site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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成年後見制度~その2

2012/08/07 (火)  カテゴリー: 成年後見制度
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

先日、成年後見制度についての話をさせていただきましたが、今日は、このことについて姉と電話で話しをしました。

[関連記事:成年後見制度]

話しをしたと言っても、後見開始の審判の申立てをしたのは、高齢者相談センターなので、今すぐ何かを変えられる状況ではありません。

姉:「今日、お昼に家庭裁判所と高齢者相談センターに電話をかけて聞いたんだけどさ…。家庭裁判所の方は淡々とした答えで、後見人の候補者に司法書士がなることに反対なら反対の理由を照会書に書いて下さいだってさ。高齢者相談センターの方からは、家庭裁判所がセンターが候補者としてあげた人を後見人として選任したら、今後の事について直接会って話しをしたいだってさあ…。家庭裁判所も高齢者相談センターも司法書士がパパの後見人になっても、問題ないって言ってたよ。」

ヤッチ:「多分、役所だから、ダメとは言わないさぁ…。旦那さんの負債の事は言ったの?」

姉:「家庭裁判所には言わなかったけど、高齢者相談センターには言ったよ。司法書士でも問題ないのではないのでしょうか!?って返ってきた。」

ヤッチ:「問題ないというのは?」

姉:「滞納家賃の事だけど、家のカギを返してから、その後高齢者センターにもお金の事を大家さんは言って来ていないんだって。大家さんはお金を請求しないつもりなのかね?請求が無いなら、司法書士でも問題ないんじゃない?」

現在、アルツ君への郵便物はすべて高齢者相談センターに転送されることになっています。

電話もつながらない状況下では大家さんの次にとる手段と言えば、高齢者相談センターへの問い合わせです。

ヤッチ:「300万円もあるお金をカギを返しただけで大家が許すとは思えないけどね…。」

姉:「でも現実に請求してきてないから…。」

ヤッチ:「たしか、民法上は金銭の請求権は半年間は有効だよ。俺なら絶対お金を取るけどね。それに高齢者相談センターはこの辺の事をよくわってないんじゃないのか!?司法書士に訴訟代理権が認められるのは、法改正されてなければ、借金総額が140万円までだぜ。それを超える金額となると、弁護士じゃないと代理権は認められていないはずだよ。いざ請求されちまうと、司法書士じゃ手におえないなんてことにならないかねえ…。」

姉:「私もその辺の事は全く分からないけどさぁ…。まあ、今のところはパパは施設に入っているから、施設のお金のことを考えるだけでいいわけだから、司法書士がなってもいいんじゃないのかね…???」

話しの雰囲気から姉には自分が後見人になるという頭はないようです。

ヤッチ:「どういう手続きを踏むことになるかはわからないけど、仮に高齢者相談センターが申立てを取り下げた場合、あなたが後見人になるというのはどう?」

姉:「でも、私がなっても、あまり変わらないんじゃないかしら!?もう一度高齢者相談センターに電話してみるけどさぁ…。高齢者相談センターは司法書士が後見人になっても家族の聞く耳を持たないというわけではありませんからとも言ってたよ。」

ヤッチ:「そこが怪しいのさ。一旦なっちまえば、不服申し立てができないんだから、後になって『そんな話ししましたっけ?』って言われたら最後だぜ。」

姉:「…。」

ヤッチ:「なにも高齢者相談センターだけが申立てできるわけじゃなくて、家族だって申立てできるんだから、そこのところも検討してみてよ。場合によっては、後見人が二人というのも発想として有っても良い気がするが…。」

姉:「なるほどねえ…。」

ヤッチ:「それに金銭的なトラブルが無くて、難しい問題を抱えていなけりゃ家族が後見人になってもいいんじゃない?」

姉:「逆に問題が無いなら、司法書士がなっても問題ないんじゃない?」

やはりアルツ君のまな娘です…。

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/08/07 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

成年後見制度~その3

2012/08/15 (水)  カテゴリー: 成年後見制度
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

何度かこのブログの中で話題にしてきた成年後見制度ですが、家庭裁判所から届いた照会書は8月の13日までに返送しなくてはならなかったので、先週照会書に意見を書いて返送しました。

繰り返しになりますが、家庭裁判所から届いた照会書は以下のようなものです。

照会書

 このたび、申立人 東京都○○区長さん から △△(アルツ君の名前)さん を本人とする後見開始の審判の申立てがありました。
 この申し立てについて、あなたからご意見をお聞きし、審理の参考にしたいと思いますので、この書類の枠内の事項に回答の上、8月13日までに返送してください。(記入欄が不足する場合は、適宜用紙を追加してください。)期限内に返送がない場合は、ご意見等は特にないものとして審理が進行します。ご意見等が有る場合は、必ず期限内に返送してください
 成年後見制度については、同封の「成年後見制度とは」をご覧下さい。

  1. ご本人について後見を開始することについて、あなたのご意見はいかがですか。
    なお、この質問は、ご本人の判断能力に関するものです。後見人に誰を選任するかについてのご意見は、次の質問(質問2)でご回答ください。
     □賛成である
     □反対である
    • 【後見を開始することに反対である理由】
       □後見を開始するほど判断能力は低下していない
       □次のとおり


  2. 申立人は、成年後見人候補者を ○○司法書士(司法書士の名前) としています。後見人の人選について、あなたのご意見はいかがですか。
     □申立ての通り、成年後見人候補者が選任されることに賛成する
     □申立人と利害関係のない第三者の専門職が選任されることを希望する
     □家庭裁判所に一任する
     □次のとおり

  3. ご本人の生活状況について、お書き下さい。
     □病院、老人ホーム等の施設で生活している
    • 病院名又は施設名:
      所在地:

     □自宅又は親族宅で生活している
    •  □介護サービスを受けている
       □親族が介護している(介護者:      )
       □介護は受けていない

     □分からない
     □次のとおり


  4. ご本人の財産のうち、あなたが管理されている財産がある場合はお書きください。
    (例)預貯金(金融機関名、残高など)、現金、株式その他の金融資産(証券会社名など)等
     □管理している財産はない
     □次のとおり



  5. その他ご意見がある場合はお書きください。





    以上、回答します。

平成  年  月  日
住所:
氏名:
電話(昼間の連絡先):

※ この書面お送りした以降、原則として、家庭裁判所からの通知等は有りません。

[家庭裁判所の文章を一部抜粋して引用]

結局、1のアルツ君の後見を開始することについて…。

後見人をつける事そのものについては、反対ではないので、「賛成である」にチェックを入れました。

2の区が成年後見人候補者を名指しで司法書士としていることについては、「申立人と利害関係のない第三者の専門職が選任されることを希望する」にしました。

成年後見開始の審判の申立ては名義上は区長ですが、実質高齢者相談センターがその申立てを行っているわけで、因縁のある高齢者相談センターの息のかかった人間がなるのは好ましくないというヤッチの少しねじ曲がった感情論が正直そこにあります。

(^_^;)

3のアルツ君の生活の場所ですが、当然特別養護老人ホームであり、4のアルツ君の財産の管理は、ヤッチをはじめ、家族・親戚もアルツ君の財産を管理している人間はいません。

というより、アルツ君に財産と呼べるようなものは無く、有るとすれば、アルツ君に支給されている老齢厚生年金&老齢基礎年金くらいなでしょうか…。

この年金でアルツ君の特別養護老人ホームの費用を賄っているわけで、年金の振り込まれる口座は現在、高齢者相談センターが管理しています。

5の「その他ご意見がある場合はお書きください。」のところに、スペースはあまり有りませんでしたが、ヤッチの意見を書いておきました。

ヤッチの意見:
父が現在の施設に入所する前は借家住まいでしたが、この借家には滞納家賃が有ります。現在は貸主である大家さんから請求は無いようですが、借主である父にいずれ請求が来れば、その請求額は司法書士さんの訴訟代理(140万円)の範囲を超えるような金額になると思います。
話し合いによる解決の任意整理では追いつかず、自己破産を視野に入れなければならない状況になることが予想されます。
ならば、後見人には司法書士さんよりも最初から弁護士さんがなる方が良いのではと考えます。
以上のように、金銭管理についてだけならば、専門職がなるのが妥当かもしれません。
しかし、後見人が本人の精神的な支えとなってあげることも重要なことだと思います。
私自身は、介護を含め、生活全般について面倒をみれる姉(長女)が後見人になるのが、より望ましいと考えています。


別紙に書いてもよかったのですが、あえて狭いスペースに小さな文字でギッチリ書き込んでしまいました。

(^^ゞ

で、このことについて、高齢者相談センターから姉に電話が入ったようです。

そう…。

別に口裏を合わせたつもりはないんですが、家庭裁判所から送られてきた照会書にキノコさんをはじめとする家族がみな司法書士が選任されることに反対意見を書いて出したようなのです。

それが家庭裁判所から高齢者相談センターの耳に入ったようです。

高齢者相談センターは姉に「言葉が足りなかった」と謝罪の言葉を言い、弁護士さんが選任されると、後見が始まった後の報酬が司法書士さんより高いということを説明したそうです。

ヤッチが電話に出ていれば、詳細を聞いていたですけどね…。

(-_-;)

いったい依頼ないし、選任されるといくら位の報酬を支払わなければならないのか、司法書士さんと弁護士さんとではいくら位の報酬の差があるのか…。

当然、報酬はアルツ君の年金でもって充当されるわけですから、額が大きければアルツ君のフトコロ事情は悪くなります。

ヤッチが折り返して電話をかけたいところですが、また問題を起こしてしまう結果になるので踏みとどまることに…。

(つд⊂)エーン

そのかわり、ネットでちょいと調べてみました。

成年後見制度にかかる費用は申立てにかかる費用と後見人が選任された後にその後見人に支払う報酬とに分けて考えないといけないみたいですね。

で、気になる金額は?

それがどうもケースバイケースでハッキリした数字はわかりません…。

(-_-;)

ただ、アルツ家の場合は、区長が申立てをしているのでその費用は区長が立て替え、本人に資力が有る場合は求償するよう(?)です。

でも「資力が有る場合」というのがどの程度で資力が有ると判断されるのかが分からないのでイマイチ実際の金額というのがわかりません。

(-_-;)

もしかすると、申立ての費用は申立て人である区長の負担で、これについての費用はアルツ君が払う必要はないんじゃないかなんて、ちょっと楽観的な考え方も出てきたりして…。

(^^ゞ

また、後見人に対する報酬も家庭裁判所が本人の収入、預貯金などを考慮して家庭裁判所が決定することとされているため、絶対額というのが事前にはわからないようです。

ただ、この後見人の報酬についてはおおむね月額2~3万円というのが相場なようです。

でもでも正直、これについても自信が有りません。

(-_-;)

[参考]


どうも姉の話からすると、高齢者相談センターはこういった費用面の事より自分の立てた候補者である司法書士さんを認めて欲しいというニュアンスです。

もし、アルツ君が抱えている多額の滞納家賃を請求されて、司法書士さんでは手に負えなくなっても、改めて司法書士さんから弁護士に依頼するということも頭に入れているというのです。

いずれにしても、申立人は区長(高齢者相談センター)であって、アルツ家の誰かが申立てをしているわけでもないので、このままだと、高齢者相談センターが押している司法書士さんに後見人が決まりそうな雰囲気です。

(-_-;)

だいたい今アルツ君がいる特別養護老人ホームに月々いくら掛かっていて、今までにいくらの出費が有ったのか、高齢者相談センターもそろそろ教えてくれてもよさそうなものだが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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成年後見制度~その4

2012/11/09 (金)  カテゴリー: 成年後見制度
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君の成年後見人が決まりました。

前回の記事で書かせてもらった通り、やはりアルツ君の成年後見人は司法書士さんです。

[関連記事]

アルツ家が居住している自治体の区がこの成年後見制度の申立てを家庭裁判所に行っていたわけですが、申立て通りの結果となりました。

区と言っても、実際にアルツ君の成年後見制度に関しての事務をやっているのは、アルツ君を高齢者虐待防止法により保護した高齢者相談センター(地域包括支援センター)です。

高齢者相談センターがいつ申立てをしたのか、正確な日付はわかりませんが、アルツ君が特別養護老人ホームの入所した頃であることは間違いないと思います。

そうなると、アルツ君の入所が5月ですので、成年後見人が決まるまで、手続きだけで半年は要したことになります。

ヤッチはこのことを姉からの電話で知りました。

まだ、詳しいことは何もわかりません。

一昨日の晩に姉から電話をもらいました。

姉:「高齢者相談センター(地域包括支援センター)から電話が有って、パパ(アルツ君)の後見人が決まったのよ。」

ヤッチ:「やっぱり、司法書士の先生かい?」

姉:「そう、司法書士さん。それで明日、その司法書士さんがパパに挨拶に行くって言っているのよ。」

ヤッチ:「で?」

姉:「もちろん、高齢者相談センターの人がその後見人になった司法書士さんを連れて来るらしいんだけど、時間が午前なのよ…。」

ヤッチ:「二人で来るっていうことだね!?で、何時なの?」

姉:「一応、朝10時っていう約束なんだけど、私、どうしても会社抜けられそうもないから、あんた行ってくれない!?ホントに悪いんだけど…。」

ヤッチ:「それは構わないけど、俺が行っても大丈夫?」

ヤッチは虐待者本人(ヤッチ)と後見人が会って良いものかちょっと戸惑いを覚えます。

(-_-;)

姉:「高齢者センターの人には『弟が立ち会っても良いか?』って訊いてあるからそれは大丈夫なんだけど…。」

ヤッチ:「なら、行って来るよ。旦那さんの所(特別養護老人ホーム)で当然会うんだよね!?何か用意しなきゃならないものは有るの?」

姉:「いや、何もいらないわ。ただ、全く顔を知らない人がいきなりパパのところに行ったら、またパパ、興奮して怒鳴ったりしないかそれが心配なんだわ…。」

ヤッチ:「なるほど…。」

姉:「司法書士さんとは当然パパは初対面だけど、高齢者相談センターの人は○○さんだから、パパは覚えてるとは思うんだけど、あんたやママのこと忘れちゃうくらいだからね…。」

高齢者相談センターの○○さんというのは、アルツ君が保護された当初からお世話になっている職員さんで、アルツ君が保護されている期間中もドクターのところへ自動車で送迎をして下さった方でも有ります。

なのに、アルツ君、その職員さんを『運転手』呼ばわりし、今の特別養護老人ホームに入所が決まった後も、この職員さんの話をすると、大変失礼な話ではありますが、明らかに『大嫌い』を口にします。

ヤッチとしては、アルツ君の『覚えている』ことの指標になるので、『良し』としていますが、職員さんにこのことが耳に入ったら、気を悪くすることでしょうね…。

(-_-;)

ちょっと話が逸れましたが、姉は話を続けます。

姉:「詳しいことは、後日先方(司法書士さん)に時間を作ってもらって、話をするつもりでいるんだけど、とにかく、パパがまた変に興奮したり、不安になったりするのが心配なんだわ…。」

そうなんです…。

アルツ君が保護されている時は、かなり感情が高ぶり、混乱や興奮していたご様子…。

姉はそれを思い出し、そのことを心配している様子です。

ヤッチも、もちろん落ち着いてきているアルツ君が再び混乱することは嫌です。

ヤッチ:「了解。わかったよ。とにかく旦那さんの所に明日行って来るよ。」

成年後見人が決まったことで、いろいろと問い正していかないこともたくさん出てきました。

アルツ君は特養(特別養護老人ホーム)に入所が決まり、そこに現在お世話になっているというだけで、介護保険を利用するとはいえ、アルツ君含め、他の家族が、どのくらいアルツ君の自己負担があるのかも知らないし、ましてや実費分もわかりません。

これに司法書士さんの報酬が加わるとどうなる事やら…。

(・ω`・?ハテナ?

さらに請求がどのような流れで行われ、事務手続きがどういうふうに行われているのか、これまで自治体そのものが中に入っているため、我々が関与できないので、それらのことも全くわかりません。

いくら、高齢者相談センターが『心配なさらなくて大丈夫です。』とおっしゃられても、正直何が大丈夫なのかがわかりません。

(つд⊂)エーン

アルツ君は認知症の周辺症状が出ているというのは確かですが、専門の先生の診察はここ長い間受けていません。(施設に主事医がいらして定期的な検診は受けていますが…)

『進行性核上性麻痺の疑い』という診断ですが、これが確定なのか、未だ疑いなのか、はたまたそうでないのかも知りたいところです。

これが、後見人が決まることで、家族の判断で専門医のところに連れて行くことができるのか、それとも後見人である司法書士さんの判断を仰がなくてはいけないのかなど、どうもよくわかりません。

アルツ君には特別養護老人ホーム(施設)、成年後見人、高齢者相談センター、家族など、たくさんの人間がかかわっているので、責任の所在や権利関係もこの機会にハッキリさせておく必要が有りそうです。

実際にはそうバッサリ線引きはできないんでしょうけどね…。

^_^;

色々書かせてもらいたいことはたくさん有りますが、まだ後見人さんと挨拶もしていないし、わからないことをダラダラ書いても仕方がないので、『後日時間を作ってもらう』という姉の言葉を信じて、その話し合いを待って、具体的なことは改めて記事にしたいと思います。

昨日は、こんな事情から、朝からアルツ君に面会に行ってきました。

アルツ君:「あっ!?なんだ?もうそんな時間か?」

ヤッチ:「『そんな時間』ってどんな時間だよ?」

アルツ君:「『そんな時間』は『そんな時間』だよ。もう昼飯の時間か?」

ヤッチがちょこちょこ面会に来ていることを忘れてしまっているアルツ君ですが、いつも午後から面会に来るヤッチが朝から現われたので、なんとなく時間の意識が残っているのかもしれませんねぇ~。

(*^_^*)

ヤッチ:「まだ、おそらく朝ご飯食べ終わって一服っていう時間じゃないの?朝は食べたのか?」

アルツ君:「朝は食べないけど、確か朝飯は食ったような気がするなあ…。すーぐ忘れちゃうんだよなあ…。」

ヤッチ:「でも、忘れちゃうことを忘れるなら、問題有りかもしれないけど、忘れちゃうことを覚えているんだから、悲観することでもないよ。縄もロープもネクタイもいらないよ。」

アルツ君:「シュロ縄(生け垣などに使う木を結ぶための黒い縄)だったら首が痛いぞー!!」

ヤッチ:「水に浸してからならもっと痛いぞ!?用意するか?」

アルツ君:「まだ、死ぬもんかっ!!」

ヤッチ:「今日はさ。これから旦那さんのお世話をしてくれる人が来るんだってさ?」

アルツ君:「俺の世話?そんなもん必要ないじゃないか。」

ヤッチは戸惑いました。

果たして、成年後見人とアルツ君に説明したとしてわかってもらえるかどうか…。

判断能力がないのに後見人が選任されたのに、今のアルツ君には、むしろ判断能力がアリアリで、事情を説明したら、怒り出しそうな気配もあります。

(-_-;)

だましているような感じで嫌な感じですが、少しオブラートに包んだ物言いをヤッチはしてしまいました。

ヤッチ:「これから、何が有るかわからないじゃないか!?法律的なことだとか、俺らに手に負えない時にその先生に助けてもらうんだよ。言ってみれば、旦那さんのお抱えの顧問の法律の先生だよ。司法書士さん。」

アルツ君:「かっー!!俺はまるで会社のお偉いさんみたいだな!?で、その先生とやらは仕事はできるのか?」

ヤッチ:「俺も会うのは初めてだけど、多分庭仕事はできないな!?剪定バサミなんか持ったことないかもよ。」

アルツ君:「それじゃあ、ダメだ。」

ヤッチ:「まあ、会ってみないとわからないじゃないか。とりあえず、10時に来ることになってるから、会ってみようよ。」

アルツ君:「別にかまいませんけど!?どうせ俺はここに居てやることがないんだから…。」

ヤッチ:「そうおっしゃらずに、その先生が来た後は散歩に行こうよ。天気もいいし…。」

アルツ君:「まあ、今日はあったかいからな。で、いつ来るんだ?」

ヤッチ:「(だから)10時。」

アルツ君:「そっか、10時か!?もうすぐじゃないか。」

ヤッチ:「そうだよ。俺はその時間に合わせて来たんだもの…。」

アルツ君:「さいざんすか…。」

ヤッチ:「早いとこ、いつもの日記書いちまおうよ?」

ヤッチは先日このブログでも紹介させていただいた『ちょこっと日記』を取り出します。

[関連記事:『ちょこっと日記』]

アルツ君:「なんだ?日記って?」

ヤッチ:「これこれ。」

アルツ君:「それかあ!?」

今日はページが替って新しく目標を書く欄が空白です。

ヤッチ:「日付とか、名前は後回しでいいから、今後の旦那さんの目標を先に書こうよ。」

アルツ君:「目標ねぇ…。」

アルツ君、ボールペンを持って少し考えていましたが、おもむろに書きはじめました。

アルツ君:「あいよ。書いたぞ。これでいいんだろ?」

tyokotto01.jpg
[アルツ君の日記の内容]

ヤッチ:「あのさ…。この言葉年中言ってると思うけどそれしか頭に無いの?目標っていうより、もう永遠のテーマみたいじゃないか?」

アルツ君:「悪いか?」

ヤッチ:「悪かあないけどさあ…。」

アルツ君:「それより誰か来るんだろ?遅いな?」

ヤッチ:「あっ、ホントだ。ずいぶん遅いな!?10時回ってるぞ!?」

最初は車が渋滞でもしているのかなと思いました。

アルツ君とくだらないおしゃべりを続けて時間を潰します。

でも、11時になっても先方は姿を現しません。

(つд⊂)エーン

アルツ君:「さっき、お前誰か来るって言ったな!?何時だ?」

ヤッチ:「10時…。」

アルツ君が壁に掛かっている時計を見ます。

アルツ君:「10時っていうことはもうとっくに過ぎてるぞ?おい?」

ヤッチ:「どっかに隠れて、旦那さんが時計を読めるかチェックしてるかもしれないな!?」

アルツ君:「三つ子じゃあるまいし、時計ぐらい読めるわい!!」

廊下の外ではお昼ご飯の準備でしょうか、良い香りが漂ってきます。

気がつけば、11時半を回っています。

(-_-;)

しびれが切れ始めているヤッチでしたが、ここで特養の職員さんが高齢者相談センターの職員さんと司法書士さんらしき人物をアルツ君の居室に連れてきます。

特養職員さん:「大変お待たせしました。お二人をお連れしたので…。」

ヤッチは座っていた椅子から立ち上がります。

アルツ君も腰かけていたベッドからゆっくり立ち上がります。

アルツ君:「どうも、どうも!!」

アルツ君、機嫌が悪いどころか、ニコニコ顔でお出迎えです。

ヤッチはアルツ君が怒り出すことをどっかで期待していましたが、何とも拍子外れな感が有ります。

(-_-;)

司法書士さん:「はじめまして!!司法書士の○○と申します。お父さんにお会いできて大変うれしく思っています!!」

ヤッチとアルツ君の二人に名刺を下さった司法書士さんはなかなかのナイスミドル…。

50代後半でしょうか、メタボ体型ではなく、割とスラッとしています。

パリッとしたスーツを着て気難しそうな印象も有りません。

白手袋をさせれば、かなりの得票数を主婦層から獲得できそうな人です。

(^_^;)

ヤッチは自分がアルツ君の息子で有る事を告げ、アルツ君を司法書士さんに紹介します。

アルツ君:「俺は名刺なんか持っていないよ。必要ないから…。」

司法書士さん:「それはもう大丈夫です。お父さんお元気そうですね?」

アルツ君:「まあね!!頭だけが悪いみたいだけどな!?」

司法書士さん:「お身体が元気なのは何よりですよ~。今日はお父さんに挨拶に来たんですよ!?」

アルツ君:「それはそれはご丁寧に…。」

司法書士さん:「詳しいことは後々お話しさせていただくことにして、今日はお父さんと会えてよかった!!これから長いお付き合いになると思いますがよろしくお願いしますね!!」

司法書士さんが手を出し、アルツ君の両手を握りしめ、握手しています。

やっぱり、この司法書士さん、駐車場に選挙カーを停め、助手席には白手袋とタスキを置いて来ているに違いありません。

( 一一)

そんな妄想とともに、ヤッチは今日自分が何をしにここへ来たのかわからなくなってきています。

(-_-;)

アルツ君が興奮するかもしれないと言っていた姉の言葉はアルツ君のニコニコ顔で木っ端です。

(-_-;)

じゃあ、後で散歩に行けば大義名分はできると言っても、もう、じきにアルツ君は昼飯時になり、ヤッチは退散で、散歩に行く時間は残されていません。

(-_-;)

司法書士さん:「お父さん、また私はこちらにお伺いしますから、是非顔を覚えておいてくださいね?」

無謀とも思える司法書士さんの言葉にアルツ君も愛想をふりまきます。

アルツ君:「ええ、ええ。ちゃんと覚えておきますよ!!」

司法書士さん:「それではまたお伺いしますので、私はこの辺で!!」

司法書士さん、『この辺で選挙カーに戻ります。』だったのでしょうか…。

(^_^;)

次の選挙区を回らなくてはいけないので、お忙しそうです。

(^^ゞ

アルツ君とヤッチは立ったまま、司法書士さんの背中を見送ります。

特養の職員さんも高齢者相談センターの職員さんも会釈しながら、居室を出て行かれました。

司法書士さんが居室にいらした時間は推定で5分弱といったところでしょうかね…。

この程度の挨拶だけなら、ヤッチは多分その場に居なくても済んだような…。

(-_-;)

アルツ君の昼飯タイムは刻々と迫って、もう散歩は無理そうです…。

(-_-;)

静かになった居室でアルツ君がぼそりとつぶやきます…。

「ところで、今日はお前、何しに来たんだ?」

確かに…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

…って

誰が…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/11/09 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

成年後見人さんの面会

2013/04/02 (火)  カテゴリー: ボタモチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日アルツ君のところに面会に行ってきました。

この日はアルツ君、『定位置』ではなく、居室のベッドのところに腰かけ、漢字のお勉強中です。

面会のたびにヤッチが持って行っている『読めそうで読めない漢字』です。

アルツ君、漢字に興味があるというより、自分が読めた漢字を他の入所者さんに自慢することに生きがいを燃やしているようです。

でも、不思議とキノコさんやヤッチの存在は忘れてしまうのに、漢字に関しては、ある程度までは、おぼえているのですから、大したもんです。

過去にアップしたものを含めて、読めそうで読めない漢字を再度アップしておきましょうかね!?

過去にアップしたものはファイル名を変えてありますが、中身は同じです。

ご自身でも是非やってみてくださいね。

読めそうで読めない漢字(問題)

読めそうで読めない漢字(答え)


ヤッチ:「おっ?お勉強中かい?」

アルツ君:「まあね!!」

ヤッチ:「ずいぶんと熱心にやってるから、頭の中は漢字だらけでしょ?」

アルツ君:「そうでもないぞ!?今日は頭の中に浮かんでくるのは、食い物ばかりだ。」

ヤッチ:「『今日は』じゃなくて、いつもだろ?」

アルツ君:「うるさい!!失礼な。」

ヤッチ:「どうせ、そんなこったろうと思って、今日はいいもの、持って来たよ。」

アルツ君:「んっ?ボタモチか?」

ヤッチ:「どうしても、そこからは縁が切れないんだね?脳ミソはあんこで、できてるんじゃないのか?」

アルツ君:「かもな!?そのかわり、つぶあんだぞ!?」

ヤッチ:「つぶあんとこしあんだったら、どっちが頭がいいのかね?」

アルツ君:「そりゃあ、つぶあんに決まってるだろう~。」

ヤッチ:「その根拠たるをきかせて欲しいものだねぇ…???」

アルツ君:「つぶあんの方が美味い!!」

ヤッチ:「全然、理屈が合わないじゃないかよ!!まあ、いいや。今日はボタモチじゃないよ。イチゴだよ。」

近所のスーパーマーケットでイチゴを安くゲットしたので、アルツ君にもお裾分けです。

イチゴ

アルツ君:「かー!!イチゴ!?お前の畑で獲れたのか?」

ヤッチ:「あの~、畑を持つほど、お金持ちじゃないんですけど…。」

アルツ君:「まあ、いいや。それにしても美味そうだな~。こんなちょっとじゃなく、畑ごと持ってくればよかったのに。」

ヤッチ:「だから、畑は持ってないって!!」

アルツ君:「盗んできたのか?」

ヤッチ:「盗みもしないって!!」

アルツ君:「どらどら、食ってやろう!!おーい!!そこの赤いの!!今、俺の口に放り込んでやるからな!!」

アルツ君がイチゴを一粒手に取って、口の中に放り込みます。

ヤッチ:「どう?」

アルツ君:「甘い!!」

ヤッチ:「辛かったら、怖いもんな?」

アルツ君がもう一粒口の中に放り込んだところで、居室のドアをノックする音が聴こえます。

特養の生活相談員さんとアルツ君の成年後見人である司法書士さんです。

成年後見人さんは、毎月、月の中ごろと月末に定期的にアルツ君の面会にいらしています。

生活相談員さん:「すいません。○○先生(成年後見人さんのこと)がいらしたので、お連れしました。」

ヤッチ:「どうも、いつもお世話になっています。どうぞお掛け下さい。」

そう言って、ヤッチは居室に有った椅子を差し出します。

生活相談員さんは、すぐに事務所に戻って行ってしまいました。

後見人さん:「あっ、すいません。お食事中か何かではなかったのですか?」

ヤッチ:「いえいえ、ちょっと家からイチゴを持って来たので、父に食べてもらっていたところです。」

後見人さん:「すいません、月末にお伺いしようと思ったのですが、野暮用が入って伺えなかったものですから…。お父様、お元気にしてらっしゃいましたか?」

アルツ君:「元気元気!!元気すぎて困ってるよ~。どっこも悪くないんだから、困っちゃうよ~。」

たしか、元気な人は特養には入れなかったような…。

(-_-;)

後見人さん:「それはそれは、何よりです。顔色も良さそうですね?」

アルツ君:「まあね!!この間もあんまり俺が元気なのをみて、ここの人が『おじさん、いくつなの?』って言うから、考えたら、俺、もう83なんだよね~。」

ウソウソ!!85だろがっ!!

後見人さん:「そうですよね。失礼ですが、年齢の割にお若く見えますものね?」

アルツ君:「まあ、それほどでもないよ!!」

木に登るのは結構だが、後で降りられなくなるタイプ…。

(-_-;)

後見人さん:「じゃあ、食事も美味しく召し上がるんですね?お父様は、好き嫌いとかは無いんですか?」

アルツ君:「そうだね~。たいていの物は食っちゃうね~。ゴキブリ以外なら何でも食っちゃうよ!!」

後見人さん、ちょっと苦笑…。

後見人さん:「それはすごい!!特に甘い物が好きとか、辛いものが好きとかは?」

アルツ君:「まあ、どちらかというと甘い物だね。」

どちらかというより、甘い物オンリーだろがっ!!

後見人さん:「イチゴを食べていらっしゃったようですが、イチゴが好物だとか?」

アルツ君:「いえいえ、これはコイツ(ヤッチのこと)がたまたま持って来たから食ってやってたんです。」

後見人さん:「そうでしたか…。実は僕も甘い物が大好きなんですよ。」

アルツ君:「私と一緒だね~。」

後見人さん:「特に甘い物だと、お父様はどんなものがお好きなんですか?」

アルツ君:「甘い物なら、何だっていいけど、強いて言うなら、『ボタモチ』かね~。」

出た出た!!!強いてあげなくても、ボタモチだと思われます。

(-_-;)

後見人さん:「そうですか、いえ、実は僕もボタモチとかお萩が大好きなんですよ!!」

アルツ君:「へえ、こりゃまた、奇遇だねえ~。」

後見人さん:「特に、こしあんより、ちょっとゴツゴツしたつぶあん…。」

アルツ君:「へえ、じゃあ、俺と一緒だ!!」

後見人さん:「あ、お父様もそうなんですか?どうも人間が古いせいか…、失礼。どうも昔ながらのものが好きなんですよ~。」

アルツ君:「うん、うん、わかりますよ。だいたい私くらいの年代は、ボタモチと言ったらつぶあんだよ~。」

後見人さんはアルツ君よりはるかにお若いと思われるが…。

(-_-;)

後見人さん:「じゃあ、大判焼きとか今川焼といった類のものは?」

アルツ君:「あーあ、あれも嫌いじゃないね!!」

後見人さん:「最近じゃ、よくあれにチーズが入っていたり、カスタードが入っていたりするじゃないですか!?僕はやっぱり、つぶあんが王道の気がするんですよ。」

アルツ君:「まあ、そうだね。つぶあん以外は邪道だね。」

他のものは食ったことが無いだろがっ!!

後見人さん:「あ、やっぱり、お父様もそうですか?でも何と言ってもつぶあんのボタモチは美味しいですよね?」

アルツ君、すでに口元からダレヨが垂れかかっています。

まぃぅ―( ´)艸(` )―♪

アルツ君:「そうだね、ボタモチさえありゃ、私なんか他の物はいらないね~。」

後見人さん:「そうでしたか~。そうしたら、今度はお父様に、ボタモチをお持ちしますよ。」

アルツ君:「それはそれは…。待ってます!!」

ちっとは遠慮しろいっ!!

後見人さん:「ところでここ(特養)はそう言った和菓子を持ち込むのは大丈夫なんですか?」

後見人さんはヤッチの方に向き直ります。

ヤッチ:「はい、ナマモノの場合、残した時は持ち帰るように言われていますが、特に父の場合、食事制限があるわけではないので、ほどほどの量なら構わないと思いますよ。」

アルツ君:「お前ね、俺がボタモチ持って来られて、残すと思うか?」

ヤッチ:「思いませんっ!!」

後見人さん:「そうですか?僕はまた、こういったところは、外部から飲食物を持ち込むのは禁止なのかと思っていました。知らないこととはいえ、失礼しました。」

ヤッチ:「いえいえ、あまりお気づかいなさらず、手ぶらでいらしてください。」

アルツ君、不満そう…。

(-_-;)

後見人さん:「いえいえ、今度お伺いするときは、たくさんは無理なご様子ですが、美味しいボタモチをお持ちしますよ。」

アルツ君、後見人さんを見据えてうなずいています。

フムム(゚ω(゚ω`(゚ω`,,)フムム

後見人さん:「それでは、私はこのくらいで…。また月の中ほどで、こちらにお伺いしますよ。お父さん、その時は…。」

アルツ君:「よろしく、たのんますね!!」

後見人さんは、そうおっしゃってアルツ君の居室を後にされました。

居室に居るのはアルツ君とヤッチの二人だけ…。

しばらくアルツ君、後見人さんが出て行った居室のドアの方を見つめていましたが、ふと我に返ってヤッチに話しかけてきます。

アルツ君:「ずいぶんと、いい人だな!?誰なんだ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/04/02 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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