site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

逆流性食道炎の原因は?

2013/09/03 (火)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日、アルツ君のいる特養に面会に行ってきました。

先週の金曜日に入院先のOG病院を退院して、特養に戻ってきたわけですが、それ以来、ヤッチはアルツ君のいる特養には面会に行っていませんでした。

過去の記事をご覧いただけばお分かりのように、アルツ君は、逆流性食道炎と誤嚥性(ごえんせい)肺炎での入院でした。

この逆流性食道炎ですが、いろいろと調べてみると、胃酸が何かしらの原因で食道に逆流し、胃酸の強い酸性で食道を荒らしてしまうということが書かれています。

この辺りは、みなさんも良く御存知なことかもしれません。

程度ひどければ、アルツ君のように出血するようなこともあるようです。

そして、食べてすぐに横になると、腹圧が変化するために、胃酸が逆流するとか、肥満の人がなりやすいということも調べると、出てきます。

高齢者も腰が曲がると、腹圧の変化で胃に圧が掛かり、逆流しやすくなるというようなことも出てきます。

脂っぽいものを食べちゃいかんとか…。

喫煙やアルコールはアウト…。

でも、何で本来、胃の中で機能してもらわなくていけない胃酸が、保護されていない食道の方へと逆流して来るんですかね?

どうも、この辺りの詳しいメカニズム詳しく書いている文献なり、サイトは少ないように思えます。

さらに、治療法としては、胃酸を抑えるような薬が使われるようですが、どこまで胃酸を抑えれば良いというのもあまり明確ではありません。

いつまでも薬を飲んでいたら、胃酸が少なくなってしまいそうですもんね!?

誤嚥性肺炎についても、同じような事が言えると思います。

どうして誤嚥するのか?

機能が弱まってくるから…。

でも、どうしてその機能が弱まってくるのか…。

(●`w´●)ニァ・・

歳をとるから…。

どうして歳をとるのか…???

眠れなくなるのでやめましょうかね!?


さて、特養に着くと、いつもお世話になっている生活相談員さんに玄関ロビーのところで呼び止められます。

生活相談員さん:「あ、ちょうどよかった。お父様なんですが、どうもお元気が無いようでして…??」

ヤッチ:「また、具合が悪くなっちゃいましたか?」

生活相談員さん:「そこまでではないご様子ですが、あまり元気が無いようなので、今、上(3階)でうちの看護師にみさせています。」

ヤッチ:「そうですか。ありがとうございます。さっそく、3階に行ってみます。」

生活相談員さん:「それと、すいません。お父様のお食事のことなんですが…?」

ヤッチ:「はい…。」

生活相談員さん:「先日、お姉さまから『きざみ食』に戻しても良いのでは?というご相談を受けたのですが…?」

ヤッチ:「今はまだ父は『きざみ食』ではなくて、『ペースト食』を出されているんですよね?」

生活相談員さん:「はい、そうです。」

ヤッチ:「たぶん、『噛み応えがない』のへったくれのって、父は不機嫌になるかもしれませんが、『きざみ食』にするには、まだ早いような気がするんですけどね…。どう思いますか?」

生活相談員さん:「私もそう思います。」

ヤッチ:「まだ、抗生物質もOG病院から処方されて服用しているわけだから、せめて薬を飲んでいる間は、『ペースト食』でいいんじゃないですかね!?誤嚥性肺炎の方は、再発しやすいとも聞きますし、様子を見て、『きざみ食』に切り替えてもらえませんか?姉には私から連絡しておきますから…。」

生活相談員さん:「わかりました。もし、私の方でお姉さんとお会いことがあれば、私からもお話しさせていただきます。」

ヤッチ:「だいたい、あの人(姉のこと)…、親父様と同じでせっかちなんだよな…。退院イコール元気みたいな考えですからね…。昨日も車椅子でコンビニに連れ出したらしいじゃないですか…。」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「とりあえず、3階に行ってみますよ。いつもいろいろとありがとうございます。」

居室のある3階に行くと、アルツ君、廊下に設けられたデイルームのソファに一人腰かけています。

ヤッチはアルツ君のところに行く前に、カウンターに居たアルツ君をお世話して下さっている介護士さんに小声で呼び止められます。

介護士さん:「お父様なんですけど、今朝からどうも様子がおかしいんですよ…。」

ヤッチ:「下で○○さん(生活相談員さん)からも聞きました。どんな風におかしいんですか?」

介護士さん:「いつもなら、明るく他の利用者さんとお話しして陽気に振る舞っていますが、今日はほとんどそういうこともなく、おひとりでポツンと腰かけている時間の方が多いようでして…。それに食事の後も、すぐに居室に戻られてしまうことの方が多いようにお見受けします。」

ヤッチ:「食欲はどうなんですが?」

介護士さん:「食事の方はいつも通りきちんと食べられました。先ほどお熱も計らせていただきましたが、平熱です。」

ヤッチ:「よくわかりませんが、そうとう疲れているのかもしれませんね…!?皆さんに心配していただいて、申し訳ないです。注意深く観察してやってください。」

ヤッチはアルツ君のところに行き、アルツ君の横に腰かけます。

ヤッチ:「ここの看護師さん、旦那さんのところに来たか?」

アルツ君:「どうだったかな…。来たような気もするな…。」

ヤッチ:「その『気もする』人は何か言ってたか?」

アルツ君:「わかんないよ~。でも大丈夫だ、治ってきた。」

アルツ君、何回か書かせていただいたように、救急車で運ばれたことも、入院したことも覚えていません。

病識も欠如しています。

でも、『治ってきた。』と口にするということは、どこか断片的に記憶があるのかもしれません。

また、『大丈夫な人』は、『大丈夫だ。』とは言わないはずなので、やはり本調子ではないのかもしれません。

ヤッチ:「胸が苦しいとか、お腹が痛いとか、体がだるいとか、気持ち悪いとか、寒いとか、フラフラするとか、ハゲてきたとか、金が無いとか、やってられないとか、ケツが痛いとか、そういうことは無いのか~???」

アルツ君:「お前ね、そんなにイッパイ言われても、わかるわけないだろう?」

ヤッチ:「『イッパイ』がわかれば、意識はあるから大丈夫だ!!それより、ズボンが濡れているから、ズボンを履き換えようぜ?」

アルツ君:「濡れてなんかいないぞ。」

ヤッチ:「じゃあ、さわってみん?」

アルツ君:「あっ、ホントだ!?なんでだろう?」

ヤッチ:「どっか、濡れているところに座っちゃったんだろう!?取り替えればいい話さ。部屋に戻るべ!!」

アルツ君の居室に戻り、アルツ君をベッドに腰かけさせます。

アルツ君:「何だって、こんなになっちゃったんだろう?」

アルツ君、自分の両手の甲を見ながら、ブツブツ言っています。

ズボンが濡れていることを気にしているのではないようです。

アルツ君の手の甲

OG病院に入院しているときに、暴れてできたアザです。

片方だけではなく、両手の甲に小さなアザがたくさんあります。

アルツ君の入院時、病室には、ビニール袋に入ったミトンが置かれていました。

まだその封は切られていませんでした。

しかし、退院だといって、ヤッチがアルツ君を迎えに行った時は、ミトンの入ったビニール袋の封は切られていました。

ミトンを着けられて、このアザですから、そうとう大暴れしたことが推測されます。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチ:「キスマークじゃないのか?旦那さんモテモテだから、入れ歯をしてないおばあちゃん達が旦那さんの寝ている間に、チューチューしたとか…。」

アルツ君:「そんなことあるかいっ!!」

ヤッチ:「わかんないぞ~。車椅子で忍び寄れば、意外に気づかないかも…。」

アルツ君:「勝手にしろっ。」

ヤッチ:「でなければ、腐って来てるんだろ!?全部腐っちゃえば、ドロッと落ちるさ!!」

ヤッチはアルツ君のリハパンの交換を終えます。

パッドまでしているのに、ズボンまでしみ出していました。

(-_-;)

ちょうど、さっきまでカウンターにいらした介護士さんが居室をノックします。

介護士さん:「お父様のリハパン、大丈夫ですかね?」

ヤッチ:「今、換えました。」

介護士さん:「あ、それは申し訳ありませんでした。お昼に換えさせていただいたんですけどね…。」

そうおっしゃりながら、介護士さんは汚物入れにあるアルツ君のリハパンと、カゴに入ったズボンを抱えています。

ヤッチ:「2時間足らずで、その重さじゃ、相当ゲリラ豪雨だよね?」

ちょっと、ヤッチ、ブラックスワン…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

介護士さん:「すいませんでした…。」

介護士さんは、そそくさと居室を出て行ってしまいました。

振り返ると、アルツ君、介護士さんと会話している間にベッドに横たわっています。

居室で昼寝することは、当然ありますが、自分が昼寝したいときは、必ず『眠くなった。』とか、『お前、早く帰った方がいいぞ。』というはずなんですけどね…。

(-_-;)

介護士さんと入れ替わるように、生活相談員さんが居室をノックします。

生活相談員さん:「やはり、うちの看護師とも相談して、お父様の食事を『ペースト食』ということで継続させていただきます。」

すでに、アルツ君は寝息を立てています。

ヤッチはアルツ君を指さしながら、しゃべります。

ヤッチ:「この調子だもん…。」

生活相談員さん:「寝てらっしゃるんですか?」

ヤッチがゆっくりうなずきます。

生活相談員さん:「めずらしいなぁ…。お父様が昼間から、こんなに熟睡するなんて…。」

ヤッチ:「普段だと、寝ていても浅い眠りですぐ起きちゃうけど、スヤスヤだもんね!?」

生活相談員さん:「そうですね…。オペをした後は、お疲れになるのは当然ですからね…。抜歯しただけでも、しばらく体調がすぐれない方もいらっしゃいますからね…。」

ヤッチ:「でも、オペはしてないよ。どっかを切ったわけじゃないから…。」

生活相談員さん:「いえいえ、オペと言っても、血液検査や胃カメラ、CT、それに造影剤を飲んだりするだけでも、お父様にとっては、負担になっているんじゃないでしょうかね…。」

ヤッチ:「そっか、そっか…。ところで、OG病院から退院の手続きを進めたいって、言ってきたとき、病院の方からそちらへは、どんな風に言ってきたんですか?看護師さんが、三人で抑えつけてもダメだったというのは、先日お伺いした通りなんですが…?俺にはOG病院の先生は丁寧な口調でやんわり『出て行ってくれ』の意思表示しか、しなかったもんだから…。」

生活相談員さん:「『三人』というのは、先日申し上げた通りですが、どんな状況だったかは、詳しくは聞いていませんね~。」

ヤッチ:「点滴をする時に嫌がったんですかね?それとも夜中にベッドから起き出そうとしたとか…?」

生活相談員さん:「お父様の場合、施設でも普段は穏やかですから、何か特別なことがないと、暴れたりするようなことは無いと思いますけど、環境の変化も有ったのですかね…。ちょっとその辺のところは病院の方からも聞いていませんね…。」

ヤッチ:「病院の建物の造りがここ(特養)と同じようだったから、親父のやつ、ここと勘違いしてるようだったけどね…。」

生活相談員さん:「すいません、お役に立てなくて…。」

ヤッチ:「いえいえ…。」

生活相談員さん:「そうだ、入院先の病院で看護師さんの一人を蹴り飛ばしたっていうのは聞いていますよ。」

ヤッチ:「えっ?普段、ヨロヨロしているのに!?火事場の○○力だったのかなぁ…。相当な体力の消耗だなぁ…。」

アルツ君、せっかく、短期間にハーレムを築いたというのに、すぐさま一人を追放したというのいうのでしょうか…。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ




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2013/09/03 | コメント (9) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院2日目

2014/12/03 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君が脳梗塞でJ病院に搬送され、それからまたK病院に再搬送された日(2014/11/25)を入院初日とするなら、11月26日は入院2日目になります。

この日も冷たい雨が降っています。

朝早く、ヤッチのところへキノコさんから電話が掛かってきます。

キノコさん:「昨日、おじいちゃん(アルツ君のこと)、どうだった?」

ヤッチ:「うん…。やっぱり右手は動かないようだな…。検査、検査の連続だったから、今一つよく観察できなかったよ。」

キノコさん:「しゃべれるの?」

ヤッチ:「入れ歯をしていないせいもあるんだろうと思うけど、残念ながら、何を言ってるかわからなかったよ…。」

キノコさん:「そう…。」

ヤッチ:「でも、こっちが言っていることを理解できないっていうわけでもなかったぞ。J病院で看護師さんが『枕がずれてるから、少しだけ頭を上げられますか?』って言ったら、頭を持ち上げていたから。」

キノコさん:「そう…。」

ヤッチ:「病院の先生はこっちの言っている言葉も理解できないかもしれないって言ってたけど、それほどでもないような気がするんだよな…。俺の問いかけにも反応してたしな…。ただ言っていることを理解して反応しているのか、音に反応しているかはちょっと微妙だね…。もう少し様子をみないと…。」

キノコさん:「足の方はどうなの?」

ヤッチ:「たぶん、麻痺があるとすれば、右足になるんだけど、右ひざを自分で曲げられるんだよな…。仮に麻痺が有ったとしても、程度は軽いんじゃないかな…。」

キノコさん:「だといいんだけど…。」

ヤッチ:「まあ、旦那さんのことだから、すぐに元気になって、病院追い出されるよ。そっちの心配をした方が前向きだよ。あなたの方こそ風邪はどうなの?」

キノコさん:「ちょっと寝込んじゃったから、本調子じゃないけど、風邪自体は治ってるわ。」

ヤッチ:「でも、まだ無理しない方がいいんじゃない?奥さんまで倒れて入院でもされたら、俺の身体、半分にできないよ。」

キノコさん:「でも、おじいちゃんのこと、心配だから、今日、病院に行ってみようかなあと思って…。」

ヤッチ:「なんだか、一人で出かけるような言い方だね?病院がどこにあるかも知らないくせに…。」

キノコさん:「そこはあんたにお願いしようと思って…。」

ヤッチ:「病院の入院手続きに行かなくちゃならないから、出かけることは出かけるんだけど、ホントに大丈夫なのか?」

キノコさん:「大丈夫よ。」

ヤッチ:「病院の面会時間が13時からだから、お昼回ったら、奥さんの部屋に迎えに行くよ。暖かい格好でな?」

キノコさん:「どうやって行くの?」

ヤッチ:「俺なら、自転車かバスだけど、あなたにバスは無理でしょ。バス停まで行くだけでバテちゃうから。タクシー呼んでここから病院まで直接行くしかないでしょ。」

キノコさん:「そーお、悪いわね。じゃあ、準備して待っているから。」

お昼を回ったところで、キノコさんの部屋に行きます。

ヤッチ:「出かける準備は万端?」

キノコさん:「うん、私のほうは大丈夫だけど。柿を剥いて持って行こうと思っているんだけど、あの人、食べるかしら?」

ヤッチ:「いやー、当面食事は無理でしょ。」

キノコさん:「いつぐらいから食べられるかしら?」

ヤッチ:「病院の人が食べられそうか見極めてからだな…。」

キノコさん:「じゃあ、柿を持って行くのはヤメにするわ。」

ヤッチ:「タクシーを呼ぶぞ?」

ヤッチは携帯でタクシー会社に電話し、タクシーを呼びます。

ヤッチ:「5分で来るって。ずいぶん早いね。ゆっくり歩いて、外に出れば、ちょうどいいタイミングで来るでしょ。」

キノコさんとアパートに面した通りに出ると、すでにタクシーが待機しています。

キノコさん:「あら?ずっと待っていてくれたのかしら?」

タクシーの後部座席にはヤッチが先に乗り込み、キノコさんが後に続きます。

ヤッチ:「K病院までお願いします。」

運転手さん:「わかりました。決まったルートがお有りですか?」

ヤッチ:「いえ、今日が初めてなんで、お任せします。」

時間にして、30分~40分というところでしょうか、K病院に到着です。

料金にして、3,000円弱。

うん…。

往復6,000円弱ですから、毎日タクシーでキノコさんを病院に連れて来るというわけにはいきませんね~。

K病院で、面会の手続きを済ませ、エレベーターに乗り込みます。

キノコさん:「何階なの?」

ヤッチ:「三階。降りてすぐのところだよ。」

エレベーターを降り、病室へと向かいます。

アルツ君、仰向けで眠っています。

右手首は、ベッドの手すりに固定され、左手には、固定はされていないものの、ミトンをはめられています。

ミトンをしている左腕に点滴のチューブです。

キノコさんがアルツ君の左手にはめられたミトンを指さし、ヤッチに小声で問いかけます。

キノコさん:「なんで、あんなところに、あんなものしているの?」

ヤッチ:「中華料理でも作ろうと、熱い鍋でも振っていたんじゃないか?」

キノコさん:「まさかぁー。」

ヤッチ:「冗談、冗談。たぶん、旦那さんが点滴の針やチューブを引き抜いちゃうから、手を使えないように手袋をさせているんだよ。」

キノコさん:「そうなの…。あそこも怪我をしたのかと思ってビックリしちゃったわ。」

ヤッチ:「むしろ、看護師さんたちに怪我をさせないための道具だね。」

キノコさん:「…。」

二人の気配を感じたのか、アルツ君が目を覚まします。

最初にアルツ君の視界に入ったのは、ヤッチだったようです。

目が合います。

沈黙のまま、アルツ君の視線が横に移動します。

その先にあるのはキノコさんです。

アルツ君、キノコさんの顔を見ると、嗚咽し、泣き出してしまいました。

脳梗塞という病気は涙腺までもろくしてしまう病気なのでしょうか。

『嗚咽』と書きましたが、上手い表現が見つからないので、そう書いただけです。

ヤッチと同じ年代の方でないとご存知ないかもしれませんが、アルツ君の『嗚咽』は懐かしのアニメのチキチキマシン猛レースに出て来る犬のケンケンの笑い声にそっくりです。

あのブラック魔王の愛犬です。

ご存知の無い方のために、YouTubeに動画が有ったので、リンクを貼っておきます。

曲の最後にケンケンの笑い声が出てきますのでお聞き逃しなく。


まあ、実際にはアルツ君の場合、笑い声ではなく、泣き声なのですが、キノコさんを見た途端、顔をクシャクシャにして『ケンケン泣き』をはじめてしまいました。

キノコさん:「(私のこと、)誰だかわかる?」

キノコさんがアルツ君の動かない右手を握りしめます。

アルツ君:「ハヒヒヒヒヒ!」←アルツ君のケンケン泣き

キノコさん:「なーに。どうしたの?」

アルツ君:「ハヒヒヒヒヒ!」

ヤッチは廊下に有った丸椅子をキノコさんに用意し、席を外します。

その間にアルツ君の入院の手続きです。

ナースステーションの中にベスト姿の女性がいらしたので、声を掛けます。

ヤッチ:「お忙しいところ、すみません。○○の次男なんですが…。下の受付で伺ったところ、入院の手続きはこちらでしてくれと言われたものですから…?」

女性職員さん:「はい、承っています。」

ヤッチは姉から預かった書類を女性職員さんに手渡します。

ヤッチ:「それで、こちらの書類には、入院保証金100,000円と書かれてあったのですが、今日お支払いしないとマズいですかね?」

女性職員さん:「大変申し訳ありません。書類のほうには、『任意』と書かせていただいていると思うのですが…?」

ヤッチ:「ちゅうことは、払っても払わなくてもよいということですか?」

女性職員さん:「はい、あくまでも患者様のご都合でということでお願いしていますから。」

ヤッチ:「では、申し訳ありませんけど、こちらも『任意』ということで…。」

女性職員さん:「承知しました。それと、身の回り品のご契約のことなんですが…???」

アルツ君の寝巻(病衣)や紙おむつ、タオル、食事用のエプロンといった備品類の契約書のことです。

ヤッチ:「はい?」

女性職員さん:「タオルですとか、病衣、食事用のエプロンについて、一日いくらというご契約をいただいているようなんですが…?」

ヤッチ:「それって、一日に何枚使っても、一定の金額っていう契約になるんですよね?ケータイでいうところのパケ放題みたいなやつですよね?」

女性職員さん:「はいそうです。ですが、○○様(アルツ君)の場合、まだベッドで過ごされる事が多いご様子なので、こちらのご契約だと、料金が多くかかってしまうかと…。バスタオルなどはそう毎日何枚も使うものではないと存じますので…?」

ヤッチ:「従量制みたいなプランのほうがよいということですか?」

女性職員さん:「おっしゃる通りです。その都度、使っていただくときに実費をご負担いただく方がよろしいかと…。紙おむつ等については、最初から実費をご負担いただく形になっていますので…。」

ヤッチ:「今からパケ放題から、普通の従量制のプランに変更してもらえるんですか?」

女性職員さん:「はい、大丈夫ですよ。」

ヤッチ:「そっちの方が安く済みそうなら、使ったら料金が発生する方のプランに変更してもらえますか?」

女性職員さん:「わかりました。それでは、身の回りのものは、お使いいただいたら、その都度、ご負担いただくということで?」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

一応、入院手続きについては終了です。

なんか、ちょっと意外でした、結構、良心的じゃないですか…。

今度、ヤッチは看護師さんに声を掛けます。

病院内でナンパしまくっているわけではありません。

ヤッチ:「お忙しいところ、すみません。○○(アルツ君)のことなんですが、ちょっと今どんな状態かお聞かせ願いたいのですが?」

看護師さん:「病状についてのご説明ですか?」

ヤッチ:「はい、そうです。」

看護師さん:「病状等の説明については、看護師から説明できないことになっています。医師からご説明をさせていただくことになっています。医師とそのお約束などはしていらっしゃいますか?」

ヤッチ:「いえ、アポなしです。」

看護師さん:「では、担当医師に連絡してみますので、しばらくお待ちください。席を外している場合も有りますので、次回から事前にご連絡いただけますか?」

ヤッチ:「わかりました。申し訳ありません。」

脳梗塞という病気はヤッチの腰をも低くさせる病気のようです。

看護師さんが内線電話でなにかを話しているようです。

看護師さん:「担当医師が上がって参りますので、デイルームか病室でお待ちいただけますか?医師が参りましたらお声掛けいたします。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

ヤッチはデイルームで時間を潰します。

15分ほど経って、看護師さんから声が掛かります。

看護師さん:「担当医師が参りましたので、ナースステーションの方にどうぞ。」

ヤッチはデイルームからナースステーションに向かいます。

『向かいます』と書くと距離を感じますが、ナースステーションはエレベーターを挟んで、すぐ隣です。

担当医師とは、K先生のようです。

K先生はナースステーションの中で書類を整理しながら立っています。

ヤッチ:「お忙しいところ、すみません。」

K先生:「あー、昨日の今日だから、変らないですよ。昨日申し上げた通りですよ。」

『昨日申し上げた通り』と言われても、昨日は何も言われていないような気がするのだが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチ:「はぁ…。」

K先生:「こう言っちゃなんだけど、お年を召した方にはよく有る事だから。」

そりゃあ、脳外科の先生なんだから、当たり前の話ですわな~。

八百屋さんの客に魚屋さんの客は来ませんわな~。

いつものヤッチならもう一歩踏み込んで、突っ込むのですが、気持ちが萎えてしまいました。

_| ̄|○

ヤッチ:「関係の有る事なのかもしれませんが、別件でお伺いしたいことが有るのですが…?」

K先生:「はい、なんだろ?」

ヤッチ:「何年か前の父の(脳)の画像を持って来たのですけど、この画像に父の脳梗塞はありますか?」

ヤッチは、アルツ君が以前に『進行性核上性麻痺』の疑いがあると言われた時、その判断材料として撮ったMRIの画像をK先生に見せます。

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K先生は画像に目を通します。

K先生:「脳梗塞は無いね。いつの画像なの?」

ヤッチ:「たしか、2012年です。ちょっと画像にブレがありますが…。」

K先生:「あー、ここに書いてあるね。2012年2月13日って…。」

ヤッチ:「手元に有る直近の画像がこれしかなかったんですけど、先生に『前にも脳梗塞をやってるね。はじめてじゃないね。』と言われたので、いつだったんだろうと気になったもので…。」

K先生:「この時点では、まだ脳梗塞の跡は無いね。」

ヤッチ:「そうですか。」

K先生:「まあさ、ここだけの話だけどさ。年齢を重ねていくうちに、脳梗塞なんて誰にでも起こりうる話だからさ。極端な話、僕だって梗塞が有るかもしれないんだからさ。患者さんの前ではこんな話はできないけどさ。」

どうもヤッチが求めているものと、K先生がおっしゃりたいことに距離感を感じます。

ヤッチ:「わかりました。貴重なお時間を拝借して申し訳ありませんでした。」

K先生:「一応、この画像、コピーを撮らせてよ。いい?」

ヤッチ:「どうぞ、構いません。」

2012年の2月というのは、アルツ君がまだ自宅に居る頃です。

ヤッチが自宅でアルツ君のお世話していた頃です。

この一か月後の2012年の3月に高齢者虐待防止法でアルツ君が保護され、そのまま5月の終わりか、6月の初めに今の特別養護老人ホームに入所しています。

そこから『現在に至る』ですから、もし脳梗塞が有ったとすれば、特別養護老人ホームに入所中の可能性が高いことになります。

『だからどうなの?』、『後戻り反対!』とヤッチの脳ミソがうるさく言ってきているので、今のアルツ君の脳梗塞の治療の方に専念することにしましょう。

ヤッチは病室に戻ります。

ヤッチ:「どう?」

キノコさん:「『お腹空いた~』だって。」

ヤッチ:「さすが、奥さんのパワーはすごいね。目覚ましい回復力。話ができたんだ!」

たぶん『お腹空いた~』といっても、まだ呂律が回っていないので、宇宙語であることは予想がつきます。

でも、コミュニケーションが取れたのは大きな一歩です。

三人揃ったところで、ちょうどアルツ君の担当のPTさん(理学療法士)が病室に入ってきます。

▽引用
理学療法士とは
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。 ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
△引用

ヤッチ自身、このPTさんとは初対面。

ヤッチ:「はじめまして。よろしくお願いします。」

PTさん:「こちらこそよろしくお願いします。理学療法士の○○と申します。」

PTさん、ベッドに縛りつけられていたアルツ君の右手の抑制、左手のミトンを外します。

PTさん:「血圧を測らせていただきますね?」

アルツ君:「アワワ…。」

PTさん:「それでは足を動かしますよ。」

アルツ君:「アワワワ…。」

PTさんはアルツ君のベッドの上に乗り、アルツ君の右足を持ち上げます。

サッカー選手などが他の選手から吊った足を直してもらうような格好です。

PTさん:「これ、痛いですか?」

アルツ君:「アワワ…。」

しかめ面をしないので、痛くないようです。

PTさん:「今度は膝を曲げますよ~。痛かったら教えてくださ~い。」

左足についても同様のことをして、血圧を測ります。

今度はPTさん、病室の外から車椅子を持ってきて、アルツ君のベッドの横に付けます。

PTさん:「ベッドの上で腰を下ろしますからね。身体を起こしますよ。」

PTさんはヒョイっとアルツ君の身体を起こし、お尻を支点にしてアルツ君の身体をひねり、ベッドに足を垂らすような格好で座らせます。

ヤッチ:「何だよ、ちゃんと腰かけられるじゃん。」

ヤッチはアルツ君の身体が右に傾いてしまうか、座る事もできないのかと思っていました。

PTさん:「そうですね…。結構しっかりされていますよね。」

アルツ君が怒ったような顔でヤッチの方をチラリと見ます。

『当たり前さよ~。』と言いたげなドヤ顔です。

座っているアルツ君の右手の指先はやはり力が入っていない様子で不自然な印象です。

どうしてもヤッチの目にはアルツ君の右手が『死んだひな鳥』に見えてしまいます。

PTさんはアルツ君の血圧を測り始めます。

その間、ヤッチはPTさんにアルツ君の耳に入らぬように小声で話し掛けます。

ヤッチ:「仕事中、悪いんだけど、親父さんの右手が動くか訊いてみていい?」

PTさん:「あ、どうぞ。」

ヤッチはベッドの手すりをアルツ君の左側に挿し込みます。

アルツ君に挿したわけではなく、ベッドにある挿し込み口です。

ヤッチ:「旦那さん、左手でベッドの手すりにつかまれるかい?」

アルツ君、またしてもドヤ顔で、ベッドの手すりに自分の左手を掛けます。

麻痺側ではないので、出来て当たり前の話ですが、アルツ君がヤッチの言っていることを理解できていることがわかります。

ヤッチ:「今度は倒れないように、右腕を持ち上げてみん?」

少し重そうですが、アルツ君が右腕を引き上げるように軽く持ち上げます。

右手に関しては麻痺が有るのは確実のようですが、肩から上腕、あるいは肩から前腕まで、動かせるかもしれません。

少し間を置いたところで、PTさんがアルツ君に声を掛けます。

PTさん:「今度は車椅子に腰かけてもらいますね。僕に体重を掛けてもらって構わないので、『せーの!』で車椅子に座りますよ。せーの!」

PTさんのテクなのか、アルツ君に体力があるのか、割と簡単に移乗成功です。

まあ、介助無しでは、ちょっと無理そうな感じでしたが、足の方に力が入る様子なので、スムーズな印象でした。

PTさん、血圧をまたしても測っています。

血圧を測り終わると、PTさん今度は時計を見ています。

アルツ君が車椅子に座ってどのくらい姿勢を維持できるか、計測しているようです。

また、間を置いてから、PTさんはアルツ君をベッドに寝かせました。

PTさん:「今日はこの辺で。」

キノコさん:「ありがとうございました。」

アルツ君、ベッドに横になると、また寝息を立てて、眠ってしまいました。

キノコさんはアルツ君が目を覚ますまで、そばに腰かけ、アルツ君の右手をずっと握っていました。

アルツ君が再び目を覚ますと、キノコさんがアルツ君にそっと声を掛けます。

キノコさん:「また来るわね。帰るわね。」

アルツ君はうなずくように目を閉じ、眠ってしまいました。


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2014/12/03 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院3日目から6日目

2014/12/05 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君の入院の様子を一日ずつ記事にしていると、いつまで経っても現在の様子を書けそうもないので、過去の様子については、現在に近づくまで、少し簡略化して書きたいと思います。

自分自身の備忘録も兼ねていますので、乱文、ご容赦下さい。


・入院3日目 ~ 11月27日(木)

面会に訪れると、アルツ君は就寝中。

病室に看護師さんの姿があります。

ヤッチ:「起こさない方がいいですよね?」

看護師さん:「グッスリ眠っていらっしゃるようですから、そういう時は…。」

ヤッチ:「叩き起こす…??」

看護師さん:「いえいえ。」

ヤッチ:「どんな様子ですか?」

看護師さん:「ずっと点滴だけでしたが、今日のお昼はとろみの食事が出たんですよ。当面お昼ご飯だけのようですが今日から食事スタートです。」

ヤッチ:「食べることができたんですか?」

看護師さん:「はい。でも途中、むせが有ったので中断です。」

ヤッチが看護師さんと話をしていると、アルツ君が目を開けます。

アルツ君:「キ・ノ・コ…。」

女性の声が聴こえたので、キノコさんと勘違いしたのでしょうか。

ふたたび目を閉じ、いびきをかいて眠ってしまいました。

目を覚ます気配がないので、ヤッチも長居せずに、この日はすぐに帰ってきました。


・入院4日目 ~ 11月28日(金)

ヤッチが訪れると、病室の扉が閉まっています。

この病院では、たぶんアルツ君の病室だけだと思いますが、病室に居る患者さんのおむつ交換を一斉に行います。

その時は、たとえ家族といえども、面会者は一旦病室の外に出なくてはならないようになっています。

ヤッチは扉が開くのをデイルームで待ちます。

しばらくすると、扉が開きます。

ヤッチは病室に入り、アルツ君の枕元へ…。

アルツ君、たった今おむつ交換をしてもらったばかりだというのに、いびきをかいて眠っています。

今まで、左手はミトンだけでしたが、この日は左の手首も抑制(拘束)され、ベッドの手すりに固定されています。

両手とも抑制された状態です。

いよいよ、本領を発揮し始めたのでしょうか…。

ヤッチの気配を感じたのか、アルツ君が目を開けます。

どうも、脳梗塞で倒れてからのアルツ君は、眠りが浅いようにヤッチには思えます。

アルツ君:「いわーい!」(宇宙語)

アルツ君が声を上げます。

ヤッチ:「どっか痛いのか?」

アルツ君:「おうぉーい!」

たぶん、『重い』だと思います。

腕のことを言ってるのかな?

アルツ君:「おうぉーい!」

アルツ君が右腕を持ち上げようとします。

抑制され、ベッドの手すりに手首を固定されているのですから、持ち上がるはずはありません。

でも、麻痺しているはずの右腕に感覚も有るし、動かせるということの証明にもなります。

ヤッチ:「それ持ち上げられたら、片手でベッドを持ち上げられることになるぞ?」

アルツ君:「いわーい!」

手首は固定されているのに、自分の身体だけ、頭の方にずり上がって行くので、どうやら腕が伸びきってしまっているようです。

ヤッチはアルツ君の身体を腕が伸びきらないように元に戻します。

アルツ君:「ふー…。」

そこへ看護師さんが点滴の落ち具合を見に来ます。

看護師さん:「ちょっと失礼しますね。」

ヤッチ:「抑制が両腕になっているみたいだけど、相当暴れたんですか?」

看護師さんがゆっくりうなずきます。

看護師さん:「でも、今日の午前中はわりと長い時間、車椅子で過ごしていらっしゃったんですよ。」

たぶん、看護師さんの管理下に置くためのやむを得ぬ手段とヤッチはにらんでいます。

ヤッチ:「へえ、そうなんですか。すこしずつ元気になって来ているようですが、段々看護師さんの手を煩わせるようになってくるかもしれませんよ。」

看護師さん:「うん、わかっていますから、大丈夫ですよ。」

ホントかぁ…???

この看護師さんはアルツ君の本当の怖さをまだ知らないようです。

看護師さんは病室の外へ出て行ってしまいました。

アルツ君:「わうーい!」

今度は何だ?

アルツ君が左手を顔の方へ近づけようとします。

左手は右手よりも抑制のためのベルトが長くなっているので、若干自由があります。

顔かどこかが、かゆいのかな?

ヤッチはアルツ君の顔の上でタオルをちょんちょんとはずませ、かゆい箇所を探ります。

アルツ君:「あーま。」

ヤッチ:「頭がかゆいのか?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチはアルツ君の頭をタオルで撫でます。

アルツ君:「ふー…。」

またしても、いびきをかいて寝入ってしまいました。

ヤッチも退散です。


・入院5日目 ~ 11月29日(土)

最初に救急搬送されたJ病院の会計をまだしていなかったので、午前中、J病院に行ってきました。

外来診療の会計窓口をたずねます。

ヤッチ:「先日、父がこちらに救急搬送されて、その時の会計をまだ済ませていなかったので、支払いにお伺いしたのですが?」

女性職員さん:「お父様の診察券はお持ちですか?」

ヤッチ:「はい、持ってきました。」

ヤッチはアルツ君の診察券を手渡します。

女性職員さんはアルツ君の診察券をスキャンします。

女性職員さん:「料金計算は済んでいますので、隣りのカウンターまでいらしていただけますか?」

隣りのレジスターの有るカウンターへ移動し、女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「父の後見人さんに渡す都合もあるので、領収証と一緒に診療明細も出していただけますか?」

女性職員さん:「かしこまりました。」

支払った金額ですが、アルツ君は一割負担なので、5,850円でした。

保険点数にして、5,690点。

救急室で便失禁があったため、おむつ交換をしてもらっているので、上記金額の中には保険適用外のおむつ代160円(税込み)も含まれています。

治療用にどんな点滴薬が使われたか気になります。

点滴ではなく、飲み薬としてバイアスピリンを2錠、アルツ君がヤッチの目の前で飲んでいるのはハッキリ覚えています。

診療明細書にある一覧をピックアップすると、以下のような点滴薬の名前が出てきます。

J病院で使われた点滴薬
  • ラクテック注(500ml)×1袋
  • ラジカット点滴静注バッグ30mg100ml×1キット

ラクテックはアルツ君が脱水症状を起こさないために水分補給用に使われたのだと思うので、ポカリスエットの点滴版と考えてよいのかな?

ラクテックそのものは脳梗塞を直接改善する点滴薬ではないとすると、J病院では、残るラジカットという点滴薬をメインに使用したということになりそうです。

ラジカットなるものをちょっくら調べました。

ラジカットは血液の流れが悪くなったところで増加する有害な活性酸素(フリーラジカル)をやっつけて、脳を保護する薬のようです。

ん…。

今一つ、ピンときませんね~。

脳を保護する薬くらいに考えておきましょうか…。

会計を済ませ、午後からアルツ君の入院しているK病院に行ってきました。

入院時に比べれば、口数も多くなり、アルツ君の言っている言葉も少しずつ聞き取れるようになってきました。

お昼ご飯もどんなものを出されたのかわかりませんが、完食したようです。

この日、アルツ君と同じ病室に肺炎の患者さんが入院となりました。

一緒の病室で大丈夫なのでしょうか?

入院してからのアルツ君は非常に涙もろくなっています。

ヤッチがいつもの調子で、アルツ君に意地悪なことを言ってしまい、アルツ君、例の『ケンケン泣き』になってしまいました。

ヤッチも過去の顔面神経麻痺の影響で、決して滑舌が良いとは言えませんが、偉そうなことをアルツ君に言ってしまいました。

やってはいけない見本として、YouTubeに動画をアップしておきますので、興味のある方はご覧ください。

動画の最後の方で、アルツ君の『ケンケン泣き』と、アルツ君が『余計なこと、言うな!バカッ!』とハッキリ言っているのがわかります。

可哀想なことをしてしまいましたが、ちょっぴり回復の兆しです。




・入院6日目 ~ 11月30日(日)

今までアルツ君の点滴の針は左腕に刺さっていましたがこの日は右腕に刺さっています。

アルツ君の覚醒レベルは良いとは言えません。

時々、目を開けますが、ぼーっとしている様子で、ヤッチが枕元に居るのも気づかない様子…。

目を開くたびに、多分ですが、『水道端…。』とつぶやきます。

何を言いたのか、理解できません。

どうも、一日間隔で、調子が良くなったり、悪くなったりを繰り返している印象です。

ほとんど目を閉じていることの方が多く、ヤッチも足早に病室を去りました。


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2014/12/05 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院10日目から12日目

2014/12/07 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
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・入院10日目 ~ 12月04日(木)

アルツ君の入院を知った友人Yさんが、一緒に面会に行ってくれることになりました。

普段、ヤッチは自転車で病院に出かけていますが、この日はバスで…。

バスの終点は○○駅です。

久しぶりに降りた駅はすっかり様変わりしていて、ヤッチもオノボリさん状態です。

確か病院のパンフレットに病院まで徒歩10分と書かれていたような気がしますが、もう少し時間がかかったように思えます。

病院に着くと、アルツ君、御就寝中です。

少し間を置くと、目を覚ましたので、デイルームに居たYさんを呼びに行き、病室へ入ってもらいます。

Yさん:「こんにちは。」

アルツ君:「あーどーもー。」

少し片言の日本語ですが、ハッキリと聞き取れます。

Yさん:「俺のこと、覚えています?」

アルツ君:「うん…。すまんね…。ハヒヒヒヒ…。」

アルツ君、またしても『ケンケン泣き』です。

アルツ君の泣き方が変なのでYさんは、『笑っている』と言い張ります。

でも、ティッシュで何度もヤッチが涙を拭きとっているので、泣いているのは間違いありません。

このあと、少し会話をしましたが、今までに比べると、宇宙語が日本語に近づいている印象です。

特養に居る時もそうなのですが、Yさんが面会に来る日に限って、アルツ君、調子が良いようです。

やはり、家族ではない他人が来ると、頑張るからなのでしょうか…。

この日も帰り際にヤッチはYさんに、『おやっさん、全然元気じゃないですか。また○○さん(ヤッチのこと)にウソをつかれました。』と言われてしまいました。

確かに、この日は、呂律もよく回っていたし、覚醒レベルもよかった気がします。


・入院11日目 ~ 12月05日(金)

2014年12月05日のアルツ君

6人部屋なので、病室に入ると、いつもはにぎやかな感じですが、この日の病室はとても静かです。

病室では、看護師さんが一人、丸椅子に腰かけています。

ワゴンの上に書類を広げて、何か書き物をしているようです。

ヤッチ:「こんにちは。お世話になっています。」

病室の一番奥のアルツ君のベッドに向かいます。

なんだか、面会に訪れた時に、アルツ君が目を覚まして起きているという印象がなくなってきました。

この日のアルツ君も寝息を立てて、眠っています。

今までは、左手にミトンをして、両方の手首をベッドの手すりに固定され抑制されていましたが、この日は両方の手にミトンで、手首は固定されていません。

アルツ君のベッドの足元には、今まではなかったモニタが置かれています。

生体情報モニタと呼ばれるもののようです。

医療の現場によって、臨床モニタと言ったり、監視モニタ、単にモニタと言ったりと色々な呼び方が有るようです。

画面の一番上の波形のグラフは心電図、その下のグラフが呼吸です。(たぶん)

画面の左の数値は、上から順にアルツ君の最高血圧、最低血圧、平均血圧です。(たぶん)

画面の右の数値は、上から順に心拍数(または脈拍)、酸素飽和度です。(たぶん)

コードはアルツ君に繋がれていますから、間違いなく、アルツ君用のモニタです。

アルツ君が眠っているので微妙ですが、酸素飽和度以外の数値について、ちょっとどうなの?って感じですが、そばに看護師さんがいるので、スルーです。

ヤッチは、その病室で書き物をしている看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「なんか、こんなの繋がってるけど、どうかしたんですか?」

看護師さん:「はい。実はお昼ご飯の後に吐かれてしまって…。それで、念のためということで付けさせていただいています。」

ヤッチ:「大丈夫なんですか?」

看護師さん:「はい。吐かれた後は回復されて…。」

二人のやり取りが耳に入ったのか、アルツ君が目を覚まします。

ヤッチは目を覚ましたアルツ君に小声で話し掛けます。

ヤッチ:「起こしちゃった?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチ:「気持ち悪いのか?」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「お昼ご飯のあと、吐いたらしいけど、気持ち悪くない?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「吐いたのは、覚えてる?」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠りについてしまいました。

ヤッチはアルツ君とこの会話をしただけで、帰って来てしまいました。


・入院12日目 ~ 12月06日(土)

この日もアルツ君のベッドの足元には、生体情報モニタが置かれています。

アルツ君、ウトウトしていますが、時折目を開けます。

アルツ君と目が合いました。

しかし、目を閉じてしまいました。

ヤッチ:「おいおい、息子が来たのに無視するなって。」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「息子の顔、忘れちゃった?」

アルツ君:「わーんない…。」

普段なら、『死んでも忘れるか!』くらいの返しが来るんですけどね…。

ヤッチ:「眠いのか?」

アルツ君:「わーんない…。死んじゃうの…。」

確かに、ヤッチの耳には『死んじゃうの…。』と聞こえました。

ヤッチ:「まさか、自分のことを言ってないだろうな?俺に『死んじまえ!』って言ってくれないと、俺の生活に支障をきたすんですけど…。」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠ってしまいました…。

完璧なガオです…。

気づくとアルツ君の足元に設置してあるモニタが赤く点滅しています。

音は出ていません。

ヤッチは病室で書き物をして座っていた看護師さんに声を掛けます。

昨日いらした看護師さんとは別の方のようです。

ヤッチ:「あの、これピカピカ点滅しているけど、そういう仕様?」

看護師さん:「あ、外れてるんだ!」

看護師さんは、そう言って立ち上がり、眠っているアルツ君の布団をちょっとめくり、足の指にクリップ上のものを付け直しました。

ヤッチ:「聞きたかったんだけどさ、これって何を見てるの?」

看護師さん:「昨日のことはお聞きになっていませんか?」

ヤッチ:「吐いたとかいうのは、聞いたけど?」

看護師さん:「はい、昨日、食事の最中に意識が遠のいてしまって…。」

ヤッチ:「それから吐いた?」

看護師さん:「はい。それで…。」

ヤッチ:「このモニタの左側って血圧だっていうのは予想がつくんだけど、右側の数値って、何を示してるの?」

看護師さん:「右側の二つ数字があるうち、上は心拍数です。」

ヤッチ:「正常値の範囲って、どのくらいなんですか?」

看護師さん:「お父様の場合、除脈が有るってお伺いしていますので、まあ、60有れば、まあまあよろしいかと…。下は酸素飽和度ですから、100に近いほど、正常ということになります。」

ヤッチは、心拍数を監視しているのか、血圧を監視しているのか、主に何について監視しているのかを知りたかったのですが、質問の仕方が悪かったようです…。

(-_-;)

それにしても、昨日の看護師さんはアルツ君が『食事の後、吐いた。』とはおっしゃいましたが、『食事の最中に意識が遠のいた。』まではおっしゃっていませんでした。

やはり、『意識が遠のいた。』って聞くと、色々考えちゃいますよね…。

ヤッチ:「それで、元気が無いんだぁ…。今日はリハビリをやったんですか?」

看護師さん:「いいえ。具合が悪くなってしまわれたので、昨日(12/05)から大事をとってお休みしていただいています。」

ヤッチ:「昨日は『回復した』って聞いてたんだけどな?」

看護師さん:「はい。意識が戻られてからは…。その後、レントゲンを撮らせていただいたんですけど…。」

ヤッチ:「大暴れ?」

看護師さん:「いえ…。大暴れは、されていませんでしたけが、ちょっとだけ興奮されていたご様子です。」



アルツ君が眠ってしまったので、病室を後にしました。


夜になって、ヤッチと同じようなことを聞いたのでしょう。

姉から電話が掛かってきました。

姉:「パパ、昨日、意識失って倒れたんだって?」

ヤッチ:「失ったかどうかはわからないよ。俺は『意識が遠のいた。』って聞いたんだから。」

姉:「そんなのどっちでも同じじゃん。で、『何が原因?』って、看護師さんに聞いたの?」

ヤッチ:「聞けるわけないじゃん。どうせ、聞けば、『病状説明は医師からお聞き下さい。』って言われるのが目に見えてるから。」

姉:「そうだよね~。なんかこの病院、気軽に聞けないオーラが出てるよね~。」

ヤッチ:「わざとそうしてるんじゃないの?医療過誤の問題とかが取沙汰される昨今だからさ…。」

姉:「まさか、また脳梗塞なんていうことないよね?」

ヤッチ:「あのさぁ…。俺は医者じゃないんだからさ…。まさに、『病状説明は医師からお聞き下さい。』と申し上げたいんですけど…。」

姉:「ごめん。あんたの方が私と違って、なんでもよく知ってるからさ~。お医者さんに聞くわけいかないかね?」

ヤッチ:「俺もそれを考えたんだけどさ…。入院している病院は脳外科が専門の病院だぜ!?そこの医者に『まさか、脳梗塞じゃないでしょうね?』なんて聞いたら、『プロをバカにする気か!』って言われそうだよ…。」

姉:「そうっか…。でも、心配だ…。」

ヤッチ:「まあ、ダイレクトに聞くと、医者のプライドを傷つけちゃうから、それとな~く、タイミング見計らって聞いてみるよ。」

姉:「うん、私じゃ無理だから、あんたに任せたわ。それにしてもパパ、大丈夫かね…。私の前で、泣きながら、『死ぬ』とか、『どうせ死んじゃう。』ばっかり言うんだよ…。」

ヤッチ:「俺の前でもだよ…。旦那さんがあんなこと言うの、俺ははじめて聞くかもしれない…。」

姉:「何とか、やる気出してもらわないとね…。」

ヤッチ:「それが、リハビリも中断してるらしいよ。」

姉:「えっ?そうなの?」

ヤッチ:「その、あなたが『意識を失って倒れた』って言った日から…。リハの中断は痛いよな…。」

姉:「ますますショックだわ…。夕食も出されてもほとんど残しちゃうから、パパ、ずいぶん痩せて来ちゃったよ…。」

ヤッチ:「ボタモチ、放り込めば、医者に怒られるだろうしな…。」

姉:「その前に飲み込めないって。私、夕飯の時、時々介助するけど、とろみのおかずをやっと飲み込んでるっていう感じだもの。」

ヤッチ:「まっ、俺らが暗い顔して面会に行ったら、ますます旦那さんの元気がなくなるから、明るい顔して行こう!明日になれば、旦那さんのことだから、『面会に来るなら、ボタモチぐらい持って来い!』って言ってくれるって!」

姉:「うん…。そうだね…。ありがと。」


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2014/12/07 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

オナラが出ました ~ 入院14日目

2014/12/10 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月08日のアルツ君

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月08日の月曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、14日目です。

『毎度おなじみの…』になってきましたが、アルツ君、やはり眠っています。

点滴のチューブの都合上、アルツ君がどうしても布団をはだけてしまうので、姉が看護師さんにお願いして、アルツ君が寒がっている時は、ダウンベストを掛けてもらうようにお願いしています。

ダウンベストは姉が持参したものです。

となりの患者さんが、ナースコールで看護師さんを呼んだため、その声に反応して、アルツ君が目を覚まします。

少し間を置くと、アルツ君がヤッチと目を合わせます。

ヤッチ:「おはようございます。いつからバッドマンと抱き合ってたんだ?」

アルツ君:「ばあさんか?」

『バッドマン』と『ばあさん』を聞き違えているようです。

ヤッチ:「今日は口が上手く動いてるみたいだね?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「言ってることが俺にもちゃんとわかるぞ。」

アルツ君:「わかんない…。」

脳梗塞を起こして入院する前のアルツ君の話し方に戻ったとは言えませんが、少し回復傾向にあるような気もします。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「…。」

せっかく褒めたばかりなのに、ヤッチ、聞き取れません。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「『悪い女が』か?」

アルツ君がうなずきます。

ヤッチ:「その『悪い女』がどうしたって?」

アルツ君:「いうんだよ…。」

ヤッチ:「『言う』のか?あ、そっか、そっか、『居るんだよ…。』か?」

アルツ君:「そう…。」

アルツ君には悪いですが、アルツ君の宇宙語をなるべく聞き返さないように翻訳することは、自分の脳を活性化してくれる良い面もありますが、反面、非常にカロリーを消費します。

ヤッチ:「その悪い女っていうのは、この病院の中にいるのか?」

アルツ君:「どーも。そーあしいや…。(どうもそうらしいや。)」

ヤッチ:「なんか、意地悪でもされたのか?」

アルツ君:「おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

アルツ君、言葉は発しますが、毎回、意味不明のことを言います。

ヤッチ:「黙ってないで、言い返してやればよかったじゃないかよ?」

アルツ君:「どなああたんだおー…。」

ヤッチ:「『怒なられたんだよ。…』???」

アルツ君:「うん…。おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

この病院には、耳の遠い高齢の患者さんも入院しています。

もしかしたら、看護師さんが、アルツ君の耳元で、少し大きな声で、『○○さん、起きて下さい。』などと言われたのかもしれませんね。

アルツ君、耳は良いほうなので、怒なられたように聞こえたのかもしれません。

それとも昨日の一件????

ヤッチ:「でも、よかったね。聴こえるっていうことは、生きてるっていうことだから。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)

布団をめくると、ベッドの手すりに固定されていた両腕のベルトは外されています。

しかも両手にはめられていたミトンも外されています。

抑制(拘束)のかかっていない状態です。

回復傾向にあれば、段々暴れん坊になっていくはずのアルツ君ですから、それだけ体力が落ちているということでしょうか…。

ベッドの手すりには、看護師さん用に毎日の排泄についてと食事摂取についてのチェック表がぶら下がっています。

特養ではやや便秘気味のアルツ君でしたが、こちらに入院してからは問題なく、定期的に発射しているようです。

食事は、最近になって三食出されています。

この日の食事摂取量を見ると、

アルツ君の食事(栄養)摂取量
  • 朝 8/9
  • 昼 1/2
  • 夕食はまだ出されていないので空欄

看護師さんにお伺いしたところ、『朝 8/9』の『8』は主食、『9』は副食だそうです。

主食、副食、ともに全部完食すれば、『10/10』になるそうで、この場合は、省略して『10』と記入しているとの事でした。

また、左側に主食の摂取量、右側に副食の摂取量を記入するのが一般的なのだそうです。

『主菜』、『副菜』などの言葉もありますから、ヤッチには『主食』とは何なのか、『副食』とは何なのかまではわからず、数字を見て、視覚的に判断するしか方法がありません。

ヤッチ:「旦那さん、昼飯をあんまり食べてないようだけど、食欲が無いのか?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「今、ボタモチを食べたいと思うか?」

アルツ君:「たべたーない。」

ん…。

ヤッチの問診では、かなり…、いや、おおいに、重症です。

ヤッチ:「はやいとこ、食欲出してもらってさ、風呂の浴槽、スレスレまでボタモチでイッパイにして、その中に思いっきり頭を突っ込もうぜ?」

アルツ君:「わーんない…。」

そんな会話をしていると、

ブッーー!!

音源はアルツ君です。

本人も気づいたのか、大きく口を開けて笑います。

舌の色がものすごいことになっていますが、アルツ君の久々の笑顔です。

ヤッチ:「実弾じゃないだろうな?」

アルツ君:「…。」

口を開けています。

ヤッチ:「メシもろくろく食ってないのに、なかなかやってくれるじゃねーかよ?」

アルツ君:「あ?」

ヤッチ:「いいのが出ましたね、でも?」

アルツ君:「出た、出たよん。」

ヤッチ:「…。」

アルツ君:「くさい…、臭い!」

ヤッチ:「毒ガスが出たね。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「漏らしたな?」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「でもさぁ、毒ガスが出るっていうことは、ねえ?」

アルツ君:「くさいの出た…。」

ヤッチ:「調子が戻って来たっていうんじゃねーの?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「え?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「それさ…。布団めくったらさぁ…。ねえ…?すごいことになるんじゃねーの?」

アルツ君:「もー、屁の河童!!」

ヤッチ:「冗談言えるようになったじゃん。ちっとは?ね?大したもんだよ…。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

この会話のあと、しばらく一人でブツブツ何かを言っていましたが、そのまま眠ってしまいました。

この時の様子を途中からですが、動画に収めています。

YouTubeにアップしておきましたので、是非ご覧ください。

『屁の河童』の部分は注意していないと聞き取れないかもしれないので、この記事を歌詞カード代わりにご利用ください。(字幕の色は変わりません。)

動画はこちらです。



【お詫び】
動画のURLが正しくなかったようです。(余計なスペースが入っていました。)
修正したURLに書き換えました。
直接ご覧いただけるよう記事にも動画を貼りつけました。
なお、ガラケーでは動画の画面は表示されませんので、リンク先をクリックしてYouTubeに飛んでください。(2014/12/12)


アルツ君が眠ってしまったので、ヤッチも病室を後にしました。

夜になると、この日ヤッチの後にアルツ君のところへ面会に行った姉から電話が掛かって来ました。

姉:「さっき、パパのところへ行って来たんだけどさ…。」

ヤッチ:「…。」

姉:「パパ、夕飯を食べてくれないんだわ~。」

ヤッチ:「何でかね?」

姉:「ん…。ベッドのリクライニングを起こして、ベッドの上で食べるんだけどね!?」

ヤッチ:「それで?」

姉:「もう、リクライニングを起こしてるその時から不機嫌なんだわ…。」

ヤッチ:「俺が行った時は、ご機嫌だったけどね。」

姉:「ほんと?」

ヤッチ:「うん。オナラが出て、自分で大口開けて笑ってたくらいだったよ。『屁の河童』とか言って、機嫌が悪いようには見なかったぞ。」

姉:「ほんとに?今日は、私がパパに用意された食事を一口、口に入れた途端、『まずいっ!』って、もうそれっきり口を開けてくれないのよ…。」

ヤッチ:「あなたが介助しないで、看護師さんにやってもらえばいいじゃん。」

姉:「それが、前はずっとそうしてたんだけど、看護師さんにやってもらうと、『あ、今日はもう食べないわね。』って言って、さっさとパパの食事を片づけちゃうのよ…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「パパが食べないと、どんどん痩せて来て、体力も落ちちゃうでしょ?だから、最近は、『私が時間かかっても食べさせます。』って言って食べさせてたんだけどね…。」

ヤッチ:「小学生の居残り給食状態だな…。休み時間にドッジボールできないぞ。ちなみに俺はドンガメ派だったけどな。」

姉:「でも、この頃は、食事がまずいのか、食べる気力を失ってるのか、私が介助しても、全然食べてくれないのよ…。」

うちの家庭…。

ヤッチのくだらない冗談をアルツ君以外、完全に無視します…。

グレてやる…。

ヤッチ:「で、その後は?」

姉:「食べないで、目を閉じて眠っちゃうのよ…。今日はがんばって半分近くまで食べてもらったんだけどね…。」

『それっきり口を開けてくれない。』と言っているのにどこから食べさせたのでしょうか…。

ヤッチ:「ん…。」

姉:「食べるにしても、一口入れて、それを飲み込むのがやっとっていう感じだもの…。」

ヤッチ:「体力が落ちてくれば、飲み込む力も弱くなってくるからな…。」

姉:「でしょっ~???」

ヤッチ:「そしたら、俺も旦那さんの夜飯時に行ってみるよ。朝飯と昼飯は面会時間外の時間帯だから、唯一、俺が食わせられるとすれば、夜しかないから。」

姉:「お願いできるかな…???私も行くけど…。」

ヤッチ:「食ってくれるかどうかは、行ってみないとわからないけど、まあ、とりあえず…。」

姉:「悪いけど、お願いします。」

なかなか難しいですね…。

脳梗塞と認知症のダブルですから、アルツ君の操縦にはテクニックが必要なようです。

脳梗塞になった人のお世話をヤッチもしたことがないので、自信がありません。


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