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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
前記事のとおり、アルツ君は2月5日(木)までの一週間、O病院に入院となりました。
朝から姉とヤッチはアルツ君の入院に立ち会い、午前中にO病院の担当医となる先生から『病状説明』を受けました。
夕方になって、この『病状説明』と同じ内容のものを書面でO病院の看護師さんを通じて手渡されました。
まずは、この『病状説明』をご覧ください。
ヤッチが書き写したものです。
一部、個人名などは伏せてありますが、それ以外の部分は改変していません。
▽引用
△引用病状説明書
患者ID ×××××
氏名 ○○○○○(アルツ君の名前) 様
生年月日 昭和03年○○月○○日 86歳 男性
病状説明を一緒に聞かれた方の氏名 ○○○○○(ヤッチの名前) 様
(ご本人との続柄 次男)
病名
- ①食欲不振、衰弱、老衰
- ②前頭側頭葉型認知症
- ③発熱、慢性的な誤嚥
病状説明内容
①②
特別養護老人ホーム○○○○○に入所され、介護を受けています。発熱と食事の摂取量の低下があり入院されました。86歳と高齢であります。診断されている前頭側頭葉委縮症の自然な経過と思われます。今後は老衰が進行し、日常生活動作は困難になり老衰にて亡くなる可能性が高いと考えます。
今後の方針として二つの方法があります。本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。退院後にホームで相談の機会をもってもらって下さい。ご家族からご本人最後の療養についてお願いして下さい。
- ひとつは老衰の介護を行い安らかに看取ってあげる方法です。自宅での介護が困難な場合は特別養護老人ホームは最適な環境と思われます。(老人ホームによっては看取りをしてくれないところもあります。)年齢やご本人の体力を考えると1~2ヶ月の経過と思われます。好きな物を食べさせてご本人の納得の行くように過ごしてもらうのがよいと思います。しかし、老人ホームにも限界があります。点滴の治療は行えません。
- もう一つは、延命治療を行う方法です。中心静脈栄養や胃瘻造設/経管栄養です。特別養護老人ホームを退所して医療療養型病院入院する必要があります。老人ホームに比べると介護が少なくなります。食事継続の努力ができないことが多く車椅子乗車もできず寝たきりになります。20~25万円/月の費用負担もかかります。
③
発熱については、胸部CTにて両側背側の肺野に陳旧性の炎症所見あり、体力の低下とともに慢性的に誤嚥しているものと思われます。食事の形態を考え、慎重に介護すれば食事継続してもよいと考えます。
急性期病院の介護の状況があり短期間の入院で、治療と精査を行います。1週間後の2月5日(木)の退院とします。
- 上記のとおり説明いたしました。
わからないことがあれば医師・看護師・薬剤師にお尋ねください。2015年01月29日
内科 医師 ○○○○(医師名)
『病状説明』の中に『前頭側頭葉委縮症』、『前頭側頭葉型認知症』の記述があります。
最近のアルツ君はすぐに不機嫌になったり、ちょっと人格が変わってしまったのではないかと思わせる部分があり、確かにアルツ君の現在を診断すれば、『前頭側頭型認知症』と診断されるかもしれません。
でも、過去にこういった『前頭側頭型認知症』とはっきりと診断を受けたことはないので、特養の嘱託医から受けた診療情報提供書(紹介状)に誤りがあるか、このO病院の先生が勘違いしているのか、どうもよくわかりません。
午前中に担当医から説明を聞いている時に、ヤッチはこの先生にATD(アルツハイマー型認知症)の診断を受けているということを申し上げていますが、FTD(前頭側頭型認知症)の診断を過去に受けた事が有るとは申し上げていません。
『看取り』が前提なら、こんなことはどうでもよいことなんですが、もしアルツ君が元気に回復し、特養に戻った時のことを考えると、再び特養の嘱託医に誤った情報が伝わるのをヤッチは危惧しているんです。
また、『本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。』という記述がありますが、上記の文章の中の二つの方法しかないとしたら、家族としてどちらを選ぶか?という質問に対してこう答えただけです。
前記事では、詳細を書かせていただくと申しあげておきながら、この書類をもらって、何だか書く気力が無くなってしまいました。
今回の入院に至るまでの経緯や施設での話し合いなどについて書こうと思っていましたが、萎えてしまいました。
どうかご容赦ください。
m(__)m
もう、『看取り』を考えなくてはいけないのでしょうかねぇ…?
『病状説明』の書類には書かれていませんが、午前中に担当医に直接話をお伺いしたとき、担当医は『きびしいことを申し上げますが、(アルツ君の病状は)もうこれ以上回復しません。』とはっきりとおっしゃいました。
病状説明のあと、ヤッチはアルツ君の入院生活に必要な身のまわり品を用意するため、特別養護老人ホームに向かいました。
その間、キノコさんが面会に来ていたようです。
後から聞いた話では、キノコさんのいる間、アルツ君は病室で尿検査を受けたようです。
看護師さん5人と格闘、医師は引っ掻き傷をつくるほどのアルツ君の暴れようだったそうです。
実際に見たわけではなく、キノコさん情報なので人数的なことは盛っている可能性がありますが、それにしても寝たきりの老人が、大勢の看護師を相手に大暴れし、医師に手傷を負わせるパワーが有るのに『看取り』をしろという段階にきているとは、にわかに受け入れがたい気もします。
ヤッチは特養から再び病院に戻り、身の回り品を整理している時にもO病院の看護師さんからも同じような話を聞きました。
看護師さん:「夕方から点滴と抗生剤の指示が出ているんですけど、またお父様、興奮されるんでしょうかね?」
ヤッチ:「本人じゃないからわからないけど、背後に回りこめば、ゴルゴ13に変貌する可能性は大ですね…。」
看護師さん:「そうですか…。」
ヤッチ:「点滴の間だけでも、俺が付き添いしようか?」
看護師さん:「お願いしてもよろしいでしょうか?」
ヤッチ:「針も俺が刺そうか?」
看護師さん:「いえいえ…。」
点滴の針を腕に刺す時に上手く入らず、何度も看護師さんが失敗してしまったので、一触即発の場面もありましたが、暴れることなく、留置針を刺すことができました。
昼間のバトルのせいで、アルツ君は疲労困憊していたのかもしれません。
点滴を打っている間にアルツ君は寝てしまい、その間に夕食時間になってしまったため、アルツ君、夕食を食いっぱぐれてしまいました。
途中、目を覚まし、アルツ君がつぶやきます。
アルツ君:「水が飲みたい…。」
ヤッチ:「じゃあ、飲んでもいいか聞いて来るよ。」
看護師さん:「まだ、口から飲んでいいという指示が出ていないので…。」
ヤッチ:「せっかく、自分から『飲みたい』って言ってるんだから、なんとかならないかな?」
看護師さんは小さな氷を一かけらアルツ君の口含ませてくれました。
アルツ君:「もう無くなっちゃったぞ…。」
ヤッチ:「ゴメンな…。今日はそれだけしか食べちゃダメらしいんだよ…。」
アルツ君:「水も飲ませてくれないのか…。」
ヤッチ:「今、腕から点滴で水分が入ってるから、干からびることはないよ。」
そう、アルツ君がこの日、病院内で水分を口から摂ったのは、この氷だけです。
とてもかわいそう…。
アルツ君:「水を飲まないと死んじゃうよ…。」
アルツ君にしては、かなり弱々しい声です。
ヤッチ:「俺の部屋のポトスだけど、もうかれこれ一ヶ月近くお水をあげてないけどピンピンしてるよ。」
ひねりのある返事ができませんでした…。
_| ̄|○
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
『妖怪ゴゴ』の名前の由来が分からないという問い合わせが有ったので、ヒントを出しますね。
『妖怪ゴゴ』を全部ひらがなに直して、じっと文字をながめてください。
答えが見えてくると思います。(アルツ君の現在の要介護度は?)
さて、5月6日に誤嚥性肺炎でOG病院に入院したアルツ君、入院から一週間経とうとしています。
これまで、点滴のみで絶食状態だったアルツ君の食事も5月11日(月)の昼食から始まったようです。
アルツ君の病室のサイドテーブルに食事摂取の記録が置かれていました。
5月12日(火)の昼食は6割程度の摂取量だったみたいです。
画像のように『「もういい」で終了』と書かれていたので、アルツ君が『もう結構です。』と言って食事の途中で眠ってしまったことが推測されます。
そして同じ日の5月12日の火曜日にアルツ君を担当している医師(主治医)から、アルツ君の病状説明がありました。
以前アルツ君が入院した時と同一人物の女性の医師です。
姉とヤッチの二人はカンファレンスルームに通され、主治医から、病状説明を聞きます。
内容は前回の記事とほとんど変わりありません。
主病名は『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』です。
アルツ君の血液検査の結果のコピーを渡され、パソコン画面でアルツ君の胸部のCT画像を見せてもらいました。
主治医:「画像を見ていただくとお分かりになると思いますが、まだ若干ですが、肺にお水がたまっています。またお渡ししたお父様の血液検査の結果ですが、たくさん数値が並んでいますが、お身体の炎症を見る上で重要になるのは、ここにあるCRPというたんぱく質と白血球数になります。」
姉:「そうなですか…。」
- アルツ君のCRP値(基準値 0~0.3)
- 1.73(5月6日)
- 11.79(5月7日)
- 8.91(5月8日)
- 3.68(5月11日)
- アルツ君の白血球数(基準値 30~98)
- 52.0(5月6日)
- 183.7(5月7日)
- 120.3(5月8日)
- 84.2(5月11日)
主治医:「救急でこちらにいらした日(5月6日)はそれほどでもないのですが、その翌日からCRPも白血球もぐっと上がっています。そして、昨日の検査で少し落ち着いたかなという印象です。」
ヤッチ:「救急の先生がおっしゃっていたように翌日のほうが炎症反応が大きく出ていますね。」
主治医:「はい。それと関連するかもしれませんが、お父様の尿をとれさせていただきましたが、尿からバイ菌が見つかりました。『尿路感染』が疑われます。」
ヤッチ:「なるほど…。バイ菌と闘おうと、体を熱くしちゃってるわけですね?」
主治医:「まあ、簡単に申し上げてしまうと、そういうことになります。」
他にも主治医から細かな説明を受けましたが、主要な部分ではないので、省略させていただきます。
姉:「それで父が退院できるのはいつぐらいになりそうですか?」
主治医:「このまま順調にいけば、肺の中のお水も炎症反応も治まってくると思いますが、十分にお食事が摂ることができるか、すこし心配でして…。」
ヤッチ:「そうおっしゃっていただけると嬉しいです。早急に退院させて施設に戻っても、また水分摂取、食事摂取がうまくいかずに、再び入院なんてことになりかねませんからね。」
主治医:「そうですね…。ただ『食べる』ということに関しては、ここにいらしてもご本人様次第ですし、これだけ飲んでおけば元のお体に戻るというお薬は無いのが現状でして…。」
姉:「お気遣いありがとうございます。具体的に退院の日は早くて来週くらいと考えても良いですか?」
主治医:「そうですね。週明けくらいにはと、私どもの方でも考えております。」
姉:「お忙しいところ、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。」
主治医:「いえいえ、こちらこそお待たせして申し訳ありませんでした。」
この後、姉とアルツ君の病室に向かいます。
病室のドアは開いていて、アルツ君のベッドサイドには看護師さんの姿があり、夕食介助の準備を進めています。
とてもきれいな看護師さん。
ヤッチも誤嚥性肺炎で入院したいです。(ジェラシー)
アルツ君担当のSTさん(言語聴覚士)の指示書のようなものを看護師さんが読んでいます。
アルツ君の食事介助の時は飲み込みをスムーズにするため、お茶などの水分を摂って、口の中を湿らせてから本格的な食事を摂ってもらっています。
ただ、アルツ君の場合、とろみのついたお茶が苦手…。
なので、実は事前にSTさんとヤッチが申し合わせをして、食事前にお茶の代わりにヤッチが冷蔵庫に買い置きしている『水ようかん』を一口二口食べてもらってから、食事を摂ってもらうようにしようということで、話が一致していました。
看護師さん:「水ようかん…????」
ヤッチ:「ひょっとして、水ようかんをお探しですか?それなら冷蔵庫に買い置きしています。」
看護師さん:「あ、そういうことでしたか。水ようかんがお好きなんですか?」
姉:「大好きだよね~。」
アルツ君:「おいしね(美味しいね)~。」
ヤッチ:「在庫切れにならないよう補充しておきますので、夕食に限らず、必要な時はどうぞお使いください。」
看護師さん:「ありがとうございます。それじゃあ、お父さん、水ようかんを先に食べましょう。」
アルツ君:「うん、おいしね~。」
姉:「まだ、口の中に入ってないじゃんかよ!」
アルツ君:「おいしね~。」
看護師さんが水ようかんを小さなスプーンでアルツ君の口に運びます。
看護師さん:「どうですか?おいしいですか?」
アルツ君:「おいしね~。」
姉:「今度は本物の『おいしね~。』だ。」
看護師さん:「今日は鮭の西京焼きだそうです。お魚はお好きですか?」
アルツ君:「おいしね~。」
看護師さん:「それではお口に入れますよ?」
看護師さんが手際よく、ムース状になった鮭の西京焼きをアルツ君の口に入れます。
アルツ君:「おいしね~。」
姉:「よく甘いものを先に食べてから、しょっぱいものを食べられるね。」
アルツ君:「おいしね~。」
このあとも、ふろふき大根などのおかず(もちろんミキサーにかけてあります。)をアルツ君が『おいしね~。』と言って、食します。
後半になると、少しアルツ君が疲れてしまって、時々目を閉じてしまいます。
姉:「パパちゃん。頑張って目を開けて!目の前にいるの、誰だかわかる?」
アルツ君の目の前にいるのは、姉です
その後方にヤッチも立っています。
アルツ君:「わ~んない(わからない)…。」
姉:「そっか…、わからないか…。」
ヤッチ:「旦那さん、誰に食べさせてもらっているかわかるか?きれいなお姉さんだよ。頑張って目を開けて食べて。」
アルツ君:「はい。」
この日のアルツ君、気持ちの悪いくらい、素直です。
ヤッチ:「どう、おいしいかい?」
アルツ君:「おいしね~。」
ヤッチ:「誰が食べさせてくれてるの?」
アルツ君:「お姉さん…。」
姉:「本当に見てるのかあ?パパちゃん、ちゃんと目を開けて見ないと、看護師さんの顔がわからないよ。」
アルツ君:「はい。」
『はい。』と言いつつ、目を閉じてしまっています。
それでも、看護師さんの食事介助の仕方が上手だったのか、アルツ君の食欲が戻ったのか、後半は目を閉じながらも、アルツ君、食事を完食です。
食事を完食するアルツ君を見るのはヤッチも姉も久しぶりです。
姉:「すごいね。入れ歯を入れてるせいもあるのかね?」
ヤッチ:「さあね?本人に聞いてみないとわからないね~。」
姉:「パパ。すごいね!おいしかった?」
アルツ君:「かわいいね~。」
姉:「見えてるじゃん!このエロじじい!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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