site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君の脳梗塞 ~ 入院3日目から6日目

2014/12/05 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君の入院の様子を一日ずつ記事にしていると、いつまで経っても現在の様子を書けそうもないので、過去の様子については、現在に近づくまで、少し簡略化して書きたいと思います。

自分自身の備忘録も兼ねていますので、乱文、ご容赦下さい。


・入院3日目 ~ 11月27日(木)

面会に訪れると、アルツ君は就寝中。

病室に看護師さんの姿があります。

ヤッチ:「起こさない方がいいですよね?」

看護師さん:「グッスリ眠っていらっしゃるようですから、そういう時は…。」

ヤッチ:「叩き起こす…??」

看護師さん:「いえいえ。」

ヤッチ:「どんな様子ですか?」

看護師さん:「ずっと点滴だけでしたが、今日のお昼はとろみの食事が出たんですよ。当面お昼ご飯だけのようですが今日から食事スタートです。」

ヤッチ:「食べることができたんですか?」

看護師さん:「はい。でも途中、むせが有ったので中断です。」

ヤッチが看護師さんと話をしていると、アルツ君が目を開けます。

アルツ君:「キ・ノ・コ…。」

女性の声が聴こえたので、キノコさんと勘違いしたのでしょうか。

ふたたび目を閉じ、いびきをかいて眠ってしまいました。

目を覚ます気配がないので、ヤッチも長居せずに、この日はすぐに帰ってきました。


・入院4日目 ~ 11月28日(金)

ヤッチが訪れると、病室の扉が閉まっています。

この病院では、たぶんアルツ君の病室だけだと思いますが、病室に居る患者さんのおむつ交換を一斉に行います。

その時は、たとえ家族といえども、面会者は一旦病室の外に出なくてはならないようになっています。

ヤッチは扉が開くのをデイルームで待ちます。

しばらくすると、扉が開きます。

ヤッチは病室に入り、アルツ君の枕元へ…。

アルツ君、たった今おむつ交換をしてもらったばかりだというのに、いびきをかいて眠っています。

今まで、左手はミトンだけでしたが、この日は左の手首も抑制(拘束)され、ベッドの手すりに固定されています。

両手とも抑制された状態です。

いよいよ、本領を発揮し始めたのでしょうか…。

ヤッチの気配を感じたのか、アルツ君が目を開けます。

どうも、脳梗塞で倒れてからのアルツ君は、眠りが浅いようにヤッチには思えます。

アルツ君:「いわーい!」(宇宙語)

アルツ君が声を上げます。

ヤッチ:「どっか痛いのか?」

アルツ君:「おうぉーい!」

たぶん、『重い』だと思います。

腕のことを言ってるのかな?

アルツ君:「おうぉーい!」

アルツ君が右腕を持ち上げようとします。

抑制され、ベッドの手すりに手首を固定されているのですから、持ち上がるはずはありません。

でも、麻痺しているはずの右腕に感覚も有るし、動かせるということの証明にもなります。

ヤッチ:「それ持ち上げられたら、片手でベッドを持ち上げられることになるぞ?」

アルツ君:「いわーい!」

手首は固定されているのに、自分の身体だけ、頭の方にずり上がって行くので、どうやら腕が伸びきってしまっているようです。

ヤッチはアルツ君の身体を腕が伸びきらないように元に戻します。

アルツ君:「ふー…。」

そこへ看護師さんが点滴の落ち具合を見に来ます。

看護師さん:「ちょっと失礼しますね。」

ヤッチ:「抑制が両腕になっているみたいだけど、相当暴れたんですか?」

看護師さんがゆっくりうなずきます。

看護師さん:「でも、今日の午前中はわりと長い時間、車椅子で過ごしていらっしゃったんですよ。」

たぶん、看護師さんの管理下に置くためのやむを得ぬ手段とヤッチはにらんでいます。

ヤッチ:「へえ、そうなんですか。すこしずつ元気になって来ているようですが、段々看護師さんの手を煩わせるようになってくるかもしれませんよ。」

看護師さん:「うん、わかっていますから、大丈夫ですよ。」

ホントかぁ…???

この看護師さんはアルツ君の本当の怖さをまだ知らないようです。

看護師さんは病室の外へ出て行ってしまいました。

アルツ君:「わうーい!」

今度は何だ?

アルツ君が左手を顔の方へ近づけようとします。

左手は右手よりも抑制のためのベルトが長くなっているので、若干自由があります。

顔かどこかが、かゆいのかな?

ヤッチはアルツ君の顔の上でタオルをちょんちょんとはずませ、かゆい箇所を探ります。

アルツ君:「あーま。」

ヤッチ:「頭がかゆいのか?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチはアルツ君の頭をタオルで撫でます。

アルツ君:「ふー…。」

またしても、いびきをかいて寝入ってしまいました。

ヤッチも退散です。


・入院5日目 ~ 11月29日(土)

最初に救急搬送されたJ病院の会計をまだしていなかったので、午前中、J病院に行ってきました。

外来診療の会計窓口をたずねます。

ヤッチ:「先日、父がこちらに救急搬送されて、その時の会計をまだ済ませていなかったので、支払いにお伺いしたのですが?」

女性職員さん:「お父様の診察券はお持ちですか?」

ヤッチ:「はい、持ってきました。」

ヤッチはアルツ君の診察券を手渡します。

女性職員さんはアルツ君の診察券をスキャンします。

女性職員さん:「料金計算は済んでいますので、隣りのカウンターまでいらしていただけますか?」

隣りのレジスターの有るカウンターへ移動し、女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「父の後見人さんに渡す都合もあるので、領収証と一緒に診療明細も出していただけますか?」

女性職員さん:「かしこまりました。」

支払った金額ですが、アルツ君は一割負担なので、5,850円でした。

保険点数にして、5,690点。

救急室で便失禁があったため、おむつ交換をしてもらっているので、上記金額の中には保険適用外のおむつ代160円(税込み)も含まれています。

治療用にどんな点滴薬が使われたか気になります。

点滴ではなく、飲み薬としてバイアスピリンを2錠、アルツ君がヤッチの目の前で飲んでいるのはハッキリ覚えています。

診療明細書にある一覧をピックアップすると、以下のような点滴薬の名前が出てきます。

J病院で使われた点滴薬
  • ラクテック注(500ml)×1袋
  • ラジカット点滴静注バッグ30mg100ml×1キット

ラクテックはアルツ君が脱水症状を起こさないために水分補給用に使われたのだと思うので、ポカリスエットの点滴版と考えてよいのかな?

ラクテックそのものは脳梗塞を直接改善する点滴薬ではないとすると、J病院では、残るラジカットという点滴薬をメインに使用したということになりそうです。

ラジカットなるものをちょっくら調べました。

ラジカットは血液の流れが悪くなったところで増加する有害な活性酸素(フリーラジカル)をやっつけて、脳を保護する薬のようです。

ん…。

今一つ、ピンときませんね~。

脳を保護する薬くらいに考えておきましょうか…。

会計を済ませ、午後からアルツ君の入院しているK病院に行ってきました。

入院時に比べれば、口数も多くなり、アルツ君の言っている言葉も少しずつ聞き取れるようになってきました。

お昼ご飯もどんなものを出されたのかわかりませんが、完食したようです。

この日、アルツ君と同じ病室に肺炎の患者さんが入院となりました。

一緒の病室で大丈夫なのでしょうか?

入院してからのアルツ君は非常に涙もろくなっています。

ヤッチがいつもの調子で、アルツ君に意地悪なことを言ってしまい、アルツ君、例の『ケンケン泣き』になってしまいました。

ヤッチも過去の顔面神経麻痺の影響で、決して滑舌が良いとは言えませんが、偉そうなことをアルツ君に言ってしまいました。

やってはいけない見本として、YouTubeに動画をアップしておきますので、興味のある方はご覧ください。

動画の最後の方で、アルツ君の『ケンケン泣き』と、アルツ君が『余計なこと、言うな!バカッ!』とハッキリ言っているのがわかります。

可哀想なことをしてしまいましたが、ちょっぴり回復の兆しです。




・入院6日目 ~ 11月30日(日)

今までアルツ君の点滴の針は左腕に刺さっていましたがこの日は右腕に刺さっています。

アルツ君の覚醒レベルは良いとは言えません。

時々、目を開けますが、ぼーっとしている様子で、ヤッチが枕元に居るのも気づかない様子…。

目を開くたびに、多分ですが、『水道端…。』とつぶやきます。

何を言いたのか、理解できません。

どうも、一日間隔で、調子が良くなったり、悪くなったりを繰り返している印象です。

ほとんど目を閉じていることの方が多く、ヤッチも足早に病室を去りました。


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2014/12/05 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院10日目から12日目

2014/12/07 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
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・入院10日目 ~ 12月04日(木)

アルツ君の入院を知った友人Yさんが、一緒に面会に行ってくれることになりました。

普段、ヤッチは自転車で病院に出かけていますが、この日はバスで…。

バスの終点は○○駅です。

久しぶりに降りた駅はすっかり様変わりしていて、ヤッチもオノボリさん状態です。

確か病院のパンフレットに病院まで徒歩10分と書かれていたような気がしますが、もう少し時間がかかったように思えます。

病院に着くと、アルツ君、御就寝中です。

少し間を置くと、目を覚ましたので、デイルームに居たYさんを呼びに行き、病室へ入ってもらいます。

Yさん:「こんにちは。」

アルツ君:「あーどーもー。」

少し片言の日本語ですが、ハッキリと聞き取れます。

Yさん:「俺のこと、覚えています?」

アルツ君:「うん…。すまんね…。ハヒヒヒヒ…。」

アルツ君、またしても『ケンケン泣き』です。

アルツ君の泣き方が変なのでYさんは、『笑っている』と言い張ります。

でも、ティッシュで何度もヤッチが涙を拭きとっているので、泣いているのは間違いありません。

このあと、少し会話をしましたが、今までに比べると、宇宙語が日本語に近づいている印象です。

特養に居る時もそうなのですが、Yさんが面会に来る日に限って、アルツ君、調子が良いようです。

やはり、家族ではない他人が来ると、頑張るからなのでしょうか…。

この日も帰り際にヤッチはYさんに、『おやっさん、全然元気じゃないですか。また○○さん(ヤッチのこと)にウソをつかれました。』と言われてしまいました。

確かに、この日は、呂律もよく回っていたし、覚醒レベルもよかった気がします。


・入院11日目 ~ 12月05日(金)

2014年12月05日のアルツ君

6人部屋なので、病室に入ると、いつもはにぎやかな感じですが、この日の病室はとても静かです。

病室では、看護師さんが一人、丸椅子に腰かけています。

ワゴンの上に書類を広げて、何か書き物をしているようです。

ヤッチ:「こんにちは。お世話になっています。」

病室の一番奥のアルツ君のベッドに向かいます。

なんだか、面会に訪れた時に、アルツ君が目を覚まして起きているという印象がなくなってきました。

この日のアルツ君も寝息を立てて、眠っています。

今までは、左手にミトンをして、両方の手首をベッドの手すりに固定され抑制されていましたが、この日は両方の手にミトンで、手首は固定されていません。

アルツ君のベッドの足元には、今まではなかったモニタが置かれています。

生体情報モニタと呼ばれるもののようです。

医療の現場によって、臨床モニタと言ったり、監視モニタ、単にモニタと言ったりと色々な呼び方が有るようです。

画面の一番上の波形のグラフは心電図、その下のグラフが呼吸です。(たぶん)

画面の左の数値は、上から順にアルツ君の最高血圧、最低血圧、平均血圧です。(たぶん)

画面の右の数値は、上から順に心拍数(または脈拍)、酸素飽和度です。(たぶん)

コードはアルツ君に繋がれていますから、間違いなく、アルツ君用のモニタです。

アルツ君が眠っているので微妙ですが、酸素飽和度以外の数値について、ちょっとどうなの?って感じですが、そばに看護師さんがいるので、スルーです。

ヤッチは、その病室で書き物をしている看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「なんか、こんなの繋がってるけど、どうかしたんですか?」

看護師さん:「はい。実はお昼ご飯の後に吐かれてしまって…。それで、念のためということで付けさせていただいています。」

ヤッチ:「大丈夫なんですか?」

看護師さん:「はい。吐かれた後は回復されて…。」

二人のやり取りが耳に入ったのか、アルツ君が目を覚まします。

ヤッチは目を覚ましたアルツ君に小声で話し掛けます。

ヤッチ:「起こしちゃった?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチ:「気持ち悪いのか?」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「お昼ご飯のあと、吐いたらしいけど、気持ち悪くない?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「吐いたのは、覚えてる?」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠りについてしまいました。

ヤッチはアルツ君とこの会話をしただけで、帰って来てしまいました。


・入院12日目 ~ 12月06日(土)

この日もアルツ君のベッドの足元には、生体情報モニタが置かれています。

アルツ君、ウトウトしていますが、時折目を開けます。

アルツ君と目が合いました。

しかし、目を閉じてしまいました。

ヤッチ:「おいおい、息子が来たのに無視するなって。」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「息子の顔、忘れちゃった?」

アルツ君:「わーんない…。」

普段なら、『死んでも忘れるか!』くらいの返しが来るんですけどね…。

ヤッチ:「眠いのか?」

アルツ君:「わーんない…。死んじゃうの…。」

確かに、ヤッチの耳には『死んじゃうの…。』と聞こえました。

ヤッチ:「まさか、自分のことを言ってないだろうな?俺に『死んじまえ!』って言ってくれないと、俺の生活に支障をきたすんですけど…。」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠ってしまいました…。

完璧なガオです…。

気づくとアルツ君の足元に設置してあるモニタが赤く点滅しています。

音は出ていません。

ヤッチは病室で書き物をして座っていた看護師さんに声を掛けます。

昨日いらした看護師さんとは別の方のようです。

ヤッチ:「あの、これピカピカ点滅しているけど、そういう仕様?」

看護師さん:「あ、外れてるんだ!」

看護師さんは、そう言って立ち上がり、眠っているアルツ君の布団をちょっとめくり、足の指にクリップ上のものを付け直しました。

ヤッチ:「聞きたかったんだけどさ、これって何を見てるの?」

看護師さん:「昨日のことはお聞きになっていませんか?」

ヤッチ:「吐いたとかいうのは、聞いたけど?」

看護師さん:「はい、昨日、食事の最中に意識が遠のいてしまって…。」

ヤッチ:「それから吐いた?」

看護師さん:「はい。それで…。」

ヤッチ:「このモニタの左側って血圧だっていうのは予想がつくんだけど、右側の数値って、何を示してるの?」

看護師さん:「右側の二つ数字があるうち、上は心拍数です。」

ヤッチ:「正常値の範囲って、どのくらいなんですか?」

看護師さん:「お父様の場合、除脈が有るってお伺いしていますので、まあ、60有れば、まあまあよろしいかと…。下は酸素飽和度ですから、100に近いほど、正常ということになります。」

ヤッチは、心拍数を監視しているのか、血圧を監視しているのか、主に何について監視しているのかを知りたかったのですが、質問の仕方が悪かったようです…。

(-_-;)

それにしても、昨日の看護師さんはアルツ君が『食事の後、吐いた。』とはおっしゃいましたが、『食事の最中に意識が遠のいた。』まではおっしゃっていませんでした。

やはり、『意識が遠のいた。』って聞くと、色々考えちゃいますよね…。

ヤッチ:「それで、元気が無いんだぁ…。今日はリハビリをやったんですか?」

看護師さん:「いいえ。具合が悪くなってしまわれたので、昨日(12/05)から大事をとってお休みしていただいています。」

ヤッチ:「昨日は『回復した』って聞いてたんだけどな?」

看護師さん:「はい。意識が戻られてからは…。その後、レントゲンを撮らせていただいたんですけど…。」

ヤッチ:「大暴れ?」

看護師さん:「いえ…。大暴れは、されていませんでしたけが、ちょっとだけ興奮されていたご様子です。」



アルツ君が眠ってしまったので、病室を後にしました。


夜になって、ヤッチと同じようなことを聞いたのでしょう。

姉から電話が掛かってきました。

姉:「パパ、昨日、意識失って倒れたんだって?」

ヤッチ:「失ったかどうかはわからないよ。俺は『意識が遠のいた。』って聞いたんだから。」

姉:「そんなのどっちでも同じじゃん。で、『何が原因?』って、看護師さんに聞いたの?」

ヤッチ:「聞けるわけないじゃん。どうせ、聞けば、『病状説明は医師からお聞き下さい。』って言われるのが目に見えてるから。」

姉:「そうだよね~。なんかこの病院、気軽に聞けないオーラが出てるよね~。」

ヤッチ:「わざとそうしてるんじゃないの?医療過誤の問題とかが取沙汰される昨今だからさ…。」

姉:「まさか、また脳梗塞なんていうことないよね?」

ヤッチ:「あのさぁ…。俺は医者じゃないんだからさ…。まさに、『病状説明は医師からお聞き下さい。』と申し上げたいんですけど…。」

姉:「ごめん。あんたの方が私と違って、なんでもよく知ってるからさ~。お医者さんに聞くわけいかないかね?」

ヤッチ:「俺もそれを考えたんだけどさ…。入院している病院は脳外科が専門の病院だぜ!?そこの医者に『まさか、脳梗塞じゃないでしょうね?』なんて聞いたら、『プロをバカにする気か!』って言われそうだよ…。」

姉:「そうっか…。でも、心配だ…。」

ヤッチ:「まあ、ダイレクトに聞くと、医者のプライドを傷つけちゃうから、それとな~く、タイミング見計らって聞いてみるよ。」

姉:「うん、私じゃ無理だから、あんたに任せたわ。それにしてもパパ、大丈夫かね…。私の前で、泣きながら、『死ぬ』とか、『どうせ死んじゃう。』ばっかり言うんだよ…。」

ヤッチ:「俺の前でもだよ…。旦那さんがあんなこと言うの、俺ははじめて聞くかもしれない…。」

姉:「何とか、やる気出してもらわないとね…。」

ヤッチ:「それが、リハビリも中断してるらしいよ。」

姉:「えっ?そうなの?」

ヤッチ:「その、あなたが『意識を失って倒れた』って言った日から…。リハの中断は痛いよな…。」

姉:「ますますショックだわ…。夕食も出されてもほとんど残しちゃうから、パパ、ずいぶん痩せて来ちゃったよ…。」

ヤッチ:「ボタモチ、放り込めば、医者に怒られるだろうしな…。」

姉:「その前に飲み込めないって。私、夕飯の時、時々介助するけど、とろみのおかずをやっと飲み込んでるっていう感じだもの。」

ヤッチ:「まっ、俺らが暗い顔して面会に行ったら、ますます旦那さんの元気がなくなるから、明るい顔して行こう!明日になれば、旦那さんのことだから、『面会に来るなら、ボタモチぐらい持って来い!』って言ってくれるって!」

姉:「うん…。そうだね…。ありがと。」


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2014/12/07 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

オナラが出ました ~ 入院14日目

2014/12/10 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月08日のアルツ君

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月08日の月曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、14日目です。

『毎度おなじみの…』になってきましたが、アルツ君、やはり眠っています。

点滴のチューブの都合上、アルツ君がどうしても布団をはだけてしまうので、姉が看護師さんにお願いして、アルツ君が寒がっている時は、ダウンベストを掛けてもらうようにお願いしています。

ダウンベストは姉が持参したものです。

となりの患者さんが、ナースコールで看護師さんを呼んだため、その声に反応して、アルツ君が目を覚まします。

少し間を置くと、アルツ君がヤッチと目を合わせます。

ヤッチ:「おはようございます。いつからバッドマンと抱き合ってたんだ?」

アルツ君:「ばあさんか?」

『バッドマン』と『ばあさん』を聞き違えているようです。

ヤッチ:「今日は口が上手く動いてるみたいだね?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「言ってることが俺にもちゃんとわかるぞ。」

アルツ君:「わかんない…。」

脳梗塞を起こして入院する前のアルツ君の話し方に戻ったとは言えませんが、少し回復傾向にあるような気もします。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「…。」

せっかく褒めたばかりなのに、ヤッチ、聞き取れません。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「『悪い女が』か?」

アルツ君がうなずきます。

ヤッチ:「その『悪い女』がどうしたって?」

アルツ君:「いうんだよ…。」

ヤッチ:「『言う』のか?あ、そっか、そっか、『居るんだよ…。』か?」

アルツ君:「そう…。」

アルツ君には悪いですが、アルツ君の宇宙語をなるべく聞き返さないように翻訳することは、自分の脳を活性化してくれる良い面もありますが、反面、非常にカロリーを消費します。

ヤッチ:「その悪い女っていうのは、この病院の中にいるのか?」

アルツ君:「どーも。そーあしいや…。(どうもそうらしいや。)」

ヤッチ:「なんか、意地悪でもされたのか?」

アルツ君:「おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

アルツ君、言葉は発しますが、毎回、意味不明のことを言います。

ヤッチ:「黙ってないで、言い返してやればよかったじゃないかよ?」

アルツ君:「どなああたんだおー…。」

ヤッチ:「『怒なられたんだよ。…』???」

アルツ君:「うん…。おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

この病院には、耳の遠い高齢の患者さんも入院しています。

もしかしたら、看護師さんが、アルツ君の耳元で、少し大きな声で、『○○さん、起きて下さい。』などと言われたのかもしれませんね。

アルツ君、耳は良いほうなので、怒なられたように聞こえたのかもしれません。

それとも昨日の一件????

ヤッチ:「でも、よかったね。聴こえるっていうことは、生きてるっていうことだから。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)

布団をめくると、ベッドの手すりに固定されていた両腕のベルトは外されています。

しかも両手にはめられていたミトンも外されています。

抑制(拘束)のかかっていない状態です。

回復傾向にあれば、段々暴れん坊になっていくはずのアルツ君ですから、それだけ体力が落ちているということでしょうか…。

ベッドの手すりには、看護師さん用に毎日の排泄についてと食事摂取についてのチェック表がぶら下がっています。

特養ではやや便秘気味のアルツ君でしたが、こちらに入院してからは問題なく、定期的に発射しているようです。

食事は、最近になって三食出されています。

この日の食事摂取量を見ると、

アルツ君の食事(栄養)摂取量
  • 朝 8/9
  • 昼 1/2
  • 夕食はまだ出されていないので空欄

看護師さんにお伺いしたところ、『朝 8/9』の『8』は主食、『9』は副食だそうです。

主食、副食、ともに全部完食すれば、『10/10』になるそうで、この場合は、省略して『10』と記入しているとの事でした。

また、左側に主食の摂取量、右側に副食の摂取量を記入するのが一般的なのだそうです。

『主菜』、『副菜』などの言葉もありますから、ヤッチには『主食』とは何なのか、『副食』とは何なのかまではわからず、数字を見て、視覚的に判断するしか方法がありません。

ヤッチ:「旦那さん、昼飯をあんまり食べてないようだけど、食欲が無いのか?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「今、ボタモチを食べたいと思うか?」

アルツ君:「たべたーない。」

ん…。

ヤッチの問診では、かなり…、いや、おおいに、重症です。

ヤッチ:「はやいとこ、食欲出してもらってさ、風呂の浴槽、スレスレまでボタモチでイッパイにして、その中に思いっきり頭を突っ込もうぜ?」

アルツ君:「わーんない…。」

そんな会話をしていると、

ブッーー!!

音源はアルツ君です。

本人も気づいたのか、大きく口を開けて笑います。

舌の色がものすごいことになっていますが、アルツ君の久々の笑顔です。

ヤッチ:「実弾じゃないだろうな?」

アルツ君:「…。」

口を開けています。

ヤッチ:「メシもろくろく食ってないのに、なかなかやってくれるじゃねーかよ?」

アルツ君:「あ?」

ヤッチ:「いいのが出ましたね、でも?」

アルツ君:「出た、出たよん。」

ヤッチ:「…。」

アルツ君:「くさい…、臭い!」

ヤッチ:「毒ガスが出たね。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「漏らしたな?」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「でもさぁ、毒ガスが出るっていうことは、ねえ?」

アルツ君:「くさいの出た…。」

ヤッチ:「調子が戻って来たっていうんじゃねーの?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「え?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「それさ…。布団めくったらさぁ…。ねえ…?すごいことになるんじゃねーの?」

アルツ君:「もー、屁の河童!!」

ヤッチ:「冗談言えるようになったじゃん。ちっとは?ね?大したもんだよ…。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

この会話のあと、しばらく一人でブツブツ何かを言っていましたが、そのまま眠ってしまいました。

この時の様子を途中からですが、動画に収めています。

YouTubeにアップしておきましたので、是非ご覧ください。

『屁の河童』の部分は注意していないと聞き取れないかもしれないので、この記事を歌詞カード代わりにご利用ください。(字幕の色は変わりません。)

動画はこちらです。



【お詫び】
動画のURLが正しくなかったようです。(余計なスペースが入っていました。)
修正したURLに書き換えました。
直接ご覧いただけるよう記事にも動画を貼りつけました。
なお、ガラケーでは動画の画面は表示されませんので、リンク先をクリックしてYouTubeに飛んでください。(2014/12/12)


アルツ君が眠ってしまったので、ヤッチも病室を後にしました。

夜になると、この日ヤッチの後にアルツ君のところへ面会に行った姉から電話が掛かって来ました。

姉:「さっき、パパのところへ行って来たんだけどさ…。」

ヤッチ:「…。」

姉:「パパ、夕飯を食べてくれないんだわ~。」

ヤッチ:「何でかね?」

姉:「ん…。ベッドのリクライニングを起こして、ベッドの上で食べるんだけどね!?」

ヤッチ:「それで?」

姉:「もう、リクライニングを起こしてるその時から不機嫌なんだわ…。」

ヤッチ:「俺が行った時は、ご機嫌だったけどね。」

姉:「ほんと?」

ヤッチ:「うん。オナラが出て、自分で大口開けて笑ってたくらいだったよ。『屁の河童』とか言って、機嫌が悪いようには見なかったぞ。」

姉:「ほんとに?今日は、私がパパに用意された食事を一口、口に入れた途端、『まずいっ!』って、もうそれっきり口を開けてくれないのよ…。」

ヤッチ:「あなたが介助しないで、看護師さんにやってもらえばいいじゃん。」

姉:「それが、前はずっとそうしてたんだけど、看護師さんにやってもらうと、『あ、今日はもう食べないわね。』って言って、さっさとパパの食事を片づけちゃうのよ…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「パパが食べないと、どんどん痩せて来て、体力も落ちちゃうでしょ?だから、最近は、『私が時間かかっても食べさせます。』って言って食べさせてたんだけどね…。」

ヤッチ:「小学生の居残り給食状態だな…。休み時間にドッジボールできないぞ。ちなみに俺はドンガメ派だったけどな。」

姉:「でも、この頃は、食事がまずいのか、食べる気力を失ってるのか、私が介助しても、全然食べてくれないのよ…。」

うちの家庭…。

ヤッチのくだらない冗談をアルツ君以外、完全に無視します…。

グレてやる…。

ヤッチ:「で、その後は?」

姉:「食べないで、目を閉じて眠っちゃうのよ…。今日はがんばって半分近くまで食べてもらったんだけどね…。」

『それっきり口を開けてくれない。』と言っているのにどこから食べさせたのでしょうか…。

ヤッチ:「ん…。」

姉:「食べるにしても、一口入れて、それを飲み込むのがやっとっていう感じだもの…。」

ヤッチ:「体力が落ちてくれば、飲み込む力も弱くなってくるからな…。」

姉:「でしょっ~???」

ヤッチ:「そしたら、俺も旦那さんの夜飯時に行ってみるよ。朝飯と昼飯は面会時間外の時間帯だから、唯一、俺が食わせられるとすれば、夜しかないから。」

姉:「お願いできるかな…???私も行くけど…。」

ヤッチ:「食ってくれるかどうかは、行ってみないとわからないけど、まあ、とりあえず…。」

姉:「悪いけど、お願いします。」

なかなか難しいですね…。

脳梗塞と認知症のダブルですから、アルツ君の操縦にはテクニックが必要なようです。

脳梗塞になった人のお世話をヤッチもしたことがないので、自信がありません。


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