アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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嘱託医からの胸に突き刺さる言葉

2014/12/29 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月25日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月24日、アルツ君が退院した日の午後のことですが、風邪を引いて寝込んでいたキノコさんが自室で立ち上がれなくなるという事件がありました。

どういう体勢だったのかわかりませんが、ベッドで休もうとしたところ、ベッドからずり落ち、ベッドの下で立ち上がれなくなってしまったようです。

本人曰く、転倒したわけではないと言っています。

ヤッチに電話しようと試みたようですが、携帯電話を置いてある場所に手も届かず、何時間(本人談)も助けを呼べない状況だったそうです。

幸い、ケガはなく、自力でようやく立ち上がってことなきを得たようですが、もし、ヤッチに電話が繋がったとしても、ヤッチはアルツ君の退院のために出かけているわけで、助けに行くことはできません。

ん…。

ヤッチにも違う場所にいる人間を二人同時にお世話することはできません。

なかなか、頭の痛い問題ですね…。

今はキノコさん、ただの風邪引きさんに落ち着いています。

まあ、次から次へと事件が起きるものです…。

ヤッチは3年ほど前から恵比寿のヨガ道場で、分身の術を学んでいますが、未だマスターしていないので、早目にマスターする必要がありそうです。

さて、12月25日水曜日、アルツ君がK病院を退院した翌日です。

ヤッチは、アルツ君のお昼時を狙って、特別養護老人ホームに面会に行ってきました。

アルツ君の食事については、居室のベッドの上で、食べてもらうという話を生活相談員さんとしていたので、今日からまた、しばらくベッド上で食事になります。

ヤッチが居室を訪れると、施設の看護師さんが食事介助をしてくれていました。

アルツ君はリクライニングを上げた状態です。

ヤッチ:「どうも、お世話になってます。どんな感じですかね?」

看護師さん:「ご覧のとおり、お疲れのご様子で、眠ってしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「『お疲れのご様子』なのは確かなんですが、放っておくと、たぶん一日中『お疲れのご様子』なんですよ。」

看護師さん:「じゃあ、病院でも?」

ヤッチ:「面会時間が午後からだったので、午前中の様子はわかりませんが、毎日、『お疲れのご様子』でした。」

看護師さん:「そうなんですか…。今日のお昼も一口も食べてくれないんですよね…。」

ヤッチ:「朝ご飯は?」

看護師さん:「朝も摂られてないんですよ…。」

ヤッチ:「そうですか…。で、お水は?」

看護師さん:「水分は少し摂られていますが、『十分』とは言えないですね…。それに食事も口に運んでも、すぐに目を閉じてしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「ん…。まあ、病院ではお水もあまり飲んでくれなかったですから、水を飲んでくれる分、少しはマシかとは思いますが、何だって食べてくれないのかなぁ…。」

看護師さん:「ねえ。食べてくれるといいんですけどね…。」

ヤッチ:「俺が介助した方がよさそうですかね?」

看護師さん:「そうですね。もし、摂られないようなら、もう少し時間を置いてからにしましょうか?」

ヤッチと代わりますが、アルツ君、完全に眠ってしまっています。

アルツ君が目を覚ますまで、間を置くことに…。

30分くらい経過したでしょうか、アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチはアルツ君に吸い飲みのお水を飲ませます。

ヤッチ:「お腹は空かないか?」

アルツ君:「空かない。水が飲みたい。」

ヤッチ:「水ばかりで、栄養つけないと、元気出ないんじゃないのか?」

アルツ君:「出なくてもいい…。」

ヤッチ:「こんなところで『火垂るの墓』を熱演しなくてもいいぞ?」

再び目を閉じて眠ってしまいました。

ほんの数分眠ったところでアルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「ああ、苦しい…。」

アルツ君がしかめ面をします。

ヤッチ:「吐きたいのか?」

アルツ君が首を横に振ります。

ヤッチ:「どこか痛いのか?」

アルツ君:「腹が痛いんだよ…。あ…。痛い…。」

ヤッチ:「お腹のどの辺?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。痛い…。」

ヤッチは看護師さんを呼びます。

看護師さんが慌てて居室に入って来ます。

ヤッチ:「お腹が痛いって、うなってるんですよ…。」

看護師さん:「○○さん(アルツ君のこと)、お腹のどこが痛いかわかります?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。あ、痛い…。」

看護師さんはアルツ君の脈拍と血圧をチェックします。

看護師さん:「脈と血圧は普段とかわりないですね。○○さん、ちょっと冷たいけど、お腹の音を聞かせてもらいますね。」

看護師さんはアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

看護師さん:「ん…。お腹はちゃんと動いてるようですね…。お熱も平熱ですし…。」

ヤッチ:「何なんでしょうね?」

看護師さん:「ちょっと、私にも正直よくわからないですね…。あとで先生が来ますから、もう一度診てもらいましょう。」

先生とはこの特別養護老人ホームの嘱託医のことです。

PCで、この記事をご覧の方なら、このブログのPC版のトップページに登場人物の説明の欄がありますが、その中の『主治医』がこの嘱託医のことです。

今日はその嘱託医の往診日で、入所者さんを診察した後、ヤッチとアルツ君の事で話し合いを持つことになっています。

看護師さん:「○○さん、気持ち悪くないですか?」

アルツ君:「治ってきた…。」

そのまま眠ってしまいました。

30分くらいしてからでしょうか、嘱託医と特養の主任看護師さんがアルツ君の居室に入って来ます。

事情は嘱託医に伝わっています。

嘱託医はすぐさまアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

嘱託医:「ん…。腸の動きは悪くないな…。とくにどこかがおかしいということはなさそうだな…。」

嘱託医が首を傾げます。

嘱託医がアルツ君に質問します。

嘱託医:「ここはどこですか?」

アルツ君:「…。」

嘱託医:「どこだかわからない?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は春夏秋冬のうち、どれ?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は夏ですか?冬ですか?」

アルツ君:「夏…。」

嘱託医:「じゃあ、今からちょっとお水を飲んでもらうから、ゴックンってやって?」

嘱託医がアルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、この時に限ってなかなか飲み込めません。

嘱託医:「ゴックンって飲んでみて。」

アルツ君、ようやく飲み込みましたが、むせてしまいます。

嘱託医:「飲み込みも悪いし、むせも有るね…。」

ヤッチ:「…。」

嘱託医:「まあ、今後の事も有るので、ゆっくり後でお話ししましょう。」

退院後のアルツ君ですが、お水を飲むときはしっかり『ゴックン』ができていたし、『むせ』も無かったのに、一番悪い状態の時に、嘱託医の診察になってしまいました。

30分後にヤッチに声が掛かり、施設の相談室に呼ばれます。

新任の生活相談員さんが相談室の中にいらっしゃいます。

生活相談員さん:「すぐ、先生がいらっしゃいますので、お掛けになってお待ちください。」

ヤッチは相談室の椅子に腰を下ろします。

しばらくして、嘱託医と主任看護師さんがいらっしゃいます。

この嘱託医、ヤッチの高齢者虐待によって、アルツ君がこの施設に保護されたことをたぶん地域包括支援センター(高齢者相談センター)経由で耳にしています。

キノコさんが施設へ移送中脱走を試み、自宅に帰って来た時、手の甲にあざを作っていて、治療を受けたのが、この嘱託医のクリニックです。

その時にヤッチとキノコさんは診断書を書いてもらい、このことを公にしようと考えたのですが、どういうわけか主治医は診断書を書いてくれなかったという経緯が有ります。

母の生活保護の医療券からは、母の情報を嘱託医が有る程度は知ることはできても、母の医療券からはヤッチの個人情報は知ることは出来ないし、出来てはいけないものだと思います。

なのに、母があざの治療でこの嘱託医のクリニックを訪れた時、嘱託医は母の脱走に至るまでの経緯をヤッチの情報を含めて、事情を説明する前にすでに知っていました。

あくまでも推測ですが、キノコさんの診察の前に地域包括支援センターから嘱託医に先に連絡が行き、診断書を書かないようにと伝えていたのではないかと思います。

何が申し上げたいのかというと、この嘱託医、ヤッチに対して、良い印象を持っていないということです。

関連記事:

嘱託医:「お会いするの、久しぶりだよね?」

つまり、キノコさんのあざの診察以来という意味です。

その間に何度か会っているし、ついさっきもアルツ君の居室で目を合わせているんですがねぇ…。

ヤッチ:「ご無沙汰しています。」

嘱託医:「それで、どういう風に説明を受けました?向こう(K病院)で?」

ヤッチは、K病院で二回目の病状説明を受けた時のことを話します。

関連記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

全てを書いてしまうと長くなってしまうので、省略させていただきますが、医療的には、血液をサラサラにする抗血小板薬のバイアスピリン(この嘱託医が処方したもの)を飲んでいたにも関わらず、今回を含め二回、アルツ君が脳梗塞を起こしていることを伝え、今後はシロスタゾールという同じ抗血小板薬を1剤追加して服用することによって再発を防いで行くということを嘱託医に話しました。

嘱託医:「それで、今後のこととかは、どういう風に聞いています?」

ちょっとヤッチには嘱託医のご質問が医療的な予後のことをおっしゃってるのか、退院後のアルツ君の生活面のことを聞いていらっしゃるのか、よくわかりませんでしたが、一応施設での生活面のことを答えました。

ヤッチ:「K病院さんでは、『早目に退院して施設に戻り、生活環境を整えるのがベター。』というご意見をいただきました。退院の日程等についてはK病院とこちらの施設間で話し合ってもらって、昨日24日に決まったわけです。この話し合いについては、私自身は当事者ではないので存じ上げていません。」

やはり、的外れな答えをしていたようです。

嘱託医:「それで、今後の見込みみたいなことを説明受けました?」

ヤッチ:「今申し上げたように、『施設で生活環境を整えるのがベター』と言われただけで、今後の見込みのような事については何も伺っていません。」

嘱託医:「今のお父様の状態をみられて、あなた自身はどう思う?」

ヤッチ:「そうですね…、退院が早かったかなという気もしますし、病院の環境が父にとってはストレスに感じる部分もたくさん有ったので、早く施設に帰らせてあげたいという気持ちも有って、正直自分でも、どっちが良かったのかということは今もよくわかりません。ただ、これについては、先ほど申し上げたように、病院さんとこちらの施設間でやり取りが有って、家族はその結果に従うという形をとっていたので…。」

嘱託医:「まあね…、こっち(施設)は病院じゃないんで、医学的治療っていうのはこういう場所じゃできないんで…。」

ヤッチ「はい…。」

嘱託医:「それでね、僕もお父様と久しぶりにお会いして、診させてもらったんだけど、全体的な活性がね、落ちちゃってるんでね…、まあ、それは少しでも回復すればいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「今後の問題点としてはですね、ものが食べられるっていうのと、あと飲み込みが悪いんですよ~。ゴックンが…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「で、栄養が摂れなくなるっていうのと、(誤嚥性~ごえんせい)肺炎を起こすというのが今後のポイントだと思うんですよ。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「あと、動けないんで、褥瘡(じょくそう~床ずれ)ができたりとかですね…、まあ…、そういうリスクも有る…。まあ、どこまで回復するかですねぇ…、このまま、こういうことを繰り返して、段々悪くなっていくというのが、だいたい一般的なパターンですので…。その悪くなる進行を遅らせられればいいと思うんですけどね…。」

ヤッチ:「はい…。まあ、こちら(施設)に戻ってくれば食欲が少しでもわくのではないかということで、こちらに受け入れていただいたわけなんで…。今まだ退院したばかりですけど、今度の12月28日に施設でお餅つき大会も有ると聞いているので、この28日までに本人の気持ちも切り替わって、精神的にも落ち着けば、食欲もわいてくるんじゃないかと、私自身は期待しているんですけどね…。」

生活相談員さん:「まあ、病院の方も水分とお食事の量が少ないことを心配されていて、けれども、病院の環境もよくないということで、その兼ね合いでお話させていただいて、今回施設に戻られたわけなんですが…。ただ、施設で水分、食事が摂れないということになれば、医療(医療機関~入院)に戻るのかという話になってくると思うんですね…。」

嘱託医:「まあ、ですから、うんと具合が悪くなったら、また入院するしかないと思うので…。」

主任看護師さん:「こちらに戻られて、環境が変れば食べてもらえるという風に考えてこちらに戻って来たわけですが、昨日、今日と食べていないというのが現状なんですね。また思ったよりもむせこみが有りますよね…。私どもが病院にご面会に伺った時は、もっとお元気な様子だったのに…」

ん…。

なんか、文章にすると、アルツ君が救いようのないくらい重症のような感じがするかもしれませんが、ヤッチには、どこかでアルツ君の気分が切り替わりさえしてくれれば、モリモリ食べてくれるような気がするんですけどね…。

息も絶え絶えで、しゃべるのもやっとなら、わかりますが、まだまだ冗談を言えるポテンシャル(潜在能力)は有るんですけどね…。

そんなに退院してすぐに特養の環境に適応できるかって言ったら、普通の人間だって無理な気がします。

脳梗塞で一か月近く入院していたんですよ。

それも治療半ばにして、大変失礼な言い方かもしれませんが、K病院に事実上追い出されているわけです。

もともと認知症の症状が有って、環境が変化すれば、アルツ君が混乱することは施設の職員さんも看護師さんもわかっていると思っていたのに残念です…。

もちろんこのまま、食べない状況が続けば、衰弱することはわかっていますが、衰弱しないようにアルツ君をどう持ち上げて、このポテンシャルを引き出していくかが介護の現場であり、施設の役割だと思ったのに、退院翌日にして、もう『入院』の文字をちらつかすのは、あまりにも酷です。

家族でもそのアルツ君のポテンシャルを引き出すのはなかなか難しく、だからこそ他人の手を借りなければ無理だと判断して、施設に協力要請したのに…。

医療にも見放され、介護にも見放された人間はいったいどこへ行けばよいのでしょう?


生活相談員さんが嘱託医にたずねます。

生活相談員さん:「(今のアルツ君の食事の)摂取量だと、どのくらいの水分を摂れていないと、医療的に厳しいのでしょうか?(入院になってしまうのでしょうか?)」

嘱託医:「まあ、食事はまだいいと思うんですけど、水分ですよね…。問題は…。最低500cc以上はね、水分が摂れていないと、厳しいですよね…。」

嘱託医は続けます。

嘱託医:「ただ、今の○○さん(アルツ君)の状態が急速にグッと良くなるということは、ハッキリ言って無いと思います。段々、こう、悪くなると思うんですよね…。ですから、まあ、水分ですよね、ただ、まあむせるからね。むせて肺炎を起こしたりするんですよ。それを上手く少しずつ、少しずつ、まあ、やるしかないですけどね…。」

重い空気に包まれます…。

主任看護師さん:「現状では飲めていない兆候なんですね。ですから、それが長く続くようであれば、家族としては、病院を再度さがして、受け入れてくれるところで治療を受けるというのが家族の希望なんですよね…。」

いやいや、そんなことを希望するなんて言っていないし!

ヤッチ:「それしか選択肢が無いですよね…。」

嫌味を込めて言ったつもりが、一同、『そうですよね…。』

生活相談員さん:「今の食事を摂れない、水分を摂れないということが、気分的、精神的なものから来ているのか、それとも、お身体の機能的な衰えから来ているのかということを我々も見て行かないといけないと思うんですよね。で、今の先生のお話に有ったように、水分を一日500cc以上摂れないのであれば、再度、医療機関を探す必要も出て来ると思います。」

ヤッチ:「は…。」

何だか、完全にこのままアルツ君が食べなくなる、飲めなくなるというのを前提に話しをされてしまっているので、ヤッチもなかなか反論ができません。

だって、食べるようになる、飲めるようになるにはどうしたら良いのか、プロたちにお伺いできると思ってこの場に来たんですから…。

ヤッチは嘱託医たずねます。

ヤッチ:「現状、今何か点滴とかを入れるという、そういう次元の問題じゃないですか?」

ダイレクトに『先生、点滴を打ってもらえないでしょうか。』と言いたかったのですが、場の空気に押されて、こういう表現しかできませんでした。

嘱託医:「そういう次元の問題じゃないですね…。というのは、点滴というのは、ある一時期点滴をしていれば、その次に目途が有る場合にするものですから。点滴で生命を維持するというのは極めて特殊な場合です。」

主任看護師さん:「ちょっと脱水傾向なんで、一本二本、点滴を入れて回復するのであれば、ちょっと入れてみようということもありますが、基本的には今の食べない、飲めない、むせこみやすいという状況の中で、ずっと点滴ということは無いですね。それに『治療』になってしまいますから…。点滴が必要であれば、やはり入院ということを視野に入れていく必要があると思いますね。」

先生が目の前にいらっしゃるのに、一本二本入れて、何で治療してもらえないんですかね?

主任看護師さん:「ただ、年末ですから、病院も空きが無いんですね。他の利用者さんの中にも入院を待ってる方もいらっしゃるのは事実なんですね。でも、なかなか空きが無い…。そう言った場合は、救急車でということもちょっと頭に入れておいてください。」

ヤッチ:「はぁ…。」

嘱託医:「すこしでも、よくなると、いいんですが…。このままジリ貧で回復しないということは十分あり得ますから…。」

会議は終了です。

『出来る範囲のことは最大限努力します。』くらいなことをおっしゃっていただけると思ったのに…。

グレてやる…。

リーゼントにしてやる…。

それだけの毛量が有るのかよ?

じゃあ、グレずに絶対食べさせてやる!!

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アルツ君、明日から『入院』です!

2015/01/28 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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体温計

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

久しぶりに書かせていただく記事のタイトルが、毎度お騒がせムード満載で申し訳ありません。

記事のタイトル通り、アルツ君、明日(2015年01月29日)から『入院』です。

通常ですと、『脳梗塞で入院』とか、『誤嚥性肺炎で入院』など、『入院』の文字の前に『病名』が付される事が多いと思いますが。今回は、この『病名』というのが有りません。

アルツ君が去年脳梗塞で入院した辺りから記事をご覧になっている方なら、もうお分かりになっていると思いますが、この脳梗塞で入院し、退院して以来、アルツ君、ずっと水分摂取や食事摂取が上手くできない状況が続いていました。

途中、『特養で点滴(水分)を打ってもらえないか?』という話し合いも続いていましたが、平行線のまま…。

最近になってのアルツ君は38度台の発熱を繰り返し、また、『迷走神経反射』による意識消失などもあって、これ以上、特養においての点滴にこだわっているわけにもいかなくなってきてしまいました。

なので、『水分不足で入院』、『脱水気味で入院』ということになるのでしょうかね。

あるいは『施設の勧めがあって入院』とでもいうのでしょうか…。

もちろん、『病名』を決めることが『入院』の目的ではなく、アルツ君が元気になってくれさえすれば、家族はよいわけで、アルツ君の回復を願うばかりです。

また、『入院』と書かせていただきましたが、まだ医療機関を受診したわけではないので、『入院』になると決まったわけではありません。

ただし、施設での話し合いの結果、施設の嘱託医はその場にいらっしゃいませんでしたが、嘱託医は、『入院』を前提に診療情報提供書(紹介状)を書くとおっしゃっている様子なので、『日帰り』というわけにはならないようです。

入院先と申しますか、受診先はO病院で、明日の朝から検査になると思います。

幸い、O病院はキノコさんの部屋から(ヤッチの部屋からも)歩いて通える距離です。

ヤッチも明日は朝からO病院に行く予定です。

詳細については追々書かせていただきたいと思います。

明日の朝は施設の職員さんだけで、アルツ君を施設から病院に連れ出すようです。

『医者嫌い』のアルツ君ですから、一騒動起きなければよいのですが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2015/01/28 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

病状説明は余命宣告

2015/01/30 (金)  カテゴリー: アルツ君
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ヤッチの部屋のポトス

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前記事のとおり、アルツ君は2月5日(木)までの一週間、O病院に入院となりました。

朝から姉とヤッチはアルツ君の入院に立ち会い、午前中にO病院の担当医となる先生から『病状説明』を受けました。

夕方になって、この『病状説明』と同じ内容のものを書面でO病院の看護師さんを通じて手渡されました。

まずは、この『病状説明』をご覧ください。

ヤッチが書き写したものです。

一部、個人名などは伏せてありますが、それ以外の部分は改変していません。

▽引用
病状説明書


患者ID  ×××××

氏名    ○○○○○(アルツ君の名前) 様

生年月日 昭和03年○○月○○日 86歳 男性

病状説明を一緒に聞かれた方の氏名 ○○○○○(ヤッチの名前) 様 
(ご本人との続柄 次男)


病名
  • ①食欲不振、衰弱、老衰
  • ②前頭側頭葉型認知症
  • ③発熱、慢性的な誤嚥


病状説明内容
①②
特別養護老人ホーム○○○○○に入所され、介護を受けています。発熱と食事の摂取量の低下があり入院されました。86歳と高齢であります。診断されている前頭側頭葉委縮症の自然な経過と思われます。今後は老衰が進行し、日常生活動作は困難になり老衰にて亡くなる可能性が高いと考えます。
今後の方針として二つの方法があります。
  1. ひとつは老衰の介護を行い安らかに看取ってあげる方法です。自宅での介護が困難な場合は特別養護老人ホームは最適な環境と思われます。(老人ホームによっては看取りをしてくれないところもあります。)年齢やご本人の体力を考えると1~2ヶ月の経過と思われます。好きな物を食べさせてご本人の納得の行くように過ごしてもらうのがよいと思います。しかし、老人ホームにも限界があります。点滴の治療は行えません。
  2. もう一つは、延命治療を行う方法です。中心静脈栄養や胃瘻造設/経管栄養です。特別養護老人ホームを退所して医療療養型病院入院する必要があります。老人ホームに比べると介護が少なくなります。食事継続の努力ができないことが多く車椅子乗車もできず寝たきりになります。20~25万円/月の費用負担もかかります。
本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。退院後にホームで相談の機会をもってもらって下さい。ご家族からご本人最後の療養についてお願いして下さい。


発熱については、胸部CTにて両側背側の肺野に陳旧性の炎症所見あり、体力の低下とともに慢性的に誤嚥しているものと思われます。食事の形態を考え、慎重に介護すれば食事継続してもよいと考えます。

急性期病院の介護の状況があり短期間の入院で、治療と精査を行います。1週間後の2月5日(木)の退院とします。

  • 上記のとおり説明いたしました。
    わからないことがあれば医師・看護師・薬剤師にお尋ねください。


2015年01月29日
内科 医師 ○○○○(医師名)
△引用

『病状説明』の中に『前頭側頭葉委縮症』、『前頭側頭葉型認知症』の記述があります。

最近のアルツ君はすぐに不機嫌になったり、ちょっと人格が変わってしまったのではないかと思わせる部分があり、確かにアルツ君の現在を診断すれば、『前頭側頭型認知症』と診断されるかもしれません。

でも、過去にこういった『前頭側頭型認知症』とはっきりと診断を受けたことはないので、特養の嘱託医から受けた診療情報提供書(紹介状)に誤りがあるか、このO病院の先生が勘違いしているのか、どうもよくわかりません。

午前中に担当医から説明を聞いている時に、ヤッチはこの先生にATD(アルツハイマー型認知症)の診断を受けているということを申し上げていますが、FTD(前頭側頭型認知症)の診断を過去に受けた事が有るとは申し上げていません。

『看取り』が前提なら、こんなことはどうでもよいことなんですが、もしアルツ君が元気に回復し、特養に戻った時のことを考えると、再び特養の嘱託医に誤った情報が伝わるのをヤッチは危惧しているんです。

また、『本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。』という記述がありますが、上記の文章の中の二つの方法しかないとしたら、家族としてどちらを選ぶか?という質問に対してこう答えただけです。

前記事では、詳細を書かせていただくと申しあげておきながら、この書類をもらって、何だか書く気力が無くなってしまいました。

今回の入院に至るまでの経緯や施設での話し合いなどについて書こうと思っていましたが、萎えてしまいました。

どうかご容赦ください。

m(__)m

もう、『看取り』を考えなくてはいけないのでしょうかねぇ…?

『病状説明』の書類には書かれていませんが、午前中に担当医に直接話をお伺いしたとき、担当医は『きびしいことを申し上げますが、(アルツ君の病状は)もうこれ以上回復しません。』とはっきりとおっしゃいました。

病状説明のあと、ヤッチはアルツ君の入院生活に必要な身のまわり品を用意するため、特別養護老人ホームに向かいました。

その間、キノコさんが面会に来ていたようです。

後から聞いた話では、キノコさんのいる間、アルツ君は病室で尿検査を受けたようです。

看護師さん5人と格闘、医師は引っ掻き傷をつくるほどのアルツ君の暴れようだったそうです。

実際に見たわけではなく、キノコさん情報なので人数的なことは盛っている可能性がありますが、それにしても寝たきりの老人が、大勢の看護師を相手に大暴れし、医師に手傷を負わせるパワーが有るのに『看取り』をしろという段階にきているとは、にわかに受け入れがたい気もします。

ヤッチは特養から再び病院に戻り、身の回り品を整理している時にもO病院の看護師さんからも同じような話を聞きました。

看護師さん:「夕方から点滴と抗生剤の指示が出ているんですけど、またお父様、興奮されるんでしょうかね?」

ヤッチ:「本人じゃないからわからないけど、背後に回りこめば、ゴルゴ13に変貌する可能性は大ですね…。」

看護師さん:「そうですか…。」

ヤッチ:「点滴の間だけでも、俺が付き添いしようか?」

看護師さん:「お願いしてもよろしいでしょうか?」

ヤッチ:「針も俺が刺そうか?」

看護師さん:「いえいえ…。」

点滴の針を腕に刺す時に上手く入らず、何度も看護師さんが失敗してしまったので、一触即発の場面もありましたが、暴れることなく、留置針を刺すことができました。

昼間のバトルのせいで、アルツ君は疲労困憊していたのかもしれません。

点滴を打っている間にアルツ君は寝てしまい、その間に夕食時間になってしまったため、アルツ君、夕食を食いっぱぐれてしまいました。

途中、目を覚まし、アルツ君がつぶやきます。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチ:「じゃあ、飲んでもいいか聞いて来るよ。」

看護師さん:「まだ、口から飲んでいいという指示が出ていないので…。」

ヤッチ:「せっかく、自分から『飲みたい』って言ってるんだから、なんとかならないかな?」

看護師さんは小さな氷を一かけらアルツ君の口含ませてくれました。

アルツ君:「もう無くなっちゃったぞ…。」

ヤッチ:「ゴメンな…。今日はそれだけしか食べちゃダメらしいんだよ…。」

アルツ君:「水も飲ませてくれないのか…。」

ヤッチ:「今、腕から点滴で水分が入ってるから、干からびることはないよ。」

そう、アルツ君がこの日、病院内で水分を口から摂ったのは、この氷だけです。

とてもかわいそう…。

アルツ君:「水を飲まないと死んじゃうよ…。」

アルツ君にしては、かなり弱々しい声です。

ヤッチ:「俺の部屋のポトスだけど、もうかれこれ一ヶ月近くお水をあげてないけどピンピンしてるよ。」

ひねりのある返事ができませんでした…。

_| ̄|○

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妖怪ゴゴ、救急搬送!

2015/05/07 (木)  カテゴリー: アルツ君
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救急車専用入口

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前回(3月31日~古っ!)の記事で、アルツ君の食欲も戻り、少しずつ体力も回復してきたことを書かせていただきました。

4月の終わりにはアルツ君の入所している特養でサービス担当者会議(ケース会議)も開催され、アルツ君の今後について、特養の職員さんと家族で、いろいろと話し合いをしました。

徐々に体力も回復しつつあるので、それに合わせてケアプランを実施しようという方向で全会一致でした。

ケース会議の時には、アルツ君の要介護度(従前は要介護3)についての認定調査の結果が出ておらず、はっきりとした要介護度が出ていないままの会議でしたが、5月になって、自治体から正式な認定調査の結果が出てアルツ君の正式な要介護度が決まりました。

その結果は、要介護5…。

要介護4くらいは覚悟していたのですが、飛び級してしまいましたね…。

そして、最近の2週間くらいの間、この要介護5にアルツ君の身体が合わせるかのように、アルツ君の食事摂取量(水分摂取量も)が減ってしまっている日が続いていました。

『せっかく順調に食事摂取量が増えてきていたのに、何が原因なんだろう?』と夕飯の食事介助をしているヤッチも首をかしげる場面も…。

『老化』が原因のことくらい、わかっているのに何とかアルツ君の食事摂取量を増やせないか、ジタバタしたいのが家族っていうやつです…。

アルツ君、最初の二、三口は『おいしい。』と言って、食べるのですが、そのあとは、口に入れたまま寝てしまうこともしばしば。

寝てしまうというより、まるでパソコンがフリーズしたり、ハングアップ(マウスもキー操作も受け付けない状態)してしまうかのように、アルツ君の動きが止まってしまいます。

意識消失、迷走神経反射、てんかん発作かとも思えるようなフリーズです。

『だるまさんがころんだ』を開催したら、今のアルツ君は無敵かもしれません。

こうなってしまうと、無理に揺り動かしても無駄で、CPUないしメモリの回復を待つしかありません。

無理に起こそうものなら、せん妄状態にでもなったかのように怒り出してしまいます。

このフリーズは数分程度で復活するときもあれば、そのままいびきをかいて寝てしまうことも…。

ひたすら、アルツ君が動き出すのを待つしかありません。

これじゃあ、食事摂取量が増えるわけないですよね~。

こんな日が何日間か続き、昨日(2015/5/6)の朝、姉からヤッチのところへ着信が。

姉:「今、特養の看護師さんから電話があって、パパが吐いちゃったんだって。」

ヤッチ:「それで?」

姉:「『脈も安定していないし、反応も鈍いから、これから救急搬送の準備をします。』だって。私、すぐにパパのところに行けそうもないから…。」

ヤッチ:「わかった。すぐに特養に向かうよ。」

ヤッチは自転車で特養に向かいます。

腕時計を見ると、時刻はちょうど10:30です。

自転車のターボチャージャーのスイッチをオンにして自転車を走らせます。

特養に着くと、受付の職員さんは事情をご存知の様子。

受付の職員さん:「今、救急隊が来ていますので、そのまま居室にお上がりください。」

普段は面会手続きのカードを書き込むのですが、この日は省略です。

アルツ君の居室に着くと、すでにアルツ君をストレッチャーに乗せる準備が進められています。

救命救急士さんや特養の職員さんがアルツ君の居室の中に大勢いるので、ヤッチは居室の外の廊下で待つことに。

待っているところに、特養の看護師さんが居室の外に出てきます。

特養の看護師さん:「OG病院に個室ならベッドの空きがあるということなので、そちらにお願いしましたけど、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「お手数をかけて申し訳ありません。お願いします。」

搬送先のOG病院はアルツ君が何度かお世話になっている病院です。

アルツ君のことを知っている病院スタッフがいらっしゃれば、受け入れを断られていた可能性もある病院です。

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アルツ君の救急搬送の準備が進められている間、アルツ君のことについて、特養の看護師さんにお伺いしました。

ヤッチ:「どんな状況だったんですか?」

特養の看護師さん:「10時20分か、10時25分くらいだったかしら…。私が居室にお伺いしたときに、仰向けの状態で吐いていらっしゃって…。それで、これは大変と思って、側臥位(ソクガイ~横向きの姿勢)にしたんですね。そしたら、また結構の量を吐かれてしまって。脈を測ったら、普段お父様は60前後なのに120近く有ったし、呼びかけにも反応があまり良くなかったのでお姉様に電話をしたんですよ。」

ヤッチ:「そうでしたか…。」

特養の看護師さん:「もしかすると、誤嚥(ごえん~食物や吐しゃ物を気管内に飲み込んでしまうこと)していらっしゃるかもしれませんね~。」

ヤッチ:「じゃあ、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん~誤嚥によって起こる肺炎)の可能性も大ですね。熱は?」

特養の看護師さん:「私が測ったときは37.7度です。」

アルツ君を乗せたストレッチャーが居室の外へ出てきます。

救急車に同乗するのは、特養の看護師さんとヤッチです。

ヤッチは階段を使って階下に降り、救急車に向かいます。

救急車に乗り込み、シートベルトを装着します。

今回は受け入れ先が決まっているので、すんなりスタートです。

この日まだヤッチはアルツ君と一度も会話を交わしていません。

酸素マスクを付けられ、目を閉じているアルツ君にヤッチは話しかけます。

ヤッチ:「旦那さん、景気のほどはどうだい?」

うん…。

振られてしまいました…。

アルツ君の身体は小刻みに震えています。

たぶん、小刻みだから、『震え』というのだとは思いますが…。

ヤッチは同乗している救急救命士さんにたずねます。

ヤッチ:「なんか、震えていて寒そうだから、毛布を掛けてあげてもいい?」

救急救命士さん:「そうですね。」

ヤッチはアルツ君の居室から持参してきた毛布をアルツ君の上半身に掛けます。

入院ということにならず、その日のうちに帰れる場合も考え、アルツ君の上着、靴下、靴、そして毛布を居室から持ってきました。

15分程度で搬送先のOG病院に到着です。

アルツ君は処置室へすぐに入れられ、特養の看護師さんとヤッチは処置室の外にある待合室で待つように言われます。

連休でどこの病院もお休みなのでしょう。

待合室は急患の患者さんでいっぱいです。

中には長椅子に寝そべっている人の姿も。

30分くらいすると、姉がOG病院の時間外入口から登場です。

姉:「パパは?」

ヤッチ:「今、処置室にいるよ。」

特養の看護師さん:「レントゲンを撮ったり、検査に色々と時間がかかるのでしょうね~。」

姉:「あ、すいません。ご挨拶もしないで。父がいろいろとお世話になりました。」

特養の看護師さん:「あ、いえ…。」

このあと、30分くらい待ったところで、救急室の先生からお呼びがかかり、三人は処置室に通されます。

救急室の先生:「さっそくで申し訳ないんですけれども、簡易的なものですが、こちらがお父様の胸部のX線写真です。」

姉:「はい。」

救急室の先生:「ご覧になってお分かりになるように、まだ病巣らしきものは何も写っていません。おそらくもう少し時間が経過して精密な画像を撮ると、お父様の肺に誤嚥をしている跡が写るかもしれません。またお熱も施設を出られたときは37度台だったとお伺いしていますが、もしこれが誤嚥性肺炎だとすると、まだこれからもっと高熱になってくる可能性もあります。」

姉:「はい…。」

救急室の先生:「まだ詳しく調べてみないとわかりませんが、事前に伺った事や聴診器を当てると、お父様ののどや胸からゼーゼー音がかなり聴こえてくるので、誤嚥性肺炎の可能性が高いと思います。」

ヤッチ:「逆流性食道炎も併発している可能性は?」

救急室の先生:「そうですね、今申し上げたように、詳しく調べなくてはいけないことがたくさんあるのですが、あいにく連休で、専門の医師がおりません。検査等は連休明け、もしくは週明けになりますがよろしいでしょうか?」

姉:「ということは入院?」

救急室の先生:「ということになりますね。それまでは点滴と抗生剤で様子を見させていただくということで。よろしいでしょうか?」

姉:「わかりました。」

救急室の先生:「それでは入院の準備ができましたら、病室にご案内しますので、先ほどいらした待合室でお待ちください。」

ヤッチ:「先生、お忙しいところ申し訳ないですが、気になることがあるので一つだけ質問させてもらっていいですか?」

救急室の先生:「はい、何でしょうか?」

ヤッチ:「誤嚥性肺炎っていうのは、食べ物とかが肺に入って、肺炎の引き金になるわけですよね?」

救急室の先生:「そうですね。」

ヤッチ:「肺の中に入ってしまった食物というのは、胃の中の物のように体内に吸収されるんですか?それとも肺に居座るんですか?」

救急室の先生:「胃のように体内に吸収されることはありません。ほとんどは繊毛(せんもう)運動といって、多くは口から排出されます。それがいわば、痰(たん)です。ごくごく一部は体内に吸収されるものもありますが、基本的には吸収されずに体外に排出されると考えて良いと思います。」

ヤッチ:「わかりました。やっとすっきりしました。前々からこのことが気になって、俺の頭の中も誤嚥気味だったもので…。ありがとうございます。」

待合室で待つこと、さらに30分。

アルツ君のベッドを一人で押している看護師さんが処置室から出ていらっしゃいます。

OG病院の看護師さん:「○○さん(アルツ君)のご家族の方、いらっしゃいますか~?」

三人は慌てて立ち上がります。

OG病院の看護師さん:「病棟にご案内しますので、ご一緒にどうぞ。」

アルツ君のベッドの後に続き、病棟へと向かい、エレベーターに乗り込みます。

病室は3階のようです。

デイルームのところで待つように言われます。

看護師さん:「後ほど、病室にご案内しますので、こちらでお掛けになってお待ちください。」

このあと、別の看護師さんがデイルームにいらして、入院についての説明やアルツ君についての病歴などの事情聴取です。(割愛させていただきます。)

ようやく、病室に案内されます。

特養の看護師さんはアルツ君の服用薬を届けてくれた特養の職員さんの車で帰られました。

案内されたアルツ君の病室は個室です。

個室しかベッドの空きがないといわれていたので仕方ありません。

でも結構な金額の差額ベッド代(一日につき21,600円)だけに広いです。

備え付けの冷蔵庫はヤッチの部屋のものより大きいです。

アルツ君に必要はありませんが、トイレも部屋に備え付けです。

ウォシュレット標準装備なので、アルツ君の入院中はヤッチが家から我慢して、ここで用を足します。

これまた必要のないことかもしれませんが、備え付けのテレビは無料で、テレビカードを購入する必要もありません。

ちょっとというか、大いに気がかりなのは、アルツ君の入院が長引けば、アルツ君のフトコロ事情にダメージが…。

結局この日は専門の医師による病状説明はありませんでした。

アルツ君も久々に熟睡しています。(当たり前か?)

時折呼吸が苦しいのか険しい表情をしますが、夢の中のようです。

病室でのアルツ君は目を覚ましそうもなかったので、この日はアルツ君をゆっくり寝かせてあげることに…。

姉とヤッチは病室を後にすることにしました。

病状等が分かれば、また記事にさせていただきたいと思います。

話はかわりますが、アルツ君の最愛の妻キノコさん。

姉がアルツ君の救急搬送を電話でキノコさんに伝えたそうです。

そして、ヤッチもアルツ君の入院している病院からの帰りに、アルツ君の様子を伝えようとキノコさんの部屋に立ち寄りました。

キノコさんの部屋に入るとすぐにキノコさんがヤッチにたずねてきます。

キノコさん:「あの人、大丈夫なの?」

ヤッチ:「連休で専門の先生がいないらしく、検査待ちだから、俺にもよくわからないよ。」

キノコさん:「そうよね…。でもあの人、連休で帰る予定でも有ったんじゃないの?」

ヤッチ:「???」

キノコさん:「連休を利用して帰省する人も多いらしいから…。」

ヤッチ:「何を言ってるの?」

キノコさん:「だからあの人よ。誤嚥性肺炎かもしれないって聞いたから。」

ヤッチ:「旦那さんのことだよね?」

キノコさん:「そうよ。帰省するんじゃなかったの?」

ヤッチ:「帰省って、どこへ?」

キノコさん:「あら、やだ。金沢(石川県)よ。」

ヤッチ:「えっ~!『旦那さん』っていうのは、○○(姉)の旦那じゃなくて、あなたの旦那だよ!」

キノコさん:「あら、やだ。そうだったの。」

キノコさん

さすがです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2015/05/07 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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