site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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現役復帰を画策する職人

2012/01/26 (木)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

以前アルツ君が夜中に起き出して、コーヒーやパンを盗み食いするというお話をしたと思いますが、この盗み食いですが、エスカレートする傾向にあります。
(関連記事:インスタントコーヒー)

最近は夜間だけではなく、昼間にもやらかしてくれて、ちょっと確信犯的要素も…。

誰かがアルツ君と一緒にいる時は、問題行動を起こしませんが、これがキノコさんがトイレに行った隙…。

(((((っ-_-)っ ソロリ…

キノコさんが洗濯物を二階に干しに行ったとき…。

(((((っ-_-)っ ソロリ…

キノコさんが買い物へ出かけた時…。

(((((っ-_-)っ ソロリ…

薄皮つぶあんぱん002
今日も買い置きの薄皮つぶあんぱんをキノコさんが二階で洗濯物を干している間に間食&完食です。

こやつ一個一個のサイズは小さいのですが、一袋全部食べると結構ヘビーです。

キノコさんが、洗濯物を干し終わって、二階から降りてくると、コーヒーをすすりながら、くつろぐ職人さんの姿が。

「あらっ!?またコーヒー飲んでるの?さっき飲んだばかりじゃないっ!!」

キノコさんに咎められます。

「えっ!?そうだっけ!?だけど喉乾いちゃったからさぁ…。多分さっき運動したからだろっ!?」

「何を言ってるのよ。朝からそこに座ったきりじゃない!!」

今日はヤッチも朝から家に居たので、アルツ君の行動は、だいたいわかります。

「お前はわからないと思うけどちゃんと運動してるんだよ。」

「運動なんて、どこが運動してるのよ?」

「決まってるさあ~。俺の腸だよ。」

「…。」

「それより何か腹減っちゃったぞ。何か食わせろよ。」

「もうお腹空いたの?朝ご飯食べたばかりじゃない!?」

「そうは言っても、俺の腸は人一倍運動してるからな。」

キノコさんが買い置きの薄皮つぶあんぱんを探します。

「あらやだっ!?買っておいたはずなのに…。またおじいちゃんが食べたんでしょ?」

「俺は食べないぞ。腸が食べたのかもしれないけど…。」

「やっぱり食べたんだ!?おやつにしようと思ったのに…。」

「そんなに先のことあんまり考えるなよ。」

「そうは言っても…。それに今飲んでるコーヒー、またイッパイお砂糖入れてるんでしょ?糖尿病になっちゃうわよ。」

「そんなでもないよ。普通だよ。普通…。」

おそらく、キノコさんが目を離している間の犯行なので、通常の量の2倍、いや数倍の量が入っているものと思われます。

「またそんなこと言って!!食べたり、飲んだりすることばかり考えるより運動すること考えなさいよ。」

ここでヤッチが会話に加わります。

「そうだ。ここんところ水汲みに行ってないから、散歩がてら俺とそこのスーパーまで水を汲みに行こうよ。」

「やだいっ!!」

「なんで?」

「俺は今忙しいんだよ。」

「なんで?」

「庭仕事をお客さんに頼まれているから、明日あたり行ってやろうかと思ってさぁ…。いろいろ準備が有るんだよ。目下構想中…。」

この言葉はアルツ君が時折口にします。

もちろん家でゴロゴロしてるわけですから、お客さんの家に御用伺いに行っているわけでもないし、電話がアルツ君宛てに掛かって来ている形跡もありません。

取り繕い?幻視?アルツハイマー型?レビー?と思うような内容ですが、本人の話しぶりや表情を見ると、この話をするときだけは、真面目な感じです。

良いのか悪いのかはわかりませんが、否定するのも可愛そうなので、一応話に乗っかっていますが、さすがにここでこの話を持って来られると弱りものです。

(^^ゞ

「何ていうお宅なの?」

「名前は忘れちゃったけど、場所はだいたいわかるぞ。」

「どの辺?」

「行けばわかる。」

「どうやって行くの?」

「自動車。」

「自動車に乗れるの?」

「自動車じゃなければ、自転車だってあるじゃないか!?」

「自転車に乗れるのかい?」

「乗れなきゃ歩いて行くさ。」

色々聞いてみると、『一日じゃ仕事が終わらない』とか、『そこの家の奥さんが犬好き』だとか、かなり話がリアルです。

あまり追求しすぎて混乱させるのもどうかと思ったので、

「だいたい急いで仕事をやろうと思ったって、まだ雪が解けてないんじゃないのか?そこのお宅の庭だってまだ雪が積もったままだと思うぞ。」

「そうか~。雪かぁ…。」

「そうだよ。雪が解けてなきゃ仕事はできないよ。もう少し暖かくなってからやった方がいいよ。」

「そうかぁ…。それじゃあ、明日はやめとくかぁ…。それよりさぁ…?」

「なに?」

「このコーヒーに餅入れて食べたら美味いんじゃないかなぁ?」

やはり飲んでいるコーヒーは相当甘いと思われます。

(-_-;)

それに明日はデイサービスの日なんですけど…。

(-_-;)

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/01/26 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

妾(めかけ)を囲う職人

2012/07/17 (火)  カテゴリー: 認知症の症状
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

連日、茹だるような暑さが続いています。

東京も梅雨明けしたようですね。

そんな暑いさなか、アルツ君のいる施設に面会に行ってきました。

午後の一番暑い盛りに自転車を漕いで行ってしまったので、帰ってきたら、腕が真っ赤です。

^_^;

アルツ君の部屋は今日は引き戸が閉まったままです。

いつもは、開けたままのことが多いのですが、昼寝でもしているのでしょうか。

コンコンとノックすると、中から声が聞こえてきます。

アルツ君:「おうっ!!」

ヤッチは引き戸を開けます。

アルツ君、ベッドからちょうど起き上がったところみたいです。

ヤッチ:「寝てたのか?」

アルツ君:「いや、ちょうど寝ようかなと思ったところだ。何にもやることないからなぁ…。」

この言葉を聞くと、ヤッチも返答に困ります。

(-_-;)

ヤッチ:「今日は外はものすごく暑いよ。」

アルツ君:「夏だからな。」

ヤッチ:「おっ。夏だってわかるんだ!?」

アルツ君:「わかるさよ~。これで冬だなんて言ったらボケてるって言われるぞ!?」

ヤッチ:「いや。じゅうぶんボケてるよ。」

アルツ君:「それより、ばあさんはどうした?」

アルツ君が言う『ばあさん』とはもちろん最愛の妻であるキノコさんの事です。

最近、アルツ君の記憶の中ではしばしばキノコさんが行方不明になります。

ヤッチ:「ばあさん!?ばあさんなら家に居るよ。」

アルツ君:「そっかぁ…。仕事に行ったんじゃないのかぁ…。」

ヤッチ:「仕事なんてもともとしてないじゃないかよ。だいだいいくつだと思ってんだよ?」

アルツ君:「俺よりちょっと若いくらいだろっ!?」

ヤッチ:「じゃあ、いくつ?」

アルツ君:「38。」

ヤッチ:「えっ~。38がそんなにハゲ散らかしてるわけないだろっ。八十いくつの間違いだろっ!?」

アルツ君:「そうだっけっ!?八十いくつだっけ?」

ヤッチ:「84。」

アルツ君:「そうかぁ…。そんななるのかぁ…。じゃあ、ばあさんも結構な歳だなぁ…。」

ヤッチ:「そういうことになるねえ~。」

キノコさんも9月になると、アルツ君と同じ84歳になります。

アルツ君:「で!?俺は今日、家からここに来たんだよな!?」

ヤッチ:「はあ?」

アルツ君:「朝は家に居たんだよな?」

ヤッチ:「家ってどこ?」

アルツ君:「俺の家だよ。」

ヤッチ:「俺の家はわかるけど、俺の家なんて有るのか?」

アルツ君、すでにここ特養に住所を移して、以前住んでいたアルツ家はもう大家さんにカギを返してしまっています。

アルツ君が高齢者虐待防止法で保護されている間の出来事ですから、事情は説明して有りますが、覚えてはいないようです。

しかし、その間、アルツ君は自宅などには帰っていません。

アルツ君:「家くらい有るさよ~。」

ヤッチ:「どこに有るんだ?」

アルツ君:「道路沿いだよ。」

ヤッチ:「いや、だいたい家は道路沿いだろ!?」

アルツ君:「きれいな道路沿い…。」

ヤッチ:「多分、今日は家から来てないと思うよ。ずっとここに居て、そのベッドで寝てたと思うよ。」

アルツ君:「いや、そうじゃないなぁ…。確かここにすっ飛んできたはずだ。」

ヤッチ:「すっ飛んで来たって!?だいたい走れるのか?」

アルツ君:「そうだよなぁ…。じゃあ、どっから来たんだろ!?」

ヤッチ:「だから、ずっとここに居たって!!。昨日も一昨日もその前からずっとここに居たって!!」

アルツ君:「俺がか?こんな山奥に!?ここをどこだと思ってんだよ。山の中だぞ!?」

ヤッチ:「はあ?」

アルツ君:「だから、ここは山の中!!」

ヤッチ:「何で急に山の中になっちゃうのかなぁ…。ここは東京だぞ!?しかも23区内!!」

アルツ君:「ウソっ~!!」

ヤッチ:「ウソじゃないよ、ホントだよ。周りを見渡してごらんよ?」

アルツ君:「木がいっぱい有るなぁ!?やっぱり山奥だ。」

ヤッチ:「山奥じゃないよ。山なんてどこにも見えないじゃないか。」

アルツ君:「そうか???」

ヤッチ:「そんなに疑うなら、廊下の窓から景色を眺めてごらんよ?山なんてどこにもないから…。」

アルツ君と一緒に廊下に出て、一番景色が良く見える窓のところに行きます。

ヤッチ:「なっ?山なんて無いだろ?」

アルツ君:「ホントだ。山が無くなってる。」

ヤッチ:「無くなってるんじゃなくて、最初から無いよ。」

アルツ君:「そうだったっけ!?で、ばあさんはどこに居るんだ?」

ヤッチ:「さっき、言ったじゃないか、家だよ。」

アルツ君:「そうじゃないよ。どこに居るのかって聞いてるんだよ。」

ヤッチ:「ああ、そういう事かぁ。あそこに高圧線が見えるだろ!?あの2本目の高圧線の辺りかな!?」

アルツ君:「ぶら下がってるのか?」

ヤッチ:「何でぶら下がるんだよ。ぶら下がってたら、この世にいないよ。」

アルツ君:「そうかぁ…。で、何してるんだ?」

ヤッチ:「だから家に居るよ。洗濯物でも取り込んでる頃じゃないのかな!?」

アルツ君:「えっー!?ばあさんだぞ!?」

ヤッチ:「そうだよ。ばあさんが洗濯物を取り込んじゃいけないなんて法律有る?」

アルツ君:「無いかも知れないけど、俺は仕事に出かけてるとばかり思ってた。」

ヤッチ:「またそれかよ。」

アルツ君:「でさあ、改まって聞くけど、キノコ(キノコさん)はどうした?」

↑便宜上、キノコと書きましたが、アルツ君、この時キノコさんの本名を下の名前で呼んでいます。」

ヤッチ:「はあ?」

アルツ君:「キ・ノ・コ!!」

ヤッチ:「だからさあ…。それは今言った通り洗濯物を取り込んでるって…。」

アルツ君:「それはばあさんの事だろっ!?俺の行ってるのはキノコがどこに居るんだっていう事だよ。」

ヤッチ:「だから、あの高圧線のところだよ。」

アルツ君:「バカ言えっ!!一緒に居るわけないだろっ!!」

???

……

やっと、わかりました…。

アルツ君ですが、どうも『キノコさん』と『ばあさん』を別物と考えているようです。

(-_-;)

一方は若いキノコさん…。

もう一方はばあさんのキノコさん…。

短期記憶の欠落、現実と過去、幻視と夢が錯綜してアルツ君の頭の中で物語が暴走しているようです…。

(-_-;)

もしかすると、アルツ君の元へキノコさんの30~40年くらいも前の写真を届けてしまったからかもしれません。

(-_-;)

まだキノコさんも背筋が伸びてハツラツとしている頃の写真です。

施設の職員さんの話によると、その写真の一枚を大事そうに持ち歩いて、職員さんが見せてくれと言っても、見せてくれなかったそうです。

知っているという事は結局見たんでしょうけど…。

( 一一)

ヤッチ:「いったいどういうこと?もしかして、『キノコ』っていう名前の人物は『ばあさん』より若い?」

アルツ君:「そうだよ。うんと若いさ…。」

ヤッチ:「もしかして、『ばあさん』と『キノコ』の二人いる?」

アルツ君:「そうだよ。俺がこんなところに居るから、居場所がわからなくなっちゃったんだよ…。」

ヤッチ:「お言葉を返すようで、悪いんですけど、『ばあさん』と『キノコ』は同一人物だぞ!?」

アルツ君:「え?そうなのか?うっそっ…!?」

ヤッチ:「う~ん…。多分、キノコさんの昔の写真を見たんじゃないのか?」

アルツ君:「ああ。見たよ…。写真は見たけど、ばあさんはあんなに若くないぞ!?」

ヤッチ:「そうじゃないよ。写真が古いんだよ!!若い『キノコさん』が今は『ばあさん』になってるんだよ!!『キノコさん』と『ばあさん』は同一人物だよ。」

アルツ君:「へー。そうなのかー!!こりゃまた驚いた…。」

アルツ君、首をうなだれちゃってます…。

(-_-;)

ヤッチ:「驚いたのはこっちだよ。だいたい妾を囲えるほどの甲斐性ないだろっ!?」

アルツ君:「まあ、そりゃそうだ…。じゃあ、『キノコ』はあんなに、ばあさんになっちゃったのか!?」

ヤッチ:「だいたい、自分の歳を考えればわかるだろがっ。」

アルツ君:「まあ、そりゃそうだなぁ…。そうか。そういう事だったのかぁ…。」

ヤッチ:「やっとわかったようだね!?どう、スッキリした?」

アルツ君:「ああ、わかった。スッキリしたよ。で、ばあさんはどこに居るんだ?」

ヤッチ:「さっきも言った通り、高圧線のところっ。」

アルツ君:「バカっ!!それは『ばあさん』だろっ!?俺の言ってるのは『キ・ノ・コ』っ!!」

時として、こっちの思考の方がやられちまいそうです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/07/17 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

興奮のスイッチ

2013/03/20 (水)  カテゴリー: 認知症の症状
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

月曜日にアルツ君のところに面会に行ってきました。

前回面会に行ったときは、マスキングテープでアルツ君の居室の床にパーキンソンロードなるもの作成して帰って来たわけですが、まだその効果の程をヤッチ自身が確かめていませんでした。

[関連記事:パーキンソンロード

これを居室に貼ってきたのは先週の金曜日のことですが、日曜日にアルツ君のところに面会に行った姉からメールをもらいました。

『お客さんが来た時にみっともないから』と言って、アルツ君本人が床に貼ってあったマスキングテープを全部剥がしてしまったそうです。

(^^ゞ

アルツ君の居室に面会等で、家族の誰かは来ますが、『お客さん』はさすがに来ないはずなんですがね…。

(-_-;)

姉の話によると、パーキンソンロードを木っ端にしたのはヤッチが帰ったその日の夜だったようです。

(-_-;)

ヤッチが居室を後にする時、いやな予感がしたので、『剥がすなよ』と釘を刺して来たんですけどね~。

見事に期待を裏切らない男でございます…。

(-_-;)

今度釘を刺す時はハードロックナットに換えた方が良いかもしれませんね。

結局、企画倒れに終わってしまい、経過報告もできないままになりそうです。

どうか、ご容赦のほどを…。

m(__)m

さて、面会に出かけた月曜日は非常に風が強く、畑の脇を抜ける時は土ぼこりが舞ってすごいことになっているので、目を開けては通れないほど…。

そんな天気にもかかわらず、居室に到着すると、アルツ君の愛妻キノコさんの姿も有ります。

ヤッチ:「えっ。こんな天気だっていうのに、来てたんだ?」

キノコさん:「そう…。今日はどうしてもお医者さんに私の診察の予約を入れている日だったから…。方角が一緒だからついでに来ちゃった。」

アルツ君:「お前ね、『ついで』って言うのは失礼じゃないか?」

キノコさん:「だってそうじゃない。」

ヤッチ:「まあ、まあ、まあ…。それより、旦那さん(アルツ君)、また靴の踵(かかと)踏んでるぞ。」

見れば、アルツ君、室内履きの踵を踏んでいます。

アルツ君:「ん?また?今日がはじめてだぞ!?」

ヤッチ:「そんなこと言って、踵に手が届かないんだろ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。届くさよ~。」

ヤッチ:「じゃあ、ちゃんと履いてみな?」

アルツ君:「大丈夫だよ~。ほーら!!」

ヤッチ:「ほーら!!届かないじゃないかよ!!」

アルツ君:「まあ、そう言うなよ。届かない日も有るさ。」

ヤッチ:「いいですね~。そのポジティブな物言い…。類君に分けてあげたいね~。」

アルツ君:「まあ、いいさ。脱いじゃえッ!!」

ベッドのところに腰かけていたアルツ君、ポンと靴を蹴りだしてしまいました。

ヤッチ:「だいたい、足も浮腫んでいる(むくんでいる)んじゃないか?」

アルツ君:「そっかあ?きっと太ったんだよ~。」

ヤッチ:「太っても、浮腫んでも、あんまりいいことないんじゃないか?」

アルツ君:「太ったっていうことは俺が美味いもんを食ってる証拠だぞ!?」

ヤッチ:「ホントに口は減らないね~。」

アルツ君:「腹は減るけどな。」

ヤッチ:「少し運動不足なのかもな!?足を垂らし放しだし…。」

アルツ君:「足が頭に付いてたらおかしいぞ!?」

キノコさんが来ているせいなのか、アルツ君いつもに増して饒舌…。

(^^ゞ

ヤッチ:「少し施設内を歩くか?奥さん(キノコさん)も一緒に行く?」

キノコさん:「私はいいわ。ここで待ってる。」

アルツ君:「そんな事言って、お前(キノコさん)の方こそ歩けないんでしょ?」

キノコさん:「うそうそ、私は家から歩いて来たんだから。」

ヤッチ:「まあ、まあ、まあ。じゃあ、旦那さん、ちょいと散策に出かけようぜ。どっかに美味いもんが落ちてるかもしれないぞ?」

アルツ君:「はいはい、わかりましたよん!!」

先日転倒したばかりなので、この日は軽めのメニューします。

居室を出て、渡り廊下を渡って帰って来るだけの短い距離にします。

ヤッチ:「何だかフラフラしてるなあ…。」

アルツ君:「ここは酒は出してくれないぞ!?」

渡り廊下を渡って引き返してくると、入所している利用者さんが何やら職員さんともめています。

女性の入所者さんのようです。

職員さんは二人がかりで、やはりこちらも女性二人です。

何でもめているのかはわかりませんが、職員さんの手を振り切るような強い拒絶反応を起こしています。

入所者さん:「もうッ!!着いてこないで!!ほっといてッ!!」

職員さん:「そう、おっしゃらずに…。」

入所者さんの声はかなり大きな声で、かなり興奮している様子…。

それを職員さんがなだめようとしていることはヤッチにもわかりました。

入所者さん:「もう、やめてッ!!」

手をつかもうとしていた職員さんの手を振りほどき、アルツ君の居室のある方向に早足で歩いて行ってしまいました。

当然、女性職員さんも追いかけます。

アルツ君も『また始まったよ』と言う顔で半笑いの状態です。

こっちも歩行訓練があるので、そっちに専念します。

ヤッチ:「今日は部屋(アルツ君の居室)に誰かいたよな?」

アルツ君:「誰か?誰もいないぞ!?今日はだーれも来ないぞ!?」

一瞬、わが耳を疑いましたが、平静を保ちます。

ヤッチ:「そうかあああ?多分、俺は誰かいると思うぞ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ。俺はずっとあそこに居たんだから、いるわけがない!」

ヤッチ:「じゃあ、100円賭けるか?」

アルツ君:「ああ、いいさよ。100円でも俺の財布でも賭けてやらあ!!」

ヤッチ:「財布なんて持ってるのか?」

アルツ君:「知らんッ!!」

居室のそばまでもう、ホントにわずかな距離でしたが、少しお疲れの様子なので、廊下にある椅子に腰かけて休憩してもらいます。

アルツ君の『定位置』の椅子です。

ここからは職員さんの常駐しているカウンターが見える場所です。

アルツ君:「はは、まだやってやがる…。」

ヤッチは振り返り、腰かけているアルツ君の目線の先を見ると、女性入所者さんと職員さんが先ほどの続きをカウンターのところでまだやっています。

アルツ君、そちらをじっと見据え、せせら笑っているようにも見えます。

入所者さん:「もう帰るんだから、来ないでッ!!」

職員さん:「○○さん(入所者さんの名前)、そうしたらまず持っているコップをテーブルにおきましょう。」

あくまでも諭すような穏やかな口調です。

入所者さんの手にはお茶の入ったコップが有ります。

入所者さん:「もう、いいのッ!!来ないでッ!!」

入所者さんが悲鳴とも取れる大声をあげ、カウンターの中に入り込みます。

その瞬間!!

つまずいて、入所者さんがひざまずいてしまいます。

幸い、ケガはしていないようです。

しかし、コップの中のお茶が勢いよく飛び散るのが見えました。

そして、またもやその瞬間!!

「おいッ!!!!」

入所者さんの悲鳴以上の大声を張り上げたのは、な、なんとアルツ君です!!

大声が出た瞬間、二人の女性職員さんがビックリして、後ろを振り返ります。

振り返った先には『定位置』に腰かけているアルツ君が居ます。

女性職員さんが振り返り際に、その職員さんの肩がビクっと上がったのが見えました。

ビク!!ッΣ(゚_゚;)

COWCOWの『あたりまえ体操』の『ひくッ!!www』をこんなに近くで観るのは初めてです。

\(^o^)/

アルツ君:「何やがってるんだッ!!!」

ビク!!ッΣ(゚_゚;)

職員さん:「すみません…。」

事務所からも生活相談員さんが何人か飛んできます。

生活相談員さんの一人がアルツ君に声をかけます。

生活相談員さん:「○○さん(アルツ君のこと)、どうも申し訳ありません。」

アルツ君:「『申し訳ない』じゃないよッ!!だいたい、お前ら金をもらってるんだろッ!!何とかしろよッ!!!」

アルツ君の興奮の火の粉は生活相談員さんにも飛んでいきます。

生活相談員さん:「どうもすいません…。」

アルツ君:「すいませんじゃないよッ!!!」

ヤッチが割って入ります。

ヤッチ:「まあ、まあ。(職員さんたちに)任せておこうよ。」

アルツ君:「うるさい!!!お前なんか、帰れッ!!!」

こうなると、もうお手上げです…。

──∩( ・ω・)∩──

説得は逆効果になります…。

(-_-;)

アルツ君に確認をしたわけではありませんが、アルツ君の理屈はこうです…。

▽アルツ君の理屈(推測編)▽

いつまで騒いでるんだ!!

職員がいて、何でいつまでもドタバタやってやがるんだ!!

周りはいい迷惑だ!!

お前ら給料をもらっているプロなら早く何とかしろよッ!!

△アルツ君の理屈(推測編)△


『あんたが一番大騒ぎだよ』とヤッチがアルツ君にもし言ったらおそらく火事では済まされなかったかもしれません…。

(-_-;)

でも、ヤッチはこのボヤ騒ぎで少し安心したことが有ります。

時折、施設内でアルツ君がわけもなく突然興奮したり、怒りだすということを施設の職員さんから聞いています。

しかし、アルツ君が興奮したり、怒りだすというのが、『突然』ということではないということです。

少なからず、興奮や怒りだすきっかけがあるということです。

幻覚や幻視を見て、突然興奮したり、怒りだしているということではないようです。

決して、ほめられる行為ではないですが、若干の理はあるような気がします。

(^_^;)

ヤッチ:「旦那さん、部屋に戻ろう?ここに居ても不愉快になるだけだから…。」

アルツ君、無言で立ち上がります。

怒りはまだおさまっていないようです…。

(-_-;)

ヤッチもかける声が無いまま、一緒に居室へと戻ります。

居室に戻っても、アルツ君がプリプリしています。

『M』は歌いません…。

アルツ君:「ちぇッ!!面白くないッ!!」

アルツ君、居室に居るキノコさんも視界に入っていないようです。

(-_-;)

キョトン顔でキノコさんがアルツ君の顔を見上げます。

キノコさん:「なーに?大きな声が廊下の方から聴こえてきたけど、何が有ったの?」

アルツ君が、ふと我に返ったようにキノコさんの顔を見つめます。

アルツ君:「あれッ???お前、いつ来たんだ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ



そして、この日の夕方、姉から電話が有りました。

姉も夕方、アルツ君のところへ面会に行ったようです。

もちろん、日中有った出来事は姉には話していません。

姉:「今、パパのところに来てるんだけどさあ…。パパがどうしてもあんたに話したいことが有るんだって!?今、代わるね!!」

ヤッチは日中有った出来事をアルツ君がおぼえていて、そのことを話したいのだなとピンときました。

アルツ君:「おー、お前か?あのさあ、この間は悪かったなあ。お前が貼ったんだとは知らなかったからさぁ…。」

ヤッチ:「???」

日中の出来事ではなく、どうやらヤッチが先週、アルツ君の居室に貼ったパーキンソンロードのマスキングテープのことを言っているようです。

アルツ君:「俺が剥がしちゃったんだよ…。おー、悪かったなぁ…?」

ヤッチ:「なんだよ。そっちの話かよ。それならいいよ。剥がしても良いと思って、マスキングテープにしたんだから…。」

アルツ君:「そうかあ?俺はてっきりへそを曲げてるんじゃないかと思ってさあ…。」

ヤッチ:「へそは昔から曲がってるから、これ以上曲がると元通りだよ。」

アルツ君:「そっか…。なら、いいんだけどよ…。ところでお前、ちっとも俺のところに顔を見せないけど、いつ来るんだ?」

アルツ君

さすがです×2…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2013/03/20 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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