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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
アルツ君ですが、先週から施設内で歩行車(器)を利用させてもらっています。
この歩行車ですが、歩行器に車輪が付いているものなので、あえて『歩行車』と書かせていただきましたが、正式名称はよくわかりません。
最近のアルツ君はと言うと、施設内で歩く際にも、身体が前傾し、フラフラとおぼつかない様子なので、施設の生活相談員さんが、この歩行車を勧めてくれたようです。
杖を持つのも嫌だと言っていたアルツ君なのに、どういう風の吹きまわしか、この歩行車をすんなり受け入れたようです。
いや、むしろ、嫌がるどころか率先して、利用させてもらっている様子…。
昨日、ヤッチもまだ見ぬアルツ君の歩行車姿を拝ませてもらおうと、面会に行ってきました。
施設の廊下に設けられたテーブルの前にアルツ君が腰かけています。
傍らには歩行車もあります。
アルツ君の方が先にヤッチの姿に気づきます。
アルツ君:「あっ!お前、ちょうどいいところに来た。金が一銭も無いんだよ~。」
ヤッチ:「俺も一円は持っているけど、一銭は見たことないぞ!?」
アルツ君:「ボタモチを買いに行こうと思ったんだけど、金がないんだな…。」
ヤッチ:「買に行くって、売っているところわかるのか?」
アルツ君:「わからないけど、外に出て、ゴチャゴチャ歩いてれば、そのうちわかるだろ!?それにこれもあるしな。ただ、金が無いんだよな…。」
アルツ君が歩行車を指さします。
施設内は当然のことながら、許可なく一人で外に出ることはできません。
お金の必要になる場面もまず無いと言って良いでしょう…。
方向感覚も無くなっているので、まず外に出れば徘徊確定です。
(^_^;)
ヤッチ:「しかし、まあ、なんていい息子なんだろうな~。孝行息子の鏡だね!?」
アルツ君:「なんでよ?お前がかぁ?」
ヤッチ:「そんなことだろうと思って、ボタモチを買って来たよ。」
アルツ君:「かー!!それは、それは…。」
ヤッチ:「『それは、それは…。』の後は何よ?『ありがたい。』か『ありがとう。』だろ?」
アルツ君:「それは、それは、言えません。」
ヤッチ:「まったく失礼なやつだな…。」
アルツ君:「そんなことはどうだっていいから、早いとこ、ちっと食わせろや?」
ヤッチ:「ちっとで、いいのか?」
アルツ君:「いや、全部だ。」
ヤッチ:「少しぐらい、息子にも分けてやろうっていう優しさはないのか?」
アルツ君:「無いんだなぁ~。」
ヤッチはボタモチのパーッケージを開け、アルツ君の前にフォークと一緒に差し出します。
アルツ君:「かっー!!ボタモチなんて食うのは何十年ぶりだろ!?美味そうだな…。おいっ。」
早速、アルツ君、ボタモチにパクつきます。

ヤッチ:「ゆっくり、食えよ。喉に詰まらせるなら、正月じゃないと、ニュースに出ないから…。」
アルツ君:「わかってますよ!」
そう言っている間にも、もうヤッチの持ってきたボタモチは終盤戦…。
(-_-;)
アルツ君:「こんなに美味いもんなら、100個でも200個でも食えるね~。」
ヤッチ:「それを食い終わったら、外に出かけようぜ?」
アルツ君:「何しに?ボタモチ買いに行くのか?」
ヤッチ:「今食ってるべ!!散歩!!」
アルツ君:「散歩か…。」
ヤッチ:「少し歩かないと、足のむくみが取れないだろう?」
アルツ君:「バカ言え。俺のは、むくんだんじゃなくて、太ったんだよ。」
ヤッチ:「どっちでも同じだろがっ。太ったんだったら、なおさら歩いて痩せなきゃだろがっ。」
アルツ君:「少しカンナで削れば、いいだけの事よ~。」
ヤッチ:「また、それかよ。外に出ないと腐るぞ。」
アルツ君:「腐りかけの肉の方が美味いぞ!?お前、知らないでしょ?」
ヤッチ:「うるせーよ。とにかく、今日は散歩に行くべ!!」
アルツ君:「しようがない…。行ってやるか…。」
ヤッチ:「何、その上目線な態度は?」
アルツ君:「別に…。で、どうやって行くんだ?」
ヤッチ:「歩いてに決まってるでしょ。これ(歩行車)を使って行ってもいいぞ?」
アルツ君:「あ…。これ(歩行車)はいいぞ~。スイっこスイっこ動くんだから…。」
ヤッチ:「スイっこスイっこ動くのは、自分の足じゃなくて、歩行車だよな?」
アルツ君:「お前、そう固いこと言うなよ…。」
普段、アルツ君と散歩に行くときは、アルツ君のいる3階から1階までは、エレベーターを利用しますが、歩いて下りてもらっています。
施設の玄関からは施設の車椅子をお借りし、アルツ君はそれに乗って、近くの公園などに出かけます。
なので、アルツ君の歩く距離は施設内の移動だけなので、ほんのわずかしかありません。
ヤッチ:「多分、この歩行車は、室内用だと思うんだけど、これで外まで行ってみるか?」
アルツ君:「お前、あんまり、無茶すんなよ。」
ヤッチ:「大丈夫だよ。無茶して怪我するのは、俺じゃなくて、旦那さんなんだから。」
アルツ君:「あーいう事言ってやがるんだからな…。」
ヤッチ:「そういう事!!」
準備をして、アルツ君と一緒に歩行車で散歩に出かけます。
施設の廊下をアルツ君と一緒に歩いているときに、ヤッチはアルツ君にたずねます。
ヤッチ:「その歩行車、どう?調子はいい?楽?」
アルツ君:「あー、調子いいぞ。これなら、どこまでだって、行けるぞ!?」
ヤッチ:「じゃあ、地獄まで行くか?」
アルツ君:「嫌だっ!!」
負けず嫌いのアルツ君、口にはしてしませんでしたが、今まで、自分の歩行がおぼつかなくなってきていることは、わかっていたんでしょうね。
転倒したりするのが嫌だから、歩くのも億劫になっていたのかもしれません。
歩行車を利用させてもらったおかげで、行動範囲が広がり、機嫌も良いようです。
(^.^)/~~~
ただ、この歩行車、ちょっとした段差でも車輪が引っかかってしまうので、注意が必要…。
屋外で利用するにはちょいと厳しいようです。
(^^ゞ
歩行車を利用し、1階まで下りてきました。
ヤッチ:「どうする?ここで車椅子に乗り換えて、座って公園に行く?」
アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)があるんだから、これで行けばいいじゃないか。」
ヤッチ:「でも、途中で『抱っこ!!』とか言うなよ?」
アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)が無くたって、まだ自分の足があるわいっ!!」
ヤッチ:「じゃあ、これ(歩行車)は、いらないんじゃないの?」
アルツ君:「あんまり、お前、難しいこと言うなよ~。」
途中、段差や傾斜のあるところは、ヤッチがサポートしましたが、公園まで歩くことができました。
一年前くらいは歩行車などを使わずに、当たり前に出来たことなんですけどね~。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
公園で休憩し、アルツ君がまだ歩けそうだというので、遊歩道まで足をのばしてみました。
公園から遊歩道までは数十メートル程度ですが、自動車の通る道を行くしか選択肢がありません。
さいわい、自動車の往来は少なくて良かったのですが、身体の前傾しているアルツ君にとって、歩行車の車輪がよく回る箇所では、どうしてもつんのめり気味になってしまいます。
歩行車と一緒にアルツ君の歩く速度も上がってしまいます。
この辺りは今後の課題といったところでしょうか???
ヤッチ:「あんまり早くならないようにしな。『いち、に、いち、に』って数えながら歩いたらいいと思うよ。」
アルツ君:「そんなにいっぺんにあれもこれもできないぞ!?」
ヤッチ:「う~ん…。確かに…。」
歩行車にまだ慣れていないせいもあるし、そもそも歩行車を屋外で使うのが無謀だったかもしれません。
(-_-;)
なんとか、無事、アルツ君の居室まで帰って来ることができました。
ご本人、口にはしませんでしたが、相当疲れていたと思います。
その証拠に、まぶたが落ちて来ています。
ヤッチ:「疲れたでしょ?」
アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。お前とは鍛え方が違うんだから~。でも、どこに行ってたんだっけな…。」
つい、さっきまで公園まで行き、遊歩道を抜けて施設まで戻ってきたことをおぼえていません。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
アルツ君:「なんだか、腹減っちゃったなぁ…。」
ヤッチ:「あの…。さっきボタモチを食べて、まだ口の中にあんこの味が残ってな~い?」
アルツ君:「無いな…。」
ヤッチ:「ん…。そうだ!!食い物じゃないけど、旦那さんに本を持って来たんだ!?すっかり忘れてた。」
アルツ君:「お前は忘れん坊だなぁ?」
ヤッチ:「オタクの息子ですから…。」
実はアルツ君のために本を買って、持って来ていたんです。
Amazonで購入した『ふしぎルックス珍獣ずかん
630円という低価格でも送料無料で配達してくれるんですねえ~。
しかも、頼んで翌日に届くという迅速さ…。
恐るべしネット通販です。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
この本は、後で知ったことですが、朝の情報番組でも紹介された本らしいです。
表紙の写真は『エクリス』というウマとシマウマの混血。
頭とお尻だけがシマウマの毛色をしています。
こんな面白い動物たちが、本の中で写真付きでたくさん紹介されています。
動物好きなアルツ君が興味を持つのではないかと思い購入し、持参してきてわけですが、散歩をしたことで、ヤッチもすっかり記憶から抜け落ちていました。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ヤッチは、この『ふしぎルックス珍獣ずかん
アルツ君:「かっー!!」
アルツ君、表紙を見入っています。
ヤッチ:「おっ?どうやら、お気に召したか?おもしろい動物の写真がイッパイ載ってるぞ。」
アルツ君:「かっー!!美味そうだな~。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
このところ運動不足で胴回りが太くなっているアルツ君ですが、少し歩いてもらおうと施設に面会に行ってきました。
寒い日が続いているので、屋外に連れ出すのはどうかと思いましたが、施設内でくすぶっているのも健康的とは言えません。
いつものように、アルツ君に歩行車を使って1階のエントランスに下りてもらいます。
エントランスにある受付で、車椅子をお借りし、歩行車から車椅子に切り替え公園へ行くつもりです。
公園にある鉄棒を利用して、伝い歩きでもしてもらおうというヤッチの考えでした。
アルツ君:「おい、これ(歩行車)で外に行くのか?」
エレベーターの中でアルツ君が質問してきます。
ヤッチ:「行けるなら行ってもいいけど、多分身体が腐って来てるから無理じゃないか?」
アルツ君:「腐ってるとは失礼だな。せめて発酵してるくらいにして下さいよ。」
ヤッチ:「相当長いことヌカ床に埋まってた古漬けだな!?車椅子で公園まで行って、公園で少し歩こうよ。」
アルツ君:「もう歩いてるぞ。」
ヤッチ:「まったく、そういう口だけは減らないねぇ~。」
エレベーターのドアが開き、一階に到着です。
エレベーターから降りて、エントランスに向かいます。
エントランスに着き、エントランスにある長椅子に座ってもらいます。
ヤッチ:「ちょっと、そこに座ってて。今、車椅子を借りて来るから。」
普段、受付の女性職員さんに声を掛けて、ヤッチが車椅子のある場所まで車椅子を取りに行き、長椅子に腰かけているアルツ君に車椅子に乗ってもらい、それから屋外に出ます。
施設の受付はたいてい女性職員さんが二人一組で仕事をしていらっしゃるご様子で、介護職とは、別個に雇われている方のようです。
何人かの女性職員さんがシフトを組んでローテションしている感じですかね。
ヤッチは出入口近くにある受付窓口から女性職員さんに声を掛けます。
ヤッチ:「すいません、また車椅子をお借りできますか?」
女性職員さん:「は~い、どうぞ~。」
ヤッチは、アルツ君を長椅子に座らせて、車椅子を取りに行きます。
ヤッチはいくつかあった車椅子の空気圧を調べます。
女性職員さんの一人が受付のある部屋から、車椅子のある場所まで出て来てくれました。
女性職員さん:「空気の方は大丈夫ですかね?」
ヤッチ:「あっ、今調べさせてもらってます。」
女性職員さん:「でしたら、こちらはいかがですか?今うちのスタッフが使って戻ってきたものですから、間違いないと思います。」
ヤッチ:「でも、またすぐに使うんじゃないんですか?」
女性職員さん:「いえ、もう使わないと申しておりましたので、使っていただいて結構ですよ。」
ヤッチ:「それじゃあ、それをお借りしますね?」
女性職員さん:「はい。どうぞお使いください。」
ヤッチは車椅子をひろげ、アルツ君の方に車椅子を走らせます。
ヤッチ:「リムジン借りて来たぞ。リムジン。」
アルツ君:「かっー。リムジン。リムジンってなんだ?」
ヤッチ:「馬車だよ。高級な馬車。」
アルツ君:「馬なんていないぞ?」
ヤッチ:「馬は俺だよ。」
アルツ君:「それは、それは…。」
ヤッチ:「『それは、それは』、何?」
アルツ君:「それはそれは、後で高くつきそうですねえ…。」
ヤッチ:「たく…。早く乗って!!」
アルツ君に車椅子に乗ってもらい、屋外に出ます。
ヤッチ:「寒いでしょ?」
アルツ君:「まあね…。それより、あそこに居た女の人、弁当食ってたぞ?」
ヤッチ:「受付の人のこと?」
アルツ君:「そうだよ…。」
ヤッチ:「弁当はさすがに食わないでしょ。旦那さん、座ってたから、そういう風に見えたんじゃないか?」
アルツ君:「むこうも座って、モゾモゾやってたぞ?」
ヤッチ:「あそこで仕事してるんだよ。」
アルツ君:「かっー!!あんなところで!?あんなところで、ぶっつぁりこんで、(座り込んで)金がもらえるのかよ?」
ヤッチ:「見てると、けっこう忙しいようだぞ。お客さんやら、俺みたいに面会に来る人、それに電話の応対もしなくちゃならないから…。」
アルツ君:「ふ~ん…。」
ヤッチ:「旦那さんみたいに、メシを噛み噛み、外で仕事してきた人にはわからない話かもな?」
アルツ君:「まったく、わかりませんねぇ~。」
公園は施設から目と鼻の先の距離なので、こんな話をしていればすぐに到着です。
アルツ君:「はは…。今日は子どもが誰もいないな…。」
ヤッチ:「そうだな…。やっぱり寒いからじゃないか?」
アルツ君:「寒いって言ったって、子どもは風の子だぞ?」
ヤッチ:「子どもは外に出る気満々でも、きっとお母さんたちが外に出たくないんだよ。」
アルツ君:「そうか…。凧あげでもしてるかと思ったんだけどな…。」
ヤッチ:「そう言えば、凧あげも見なくなったな…。俺の子供の頃は、今の時期必ずと言っていいほど、電線に凧が絡まって、くるんくるん回ってた覚えがあるけどな…。」
アルツ君:「みんな、どこに行っちゃったんだろう…。」
確かにアルツ君の言うように、冬の寒い時期、人の居ない公園は寂しい感じです。
(-_-;)
ヤッチ:「車椅子からおりて、歩く練習するかい?」
アルツ君:「やだい。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「だ~れも居ないところでやったってしようがないだろっ。」
ヤッチ:「誰も居ないから、邪魔が入らなくていいんじゃない?」
アルツ君:「やだい。今日はやめとく。」
ヤッチ:「『今日は』じゃなくて、『今日も』だろ?」
アルツ君:「うるさい!!」
笑いながら、返答しているところをみると、自分が歩いていないという自覚も有るし、記憶も有るようです。
ヤッチ:「じゃあ、いつなら歩く?」
アルツ君:「歩けるようになったら…。」
ヤッチ:「歩けるようにするために、歩くんじゃないの?」
アルツ君:「お前の話は分からん!!」
歩いてもらおうと、意気込んで来ましたが、何だか無理強いできない雰囲気…。
人の居ない公園というのが影響しているのかもしれません。
(-_-;)
ヤッチ:「じゃあ、今日は予定変更して、車椅子で、はとバスツアーでもやるか?どっか行ってみたいところある?三途の川とか、地獄とか?」
アルツ君:「そんなところに行きたいって言う奴がいるかっ!!」
ヤッチ:「天国はダメだぞ。切符、売れ切れちゃってるから。」
アルツ君:「うるさい!!」
ヤッチ:「仕方ない…。そこら辺、一周するかぁ…。そうだ!?駅の方に行ってみるか?電車が見えるかも?」
アルツ君:「構いませんよん。俺は乗ってるだけだから…。」
ヤッチ:「たまには、別の方面にドライブするかぁ?寒くないかい?」
アルツ君:「ああ、大丈夫だ。グラグラ煮えたぎってる。」
失敗でした…。
(-_-;)
最寄り駅の方へ向かいましたが、行きはよいよい、帰りは何とかです…。
行きは下り坂、帰りは上り坂…。
(-_-;)
ヤッチ:「何だか。俺が運動しに来ちゃったみたいだよなぁ…。」
アルツ君:「そうだよ。ちっとは鍛えておいた方がいいぞ。」
ヤッチ:「何言ってやがるんだかなぁ…。だいたい傾斜のところ、ちょっと横に傾くと、車椅子がきしむような感じだぞ?」
アルツ君:「そうか?俺はそうでもないぞ?」
ヤッチ:「あんたがきしませてるんだよっ。やっぱ、体重、確実に増えてるよ。」
アルツ君:「いっぱい着込んでるせいだろ。」
ヤッチ:「なわけはない。横断歩道渡ったときも、段差乗り上げる時に、テコの原理が働かなかったもの…。」
アルツ君:「鍛え方が足りませんねぇ…。」
ヤッチ:「ホント、言ってくれるよな…。このまま自動車にぶつかっても、自動車の方がすっ飛ぶんじゃないのか?」
アルツ君:「こっちはケガしなくて済むじゃんかよ。」
ヤッチ:「大丈夫。二人ともぶつかる前から、毛が無いから…。」
アルツ君:「…。」
ヤッチ:「反応しろよっ。」
アルツ君:「いや、今日はやめとく…。」
ヤッチ:「どう見ても運動不足だよな…。」
アルツ君:「どう考えても、美味いもんが食いたいですね…。」
坂を上りきり、少し歩いてようやく施設の建物が見えてきました。
ヤッチ:「今度は俺が車椅子に乗るから、旦那さんが車椅子を押してよ?」
アルツ君:「今日は定休日ざんす。」
ヤッチ:「営業日の無い定休日のくせしやがって…。」
施設のエントランスに到着です。
(|||-ω-)チカレタ…
アルツ君に再び長椅子に腰かけてもらいます。
車椅子を元の場所に戻さなくてはなりません。
ヤッチは靴を脱ぎ、施設のスリッパに履き替えようとします。
そこへ、出かける時に車椅子を貸して下さった受付の女性職員さんが受付の部屋から出てきます。
女性職員さん:「お帰りなさい。もう、車椅子の方はお使いになられませんか?」
ヤッチと女性職員さんが会話していた場所は、アルツ君のすぐ脇です。
ヤッチ:「あ、はい…。」
女性職員さん:「では、私が戻して置きますので、ここで結構ですよ。」
ヤッチ:「すいませんね…。お仕事中なのに(部屋から)出てきてもらっちゃって…。」
女性職員さん:「あ、いえ…。」
ちょっとしたことですが、こういう配慮は実にうれしいものです。
しかし、長椅子に腰かけているアルツ君が会話に割って入り、女性職員さんにニヤニヤしながら話し掛けます。
アルツ君:「そうだよ~。ちっとは動いた方がいいよ~。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
金曜日の午後、アルツ君のところに面会に行ってきました。
ヤッチがアルツ君の居室に入ろうとすると、どうやらアルツ君、トイレタイムのようです。
施設の職員さんと個室で何やらおしゃべりしている様子。
ヤッチはアルツ君のトイレ介助が済むまで、居室の前の廊下で待ちます。
しばらくすると、職員さんが居室から出てきます。
職員さん:「あ、どうも。今、お父様にはベッドに座っていただきました。」
ヤッチ:「いつも、お世話になっています。大ですか?小ですか?」
職員さん:「今は、小です。失礼します。」
職員さんは足早に去っていきました。
タッチ交代で、ヤッチが居室に入ります。
アルツ君:「あれ?お前どっから来たんだ?」
ヤッチ:「便器の中かもな!?」
アルツ君:「ちぇッ。」
ヤッチ:「今日も暖かいから、外へ散歩に行こうぜ?」
アルツ君:「今日はダメだよ。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「用が有る。」
ヤッチ:「何の?」
アルツ君:「『何の?』って、ケンちゃんのところに行く。」
ヤッチ:「ケンちゃん?」
アルツ君:「そう、ケンちゃん。」
ヤッチ:「ケンちゃんって誰よ?」
おおよそ、アルツ君の現役時代の仕事関係の人の中にも、そして、親戚にも『ケンちゃん』と呼ばれているような人はいません。
また、アルツ君の居る特別養護老人ホームにも思い当たるような利用者さんはいません。
???
アルツ君:「ケンちゃんはケンちゃんだよ。」
アルツ君、『ケンちゃんも知らないのか?』というドヤ顔で、少し目を剥いてしゃべりだします。
ヤッチ:「いや、だから、その、ケンちゃんって???」
アルツ君:「ケンちゃんは、男だよ。」
ヤッチ:「いや、『ケンちゃん』と聞いて、女を想像する人はいないでしょ?」
アルツ君:「そうだよ。男だよ。」
ヤッチ:「で、そのケンちゃんって何者?」
アルツ君:「何者って聞かれても、困っちゃうけど、人間だよ。」
これ以上続けても、まともに会話が成立しそうに有りません。
(-_-;)
ヤッチ:「で、ケンちゃんってどこにいるのよ?」
アルツ君:「それがさぁ…。俺もちょっとうろ覚えなんだけど、確かそこを出て、右に曲がった辺りだったと思うなぁ…。ケンちゃんのやつ、いるのかなぁ…。」
以前にもお話ししたことがあるかもしれませんが、アルツ君、居室を出たすぐの廊下を屋外だと思い込んでいる時があります。
廊下に設けられたテーブルでいつも食事をしているわけですから、毎日屋外で食事をしていることになります。
ヤッチ:「ケンちゃんはわかったから、そのケンちゃんに何の用が有るんだ?」
アルツ君:「ケンちゃんに用が有るんじゃないよ。奥さんだよ。」
ヤッチ:「奥さん?奥さんて、ケンちゃんの奥さんのことかい?」
アルツ君:「お前は、バカだなぁ。ケンちゃんの奥さんじゃないよ。」
ヤッチ:「じゃあ、誰?」
アルツ君:「奥さんだよ。」
ヤッチ:「だから、その奥さんはケンちゃんの奥さんかって聞いてるんだよ。」
アルツ君:「ケンちゃんの奥さんじゃないんだなぁ…。」
ヤッチ:「ん?ケンちゃんの奥さんじゃないっていうことは…。あ?ひょっとして、ケンちゃんのお母さんなのか?」
アルツ君:「そういうことになるのかなぁ…。」
ヤッチ:「なんだよ、急にテンションが下がってるじゃんかよ?」
アルツ君:「まあ、行ってみれば、わかるさよ~。」
ヤッチ:「で、その奥さんだか、お母さんだかと会う約束でもしてるのか?」
アルツ君:「約束したわけじゃないけど、奥さんに用が有るんだよ。」
ヤッチ:「何の用?」
アルツ君:「あれ?何だっけかな…???お前がゴチャゴチャ言うから忘れちゃったじゃんかよ!」
ヤッチ:「まーた俺のせいかよ!とにかく用が有るのは確かなんだな?」
アルツ君:「そうですね~。」
ヤッチ:「じゃあ、そのケンちゃんだか、ケンちゃんの奥さんだか、ケンちゃんのお母さんだかのところに行ってみようぜ?」
アルツ君:「居るかなぁ…。」
ヤッチ:「『居るかなぁ…。』の前に、『行けるかなぁ…。』じゃないのか?」
アルツ君:「うるさい!まあ、とにかく行ってみるさ。」
ヤッチ:「スーパーカー(歩行車)は要らないのか?」
アルツ君:「どっちだっていいよ。確かすぐそばだから。」
ヤッチ:「じゃあ、念のためにスーパーカーで行こうよ?」
アルツ君:「別に構いませんよん。」
ヤッチは廊下の隅に駐車してあったスーパーカーを取りに行き、居室の中に引き入れます。
ヤッチ:「あいよ。コルベットを持って来たぞ。場所は旦那さんが案内してくれるんだろ?」
アルツ君:「たしか、すぐそばだから、案内するまでも無いよ。」
アルツ君は歩行車(器)を使い、二人は居室を出ます。
アルツ君:「確かそこを右に曲がってすぐだったはずだ。」
アルツ君が、ナースステーションの方向を指さします。
右を曲がったとしても、廊下が続いているだけなんですけどね…。
(-_-;)
しかも、ここは三階…。
(-_-;)
居室とナースステーションまでの距離は10メートル程度でしょうかねぇ…。
特別養護老人ホームがどんなところか、いらしたことの無い方にとっては、イメージしにくいと思いますが、入院設備のある病院を想像していただければ、わかりやすいのではないでしょうか。
居室を病室に置き換え、介護士さんを看護師さんに置き換えてもらえれば、絵が浮かんでくると思います。
小中学校の廊下をイメージしていただいても良いかな!?
アルツ君がナースステーションの直前で立ち止まります。
アルツ君:「どっちだったけかな?左は行き止まりだよな?」
ヤッチ:「左も真っ直ぐも行き止まりだよ。右に行くしかないよ。」
アルツ君:「そうだよな!?じゃあ、やっぱりケンちゃんの家は、ここを右に曲がってすぐだよ。」
右に曲がると、別棟に行く渡り廊下が有り、その渡り廊下を渡ると大きなデイルームが有ります。
アルツ君が少し首を傾げながら廊下を右に曲がります。
ほんの数メートル歩いたところで、アルツ君が立ち止り、アルツ君の右手に有ったドアを開けようとします。
アルツ君:「確かここのはずなんだがなぁ…。」
アルツ君が開くはずの無いドアをガチャガチャとやって開けようとします。
ヤッチ:「あ!旦那さん!そこは防火扉だよ!開けても壁しかないよ!」
アルツ君:「そうかぁ…。おかしいな…。たしかこの辺りだったと思ったんだがなぁ…。」
ヤッチ:「そこは防火扉だから、火事なんかが起きた時に、廊下を間仕切りするためのもんだよ。ケンちゃんはそこには居ないと思うぞ?」
アルツ君:「そうかぁ…。俺の見当違いかぁ…。」
ヤッチ:「壁の向こうに行けたとしても、たぶん空中だぞ?」
アルツ君:「おかしいなぁ…。たしかこの辺だと思ったんだけどなぁ…。こっちかなぁ…???」
今度はアルツ君、防火扉のならびにある扉を開けようとします。
ヤッチ:「あ!旦那さん!そこは女湯!悲鳴が上がるぞ!」
アルツ君:「そっかぁ…。」
これじゃあ、屋外に置き去りにしたら、迷子になること必至ですね~。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
でも、まだ左右は自分で認識できるんですよね。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ヤッチ:「この辺りは、旦那さんの部屋すぐそばなんだから、ケンちゃんがもしこの辺に住んでいれば、逆に旦那さんを訪ねてくるよ。」
アルツ君:「そうかなぁ…。」
ヤッチ:「試しにエレベーターで下りて、一階と二階も捜索するか?」
アルツ君:「ここは一階じゃないのか?」
ヤッチ:「ここは三階…。」
アルツ君:「じゃあ、一階だな!?ケンちゃんがそんな高いところに居るわけないからな!?」
ヤッチ:「その前にケンちゃんが誰なのか俺は知りたいよ。まあ、おっしゃるように一階も探してみるか!?」
アルツ君と一階をさがします。
一階ではデイサービスをやっています。
デイサービスをやっている脇をアルツ君と通り抜けます。
アルツ君:「やっぱここじゃない。こんなところに俺は来たことがない。」
ヤッチ:「じゃあ、外に行ってみるか?」
アルツ君:「べつに構いませんよん。」
アルツ君を車椅子に乗せ、屋外に出ます。
ヤッチ:「ケンちゃんだか、ケンちゃんのお母さんの居そうな方向はわかるか?」
アルツ君:「もう、なんだかわからなくなっちゃったよ。どうだっていいや!」
ヤッチ:「あっ、今、空き缶をけっ飛ばさなかったか?俺にはカンカラコン…って音が聴こえたぞ!?」
アルツ君:「お前の気のせいだろ!?」
ヤッチ:「じゃあ、気分転換に公園に行こう!少し気分転換すれば、思い出すかもしれないし…。」
アルツ君:「どうかなぁ…。」
公園で日なたぼっこしながら、アルツ君にもう一度ケンちゃんのことをたずねます。
ヤッチ:「ケンちゃんっていうのは、旦那さんより年上なの年下なの?」
アルツ君:「あー、俺よりうんと若いぞ。」
ヤッチ:「だいたい、いくつくらいなの?」
アルツ君:「いくつって言われるとわかんないけど、だいぶ若いぞ。」
ヤッチ:「失礼な話だけど、夢の延長じゃないよね?」
アルツ君:「お前ね、俺はもう10年くらい夢なんて見てないぞ。」
ヤッチ:「10年前に見た夢がケンちゃんなんじゃないの?」
アルツ君:「そんな昔の夢を覚えてるわけないだろッ!」
ヤッチ:「たしかに…。俺の友達に八百屋のケンちゃんがいるけど、八百屋のケンちゃんじゃないよな?」
アルツ君:「バカ、ケンちゃんは八百屋じゃないぞ。」
ヤッチ:「そうかぁ…。じゃあさ、今、あそこでブランコをこいでる男の子がいるだろ?」
アルツ君:「ん?あの青い服着ている子か?」
幼稚園に行っているぐらいの子どもさんでしょうか、お母さんと思しき人にブランコを押してもらっています。
ヤッチ:「そうそう。ケンちゃんっていうのは、あの子ぐらいの背格好か?」
アルツ君:「そうだなぁ…。あれくらいだなぁ…。」
ヤッチ;「じゃあ、旦那さんが『奥さん』って言ってたのは、ケンちゃんの奥さんのはずないよな!?どう考えてもお母さんだよな?」
アルツ君:「そうだなぁ…。確かケンちゃんにはおばあちゃんがいるんだよな。もう亡くなってるかなぁ…。」
ヤッチ:「それ、いつの話なんだろうな?最近?」
アルツ君:「それがわかれば苦労しないさぁ…。」
ヤッチ:「旦那さんが未だ東京に出て来る前の話しなんじゃないのか?」
アルツ君:「いや、違うな。ケンちゃんっていうのはこの辺に住んでいるんだから。」
アルツ君が遠い過去の記憶を元に『ケンちゃん』のことを言っているのかヤッチにも正直よくわかりません。
(-_-;)
言えることは、アルツ君にとっては、ごくごく最近のことだということ…。
(-_-;)
ヤッチ:「もう一度聞くけど、ケンちゃんっていうのは、あのブランコに乗ってる男の子ぐらいなんだろ?」
アルツ君:「ああ、あのくらいだな。俺よりだいぶ若い。」
ヤッチ:「でさ?旦那さんは、今、自分のことを何歳くらいだと思ってるわけ?」
アルツ君:「だれ?俺か?」
ヤッチ:「ああ。」
アルツ君:「俺かぁ…、そうだなぁ…、25、6かなぁ…。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今さらの話ですが、5月6日って何の日なんでしょうかね?
- 5月3日(土)
- 憲法記念日
- 5月4日(日)
- みどりの日
- 5月5日(月)
- こどもの日
- 5月6日(火)
- 何の日???
答えを先に申し上げてしまうと、5月6日火曜日はみどりの日のいわゆる『振替休日』ということになるようです。
えっ?知らなかったのはヤッチだけ???
ヤッチのような昭和世代の人間の感覚からすると、『振替休日』って、そもそも月曜日なんじゃないの?という感じですが、法律が改正されていたんですね…。
しかも2005年に…。
どこかの記事で書いたかもしれませんが、日本の祝日については、『国民の祝日に関する法律』という、ちゃんとした法律があって、条文化されています。(通称:『祝日法』)
この『国民の祝日に関する法律』が2005年に改正、公布され、改正された法律が2007年から施行されています。
『国民の祝日に関する法律』の中でこう記されています。
- 第三条
- 「国民の祝日」は、休日とする。
- 2
- 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
- 3
- その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
5月6日のことについては、この第三条の2(赤文字部分)が該当することになると思います。
相変わらず、算数ができないと理解できない文章ですね…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
3番目に書かれている第三条の3は、祝日と祝日に挟まれた日を休日にしますよ~という条文なので、比較的わかりやすいと思いますが、2番目はとっても厄介な文言です。
そもそも法律が改正される前までは、祝日が日曜日に当たるときは、その翌日が休日とされていました。
昭和世代のヤッチの考えるいわゆる『振替休日』の概念で、至ってシンプル…。
ところが、2007年施行の法改正によって、上記のような難しい条文に変ったわけです。
すこしわかりにくいので、ひも解いて行くと…。
5月4日日曜日がみどりの日で「国民の祝日」です。
改正前なら、「国民の祝日」であるみどりの日が日曜日なので、翌日の月曜日が『振替休日』として、休日になります。
しかし、改正法では、第三条の2(赤文字部分)に、『その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。』と書いてあります。
みどりの日の後に、みどりの日に最も近い「国民の祝日」でない日、つまり、みどりの日に最も近い平日が休日になるわけで、こいつを、さがさなくてはなりません。
みどりの日の翌日、5月5日は子どもの日なので「国民の祝日」です。
ここに異論はないですよね?
『「国民の祝日」でない日』と条文は言っているので条件に当てはまりません。
5月6日は、『「国民の祝日」でない日』(平日)に当たるので、やっとここで、5月6日が休日扱いとなるわけです。
お疲れ様でした。
今後、振替休日は絶対月曜日だという考え方は捨て、可変だという認識を持たなないといけないかもしれませんね。
また、『国民の祝日に関する法律』の中に『振替休日』という言葉は出てこないので、世間一般で用いる言葉で、通称のような表現と理解しておく必要もありそうですね。
さらにさらに、『祭日』は存在していても、法律の中に、『祭日を休日とする』という規定はないので、もう『土日祝祭日はお休み』という表現は死語かもしれません。
さて、
「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする5月6日火曜日に、アルツ君のところに面会に行ってきました。
早い話がおとといの翌日です。
(●`w´●)ニァ・・
この日は5月というのに、とても寒く、『アルツ君と散歩』という概念は捨てなくてはいけません。
連休前に特養で転倒し、左腕を打撲したアルツ君ですが、少し痛みが残っているものの、順調に回復しているようです。
連休中の別の日にも、特養で外出許可をもらって、アルツ君をキノコさんの部屋に連れてきたりして、まあ穏やかに過ごしていたのではないのでしょうか。
盛りは過ぎてしまいましたが、アパートの前に有る藤が見事だったので、眺めてきました。
画像が暗く写っているのはヤッチの携帯の解像度の問題も有りますが、藤がたくさん咲いて、藤棚がトンネルのようになっているためです。
キノコさんのことをすぐに忘れてしまうアルツ君ですが、会っている時は終始にこやかでした。
そして、昨日…。
ヤッチが居室を訪ねると、アルツ君お尻を向けて、ベッドに横たわっています。
お尻を向けながら、なにやら、大声で怒鳴っています。
アルツ君:「お前なんか、帰れっ!!」
ヤッチ:「おい、おい、寝ているところを起こしちゃったかぁ?ゴメン。」
アルツ君:「寝てなんかいないわいっ!!いいから、帰れ!」
ヤッチ:「ボタモチ持って来たんだけど、食べないか?」
アルツ君:「そんなもん、いらん!誰かにくれてやれっ!」
ヤッチ:「それがさぁ…、イラン人、見当たらないんだよなぁ…。」
アルツ君:「いいから、帰れっ!」
久しぶりにオコリンボのアルツ君です。
しばらくすると、寝息を立てて寝てしまいました。
昼寝をしようとしていたところにヤッチが居室を訪れたもんで、機嫌を損ねてしまったのかもしれませんね…。
ヤッチはアルツ君が寝ている間に、静かに居室の中の片づけをします。
20分くらいしたところでしょうか…。
アルツ君が目を覚まします。
ヤッチ:「なに?もう起きちゃったの?もっと寝てればよかったのに。」
アルツ君:「俺は寝てなんかいないぞ!?」
ヤッチ:「いやいや、便利な脳ミソだな。寝てたことも覚えてないのか?」
アルツ君:「なんで、お前がここに居るんだ?」
ヤッチ:「旦那さんにボタモチを食わせてやろうと思って…。」
アルツ君:「ん?ボタモチ?なんでそれをもっと早く言わないんだ?」
ヤッチはボタモチという言葉を早口で発音します。
アルツ君:「お前はバカだねぇ~。早口でしゃべれって言ってんじゃないんだよ。」
ヤッチ:「どういうこと?」
アルツ君:「いいから、早く食わせろ!」
ヤッチ:「一気に丸ごと行くか?」
アルツ君:「その『はやく』じゃないんだよ…。」
ヤッチ:「食わしてやってもいいけど、食い終わったら、歩く練習な?」
アルツ君:「かっー!厳しいねぇ…。」
ヤッチ:「最近ちっとも歩いてないから、ここ(施設)の中をウロチョロしようぜ?」
アルツ君:「やだ。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「腕が痛い。」
ヤッチ:「逆立ちして歩けって言ってんじゃないんだから、歩くことぐらいできるべ?」
アルツ君:「それができないんだなぁ…。」
ヤッチ:「スーパーカー(歩行車)を使ってもいいからさ…???」
アルツ君:「まあ、まあ、ボタモチを食ってから考えましょっ。」
ヤッチ:「ボタモチだけは覚えてるんだな?」
アルツ君:「そうですよん。食い物の恨みは何とかって言うからな。」
ヤッチは持って来たボタモチをアルツ君に食べてもらいます。
アルツ君:「これ?俺が全部食ってもいいのか?」
ヤッチ:「一個しかないんだから、全部食って、いいよ。」
アルツ君:「かー、こんなに食ったら、腹いっぱいで歩けなくなるぞ?」
ヤッチ:「じゃあ、やめるか?」
アルツ君:「嫌だっ!」
ヤッチはアルツ君がボタモチを食べている間に歩行車(器)を用意します。
ヤッチ:「食い終わったか?」
アルツ君:「これなら、もう一つくらい有ってもいいな…。」
ヤッチ:「夜ご飯を食べられなくなるぞ?」
アルツ君:「夜飯もボタモチでいいぞ?」
ヤッチ:「まあまあ、お茶を飲んで、胃袋のすき間を埋めてやって下さい。」
アルツ君が少し落ち着いたところで、散歩に誘います。
ヤッチ:「じゃあ、ここの中を散策に行こうよ?」
アルツ君:「面倒臭いなぁ…。」
ヤッチ:「歩けなくなる方がもっと面倒臭いと思うけどなぁ…。」
以前は『死んでも車椅子は嫌だ。』なんて言っていたアルツ君なんですけどね…。
(-_-;)
ヤッチ:「じゃあ、これ(歩行車)につかまって!」
なかば、強制です。
アルツ君:「どこ行く?」
ヤッチ:「どこでもいいよ。旦那さんが行きたいところで。」
アルツ君:「どこも行きたくないんだよなぁ…。」
ヤッチ:「じゃあ、向こうの棟まで。」
アルツ君:「構いませんよん。」
アルツ君が居室を出て、廊下を歩きはじめます。
ヤッチ:「ずいぶん、すり足になっちゃったなぁ…。」
アルツ君:「それほどでもないよ。」
ヤッチ:「ほめてないし!」
アルツ君:「足が重い。太ったのかなぁ…。」
ヤッチ:「それも有るかもしれないけど、一番の原因は運動不足だな!?」
アルツ君:「そうかぁ…。」
ヤッチ:「速く歩く必要はないから、足をキモーチ高く上げて歩いてみん?」
アルツ君:「こうかあ?」
ヤッチ:「まーだ、すり足だなぁ…。廊下が削れちゃうよ…。」
アルツ君:「はは~ん!廊下(老化)現象…。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
文字で会話しているわけではないので定かで有りませんが、アルツ君が『廊下減少』とまで、トンチを利かせていたとしたら、
さらにさすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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キーワード検索 : 祝日 祭日 休日 振替休日 ボタモチ 歩行車
FC2スレッドテーマ : 日々徒然なる話 (ジャンル : 福祉・ボランティア)
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