site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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顔面神経麻痺

2012/05/16 (水)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

相変わらず、顔の左半分が上手く動かないヤッチですが、何が辛いって、大好きな蕎麦を上手にすすれません。

(つд⊂)エーン

全部をすすり終わるまでの十分な持久力がなく、最後のたくさんツユが付いている部分を口の中に運べないんです。

(つд⊂)エーン

この顔面神経麻痺も症状が出てから1週間くらい経ち、薬も無くなりかけて来たので、耳鼻科に行ってきました。

鼓膜に水が貯まった時に、トンネル貫通工事をしてくれた先生のところです。

先生は、相変わらずひょっとこ顔のヤッチをみて、

先生:「顔に弱い電気を流して、回復の見込みがあるのか、無いのか判定できる検査が有ります。受けてみますか?」

ヤッチ:「でも、まだ薬を飲み始めて日も浅いので、まだもう少し先でも良いのでは!?」

先生:「この検査は、症状が出始めてから、1週間から10日くらいの時にするのが一応良いとされています。ちょうど、そのくらいの時に当たりますから、受けてみたら良いと思いますよ。」

ヤッチ:「それでは、お願いします。」

先生:「残念ながら、この機械はうちにはないので、紹介状を書きますので、そこでまず受診して下さい。」

そう先生はおっしゃって、近くの付属の大学病院を紹介してくださいました。

ヤッチの最寄り駅からは二駅目にある病院で、お茶の水にある大きな大学病院の分院で、勘の良い方ならすぐさまわかってしまう大学病院でもあります。

今日はそこへ少し早起きをして出かけてきました。

8時から初診の受付があると聞いていたので、7時半くらいに到着。

受付票をもらい、それに記入し、初診受付から今度は耳鼻咽喉科の外来受付に案内されます。

さらっと書いてしまいましたが、もうこの時で9時を回っていましたから、いかに混んでいるかが、お分かりになると思います。

耳鼻科の外来受付で診察時間が午後の2時半になることを聞かされます。

朝早くから来た意味ないじゃん!?

でも診てもらわないわけにもいかないので、我慢することに…。

採血だけを午前中に済ませておいてくれと、言われたのでこやつだけは午前中に…。

でも、採血だけでも、またしても長い待ち時間です。

(-_-;)

途中外出しても良いと言われていたので、採血を済ませて、一旦家に帰ると、お昼ご飯をかき込んで、もう出かけないと間に合わない時間です。

2時半ちょうどくらいに病院到着です。

午前のような混雑はなく、少しのどかな感じすらあります。

待合室で待っていると、看護師さんに呼ばれ、聴力検査です。

聴力検査が終わると、すぐに先生のいらっしゃる診察室に呼ばれます。

先生:「紹介状をいただいて拝見したのですが、この検査の機械は実はここにも無くて、うちの大学の本院でないと無いんですよ…。」

なんでもこの顔の表面に電気を流す検査はENOG検査と言うらしく、予後(手術や病気の回復時期やその見込み)がわかる画期的な機械なそうな…。

先生は続けます。

先生:「今から、紹介状を書きますから、うちの大学の方の本院で検査を受けてみて下さい。」

ヤッチ:「今からですか?」

先生:「実は、この検査ができるのが1週間に一度しかなく、それが今日なのですよ。向こうの外来の受付は、もう終了していると思うので、話はこっちでつけておきますので、急いで検査を受けて来て下さい。」

もう気づけば夕方4時過ぎ…。

ここから大急ぎで御茶ノ水に行っても1時間弱はかかります。

先生:「それから、検査後の入院は御茶ノ水の方の病院ではなく、うちで面倒をみますから、検査に行く前に、うちの入院受付で入院の手続きを済ましてから、お茶の水に行って下さい。今日はベッドに空きがないらしいので、入院の受付を済ませ、お茶の水で検査を受けたら、ご自宅に戻られて結構です。後日入院日を入院受付のものが連絡差し上げると思いますので…。」

何だかいつのまにか、入院させられる羽目になっているじゃありませんか…。

(-_-;)

しかもさんざん朝から引きずり回したあげく、電車でその日のうちに移動して検査を受けて来いと…。

もう夕方ですよ…。

仕方なく、大急ぎで入院受付を済ませ、ベッドの空ができたら即入院という手続きを踏み、お茶の水へ向かいます。

電車はすでに通勤帰りのサラリーマンも姿もチラホラ…。

すでにガランとした大学病院に到着です。

ここでも、やれ初診受付をしろとか、カルテの作成をするから記入しろとか、いろいろ面倒な手続きを取らされ、ようやく検査にこぎつけました。

検査自体は実に単純で、鼻の下、あご、首筋に電極を付け、電気を流すというものです。

電気を流すマッサージ器となんら変わらない刺激です。

検査をしてくださった先生が、パソコンの電卓で計算を始めます。

結果は14~21%…。

なんの数値だかよくわかりませんが、これが予後良好なのか不良なのかを判定するバロメーターなそうな…。

ヤッチの場合は、「麻痺が残る」と「麻痺が残らない」でいうと、半々の確立らしいです。

先生が切り出します。

先生:「完治するには、個人差はありますが、だいたい4か月程度かかると思って下さい。麻痺が残らないということは今の時点では断言できません。」

ヤッチ:「こちらにお伺いする前に、入院するように言われたのですが、入院しないとダメなんでしょうか…。」

先生:「入院した方が早いでしょう…!?」

ヤッチ:「と、おっしゃいますと?」

先生:「入院した方が、通院してステロイドの薬を使うよりもたくさん使うことができます。その分、回復も早いということですよ。」

ヤッチ:「そうなんですか…。個人差はあると思いますが、だいたい入院期間はどのくらいになるんですか?」

先生:「おおむね、1週間から10日です。おっしゃる通り、人によって入院期間は変わってくると思います。」

この後も、検査をしてくだった先生がヤッチの顔面神経麻痺のことについて、いろいろ解説してくださいました。

首筋に痛みがあるのはやや不安因子になっているそうな…。

いずれにしても、早朝、診察に出かけた時は、せいぜい今日はこのENOG検査予約くらいで一日終わってしまうのだろうと思っていました…。

読みが甘かった…。

思わぬ急展開に動揺を隠せません。

たぶん、近日中に入院になることと思います…。

(-_-;)

アルツ君がこれを聞いたら、「鍛え方が足りない。気合と根性が足りないからだ!」と一喝されそうな感じです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

せっかく、新しく住み始めたアパートも片付けが終わり、落ち着いてきたのに、さっそくまたこのアパートを空けなくてはなりません…。

(つд⊂)エーン


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2012/05/16 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

入院決定です

2012/05/17 (木)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

今日のお昼過ぎにヤッチの携帯に着信が有りました。

昨日診察した大学病院からです。

ベッドに空きができたので、明日の午後2時から入院しろとの事…。

いつも、変な想像をしてしまうのですが、『ベッドに空き』という言葉…。

ベッドに空きはないと寝れませんよね!?

キツキツのベッドでは、症状が進行してしまいます…。

ヤッチが入院したら、一つのベッドに何人かがつめて寝ていたりして…。

ラッシュ時の電車の座席ではないので、そんなことは無いと思いますが、さすがにアカの他人と耳に息を吹きかけ合って寝るのは勘弁です…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

冗談はさておき、これでもかというくらい痛めつけられた何か月間だったので、果たしてこれで勘弁してもらえるのかは、わかりませんが、指名が入ったので、明日より入院して、治療に専念してきますね。

片目でのブログの更新には、ちと限界も感じていたので、ちゃんと治さないとです。

そうそう、姉の話ですが、ヤッチが入院する前に美味しいものを食べさせてやると言って、会社から電話が掛かってきたのですが…。

姉:「あのさ、今日ね、滅多に手に入らない千疋屋のフルーツケーキと美味しいチラシ寿司を買ったから、今日は会社を早めに出て、あんたのとこに持って行くね。じゃあね!なるべく早く帰るから!」

チラシ寿司をチョイスしたのは、ヤッチが上手く口を開けられない配慮と思われますが…。

いつも、姉が帰宅する時間よりは、だいぶ早い時間に再度、着信が有りました。

姉:「せっかく、美味しいものを買ってあんたに食べさせてあげようと思ったのに、電車を降りる時に、網棚に全部置き忘れてきちゃった…。今駅員さんに調べてもらってるけど、出て来ないみたい…、御免!なんか違うものを買って持って行くよ。じゃあね。」

恐るべしアルツ君の娘です…。

(^_^;)

電話を切ってそう時間も経っていない時刻にまた姉からの着信です。

姉:「あのさ!有ったって!終点の駅に届けてられてるんだって!仕方ないから取りに行って来るよ!じゃあね!」

相変わらず、双方向通信の難しい姉です。

(-_-;)

一方的に電話を切られました。

終点の駅まで行って戻ってくるには、おそらく1時間以上はかかります。

結局、いつも姉が帰宅する時間くらいに、またまた姉から電話が入ります。

姉:「やっと戻ってきたよ…。今から自転車でそっちに行くね。ご飯食べないで待っててよ!」

しばらくして、姉がキノコさんの部屋に登場です。

キノコさんの部屋で、キノコさん、姉、ヤッチで姉の買ってきてくれたものをごちそうになります。

姉がおかずをつまみながらつぶやきます。

姉:「しかし、あたしもよく終点の駅まで行ったよ…。なんのために会社を早退したんだかわかりゃしないわ~。」

それは、忘れ物を取りに行くため?

ヤッチのため?

台風姉さん

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/05/17 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

入院初日

2012/05/18 (金)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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今日の午後からヤッチの入院生活がはじまりました。

しかし、どこまでついていないのでしょう…。

家を出て病院に向かおうとすると、ゲリラ豪雨…。

しかも、ずぶ濡れになって病院に着くと、カラリと雨が上がります。

まあ、書きたいことはたくさんありますが、片目で携帯電話で文字を打つのはPC以上にきついので…。

皆さんが一番気になっている病院食…。

その気になる感想は?

少ない、足りない、物足りない…。

まるでヤッチの髪の毛ようです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/05/18 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

入院中に有ると便利なもの

2012/05/21 (月)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

元々入院経験など無かったヤッチですが、ある意味経験が無い分、入院の時に必要なものなどが、素人目線で見えて来たりするので、今回は、入院中に有ったら良いものなどを適当にピックアップしたいと思います。

まず、一番欲しいのは「健康な身体」ですが、入院初日からこれは「無い物ねだり」に近いものがあるので、まずは心の引き出しにしまっておいてください。

さて、次に必要なもの…。

ヤッチ的には、これが一番欲しいところですが、可愛い看護師さんの溢れんばかりの愛情…。

しかし、これも女性陣から反対意見が聞こえて来そうなので、任意のアイテムとさせていただきます。

元々これは家から持って行けるものではないので、家から持って行けて、女性陣も納得行く物を考える必要があります。

まず、ヤッチが一番欲しいと思ったのは耳せんです。

4人部屋での入院生活ですが、ヤッチの対面のベッドの患者さんのイビキが凄いんです。

ウーハー付きの重低音を奏で、往復で攻めて来るので、なかなかデリケートにできているヤッチには大変…。

他の物は有ったら良いなあくらいで、まあ無くても何とかなるかなあと言うべきものなのですが、コヤツだけは、病院の売店で購入してしまいました。

片目を自力で閉じることができないため、アイマスクを持参してきたので、寝る時の環境はこれでバッチリです。

後はどうでも良いようなものだし、病院内に売店が有れば揃うと思われますが、わざわざ買うのは勿体ないということも有るので、列挙しておきます。

  • シャンプー
  • ボディーソープ(入浴OKの場合)
  • つまようじ(ヤッチの入院している病院はコヤツがない…。)
  • ウェットティッシュ
  • インスタントコーヒー
  • スティックシュガー(給湯器が有ったので…)
  • ボールペン
  • 携帯ラジオ
  • 長めのイヤホン(寝ながらテレビを観たりするので、長めが便利。)
  • 見易い時計
  • 手鏡
  • S字フック(いろんなものをかけたりできる。)

まあ、ピックアップし出すと、キリがないので、また何かこれは有ったら、便利というものが、出てきたら、記事にしますね。

くれぐれも、色々取り揃えて、ベッドを要塞にしないで下さいね。





(以外に重宝しています。100円ショッブのバッグハンガー)


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2012/05/21 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

嘱託医からの胸に突き刺さる言葉

2014/12/29 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月25日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月24日、アルツ君が退院した日の午後のことですが、風邪を引いて寝込んでいたキノコさんが自室で立ち上がれなくなるという事件がありました。

どういう体勢だったのかわかりませんが、ベッドで休もうとしたところ、ベッドからずり落ち、ベッドの下で立ち上がれなくなってしまったようです。

本人曰く、転倒したわけではないと言っています。

ヤッチに電話しようと試みたようですが、携帯電話を置いてある場所に手も届かず、何時間(本人談)も助けを呼べない状況だったそうです。

幸い、ケガはなく、自力でようやく立ち上がってことなきを得たようですが、もし、ヤッチに電話が繋がったとしても、ヤッチはアルツ君の退院のために出かけているわけで、助けに行くことはできません。

ん…。

ヤッチにも違う場所にいる人間を二人同時にお世話することはできません。

なかなか、頭の痛い問題ですね…。

今はキノコさん、ただの風邪引きさんに落ち着いています。

まあ、次から次へと事件が起きるものです…。

ヤッチは3年ほど前から恵比寿のヨガ道場で、分身の術を学んでいますが、未だマスターしていないので、早目にマスターする必要がありそうです。

さて、12月25日水曜日、アルツ君がK病院を退院した翌日です。

ヤッチは、アルツ君のお昼時を狙って、特別養護老人ホームに面会に行ってきました。

アルツ君の食事については、居室のベッドの上で、食べてもらうという話を生活相談員さんとしていたので、今日からまた、しばらくベッド上で食事になります。

ヤッチが居室を訪れると、施設の看護師さんが食事介助をしてくれていました。

アルツ君はリクライニングを上げた状態です。

ヤッチ:「どうも、お世話になってます。どんな感じですかね?」

看護師さん:「ご覧のとおり、お疲れのご様子で、眠ってしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「『お疲れのご様子』なのは確かなんですが、放っておくと、たぶん一日中『お疲れのご様子』なんですよ。」

看護師さん:「じゃあ、病院でも?」

ヤッチ:「面会時間が午後からだったので、午前中の様子はわかりませんが、毎日、『お疲れのご様子』でした。」

看護師さん:「そうなんですか…。今日のお昼も一口も食べてくれないんですよね…。」

ヤッチ:「朝ご飯は?」

看護師さん:「朝も摂られてないんですよ…。」

ヤッチ:「そうですか…。で、お水は?」

看護師さん:「水分は少し摂られていますが、『十分』とは言えないですね…。それに食事も口に運んでも、すぐに目を閉じてしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「ん…。まあ、病院ではお水もあまり飲んでくれなかったですから、水を飲んでくれる分、少しはマシかとは思いますが、何だって食べてくれないのかなぁ…。」

看護師さん:「ねえ。食べてくれるといいんですけどね…。」

ヤッチ:「俺が介助した方がよさそうですかね?」

看護師さん:「そうですね。もし、摂られないようなら、もう少し時間を置いてからにしましょうか?」

ヤッチと代わりますが、アルツ君、完全に眠ってしまっています。

アルツ君が目を覚ますまで、間を置くことに…。

30分くらい経過したでしょうか、アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチはアルツ君に吸い飲みのお水を飲ませます。

ヤッチ:「お腹は空かないか?」

アルツ君:「空かない。水が飲みたい。」

ヤッチ:「水ばかりで、栄養つけないと、元気出ないんじゃないのか?」

アルツ君:「出なくてもいい…。」

ヤッチ:「こんなところで『火垂るの墓』を熱演しなくてもいいぞ?」

再び目を閉じて眠ってしまいました。

ほんの数分眠ったところでアルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「ああ、苦しい…。」

アルツ君がしかめ面をします。

ヤッチ:「吐きたいのか?」

アルツ君が首を横に振ります。

ヤッチ:「どこか痛いのか?」

アルツ君:「腹が痛いんだよ…。あ…。痛い…。」

ヤッチ:「お腹のどの辺?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。痛い…。」

ヤッチは看護師さんを呼びます。

看護師さんが慌てて居室に入って来ます。

ヤッチ:「お腹が痛いって、うなってるんですよ…。」

看護師さん:「○○さん(アルツ君のこと)、お腹のどこが痛いかわかります?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。あ、痛い…。」

看護師さんはアルツ君の脈拍と血圧をチェックします。

看護師さん:「脈と血圧は普段とかわりないですね。○○さん、ちょっと冷たいけど、お腹の音を聞かせてもらいますね。」

看護師さんはアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

看護師さん:「ん…。お腹はちゃんと動いてるようですね…。お熱も平熱ですし…。」

ヤッチ:「何なんでしょうね?」

看護師さん:「ちょっと、私にも正直よくわからないですね…。あとで先生が来ますから、もう一度診てもらいましょう。」

先生とはこの特別養護老人ホームの嘱託医のことです。

PCで、この記事をご覧の方なら、このブログのPC版のトップページに登場人物の説明の欄がありますが、その中の『主治医』がこの嘱託医のことです。

今日はその嘱託医の往診日で、入所者さんを診察した後、ヤッチとアルツ君の事で話し合いを持つことになっています。

看護師さん:「○○さん、気持ち悪くないですか?」

アルツ君:「治ってきた…。」

そのまま眠ってしまいました。

30分くらいしてからでしょうか、嘱託医と特養の主任看護師さんがアルツ君の居室に入って来ます。

事情は嘱託医に伝わっています。

嘱託医はすぐさまアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

嘱託医:「ん…。腸の動きは悪くないな…。とくにどこかがおかしいということはなさそうだな…。」

嘱託医が首を傾げます。

嘱託医がアルツ君に質問します。

嘱託医:「ここはどこですか?」

アルツ君:「…。」

嘱託医:「どこだかわからない?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は春夏秋冬のうち、どれ?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は夏ですか?冬ですか?」

アルツ君:「夏…。」

嘱託医:「じゃあ、今からちょっとお水を飲んでもらうから、ゴックンってやって?」

嘱託医がアルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、この時に限ってなかなか飲み込めません。

嘱託医:「ゴックンって飲んでみて。」

アルツ君、ようやく飲み込みましたが、むせてしまいます。

嘱託医:「飲み込みも悪いし、むせも有るね…。」

ヤッチ:「…。」

嘱託医:「まあ、今後の事も有るので、ゆっくり後でお話ししましょう。」

退院後のアルツ君ですが、お水を飲むときはしっかり『ゴックン』ができていたし、『むせ』も無かったのに、一番悪い状態の時に、嘱託医の診察になってしまいました。

30分後にヤッチに声が掛かり、施設の相談室に呼ばれます。

新任の生活相談員さんが相談室の中にいらっしゃいます。

生活相談員さん:「すぐ、先生がいらっしゃいますので、お掛けになってお待ちください。」

ヤッチは相談室の椅子に腰を下ろします。

しばらくして、嘱託医と主任看護師さんがいらっしゃいます。

この嘱託医、ヤッチの高齢者虐待によって、アルツ君がこの施設に保護されたことをたぶん地域包括支援センター(高齢者相談センター)経由で耳にしています。

キノコさんが施設へ移送中脱走を試み、自宅に帰って来た時、手の甲にあざを作っていて、治療を受けたのが、この嘱託医のクリニックです。

その時にヤッチとキノコさんは診断書を書いてもらい、このことを公にしようと考えたのですが、どういうわけか主治医は診断書を書いてくれなかったという経緯が有ります。

母の生活保護の医療券からは、母の情報を嘱託医が有る程度は知ることはできても、母の医療券からはヤッチの個人情報は知ることは出来ないし、出来てはいけないものだと思います。

なのに、母があざの治療でこの嘱託医のクリニックを訪れた時、嘱託医は母の脱走に至るまでの経緯をヤッチの情報を含めて、事情を説明する前にすでに知っていました。

あくまでも推測ですが、キノコさんの診察の前に地域包括支援センターから嘱託医に先に連絡が行き、診断書を書かないようにと伝えていたのではないかと思います。

何が申し上げたいのかというと、この嘱託医、ヤッチに対して、良い印象を持っていないということです。

関連記事:

嘱託医:「お会いするの、久しぶりだよね?」

つまり、キノコさんのあざの診察以来という意味です。

その間に何度か会っているし、ついさっきもアルツ君の居室で目を合わせているんですがねぇ…。

ヤッチ:「ご無沙汰しています。」

嘱託医:「それで、どういう風に説明を受けました?向こう(K病院)で?」

ヤッチは、K病院で二回目の病状説明を受けた時のことを話します。

関連記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

全てを書いてしまうと長くなってしまうので、省略させていただきますが、医療的には、血液をサラサラにする抗血小板薬のバイアスピリン(この嘱託医が処方したもの)を飲んでいたにも関わらず、今回を含め二回、アルツ君が脳梗塞を起こしていることを伝え、今後はシロスタゾールという同じ抗血小板薬を1剤追加して服用することによって再発を防いで行くということを嘱託医に話しました。

嘱託医:「それで、今後のこととかは、どういう風に聞いています?」

ちょっとヤッチには嘱託医のご質問が医療的な予後のことをおっしゃってるのか、退院後のアルツ君の生活面のことを聞いていらっしゃるのか、よくわかりませんでしたが、一応施設での生活面のことを答えました。

ヤッチ:「K病院さんでは、『早目に退院して施設に戻り、生活環境を整えるのがベター。』というご意見をいただきました。退院の日程等についてはK病院とこちらの施設間で話し合ってもらって、昨日24日に決まったわけです。この話し合いについては、私自身は当事者ではないので存じ上げていません。」

やはり、的外れな答えをしていたようです。

嘱託医:「それで、今後の見込みみたいなことを説明受けました?」

ヤッチ:「今申し上げたように、『施設で生活環境を整えるのがベター』と言われただけで、今後の見込みのような事については何も伺っていません。」

嘱託医:「今のお父様の状態をみられて、あなた自身はどう思う?」

ヤッチ:「そうですね…、退院が早かったかなという気もしますし、病院の環境が父にとってはストレスに感じる部分もたくさん有ったので、早く施設に帰らせてあげたいという気持ちも有って、正直自分でも、どっちが良かったのかということは今もよくわかりません。ただ、これについては、先ほど申し上げたように、病院さんとこちらの施設間でやり取りが有って、家族はその結果に従うという形をとっていたので…。」

嘱託医:「まあね…、こっち(施設)は病院じゃないんで、医学的治療っていうのはこういう場所じゃできないんで…。」

ヤッチ「はい…。」

嘱託医:「それでね、僕もお父様と久しぶりにお会いして、診させてもらったんだけど、全体的な活性がね、落ちちゃってるんでね…、まあ、それは少しでも回復すればいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「今後の問題点としてはですね、ものが食べられるっていうのと、あと飲み込みが悪いんですよ~。ゴックンが…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「で、栄養が摂れなくなるっていうのと、(誤嚥性~ごえんせい)肺炎を起こすというのが今後のポイントだと思うんですよ。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「あと、動けないんで、褥瘡(じょくそう~床ずれ)ができたりとかですね…、まあ…、そういうリスクも有る…。まあ、どこまで回復するかですねぇ…、このまま、こういうことを繰り返して、段々悪くなっていくというのが、だいたい一般的なパターンですので…。その悪くなる進行を遅らせられればいいと思うんですけどね…。」

ヤッチ:「はい…。まあ、こちら(施設)に戻ってくれば食欲が少しでもわくのではないかということで、こちらに受け入れていただいたわけなんで…。今まだ退院したばかりですけど、今度の12月28日に施設でお餅つき大会も有ると聞いているので、この28日までに本人の気持ちも切り替わって、精神的にも落ち着けば、食欲もわいてくるんじゃないかと、私自身は期待しているんですけどね…。」

生活相談員さん:「まあ、病院の方も水分とお食事の量が少ないことを心配されていて、けれども、病院の環境もよくないということで、その兼ね合いでお話させていただいて、今回施設に戻られたわけなんですが…。ただ、施設で水分、食事が摂れないということになれば、医療(医療機関~入院)に戻るのかという話になってくると思うんですね…。」

嘱託医:「まあ、ですから、うんと具合が悪くなったら、また入院するしかないと思うので…。」

主任看護師さん:「こちらに戻られて、環境が変れば食べてもらえるという風に考えてこちらに戻って来たわけですが、昨日、今日と食べていないというのが現状なんですね。また思ったよりもむせこみが有りますよね…。私どもが病院にご面会に伺った時は、もっとお元気な様子だったのに…」

ん…。

なんか、文章にすると、アルツ君が救いようのないくらい重症のような感じがするかもしれませんが、ヤッチには、どこかでアルツ君の気分が切り替わりさえしてくれれば、モリモリ食べてくれるような気がするんですけどね…。

息も絶え絶えで、しゃべるのもやっとなら、わかりますが、まだまだ冗談を言えるポテンシャル(潜在能力)は有るんですけどね…。

そんなに退院してすぐに特養の環境に適応できるかって言ったら、普通の人間だって無理な気がします。

脳梗塞で一か月近く入院していたんですよ。

それも治療半ばにして、大変失礼な言い方かもしれませんが、K病院に事実上追い出されているわけです。

もともと認知症の症状が有って、環境が変化すれば、アルツ君が混乱することは施設の職員さんも看護師さんもわかっていると思っていたのに残念です…。

もちろんこのまま、食べない状況が続けば、衰弱することはわかっていますが、衰弱しないようにアルツ君をどう持ち上げて、このポテンシャルを引き出していくかが介護の現場であり、施設の役割だと思ったのに、退院翌日にして、もう『入院』の文字をちらつかすのは、あまりにも酷です。

家族でもそのアルツ君のポテンシャルを引き出すのはなかなか難しく、だからこそ他人の手を借りなければ無理だと判断して、施設に協力要請したのに…。

医療にも見放され、介護にも見放された人間はいったいどこへ行けばよいのでしょう?


生活相談員さんが嘱託医にたずねます。

生活相談員さん:「(今のアルツ君の食事の)摂取量だと、どのくらいの水分を摂れていないと、医療的に厳しいのでしょうか?(入院になってしまうのでしょうか?)」

嘱託医:「まあ、食事はまだいいと思うんですけど、水分ですよね…。問題は…。最低500cc以上はね、水分が摂れていないと、厳しいですよね…。」

嘱託医は続けます。

嘱託医:「ただ、今の○○さん(アルツ君)の状態が急速にグッと良くなるということは、ハッキリ言って無いと思います。段々、こう、悪くなると思うんですよね…。ですから、まあ、水分ですよね、ただ、まあむせるからね。むせて肺炎を起こしたりするんですよ。それを上手く少しずつ、少しずつ、まあ、やるしかないですけどね…。」

重い空気に包まれます…。

主任看護師さん:「現状では飲めていない兆候なんですね。ですから、それが長く続くようであれば、家族としては、病院を再度さがして、受け入れてくれるところで治療を受けるというのが家族の希望なんですよね…。」

いやいや、そんなことを希望するなんて言っていないし!

ヤッチ:「それしか選択肢が無いですよね…。」

嫌味を込めて言ったつもりが、一同、『そうですよね…。』

生活相談員さん:「今の食事を摂れない、水分を摂れないということが、気分的、精神的なものから来ているのか、それとも、お身体の機能的な衰えから来ているのかということを我々も見て行かないといけないと思うんですよね。で、今の先生のお話に有ったように、水分を一日500cc以上摂れないのであれば、再度、医療機関を探す必要も出て来ると思います。」

ヤッチ:「は…。」

何だか、完全にこのままアルツ君が食べなくなる、飲めなくなるというのを前提に話しをされてしまっているので、ヤッチもなかなか反論ができません。

だって、食べるようになる、飲めるようになるにはどうしたら良いのか、プロたちにお伺いできると思ってこの場に来たんですから…。

ヤッチは嘱託医たずねます。

ヤッチ:「現状、今何か点滴とかを入れるという、そういう次元の問題じゃないですか?」

ダイレクトに『先生、点滴を打ってもらえないでしょうか。』と言いたかったのですが、場の空気に押されて、こういう表現しかできませんでした。

嘱託医:「そういう次元の問題じゃないですね…。というのは、点滴というのは、ある一時期点滴をしていれば、その次に目途が有る場合にするものですから。点滴で生命を維持するというのは極めて特殊な場合です。」

主任看護師さん:「ちょっと脱水傾向なんで、一本二本、点滴を入れて回復するのであれば、ちょっと入れてみようということもありますが、基本的には今の食べない、飲めない、むせこみやすいという状況の中で、ずっと点滴ということは無いですね。それに『治療』になってしまいますから…。点滴が必要であれば、やはり入院ということを視野に入れていく必要があると思いますね。」

先生が目の前にいらっしゃるのに、一本二本入れて、何で治療してもらえないんですかね?

主任看護師さん:「ただ、年末ですから、病院も空きが無いんですね。他の利用者さんの中にも入院を待ってる方もいらっしゃるのは事実なんですね。でも、なかなか空きが無い…。そう言った場合は、救急車でということもちょっと頭に入れておいてください。」

ヤッチ:「はぁ…。」

嘱託医:「すこしでも、よくなると、いいんですが…。このままジリ貧で回復しないということは十分あり得ますから…。」

会議は終了です。

『出来る範囲のことは最大限努力します。』くらいなことをおっしゃっていただけると思ったのに…。

グレてやる…。

リーゼントにしてやる…。

それだけの毛量が有るのかよ?

じゃあ、グレずに絶対食べさせてやる!!


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2014/12/29 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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