site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特養での退屈

2013/03/25 (月)  カテゴリー: リハビリ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

先日キノコさんが転倒して、歩くことができなくなっていましたが、今日は自分の足で歩き、近くの整形外科に行ってきたようです。

やはり、骨折はなく、打ち身だけだったようです。

御心配をおかけしました。

m(__)m

キノコさんがアルツ君のいる特養に面会に行けるようになるまでは、まだ少し時間がかかるようです。

アルツ君の方はというと、昨日、姉と一緒に施設の近所に、ほんの少しの時間だけだったそうですが、お花見に行ったようです。

このところ、あまり外を散歩する機会が無かったので、かなり良い気分転換になったのではないでしょうか。

まあ、考えてみると、特養などの介護施設に入所されている人は、一日の中で一歩も外に出ないという日が普通の生活なわけですから、ストレスが貯まりますよね…。

(-_-;)

家庭にいるペットの犬だって、一日一回程度は飼い主に散歩に連れて行ってもらえるわけですから、かごの中の鳥のような状態が何日も続けば、入所者が施設内でお漏らしする頻度が増えるのもわからんではないような気がします。

(-_-;)

施設で働いていらっしゃる方も、それを分っていながら、そうもできないで入所者さんのお世話をしなくてはならないわけですから、それはそれでこちらもストレスが貯まるんでしょうね…。

(-_-;)

のっけから、こんな話題を書き連ねると、ご覧の皆さんもストレスが貯まってしまいますので少し切りかえますか~。

(^^ゞ

今日はアルツ君のところへ面会に行ってきました。

アルツ君、施設の廊下の定位置でウトウトしています。

ヤッチ:「おーい、鼻から魂が出かかってるぞ~。」

アルツ君:「なんだ、お前かあ…。何しに来た?」

ヤッチ:「相変わらず失礼だね~。旦那さんが退屈してるんじゃないかと思って遊びに来てやったんじゃないかよ~。」

アルツ君:「俺はちっとも退屈じゃないぞ!?今昼寝しようと思ってたんだから。」

ヤッチ:「それを世間じゃ退屈って言うんじゃないの?そう言えば、昨日お花見に行ったらしいな?」

アルツ君:「お花見?そんなもん、行ってないぞぉ!?」

ヤッチ:「えー!!お嬢さん(姉の事)とお花見の帰りにコンビニに寄ったって聞いてるんだけどなあ…。」

アルツ君:「あー、それならおぼえてるぞ。そこでボタモチを買った。」

まさに花より団子状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「へー、俺なんか昨日食べた物も忘れるのに大したもんだな?で、誰がボタモチを買ってくれたんだ?」

アルツ君:「誰だったかなあぁぁぁ???」

ん…。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、誰が買ってくれたか思い出すために、頭の体操でもするか?」

アルツ君:「別に構いませんよん!!」

ヤッチは施設に面会に来るたびに、漢字テストを持って行ったりしていますが、そろそろアルツ君も飽きているようなので、少し違ったテストやクイズを持って行っていました。

よろしければ、ご覧の皆さんも一緒にやってみてくださいね。(印刷可)

一つは、アルツ君は野鳥に興味があるので、鳥の名前を書いた漢字を読んでもらうテスト…。


いつもの漢字テストとあまり変わりはありませんが、興味の対象が鳥の名前になっているので、いくらかマシかなといったものです。

もう一つは、漢字テストではありませんが、日本のお城の名前を箇条書きにしたもので、このお城のある県名をアルツ君に当ててもらおうというものです。


これは、MAPPLE 観光ガイドさんの日本全国の人気の城ランキングを1位から順に羅列したもので、そのベスト28をテスト形式にしてみました。

何でベスト30でないのかは、やってみてのお楽しみということで…。

(^^ゞ

さらにもう一つは発音しにくい言葉を羅列したもの…。

これも漢字テストではありません。


アナウンサーなどのしゃべる職業の人でも、いざ発音してみると、とても簡単な文字なのに、意外に読みにくいといった言葉を集めたものです。

これには『答え』はありませんので、自分でうまく発音できれば、それが正解ということになります。

全部を一度にちゃんとやるのはとても無理なので、お城のある場所を当てるクイズは暇のある時にやってもらうことにして、鳥の名前クイズをまずはアルツ君に見せます。

ヤッチ:「これ、全部鳥の名前だけど、読めるかい?」

アルツ君:「かーっ!!美味そうなのが並んでるな~。」

ヤッチ:「え?全部読めるのかい?」

アルツ君:「全部はわからないけど、俺が読めたやつは、食ったら全部美味いぞ。」

ヤッチ:「どうしても食い物の話になっちゃうんだなぁ~。じゃあ、こっちは?こっちは漢字じゃないけど、発音するとなると難しいやつ…。俺も上手く言えないのがいっぱいあるよ。」

アルツ君:「かーっ。ほんとだ。○○だろ…、○○だろ…。舌がよじくれておかしくなりそうだな!?」

ヤッチ:「だろう?一番下に書いてある文字はうまく言えるか?『きゃりーぱみゅぱみゅ』って、俺は全く上手くしゃべれない…。」

アルツ君:「どれどれ?きゃーりー…、待てよ、けりー…。本当だ、上手く言えないな?」

普通は『ぱみゅぱみゅ』の方でつまずくのに、アルツ君、なぜか『きゃりー』の方でつまずいています。

(^^ゞ

ヤッチ:「普通は『ぱむぱむ(ぱみゅぱみゅ)』が上手く言えないんだぞ。俺も上手く言えないが…。」

アルツ君:「ん…。何だか難しい字だな…。文字だけ見ると、食ったら美味そうだけどな!?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/03/25 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

成年後見人さんの面会

2013/04/02 (火)  カテゴリー: ボタモチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日アルツ君のところに面会に行ってきました。

この日はアルツ君、『定位置』ではなく、居室のベッドのところに腰かけ、漢字のお勉強中です。

面会のたびにヤッチが持って行っている『読めそうで読めない漢字』です。

アルツ君、漢字に興味があるというより、自分が読めた漢字を他の入所者さんに自慢することに生きがいを燃やしているようです。

でも、不思議とキノコさんやヤッチの存在は忘れてしまうのに、漢字に関しては、ある程度までは、おぼえているのですから、大したもんです。

過去にアップしたものを含めて、読めそうで読めない漢字を再度アップしておきましょうかね!?

過去にアップしたものはファイル名を変えてありますが、中身は同じです。

ご自身でも是非やってみてくださいね。

読めそうで読めない漢字(問題)

読めそうで読めない漢字(答え)


ヤッチ:「おっ?お勉強中かい?」

アルツ君:「まあね!!」

ヤッチ:「ずいぶんと熱心にやってるから、頭の中は漢字だらけでしょ?」

アルツ君:「そうでもないぞ!?今日は頭の中に浮かんでくるのは、食い物ばかりだ。」

ヤッチ:「『今日は』じゃなくて、いつもだろ?」

アルツ君:「うるさい!!失礼な。」

ヤッチ:「どうせ、そんなこったろうと思って、今日はいいもの、持って来たよ。」

アルツ君:「んっ?ボタモチか?」

ヤッチ:「どうしても、そこからは縁が切れないんだね?脳ミソはあんこで、できてるんじゃないのか?」

アルツ君:「かもな!?そのかわり、つぶあんだぞ!?」

ヤッチ:「つぶあんとこしあんだったら、どっちが頭がいいのかね?」

アルツ君:「そりゃあ、つぶあんに決まってるだろう~。」

ヤッチ:「その根拠たるをきかせて欲しいものだねぇ…???」

アルツ君:「つぶあんの方が美味い!!」

ヤッチ:「全然、理屈が合わないじゃないかよ!!まあ、いいや。今日はボタモチじゃないよ。イチゴだよ。」

近所のスーパーマーケットでイチゴを安くゲットしたので、アルツ君にもお裾分けです。

イチゴ

アルツ君:「かー!!イチゴ!?お前の畑で獲れたのか?」

ヤッチ:「あの~、畑を持つほど、お金持ちじゃないんですけど…。」

アルツ君:「まあ、いいや。それにしても美味そうだな~。こんなちょっとじゃなく、畑ごと持ってくればよかったのに。」

ヤッチ:「だから、畑は持ってないって!!」

アルツ君:「盗んできたのか?」

ヤッチ:「盗みもしないって!!」

アルツ君:「どらどら、食ってやろう!!おーい!!そこの赤いの!!今、俺の口に放り込んでやるからな!!」

アルツ君がイチゴを一粒手に取って、口の中に放り込みます。

ヤッチ:「どう?」

アルツ君:「甘い!!」

ヤッチ:「辛かったら、怖いもんな?」

アルツ君がもう一粒口の中に放り込んだところで、居室のドアをノックする音が聴こえます。

特養の生活相談員さんとアルツ君の成年後見人である司法書士さんです。

成年後見人さんは、毎月、月の中ごろと月末に定期的にアルツ君の面会にいらしています。

生活相談員さん:「すいません。○○先生(成年後見人さんのこと)がいらしたので、お連れしました。」

ヤッチ:「どうも、いつもお世話になっています。どうぞお掛け下さい。」

そう言って、ヤッチは居室に有った椅子を差し出します。

生活相談員さんは、すぐに事務所に戻って行ってしまいました。

後見人さん:「あっ、すいません。お食事中か何かではなかったのですか?」

ヤッチ:「いえいえ、ちょっと家からイチゴを持って来たので、父に食べてもらっていたところです。」

後見人さん:「すいません、月末にお伺いしようと思ったのですが、野暮用が入って伺えなかったものですから…。お父様、お元気にしてらっしゃいましたか?」

アルツ君:「元気元気!!元気すぎて困ってるよ~。どっこも悪くないんだから、困っちゃうよ~。」

たしか、元気な人は特養には入れなかったような…。

(-_-;)

後見人さん:「それはそれは、何よりです。顔色も良さそうですね?」

アルツ君:「まあね!!この間もあんまり俺が元気なのをみて、ここの人が『おじさん、いくつなの?』って言うから、考えたら、俺、もう83なんだよね~。」

ウソウソ!!85だろがっ!!

後見人さん:「そうですよね。失礼ですが、年齢の割にお若く見えますものね?」

アルツ君:「まあ、それほどでもないよ!!」

木に登るのは結構だが、後で降りられなくなるタイプ…。

(-_-;)

後見人さん:「じゃあ、食事も美味しく召し上がるんですね?お父様は、好き嫌いとかは無いんですか?」

アルツ君:「そうだね~。たいていの物は食っちゃうね~。ゴキブリ以外なら何でも食っちゃうよ!!」

後見人さん、ちょっと苦笑…。

後見人さん:「それはすごい!!特に甘い物が好きとか、辛いものが好きとかは?」

アルツ君:「まあ、どちらかというと甘い物だね。」

どちらかというより、甘い物オンリーだろがっ!!

後見人さん:「イチゴを食べていらっしゃったようですが、イチゴが好物だとか?」

アルツ君:「いえいえ、これはコイツ(ヤッチのこと)がたまたま持って来たから食ってやってたんです。」

後見人さん:「そうでしたか…。実は僕も甘い物が大好きなんですよ。」

アルツ君:「私と一緒だね~。」

後見人さん:「特に甘い物だと、お父様はどんなものがお好きなんですか?」

アルツ君:「甘い物なら、何だっていいけど、強いて言うなら、『ボタモチ』かね~。」

出た出た!!!強いてあげなくても、ボタモチだと思われます。

(-_-;)

後見人さん:「そうですか、いえ、実は僕もボタモチとかお萩が大好きなんですよ!!」

アルツ君:「へえ、こりゃまた、奇遇だねえ~。」

後見人さん:「特に、こしあんより、ちょっとゴツゴツしたつぶあん…。」

アルツ君:「へえ、じゃあ、俺と一緒だ!!」

後見人さん:「あ、お父様もそうなんですか?どうも人間が古いせいか…、失礼。どうも昔ながらのものが好きなんですよ~。」

アルツ君:「うん、うん、わかりますよ。だいたい私くらいの年代は、ボタモチと言ったらつぶあんだよ~。」

後見人さんはアルツ君よりはるかにお若いと思われるが…。

(-_-;)

後見人さん:「じゃあ、大判焼きとか今川焼といった類のものは?」

アルツ君:「あーあ、あれも嫌いじゃないね!!」

後見人さん:「最近じゃ、よくあれにチーズが入っていたり、カスタードが入っていたりするじゃないですか!?僕はやっぱり、つぶあんが王道の気がするんですよ。」

アルツ君:「まあ、そうだね。つぶあん以外は邪道だね。」

他のものは食ったことが無いだろがっ!!

後見人さん:「あ、やっぱり、お父様もそうですか?でも何と言ってもつぶあんのボタモチは美味しいですよね?」

アルツ君、すでに口元からダレヨが垂れかかっています。

まぃぅ―( ´)艸(` )―♪

アルツ君:「そうだね、ボタモチさえありゃ、私なんか他の物はいらないね~。」

後見人さん:「そうでしたか~。そうしたら、今度はお父様に、ボタモチをお持ちしますよ。」

アルツ君:「それはそれは…。待ってます!!」

ちっとは遠慮しろいっ!!

後見人さん:「ところでここ(特養)はそう言った和菓子を持ち込むのは大丈夫なんですか?」

後見人さんはヤッチの方に向き直ります。

ヤッチ:「はい、ナマモノの場合、残した時は持ち帰るように言われていますが、特に父の場合、食事制限があるわけではないので、ほどほどの量なら構わないと思いますよ。」

アルツ君:「お前ね、俺がボタモチ持って来られて、残すと思うか?」

ヤッチ:「思いませんっ!!」

後見人さん:「そうですか?僕はまた、こういったところは、外部から飲食物を持ち込むのは禁止なのかと思っていました。知らないこととはいえ、失礼しました。」

ヤッチ:「いえいえ、あまりお気づかいなさらず、手ぶらでいらしてください。」

アルツ君、不満そう…。

(-_-;)

後見人さん:「いえいえ、今度お伺いするときは、たくさんは無理なご様子ですが、美味しいボタモチをお持ちしますよ。」

アルツ君、後見人さんを見据えてうなずいています。

フムム(゚ω(゚ω`(゚ω`,,)フムム

後見人さん:「それでは、私はこのくらいで…。また月の中ほどで、こちらにお伺いしますよ。お父さん、その時は…。」

アルツ君:「よろしく、たのんますね!!」

後見人さんは、そうおっしゃってアルツ君の居室を後にされました。

居室に居るのはアルツ君とヤッチの二人だけ…。

しばらくアルツ君、後見人さんが出て行った居室のドアの方を見つめていましたが、ふと我に返ってヤッチに話しかけてきます。

アルツ君:「ずいぶんと、いい人だな!?誰なんだ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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カシコい猫

2013/06/15 (土)  カテゴリー: アルツ君
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

きのう、アルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君の居室のある3階まで、エレベーターで昇り、施設の職員さんのいるカウンターの前を横切ろうとすると、ヤッチは女性職員さんから呼び止められます。

女性職員さん:「いつもありがとうございます。お父様なんですが…。」

ヤッチ:「はい?」

女性職員さん:「お父様なんですが、ご機嫌が良くないらしくて、今日もお昼ご飯を拒否されて…。」

ヤッチ:「そうですか。で、結局、昼食は食べてないんですか?」

女性職員さん:「はい。通常より遅い時刻まで昼食を下げずに残しておいたのですが、お部屋から出て来られなかったもので…。」

ヤッチ:「かなり、ご機嫌うるわしくない状態でした?」

女性職員さん:「お母様をさがしているみたいで、我々に『どこに隠したっ!!』って怒鳴ってらっしゃいました。」

ヤッチ:「それはそれは申し訳ないです…。ちょうど、家から焼きプリンを持って来たので、これを食べさせますね。多分、これだけじゃ、足りないと思うので、後でコンビニでも一緒に行ってきますわ。」

女性職員さん:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

相変わらずの状態のようですね…。

(-_-;)

まあ、そんなこともあろうかと、この日はアルツ君のために、『漢字テスト』を持って行きました。

アルツ君が、飽きてしまって中断していた漢字テストですが、これをやっている時期は非常に精神的にも安定していたようだし、頭も冴えていたようにも、思えます。

なので、再び、『漢字テスト』の復活です。

以前はA4用紙に30問程度の問題をプリントアウトしていましたが、今回は『単語カード』という名称でいいのかな!?

この記事をご覧になられている方も経験があるのではないでしょうか。

中学校とか高校の時に、試験前、漢字や英単語を暗記するために、使いませんでしたかね?

こやつに過去にこのブログでも何度か紹介したことのある問題を手書きで…。

ヤッチはアルツ君の居室へと向かいます。

ヤッチ:「おーい、旦那さ~ん!!ダイエットしてるのか~。」

そう、言いながら、アルツ君の居室の扉をノックします。

アルツ君はベッドに腰かけ、腕組みしています。

アルツ君:「なんだ?お前かよ?」

ヤッチ:「『お前かよ』はずいぶんとご挨拶だな。ダイエットしてるって聞いたからさぁ~。」

アルツ君:「なんだ?ダイエットって…。」

ヤッチ:「断食だよ、断食。あんまりダイエットすると、リバウンドするぞ?」

アルツ君:「なんだ、リバウンドって?」

ヤッチ:「カラダがゴムまりみたいになって、跳ねちゃう病気だよ~。」

アルツ君:「かっ。そんな事してや、しませんよ。」

ヤッチ:「なら、いいんだけど、今日は漢字テストを持って来たぞ。やってみるか?」

アルツ君:「漢字テスト!?ああ、あれか…。あれはもう飽きたぞ!?」

ヤッチ:「へー。おぼえてるんだ?大したもんだなぁ…。じゃあ、昔やった事のある漢字ばかりだから、今日持って来たのは全部できちゃうかな?」

アルツ君:「今日は、やらないよ…。」

ヤッチ:「ふ~ん!!そう言うってことは、さては、自信がないな???」

アルツ君:「バカ言っちゃ、いけませんよ。どーら、みせてみろ!!」

ヤッチは持って来た単語カードをアルツ君に見せます。

ヤッチ:「このカードの表に漢字が書いてあるから、これを読んでみてよ?まずは『岩魚』?」

アルツ君:「ん?これは…。イワザカナかぁ…???」

ヤッチ:「ブッブー!!おしい!!これは『イワナ』。ほら、このカードの裏に答えが書いてあるだろ?」

アルツ君:「ホントだ…。『イワナ』かよ…。」

ヤッチ:「昔、よく釣りに行ったべ?じゃあ、もう一回やるぞ?これは?」

ヤッチは再び、カードの表に書いてある『岩魚』という漢字をアルツ君に見せます。

アルツ君:「イワ…、イワサカ…、わかんない、忘れちゃったよ…。」

何度か、同じカードの表と裏をアルツ君に見せましたが、カードをめくった瞬間に、答えを忘れてしまうようです。

(-_-;)

だいぶ、来ちゃってますね~。

(^^ゞ

本人が本当に自信を無くしてしまいそうな気配なので、適当に切り上げます。

ヤッチ:「脳に栄養が行ってないな?美味いもん食ってないんだろ?」

アルツ君:「食ったような…、食わないような…。」

ヤッチ:「そう思って、旦那さんのために、今日は焼きプリンを持って来たよ。な?気が利くだろ?ケツの穴の粘膜に手が届く息子だろ?」

アルツ君:「汚い奴だね~。」

ヤッチはアルツ君に持って来た焼きプリンのフタを開け、スプーンと一緒に手渡します。

アルツ君:「なんだこれは?海水浴でも行ったのか?」

ヤッチ:「海水浴…???」

アルツ君:「皮が剥けたみたいになってるぞ?」

ヤッチ:「あーあ、そういうことか。それが焼きプリンなんだよ。表面を焼いてあるんだよ。」

アルツ君:「なんだって、そんな事するんだ?」

ヤッチ:「ただの『プリン』って言って売るより、『焼き』を付けて、『焼きプリン』って、言って売った方がハイカラに感じるからだろ!?」

アルツ君、気持ち悪いのか、焼き目の付いた部分を除けて、食べています。

(;一_一)

アルツ君:「こんな、ヘビのヌケガラみたいなもん、くっ付けなくていいのにな…。」

ヤッチ:「香ばしけりゃ、いいけど、香ばしくなきゃ、邪魔だよな!?」

アルツ君:「こんなもん、のっけるくらいなら、あんこをのっければ、いいんだよ…。」

ヤッチ:「あんこをのっけたら、今度はプリンが邪魔になるだろがっ!!」

アルツ君:「ま、そうだな…。」

ヤッチ:「それ食べたくらいじゃ、胃袋が膨らまないだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「『別に…、もっと食べられる』っていうこと?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「じゃあ、これから散歩がてら、コンビニに行こうぜ?おにぎり一個ぐらいなら食べられるだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「よっしゃー!!じゃあ、パンツを履き換えて、オメカシして出かけようぜ!!」

アルツ君:「なんで、パンツを履き換えなきゃいけないんだ?」

ヤッチ:「いいんだよ!!岡メシ、岡メシ!!勝負パンツ!!勝負パンツ!!さあ、脱ぐべ!!そこに直れっ!!」

アルツ君を立たせたまま、アルツ君のズボンを引きずり下ろします。

ヤッチ:「あっ?何だって、即戦力仕様に切り換えてるんだぁぁぁ!!紙パンツ履いてないじゃんかよっ!!」

アルツ君:「へへーん!!ちょいと風通しがいい方が、涼しいからな!?」

はい…、ズボンこそ、履いていましたが、紙パンツを履いていない、ノーパン状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「涼しいって言ったって、役に立たない骨董品なんだから、ちゃんと桐のタンスにしまっておかないとでしょ?」

アルツ君:「ふん!!切っちまって、神棚にでも載せとけ!!」

ヤッチ:「わかった…。家から持ってくるよ…。剪定バサミにする?刈り込みバサミにする?何なら、オプションで切り口に癒合剤も塗ってやるけど…???」

(;一_一)

アルツ君:「どっちも嫌だっ!!」

身支度完了で、さっそくコンビニへと向かいます。

施設の玄関ロビーまでは、徒歩で行き、そこで施設の車椅子をお借りします。

掃除のおばちゃんに玄関ロビーで、出くわします。

先日、アルツ君が機嫌が悪くて、怒鳴ったのは、このおばちゃんです。

掃除のおばちゃん:「いいね~。お出かけ?お抱え付きで、社長さんじゃんかよ。」

アルツ君:「へへー。まあね!!」

ヤッチ:「今度から、白手袋と毛バタキを持参で来ないと…。」

外は、少し蒸し暑い感じです。

梅雨の晴れ間といった感じで、日光が厳しく照りつけていないので、まあマシといったところでしょうか…。

コンビニまでは、車椅子を押して、5、6分というところでしょうか。

途中で、アルツ君に質問します。

ヤッチ:「何が食いたい?ダメだよ、ビフテキとか、寿司とか、鰻とか言っちゃ。」

アルツ君:「ちっと、有ればいいよ。」

ヤッチ:「今、たらふく、食っちまうと、夜飯入らなくなるからな!?」

コンビニに到着です。

昼食の時間というより、おやつの時間といった方がよいかもしれません。

時計を確認しませんでしたが、多分、3時を回っていたと思います。

ちょうど、コンビニでも品ぞろえの少ない時間帯になるのか、アルツ君の食べられそうなものはおにぎりだけ…。

(-_-;)

限られた選択肢の中で、アルツ君が『筋子のおにぎり』を食べたいと言うので、これをチョイス…。

紙パックのカフェオレも一緒に購入します。

コンビニの外で、おにぎりとカフェオレの封を切ります。

最近、アルツ君とコンビニに行くと、コンビニをすぐ出たところで、何かを食べるというのが定着しつつあります。

場所としては、よくヤンキーのお兄ちゃんやお姉ちゃんがたむろしている聖域です。

コンビニのとなりには回転ずしも有り、そこそこ駐車場も広いので、車椅子でも邪魔になるポジションではありません。

アルツ君がおにぎりを食べ始めると、いつの間にか車椅子のそばに猫がいて、こちらをじっと見ています。

時折、『みゃー!!』と甘えた声を出します。

お腹が空いているのでしょうか…。

アルツ君:「あれっ?猫だよ。おーい!!」

こちらが少しでも動くと、お尻を向けて遠ざかり、一定の距離を置こうとします。

そして、こちらの様子を伺いながら、また近づいてきて、『みゃー!!』…。

コンビニでもらった袋を手で、シャカシャカと音を立てると、それに反応して、駆け寄ってきたりもします。

でも、我々の手の届く範囲には、決して近づいて来ようとしません。

ヤッチ:「人に馴れているようで、警戒心は強いみたいだなあ?」

アルツ君:「野良猫なんじゃないのか?」

ヤッチ:「なんでわかる?」

アルツ君:「首輪がついてないぞ。」

この猫は、近づいて来ては、またお尻を向けて遠ざかるの繰り返し…。

アルツ君もそれが面白いのか、コンビニ袋をシャカシャカやって、楽しんでいるようです。

ヤッチ:「旦那さんの食べてるおにぎりを『よこせ!!』って言ってるみたいだな?」

アルツ君:「どうも、そうらしいや。でもな、おーい!!もう俺の腹の中だぞ~。」

ヤッチ:「コンビニのお客さんが自分たちの食べるものをあげたりしているのかもな!?それにとなりは回転ずしだし…。」

アルツ君:「食い物には不自由しないのかもなあ…。」

ヤッチ:「微妙な距離を保ってくるよな?みた感じは、大人の猫じゃないようだよな?」

アルツ君:「そうだろうな…。まだ子供なんだろうな。」

ヤッチ:「子どもの猫でもこんなに警戒心が強いのかね?」

アルツ君:「バカだな、お前は。この猫は相当、カシコい猫だぞ!?」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「俺を睨みつけるんじゃなくて、お前の方ばかりを睨みつけてるぞ。」

アルツ君

さすがです…。

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