アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
今日は秋分の日。東京はそれほど天気は良くないものの涼しく過ごしやすい一日でした。
キノコさんも先日具合が悪く寝込んでしまいましたが、今日は逆にまた寝込まれても困るのでお昼過ぎから少しお昼寝をしてもらいました。
ヤッチも二階の部屋で片づけものをしていたので一階の茶の間はアルツ君一人だけです。
アルツ君は一階の茶の間でテレビなどを観て適当に過ごしています。
夕方近くにアルツ君が階段を上がってきました。
どうやらヤッチを呼びに来たようです。
「おい。下の電話突然しゃべりだしたぞ。それとウルトラマンもいるぞ。」
「ウルトラマン?なにそれ?」
「何だかわからないけど赤いのがピカピカしてるぞ。」
「まあいいや。一緒に下に行ってみよう。」
アルツ君より先にヤッチが先に茶の間に降りて行きます。
正体は留守番電話です。
(^_^;)
アルツ君が一人で茶の間にいることになるのでどうやらキノコさんが留守番電話の『留守』のボタンを押してお昼寝に突入したようです。
我が家で留守番電話を再生できるのはヤッチだけ。
録音メッセージを消去できるのもヤッチだけです。
留守番機能設定中に姉から電話がかかってきたようです。
姉が留守番電話にメッセージを入れているのをアルツ君が聴いて電話がしゃべっていると勘違いしたようです。
そしてウルトラマンの正体は電話機の『留守』の赤いランプがメッセージが入ったため点滅したようです。
「これはウルトラマンじゃないよ。ウルトラマンだったら赤いのが3分過ぎたら消えるけど、これはこっちで操作しない限り消えないぞ。」
「そうか~。ウルトラマンより強いんだな。」
「まあ。多分そういうことになるかもしれないな。」
「でもしゃべったぞ?」
いろいろ説明をしても無駄なようなので適当な返事をします。
「そうだよ。こいつおとなしいけどときどきしゃべるよ。」
アルツ君はキョトンとしています。
留守録の内容は姉が松茸ご飯を作ったから今から持って行くというものでした。
「お嬢様が現われるとよ。」
アルツ君はまだ事情が呑み込めずにキョトンです。
アルツ君がヤッチにわけのわからない質問をしてきます。
「あいつは電話の中で料理してるのか?」
「そうだよ。電話の中に厨房が有るんだよ。多分もうすぐ来るよ。」
そうこうしているうちに姉の登場です。
「〇〇ちゃ~ん(アルツ君のこと)!元気?ママ具合悪いんだって?」
電話から現れずに玄関から現われたのでアルツ君またまたキョトン顔です。
「お前どっから来たんだ?」
「どっからって!?自分の家からよ。」
「そっか…。」
アルツ君首をかしげます…。
「ママは?」
「二階で寝てるんじゃないのか?」
「自分の奥さんなのにどこにいるかわからないの?まったくしょうがないんだから…!」
来るなりお説教です。
「二階で寝てるよ!」
「あらあら。それじゃ晩ごはんのおかずも何とかしないとだね。ほら行くよ!」
「行くよってどこに?」
「決まってるでしょ!ボ・タ・モ・チ!」
三、四回アルツ君の鼻の頭を人差し指でクリックします。
「今日は行かないよ~。」
「え~。何で?」
「行きたくないから…。」
ヤッチにはわかります。
『行きたい』の裏返しです。
駄々っ子の最たる特徴です。
(-_-;)
「ボタモチいらないの?」
「いらな~い!」
ヤッチが口を挟みます。
「行かないと先がないんだから食えるうちに食っとかないと後悔するぞ!」
「行かな~い!!」
「はい!立って!!ワン・ツーのスリー!!」
なぜかこの『ワン・ツーのスリー』は効果があります。
ヤッチの掛け声に条件反射的にアルツ君腰を持ち上げてしまいました。
後はいつもの展開と同じです。
アルツ君と姉は近所のスーパーへ。
その間にヤッチはお風呂を洗います。
お風呂を洗い終わったところで二人が帰ってきました。
アルツ君はボタモチだけを薄いポリ袋に入れて抱えています。
さっそく茶の間に上がってくるなり箸を出すよう催促します。
後から部屋に上がってきた姉にストップをかけられます。
「せっかく松茸ご飯作ってきたんだから、それを食べちゃったら、松茸ご飯入らなくなるから!」
アルツ君は好物が食べられなくて半ベソです。
「エーン…。」
「先にご飯を食べてボタモチはデザートにしなね!」
姉の命令に逆らうわけにいきません。
ボタモチをお預けにされ、松茸ご飯を頂きます。
美味しいのかアルツ君食欲旺盛です。
スーパーで買ってもらったお刺身やらナスのおひたしやらを結構な量食べて満腹です。
姉はきちんとアルツ君が食べてくれたのを見届けると帰っていきました。
ヤッチと二人っきりなったアルツ君。
「あー。ちょっと食い過ぎた。もう入らない~。」
空腹を満たしたアルツ君は椅子に腰かけお腹を出してだらしない姿勢を取っています。
アルツ君にたずねます。
「ボタモチはどうする?食べる?刺身も半分残ってるぞ。」
「もう入らないよ~。これ以上食ったら死んじゃう~。」
「ボタモチ食って死ねるなら本望じゃん!」
「お前また俺を殺そうとしてるな?」
「殺そうとなんてしてないよ。死んでくれってお願いしてるんだよ。」
「じゃあ。死なない!」
お刺身はキノコさんの分として取ってあるのでアルツ君に無理に食べてもらう必要はありません。
ほかにもおかずは余っているので食べてしまってもキノコさんの夕食は何とかなりそうなくらい御馳走です。
少し時間を置いたところでアルツ君にお風呂に入ってもらいます。
シャワーの温度をいつもと同じ設定にしていました。
でも少し夏場の設定では冷たいかなと思って少し温度を上げてみました。
アルツ君の腕あたりにお湯をかけて反応をみます。
「熱くない?」
「オー。大丈夫だよん。」
それじゃあということで背中あたりにシャワーのお湯を一気に…。
「ウヒャー。お前熱いよ~。」
「だって大丈夫って言ったから…。」
「お前やっぱり俺を殺そうとしてるな?」
「だから…死んでくれって言ってんだろう…。」
一通り身体を洗いアルツ君を湯船に沈めます。
何分か経ってアルツ君は生き返ってしまいました。
寝巻に着替えさせればアルツ君は寝るだけです。
着替えを終え、アルツ君が茶の間に戻ります。
キノコさんが昼寝からまだ起きてこないのでお風呂に入る前のおかずは食卓に出したままです。
アルツ君が食卓に並べてあるおかずをみて大きな声を上げます。
「おおー。御馳走がいっぱいあるじゃないか?美味そうだな~。」
「さっき食べたばかりだろ?」
「ウソをつけ!!お前俺をそうやって餓死させようとしてるんだろっ!」
「いや。ほんとに食べたぞ!」
アルツ君おかずに夢中で聞く耳持ちません。
(-_-;)
「うわ~!!ボタモチまである!美味そうだな!おい!箸持って来いよ!」
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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キーワード検索 : 秋分の日 留守番電話 ウルトラマン 姉 ボタモチ 松茸
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
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