site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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空調設備が故障し、蒸し暑い特養

2014/07/16 (水)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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外は意外に涼しいんだな!?

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

もう、アルツ君の入所している特別養護老人ホームの批判や悪口を記事にするのはやめようと思っていましたが、なかなかそうは問屋が卸してくれません。

不愉快にさせてしまいそうな記事なので、御了解いただいた上で、ご覧になって下さい。

また、これから書かせていただくことは、アルツ君の入所している施設に関することであって、特別養護老人ホーム全般に関する普遍的な事柄ではないということをご理解下さい。

固すぎですかね?

はい、タイトル通り、アルツ君の入所している特養の空調設備が一昨日(2014/07/14)から故障し、冷房の入っていない状態が続いています。

一昨日のいつから故障しているのかは、定かでは有りませんが、姉がその日の夜、面会に訪れた時にはすでに故障していたとの事です。

昨日(2014/07/15)火曜日のお昼過ぎに姉からヤッチに電話が入ります。

姉:「今日、あんた、パパのところへ面会に行く?」

ヤッチ:「そう思って、今準備中だけど?」

姉:「なら、よかった。実はパパの居る施設の空調が壊れて、冷房が効かないんだわ~。」

東京は日中、連日30度以上の真夏日が続いています。

ヤッチ:「えー!そいつは大変だな!昨日の夜は幾分風が有って、マシだったけど…。」

姉:「だけど、暑いのに、かわりないわよ。」

ヤッチ:「ま。そりゃそうだけど…。」

姉:「昨日の夜も暑くて冷房が効かない状態だったから、パパが寝る時に部屋の戸を開けて、『今夜は窓を閉めないでね。』って、言って帰ってきたんだけど、すぐ忘れちゃうでしょ!?ていうより、覚えておけって言う方が無理じゃない?」

ヤッチ:「忘れるのが商売だからな…。」

姉:「でしょ!!で、施設の人がまめにチェックしてくれていればいいんだけど、もしかすると窓を閉めて寝ちゃったりしていて、体調を崩していないか心配なんだわ~。」

アルツ君が体調を崩していれば、ヤッチより先に、まず身元引受人である姉に連絡が入ることになっていて、もし、すでにアルツ君が体調を崩していれば、姉に連絡が入っているはず…。

そんな事も忘れているところをみると、そうとう動揺していたのかもしれません。

ヤッチ:「で、空調のほうは、修理の目途がたってるの?」

姉:「いやあ、施設のほうは『すぐに直します。』って言っていたけど、時季が時季だけにねえ…。それに全館故障したわけじゃなくて、残念なことにパパの居るフロアだけが涼しくならないらしいんだわ~。向こうのフロアは寒いくらいに冷房が効いていたわ。」

アルツ君の入所している特別養護老人ホームは、敷地内に2棟建っていて、棟と棟が渡り廊下でつながっています。

利用者(入所者)はそこを基本的には、自由に行き来できて、姉の言う『向こうのフロア』というのは、別棟のことです。

つまり、同じ3階でも冷房が入っていない棟と入っている棟が存在するわけです。

ヤッチ:「そうだよなあ、すぐに修理に来てくれる業者がいたら、よっぽど普段から注文が少ない業者だよなぁ…。」

姉:「まあ、空調のほうは施設が業者なりを呼んで修理するんだと思うけど、パパのほうの面倒をちゃんとみてもらえるかどうかが心配なんだわ~。」

ヤッチ:「いや、いや修理より旦那さんのお世話のほうが、特養の本業でしょ!」

姉:「まあ、今日面会に行ってくれるんだったら、ちょっとその辺のところも含めて様子を見て来てよ?」

ヤッチ:「了解。これから出かけて来るよ。」

そんなわけで、昨日の火曜日(2014/07/15)に特養に出かけてきました。

時刻は暑い盛りの午後2時半ごろ。

施設のエントランスに入ると、ヒンヤリとした空気が肌に伝わって来ます。

どうやら、1階の空調は問題ナシのようです。

施設のエントランスに有った温湿度計を見ると、温度は27.5度、湿度は52%とデジタル表示されていました。

ヤッチはエレベーターを使って3階に上がります。

エレベーターが空きます。

エレベーターを下りてすぐのフロアはアルツ君のいる棟ではなく、別棟になります。

ここでも、やはり姉の言う通り、空調は問題なく動いています。

ヤッチは渡り廊下のほうに視線を移します。

渡り廊下には、ビル清掃の時などに、ワックスを乾かす時に使うような大型の扇風機が置かれ、アルツ君の居る棟に向かって、勢いよく羽根を回しています。

たぶん、空調が効いている棟から空調の効いていない棟に冷気を送り込もうとしているのでしょう。

ヤッチはその扇風機のほうに向かって歩き出し、渡り廊下を渡ります。

扇風機を追い越した辺りからでしょうか、やはり湿度を感じる空気に変りだします。

渡り廊下を渡り切った辺りで、もうアルツ君の居る棟の空調が効いていないことがはっきりわかりました。

扇風機の風は感じますが、冷房の空気ではありません。

暑い…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

途中、各所に扇風機が置かれているのが目に飛び込んできます。

アルツ君が廊下の『定位置』に腰かけていないので、居室に向かいます。

廊下側の居室を出入りするための扉は開いたままです。

ヤッチはその開け放たれた扉をノックし、居室に足を踏み入れます。

居室内は廊下よりもさらに暑く、蒸し風呂のような熱気です。

アルツ君はベッドに横たわっています。

暑いわけです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

居室にある南側の窓はしっかりと閉められています。

しかもカーテンは開け放たれている状態…。

ヤッチはその状況を見て、アルツ君に声もかけずに、すぐに居室を出ます。

そして、生活相談員さんのいらっしゃる事務所を訪ねます。

ちょうど最初に目にした大型の扇風機が回っているあたりが生活相談員さんのいらっしゃる事務所。

ちなみに回っていたのは扇風機ではなく、扇風機のハネです。

事務所に向かう途中に、普段アルツ君のお世話をして下さっている職員さんの何人かとすれ違いましたが、その方達にはあえて声を掛けませんでした。

生活相談員さんのいらっしゃる事務所も扉が開いていたので、ヤッチは生活相談員さんがいらっしゃることを確認し、声を掛けます。

ヤッチ:「ちょっといいですか?」

生活相談員さん:「あ、どうも!」

生活相談員さんが廊下に出ていらっしゃいます。

ヤッチ:「あのさ、扇風機を回してるのはわかるんだけどさ、窓を開けないの?」

生活相談員さん:「と、おっしゃいますと?」

ヤッチ:「居室の窓は、あえて開けていないの?」

生活相談員さん:「お父様のいらっしゃるお部屋のことですか?」

ヤッチ:「親父の部屋もそうだけど、他の方達の部屋も…。」

生活相談員さん:「お部屋にお伺いしてもよろしいですか?」

ヤッチ;「そのつもりでお伺いしたんで。親父の奴、顔を赤らめてグッタリしちゃってるよ。」

ヤッチは生活相談員さんと一緒に足早にアルツ君の居室に向かいます。

居室に戻り、先にヤッチが生活相談員さんに話し掛けます。

ヤッチ:「見ておわかりの通り、窓は閉め切りだよ。しかも親父の部屋には扇風機もないし、これじゃあ、『熱中症になれ!』って言ってるようなもんだよね?」

グッタリしていたアルツ君が、ヤッチの声で目を覚まし、ヤッチに向かって大声で怒鳴ります。

アルツ君:「男がつべこべ文句を言うなっ!黙ってろっ!」

ヤッチ:「おうっ。よかった!死んでなかったんだ!」

アルツ君:「うるさい!!簡単にひとを殺すなっ!!」

アルツ君、いつもとは違う本気モード。

暑さで嫌になっているのも理由のひとつだと思います。

ヤッチ:「悪い。悪い。謝るよ。ボタモチ持って来たんだけど、それで勘弁してもらえるかな?」

生活相談員さん:「ちょうど、おやつ時ですから、召し上がられたらいかがですか?」

アルツ君;「あんたにそう言ってもらっちゃあ、食わないわけいかないじゃんかよ。」

生活相談員さん:「いえいえ、私と○○さん(アルツ君)の仲じゃないですか。」

アルツ君:「じゃあ、食おうかな。」

アルツ君の機嫌はおさまりました。

ヤッチは話を元に戻します。

ヤッチ:「扇風機で向こうの棟の冷気を取り込もうという考えはわかるんだけど、無理があるでしょ!?せめて部屋の窓は開けて、風を入れてやるとか、逃がしてやるとかしないと…?」

そう言いながら、ヤッチは窓を全開にします。

生活相談員さん:「申し訳ありません…。お昼ご飯の後、お父様は廊下のいつも場所に座っていらして、それから、2時ぐらいにお部屋にお戻りになられました。その時にお父様をお部屋にお連れしたのは、僕なんです…。その時、窓を少し開けておいたんですが…。たぶん、その後に、お父様が、ご自分で閉めてしまわれたのかと…。」

ヤッチ:「なるほど…。事情はわかりました。でもごめんなさい、これだけの状況なんだから、マメに職員さんに見回ってもらわないと…。閉めてあるなら、開けるくらいはできるでしょ?俺が来た時は、ホントにグッタリしてたんだから。」

生活相談員さん:「申し訳ありません。こちらの棟は南側なので、日中窓を開けると、暑い空気が中に入って来てしまうので…。」

ん…、微妙に矛盾するご意見…。

ヤッチ:「それにしても南に面してない部屋の窓も開いていないところが有るみたいじゃない?もちろん、利用者さんによっては開けられない事情もあるかと思うけど…。でもなあ、今のままじゃ、暑い空気をカクハンしてるだけのような気がするんだけどなぁ…。対角線上に窓をちょっとでも開けてやれば、いい風が入ると思うんだけどなぁ…。」

生活相談員さん:「そうですね…、ベランダに打ち水をして、それから窓を開けようかと考えていて、今、打ち水をさせていただいているところなんですよ…。」

ヤッチ:「打ち水を否定するつもりはないけど、空気の流通の方が大事だと思うけどな…。寝たりきりの方達の部屋では、廊下側からベッドや対面の窓に向かって扇風機を回しているみたいだけど、少し窓を開けた方がいいような気がするんだけど…。みんな脱水症状にならないかな…。」

生活相談員さん:「それはうちの職員も看護師も居りますので…。」

ヤッチ:「ほんとに?」

生活相談員さん:「はい。」

ヤッチ:「偉そうに言うつもりはないけど、偉そうに言わしてもらうけど、こんな状況なんだから、頻繁に見回りなり、巡回しようよ。それに開けられる窓を開けようよ。」

生活相談員さん:「そうですね。窓を開けて、空気の流れを作った方が良さそうですね。」

ヤッチ:「で、修理のほうは業者に依頼しているんですよね?いつごろ、直りそうですか?」

生活相談員さん;「今日中(7/15中)には。ただ、業者も繁忙期なので、忙しいようで…。ただ、福祉関係の施設なので、優先的に直してくれという話をしてあります。」

ヤッチ:「何日もこんな状況が続いたら、元気な人でも元気でなくなっちゃうんだから、はやいとこ直してくださいよ。」

生活相談員さん:「それは、もう。」

ヤッチ:「ご存知のように『暑い』、『寒い』と言葉にできない方もいらっしゃるわけだし、遠慮して言えない人もいるっていうことも忘れないでほしいです。」

生活相談員さん:「わかりました。」

その後、アルツ君にボタモチを食べてもらい、別棟の冷房の効いた涼しい場所へ足を運び、しばらくそこでテレビを観て過ごしました。

今でこそ、夏場、暑い地域では、各家庭にエアコンが有る事は珍しいことではなくなってきました。

ヤッチの過ごした幼少期ではまだエアコンのある家はブルジョアでした。

近所にエアコン(その頃はエアコンという言葉より、クーラーと呼ぶ方が主流でした。)が設置されると、どうにかその家の冷気をもらえないかと、友人同士で議論したものです。

クーラーのある家の窓にホースを差し込んで、自分の家に引き込むとか…。

また、夏場は銀行に行くのが楽しかったようにも思えます。

銀行は冷房が必ずと言ってよいほど効いていて、なぜか銀行には冷水器が設置されていて、そこで冷たい水をガブ飲みした記憶が有ります。

あの足で踏むと水が出て来る冷水器も見かけなくなってきましたね。

って、何の話をしていたんでしたっけ?

空調のことでしたね。

生活相談員さんは、すぐに空調を直すようなことをおっしゃっていましたが、結局、ヤッチが施設を後にした夕方になっても、業者さんらしい車は特養に停まっている気配は有りませんでした。

空調設備の修理が遅れることが有れば、それだけ特養に入所している人達の健康状態が気になるところです。

なわけで、今日(2014/07/16)も特養の様子を見てきました。

依然、扇風機が各所に置かれているところをみると、空調設備は直っていないようです。

前日の風景とは変わって、スポットクーラーなるものが何機か置かれていました。

工場、作業所といったところで、働いた経験のある方ならお分かりになると思いますが、家庭用の洗濯機くらいの大きさの本体に太いホースのようなものが付いていて、そこから冷風を出す簡易エアコンのような物です。

冷気だけをこの長いホースの先から出すのなら、このスポットクーラーはすぐれものですが、残念ながら、排気熱を本体上部あるいは背部から出します。

つまり、冷気と排気熱の行って来いの状態ですから、部屋全体の温度を下げるものではありません。

ここの特養の上層部の指示(憶測です。)でこのようなスポットクーラーを入手し、職員はその指示のもとに、スポットクーラーを運転させているのだと思いますが、ヤッチとしては、何で自然の風を取り入れようとしないのかがわかりません。

ハッキリ言って、理解に苦しみます。

今日も寝たきりの利用者さんの部屋の窓が閉めきりのままで、その寝ている利用者さんに向かって、扇風機の風が当てられているところがいくつかありました。

もちろん、あてられている風は決して心地の良い風ではありません。

書かせていただいていることは、テレビのニュースや新聞記事になってもおかしくないとヤッチは思うくらいなのですが、どうも施設で働いている人たちの緊迫感のようなものは、残念ながら伝わって来ませんでした。

わざとそう装っているのかもしれませんが…。

スポットクーラーを入手できる予算が有るくらいなら、人員を増やすべきではないのか????

同じフロアの別棟では、空調は正常に働いて、涼しい環境が有るのですから、交代交代でも良いから、涼しい場所で日中の暑い時間帯だけでも利用者さん(入所者さん)を避難させてあげることはできないのでしょうか?

ヤッチが一番申し上げたかったことはこのことです。

そして、今日、生活相談員さんではない別の職員さんにこのことをぶつけてきました。

職員さんの話では、『すでにそういった措置はとらせていただいている。』との答えでした。

でも、ヤッチが見る限りでは、ほとんどの利用者さんは蒸し暑い環境にいらっしゃる様子で、涼しい別棟で過ごしているようにはとても見えませんでした。

そして、この空調設備が元に戻るのは、早くても今度の日曜日(2014/07/20)になるという話もいただきました。

特別養護老人ホーム

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

特別養護老人ホーム

さすがッスね!

(; ̄ー ̄川 アセアセ

蒸し暑い環境に置かれているのは物ではなく、人間です!!

物でもかわいそうです!!

できることなら、代わってあげたいが…。


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熱中症予防と熱中症指標計

2014/07/26 (土)  カテゴリー: キノコさん
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見守りっち01


こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

久々に、わが母キノコさんの話題です。

ご存知の方も多いと思いますが、キノコさん、アルツ君の特別養護老人ホーム入所を機にアパートで独り暮らし。

別棟のアパートに住むヤッチが時折様子を見に行くものの、基本的には身のまわりのことは全部、ひとりでこなしています。

アルツ君と同い年ですが、キノコさん、体力的な衰えはあるものの、認知能力については、まあ問題はないのではないでしょうか…。

ただ、真面目な性格なのか、ちょっと冗談が通じない時があり、天然ボケの持ち主でもあります。

よく『物忘れ』と『認知症』の違いというのを耳にしますが、ヤッチには『天然ボケ』と『認知症』のボーダーを見極める方が難しいと思っています。

つい、二、三日前の話になります。

キノコさんに100円ショップでの買い物をたのまれ、買ってきた物を持って、キノコさんの部屋をたずねました。

ヤッチ:「吸盤式の『箸立て』だけど、前使っていたのはどうしたの?」

そう、たのまれた物は『箸立て』…。

吸盤式のスポンジ置きをシンクに取り付けて利用されている方も多いと思いますが、あれの箸立てバージョンです。

キノコさん:「いや、すぐに吸盤が外れちゃうのよ。もう寿命なのかしら?」

ヤッチ:「100円のだから、仕方ないよ。」

キノコさん:「すぐに落ちちゃうから、また付けるんだけど、すぐにまた、落ちちゃうのよ…。」

ヤッチ:「どれどれ???」

ヤッチはキノコさんが使っていた箸立てに目をやります。

ヤッチ:「あのさ…。こんなに割り箸をつっ込んでおいたら、100円の物じゃなくても、悲鳴をあげると思うよ。」

シンクのそばに取り付けてあった箸立てには、数を数えたわけではありませんが、たくさんの割り箸がギュウ詰めに入っています。

キノコさん:「あら?そうかしら?」

ヤッチ:「こんなに割り箸が入っていたら、重みに耐えられなくて、落ちるのは当たり前だよ。割り箸なんだから、いちいち洗って取っておかないで、捨てちゃえよ。」

キノコさん:「でも、なんかあった時のために…。それにもったいないから…。」

ヤッチ:「『なんかあった時』っていうのは、この狭い部屋に何十人ものお客さんが来る時だろ?そんなにたくさんのお客さんはこの部屋には入れないよ。」

キノコさん:「そうかしら…???」

ヤッチ:「だいたいそんなにイッパイ入れておいたら、衛生的じゃないから、少し整理して捨てな?」

キノコさん:「…。」

ヤッチ:「まあ、新しいのを付けたら、そこにはホントに使うものだけを入れるようにしておいた方がいいよ。自分の箸を持っているんだから、割り箸は必要ないと思うよ。」

キノコさん:「じゃあ、割り箸を捨てちゃって。」

ヤッチは箸立てを新しいものと交換し、割り箸を全部捨てます。

キノコさん:「何だかもったいないわね…。」

ヤッチ:「この割り箸を使って、お腹をこわすほうがもっと、もったいないよ。」

キノコさん:「わかったわ。」

ヤッチ:「それより、このところ暑いけど、大丈夫?」

東京は梅雨明けした途端、連日猛暑日です。

キノコさん:「私は大丈夫よ。それよりおじいちゃん(アルツ君)は?」

ヤッチ:「お宅の買い物をする前、面会に行ってきたけど、まあ、大丈夫そうだったよ。部屋に取り付けられたクーラーを見て、ブツクサ文句を言ってたけど…。」

キノコさん:「何だっていうの?」

ヤッチ:「いやあ、『あんなところに誰が冷蔵庫を付けた。』とか、『こんな高い場所に誰が付けた。』、『必要ないからぶっ壊してやる。』とか言ってたよ。」

キノコさん:「いやあね~。なんで冷蔵庫なのかしら?」

ヤッチ:「冷たい風が出るからじゃないの。」

キノコさん:「でも、壊しちゃったら、暑くて仕方ないじゃない。」

ヤッチ:「暑くても、鍛え方が違うから平気なんだって。俺が『体にガソリンを撒いて、燃やしてやろうか?』って言ったら、『どうぞ。』だって。」

キノコさん:「本気にしないかしら?」

ヤッチ:「それはどうかな…。」

キノコさん:「やだんっ!」

ヤッチ:「冗談だよ。ただ、どうしてもエアコンの存在が目障りみたいだから、早いとこ空調を直して、部屋のエアコンを撤去してもらわないと…。」

キノコさん:「そうね…。また暴れたりしないかしら?」

ヤッチ:「その可能性は大だね。でも、俺からすれば、少し暴れて元気になってもらった方がいいよ。問題児がいる方が職員も一生懸命やるだろうし…。」

キノコさん:「暴れて施設を追い出されるなんていうことは、ないのかしら?」

ヤッチ:「そん時は、俺が暴れる。」

キノコさん:「やだんっ!」

ヤッチ:「心配しないでも、お嬢さん(姉)もちょこちょこ面会に行ってるから大丈夫だよ。」

キノコさん:「冷房切って、また地べたで寝てないかしら?あの人、すぐ地べたで寝たがるんだから。」

ヤッチ:「俺もその話をしたら、旦那さんのやつ、不敵な笑みを浮かべてたよ。」

キノコさん:「それこそ、やだわ!」

ヤッチ:「今は、地べたで寝たら、自分で起き上がれないはずだから、そんなことはしないと思うよ。」

キノコさん:「だと、いいんだけど…。」

ヤッチ:「奥さんも、『もったいない』なんて言って、エアコンのスイッチを入れるのを我慢しない方がいいよ。」

キノコさん:「そうよ、今も冷房入れてるわよ。それに○○区の人がこんなもんを持ってきたのよ。」

ヤッチ:「何これ?目覚まし時計?」

キノコさん:「違うわよ。熱中症を予防するものらしいわよ。熱中症になりそうな温度になると、ブザーが鳴るのよ。」

我が自治体では、75歳以上の独り暮らしの高齢者に『熱中症指標計』なるものを無償配布しています。

特に支援の必要性が高い75歳以上の独り暮らしの高齢者に対し、自動で熱中症の危険性を測定・警告し、熱中症になることを未然に回避することができるようにという自治体からの優しい配慮です。

この『熱中症指標計』は、これを設置した場所で、10分ごとに熱中症指標値を計測し、その結果を『ほぼ安全』、『注意』、『警戒』、『厳重警戒』、『危険』の5段階で表示するというもの。(該当箇所にライトが点灯します。)

気温が30度以上でかつ湿度80%以上になった場合に、『厳重警戒』のライトが点灯し、ブザー音を鳴らす仕組みのようです。

手動で計測も可能で、液晶画面の下方にある『計測』ボタンを押すと、現在の警戒レベルをライトで教えてくれます。

キノコさんの場合は、無償で自治体から配布されたようですが、『 見守りっち』という名称で、一般的にも販売されているようです。

楽天やAmazonなどでも、売られているみたいですね。

サイズとして、手のひらにのる程度のもので、旅行用の目覚まし時計と申し上げた方がイメージしやすいかもしれません。

ヤッチ:「ありがたいものを貰ったじゃん。」

キノコさん:「それがさあ、夜中、寝ている時も鳴っちゃうのよ。」

ヤッチ:「それだけ、部屋の温度や湿度が上がって危ないよって、教えてくれてるんじゃないの?」

キノコさん:「でも、しょっちゅう、(ブザーが)鳴るから、うるさくて…。」

ヤッチ:「寝る時は、冷房を入れてるの?」

キノコさん:「あんたが冷房のスイッチを入れたり切ったりすると、返って電気代を食うって言ってたから、設定温度を少し上げてるけど、夜もスイッチは切らないようにしているわ。」

ヤッチ:「じゃあ、設定温度が高すぎるから、ブザーが鳴るんじゃないの?」

キノコさん:「いやいや、設定温度を下げると、今度は寒くて寝られないのよ。」

ヤッチ:「うん…。」

キノコさん:「あんまりしょっちゅう鳴ると、寝不足になるでしょ?だから、この目覚まし(熱中症指標計)のブザーのスイッチを切っちゃった。」

ヤッチ:「それじゃあ、ただの温度計じゃん。」

キノコさん:「いいのよ。寝る前だって、お水を飲んで気をつけているし、夜中もどうしても一回はトイレに起きるから。」

ヤッチ:「最近の話じゃ、年寄りの場合、そんなに塩分に気をつかわなくてもいいらしいな?」

キノコさん:「なんで?」

ヤッチ:「年寄りは若い人に比べて、激しい運動をするわけじゃないから、塩分がさほど奪われないんだって。一日の塩分摂取量は足りてるから、塩分を摂り過ぎる場合が有るんだって。」

キノコさん:「最近、また血圧が高めだって、お医者さんで言われたから、ちょうどいいわ。」

ヤッチ:「まあ、奥さんのことだから、大丈夫だと思うけど、冷房すると、今度は空気が乾燥するから、その辺も気をつけた方がいいよ。」

キノコさん:「大丈夫よ。たまに換気扇を回さないで、ガスでお湯を沸かしているから。」

キノコさん

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

一応、イエローカードを渡しておきました。

(; ̄ー ̄川 アセアセ




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2014/07/26 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

瞬間湯沸かし器と化す職人の息子

2015/07/14 (火)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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2015年7月13日の室内温01

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

ヤッチですが、もう、何回施設で怒りを爆発させているんでしょうか?

大人げないと自分でわかっているのに自分を抑えることができません。

これから書かせていただく記事は介護職の方や施設関係者の方からすると、いや、この方達以外の人にとっても、不愉快極まりない記事になります。

あらかじめご承知の上ご覧ください。

さて、昨日7月13日の東京は晴れて、非常に暑い日でした。

東京にお住まいの方ならご存知かもしれませんが、晴れて暑い上に風も非常に強い一日…。

涼しい風ならよいのですが、これがまた熱風…。

そんな暑いさなか、午後2時を回ったころでしょうか。

ヤッチはアルツ君の居る施設(特別養護老人ホーム)に向かいます。

途中セブンイレブンに立ち寄り、アルツ君の主食となりつつある水ようかん三つ(一日分)と杏仁豆腐を購入しようと、レジに向かいます。

ヤッチ:「これだけ暑いと、ご商売にも影響が出るでしょ?」

店員さん:「そうですね。あんまり暑いので、お客さんも外に出ていらっしゃらないみたいです。それに自動ドアが開くと熱風が入ってくるので、店内に居ても暑いんですよ。」

ヤッチ:「フライヤーを使ったりするから、楽なお仕事じゃないですね。」

セブンイレブンのお姉さんと雑談した後、冷えた水ようかんを持って自転車を走らせます。

なんだか水ようかんがホットになりそうな勢いです。

余談ですが、この水ようかん、もう少し日持ちしてくれると、毎日施設に持っていく必要がなくなるんですが、アルツ君の好物ゆえに切らすことはできません。

アゲインストの風の中をぬって施設に到着です。

持ってきた水ようかんは施設の冷蔵庫に保管してもらい、アルツ君の食事の時に出してもらいます。

ヤッチはナースステーションのカウンターで施設の女性職員さんに水ようかんを預けます。

ヤッチ:「また水ようかんをお持ちしたんで、入れておいてもらっていいですか?」

女性職員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「それとまた杏仁豆腐を食べてもらおうと思って持って来たんで、今食べてもらってもいいですか?」

女性職員さん:「あ、それでしたら、冷蔵庫にも以前持って来ていただいたものがあるので、そちらから召し上がっていただけますか?」

女性職員さんが冷蔵庫から杏仁豆腐を出してきます。

なんてことはない、ヤッチが新しく持って来た物の方が日付が古い…。

ヤッチ:「なんだ、今日のやつの方が古いじゃん。じゃあ、こっちから先に食べさせますね?」

ヤッチはアルツ君の居室へ向かいます。

普段、昼間は廊下側の扉は開いたままになっています。

一応、扉をノックします。

その瞬間、ヤッチは熱い空気に包まれます。

そう、向かい側の南側の窓が半分ぐらい開いています。

強風にあおられて、アルツ君の居室のカーテンは暴れています。

ヤッチ:「旦那さん、暑くないかい?」

仰向けにベッドで寝ていたアルツ君がヤッチの姿に気づき、こっちを向きます。

アルツ君:「暑いなんてもんじゃないよ~。」

ヤッチ:「だよな。」

居室にあるデジタルの室温計(姉が購入したもの)を見ると、29.4度を表示しています。

いくら空調(冷房)が入っているとはいえ、直射日光の照りつける南側の窓が開いていれば、室温が上がらないわけはありません。

しかもアルツ君の麻痺側に窓が設置されていますから、アルツ君に閉めることはできません。

ナースコールは有ったとしても使い方を知りませんし、アルツ君に大声をあげられるほどの体力はありません。

ヤッチ:「喉渇いてないか?」

アルツ君:「大丈夫…。」

アルツ君の『大丈夫』は危険のサイン…。

ヤッチ:「ほんのちょっとだけ我慢できるか?」

アルツ君:「大丈夫…。」

アルツ君、少しぐったりしているようにも見えます。

ヤッチは慌てて生活相談員さんがいる事務所に向かいます。

そうそう、記事にしていませんでしたが、以前からのヤッチのクレーマーぶりに現場の職員がビビッてしまっているので、施設側からのお願いで、ヤッチから現場の職員さんに注文をつけないでくれと言われています。

ヤッチも約束を守り、ここ最近は現場の職員さんとは挨拶程度を交わすだけにしています。

直接話しをしてよいのは、生活相談員さん以上の役職のある方たちだけです。

事務所に行くと、この階の課長さんがいらっしゃいます。

ヤッチ:「あのさ、部屋の空調というか、部屋の温度なんだけど何とかならないかな?この暑いのに窓が開いてるんだけど…。部屋の温度。29度以上もあるよ。」

課長さん:「部屋の窓が開いている…???」

ヤッチはうなずきます。

課長さん:「今、(居室に)お伺いしますね。」

ヤッチが窓を開けたまま、アルツ君に辛抱してもらったのはこのためです。

いわゆる現場保存というやつです。

ヤッチはアルツ君の居室に戻ります。

ヤッチ:「旦那さん、大丈夫か?杏仁豆腐持って来たから食べようぜ?」

アルツ君:「お金がないからいらない…。」

ヤッチ:「お金はいらないよ。食べよ。」

アルツ君:「大丈夫ですって…。」

ん…。

元気がありません。

先ほどの課長さんはナースステーションで現場の女性職員さんと空調の設備の電源辺りで冷房の設定温度を確認しているようです。

中々居室にいらしてくれません。

先ほど施設の課長さんと話していた現場の女性職員さんと看護師さんが居室に向かってきます。

廊下近くの扉付近に立っていたヤッチに女性職員さんがヤッチに話しかけてきます。

この女性職員さん、アルツ君の入所している棟の介護スタッフを束ねる介護リーダーと呼ばれる方です。

女性職員さん:「どうもすいませんでした。先ほど便が出たので、換気のために窓を開けておいたんです。」

さっそく、施設との約束を破るヤッチ…。

ヤッチ:「でも、(アルツ君は)グッタリしちゃってるよ。」

女性職員さん:「便が出てすぐだからじゃないかしら。」

どういう根拠でアルツ君のグッタリ感を査定しているのかヤッチにはさっぱりわかりません。

ヤッチ:「換気するだけなら、こんなに室温が上がるまで窓を開けておく必要はないんじゃない?」

女性職員さん:「すいませんでした。」

看護師さん:「すいませんでした。」

ヤッチ:「今日の外はものすごく暑いし、風も強いんだから、窓を開ければどういうことになるかくらいは判断がつくでしょ?」

看護師さん:「そうですよね…。」

そこへ課長さんも居室に入ってきます。

ヤッチは同じことを繰り返します。

課長さん:「以後こういうことがないように気をつけさせていただきます。」

居室の窓を閉めれば済む話なので、ヤッチも話を切り上げ、アルツ君に杏仁豆腐を食べてもらう準備に取り掛かります。

たくさんの人が自分の居室に入ってきて、騒がしくしていたので、もうアルツ君、この段階で不機嫌です。

一口、二口を食べたところで、アルツ君が口を開けてくれなくなってしまいました。

少しでも水分補給をしてもらおうと思って面会に来たのに残念な結果です。

ベッドに横たわり、目を閉じたままのアルツ君がボソッとつぶやきます。

アルツ君:「ばあさん(キノコさん)はどうした?」

ヤッチ:「あれ?今日は月曜日だからばあさんのやつ、お昼頃ここに居たんじゃないか?」

ヤッチもこの日、キノコさんが面会に来ていたのかどうかを知らなかったので、キノコさんに電話を掛けます。

ヤッチ:「今大丈夫?あのさ、今日は旦那さんのところにきた?」

キノコさん:「行ったわよ。お昼ご飯の前に帰ったけど。」

ヤッチ:「やっぱ。そうなんだ。ちょっと待ってね。旦那さんにかわるから。」

ヤッチはアルツ君の耳元に携帯電話を近づけます。

何やら少し話したようですが、アルツ君が、『はい、お願いしま~す。』と言って眠ってしまいました。

再びヤッチはキノコさんと会話をします。

ヤッチ:「今日さ、お宅がここに来た時、旦那さんの部屋の窓は開いてた?」

キノコさん:「そうね…。風がピューピュー入り込んで来ていたから、開いていたんじゃないかしら。でもそんなに暑くはなかったわよ。」

ヤッチ:「了解。ありがとう。今、窓が開けっ放しになっていて旦那さんがバテちゃってたからさ…。」

キノコさん:「そうなの?大丈夫?」

ヤッチ:「わからない…。じゃあ、悪いけど切るよ。」

ヤッチは居室を後にします。

再度、生活相談員さんの事務所を訪れます。

今度は主任生活相談員さんも在席しています。

ヤッチ:「すいません。今、母に電話したんだけど、どうも午前中も部屋の窓が開いていたらしいね?」

主任生活相談員さんがこれに対応します。

主任生活相談員さん:「開いていた??僕がお父様の昼食の時にお伺いした時は閉まっていたんですけど…?」

ヤッチ:「母が嘘を言っているようにも思えないし、旦那さんの目やにがカピカピになっていたからさ…。」

嫌味な言い方ですね~。

あー、ヤダヤダ。

主任相談員さん:「そうでしたか…。」

ヤッチ:「だいたい、部屋の空調の設定温度は何度に設定してるの?」

主任生活相談員さん:「日によって変わりますけど、今日ですと、25度とか26度じゃないでしょうか?」

ヤッチ:「それは現場の職員任せなの?施設で何度に設定しましょうという統一的な冷房の設定温度というのはないの?」

主任相談員さん:「お父様のお部屋は南側で直射日光が入るので、部屋の温度が上がってしまいがちになるので…。」

ヤッチ:「実は昨日も同じ時刻にここへ伺ったんですけど、その時の部屋の温度は25.3度。あまりにも寒いので申し上げようと思ったんだけど、例のように、現場の職員に物申すなと言われているんじゃない!?だから、ここに伺って申し上げようと思ったんだけど、日曜日でどなたもいらっしゃらなかったから、姉にこのことをメールして帰って来ちゃたんですよ。」

主任生活相談員さん:「場合によっては、冷房時に25度代になることもありえるかと…?」

ヤッチ:「いやいや、25度は仕事で動いている人には快適温度かもしれないけど、じっとしている人には酷でしょ。それも高齢者だよ。さらにタオルケット一枚で腕が飛び出てるんだよ?寒すぎない?」

主任生活相談員さん:「寒くなりすぎないように、頻繁にお伺いして様子を見させていただきます。」

ヤッチ:「さっき、ここの看護師さんに聞いたら、『25度はありえないでしょ。』って言っていたぐらいだから、冷房の設定温度についても皆さんで話し合ってくださいよ。現場の裁量で現場の職員の体感温度で設定温度を決めるんじゃなくて、働いている方には失礼かもしれないけど、利用者本位で設定温度を決めてよ。」

主任生活相談員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「命にかかわることなんだから、早急に対応してくださいよ。後でまた夕食の介助に伺います。あ、それと親父に二択で質問しないで下さいよ。『暑いですか、寒いですか?』って聞くと、『わからない。』って答えますから。」

午後3時半くらいだったでしょうか。

ヤッチは施設を出ます。

屋外の気温は32、3度あったのではないでしょうか。

自分の用事を済ませ、ヤッチはアルツ君の夕食の介助のために再び施設に自転車を走らせます。

施設に到着したのが午後の5時半を回ったところでしょうか。

受付を済ませアルツ君の居室に向かいます。

居室に入ると、昼間とは打って変わって寒い!!

部屋の室温計は25.1度…。

湿度も38%を指し、『乾燥マーク』が点灯しています。

ベッドの上のアルツ君を見ると、こっちを向いて半笑いです。

ヤッチにはこの半笑いが呆れている顔のように見えました。

ヤッチ:「おい、おい旦那さん、寒くないかい?具合悪くなってない?」

アルツ君:「大丈夫だよ。まだ若いんだから…。」

ヤッチ:「『特別なスープ』をあげたくなる言い回しだな。ほんとのこと言ってみん?寒いだろ?」

アルツ君:「寒くはない。冷たい。死んじゃったって…。」

ヤッチはアルツ君の掛けているタオルケットの上にもう一枚毛布を掛けます。

そしてまたもや、慌てて生活相談員さんの事務所に駆け込みます。

ヤッチ:「今度は冷房が効きすぎて、寒いんだけどさ…。」

課長さん:「寒い?今伺います。」

ヤッチは足早に居室に戻ります。

ヤッチ:「旦那さん、調子悪いところない?」

アルツ君:「悪いっていえば、お腹空いちゃったよ~。」

ヤッチ:「それは調子が悪いんじゃなくて、調子がいいんだよ。あー、よかった。」

女性職員さんがアルツ君の夕食を持って、居室に入ってきます。

女性職員さん:「失礼します。お食事をお持ちしました。」

ヤッチ:「ありがとうございます。」

女性職員さん:「お部屋の冷房温度大丈夫ですかね?」

現場の職員にもの申すなと言われているヤッチでしたが、本日2枚目のイエローカードです。

ヤッチ:「ありえない温度でしょ。寒すぎるよ。」

女性職員さん:「さっきお伺いした時は26度代だったんですけどね。」

ヤッチ:「これで入口の扉を閉めたら、なかなかのストッカーになるよね?」

女性職員さん:「すいません…。」

女性職員さんは足早に出て行ってしまいました。

ヤッチはアルツ君のベッドのリクライニングを上げ、エプロンをつけてもらいます。

ヤッチ:「今日はお魚だよん!」

アルツ君:「かあー、美味しいね、チクショー!」

ヤッチ:「それにひじきの煮物もあるよん!」

アルツ君:「おいしね~、チクショー!」

いつもの儀式として、一通り献立を説明します。

ミキサー食でみんなペースト状になっているので、正直なところヤッチにもどれがどれだかわからない時があります。

お茶を飲んでくれないアルツ君なので、白飯のミキサー食をお茶代わりに最初にアルツ君の口に流し込みます。

ヤッチ:「じゃあ、お魚から行きますか?ちょっとだけ食べてみて?しょっぱいときは白飯と混ぜるから?」

アルツ君の口に放り込みます。

アルツ君が渋い顔をします。

アルツ君:「あー、美味しい。チクショー!」

ヤッチ:「びっくりさせるなよ。変な顔をするから、まずいのかと思ったよ。」

最近分かってきたことですが、どんなに美味しい料理でも、アルツ君が食事を飲み込むときに渋い顔をしたり、顔をゆがめるのは、それだけ飲み込む力が弱ってきているのではないかと…。

一口目は『まずい』と言っても、二口目は『美味しい』というのは、一口目では、まだのどが潤っていないからではないかと…。

4、5口食べたところで、アルツ君、早くもフリーズです。

寝ているわけでもないのですが、完全に動作を停止してしまいます。

こうなると、アルツ君自身が自力で復帰するのを待つしかありません。

そこへ施設の課長さんが居室に入ってきます。

課長さん:「今、よろしいですか?」

ヤッチ:「今、休憩中なんで構わないですよ。」

課長さん:「どうですかね?」

ヤッチ:「『どうですかね?』じゃないよ。さっき25度代だったけど、この室温計見てよ。24度代だよ。」

課長さん:「今、天井の吹き出し口を見させていただきますね?」

課長さんは天井にある空調を確認したり、点検口を開けて何かを調べているようです。

居室を出たり入ったりしています。

課長さん:「この点検口のところに風量を調節できるスイッチがあるようなんですけど…。」

ヤッチ:「今、設定温度は何度なの?」

課長さん:「今、ちょっと前に28度に設定して、ここにお伺いしたところです。」

ヤッチ:「そしたら、風量を絞る前にその設定温度でどうなのかを確認した方がいいんじゃない?」

課長さん、ヤッチの申し上げていることを理解していない様子…。

居室を離れて行ってしまいました。

代わって、主任生活相談員さんが居室に入ってきます。

主任生活相談員さん:「今、風量の方を下げさせていただきますね。」

ヤッチ:「風量の調節よりも設定温度を変更したんだから、その設定温度のまま、しばらく運転してみるのが順序じゃない?」

主任生活相談員さん:「今、風量を下げましたんで、ちょっとこれで様子を見させてください。」

ヤッチ:「様子を見るのは結構だけど、今頃やる話じゃないよね?」

主任生活相談員さん:「申し訳ありません…。」

ヤッチ:「ちょっと表(廊下)に出よう。」

ヤッチは主任生活相談員さんと一緒に廊下に出て切り出します。

ヤッチ:「お昼過ぎに来て、部屋の窓が開いていた時に、ここの職員さん、みな口をそろえて言ったよね?『注意します。』、『気をつけます。』って…。」

主任生活相談員さん:「すいません…。」

ヤッチ:「その時から、2.3時間の余裕はあるはずなのに、なんで今頃空調をいじりだすわけ?何を気をつけていたのかね?」

主任生活相談員さん:「一応、お部屋の温度確認はさせていただいていたのですが…。」

ヤッチ:「じゃあ、俺が来たから部屋の温度が下がったっていうわけ?」

なんで、こんな言い方しかできないんでしょうね…。

主任生活相談員さん;「そういうわけでは…。」

ヤッチ:「だいたいさ、昼にお伺いした時も『換気のために窓を開けていた。』っていうけど、なら、なんで俺が居室に入る前にそのことを言わないわけ?水ようかんを持って来たとき、ナースステーションで職員と会話をしてるよ。これじゃあさ、客観的にみて、『窓を閉め忘れていた。』と思われても仕方がないんじゃない?」

主任生活相談員さん;「そういう風に疑いのまなざしでしか見れないんですよね!」

生活相談員さんは目をむいてヤッチのパーソナルスペースに入ってきます。

プロボクシングでゴングが鳴る前のにらみ合いを想像してください。

ヤッチ:「なんだ、お前。その挑発的な態度は。ふざけるな!!」

ついに点火スイッチが入ってしまいました。

主任生活相談員さん:「『何もしていない。』とおっしゃられましたよねっ!」

さらににじり寄ってきます。

ヤッチ:「『客観的にみて、そう思われても仕方がない。』と言ってるんだよ!」

主任生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「『気をつけます』と言った以上、早急に直してって言ってるんだよ!」

主任生活相談員さん:「直しますけど、僕は向こうの棟で介護に入らないといけないんです!」

ヤッチ:「はあ…???だったら、ここへ顔を出すなよ!親父だって介護を受ける人間じゃないのかよ?他が忙しいから、親父の面倒は見られないんだなっ!」

主任生活相談員さん:「…。」

殴らんばかりの形相でヤッチの顔に自分の顔を近づけてきます。

ヤッチ:「ダメだ。お前と話をしても…。サービス業をやる人間の顔じゃないよ。」

ヤッチは視線を外し、事務所の方に歩いていきます。

主任生活相談員さんもヤッチの後に着いてきます。

騒ぎを聞きつけた課長さんが事務所の前に立っています。

その課長さんにヤッチは口を開きます。

ヤッチ:「もうさあ、なんなわけ…。利用者が『寒い。』っていうのが理不尽な要求なわけ?冷房25度の設定温度じゃ寒すぎるということもお昼過ぎに来た時に申し上げましたよね。それが何で、夕方になってもそのままなわけ?俺、間違ったことを言ってるのかな?」

課長さん:「いえいえ。」

ヤッチ:「じゃあなんで、こんな挑発的な目を向けられるわけ?こいつの顔、見てみなよ」

ヤッチは課長さんに見えるように主任生活相談員の体を換えます。

そして、その相談員さんに言い放ちます。

ヤッチ:「仕事があるんだろ?早く行けよ。」

一番信頼できると思っていた相談員さんだったんですけどね…。

なんとも残念な結果です。

この後、課長さんと同じような話をしました。

課長さんとの話は繰り返しになるので省略(手抜き)させていただきます。

課長さんとの話の中でヤッチが強調したことを一点だけ書かせていただきます。

ヤッチ:「問題点が出たならさ、施設で『きちんと解決しました。』という報告だけでは、もう納得いかないよ。今後こういうことが起こらないようにどう改善したのか、具体的な改善策を示した上で、本当にそれを実行したのかを目に見える形で示してよ。」

まあ、再三再四申し上げてきたことなんですが、そのたびに期待を裏切られているので、今回も当てにはできませんが…。

28度設定が推奨設定の温度ではあるが、利用者さんにとっては『暑い』と感じる方もいらっしゃるということに関しては、ヤッチも施設側も一致しています。

また入浴介助を終えた職員さんの労働環境を考えると、冷房時の推奨設定の28度では労働意欲の低下を招くことも考えられます。

アルツ君の部屋が26度から27度くらいになるように、体感ではなく、随時部屋の温度で確認していくというのが施設の見解でした。

ヤッチとしては湿度によっては26度でも『寒い』という意見なんですが、聞き入れてもらえませんでした。

とりあえず、アルツ君の部屋の温度が26度から27度で推移するように設定温度を変え、こまめに訪室していただくということで妥協しました。

本日(7月14日)もお昼過ぎの2時半ごろにアルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君の居室の温度はというと…?

25.3度…。

ベッドサイドにはナースコールが設置されていました。

ん…。

どう解釈すればよいのでしょうか…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2015/07/14 | コメント (46) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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