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と言っても、本格的なものは、まだ先になるらしいのですが、今日はとりあえずマッサージから…。
何でも忘れてしまった表情を作り直して、麻痺している筋肉にもう一度思い出せとおまじないをかけるそうな…。
作業療法士さんだか、理学療法士さんだかわかりませんが、療法士さんが、筋肉の硬直は始まってはいないとおっしゃいます。
マッサージの前に、言われる通り、色々な表情を作ります。
「おでこにシワをよせる」「眉間にシワをよせる」「目をゆるく閉じる」「きつく閉じる」「頬を膨らます」「口をへの字に結ぶ」「あーと言う」「いーと言う」…。
色々やりますが相変わらず、満足いく表情はどれ一つ作れず、6点なる評価だそうな…。
中でも、ヤッチが無理に「いー」と言うと、麻痺側と反対の右首筋に無理なシワが寄ってしまうようです。
これが後々になって、癖になってしまうのは、良くないと言うことで、しばらく「いー」を無理して言わないように言われてしまいました。
何とも難しい注文では有りますが、それにしても、「いー」を言うのにこれほどまでテンションがかかっていたのは驚きです。
そして、この記事の中でも相当「い」を使っているのも驚きです。
最後に療法士さんが付け加えます。
療法士さん:「無理をしない程度に鏡を見て、いろいな表情をして、忘れてしまった表情を思い出すよう心がけてください。」
ヤッチ:「先生にも、同じことを言われて、病室でも手鏡を置いて、いつも『念力』を入れてますよ。多分、退院する頃にはウィンク一つで簡単に鏡が割れるようになりますよ。」
あくまでも、希望的観測です。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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2012/05/22 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Topアルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
ついにアルツ君の特養入所が決まったようです。
姉が高齢者相談センターの支援係長から電話をもらいました。
施設のある場所は、旧自宅にとても近い場所。
ヤッチやキノコさんが現在住んでいる場所からも、交通手段はありませんが、徒歩で通える圏内です。
でもここ…。
実は、アルツ君とキノコさんが、高齢者虐待防止法によって、最初に保護された場所であり、しばらくの間寝泊まりをした場所でもあります。
そして、認知症のアルツ君、すっかり忘れていると思いきや、なんとしっかり覚えていると言うんですね~。
当然ながら、興奮はおさまらず、「何で俺はこんなところに放り込まれなければいけないんだ?何か俺が悪いことでもしたのかっー!」と叫んでいるそうな…。
高齢者相談センターの支援係長さんの話しによれば、全く手をつけられない様子だとか…。
また土地勘も残っているため、「自宅に帰る」とも言っているようです。
もちろん、アルツ君が帰れる自宅など、もう有りません。
結局、アルツ君には、なぜ保護されたのかをこれまで伝えずに来ましたが、やはり真実を伝えなければいけないという話しが浮上して来ているようです。
誰がこのことを切り出すのかは、まだ保留になったままのようです。
もしかすると、ヤッチが退院後に話しをしなければならなくなるかも…。
ちなみにヤッチの退院は5月29日(予定)に決まりました。
残念ながら、今のところステロイド点滴の効果は出ておらず、退院後のリハビリと自主トレに期待するしかないようです。
まだ、点滴は何日間かやる予定ですので、効果が出ると良いのですが…。
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2012/05/25 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Topアルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
さて、今日はヤッチの友人のYさんのお話から…。
このYさん、ヤッチが日雇い派遣の仕事をしている時に知り合った友人です。
ヤッチとYさん、登録している派遣会社は同じでしたが、知り合った当初は違う支店に登録していました。
御存知の方も多いと思いますが、日雇い派遣の仕事はいざ仕事の現場に行ってみないと、仕事の詳しい内容もわからないし、どんな人と一緒に仕事をするのかもわかりません。
登録している派遣会社からはたとえば『引越し』とか『商品のピッキング』の仕事だとかは教えてもらっていますが、詳細は現地に行ってみないとわからないことが多いのです。
『道路の清掃の仕事』だと言われて実際に現場に行ってみると、マンションの共用部分の通路の清掃だったり、『フロアの清掃』と言われて行ってみると、だだっ広い工場丸々一棟の清掃だったり…。
とにかく、行ってみないとあたりの仕事かはずれの仕事がわからないのです。
そして、仕事を選り好みをしていると仕事を紹介してもらえず、その日の仕事にあぶれてしまうなんていうことも…。
日雇いの仕事の話をすると、尽きることがないので、また別の機会にさせてもらうことにして、とにかくヤッチは、派遣の仕事をはじめた当初は、仕事が有れば来るもの拒まずで、どちらかといえば、派遣会社に言われるがままに紹介された仕事をこなしていました。
派遣元の派遣会社の職員が、
職員:「今度新しいお客さん(依頼主=派遣先)を獲得したのですが、まだどんな仕事かわからないので、毒見役で行ってもらえないですかねえ?」
ヤッチ:「毒見役って…。死んだらどうするんだよ~。まあいいや、断ると他に仕事無いんでしょ?」
職員:「現状、ご紹介できる仕事はこの仕事以外には無くて…。」
おそらく、仕事は有るには有るのですが、そう言ってしまうと派遣会社の職員も選り好みばかりされてしまって、仕事が決まりません。
ヤッチ:「わかったよ。行けばいいんでしょ!?で何人現場?」
ある意味、責任の無い派遣の仕事ですから、大人数の現場の方が手抜きができます。
また皆が断るような仕事に自ら志願したという理由で、ヤッチも少々態度が横柄になります。
(^^ゞ
職員:「二人の現場です。」
ヤッチ:「俺ともう一人ということ?」
職員:「そうです。」
ヤッチ:「誰が来るかもうわかってるの?」
職員:「いえ、まだわかりませんが、多分他支店の方がお相手になると思います。」
二人の現場ということは少人数なので、派遣先の指揮命令者の監視が常について回ります。
オマケにヤッチと一緒に仕事をするもう一人がやる気が無いような人だったりすると、派遣先にも迷惑がかかりますし、仕事の生産性や能率も落ちます。
いったいどんな人が来るんだろう…。
携帯ばかりと仲良しで、全くコミュニケーション取れなかったらどうしよう…。
頼まれてもいない仕事を率先してやって、仕事が増えたりしないだろうか…。
まだ経験浅かったころは、仕事の前日は不安でいっぱいです…。
(-_-;)
日雇い派遣の仕事は現地や現場に直行するよりも、現場に近い最寄り駅の駅の改札出口などを待ち合わせ場所として集まり、その日に仕事するメンバーが全員そろったところで、現場に向かいます。
多くは初対面のメンバーなので、待ち合わせをしないと、全員揃っているかがわからないのです。
もちろんお客さんである派遣先の担当者も全員揃って来てもらえる方が都合がいいはず…。
二人現場で一緒に仕事をする相手の顔を知らないということは、待ち合わせ場所である駅の改札口等でその相手を探し出さなくてはなりません。
むこうも同じことですが、大きな駅の改札口でその相手を探すのは至難のわざ…。
(-_-;)
待ち合わせ時間よりも早めに到着して、本日の仕事相手を探します。
キョロ(゚∀゚≡゚∀゚)キョロ
「○○会社(登録している派遣会社の名前)の方ですか?」
「いえ。違います。」
こんなやり取りを幾度となく繰り返します。
たいていは雰囲気や、いで立ちでわかるのですが、慣れていない頃は悪戦苦闘です。
ヤッチとYさんとの最初の出会いも多分同じような感じだったと思います。
待ち合わせ時間が迫ってくると、どうやらそれらしき人物の姿を発見します…。
何だか人相の悪い強面…。
もしかして刑務所帰りの組長さん!?
顔にはひげをたくわえています。
思い切って声をかけます。
ヤッチ:「失礼ですが、○○会社の方ですか?」
Yさん:「そうです。」
ヤッチ:「現場は△△ですか?」
Yさん:「そうです。」
ヤッチ:「じゃあ、今日は一緒の現場ですね?よろしくお願いします。」
Yさん:「こちらこそ、よろしくお願いします。」
見かけによらず、礼儀正しいじゃないですか…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
これがヤッチが最初に友人Yさんにはじめて会ったときの印象です。
友人Yさんがどう思っていたかは聞いたことは有りませんが、聞けば、Yさんも違う支店でしたが、毒見役で行ってくれと言われたそうな…。
『どんな奴が来るかわからないから、嫌だ』と最初は断ったそうですが、二つ返事で引き受けたそうな…。
で、結局その『どんな奴』はヤッチだったというわけです。
これ数年前の話なので、記憶が定かではありませんが、毒見役ではない普通の仕事もこなし、毒見役と言われて、現場に向かうと決まってYさんが待ち合わせ場所に居るじゃありませんか…。
これについてはYさんも同じだったらしく、変な奴が来ないといいなぁと思って待ち合わせ場所に向かうとその変な奴が居たというわけです。
何度も同じ現場で同じ仕事をするようになり、段々お互いのことを話すようになり、親密度が増します。
そのYさん、実は若い頃のバイク事故で右足が不自由です。
障害者手帳も持っていて、本来なら杖をついて歩かなくてはならない身の上だとか…。
ひざが上手く曲がらないので、自転車はこげません。
でも、足は引きづりますが、杖はついておらず、そんな人が派遣の仕事で事務所の引越しの仕事に来て、他の人まぎれているのですから驚くばかりです。
さすがに階段を使うような仕事は苦手ですが、仕事となれば文句は言っていられません。
そんなYさんと毒見役を繰り返していくうち、自宅も近かったせいや、年齢がヤッチよりちょっと若いだけということもあって、最近では仕事以外でもお付き合いするようになっています。
もちろん、Yさんは男ですから、結婚は前提としていませんし、ヤッチにもそういう趣味は有りません。
( ̄^ ̄)
ところがYさん、今年の3月にまたもや交通事故に遭ってしまいます。
なんでも知人のバイクの後ろに乗っていて、自宅まで送ってもらう途中に右折してきた自動車に衝突されてしまったのだとか…。
幸い、命に別状は有りませんでしたが、不運にも怪我をした箇所が昔の古傷と同一箇所…。
^_^;
骨折こそしなかったものの、何針も縫う大けがです。
そして、その時の後遺症でもともと曲がらなかった膝がますます曲がらなくなってしまいました。
(つд⊂)エーン
現在も通院リハビリ中で、落ちてしまった筋力を取り戻すべく奮闘中…。
ヤッチが顔面麻痺で入院中も自分のリハビリだと言って毎日のように自宅から歩いて見舞いに来てくれました。
最近は、今までリハビリしていた病院を変え、現在はヤッチのアパートの近くの病院でリハビリを続けています。
リハビリの病院とヤッチのアパートが近いせいもあって、都合が合えば、Yさんはリハビリ後にヤッチの部屋を訪れます。
御存知のように最近ヤッチはアルツ君の居る特別養護老人ホームにちょくちょく面会に行きます。
アルツ君のいる特別養護老人ホームはYさんの家とは逆方向…。
ヤッチ:「今日は旦那さん(アルツ君)のところに面会に行きますけど、Yさんも行きます?」
Yさん:「いいっすよ~。歩いて行くんですよね!?」
ヤッチ:「歩いて行くしか手段が無いんで…。」
Yさん:「大丈夫です。」
ヤッチ:「何が大丈夫なんですか?」
Yさん:「車に乗らないで施設まで歩いて行っても大丈夫です。」
ヤッチ:「ますます、Yさんの自宅から遠くなっちゃいますよ?」
Yさん:「大丈夫です。」
ヤッチ:「何が大丈夫なんですか?」
Yさん:「家から遠くなっても大丈夫です。」
ヤッチ:「じゃあ、行きますか!?」
Yさん:「歩いた方がリハビリなるんで行きましょう…。」
こうして最近では、Yさんもアルツ君の面会のお供になってくれています。
ちょっと前の記事でアルツ君がキノコさんのことをすぐに忘れてしまうという事を書いたと思いますが、アルツ君、Yさんのことは覚えているようです。
姉の話によると、アルツ君はYさんのことをちゃんと覚えていて、『いい人』と呼んでいるようです。
「あんないい人を俺が忘れるわけないだろっ!?」てな調子らしいです。
あんな『ヤクザ顔』の人を『いい人』なんて、少々ヤッチ的には問題有り!?発言のような気がしますが、『人は見かけによらぬもの』という事なのでしょうか…。
(●`w´●)ニァ・・
アルツ君のところに面会に行くと、アルツ君とYさんの会話はたいてい昔の古傷の話になります。
アルツ君:「どうですか?少しは良くなりましたか?」
アルツ君がYさんに話しかけます。
Yさん:「いやぁ…、ぜんぜんですよ。リハビリはしてるんすけどね…。」
アルツ君:「そっかぁ、なかなか良くなりませんかぁ…。俺も昔の古傷が時々痛むときが有るんだよなぁ…。」
アルツ君、若い頃に腕に大けがをして、未だにそこに傷跡が有ります。
それを腕まくりをして、Yさんに見せます。
Yさんも負けず嫌いな性格…。
自分の古傷を見せて、アルツ君にお披露目です。
Yさん:「俺もここの神経が切れて繋いでるんですよ。」
アルツ君:「あっそう…。そりゃ大変だった…。」
アルツ君、時折涙ぐんじゃったりしてます。
(・・;)
Yさん:「それより、井戸掘りはやらないんですか?」
Yさんがアルツ君に質問をします。
アルツ君、おそらく昔に井戸掘りの仕事をしたことが有るようです。
手掘りでの井戸掘りだったみたいですが、この頃これを何だか昨日の事のように話したりします。
それをYさんが覚えていて話を広げます。
アルツ君:「今はやってないよ。けっこう大変だからねえ…。」
Yさん:「いつ掘りますか?」
アルツ君:「そうだねえ…。」
Yさん:「何が必要ですか?何なら用意しますよ?」
アルツ君:「そうは言うけど大変だよ~。竹で弓を作るんだから…。」
ヤッチとYさんはアルツ君が『弓』と言いますが、どんなものを想像して良いのかわかりません。
(・ω`・?ハテナ?
アルツ君:「あんな竹でよく掘れると思うかもしれないけど、ぶち当たると噴水みたいに吹き出すんだよ。」
Yさん:「へえ~。そうなんすかあ?じゃあ俺はロープを用意しますから、○○さん(アルツ君)は竹を用意して下さい。今度来た時にロープを持ってきます。」
アルツ君半分本気にしちゃってます。
^_^;
アルツ君との面会はたいていは同じ話の繰り返しになってしまいますが、新たな話相手の登場でアルツ君もご満悦の様子です…。
(*^_^*)
ヤッチとYさんがアルツ君の施設に訪れた後、姉が同じ日にアルツ君のところに行ったようです。
姉からヤッチに電話が入ります。
姉:「今日、あんたパパのところに行った?」
ヤッチ:「行ったよ。」
姉:「ふ~ん、そうなの…。」
ヤッチ:「そうなのって、何?」
姉:「いや、パパが今日はあんたが来てないって言うから…。」
ヤッチ:「行ったんだけどなあ…。」
姉:「でさ、その時Yさんも一緒だったの?」
ヤッチ:「ああ。一緒だったよ。」
姉:「ああ、それでだあ!?」
ヤッチ:「どういうこと?」
姉:「いやね、パパがあんたは来ないって言ってたでしょ!?」
ヤッチ:「うん…。」
姉:「そしたらね、あんたが来ないとしたら誰が来たの?って聞いたら、『だれか違う人が来た』って言ってたから…。でもいい人だったって!?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
そして久しぶりに透明人間の登場です…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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2012/07/10 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Topこんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
記事にしようか迷ったのですが、近況報告をかねてあえて自分の顔面神経麻痺について書きたいと思います。
そもそもの発症は5月のゴールデンウィーク明けくらいだった思います。
歯を磨こうとするとどうも口が上手く開かない…。
何とか磨き終わり、水を口に含み、ゆすごうとすると、今度は口から水がこぼれて落ちてしまう…。
そんなことがきっかけで、耳鼻科に診察を受けに行くと、顔面神経麻痺だという事が判明し、近くの大学病院を紹介されます。
大学病院で診察を受けると、ベッドが空き次第入院するように促されます。
ベッドにすぐ空きができて、即入院くらいの勢いです。
入院翌日からプレドニンというステロイド点滴の治療が始まります。
入院中、毎日プレドニンを点滴で入れていくのですが、その量は徐々に逓減されて行き、最初の量の確か半分くらいの量で終了となります。
結局、入院は12日間。
退院するころには、元の顔に戻るだろうと楽観的な考えでいましたが、残念ながら、顔面神経麻痺は入院前とさほど変わらず…。
(つд⊂)エーン
現在もその大学病院で週1回リハビリを継続中です。
発症から2ヶ月を経過したことになります。
一般的には2ヶ月くらいすると変化が出て来るそうなのですが、状態はというと、今も顔の左半分は動かないままです。
ただ、全く症状が改善されていないというのではなく、当初有った舌の味覚障害はなくなっています。
以前は麻痺側のおでこもシワが寄らず、動きが有りませんでしたが、まゆを上にあげ、おでこにシワを寄せようとすると、ほんのわずかですがまゆ山の上の辺りが動くようになりました。
しかし、意識してそこだけを動かそうとしても、やはり動かすことはできず、他の筋肉に引っ張られてまゆ山あたりが動くのかなぁという感は否めません。
自撮りのヤッチのおでこ
上の画像は別に片側だけ力を入れてシワを寄せているわけではなくて、自分では必死に左右両方おでこにシワを寄せようとしています。
わかりにくいかもしれませんが、まゆ毛の位置がずれて、麻痺側が下がったままです。(向かって右が麻痺側)
でも、おかしな話です。
麻痺の無い健常側はおでこにシワが寄ります。
麻痺側にはシワは寄りません。
シワを寄せようとしなくても健常側はすでにシワは寄っているのですが、力を入れるとこのシワが一層深くなり、麻痺側は力を入れない状態でもシワはなく、のっぺりしています。
もし女性だったら、このまま麻痺が治らない方がシワができなくていいんじゃないかと思うような状態ですが、やはりバランスに欠けます。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
治ってくるとシワが増えていくというのも本当に面白いものですねえ…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
顔面神経麻痺ではない人にこんな話をしてもつまらないと思いますが、顔の各部分のリハビリの方法をヤッチのリハビリをして下さっているST(言語聴覚士)さんの受け売りで解説したいと思います。
余談ですが、リハビリは理学療法(PT=physical therapy)、作業療法(OT=occupational therapy)、言語聴覚療法(ST=speech therapy)に大別されます。
そのうち顔面神経麻痺は言語聴覚士(ST=speech therapist)さんの仕事なんですねえ~。
そうそう、言い忘れましたが、リハビリというと身体に負荷をかけて、何か重いものでも持ち上げるような印象が有りますが、顔面神経麻痺のリハビリは主にマッサージが中心で、おもたいオモリを顔で持ち上げるといった荒業はしません。
前述のように麻痺側のおでこにシワが寄らないヤッチですので、おでこのマッサージは欠かせません。
麻痺側のおでこをまゆの生え際から3本の指で円を描くようにマッサージします。(図①)
あまり、グリグリと力を込めてやるのではなく、皮膚の張りなどを確かめながらソフトにやるのがコツのようです。
また、必ず鏡で自分の顔を見ながらやるのも大事な事のようです。
STさん曰く、麻痺のない健常側の表情を見て、麻痺側が元に戻った時の状態をイメージしながらやるのがとても大事なんだとか…。
次にあごのマッサージ。(図②)
あごというより顔の輪郭と言った方が良いかもしれませんね。
やはり3本の指を使って顔の輪郭に沿って、あごの下から耳たぶに向かってマッサージしていきます。
どの3本の指を使うかはお好みで…(笑)
顔面神経麻痺のマッサージですが、何だか小顔効果も有りそうなマッサージです。
そんな話を姉にしたら、いろいろなグッズを持って来てくれました。
せっかく持って来てくれたのに文句を言うのは忍びないのですが、やはり人間の指に勝るものは有りません。
(^^ゞ
結局ほとんど使っていません。
(^^ゞ
続けてこめかみのマッサージです。(図③)
さすがにこめかみに照準を合わすと3本の指でははみ出てしまうので…。
麻痺側を1本の指でこめかみを転がすようにマッサージします。
ちなみにヤッチはこの時薬指を使います。
何でだって?
特に理由は有りません。
まだまだマッサージは序盤戦です。
今度はまゆのマッサージです(図④)
麻痺側のまゆを3本の指で円を描くように眉間に向かってマッサージします。
ヤッチの場合、退院したての頃はこの辺がこわばっていたので、暇さえあればここをマッサージしていました。
今では、気がつくとこの辺をいじくるようになり、ちょっと癖がついてしまっているようにも思えます。
今度はまぶたのマッサージです。(図⑤)
今まで指の動きは円を描くようにでしたが、まぶたはグルグルとはやらずにまぶたを1本の指で撫でるように往復マッサージです。
目の下も同様にお往復マッサージです。
ヤッチの場合、自力でまぶたを閉じられないので、ここはいつも時間をかけてやっています。
なんせ、片目だけ閉じようとしても当然閉じられませんが、両目を閉じても麻痺側の目は白目をむいてしまっているようです。
顔を洗うときなども、いつも通りの顔の洗い方ができません。
両手に水をためて顔をうずめると、手のひらに眼球の感触が伝わってきます。
つまり目を水の中でも閉じていないわけです。
しかも手のひらで眼球を触っても目を閉じられないので、角膜を傷つけてしまう恐れも出てきます。
寝る時も片目が開いてしまうわけですから、片手で押さえて寝るわけにもいかず、角膜保護用のテープを貼って寝ています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『メパッチ』という商品です。
これ、実は入院中に看護師さんが貼ってくれて、実に使い勝手良かったので、自身でもネットで購入して利用しています。
色(ブルーorピンク)の帯が付いた部分には糊が付いておらず、この部分を上にして、直接まぶたに貼りつけます。(剥がす時に糊が付いていないと剥がしやすくなるため!?)
最初は入院中にシャワーを浴びる時にシャンプーが目に入ってしまうので、シャワー前に看護師さんが貼ってくれたものです。
糊がそんなにきつくないので、剥がす時に痛みがなく、また、まつげやまゆ毛が抜けません。
メパッチを貼っていれば、目が強制的に閉じられた状態を保てるので、ドライアイになって、目が痛くならなくて済みます。
いつしか、看護師さんに就寝前にも貼り換えてもらい、就寝時にもこれを貼って寝るようになってしまいました。
自宅でも使ってみたかったので、主治医に処方してくれないかと頼んだのですが、なぜか処方はしておらず、自分で購入してくれとの事…。
何だかケチくさいなと思いつつも、ようやくネットで購入できるところを探し当てました。
こやつMサイズとLサイズが有るようです。
まだメパッチのLサイズは試したことは有りませんが、片目を覆うにはMサイズで十分の大きさなのでMサイズを利用しています。
通常であれば、貼るのなんて簡単なのですが、目を閉じた状態で貼らなくてはなりません。
でも、麻痺側の目を閉じるには、片目だけを閉じることができないので、麻痺していない目の方も閉じなくてはならないのです
つまり、両目を閉じないと貼れないわけです。
そうなると、目を開けている間にある程度の見当をつけて、手探り状態で貼らなくてはならないので、結構これが大変です。
。・゚・(ノД`)・゚・。
毎日貼っては、剥がしたりの繰り返しなので、だいぶ貼るのも上手くなってきましたが、それでも時折失敗して、無駄にしてしまうことも…。
最近になってメパッチにメパッチ クリア(ブルーの帯)というのとメパッチ クリア SG(ピンクの帯)というのが有る事を知りました。
SGの方が値段がよいので、ちょっと購入をためらっていましたが、やっぱり値段だけのことは有ります。
値段の高いSGの方がごわつかないし、剥がす時に非常に楽です。
少々話が横道にそれてしまいましたが、話をマッサージに戻します。
お次は鼻の脇。(図⑥)
麻痺側の鼻の脇をこれも1本指で下から上へ眉間の辺りまでグリグリします。
ヤッチの場合、鼻骨の出っ張ったところ辺りに少し痛みが有る事が多く、痛みが取れるまで念入りにマッサージしています。
頬については3本指で行いますが、上、中、下と3つに分けて行います。(図⑦)
上はこめかみに向かって。
中は耳の穴に向かって。
下は耳たぶに向かってマッサージします。
最後は唇の上下のマッサージです。
3本の指で唇の上下を交互に、円を描きながらマッサージします。
以上がヤッチがリハビリを受けているSTさんから教えてもらった自主トレのメニューですが、マッサージ以外にも鏡を見ながら表情を作る練習をしたりします。
鏡相手に自分自身とにらめっこです。
また、一定期間経過すると、麻痺している部位の筋肉が固縮してくることが有るようです。
個人差があると思いますが、発症から2ヶ月を経過したヤッチにも頬骨の下あたりがやや硬くなってきている箇所が有ります。
痛みが出る箇所も少し出て来ています。
痛んでいる箇所をマッサージしていると、その部分の痛みは取れるのですが、近くの別の個所に痛みが出たりするときが有ります。
この辺の事をSTさんに聞いたところ、あまり心配しないでも良いとの事です。
元々痛い箇所より広い範囲に筋肉の張りが有って、たまたま痛い箇所をマッサージした結果、その張りの有る別の部分が痛み出すので、逆にこれはマッサージの効果が出ていると考えて良いのだそうです。
マッサージの強さですが、まぶたと口の周りは多少強めでも構わないそうですが、まぶたと口の周りは他の神経を傷つけてしまうこともあるので、ソフトにやった方が良いそうです。
そう言えば、今までまぶたのマッサージというより、グリグリと強めにマッサージして、眼球のマッサージをしていたかもしれません。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
いずれにせよ、一足飛びには治らない顔面神経麻痺のようですが、諦めずにリハビリと自主トレを続けたいと思います。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
顔面神経麻痺のリハビリは、回復していく過程で、たとえば、口を開けると、目が閉じてしまうなどの病的共同運動と呼ばれるいわゆる後遺症が出る場合が少なくありません。
私自身も実際に今なおこの後遺症が残ったままです。
これは神経が繋がっていく過程で、混線し、誤って繋がってしまうことによって起こるものです。
後遺症は他にも色々とあるようです。
リハビリについてですが、たとえば足を骨折した場合などは、骨折箇所周囲の弱った筋肉をできるだけ多く運動させて元の状態に戻すリハビリが行われます。
しかし顔面神経麻のリハビリは、がむしゃらに顔の表情筋を動かすのではなく、後々上記のような神経の混線が起こらないようする意味合いもかねていますから、STさんとよく相談しながら、慎重に進めていった方が良いように思われます。
リハビリを現在されている方、これからリハビリをしようとする方、焦らずがんばってくださいね。
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2012/07/15 | コメント (12) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Topアルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日は顔面神経麻痺の診察を受けてきました。
前回の診察が6月の22日でしたから、約2ヶ月ぶりの診察です。
毎週リハビリを受けていて、ST(言語聴覚士)さんからも麻痺がどの程度改善しているかは聞いていましたが、やはり治癒への道のりはまだまだ遠いようです。
(つд⊂)エーン
顔面神経の麻痺の程度を評価する方法というのがあり、毎回診察するときは主治医の先生にこれをやってもらいます。
ヤッチも詳しくはわかりませんが、主治医のやってくれる評価法は柳原法というやつみたいです。
検査の項目は10項目ほどあり、1項目につき4点の配点で10項目×4点の40点満点です。
1項目ずつきちんとできれば当然4点もらえ、部分的に動かすことができれば2点、全くできなければ0点のようです。
ヤッチの主治医は女性です。
主治医:「こっちを向いて下さい。」
普通にしている時に顔が左右非対称になっていないかを診ているようです。①
ヤッチの場合、以前に比べればひょっとこ顔は改善されていると思いますが、麻痺側のテンションが弱いため、健常側に引っ張られる結果となり、左右対称にはなっていません。
主治医:「まゆを上にあげておでこにシワを寄せてみて下さい。②」
これは最近、リハビリでもSTさんが重点的にリハをして下さっているところですが、STさんは少し動きが出てきたとおっしゃいますが、麻痺側は今もなお、シワが寄らない状態です。
主治医:「軽く両目をつむってみて下さい。③」
自分では出来ているつもりなんですが、麻痺側はうっすら白目状態のようです。
(ノ∀\*)
ちょっと気になったのですが、目は『つむる』が正解なんでしょうか、『つぶる』が正解なんでしょうか…。
主治医:「ぎゅっと力を入れて両目をつむってみて下さい。④」
ヤッチ:「上手くできません。」
心の中では目の玉をつぶす勢いなんですが、なんせ麻痺しているので力を入れることができません。
というか、どこに力を入れたら良いのかが分からないといった方が正解かもしれません。
主治医:「片目(麻痺側)だけつむることはできますか?⑤」
ヤッチ:「手で押さえればできますが…。」
ハリウッド映画の出演依頼が来たとしても女優さんを目で殺すなんていうことは到底出来そうも有りません。
(つд⊂)エーン
主治医:「鼻をピクピクさせて下さい。そう、鼻の穴を広げたり閉じたり…。⑥」
ヤッチ的には出来てるつもりですが、主治医がどう判断するかは微妙なところです。
お尻の穴なら完璧に出来るんですが…。
主治医:「頬を膨らませて下さい。アッププ!!⑦」
ヤッチも主治医に合わせて口を膨らませますが、音が漏れてしまいます。
「ブーッ!!」
主治医:「今度は『イー』と発音してみて下さい。⑧」
ヤッチ:「イー。」
主治医:「もっと口を横に広げて。」
ヤッチ:「イーッ。」
前回の診察の時に比べれば、口の形は多分正常に近い形になっていると思うのですが…。
主治医:「『ウー』と発音してみて下さい。⑨」
ヤッチ:「ウー。」
これは鏡でいつも確認しますが、きちんとタコさんの口にはなりません。
墨を吐いたら全部ヨダレ状態になってしまうと思います。
主治医:「への字口にできますか?腕組みしてうーむというような格好です。⑩」
腕組みはできますが、果たして口はへの字になっているかどうか…。
主治医:「前回の診察の時に比べれば、少しだけ改善されていますね。40点満点中16点です。引き続きリハビリをしていただいて、様子を見ていきましょう。」
それぞれの項目について、どう主治医が採点したのかはわかりませんが、前回は10点とか12点程度だったので、どこか1項目だけ改善がみられたのかもしれません。
退院して3ヶ月、まだまだ半分にも満たない点数なので、気長にリハビリを続けるしかありません。
(^^ゞ
それにしても大きな病院はいつ行っても混んでいますね~。
予約を取って行くのに待たされるのは当たり前…。
病院側の事情も分かるのですが、ついつい病院の待ち時間について愚痴りたくなってしまいます…。
(-_-;)
今日も耳鼻科の外来受付脇の掲示板に、ヤッチの主治医の診察が遅れている旨の貼り紙が…。
○○ 医師
現在
45分 遅れ
となっています。
ご迷惑をおかけしますが
ご了承願います。
なお、ご気分の悪い方は、
スタッフまで
お知らせ下さい。
たいてい、『45分待ち』と書かれて、45分で済むことって少ないですよね?
今回の診察もかれこれ2時間待ちでした。
(つд⊂)エーン
それなら最初から『3時間待ち』、『4時間待ち』、『今日は無理かも!?』、『気合いで待ってみる?』、『やめちまえッ!!』って書いてくれた方がありがたいような気がします。
ヤッチは思わずスタッフのところまで知らせに行こうと思いました。
だって、待たされて気分が悪くならない人ってそう滅多にいらっしゃらないですよね?
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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2012/08/29 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Topお探しの記事は、この キーワード (ユーザータグ) を設定していない可能性があります。
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