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アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
今日のアルツ君はいつもに比べると気分ノリノリな感じです。
どういう心境の変化かわかりませんが、一人で体操なんかやっちゃってます。
いつもだったら朝から椅子に腰かけうつむいたままじーっとしていることが多いのですが、今日は茶の間のちょっとしたスーペースに立って腰なんかひねったり、屈伸運動までしちゃってます。
「おいおい。そんなことやったらまた台風来ちゃうだろ。雨乞いのお祈り儀式はほどほどにな。」
「大丈夫だよ。今日は調子いいんだからね。」
「まあ。日頃運動不足だから少し動いた方がいいや。」
「お前は失礼だな。俺は毎日寝るとき階段上って自分の部屋までひとりで行ってんだぞ。」
「それは運動とは言わないよ…。」
「ほーら見てみろ!足だって上がるぞ!」
両手を腰にまわし、少し足を高く上げてちょっとニコニコ顔です。
「スクールメイツじゃないんだからさ~。そんなよぼよぼな足見せられても…。」
本人は軽やかに足を上げてるつもりなんでしょうけれども傍から見るとどんくさいのでちょっと滑稽です。
「あんまりはしゃぎすぎると後でボディーブローのように効いてきて明日の朝立てなくなっちゃうぞ。」
「大丈夫だよ。立てなくなるとすれば今日の夕方だから。」
「勘弁してくれよ~。」
どうやらアルツ君テレビで運動会かなにかのシーンを観て少し運動してみたくなったみたいです。
「勘弁してくれって言うならこれくらいにしといてやるか。」
そう言いつつ鼻息が荒いです…。
(^_^;)
「そういえばうちのムスメは全然現れないな?どうしたんだろ?」
『ムスメ』とはアルツ君の一人娘であり、ヤッチの実の姉のことです。
毎週様子伺いに来てくれるのにお決まりの文句を吐きます
「材木病患者の見舞いはもう懲り懲りなんじゃないの~?」
「お前そんな淋しいこと言うなよ~。」
なぜなんでしょう???
姉の話になるとアルツ君声を詰まらせ涙目になります…。
なのにしょっちゅう顔を合わせているのにそのことは飛んでしまう…。
この辺のスイッチがどこについているか謎です…。
「明日は敬老の日だから来てくれるってよ!電話があったよ。」
「お前何でそれを早く言わないんだ?」
「早く言ったって遅く言ったって忘れちゃうじゃんかよ!」
「おっ!それはそうと明日は敬老の日か?それは大変だ~。」
何が大変なんだかわかりませんが、テンション高めな上にさらにテンションが上がってしまった様子です。
「そうか…。敬老の日か…。」
アルツ君ブツブツ言いながら急に挙動不審になり始めました。
体操をやめた後腰かけていたのですが再び立ち上がって天井を見上げたり、うつむいたり…。
今度は靴下まで脱ぎ始めました。
普段なら『なにしてるの?』と聞くところですが、あまりに挙動不審なのでしばらく見守ることに…。
廊下うろうろしたり、腰かけてはまた立ち上がり…そしてまた廊下をうろうろ…。
なにか探し物をしているようにも見えます。
???
今度は二階に上がっていきました。
しばらく戻ってきませんでしたが、のっそのっそと階段を降りる音が聞こえてきました。
先ほどまで手に持っていた靴下は持っていません。
???
「靴下脱いじゃってどこに置いてきた?」
アルツ君に問い詰めます。
「どこだっていいじゃないかよ~。ちゃんと有るよ!」
「どこだって良くないよ。どこに置いてきたの?」
「二階!」
「二階のどこ?」
「二階の自分の部屋!」
「部屋のどこ?」
「お前は刑事みたいだな?」
「白状すればかつ丼食わしてやる。」
「かつ丼よりボタモチがいいな。」
「わかった。つぶあん、こしあん、きなこにゴマのミックスで特注してやる。で部屋のどこ?」
「うるさいな~!枕元だよ!!」
二階に確認に行ってみるとなるほどアルツ君の脱いだ靴下が本人の枕元に畳まれてはいませんが、きれいにそろえて置いてあります。
茶の間に戻ってアルツ君に問いただします。
「あの~。七曲署の者ですが…何であんなところにきれいにそろえて置いてあるんでしょうか…?」
「へへへ~ん!ヒ・ミ・ツ!!」
今回のホシはなかなか落としにくい相手です…。
しばらく茶の間の取調室で尋問を続けますがホシは口を割りません。
茶の間に沈黙が走ります…
シ───(-ω-)───ン
しばらくの沈黙のあと突然ホシは目を大きく開き、台所で炊事をしていたキノコさんに大きな声で話しかけます。
「おい!ばあさん!!シチメンチョウは買ってあるのか?」
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
昨日はアルツ君の靴下の中には何もプレゼントは入っていませんでした。
(-_-;)
当の本人はすかっり靴下のことは忘れてしまい、
「おい。ばあさん!なんで俺の靴下を洗濯しとかないんだ?」
という始末…。
その代りといってはなんですが、今日は一足早いサンタクロースがやってきました。
そう。アルツ君の大好きな一人娘の姉です。
夕方のことですが我が家にとっては一足早い大型台風の到来でもあります。
相変わらずのマイペースぶりでアルツ君を捲し立てます。
「今日はボタモチ買いに行かないの?早く行こ!」
姉が来てすぐですからアルツ君にも心の準備ができていません。
というより、姉が玄関先で叫んでいるのでアルツ君には誰が呼んでいるかもわかっていません。
姉が茶の間に入ってきます。
「なにのんびりしてるの!早く行くよ!」
「どこへ?」
ようやくアルツ君にも状況が飲みこめてきたようです。
「行くって決まってるじゃない!?わかんないの?」
「あの世か?」
「何をバカなこと言ってるの!そんなに早く死にたいのかっ?」
アルツ君のおでこをピシャリッ!!
(ノ_ゝ`)イタィ...
「お前。そんなことしたら死んじゃうだろ~。ばあさん!助けて!」
ソファで横になっていたアルツ君は姉に軽くおでこを叩かれ、すでにマウントを取られています。
「そんなことぐらいで死ぬわけないでしょ。ほら。ボタモチ買いに行くよ!」
そう言いながらもう一度アルツ君のおでこをピシャリッ!!
(ノ_ゝ`)イタィ...
「あっ!今度は血が出たんじゃないか…?」
「はいはい。いいから。いいから。早く靴履いて!」
さっきまではアルツ君足が痛いと言ってソファに横たわっていました…。
それをおでこを軽く叩くだけでアルツ君を立たせるですからスゴイ潜在能力を秘めています。
またしても連れ去られるように近所のスーパーへ出かけて行きました。
----------------------
スーパーから帰ってきたアルツ君はヘロヘロ…。
「やっぱり足の調子があんまりよくないみたいよ。」
姉がキノコさんに報告します。
ヘロヘロになりながらもアルツ君はもうボタモチをパクついています。
「あっ!?そうだ!ママ今日は家でいろいろ料理してきたから食べて!」
そう言って姉は自分のバックからたくさん料理を出してキノコさんに見せます。
おかげで我が家のエンゲル係数はかなり低く抑えることができそう…。
「パパにはボタモチのほかに今日はお刺身も買ってあげたから後で食べてね!じゃあね!バイバイ!」
相変わらずのペースで姉は帰っていきました。
姉が帰った後アルツ君が思い出したようにキノコさんに話しかけます。
「そうか…。今日は敬老の日か~?それであいつボタモチ買ってくれたんだ~!?」
「そうよ。あんたのためにいろいろ買ってくれたみたいじゃない…。バナナも有るじゃない!?」
キノコさんは姉の作ってくれた料理やら買ってくれたスーパーのレジ袋を物色しながらアルツ君に応対します。
「まあ。まあ。お刺身もずいぶん高いの買ってくれたみたいねえ…。」
確かに値段の張る魚を使っているようですが、如何せん姉の性格上きれいにコンパクトに入れて持って帰って来るわけないので大事なお魚さんたちは『おしくらまんじゅう』をしちゃってます…。
(;´・ω・)
ボタモチを食べ終えたアルツ君はキノコさんがうれしそうにレジ袋をほじくっているのをチラリともせず、不満そうな表情を浮かべています…。
「あら。あら。ヨーグルトも入ってるわよ。ほら。見て!」
「そんなのどうだっていい…。」
ふてくされた幼稚園児のような顔つきです…。
「なに?どうしたの?トイレ?」
アルツ君の表情の変化に気づいたキノコさんも我に返ります。
「そんなんじゃないわい!!」
「なに?どうしたの~?」
「シチメンチョウ買ってもらうの忘れたのっ!!」
そう言ってアルツ君トイレにこもってしまいました。
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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