site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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我が家がデイサービス!?

2012/01/06 (金)  カテゴリー: デイサービス
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日お見合い相手が決まったアルツ君ですが、今日はまたデイサービスでやらかしてくれました。

朝出かける前のアルツ君の血圧はキノコさんに代わってヤッチが計りました。

何回か計ろうとしますが、エラー表示…。

(*´-ω・)ン?

「死んでんじゃないのかあ?」

「死んでるわけないだろっ!!」

「おかしいな~。死んでるか血圧計が故障してるかどっちかなんだけどな…。」

「死んでたらしゃべれるわけないだろっ!!俺はお化けか!?」

「お化けはまだ見たことないから、しゃべるかもしれないじゃん?」

「足だってあるわい!!」

「ああ。腐った材木足のことかぁ…。」

結局血圧計のチューブが抜けていました。

抜け毛の多いヤッチのことですから…。

(^^ゞ

「残念ながら血圧も正常だな。」

「『残念ながら』とはどういうことだ!!親に向かって!!」

「おっ。やるね~。親子関係が理解できるんだ?」

「親子だって、玉子だって、みんなわかるわいっ!!」

至って朝から快調。

飛ばしてる感すらあります。

デイサービスの車が来てアルツ君の楽しい一日が始まります。

しかしっ!!

おそらくアルツ君が到着して間もないころの朝の10時半くらいに、デイサービスからキノコさんに電話が入ります。

そしてキノコさんからヤッチに知らせが入ります。

「今、デイサービスから電話が有ってね。またおじいちゃん具合が悪くなって倒れちゃったらしいのよ。」

「また~!!それで?」

「『今は看護師がついて、安静を取ってもらっていますが、容態が良くなければまたお電話差し上げます。』って言われちゃった。」

「う~ん。大丈夫なのかねえ~。」

「私じゃ車も運転できないから迎えに行けないし…。電話が来るのを待つしかないわ。」

「う~ん。むしろ電話が来ない方がいいけどね…。」

デイサービスの方が看護師さんもいるみたいだし、スタッフも大勢いるわけだから、慌てて連れて帰ってもあまり変わらないような気がして、ここはアルツ君放置です。

(^^ゞ

最悪救急搬送なんて言う事もあり得ますが、そんなことを口にすると、今度はキノコさんが救急搬送になりかねません。

(-_-;)

結局デイサービスからは連絡は入らず、アルツ君の帰宅時間がやってきました。

玄関の呼び鈴が鳴ると、キノコさんがあわてて飛び出していきます。

デイサービスのスタッフがキノコさんに今日の様子を説明しているようです。

「朝いらしてすぐに眠そうにしていらっしゃったので声をかけたのですが、あまり体調が良くなかったらしく、ベッドで午前中は横になっていてもらいました。」

キノコさんがそのスタッフにお礼を言い、アルツ君を玄関の中に引き入れます。

「大丈夫なの?」

「なにが?」

「なにがって…。具合よっ!!」

「具合はいいぞ。むしろ良すぎるぐらいだ。」

まったく自分が倒れたことを覚えていない様子…。

何とも幸せなアイテムを手に入れっちゃったものです…。

(-_-;)

ヤッチは早速アルツ君の持ち帰ったデイサービスの連絡ノートを広げます。

ガガガ━(ll゚д゚ll)━ン!!

┣¨┣¨(゚Д゚;)┣¨┣¨

_| ̄|○

やはり…。

お風呂に入っていません…。

『看護師判断で中止』の文字が…。

_| ̄|●

どうせなら『看護師判断でブッ込みました』ぐらいな文字が欲しかった…。

とりあえず、いつもとパターンを変えて、アルツ君に聞いてみることに…。

「今日はお風呂入ってきたんだってね?」

「入ってないぞ!!」

やはり即答でした…。

_| ̄|○

「じゃあ。今日は入るのやめとく?」

「入るよ!!」

これも即答…。

_| ̄|●

「じゃあ、明日にする?」

「今すぐ入ってもいいぞ!!」

_| ̄|○

覚悟はしていたんですけどね…。

やはり筋書き通りと言えば筋書き通り…。

筋書き通りの展開の分ショックが大きいです…。

早速お風呂洗いに取り掛かります。

( ´-ェ-` )シュン

何だってお風呂に入ってくるはずのデイサービスで寝ていて、家で風呂に入らなきゃいけないのか…。

これじゃあ、家がデイサービスじゃないですか…。

なんでデイサービスでは具合が悪かったのに、家で元気になっちゃうわけ!?

デイサービスにヤッチを落とし入れるための刺客が送り込まれているのでしょうか…。

今日のお風呂には温泉の素(入浴剤)をたんまり入れてお湯を注ぎました。

今日のヤッチの頭の困惑を反映し、乳白色の温泉の素を入れてみました。

(^^ゞ

お湯がいっぱいになったところでアルツ君に服を脱いでもらいます。

乳白色のお湯を見てアルツ君が第一声を放ちます。

「おっ!!蕎麦でも茹でたのか?」

「まだ茹でてないよ。」

「まだって?これから茹でるのか?」

「そうだよ。」

(●`w´●)ニァ・・

アルツ君ヤッチの不敵に笑いに一瞬後ずさり…。

「ばか!!こんな年寄りじゃ。出汁は出んぞ!?」

「やってみなくちゃわからないな!?いい煮汁が出るかもよ。」

「二汁だか三汁だかしらんが、熱くないだろうな?」

「さあ。どうなんでしょうね~。」

(●`w´●)ニァ・・

アルツ君恐る恐る湯船に腰を落としていきます。

(●`w´●)ニァ・・

もちろんアルツ君好みの快適な温度です。

(*^_^*)

「ああ。よかった…。またお前に殺されるところだった…。」

「んっ。また~?年越し蕎麦を年始早々もう食べたいのかい?じゃあ、もう少し沸かそうかぁ…。」

(●`w´●)ニァ・・

「やだいっ!!」

「先に差し水用意して置いた方がいいんじゃないのかい?」

(●`w´●)ニァ・・

「ばか!!こんな年寄りじゃコシなんか出ないぞ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/01/06 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

看護師と口論! ~ 入院13日目

2014/12/08 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月07日の日曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、13日目になりました。

病院に着くと、日曜日で外来は休診のため、人影はまばらです。

エレベーターで三階に上がると、看護師さんの姿もいつもに比べると、少ないようです。

もしかすると、療法士さんの姿を見かけないので、その分、人影が少ないのかもしれません。

ヤッチがアルツ君の病室に入ろうとしたところ、病室の入り口付近で私服姿の男性に呼び止められます。

男性:「失礼ですが、ご面会ですか?」

ヤッチ:「はい。」

男性:「病室はこちらですか?」

男性はアルツ君の病室の方向に腕を上げます。

ヤッチ:「そうですけど。」

男性:「(アルツ君の)ベッドはどこですか?」

ヤッチ:「窓際の一番奥です。向かって左側です。」

男性:「大変失礼なんですけど、これから清掃を始めさせていただきます。お部屋に入られても構わないのですが、30分程度、お部屋の外に出られなくなってしまいますけど、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「…。」

ヤッチは一瞬、躊躇しました。

もし、アルツ君が眠っていたら、アルツ君の寝顔とにらめっこするしか時間を潰す方法がないからです。

でも、せっかく来たのに、病室に入らず30分も待たされるのも、考え物です…。

ヤッチ:「でも、いいや。病室の中に入らせてもらいます。」

この男性、たぶん清掃業者の人だと思いますが、作業着姿ではなかったので、清掃業者の人なのか、病院の人なのか、結局いまだによくわかりません。

アルツ君の病室に入ると、病室の中はガラーンとしています。

今までは、6人部屋で、ベッドとベッドの間隔も狭く、病室から出て来ると、自分が箱寿司にでもなったような気分でした。

でも、この日は入口からすぐのベッド3台がありません。

3人、いっぺんに退院?

それとも…???

でもアルツ君のベッドの並びの入院患者さん達はそんな感じじゃなかったもんなぁ…?

『そんな感じ』はご想像におまかせします。

病室の中では、ベッド3台が残されていて、廊下寄りのベッドが有った床を作業着姿の人達が3人で掃いています。

病院のユニフォーム姿ではなかったので、おそらく外部請負の清掃業者さんなのでしょう…。

定期清掃か何かだと思います。

ヤッチはその作業している横を通り抜け、アルツ君のベッドに向かいます。

アルツ君は、目を閉じていましたが、眠ってはいないようです。

ヤッチ:「ボタモチ食ってる夢でも見てたか?」

アルツ君:「わーさん、どーいた?(ばあさん、どうした?)」

ヤッチ:「ばあさん?ばあさんなら家にいるぞ。今日もここに来たいって言ってたけど、まだ体力的に無理そうだから、連れて来なかったよ…。顔、見たかったか?」

アルツ君が枕の上で小さく首を横に振ります。

ヤッチ:「なんだよ、顔を見たいんじゃないのかよ…。ばあさんの部屋の雨戸の滑りが良くないから、旦那さんに早く元気になってもらって、直してもらいたいって、言ってたよ。」

アルツ君:「かゆーの…。」

アルツ君がミトンの手で腕を擦ります。

点滴の針の跡がかゆいようです。

腕のあっちこっちに注射の跡が見られます。

ヤッチ:「かゆいよな~。クスリを塗っとくか?」

薬嫌いのアルツ君にわざとこの質問をぶつけます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「???」

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった』か?」

アルツ君が小さくうなずきます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった二代目』かな?」

アルツ君が小さくうなずきます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった二代目は死んじゃったの…。』か?」

アルツ君が小さくうなずきます。

ヤッチははじめ、菅原文太さんや高倉健さんを思い浮かべましたが、アルツ君にその情報は入っていないはずです。

ヤッチのこと?

でも有名じゃないしな…。

アルツ君はこのあと、何度もこの言葉をか細い声で繰り返していました。

アルツ君の身体には多数のコードがからまっていましたが、足元にある生体情報モニタには、数値が一つしか表示されていません。

看護師さんを呼びに行こうにも、清掃が始まっていて、病室の外には出られません。

ナースコールも設置されていないので、使えません。

ナースコールは設置しても、アルツ君が引き抜いてしまう可能性があるということを、入院時に病院側に伝えてあるので仕方ありません。

そうしているうちに、清掃業者さんがポリッシャーを回し始めました。

ご存知の方も多いと思いますが、ポリッシャーというのは、オフィスやこうした病院などの床を洗浄する機械で、機械のヘッドには円形のブラシが付いていて、電気でこれをクルクル回転させて使います。

手元のレバーを引くと、液体の洗剤も出てきます。

業者さんがポリッシャーを回すと、清掃部分とアルツ君のベッドを仕切っているカーテンが波打ちます。

作業している業者さんたちは気づいていないのかもしれませんが、ポリッシャーのブラシが回転すると、けっこう風が来ます。

家庭用のカーテンと違って、病院のカーテンですから、床スレスレには設置されていません。

アルツ君が少しせき込みます。

アルツ君:「なーいやってるんだ…?」

ヤッチ:「今、旦那さんの横で掃除をしてるんだよ…。」

アルツ君:「さむーい…。」

ヤッチはアルツ君の肩まで布団をかけ直します。

ヤッチもビル清掃などのアルバイトを経験したことが有ります。

プロ並みの仕事はできませんが、床の清掃の手順はある程度はわかっています。

今まで塗られていたワックスを剥がし、改めてワックスをかけ直す場合は、手順が異なりますが、一般的な床の清掃手順は以下になります。

床の清掃の手順(ワックスがけ)
  1. 清掃スペースを確保するため、床の上の荷物を可能な限り、移動します。
  2. 汚れている床のチリやホコリをホウキやフローリングワイパーで取り除きます。(掃除機を使う場合もあります。)
  3. ポリッシャーを回転させ、液体洗剤を出しながら、床を洗浄します。(電動のデッキブラシと考えたらイメージしやすいかもしれません。)
  4. 汚水が床に広がるので、カッパギというワイパー状の道具と、ちり取りを使って汚水を回収します。この作業を『カッパぐ』と言います。汚水はあらかじめ用意したバケツの中に捨てます。この時、汚水回収は慣れていない人がやると、ちり取りの中に入れる時に飛び散り、自分の洋服が汚水まみれになることが有ります。
  5. 床に洗剤分が残っていることが有るので、モップで水拭きします。
  6. 送風機(扇風機)を使って、床を乾かします。
  7. ワックスを掛けます。モップを使うこともありますが、最近はフローリングワイパーのような道具を使います。ヘッド部分はウェットシートを分厚くしたような素材のパイル地で、ワックスが染みこむような構造です。
  8. 送風機(扇風機)で乾かして、移動した荷物を元の位置に戻して終了です。


話が逸れましたが、この一連の作業をアルツ君が寝ている病室でやるわけです。

アルツ君の病室には、アルツ君を含め、3人の患者さんが残されていましたが、1人は意識が戻っていない重症の患者さんで、定期的に痰吸引の必要な方です。

アルツ君が再び、声を発します。

アルツ君:「さむーい…。」

ヤッチはカーテンを少しめくり、清掃の様子を伺います。

送風機(扇風機)を回しているようです。

送風機はアルツ君のベッドの方に向けられているわけではなく、病室の入り口に向けられていますが、それでも対流ができ、アルツ君の方に風が来ます。

ヤッチ、すでにお気づきだと思いますが、段々、怒りがこみ上げてきました。

まあ、ヤッチ的には病室に入ったときから、『あり得ない』だったんですけどね…。

病室に入った瞬間、床を掃いていたんですよ。

病人のいるすぐ脇で、普通ホコリやチリを舞い上げないでしょ?

ホコリやチリを舞い上げないようにどこかに持って行き、病人のいないところで回収するならまだわかります。

ヤッチはアルツ君のベッドサイドに腰かけていましたが、すぐ横に業者さんの道具類が近づいてきました。

清掃部分に自分たちの道具が有ったら、作業に邪魔になるので、おそらく作業員の誰かが押しのけたのだと思います。

水蒸気爆発では済まされない予感です。

ヤッチの腹ワタで、マグマがその時をうかがっています。

その証拠にヤッチの腕がブルブル言い出しました。

でも、ワックスがけをしている最中に、清掃部分に足を踏み入れる事ができません。

業者さんは、雰囲気からして、病院の指示の元に作業をしているようです。

大声を上げて、廊下にいる看護師さんを呼ぶにしても、病室には他の患者さんもいます。

仕方がないので、作業が終わるのを待ちます。

アルツ君は眠ってしまいました。

どうやってマグマを静めようか考えていると、いきなり、カーテンをバサッーと開けられました。

看護師さんです。

ここからはヤッチのお怒りモードなので、あえて敬称を略させていただきます。

看護師:「あっ。いらしてたんですね?(病室の)手前のほうの作業が終わりましたので、廊下に出て、お待ちいただけますか?」

この後、どういう風に作業するのかを見極めようと、マグマちゃんに差し水をして、とりあえず廊下に出ます。

アルツ君の面会に来た時は、早く病室に向かうことばかりを考えていて、全く気づきませんでしたが、アルツ君の病室に有ったベッドやテレビ、キャビネットなどの荷物は廊下に移動させてあったようです。

もちろん、患者さんは退院したわけでも、『そんな感じ』だったわけでもなく、病室の外に出されていたのです。

廊下からアルツ君の病室を覗き込むと看護師Aがアルツ君に付けられていたモニタのコード類を引き抜いています。

看護師Aが看護師Bを呼び、ベッドの移動を手伝うように話しかけています。

アルツ君のベッドです。

アルツ君のベッドを二人で動かし、今清掃の終わったばかりの床の上まで移動します。

病室から入ってすぐ左です。

同様に、他の患者さんの寝ているベッドも清掃の終わった箇所に移動し、病室の奥のスペースを空けます。

業界用語でいうところの『テレコ』的発想です。

ヤッチ:「まさか、ベッドを病室の外に出さないで、残りの部分を掃除するんじゃないでしょうね?」

看護師A:「そうですが、何か?」

ヤッチ:「あのさ、掃除中の病室の中がどれだけ劣悪な環境かわかって言ってるの?」

看護師A:「でも、こうしないと残った部分を掃除できませんから。」

ヤッチ:「いやいや、違うでしょ。清掃作業が終わるまで、別の場所で待機でしょ。」

看護師A:「おっしゃってる意味がわかりませんけど?」

ヤッチ:「俺、今まで病室の中にいたけど、病室の中で、床に向かって扇風機を回すんだぜ。チリやホコリが舞うことくらいわかるよね?」

看護師Bが割って入ります。

看護師B:「でも、規則ですから!」

ヤッチ:「はあ?規則?どこの規則か教えてもらおうじゃないか?」

看護師B:「でも、規則は規則なんですっ!!」

ヤッチ:「どこにある規則なんだよ~。あなた方、病院内部の規則だろ?患者は関係ないんじゃない?入院の手続きの時に、大声を上げたりとかで、他の患者さんの迷惑になる時はベッドを移動することもあるって言うのはこっちも聞いて、契約書にもサインしたよ。でも、これは一人一人の患者が快適に過ごせるための協力のお願いのわけだろ?ちょっと趣旨が違うよね?病室を掃除したいなら、掃除をしない場所にベッドを移動させてよ?」

看護師B:「できないんです!!」

ヤッチ:「でも、最初の3人は廊下の外にいるじゃないかよ!」

看護師B:「…。」

ヤッチ:「だいたい、汚い空気を扇風機でカクハンしている病室に患者をとどめておくというのがどれだけ良くないことか、仕事柄わかるでしょうに…。あんたら、掃除と人の命、どっちが大切だと思ってんだよっ!!」

看護師B:「掃除もしていない不衛生な部屋に寝てもらう方がもっと良くないと思います。」

ヤッチ:「今は、その前段階の話をしてるんだよね。だいたい、さっきから掃除の様子を見てたけど、ろくに換気もしてないじゃないかよ!しかもベッドのそばにモップの頭が近寄ってくるんだよ。あなた方だって、自分の寝ている枕元にモップの頭が近づいてきたらどう思うか…。自分が休んでいるところに、耳元で掃除機をかけられたらイラッと来ない?」

看護師B:「空調は入ってますっ!!」

ヤッチ:「それは暖房でしょ?換気とは言わないでしょ?」

看護師B:「入ってます!」

ヤッチ:「まあ、あなた方はマスクしているからいいよ。でも親父を含めて、この中にいた患者は誰一人、マスクも着けてないんだぜ?せめてマスクを装着させるくらいの配慮が有ってもいいんじゃないの?」

看護師B:「それはたまたまです!」

ヤッチ:「だから、そのたまたまが有っちゃいけないんでしょうにっ!!あなた方は命を預かる身として、たまたまは許されないでしょ!!俺が言わなくたって、命の大切さはわかってるはずでしょっ!」

看護師B:「とにかくできませんっ!」

ヤッチ:「だ・か・ら、病室じゃなくて、せめてベッドを廊下に出そうよ。些細なことかもしれないけど、命に係わるような事かもしれないんだぜ?このままじゃ、また親父は扇風機の回る部屋で寝ていなきゃならなくなるんだぜ。」

看護師B:「廊下に出した方がもっと危ないんですっ!!」

ヤッチ:「どうしてよ?わかるように説明してよ?」

看護師B:「説明する必要がありませんっ!」

ヤッチ:「あんた、今『もっと危ないんです。』って言ったよな。それじゃあ、少なからず病室にとどめておくことも、自分で『危ない』って認めたことになるんだぜ?」

看護師B:「…。」

ヤッチ:「あなた方は、たぶんここの病院の指示で動いてるんだと思うよ。そういう意味では、こうるせー奴にあたっちまって、立場上、可愛そうな日になってしまったかもしれない。俺も個人的にあなた方に恨みはない。だけど、あなた方が些細な取るに足らないと思ってることを患者や患者の家族はものすごく重要なことだと考えてるっていうアンテナは常に持っとこうよ。あなた方と話をしても、これ以上埒が明きそうもないから、ここの責任者呼んでよ?」

看護師A:「責任者はたぶん不在です…。」

ヤッチ:「不在なら不在でいいから、この先も作業を続けるのか、みなさんで相談してくださいよ。やるからにはこちらが納得いく結論を出してください。私が聞きたいのは、半分ずつ病室を清掃するのではなくて、なぜ病室で寝ている患者全員を清掃作業をしない安全な場所に移動させないのか?の一点だけだから。デイルームで待ってます。」

ヤッチはデイルームに行き、自販機でお茶を買います。

お茶を飲んでいる間も、興奮と怒りで、しばらく震えが止まりませんでした。

結局、デイルームには誰も現れませんでした。

ヤッチがデイルームにいる間にアルツ君のベッドは元の位置に戻されたようです。

廊下に出されていた荷物も病室に戻されたようです。

清掃業者さんたちが暗い表情で引き上げて行きました。

清掃は中止、もしくは延期になったようです。

お茶を飲みながら、段々と怒りと興奮がおさまってくると、今度はキレてしまった事への反省の念がこみ上げてきました。

いい大人が病院で口論ですからね…。

ヤッチの要求は理不尽な要求だったのでしょうか…。

病室に戻ります。

アルツ君は眠っています。

ヤッチがアルツ君のベッドサイドに腰かけていると、先ほどの看護師Aさんが謝罪にやってきました。

ヤッチも謝罪しました。

後日、責任者からヤッチ宛てに電話をいただけるという約束もしていただきました。

アルツ君が二人の声でうっすら目を開けます。

看護師さんはその場を離れて行きました。

ヤッチ:「旦那さん、またやっちまったよ…。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「いつもだったら、『みっともないこと、すんなっ!』って怒ってくれるじゃんかよ…。」

アルツ君:「わーんない…。」

アルツ君、再び眠りについてしまいました…。


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2014/12/08 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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