site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特養の職員を怒鳴り飛ばす!

2014/02/12 (水)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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ふざけんなー!!
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

皆さまから、冷ややかな目を向けられそうですが、記事のタイトルの通り、はい、私、ヤッチ、またしても特養(特別養護老人ホーム)の職員を一喝、そう、おもいっきり怒鳴り飛ばしてしまいました。

しかも、アルツ君の目の前で…。

(-_-;)

これから書かせていただく内容には、不適切な表現や不快な表現が多数あります。

あらかじめご了承していただいた上、ご覧下さい。



さて、昨日、火曜日にアルツ君のところへ面会に行った時に事件は起こりました。

ヤッチは、アルツ君の居室を訪ねる前に、同じフロアにある生活相談員さんがいらっしゃる事務所に立ち寄りました。

実は、最近アルツ君の排泄ケアについて、どうも手抜きをされている気がしてならなかったんです。

アルツ君、最近リハパン(リハビリパンツ・紙パンツ)の上にもう一枚厚手のパッド(尿とりパッド)をつけています。

ヤッチが面会に行くと、かなりの高確率でこの尿とりパッドがグッショリなんです。

実際にリハパンを履いて用を足したことがある方はお分かりだと思いますが、いくら高分子吸収ポリマーが水分を吸収するといっても、大変不快なものです。

それに尿とりパッドを重ね履きするのですから、介護者の負担は軽減されると思いますが、被介護者に取ってみれば、さらに不快であることが想像できます。

ひどい時は、履いているズボンが濡れていることも…。

で、このことを相談しようと生活相談員さんのところへ…。

ヤッチ:「こんにちは。今大丈夫ですか?」

生活相談員さん:「はい、大丈夫です。なにか?」

ヤッチ:「実は親父の排泄ケアのことなんですけど。」

生活相談員さん:「どうかいたしましたか?」

ヤッチ:「前回のケース会議(サービス担当者会議)で、排泄についても介助が必要だということで、定期的に声掛けをしてもらって、トイレに連れて行くとか、リハパンの交換をしてもらうっていうことを約束してもらっていますよね?」

関連記事:サービス担当者会議~2013年(スマホ版 ⇒ こちら

生活相談員さん:「そうですね。」

ヤッチ:「ケース会議の後しばらくは、俺が面会に来ていても、職員さんが親父の居室に入ってきて、声を掛けて下さるということもあったんだけど、どうも最近それも皆無に近い状態なんで…。」

生活相談員さん:「すいません。それは改めなくてはいけませんね。」

ヤッチ:「先日、あそこのナースステーションのカウンターの上に、多分職員さんが置き忘れたんだと思うけど、『排泄ケアチェック表』が置いてあったんだよね。」

生活相談員さん:「はい、入所している方の排泄について、きちんとやったかどうか職員がこれでチェックすることにしています。多分、職員が無造作にそこに置き忘れたのかと…。」

ヤッチ:「見ちゃいけないもんだと思ったので、マジマジ覗き込まなかったけど、『ああ、これでちゃんと管理して下さってるんだぁ。』とも思ったんだけど、どうも俺には排泄ケアがちゃんとなされていると思えないんだよね…。」

生活相談員さん:「と、おっしゃいますと?」

ヤッチ:「ケース会議の時に13時とか14時に定期的な声掛けをするということを伺ってるので、多分その時間にリハパンやパッドを一度は取り替えて下さってるとは思うんだけど、俺が来ると最近またリハパンがビッショリなんだよね…。」

生活相談員さん:「そうですか…。」

ヤッチ:「俺が面会に来るのはだいたい14時から15時が多いじゃない!?定期的な声掛けからそう長い時間経過してないわけですよね?なのに、あのパッドの重さはとても短時間にやらかしちゃった重さじゃないよ。」

生活相談員さん:「そうだったんですか…。けっこう頻繁にそういうことがありますか?」

ヤッチ:「悪いけど、最近は毎回安打に近いね。仮に『排泄ケアチェック表』できちんと管理しているといっても、職員がチェックするわけで、親父の確認印だとか、サインをもらうわけじゃないですよね?悪い言い方をすれば、職員がケアをしていなくても、ケアをしたとチェックしちゃえば、ケアされたことになっちゃわない?」

生活相談員さん:「う~ん…。」

ヤッチ:「悪いけど、また疑いのまなざしだよ。」

生活相談員さん:「わかりました。現場の人間にも確認を取り、早急に改めたいと思います。」

ヤッチ:「同じことを何度も言わせないでね。というより、俺自身が同じことを何度も言う病気になってるかもしれないけど!?」

イヤミ混じりの言葉を残し、ヤッチはアルツ君の居室に向かいます。

居室に近づくと、アルツ君居室のドアのところで、ぴょこんと首だけ出しています。

アルツ君:「おい、お前、どこに行ってきたんだ?」

ヤッチ:「『どこへ行ってきた』って…。それだけは教えられないな~。」

アルツ君:「かー!!ケチ臭いこと言ってやがるなぁ~。ばあさん(キノコさん)はどうした?」

ヤッチ:「ばあさんは川に洗濯か、洗濯機と一緒に回ってるんじゃないのか?」

アルツ君:「かっー!!洗濯!?それよりお前、手に何を持ってるんだぁ?」

ヤッチ:「これ?これはね…。ボ…???」

アルツ君「ん?ボタモチ?」

ヤッチ:「速いし、目ざといね~。」

アルツ君:「当たり前さよ~。まだ目が有るんですから。」

ヤッチ:「節穴だろ?」

アルツ君:「うるさい!!」

ヤッチ:「これを食べたら、歩く練習を兼ねて、向こうの棟まで行って、そこで『大江戸捜査網』を観ようぜ?」

そう、アルツ君と外に散歩に出かけられない時は、施設の別棟まで行って、そこで一緒にテレビを観ることにしています。

現在、テレ玉(テレビ埼玉)で、松方弘樹主演の時代劇、『大江戸捜査網』を再放送しています。

おそらく、30年以上前の作品で、ドラマの後半のチャンバラシーン直前にナレーションで『隠密同心 心得の条』という名ゼリフが流れます。

▽引用
隠密同心 心得の条

隠密同心 心得の条

我が命我が物と思わず

武門の儀、あくまで陰にて

己の器量伏し

ご下命いかにても果すべし

なお

死して屍(しかばね)拾う者なし

死して屍(しかばね)拾う者なし
△引用

アルツ君:「行こう!!行こう!!」

外は先日降った雪が残っていて、公園に散歩というわけには行かないようです。

アルツ君にボタモチのパッケージのフタを開け、渡します。(フタを渡したんじゃないですからね。)

アルツ君:「かー!!いいねえ~。」

さっそくほおばります。

ヤッチ:「美味いか?」

アルツ君:「いわずもがな~。」

ヤッチ:「死んでもいいくらいか?」

アルツ君:「いわずもがな~。」

ヤッチ:「死して屍拾う者なしだぞ?」

アルツ君:「うるさい!!」

アルツ君が食べ終わったところで、ヤッチはアルツ君のリハパンの確認作業に入ります。

ヤッチ:「じゃあ、食べ終わったところで、着替えをして、大江戸捜査網を観に行こうぜ。」

アルツ君:「なんで、着替えるんだ?これでいいじゃんかよ。」

ヤッチ:「パンツもきれいなのを履いて行かないと、松方さんに失礼だろ?」

アルツ君:「そうかぁ…?」

ヤッチはアルツ君の後ろからリハパンを覗き込みます。

ん????

パッドが前の方にズレてしまっています。

お尻に当っていない状態…。

前から見ると、完全にパッドがリハパンの外にはみ出してしまっています。

アルツ君が力ずくで引き出したような形跡ではありません。

ヤッチ:「旦那さん、悪いけどパッドを交換するよ。ズボンとパンツを下ろすよ。」

パッドだけ交換すれば良さそうな気配なので、アルツ君につかまり立ちしてもらって、ズボンとリハパンをひざ上付近までずり降ろします。

クローゼットから、パッドの予備を取り出します。

????

在庫が一枚…。

これを使ってしまうとゼロ…。

(-_-;)

念のために居室のトイレの様子も確認します。

トイレの床はアルツ君のおしっこで洪水状態…。

まあ、アルツ君とテレビを観ている間に、職員が気づいてトイレの掃除もするでしょうし、パッドも補充するでしょう…。

古いパッドをアルツ君のリハパンから取り除きます。

う~ん…。

相変わらずグッショリですねえ…。

(-_-;)

重さからして、三回は失禁しているかな…。

(-_-;)

新しいパッドに交換です。

アルツ君ですが、相変わらず裸足のままのスギちゃん状態…。

アルツ君に洗濯したての靴下を履かせ、室内履きのカカトを入れて準備完了です。

↑この辺、あとで重要なポイントになるのでよく覚えておいてください。(遅延再生)

(^^ゞ

ヤッチ:「スーパーカー(歩行車)は使わないで歩くんだよ?」

アルツ君:「わかってる。」

居室を出て、廊下をアルツ君と歩きはじめます。

途中、廊下で女性職員さんに声を掛けられます。

女性職員さん:「あら?○○さん(アルツ君のこと)、浮かない顔をしているわね?」

アルツ君:「そんなこともないよ。普通だよ。普通…。」

この女性職員さんはアルツ君の居るフロアでのいわばチーフリーダー的な存在。

気さくに声を掛けて下さるので、アルツ君にも好印象のようです。

ヤッチは女性職員さんに向かって話しかけます。

ヤッチ:「ちょっと、あっちの棟までテレビを観に行ってきます。」

女性職員さん:「わかりました。お気をつけて。」

再びアルツ君と歩きはじめます。

少しすると、段々アルツ君の歩行が小刻みに…。

???

ヤッチ:「調子でも悪いのか?」

アルツ君:「いや…、別に…。」

アルツ君がボタモチを食べていた時の表情とは程遠く、返事にも覇気がありません。

ヤッチはさっき女性職員さんから、声を掛けられた時のことを思い出しました。

『○○さん、浮かない顔をしているわね?』…。

ヤッチはひらめきます。

ヤッチ:「旦那さん、トイレか?」

アルツ君がそっとうなずきます。

ヤッチ:「大、小?どっち?」

アルツ君:「大…。」

居室まで戻らないと近くにトイレは見当たりません。

ヤッチ:「部屋に戻ろう。我慢できるか?」

アルツ君:「わからん…。」

ひょっとして…????

ヤッチは、アルツ君の背後に回りこみ、リハパンの中を覗き込みます。

ヤッチ:「そういうことかぁ…。」

ヤッチは独り言を言います。

アルツ君:「まだ、出てないだろ?」

ヤッチ:「出てないというより、出切ってる…。部屋にゆっくり戻ろう。急がなくていいよ。」

遅かりし由良之介状態なので、急いでも無駄です。

(-_-;)

歩行速度は行きの半分くらい…。

ヤッチにもアルツ君が不快な状態で歩いているのが伝わってきます。

何だか早く気づいてあげられなくて申し訳ない気持ちです。

m(__)m

ようやく居室近くまで戻ってきたので、職員に声を掛けます。

といっても、フロアに職員の姿は見当たりません。

ヤッチ:「誰かいらっしゃいますか~!!」

ヤッチはフロアで少し大きな声を上げます。

どなたかの居室から若い男性職員が出てきます。

ヤッチ:「申し訳ないんだけど、トイレ介助お願いできる?」

ヤッチは自分のお尻を二度ほど叩いて、アルツ君が大の失禁していることをジェスチャーで示します。

男性職員:「わかりました。すぐお伺いします。お部屋でお待ちください。」

ヤッチはアルツ君の大の失禁の時は、ノロウイルスのことも考えて、自分では介助しません。

必ず、職員にやってもらうようにしています。

あたりまえの話なんですけどね…。

(-_-;)

アルツ君が座ってしまうと気持ちが悪いと言うので、居室でアルツ君に立ったまま職員が来るのを待ってもらいます。

しばらくして、声を掛けた男性職員が居室に入ってきます。

彼はアルツ君の腕を支え、トイレへ誘導します。

居室にあるトイレにはドアや扉は無く、シャワーカーテン一枚で仕切られています。

ヤッチは二人の背後から見守りです。

男性職員がそのシャワーカーテンを開け、トイレの電気をつけた瞬間、トイレの床に光るものが見えました。

はい…。

まだ掃除が済んでいなかったんですねえ~。

(-_-;)

光る物体はいつしたのかはわかりませんが、アルツ君のおしっこです。

(-_-;)

ヤッチは背後から男性職員に声を掛けます。

ヤッチ:「床が濡れているから、すべらないようにね。」

男性職員:「わかりました。」

床が濡れたままということは、当然クローゼットの中のパッドのストックもゼロのはず…。

(-_-;)

男性職員がアルツ君に声を掛けます。

男性職員:「○○さん、トイレに腰かけられますか?」

アルツ君:「このまま座っていいの?」

男性職員:「はい、ズボンを履いたまま、とりあえず座りましょう。」

アルツ君がトイレの便器に腰かけます。

男性職員:「上のズボンを脱いでしまいましょう。」

そう言って、男性職員はまずアルツ君の室内履きを脱がし、そのままアルツ君の足をトイレの床に置きます。

後ろからトイレの様子を見ていたヤッチは、とっさに大声を上げます。

ヤッチ:「お前!今、俺が『床が濡れている』って言ったばかりだろうがっー!」

男性職員:「え?なんでしょう?」

ヤッチ:「『なんでしょう?』じゃないよっー!それじゃあ、靴下が濡れるだろうがっー!何を考えてるんだよっー!」

男性職員:「す、すいません!」

ヤッチ:「『すいません』じゃないよっー!濡れてなくたって、いきなり直に足を置かないだろうがっー!常識の問題だろがっー!」

男性職員:「す、すいません!!すぐに床を拭かせていただきます。」

ヤッチは、はたと自分が怒鳴っているのがアルツ君の目の前である事に気づきます。

アルツ君、自分が怒られているのかと思い、ションボリしています。

(´・ω・`)

旦那さん、ごめん…。

m(__)m

男性職員もおそらく20代前半と思われるので、怒鳴られたことなんて無いのかもしれません。

完全に舞い上がってしまっています。

ヤッチは業務に支障をきたすので、しゃべるのをやめました。

というより、アルツ君の落ち込んだ表情を見てショックを受けたというのが正解かもしれません。

m(__)m

ヤッチは男性職員にクローゼットの中にパッドが無いことだけを伝え、アルツ君のお世話が済むまでしばし沈黙です。

男性職員のアルツ君のトイレ介助が済んだようです。

男性職員はアルツ君をベッドに腰かけさせます。

アルツ君は『寝る…。』とだけ言い残し、横になりそのまま寝てしまいました。

(-_-;)

完全にヤッチが引き金を引いちまったようです…。

_| ̄|○




この日のうちに、生活相談員さん、チーフリーダーの女性職員さん、ヤッチの三者で話し合いをしました。

この若い男性職員のとった行動についても話しましたが、排泄ケア全般が主な内容です。

特養側は謝るばかり…。

内容は御察しがつくと思うので省略します。

(-_-;)

最後にヤッチはこの二人に申し上げました。

ヤッチ:「ここに旦那さんを入所させてしまったのは、俺の『虐待』が原因です。すべての責任は俺に有ります。でもね、施設に居るほうが自宅に居るより幸福だという役所の判断で、ここに入所したんです。この施設に旦那さんを預けて良かったと思えるような施設になって下さいよ。そして、それ以上に、旦那さんがここへ来て良かったと思える施設になって下さいよ…。」

関連記事:高齢者虐待防止法(スマホ版 ⇒ こちら


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2014/02/12 | コメント (14) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

キノコさん宅をガサ入れ

2014/02/22 (土)  カテゴリー: アルツ君
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ikari
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

金曜日(2月21日)、アルツ君のところへ面会に行ってきました。

アルツ君、ご機嫌斜めのご様子…。

居室の扉は開け放たれたまま…。

ヤッチが居室を覗きこむと、アルツ君の方が先にヤッチの存在に気づきます。

ベッドに腰かけた状態で、ヤッチに向かって大声を張り上げます。

アルツ君:「お前、何でここへ来たっーーー!帰れっ!」

ヤッチ:「おいおい、来るなりずいぶんご挨拶だなぁ。どうかしたの?」

アルツ君:「うるさいっーーー!帰れっ!」

ヤッチ:「帰ってもいいけど、どうしてそんなに怒っているのか理由を聞かせてよ?何か気にいらないことでもあった?」

アルツ君:「お前ね、気にいらないもクソもあるかよ!ここ(特養)のカネは誰が払ってると思ってんだ?俺は何にも聞いていないんだぞっーーー!」

もちろん、アルツ君が特養に入所している費用はアルツ君の年金で賄われ、そのお金のついては、成年後見人である司法書士のI先生が管理しています。

アルツ君にも、理解しているかどうかは不明ですが、一応これまでの経緯については説明済みです。

どうしても最近の記憶がだるま落としのようにスポンと抜けて落ちて、遠い過去の記憶と現在が直結してしまい、時折、この遠い過去の記憶だけを頼りに話しをする傾向が顕在化しています。

最近のエピソードを記憶していないのですから、アルツ君にとっては、みな『聞いていない』ということになってしまいます。

『思い込み』と単純に決めつけてしまうのはちょいと酷な状況でもあります。

ヤッチ:「旦那さん、ここのお金はちゃんと払っているから心配いらないよ。お金の管理もI先生がきちんと管理してるから…。」

アルツ君:「I先生?そんな先生、俺のところに一度だって顔を見せたことがないじゃないかっ!」

ヤッチ:「そうかぁ…。顔を見せてないかぁ…。そいつはまずいなぁ…。俺から脅しの電話でも入れておくかぁ…???」

実際には、I先生も月に1、2回アルツ君の面会に来て下さってるんですけどね…。

(-_-;)

アルツ君:「そんなことをしたって、来るもんかよ!だいたい、ばあさん(キノコさん)だって、イッペンも俺のところになんて来てやしないぞ。親父がここに居るんだから、女房がここに来るのは当たり前だろうがっ!」

ヤッチ:「月曜日にここに来たって、ばあさんから聞いてたけど…???」

アルツ君:「月曜日だか何だか知らないけど、俺は顔を見てないって言うんだよっ!」

ヤッチ:「ばあさんの奴、ウソをつきやがったかぁ…。そいつはばあさんに説教してやる必要がありそうだなあ…。」

本当の大ウソつきはヤッチですがね…。

(-_-;)

アルツ君:「説教したって、無駄だね!ばあさんの顔なんて忘れたね。」

ヤッチ:「ばあさんの奴は執念深いから、旦那さんの顔を死ぬまでおぼえてるんじゃないのか?」

アルツ君:「ふん!俺なんて居ない方がいいね…。」

ヤッチ:「あれあれ、重症だね…。相当辛そうだね…。どうしてそう思うんだろう?」

アルツ君:「わからん!」

ヤッチ:「ばあさんにも話に乗ってもらうかあ???」

アルツ君:「そんなこと、俺が知るかって言うんだよ!どこで遊んで歩いてるかわかるもんかっ!」

ヤッチ:「よし!わかったっ!それじゃあ、これからばあさんのところへガサ入れ(家宅捜索)に行こう!」

今でも、なんでこの言葉を発したのか、よくわかりません…。

とっさの一言っていうやつです。

たぶん、アルツ君のストレスを解消するには最善の方法だと思ったんでしょう…。

アルツ君:「どうせ、行ったって居やしませんね!」

キノコさんのアパートにヘルパーさんが1時間ほど来て、その後は在宅だという情報をヤッチは入手しています。

ヤッチ:「居るか居ないかニギるか?もし、キノコさんが家に居たら、俺が旦那さんの代わりで、ここの女性職員さんにしばらくの間、お風呂で体を洗ってもらうっていうのはどう?」

アルツ君:「どうせ俺の勝ちに決まってら!」

ヤッチ:「よーし!その言葉、忘れずにちゃんとおぼえておけよ!じゃあ、今から外出の許可を取ってくるから!」

忘れずにおぼえておけと言ったところで無理なのはわかっていますが…。

(-_-;)

ヤッチは生活相談員さんの事務所を訪ねます。

ヤッチ:「お忙しいところすいません…。」

生活相談員さん:「こんにちは、どうかなさいましたか?」

ヤッチ:「実は親父のことなんですけど、今から母の家に連れて行こうかと思いまして???」

生活相談員さん:「また、なんで?」

ヤッチ:「どうも最近、雪の影響もあって外に連れ出す機会が少ないので相当ストレスが貯まっているみたいなんですよね…。親父が二言目には『ばあさんどうした?』の話になるので、いっそ母のアパートまで連れ行くのはどうかと思いまして…???」

生活相談員さん:「なるほど…。」

ヤッチ:「ただ、母のアパートに連れていくのはいいとして、ここへまた帰ってきて、興奮してしまうと悪循環になってしまうので、まずお伺いを立ててからにしようかなと?」

生活相談員さん:「そうですね…。ただ、こちらもお父様を散歩にお連れすることができれば良いのですが、なかなかできないでいるので、確かにお父様が不機嫌でずっといられるのも忍びないです…。」

ヤッチ:「母のアパートに連れて行っても、ここに戻ってきたら、記憶がおそらく飛んじゃうと思うんですよね…。連れて行ったことが、逆効果になって、戻って来て余計にわめき散らしたんじゃあ、こちらにもご迷惑がかかるんじゃないかと思ってね…。」

生活相談員さん:「お車かなにかでお母様のところへ?」

ヤッチ:「いえいえ、ちょっと寒くて無謀ですが、こちらの車椅子をお借りして徒歩で…。」

生活相談員さん:「実は私もお父様のことで、ちょっとその辺のところが気になっていたところです。失礼ですが、吉と出るか凶と出るかはわからないこととしても、私が承諾したということでお母様のところにお連れしてみては?」

ヤッチ:「ホントに?」

反対されるような気がしていたので、逆に拍子抜け…。

(-_-;)

生活相談員さん:「多分、寒い中風を切って、時間を掛けてお母様のお宅に行かれるのですから、お父様がお母様のお宅に行かれたことはお忘れになっても、なんだろ、冷たい風を切ったという心地よい感覚だけはお父様の心に残るのではないでしょうか。」

ヤッチ:「そう、おっしゃっていただけるとうれしいです!それじゃあ、さっそく準備して出かけてきますわ。夕飯までには戻るようにしますから。」

生活相談員さん:「了解です。」

この後、生活相談員さんもアルツ君のお出かけ準備を手伝って下さいました。

アルツ君のためにと持参したボタモチもありましたが、キノコさんのアパートで食べてもらうこととして…。

準備完了です。

(^_^)/~

ヤッチ:「それじゃあ、ガサ入れに出発しよう!」

この時にはだいぶアルツ君の興奮は治まっていました。

時刻にすると、もう午後3時を回っていましたから、キノコさんのアパートの部屋で長居はできません。

アルツ君を車椅子に乗せ施設のエントランスを出ます。

エントランスを出たあたりで、アルツ君のさっきまでの機嫌の悪さは何だったんだろうというくらい上機嫌になっています。

ヤッチ:「いつもの公園に行くのとは違って、これから30分くらいかかるからな?」

アルツ君:「そんなに遠いのか?」

ヤッチ:「ばあさんはいつも押し車(シルバカー)を押して、エッチラオッチラ施設まで一人で歩いてくるんだぞ?」

アルツ君:「かー!!そんなに長いこと歩くのか?」

ヤッチ:「そうだよん~。だから毎日、旦那さんに顔を見せに来るっていうのも無理な話だよ。」

アルツ君:「そうだなぁ…。」

ヤッチ:「暖かくなったら、旦那さんが今度はばあさんの家まで歩いて行ったらいいよ。それまでに少し足を鍛えてな?」

アルツ君:「俺はいつだって歩けるさ。」

ヤッチ:「じゃあ、何で今車椅子に乗ってんだ?」

アルツ君:「お前に遠慮してるんだよ。」

ヤッチ:「それは遠慮と言わないと思うが…。」

アルツ君:「まあまあ、そのうち歩くさ。」

ヤッチ:「ばあさんの家までの道のりをよく覚えておけよ。まだ、一回も曲がってないよな?」

アルツ君:「そうだなぁ…。今のところ真っ直ぐだな…。」

ヤッチ:「少し意地悪をして、俺が車椅子をクルクル回してやろうか?」

アルツ君:「まだ、しっかりしてるんだから、そんなことでわからなくなったりしませんよ!」

ヤッチ:「ところで昨日のオリンピックで、スケートを観たか?」

アルツ君:「知らん。」

ヤッチ:「そうか観てなかったか…。浅田真央ちゃんがトリプルアクセルを決めたんだけどなぁ…。」

アルツ君:「なんだ、そのトリプルなんとかって?」

ヤッチ:「フィギアスケートのジャンプだよ。三回転回るんだよ。」

アルツ君:「かー。目が回りそうだな。」

ヤッチ:「実際には三回転じゃなくて三回転半なんだって!?しかもトリプルアクセルっていうのは後ろ向きじゃなくて、前向きで踏み切るからすごく難しいんだってよ。」

アルツ君:「へー。」

ヤッチ:「この車椅子でトリプルアクセル決めてみるか?着地したら、後ろ向きになってるから、バック走行になるぞ?」

アルツ君:「いやだっ!」

ヤッチ:「そう固いこと言わないで、何ならトリプトゥループにトリプルルッツ、トリプルサルコウにステップシークエンスの連続技なんていうのはどう?」

アルツ君:「お前、横文字とチャンバラしてないで、ちゃんと運転してくれよな?」

ヤッチ:「大丈夫だよ。ここ少しゆるい坂道になってるから、手ぐらい放したって…。」

アルツ君:「ばかっ!」

いつものごとくくだらない会話をしていると、キノコさんのアパートに近づいて来ます。

ヤッチ:「イチョウの木をおぼえているか?」

アルツ君:「ああ、お乳イチョウのことだろ?」

『お乳イチョウ』というのは、イチョウの木が老木なると、枝から気根(きこん~空中で生やす根)を出し、それがちょうどお乳が垂れ下がっているように見えることからこの名が付いたようです。

ポトスなども土の無いところで、茎の付け根から気根を出しますよね。

ヤッチ:「おっ、さすがだね~。そのイチョウの木のすぐにそばにキノコさんの部屋があるんだよ。」

アルツ君:「そうだったけか?」

ヤッチ:「キノコさんの部屋の前が駐車場で、そこにイチョウの木が植わってるんだよ。」

アルツ君:「は~はん、ばあさん、毎日眺めてやがるのか?」

冬なので今は落葉していますが、イチョウの木が見えてきました。

↓過去の画像ですが、まだ葉の有る時のイチョウの木の画像です。

ヤッチ:「キノコさんの部屋に行く前にイチョウの木を眺めて行くか?」

アルツ君:「別に構いませんよん。」

ヤッチは駐車場の中に入ります。

ヤッチ:「ここが俺の部屋だよ。夏にベランダでミニトマトを作ってたのおぼえてるか?」

アルツ君:「あー、あの金にならないような小こいトマトだろ?」

ヤッチ:「失礼な奴だな…。まあ、おぼえているから勘弁してやろう…。」

面白いもので、アルツ君の記憶、変なところはインプットされています…。

(-_-;)

ヤッチはイチョウの木の下までアルツ君の車椅子を押します。

アルツ君:「ずいぶんと垂れ下がってやがるな~。相当古い木だぞ?」

ヤッチ:「樹齢にして何年くらいなんだろ?」

アルツ君:「わからないけど、これだけお乳が垂れ下がっているから古いのは確かだ。」

ヤッチ:「よし、ばあさんの部屋に行くか?」

アルツ君:「居るのかなぁ…。」

ヤッチ:「旦那さんが来るのをきっと待ってるよ。」

(事前に電話連絡済みです…。)

通路を通ってキノコさんの部屋に向かいます。

アルツ君:「はは~。ここは何となく覚えがあるな~。」

ヤッチ:「旦那さん、いつだったか大晦日にここでグルグル巻きにされて救急車で運ばれたじゃんかよ?」

アルツ君:「そうだよ~。あれは10年前くらいだったよな~。」

おぼえているから、まあいいか…。

関連記事:救急搬送される職人(スマホは⇒こちら

ヤッチはキノコさんの部屋のドアをノックします。

すぐさま部屋のドアが開きます。

キノコさん:「どうぞ、いらっしゃいませ。」

アルツ君:「お、お前。居たんだ…。」

キノコさん:「なんで?居たら悪かった?」

アルツ君:「いや、そういうわけじゃないけど、遊びにでも行ってるのかと思って…。」

キノコさん:「そんなに遊びまわってや、しないわよ。」

アルツ君を車椅子から降ろし、キノコさんの部屋に導き入れます。

アルツ君はキノコさんの用意した椅子に腰を下ろします。

ヤッチはキノコさんに話し掛けます。

ヤッチ:「むこう(施設)で、旦那さんに食べてもらおうと思って、(ボタモチを)買ったんだけどさ。ここで食べて。」

そう言って、ヤッチはボタモチのパッケージをキノコさんに手渡します。

キノコさん:「それじゃあ、お茶を入れなくちゃねえ…。」

アルツ君がヤッチとキノコさんのやり取りをじっと見ています。

アルツ君がキノコさんに話し掛けます。

アルツ君:「おお、お、おい…、そ、それはお前が食うのか?」

キノコさん:「食べたりしませんよ。今、お茶を入れてあげるから、全部お食べなさい!」
アルツ君がうれしそうな表情を浮かべます。

(o^―^o)ニコ

アルツ君:「お前、それにしても狭っこい部屋に居るな…。ここがお前の家か?」

キノコさん:「そうよ、全部身のまわりのことは自分でしないといけないんだから。ここでご飯も食べるし、ここで寝るのよ。」

アルツ君:「こんな狭いところで?」

キノコさん:「そうよ。あんたのところ(特養)と比べたら狭いでしょ?」

二人のご歓談なのでヤッチは席を外し、自分の部屋で一服です。

30分ちょいでしょうか…。

ヤッチは再びキノコさんの部屋を訪ねます。

あまり、長居をしてしまうと、寒くなるし、暗くなってしまいます。

アルツ君とキノコさんがにこやかに会話を楽しんでいるようです。

アルツ君をキノコさんのところに連れて来て正解だったかな?

ヤッチ:「旦那さん、暗くならないうちに戻ろう?」

アルツ君:「もう帰るのか?」

ヤッチ:「悪いけど、夕飯時には帰るってむこうには言ってあるからさぁ…。」

アルツ君:「もう、そんな時間かぁ…。」

キノコさん:「泊めてあげたいけど、ここじゃ二人で寝られないでしょ?」

アルツ君:「そうだよな…。ちょいと狭すぎるなぁ…。」

キノコさん:「自分で歩けるなら、ちょこちょこ来なさい。いつでも戸を開けて待ってるから。」

アルツ君:「開けっ放しだと寒いぞ?」

キノコさん:「まあ。そういう減らず口はすぐに出るのね?」

アルツ君:「普通だよ。普通…。」

ヤッチはアルツ君のリハパンのチェックに入ります。

アルツ君、さぞかしやらかしてると思いきや、リハパンの中の尿とりパッドは無傷…。

施設を出る時にも確認しましたが、無傷…。

そして、この後、施設に戻ってすぐに確認したときも無傷…。

尿意って、こんなに感情に左右されるものなんでしょうか…。

準備を整え、施設へ戻ります。

途中、見送ろうとするキノコさんをアルツ君が制します。

アルツ君:「転びでもしたら大変だから、そこでいい。」

うん…、何とも大人の発言。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチは車椅子を押し始めます。

陽が傾きかけています。

車椅子を押しながらヤッチはアルツ君に質問をします。

少しでも記憶を定着させようという試みです。

ヤッチ:「今日はどこに行ってきた?」

アルツ君:「ばあさんの家。」

ヤッチ:「お、素晴らしい!で、楽しかった?」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「楽しかったかって聞いてるんだけど?」

アルツ君:「ああ、楽しかったよ…。」

ヤッチ:「どこへ行ってきた?」

アルツ君:「同じこと、何度も言わせるな。ばあさんの家!」

ヤッチ:「ばあさんの家で何か食べたよな?何だっけ?」

アルツ君:「食ったかぁ…???」

ヤッチ:「たぶん、食べたと思うよ。」

アルツ君:「そう言われれば、なんか食ったような気もするなぁ…。」

ヤッチ:「旦那さんの大好物だよ?」

アルツ君:「スズメか?」

ヤッチ:「また、そっちかよ!」

アルツ君:「なに、食ったかなぁ…。」

ヤッチ:「じゃあ、ヒントあげるな。ボ…?」

アルツ君:「ボ?」

ヤッチ:「そう、ボ○○○…。」

アルツ君:「ん…。ボーフラか?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/02/22 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ごはんを食べさせてもらえない職人

2014/03/08 (土)  カテゴリー: 下の話
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日、アルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君は、いつも自分の居室にいるか、『定位置』に腰かけているか、どちらかです。

しかし、ヤッチが三階に上ると、珍しくアルツ君、別棟の大きなデイルームに居ました。

デイルームにあるテーブルの前に座り、女性の入所者さんとおしゃべりをしているようです。

女性の入所者さんに向かって何か話しているようです。

アルツ君の表情は険しいわけではなく、どちらかというと、ニコニコ顔です。

アルツ君:「最近、ずっとメシを食わしてもらってないんだよ…。」

女性入所者さん:「あら?そうなの?ここ(施設)の人に言って、何か食べさせてもらったら?」

アルツ君:「そうなんだけどさぁ…。俺が言ったところで、『さっき食べましたよ。』って言われるだけだからさぁ…。」

女性入所者さん:「そんなことないでしょ。言ってみたら?」

そこへヤッチが二人に近づいて行きます。

アルツ君がヤッチに気づきます。

アルツ君:「あ?お前どっから来たんだ?」

ヤッチ:「超高級三ツ星レストランからだよ。」

アルツ君:「かっー!高級レストランだってよ。こっちは10年くらいメシを食わしてもらってないっていうのによぉ~。」

女性入所者さんがヤッチに向かって話しかけてきます。

女性入所者さんは、当然ヤッチとアルツ君との関係を理解していません。

女性入所者さん:「この人、ずっとご飯を食べさせてもらってないんだって。なにか食べさせてあげたら?」

ヤッチ:「ありがとうございます。そう思って、ボタモチを持って来たけど、どうする?」

アルツ君:「どうするも、こうするもあるかよ。食うに決まってんだろ。」

まさか、施設のほうで、アルツ君だけ食事を支給しないということはないはず…。

(-_-;)

たぶん、食べたことを忘れてしまうんでしょうね。

(-_-;)

ただ、アルツ君に『食べたはずだ。』と言っても逆ギレされるだけです。

本人の記憶にないのだから、仕方のないことです。

(-_-;)

しかも食べた事は覚えていないのに、食べていないことは覚えているのも面白いところです。

ヤッチ:「じゃあさ、腹の足しになるかどうかわからないけど、部屋でボタモチを食べようぜ。」

ヤッチはアルツ君を立たせ、女性入所者さんに軽く会釈し、席をあとにします。

居室に戻る廊下で、ヤッチはアルツ君に質問します。

ヤッチ:「どいつが、旦那さんにメシを食わしてくれないんだ?」

アルツ君:「ドイツもエゲレスもあるかよ。みんなだよ。」

ヤッチ:「そうか…。そしたら全員タコ糸でふん縛る(ふんじばる)か?」

アルツ君:「そんなことしたって、食わしてくれるもんかよ。」

ヤッチ:「ふん縛った後はどうする?チャーシューにする?それとも炭火であぶる?」

アルツ君:「なにもそんなことまでしなくてもいいよ。」

ヤッチ:「そうかぁ…?それじゃあ、旦那さんの腹の虫が腹を空かせたままだろ?俺があとで旦那さんにちゃんとメシを出すようこっぴどく怒っておくよ。」

居室に戻り、ボタモチのパーッケージを拡げます。

アルツ君:「かっー!ボタモチなんて食うの何年ぶりだろ?10年は食ってないな…。」

ヤッチ:「俺はそのセリフ聞き飽きてるけどな?」

アルツ君すぐさまボタモチをパクつきます。

アルツ君:「やっぱりボタモチはいいね~。」

ヤッチ:「そうとう腹が減ってるみたいだな?」

アルツ君:「当たり前さよ~。もう10年もメシを食わしてもらってないぞ?」

ヤッチ:「水も?」

アルツ君:「ああ、水もお茶も。」

ヤッチ:「よく生きてるなぁ…???」

アルツ君:「そうなんだよ。それが不思議なんだよ…。」

アルツ君ですが、急に食べる手を止めてしまいました。

???

ヤッチ:「どうした?最初にパクつき出した時の勢いがないね?」

アルツ君:「何だかずっと食わしてもらってないのに、胃袋に入って行かないなぁ…。」

ヤッチ:「あんまり長いこと食わなかったから胃袋が拒絶反応を起こしてるのかもよ?」

アルツ君:「お前に少しやろか?」

ヤッチ:「めずらしいね。でもあと少しだから食っちゃえば?いつまた食わしてもらえるんだか、わからないんだから。」

アルツ君:「そうだよな~。食いだめしておかないとだよな~。」

結局、少し時間はかかったものの、ボタモチを一個完食。

(o^―^o)ニコ

ヤッチ:「そう言えば、カラオケの本、読んでるか?」

実は先月の2月27日はアルツ君の誕生日。

御年86歳。

アルツ君と近くのTSUTAYAまで行き、そこでヤッチがプレゼントしたものです。

当初は文字の少ない野鳥や樹木、花などの写真集があれば、それをプレゼントしようと思ったのですが、どうしても本人がカラオケの本がいいと言うので、それを購入…。

アルツ君:「ああ、あれかぁ!?読んでますよん!でもマイクが無いんだよなぁ…。」

ヤッチ:「どこでお披露目するんだよ?それにそれは本だから、音が出るわけじゃないんだぞ?」

アルツ君:「わかってますよ。でも、マイクが有ったら感じが出るぞ?」

ヤッチ:「引き出しの中に『なわとび』が入ってたべ?」

以前、アルツ君の歩行訓練に使おうとヤッチが100円ショップで購入した『なわとび』です。

関連記事:

アルツ君:「かっー!」

ヤッチ:「『かっー!』のあとは、『うれしい』か?」

アルツ君:「そういうことにしておく…。」

あれだけ難読漢字を読めたアルツ君ですが、今はもう、ひらがなも、読めないかもしれません。

時計の針はおろか、時計の数字を読めなくなってきています。

そのくせ、電柱などに貼られている広告の難しい漢字をときどき読めたりしますから、ちょっと脳の構造を確かめたくなります。

ヤッチ:「もうすぐ、『大江戸捜査網』が始まるけどどうする?」

アルツ君:「大江戸捜査網?なんだっけか?」

ヤッチ:「時代劇。テレビで再放送やってるよ。」

アルツ君:「ああ、チャンバラか?観る!観る!」

ヤッチ:「じゃあ、向こうの棟まで行って観ようぜ?」

アルツ君:「別に構いませんよん!」

ヤッチ:「その前に確認な?今、何食った?」

アルツ君:「なんか食ったか?」

ヤッチ:「ボ・タ・モ・チ。」

アルツ君:「ああ、食った食った!」

ヤッチ:「旦那さんが覚えていなくても、俺が覚えておくからな?」

アルツ君といつものように別棟まで歩行車を使って行き、設けてあるテレビで『大江戸捜査網』の視聴です。

アルツ君:「かー、やってやがる。ずいぶん古い映画だな?」

ヤッチ:「30年くらいは経ってるかもな?」

もうこの会話…。

86回はしています…。

(-_-;)

小一時間視聴してもらったところで、部屋に戻ります。

ヤッチ:「面白かったか?」

アルツ君:「まあね…。」

ヤッチ:「主演の俳優さん誰だかわかったか?松方弘樹だぞ?」

アルツ君:「そうかぁ…。松方弘樹かぁ…。」

アルツ君、なんか浮かない表情…。

はい…。

もうお分かりですね?

ヤッチ:「出ちまったか?」

アルツ君:「わからん…。」

ヤッチはアルツ君の背後に回りこみ、リハパンの中を覗き込みます。

アルツ君がヤッチに力の無い声で問いかけてきます。

アルツ君:「どう?出てるか?」

ヤッチはうなずきます。

(-_-;)

アルツ君:「おかしいなぁ…。メシは食ってないはずなんだがなぁ…。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/03/08 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

犬を飼う職人の妻

2014/10/16 (木)  カテゴリー: アルツ君
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Chihuahua

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

お久しぶりでごぜ~ます。

あまり更新をさぼっていると、捜索願が出されそうな気配なので…。

時折いただくコメントに返事を書いていたので、生存の確認はできたと思いますが、そろそろ重い腰を持ち上げ、記事を書きたいと思います。

と申しましても、ご覧の皆さんのお役に立てるような話題が見つからないままの見切り発車です。

さて、アルツ君ですが、最近はやや感情に起伏はあるものの、まあ穏やかに特養で過ごしていると言えるのではないでしょうか。

『感情に起伏』というのは、アルツ君が今まで穏やかだったと思うと、急に機嫌が悪くなり、豹変したように、人を大声で怒鳴り飛ばしたりすることです。

機嫌が悪くなると言っても、一日中ずーっと機嫌が悪いというわけではなく、せいぜい1時間もすれば、機嫌が悪かったことをまったく覚えていないまでに、コロッと穏やかな状態に戻ります。

朝、幼稚園のバスを待つ子供が、仲良しの真奈美ちゃんと会話し、大はしゃぎしていたのに、いざ幼稚園のバスがお迎えに来ると、急に泣き出し、機嫌を損ね、バスに乗りたがらなくなるあんな光景を想像していただければ良いかと思います。

先日の連休の日曜日に特養で『秋まつり』があり、キノコさん、姉、ヤッチの三人が面会に訪れました。

個別にアルツ君のところにはちょこちょこ面会に行ってはいますが、アルツ君を含め、家族四人がそろうことは、施設で何か行事でもない限り、滅多に有りません。

出かけたのはお昼頃で、施設で用意してくれたテーブルを囲み、みんなで昼食を摂りました。

アルツ君は施設で出された普段通りの昼食を食べ、キノコさんがそのとなりに腰かけ、階下で出店していた露店で購入した焼きそばを食べます。

キノコさんの顔を見たアルツ君は、うれしいのかしゃべりっ放しです。

アルツ君:「お前、そんなミミズみたいなものを食ってるのか?俺のやろか?」

キノコさん:「いいわよ、いいわよ。あんたは自分で自分の物を食べなさい。」

アルツ君:「そうかぁ~。じゃあ、これはどうだ?食うか?」

キノコさん:「それは、あんたに出されたもんでしょ。あんたが食べなさいよ。」

アルツ君ですが、好きな子にチョッカイを出す小学生の目です。

キノコさんは至ってクール…。

アルツ君のマシンガントークが鳴りやまぬまま、食事を終え、しばし居室で休憩です。

居室でもアルツ君は休むことなくしゃべり通しです。

施設の職員さんから、階下で地元の中学生によるウインドアンサブル(吹奏楽)があることを聞かされ、みんなで見に行くことに…。

ヤッチ:「旦那さん、下で楽器の演奏が有るんだって。みんなで聴きに行こうよ?」

アルツ君:「なに?」

ヤッチ:「音楽だよ。」

アルツ君:「俺はいいよ。お前たちで行ってきなさい。」

ヤッチ:「そう言わずに行こうよ。」

キノコさん:「そうよ、一緒に行きましょうよ。」

アルツ君:「やだ!」

姉:「どうして?」

アルツ君:「俺はそんな話は聞いてない!」

今まで穏やかだったアルツ君の表情が一変しました。

ヤッチ:「俺だって、今聞いたんだよ。」

アルツ君:「ウソをつけ!○×△☆♯♭●□▲★※!!」

アルツ君が意味不明の言葉を発します。

ウインドアンサブルは一階で行われるのですが、アルツ君がたぶん、言いたかったことは、誰かが自分(アルツ君)をだまして、階下に連れて行こうとしてるということ…。

そして、階下に連れて行かれたら最後、何をされるかわかったもんじゃないということ…。

施設に入所して以来、どこか人間不信に陥っているきらいがあります。

あくまでもヤッチの推測ですが、他に機嫌が急に悪くなったのは、リハパンが汚れているのではないかということです。

その証拠になかなかリハパンの交換をさせてくれませんでした。

普段、ヤッチと二人だけの時は、なんの抵抗もなく、換えさせてくれるのですが、この日はキノコさんがそばに居たせいもあるのかもしれませんね。

結局、アルツ君が大声で怒鳴りまわって、興奮がなかなかおさまらなかったので、この日は階下に行くことを断念…。

姉を残して、キノコさんとヤッチは帰ることしました。

翌々日の火曜日に、アルツ君の様子が少し気になったので、ヤッチは一人で面会に行ってきました。

この日は台風一過でしたが、まだ風が強く、外に散歩に行くというわけにはいきません。

散歩ですが、今までは、アルツ君に車椅子に乗ってもらい、施設近くの公園や遊歩道を一周することがほとんどでしたが、最近は少し離れた場所まで、足を運んでいます。

アルツ君が特養に入所する以前に家族で住んでいた場所があり、その付近の景色をなんとなくアルツ君が覚えているようなので、アルツ君が覚えていそうなところを選んで車椅子を押して、少し長い距離を散歩しています。

そこは、昔、アルツ君が仕事でお世話になったSさんのご自宅も有ります。

Sさんは大きな畑を持つ農家の方ですが、アルツ君がまだ庭木の剪定などをバリバリやっている頃に知り合った方です。

おそらく、50代半ばくらいだと思うのですが、アルツ君はSさんのお父様とも付き合いが有ります。

Sさんのお父様は残念ながら、お亡くなりになられていますが、お母様はご高齢ながらも、いまだ畑仕事をお元気にされているようです。

当初、Sさんの畑では、庭木に使うような花木も栽培していて、アルツ君がお得意様から庭木の注文を受けると、Sさんのところから、これらの花木を直接購入し、お得意様のお庭に植えるということがよく有りました。

大きな木になると、アルツ君一人では手に負えないので、Sさんがユニック付きの車(クレーンを装備したトラック)を出してくれて、一緒に仕事をするということも、しばしばありました。

そう、最近はこのSさんの畑を一周して、施設に戻ることが多いんです。

実はこのコース、Sさんの奥さんが犬を散歩させるコースでもあり、アルツ君とこの辺を散歩するようになってから、何度かお会いしています。

たぶん、Sさんとお付き合いが無くなって、10年以上は経つというのに、アルツ君がSさんの奥さんを覚えていたのは驚きでした。

Sさんとご対面ならまだわかりますが、あまり面識のない奥さんのほうですからねぇ…。

しかも、アルツ君のほうから気づいて、犬を散歩中のその奥さんに声を掛けたのですから、車椅子を押していたヤッチは、その時ビックリです。

アルツ君:「あ、あれSさんの奥さんだよ。間違いない。Sさんだよね?俺のこと覚えてる?」

Sさんの奥さん:「あら?先日、遠くにお姿が見えた時に、もしかしたらそうかなとは思っていましたが、やはり○○さんでしたかぁ…。ご無沙汰しております。その時は、もし、違っていたら失礼かなと思って声を掛けなかったんですよ…。」

久々の再会はこんな感じでした。

そして、アルツ君、キノコさんが面会に来た事を忘れてしまうのに、Sさんの奥さんに会ったことは施設に帰ってしばらく経っても覚えています。

前置きが長くなりましたが、そんな経緯が有る事を踏まえて読み進めて下さいね。

話はヤッチが特養へ一人で面会に行った時に戻ります。

秋まつりのときの険しい表情とは一変して穏やかな表情です。

ヤッチ:「どう?昨日はよく眠れた?台風の風がうるさくて眠れなかったんじゃないの?」

アルツ君:「俺には台風も痛風も関係ありませんね。」

ヤッチ:「グッスリだったっていうこと?」

アルツ君:「だろ!?」

ヤッチ:「なんでグッスリだったってわかるんだ?」

アルツ君:「今、眠くないからさよ~。」

ヤッチ:「さすがだね。」

アルツ君:「で?」

ヤッチ:「『で?』って何よ?」

アルツ君:「ばあさんはここに来たのか?」

ヤッチ:「今、俺がここに来たばかりなのに、わかるわけないだろ?俺がそのセリフを言うならわかるけど…。」

アルツ君:「で、ばあさんはここに来るのか?」

ヤッチ:「いや…。今はいい天気だけど、風がまだ強いからな。こんなに日にばあさんが外に出たら、吹っ飛ばされちゃうよ。電線に引っかかってピラピラしちゃうんじゃないのか!?」

アルツ君:「よく乾いていいじゃん。で?ばあさんのやつ、何してる?」

ヤッチ:「これ以上、乾かさなくてもいいんじゃないのか?今日は家にいると思うよ。」

アルツ君:「ばあさん、どこに住んでるんだ?」

ヤッチ:「ばあさんの住んでるアパートの大家さんの家を覚えてるか?大きな門が有っただろ?」

アルツ君:「なんか有ったような気もするな…。」

ヤッチ:「その先の駐車場のところを曲がると、藤棚が有っただろ?」

アルツ君:「そんなの有ったっけ?」

ヤッチ:「駐車場の中に入ると、途中に俺の部屋のベランダが有っただろ?」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「そのベランダで何か作ってただろ?」

アルツ君:「何かぁ…?」

ヤッチ:「ト・マ…?」

アルツ君:「ああーあ!あの金にならないトマトかっ!!ああ、思い出した、思い出した!あの腐ったトマトだろ?」

毎度のことながら、不敵な笑みを浮かべての発言です…。

ヤッチ:「うるせーよ!あのさ、毎回言うけど、そこは思い出さなくていいところだろっ!」

アルツ君:「しようがないよ。思い出すんだから…。まずそうだったな…。」

ヤッチ:「うるせーよ!で、その先に狭い通路が有っただろ?押し車(シルバーカー)が置いて有って…?」

アルツ君:「そんなところ、有ったっけ?」

ヤッチ:「その押し車が置いて有るところがばあさんの部屋。」

アルツ君:「へー?ばあさんのやつ、そんなところに住んでるのかぁ…。腐ったトマトが植わってるそばに…。」

ヤッチ:「うるせーよ!腐ったトマトだったら、植わってないで、落ちてるだろがっ!」

アルツ君:「たぶん、根性の曲がったトマトなんだろうなぁ…。」

ヤッチ:「うるせーよ!どうして、変なところだけインプットされちゃうんだろうな?」

アルツ君:「お前ね、『変なところ』は言い過ぎだろ。腐ったトマトは元通りにならんぞ!?」

ヤッチ:「まあいいや。ところでばあさんの顔は思い出せるのか?」

アルツ君:「思い出せないな…。もう何十年も会ってないから、腐りきってるだろ?」

ヤッチ:「この間、秋まつりが有ったよな?」

アルツ君:「ああ、なんかやってな!?」

ヤッチ:「昼飯の時、誰かとなりに座ってたよな?」

アルツ君:「となり?となりに誰か座ってたっけ?俺のとなりにはいつも誰も居ないぞ!?」

ヤッチ:「その時に限って、誰か座っていて、チョッカイ出してたよな?」

アルツ君:「ふふ、お前、ばか言っちゃいけないよ。なんぼなんでも、俺は幽霊にチョッカイ出さないぞ?」

ヤッチ:「重度の記憶喪失だな?もう少し若けりゃドラマのオファーが来るかもしれないけどな…。」

アルツ君:「『記憶喪失』だってよ。俺は腐ったトマトを忘れてませんからね!」

ヤッチ:「うるせーよ!じゃあ、この間、Sさんの奥さんに会ったよな?」

アルツ君:「ああ、会ったよ。犬と散歩してたよな?」

ヤッチ:「ああ、その犬、何色だった?」

アルツ君:「茶色だよ。」

ヤッチ:「茶色と白だけど、間違っちゃいないな。Sさんの奥さんの顔は思い出せる?」

アルツ君:「思い出せるさよ~。だいたい身体もガッチリしてるしな!?」

ヤッチ:「あのさ、ここだけの話だからいいけど、女の人に『ガッチリ』なんて、言っちゃあ失礼だぞ。それを言うなら、『スラッとしている』だろ?」

Sさんの奥さんですが、細身でスラッとしたモデル体型…。

たぶん、ヤッチの姉より背は高く、170cm以上は有るのではないでしょうか…。

アルツ君:「まあ、お前の言う通り、太っているというより、痩せてるなぁ…。」

ヤッチ:「Sさんの奥さんがスラッとしているから、旦那さんの印象に残るのかね?」

アルツ君:「わからんな…。」

ヤッチ:「今、旦那さんの頭の中にある映像はカラー?白黒?」

アルツ君:「そんなのいちいち考えるやつあるかよ!」

ヤッチ:「確か、Sさんの奥さん。帽子をかぶっていたよな?何色だった?」

アルツ君:「確か、黒っぽかったような気がするな…。」

失敗しました…。

『黒』では白黒でもカラーでも、答えは一緒です。

ヤッチ:「ん…。Sさんの奥さんが犬を連れていたから、記憶に残ってるのかねぇ…?今、映ってる映像では、Sさんの奥さんは犬を連れているかい?」

アルツ君:「当たり前さよ。(リードを)放したら、犬のやつ、どっかに行っちゃうぞ?」

ヤッチ:「もし、その犬だけが、旦那さんのところに、今逃げてきたら、Sさんのところで飼っている犬だってわかるか?」

アルツ君:「どうかな?わかると思うけど、今どきの流行りでどこにでもいそうな犬だからな…。」

ん…。

謎です…。

頻繁に顔を合わせているキノコさんの顔は、振り返った瞬間に忘れてしまうのに、たまにしか会わないSさんの奥さんの記憶がこれだけアルツ君の脳に深く刻み込まれるのか…?

秋まつりが有ったことは覚えているのに、秋まつりに登場した人物は覚えていないのも不思議ですね…。

この日は強風のために外に出られなかったので、別棟の廊下でテレビをアルツ君と一緒に観て、面会は終了です。

久しぶりにテレビを観て目が疲れたのか、アルツ君は居室に戻って、お昼寝です。

アルツ君がベッドに横たわったまま、ヤッチに言葉を発します。

アルツ君:「今寝たら、夜飯、食いっぱぐっちゃうかな?」

ヤッチ:「大丈夫だよ。誰か必ず起こしてくれるから…。」

アルツ君:「そうか、ならいいんだけどよ…。で?お前は?」

ヤッチ:「『お前は?』って、添い寝しろとでも言うの?サービス料、高いよ?」

アルツ君:「帰るのか?」

ヤッチ:「ああ、帰るよ。」

アルツ君:「ばあさんのところに行くのか?」

ヤッチ:「ばあさんのところには行かないけど、部屋は近くだからな。」

アルツ君:「そうかぁ…。じゃあ、ばあさんに会ったら、『犬を連れて歩くように』言っておけ。」

アルツ君

さすがです…。

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