、朝飯前の時間帯に突然お得意様のお宅に現れ、お得意様に迷惑がられることも…。

お得意様に『今日は家を留守にするから、来る時は電話の一本もください』と怒られて帰って来ることもしばしばありました。

(-_-;)

アルツ君の当時の理論は『別に俺が泥棒をするわけじゃないし、お得意さんが家を空けたって、俺がいれば番犬になるのに…』です。

今はおそらく、そういう風に思わないと思います。

もしかすると、こんな過去の苦い経験が、今回の事と関係しているかもしれません。

今となっては、職人時代の記憶(すべてではありませんが…)がアルツ君には残っていませんから、こんな出来事も一部始終覚えていないかもしれません。

そして嫌な思いをさせてしまった…、ひどいことをしてしまった…という反省や感情だけは残っているのかもしれません。

学者さんではないので上手いこと書けませんが、お得意様が抱いていた感情が今度はあたかも自分の感情としてよみがえっているのではと考えるわけです。

あんまりこんな事深く考えても意味がないかもしれませんね。

アルツ君の記憶のメカニズムを解明しようとすることに無理が有るかもしれません。

(^^ゞ

とにかく、現在になってようやく、一応は常識人(?)に戻ったアルツ君ですが、どこかネジが外れているか、抜け落ちているご様子…。

アルツ君のレントゲンの番になり、部屋に入ってきたレントゲン技師さんにやはり食いつきます。

アルツ君:「あんたたち、レントゲン撮るって言ったけど、何で前もって俺のところに顔出さないんだ?顔を見せないにしても、前もって連絡くらいはよこすだろうっ?」

技師さん:「はあ…。」

アルツ君:「『はあ…。』じゃないよ!!前もって連絡したのかって聞いてんのっ!!」

技師さん:「事前にご連絡差し上げましたし、今日の朝、こちらの館内放送でも検査の事を流してもらっていますよ。」

アルツ君:「うそだぁ…!!」

技師さん:「いえいえ、本当ですよ…。」

キノコさんが割って入ります。

キノコさん:「いいの、いいの。相手にしないでちょうだい。忘れているだけなんですから。」

レントゲン技師さんは、ベッドに横たわるアルツ君の背中の後ろに板状の物を差し入れます。

アルツ君:「だいたい、あんたが撮ろうと思たって、火しか写らないぞ!!撮ったってしようがないんじゃないのか!!」

技師さん:「はあ?火ですか…?」

アルツ君:「そうだよ、火だよ…。火。」

技師さん:「どういうことでしょうか?」

アルツ君:「わかんなきゃ教えてやろか!?俺の胸は焼けてるって言うんだよっ!!」

やっぱり胸焼けしてたんですね…。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/09/21 | コメント (12) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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