site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君免停

2011/10/15 (土)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

昨日はデイサービスからヘロヘロになって帰ってきたアルツ君。

結局夕飯もちょこっとつまんだだけで早目に就寝してしまいました。

ところがアルツ君キノコさんが寝る頃の11時くらいが大忙しです。

トイレに立ったと思ったら、したのかしないかわからないくらいの所要時間ですぐに出てきてはまた布団にもぐり込む…。

30分も経たないうちにまた起き上がり、またトイレに駆け込むの繰り返しです。

トイレの正面あたりがヤッチの部屋なのでガタガタと音がすると壁を隔てたところにヤッチがいてもだいたい状況はつかめてしまいます。

これでは隣で寝ているキノコさんもたまったものじゃありません。

アルツ君の寝室に様子を見に行くことにします。

「なんか調子でも悪いのかあ?」

「なんじゃ?」

寝ているにしてはずいぶんクリアなサウンドで返事が返ってきます。

「腹の調子でも悪いのか?」

「何で?」

「いや、さっきからトイレに行ったり来たりしてるから…。」

「別に行ってないぞお!?ここで静かに寝てますよ~。」

キノコさんも起きてしまいました。

「うそ。うそ。先からうるさくて寝られやしないわ。」

「うそをつけ!ここで静かに寝てますよ。あ。何だかショウベンしたくなっちゃった。」

どうやら新しい記憶は次から次へと消えて本当に何度もトイレに立っていることをおぼえていないようです。

(´゚д゚`)アチャー

さっそくトイレに行こうと起き上がります。

トイレからすぐ出てきてまた布団にドシンとお尻を落とします。

立ち上がる時はそれほどでもないのですが、寝る時は尻もちをつくように思いっきりお尻を落とすのでものすごい音がします。

「そんな地響きみたいに寝たら奥さん寝ていられないぞ。」

「そんなことないわい。となりでグーグー寝てるよ。」

相変わらずの減らず口…。

キノコさんも苦情を言います。

「ほんとよ。となりでドシンとやられると怖くて飛び起きちゃうわよ。」

「はい。はい。おとなしくしますよ。」

そう言いながら足をかかと落としのように大きな音を立てて布団に打ちつけます。

いったんはこれでおさまったのですが、午前零時をまわったあたりからまたショータイムの始まりです。

30分おきくらいにトイレに駆け込みます。

トイレに行っているわけなのでお漏らしはしていないとこっちはてっきりそう思っていました。

以前だったらトイレに立つたびに『起き上がれない』と叫びをあげてヤッチが起こしに行っていたくらいですから、起き上がれるということはお腹の調子が悪いにしてもそんなに深刻に考えなくてもいい…。

まあ体力は残っているわけです。

少し冷えておしっこの回数が多くなっているのかな?

そんな風に考えていました。

でも30分おきくらいに大きな音を立てられるのでこっちもなかなか寝付けません。

(-_-;)

アルツ君が再びトイレに立った時に気になってまた様子を見に行くことにします。

電気はすべて消しているので当然暗がりです。

寝室ではキノコさんは寝入っていて気づいていない様子です。

よくとなりでこうもドシンドシンやられて熟睡できるものです。

ある意味うらやましい…。

アルツ君に小さな声で声をかけます。

「体が冷えたのか?大丈夫?」

「あん?」

こっちは小さな声で話しかけたのに鼻にかかった大きな声で返ってきたのでこっちの方がびっくりしてしまいました。

「具合悪いんじゃないの?」

「別に悪くないよ!大丈夫だよ!」

「パンツは?」

「誰の?」

「誰のって旦那さんしかいないだろ!?」

「パンツは有るぞ。」

「ちょっとパンツ見せてみん?」

「お前他人のパンツがそんなに気になるのか?いやらしい趣味だな~。」

「いいからちょっと立ってみな!」

キノコさんには悪いですが電気をつけます。

「うるさいな~。」

アルツ君がブツブツ言いながら立ち上がります。


えっ~!!!

エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ


布団から這い出してきたアルツ君は上半身裸です!

???

立ち上がると寝巻のズボンもはいておらず紙パンツ一丁です。

まるで弱っちいプロレスラーのようです。

「なんで上着を着てないんだ?」

「最初から着てないもん!」

アルツ君の就寝前に寝巻の上着を着せたのはヤッチです。

(-_-;)

「そんなわけないじゃん!」

見ると布団の隅の方に寝巻は脱ぎ捨ててあります。

???

寝巻のズボンの方を手に取るとビッショリ!!

「なんで~?」

アルツ君の紙パンツを確かめます。

やはり…

ビッショリ…。

というよりキャパシティーオーバーです。

「おいおい。こんな重たい紙パンツ履いて寝てたら、警察に過積載でキップ切られるぞ~!」

「そっか?俺は重くないぞ。」

「重いって悲鳴あげてるのは紙パンツ君だよ。ほらほら黄疸が出ちゃってるよ~。」

しかしあれだけトイレに自分で何回も足を運んでいたのに何でこんなに紙パンツに失禁しているのか…。

寝巻のズボンが濡れて気持ち悪くなるのはわかりますがなぜ故上着まで脱がなくてはいけないのか…。

謎は深まるばかりです。

しかもデイサービスから帰って来てから大量に水分を摂取していないのに何でこんなにキップを切られるほどのおしっこが出るのか…。

首をかしげることばかりです…。

(´ェ`)ン-・・

「今度はこんなに重くなる前に奥さんか俺に言えよ。」

「ばあさんはグーグー寝てるからダメだ。」

さすがにキノコさんも二人のやり取りを布団の中で聞いています。

大量失禁後の紙パンツを丸めるのはヤッチはどうも苦手です。

『好き』という人もいないと思いますが…。

紙パンツを新しいものに履き替えてもらい、ヤッチも寝床につきます。

寝床についてももう脳が覚醒して深い眠りにつけません。

今日一日を振り返ることにします…。

………

あることに気づきました…。

( -Д-) ゚Д゚)フムフム

アルツ君が床についてからトイレに行く回数が多いのがデイサービスに行った日と一致します。

???

もしや…。

デイサービスでまた調子にのっておしゃべりを繰り返し、大量にお茶かコーヒーを飲んでいるのでは…??

━─━─【わかりま線】─━─━

次回確認する必要がありそうです…。

寝付けない秋の夜長を満喫しているのはヤッチだけではなく、アルツ君も同じようでアルツ君のパレードは続きます。

この後も何回かアルツ君はトイレに立ち、明け方近くにアルツ君の大きな声が聞こえてきます。

「おーい。俺にこんな重たいパンツ履かせたのは誰だ?」

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ


この後2回合計3回アルツ君に過積載のキップを切り、免停にしてやりました。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2011/10/15 | コメント (10) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

縁起を担ぐ職人

2012/07/26 (木)  カテゴリー: 音楽療法
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日、アルツ君のお世話になっている特別養護老人ホームで、音楽療法が有ると聞いていたので、午後から見学をしてやろうと、アルツ君のところに面会に行ってきました。

午後の何時からやるのかは聞いていなかったのですが、やるとしても午後1時過ぎくらいかなと思って、そのくらいの時間に施設に到着するように自転車を走らせました。

でも、午後1時と言えば、暑い盛りじゃないですか…。

アトゥ─(+ω+;`暑)─イ!!

日焼け止めを塗っての出陣です。

施設に着くとお昼御飯が終わってお昼寝時なのでしょうか…。

いつもはロビー代わりになっている廊下にたくさんの入所者さんがくつろいでいるのですが、今日は人気もまばら…。

ひょっとして、もう音楽療法が始まってしまっていて、どこか違う場所に集まっているのかなと思い、慌ててアルツ君の部屋に飛び込みます。

でも、そこにアルツ君の姿はまだ有りました。

ベッドにちょこんと腰かけて、ポロシャツをたたむような仕草をしています。

ヤッチ:「珍しいね?洋服をたたむなんて…。」

アルツ君:「いや~、そうじゃないんだよ。このシャツ俺のシャツかなぁ???」

アルツ君が手に持っているのは、あまり着ている姿を見たことのないポロシャツです。

洗濯をしてくれる職員さんが専門にいて、部屋に来て、回収してはそれを洗濯して、再びそれを部屋に持って来てくれる何とも至れり尽くせりの環境です。

そのかわり施設にはたくさんの入所者さんがいらっしゃいますから、洋服のタグにはすべて名前を書いて置かないといけません。

アルツ家の苗字は割と一般的な苗字なので、どうもこの施設にも、同じ名字の入所者さんが何人かいて、時々間違って他の入所者さんのものが紛れ込むことが有るようです。

ヤッチ:「タグに自分の名前が書いてあるか見てごらんよ。」

アルツ君:「タグ?なんだタグって?食い物か?」

ヤッチ:「それは多分、『フグ』だろう。そうじゃなくて、どこかに自分の名前が書いてあるだろう?」

言われてはじめて気づいたのですが、『タグ』という言葉を使わないとすると、思い当たる言葉が見つかりません。

(^_^;)

アルツ君:「わかんないよ。ちょっと見てくれよ。」

ヤッチ:「だいたいこれを着たことが有るのか?」

アルツ君:「それがわかんないんだよな~。」

ヤッチはアルツ君からポロシャツを受け取り、めくり上げてポロシャツの左わき腹あたりを探ります。

多分、そのポロシャツは今年になってから、新しく姉が購入したものだと思うのですが、ヤッチにも見覚えが有りません。

(^_^;)

タグを見ると、アルツ君の名前が書いてあります。

ヤッチ:「やっぱり旦那さん(アルツ君)のポロシャツだよ。ちゃんと名前が書いてあるもん。」

アルツ君:「ちゃんと書いてなくたって、名前が書いてあれば、俺のっていうことだろっ!?」

ヤッチ:「相変わらず、口が減らないね~。」

アルツ君:「口は生まれた時から一つだぞ。」

ヤッチ:「まあ、いいや。それより今日音楽療法が有るの知ってたか?」

アルツ君:「なんだ!?音楽療法って?」

ヤッチ:「この間、後半の方に少しだけ参加したじゃないかよ。楽器の演奏に合わせて歌を歌ったりするやつだよ。」

アルツ君:「あ~あぁ。そう言えば、ごちゃごちゃやってたなあ。あれが今日有るのか?」

ヤッチ:「おっ。よく覚えていたね。そうだよ。」

アルツ君:「でも何でお前が知ってるんだ?俺には誰も教えてくれなかったぞ!?」

ヤッチ:「教えたとしてもすぐに忘れちゃうから教えなかったのか、教えたけど旦那さんが忘れてるかのどっちかだろうな!?」

アルツ君:「あいつら、俺をバカにしやがって…。で何時その音楽なんとかと言うのをやるんだ?」

ヤッチ:「それがわからないから、早目に来たんだよ。」

アルツ君:「お前もその音楽なんとかというのを受けるのか?」

ヤッチ:「俺は受けないよ。見学だよ。保護者かな!?」

アルツ君:「ちぇっ。保護者はいらないよ。」

ヤッチ:「まあ、そんなこと言わずに、どこでやってるのか、ここ(施設)の人に聞いてみてよ?」

アルツ君:「俺がかよ~???面倒臭いなぁ…。」

そう言いながらもアルツ君、興味津々というか、ノリノリ…。

すぐさま、立ち上がって廊下に出て行き、職員さんの姿を探します。

(^_^;)

職員さんが見当たらないのか、廊下にいらっしゃる入所者さんに声をかけちゃってます。

多分聞いても無駄だと思うのですが…。

(^_^;)

アルツ君:「ねえ。音楽なんとかってどこでやってるか知ってる?」

入所者さん:「〇〇行きのバスは2台連なって来てます…。」

やっぱり会話が噛みあいません…。

(-_-;)

そのうち、廊下を忙しそうに通る職員さんの姿が見えます。

アルツ君もそれに気づき、声をかけます。

アルツ君:「ねえ。音楽なんとかっていつやるの?」

職員さん:「音楽療法の事ですか?」

アルツ君:「『りょうほう』だか『かたほう』だか知らないけど、その音楽なんとかってやつだよ。」

職員さん:「音楽療法なら、今日は2階でやりますよ。」

アルツ君:「もう、やってるのか?」

職員さん:「いえ、まだ準備が整わないので始まっていません。利用者さんに順次お声掛けをして、お連れしているので、多分午後2時半くらいから始まると思いますよ。」

アルツ君:「俺も行ってもいいのか?」

職員さん:「もちろんですとも。お声掛けしますのでお部屋で待っていてくださいね。」

前回音楽療法が行われたのは、アルツ君の部屋が有る3階だったのですが、2階でやるようです。

『部屋で待っていてくれ』と言われたのに、もうアルツ君、2階に行こうとしています。

(-_-;)

ヤッチ:「まだ、準備ができてないんだって。声をかけてくれるまで部屋で待ってたら?」

アルツ君:「そんなことしてたら、日が暮れちゃうぞ。」

ヤッチ:「まあ、そんなに急いでも、先生が来ないと始まらないんだから…。」

アルツ君:「仕方がない…。待ってやるか…。」

ようやく自分の部屋のベッドの上に腰かけます。

その後も何か物音がすると何度もベッドと廊下を往復です。

やっとアルツ君に声が掛かりました。

アルツ君:「おっ。音楽なんとかに行ってみることにするか…。」

今まで短い距離しか歩いていなかったので気づきませんでしたが、3階から2階までのちょっとだけ長い距離を歩くと、アルツ君、足がふらつきます。

ついこの間は歩行が改善していると喜んだばかりなのに…。

(つд⊂)エーン

ヤッチ:「なんだよ。ヨレヨレじゃないかぁ。車椅子のお世話にならないとダメなんじゃないか?」

アルツ君:「そんなことないさ。あんなもんの世話になるくらいなら、足を切ってやる。」

足を切ったら絶対に車椅子なのにわけのわからぬ論理です…。

(-_-;)

2階に着くと、まだ入所者さんはそんなにたくさん集まっていない様子で、用意されたアルツ君の席は先生のピアノのすぐそばです。

ヤッチ:「なんだよ。特等席じゃないかよ~。大変だ。」

ヤッチはアルツ君の後ろに席を用意されました。

参加希望の入所者さんがだいたい全員集まったところで、先生登場です。

最初は先生のピアノの演奏とともに手拍子をして、演奏が途切れたら隣の人と手をつなぐというもの…。

傍から見ていると、幼稚園に居るのかと思ってしまうようなことをやっていますが、運動機能の低下している方もいらっしゃるようで、なかなかこれができない人もチラホラ…。

先生はこれを段々と複雑なものにしていきます。

先生:「今度は私が演奏を止めた時に『カミナリ』と言いますから、皆さんはある動作をして下さい。『カミナリ』と言ったら普通何をしますか?」

「おへそをかくす。」

入所者さんのどなたかが即答です。

先生:「そうですね。『カミナリ』と言ったら、おへそをかくしますねえ。では、私がピアノをやめて『カミナリ』と言ったら、皆さんはおへそをかくして下さいね。それでははじめますね。」

アルツ君は先生が『カミナリ』と言ったら?とたずねた時、小声で『傘をさす』と言っているのをヤッチはしっかりと聞いてしまいました。

(-_-;)

先生の演奏が始まります。

聞き覚えのある童謡を弾いています。

先生は突然、ピアノをストップし、『カミナリ』と大声を出します。

入所者さんは一斉におへそをかくします。

もちろんできない人もいますが、実に皆楽しそうな表情です。

(*^_^*)

音楽療法が始まる前は、全く表情が無く、能面のような表情だった入所者さんが顔の筋肉を緩めています。

先生は今度は『麦わら帽子』と言ったら、頭に手を持って行くように指示します。

選択肢を増やすことで、このゲーム(?)は複雑になります。

先生:「私が『カミナリ』と『麦わら帽子』のどっちを言うかわからないので、よーく聞いていて下さいね。」

先生の演奏が始まります。

先生がピアノをストップし、『麦わら帽子』と声を発します。

入所者さんの中には、おへそをかくしている人もいます。

やはり認知症が進むとこの程度の事も難しくなってしまうということでしょうか…。

幸いアルツ君は、難なくクリアしている様子です。

さらに先生は『盆踊り』という言葉を加え、この言葉を言ったら、入所者さんが各々思い描く盆踊りのポーズをとるというのを加えます。

こうなってくると、選択肢は3つですからここの入所者さんにとってはかなり高度なものです。

何回かこれを繰り返していると、お隣に教える人や、常におへそをかくしているだけの人と様々です。

中には、先生が『カミナリ』と言うと、その声に反応して、皆に聞こえるように『おへそ!!』と声をあげる人まで出てきます。

そう…。

我が父…、アルツ君です…。

自分はこんなものは簡単だよと皆にひけらかしたいのが前面に思いっきり出ちゃってます。

そのくせ『盆踊り』と言われたときの手は、バレーボールの時のトスを上げるような恰好で、あまり形になっていません。

まあ、本人は楽しんでいるし、他の入所者さんがアルツ君を煩わしいと感じているような反応も見られないので良しとしますかぁ…。

^_^;

音楽療法は他にも色々なことやりましたが、とにかく驚くのは昔の曲を歌ったりするときに、皆さんがしっかりと歌詞を覚えていることです。

歌詞カードなしに2番を歌える方までいて、びっくりです。

そして、過去の記憶をよみがえらせているのでしょうか、泣き出してしまう方までいたりして…。

終盤は前回もやった、先生がピアノを演奏中はマリを回して、ピアノの演奏がストップしたときに、マリを持っている人に質問をして行くと言うやつです。

[関連記事:アルツ君、音楽療法に参加]

今回のお題は『夏と言えば?』です。

マリを受け取って、入所者さん達が答えるのは、たいていは『海』とか『プール』など泳ぎに関する答えが多かったような気がします。

先生が『泳ぎは得意ですか?』などと質問して、話を広げていきます。

多分、この辺りが音楽療法の良いところではないかと自分で勝手に思っています。

自宅などで、脳トレをやろうといっても、面倒臭がるし、すぐ飽きてしまい、長続きしませんが、ここでは自ずと参加しないわけには行きませんし、車座になった他の入所者さんの前で自分の考えていることを発言しなくてはなりません。

適度な緊張なり、プレッシャーが加わるので、脳の活性化にはとても良いように思えます。

(^^ゞ

先生は演奏を続け、またもやアルツ君のところにマリが回ってきたところで演奏がストップします。

先生がアルツ君に質問をします。

先生:「夏と言えば?」

アルツ君:「氷あずき!!」

即答です…。

やっぱりボタモチ関連から離れられないんですね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

先生:「まあ、素敵な答えですね。冷たいものはお好きですか?」

アルツ君:「まあ、甘い物は全般に好きだねえ~。」

(質問の答えになってないだろがっ!!)

先生:「夏に冷たいかき氷を食べるのは私も大好きですよ。」

アルツ君:「氷あずきを食べないと、夏は始まらないし、終わりもしないねえ~。」

(まだこの夏一度も食べさせてないんですけど…汗)


こうして楽しい音楽療法は終了し、アルツ君と二人で部屋に戻ります。

音楽療法は1時間強くらいやっていたのでしょうか…。

おそらく、アルツ君の紙パンツも大汗をかいている頃です。

部屋に戻り、アルツ君に声をかけます。

ヤッチ:「トイレに行かなくて大丈夫か?」

アルツ君:「ああ、大丈夫だ。」

ヤッチ:「でも、パンツ取り替えとくか?」

アルツ君:「取り替えなくても大丈夫だよ。そんなに俺のパンツが欲しいのか?」

ヤッチ:「ああ欲しいね。」

アルツ君:「じゃあ、くれてやる!!」

アルツ君の紙パンツを交換です。

やはりグッショリ…。

紙パンツは毎度の事なので良しとして、ちょっと気になったことが有ります。

いつもは好んで紙パンツの上はハーフパンツを履いているのに、その日に限って、長めの厚手のスウェットを履いています。

???

ヤッチ:「何で今日に限ってこんな長いパンツを履いてるんだ?」

ヤッチは紙パンツを交換しながらアルツ君に質問をします。

アルツ君:「人が死んだんだよ…。」

ヤッチ:「はあ?」

アルツ君:「人が死んだのっ!!」

ヤッチ:「それとパンツとどういう関係があるの?」

アルツ君:「誰だか知らんけど、この中の人が死んだんだってよ。俺が短いパンツを履こうとしてた時に聞いたから…。」

後で姉からのメールで知ったことなのですが、入所者さんのどなたかが、廊下を手すりにつかまって歩いている途中に転倒したそうです。

職員が目を離した隙だったかはわかりませんが、頭を打ち、救急車で運ばれたそうです。

不幸にして、その方は搬送先の病院でお亡くなりになられたそうです。

ヤッチ:「それを聞いたから長いパンツを履いたって言うこと?」

アルツ君:「そうだよ…。俺がちょうど短い方のパンツを履こうとしている時だったからなぁ…。」

ヤッチ:「でも…。そんなの気にすることないじゃん。今日は暑いから短い方のパンツ履こうよ。」

アルツ君:「やだっ!!」

ヤッチ:「どうして?」

アルツ君:「人が死ぬから!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/07/26 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

特養に物申す 後編

2013/06/08 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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<<特養に物申す 前編はこちら

翌日の木曜日に日付が替わります。(2013年6月6日)

お昼ご飯の時間帯を見計らって、ヤッチはアルツ君の入所している特養に、向かいます。

今回は12時ちょい過ぎくらいに到着したのに、もうアルツ君の食事は済んでいます。

アルツ君は『定位置』に腰かけ、眠そうな顔をしています。

ヤッチはアルツ君に声を掛ける前に施設の女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「今日はお昼ご飯をちゃんと食べましたか?」

女性職員さん:「はい…。『お肉が少し固い』とおっしゃって、残されていたようですが、それ以外は召し上がられたようですよ。」

ちょっとわが耳を疑いました…。

『お肉』…。

姉はこの日の昼食から『おかゆ』をオーダーしています。

『おかゆ』のメニューに固い肉が出るのかぁ…???

姉が朝ごはんの様子を施設に電話して聞いているはずです。

もしかすると、朝ご飯をきちんとアルツ君が食べていたという報告を聞いて、この日の昼食のオーダーを『おかゆ』から『常食』に切り替えたのかもしれません。

もともと、歯ごたえの無いものを嫌うアルツ君ですから、姉の機転で、『常食』に切り替えたのかもしれません。

結局、後々判明したのは、姉が施設に電話するのをためらって、電話をしなかったこと…。

電話をしなくても、『おかゆ』をオーダーしているので、まず、噛めないものは出ないと判断し、電話を掛けなかったそうです。

しかも、姉は姉で、ヤッチが様子を見に行くことを事前に分っているので、この日は電話する必要はないと考えていたそうです。

そして、アルツ君に出されていたのは通常メニューの常食…。

(-_-;)

ヤッチは今度は座ってウトウトしているアルツ君に近づき、声を掛けます。

ヤッチ:「歯茎の方はいかがですか~?」

アルツ君:「ん?なんだ?お前か?びっくりさせるなよ~。心臓止まるかと思ったぞ!?」

ヤッチ:「念願叶うじゃん!!」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。それより眠い~。」

ヤッチ:「椅子で寝ないで、ベッドで寝れば?」

アルツ君:「ベッドなんかないもん!!」

ヤッチ:「じゃあ、ここに段ボール敷くか?」

アルツ君:「やだっ!!」

ヤッチ:「じゃあ、部屋に行って寝ようぜ?俺が添い寝してやるから…。」

アルツ君:「バカ!!そんなことしたら、余計眠れなくなるわい!!」

いつの間にか、ヤッチの後ろに看護師さんの姿があります。

施設の主任看護師さんです。

ヤッチは看護師さんにアイコンタクトをして、アルツ君を居室のベッドに連れて行き、寝かせます。

アルツ君が横になったのを見計らって、看護師さんがヤッチに声を掛けてきます。

看護師さん:「今のお父様の現状をお話しさせていただいても、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「いままで、朝にご機嫌が悪いことが多かったのですが、このところは、少し落ち着きを取り戻されているようです。」

ヤッチ:「俺は、直接そういう姿を見ていないので、実感がわかないですけど、そう、おっしゃるのならそうなんでしょう…。だいたい、いい加減、穏やかになってもらわないと困りますよ。」

看護師さん:「でも、まだね、すこし、時々、暴力を振るいそうになる仕草を見せるんですよ。」

ヤッチ:「それでね、俺も申し上げようと、思っていたんですけど、父が興奮したり、機嫌が悪い時はパンツが濡れている時が多いんじゃないですかね?」

看護師さん:「どうなんでしょうね…。」

ヤッチ:「いえいいえ、『どうなんでしょうね…。』はこっちのセリフですよ。どうして調べないの?」

看護師さん:「お父さまが、『パンツを交換しましょう?』と申し上げても、嫌がるものですから…。」

ヤッチ:「でも、それじゃあ、いつまで経っても、平行線のままですよね?」

看護師さん:「それは、お互いに遠慮があるからなんでしょうね…。」

ヤッチ:「そうは言っても、入所して一年ですよ。もうフレンドリーな関係を築き上げてもいいんじゃないですか?」

看護師さん:「お父様が遠慮されるものを、こちらから勝手に上り込むのはなかなかね…。」

歯切れの悪い返答なので、これ以上議論を続けるのは無駄なよう…。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、このことは看護師さんじゃなくて、生活相談員さんに話しをした方が良さそう?」

看護師さん:「そうですね~。そうしていただけると、ありがたいんですけど…。」

ん…。

本来なら、『私(看護師さん)から、生活相談員に伝えておきます。』でしょ!!

ヤッチ:「じゃあ、口腔ケアの方はどう?」

看護師さん:「何だかお父様。今度は歯茎が腫れているんですってね?」

まるで他人事のように聴こえて来たのはヤッチだけでしょうか…。

(-_-;)

ヤッチ:「口腔ケアはこちらの施設ではどういう風にやっているんですか?」

看護師さん:「たとえば、お父様が御就寝なさる時に、入れ歯を外してもらって、その入れ歯を洗浄して、一晩ポリデントに浸けさせていただいています。入れ歯は保管しておく棚があって職員の方で朝まで預からせていただいています。」

この看護師さんは、ヤッチが歯科の女医さんとお見合いをしたときの、仲人さんで、その時に同席していたはずなんですけどね…。

たぶん、女医さんの話は右から左だったんでしょうかね…。

ヤッチ:「じゃあ、夜だけでなく、毎食後に入れ歯を洗ってもらうことはできますか?」

看護師さん:「それは、もちろん、できますよ。ここに入所している利用者さんの中には、そういう方も多数おられますよ。」

ヤッチ:「そうしたら、夜だけではなくて、毎食後もやってもらえますか?ついでに口の中のブクブクも血が出るくらい入念に…???」

看護師さん:「血が出るくらいはちょっと…。」

何だか、この看護師さんと、物腰は非常に柔らかいのですが、話していると、魂を吸い取られるような感じがしてきます。

(-_-;)

ついにはアルツ君の歯をブラッシングしてくれとか、スポンジで拭いてくれとかを要求する気力が萎えてしまいました。

(-_-;)

何だかヤッチの背中を栗原類が背中をさすっているような気がします。

ヤッチ:「じゃあ、この口腔ケアのことも生活相談員さんと話しをした方が良いですかね?」

看護師さん:「できたら、そうしていただけるとありがたいのですけれども…。」

アルツ君はお昼寝に入っているので、ヤッチは生活相談員さんのいる事務所を訪ねます。

今回この記事に登場する生活相談員さんは、お一人だけです。

複数人はいません。

ヤッチは会議室に通されます。

看護師さんに話したことと同じようなことを生活相談員さんにも話します。

ヤッチ:「いま、看護師さんと話をしたんですけど、もう少しどうにかならないかな~?」

生活相談員さん:「と、おっしゃいますと…。」

ヤッチ:「親父さんのパンツの交換なんだけど、いろいろと考えたんですけどね…。」

生活相談員さん:「声掛けの部分ですか?」

ヤッチ:「そう。やっぱりこのままじゃ、父が可愛そうだと思うんだよね~。パンツからおしっこが染み出して、ズボンを濡らすような時に、自分の部屋に、自分で濡れたズボンを床に並べて干してることもあるんだよ~。」

生活相談員さん:「は…。」

ヤッチ:「そちらは嫌がるからしないって言うけど、このままじゃいつまで経っても、平行線のままだと思うんだよね…。2年先、3年先もパンツを床に並べているかもしれない…。当然体力は段々衰えるから、もしかすると、2年後はビショビショのズボンのままで布団に寝ているかもしれない…。やはり、施設の方で、親父に働きかけるなり、コミュニケーションを取るなりして、この状況を打開しないと、親父さんだって、どんどん閉鎖的になって行ってしまうような気がするんだよね~。」

生活相談員さん:「そうですね…。私もこれについては何とかしなくてはいけないと思っていたので…。比較的お父様は私には心を開いてくれる部分があるので、私でできる事なら、少し私も現場に入って、動いてみようかなとは考えていたところです。」

ヤッチ:「ごめんなさいね。最初はそれでも良いかも知れないけど、ただ、私が考えるのは、あなた一人だけができてもダメだと思うんですよ。ここの職員さんが誰でもできるようになってもらわないと…。」

生活相談員さん:「それはもちろんです、もちろんです。ですが…、そこまでになるには少しお時間がかかるかと…。」

ヤッチ:「それは、俺もバカじゃないからわかるんだけど、今までそういう素振りすら見たことがなかったからさ~。だいたい定時に排泄を促す声掛けをしているって言うけど、本当にやってるようには見えないんだよね~。それに、早番、遅番、日勤、夜勤のシフトが代わる時の申し送りなり、引継ぎだってやってるのかな?」

生活相談員さん:「それはきちんとやらせていただいているので、御心配なさらずとも、大丈夫ですよ。」

ヤッチ:「ホントかなあ~。『あの人機嫌が悪い。部屋に入るな!!』とかの申し送りじゃないだろうな?」

生活相談員さん:「いえいえ、それは無いと思います。」

ヤッチ:「じゃあ、排泄のことついて、少し積極的に動いてみてくださいよ。」

生活相談員さん:「繰り返しになってしまいますが、少しお時間をいただく形にはなってしまうとは思いますが…。」

ヤッチ:「あと、もう一つだけいいですか?」

生活相談員さん:「はい。どうぞ。」

ヤッチ:「親父さん、歯茎が腫れて思うように食事を摂れないのは御存知ですよね?」

生活相談員さん:「それはもちろん、存じ上げています。」

ヤッチ:「ご飯を食べられないから、イライラする…。イライラするから、ご飯を拒む…。この悪循環もあるっていう認識で、上手く食べてもらうようなアプローチはできないかな?」

生活相談員さん:「それは、ことあるたびに、僕がお父様のお部屋にお伺いして、ご機嫌をとると言っては失礼ですけど、お伺いはしているんですけどね。」

ヤッチ:「ならば、それに加えて、地雷を踏む可能性もあると思うけど、スタッフ全員で、もう一歩踏み出して下さいよ。その上で口腔ケアをやってもらうっていうのはどう?」

生活相談員さん:「と?」

ヤッチ:「三度三度の飯の後に入れ歯を洗浄してもらうのと、ブラッシング…。」

生活相談員さん:「うん…。口を開けてもらえるかな?」

ヤッチ:「そこですよ。やってみないと、わからないでしょ。開けてくれと言わない限りは、あの人、一生開けてくれないよ。まずはチャレンジ!!」

生活相談員さん:「わかりました。これについても職員ができるかどうか相談してからになると思いますが、できないようであれば、まずは僕が率先してやるようにいたします。」

ヤッチ:「やるふりはダメだよ。モーションはダメだよ。すぐ見抜かれるからね!?」

生活相談員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「他にもいろいろ申し上げたいことはあるんですけど、今日は『排泄の事』と『口腔ケア』の件だけにしておきますよ。まず、頑張ってみましょうよ!!手伝えることがあれば、俺も協力しますから。」

生活相談員さん:「了解です!!」

施設の面会を終えた後、生活相談員さんと話したことと、アルツ君が肉を残したことを姉にメールしておきました。

夕方、姉からの電話が入ります。

姉:「パパ、お肉食べなかったって?ふーーーん。私、『おかゆ』にして下さいって言ってあったんだけどね。まあ、いいわ。今度は職員じゃなくて、直接、○○さん(生活相談員さん)に言うから!!しかし、ふざけてるわねっー!!」

ヤッチ:「俺も『おかゆ』のことは言おうと思ったんだけど、あなたが変更を掛けてると、とんだ勘違いになっちゃうから言わなかったんだよ。」

姉:「まあいいわ。これからパパのところに行くから、文句言ってやるっ!!」

この日の木曜日の姉が面会に行った時の内容については詳しくは聞いていません。

ただ、この日の昼ご飯が『常食』なわけですから、当然、夕飯も『常食』…。

アルツ君が上手く食べられなかったことは容易に推測がつきます。

そして、今度はアルツ君のお世話をしている介護職員さんに『おかゆ』にしろと言うのではなく、直接、生活相談員さんに、メニューの変更をお願いしてきたことはヤッチの耳に入っていました。

さらに、これは後から聞いた話になりますが、面会の時に生活相談員さんに対して、『父を物扱いするな!!』、『人間扱いしろっ!!』、『この施設は人を放置するところかっ!!』、『私はパパが笑ってる顔だけがみたいのっ!!』とかなり強い口調でのたまって来たようです。

木曜日の夜、7時頃に東京スカイツリーが、倒れそうになるのを目撃された方は、多分、それは幻覚ではありません。

(-_-;)

金曜日を迎えます。

2013年6月7日です。

やはり、こうなると、またしてもアルツ君の昼ご飯時に面会に行くしかなくなります。

タイミングを外しているので、今回は少し早く、施設に出向きます。

『定位置』にアルツ君が腰かけています。

ヤッチはアルツ君の食事メニューをそっと背後から覗き込みます。

最初にヤッチの目に飛び込んできたのは、ごぼうの輪切りが3本…。

たぶん、生ではないと思います。

煮てあるんでしょうね…。

次にヤッチの目に飛び込んできたのは、アルツ君がご飯茶碗から、混ぜご飯か、炊き込みご飯だけをかき込んでいる姿…。

それだけで食べても、確かに味は付いているんでしょうけどね…。

アルツ君に声を掛けます。

ヤッチ:「ご飯だけで美味いのか?」

アルツ君:「いいんだよ…。これで。」

ヤッチは近くにいた若い介護職員さんに声を掛けます。

どうやら、他の女性利用者さんの食事の介助をしている様子…。

ヤッチ:「あのさ、今日は『おかゆ』にしてくれって言ってあるはずなんだけど…?」

若い介護職員さんはおどおどした表情を見せ、キョロキョロとあたりを見回し、おそらく先輩の介護職員なんでしょう、その職員に向かって話しかけます。

若い介護職員さん:「おかゆをご希望だったようですけど?」

この先輩介護職員さんも他の利用者さんの食事の介助をしているようです。

ヤッチの立っている位置からは一番遠くに座っていて、ヤッチには背中を向けています。

先輩介護職員さん、振り返ることなく、天井に向かってしゃべります。

先輩介護職員さん:「どなたにおっしゃいましたか~?」

ヤッチ:「姉が生活相談員さんにお願いしていると思いますが…。」

先輩介護職員さん、面倒臭そうに立ち上がり、無言で生活相談員さんのいる事務所に歩いて行きます。

アルツ君の昼食が『おかゆ』ではなかったこと…。

そして、この面倒臭そうに歩く、先輩介護職員の姿を見てヤッチのタコメーターはレッドゾーンまで一気に振り切ります。

姉が『おかゆ』をお願いしていた生活相談員さんが事務所から走り出てきます。

ヤッチも食事を食べている利用者さんから少しでも離れようとしましたが、間に合いません。

ヤッチ:「なんで『おかゆ』にしてないんだよっ!!」

生活相談員さん:「申しわけありません。」

ヤッチ:「なんで伝えたことの一つもやってくれないんだよっ!!」

生活相談員さん:「ホント、お恥ずかしい話です。」

ヤッチ:「人の命を預かってるんだろ?もっと自覚を持ってくれよっ!!」

この後、会議室に移動します。

生活相談員さんは、立ったまま…。

ヤッチ:「信用を落とすのは簡単だよ。でも取り戻すのは並大抵の努力じゃ取り戻せないよ。」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「あなただけはもう少し、マトモかと思ったけど、がっくりだよっ!!」

生活相談員さん:「これについては、言い訳できる事ではないと思っています。」

ヤッチ:「これじゃあ、職務を全うしてないじゃない!!親父が可愛そうじゃないかっ!!放置だよ、放置!!」

生活相談員さん:「おっしゃるようにネグレクト(介護放棄)と言われても仕方のない事実だと思います。」

ここまで、ご覧いただいた方の中には、ほんの些細の伝達ミスに何でこんなに目くじらを立てなきゃいけないんだと、お思いになる方もいらっしゃると思います。

そして、話しは伝達ミスのことなのに、何で違うダメ出しをしてるんだ?という風に思われた方もいらっしゃると思います。

それは、これまでに家族側が小さな要求を事あるごとに出していたり、いろいろなシグナルを発してているからなんです。

それがなかなか施設側に実践してもらえなかったり、理解してもらえなかったことがあり、その不平・不満が一気に爆発したと思っていただいて、けっこうです。

ヤッチ:「姉が言ってたよ…。『私、毎日ここに来て、部屋の戸を開けたまま、パパのトイレの掃除や荷物を片づけたり、身の回りの世話をしてたけど、今まで一回も、私にやらせて下さいって言われたことがない』って…。」

生活相談員さん:「それはお姉さまからも直接伺っています…。」

ヤッチ:「何でこんな簡単な伝言ゲームもできないんだろうな~。ここはそんな人間ばっかりなのかねえ~!?」

生活相談員さん:「いえ、今回のお父様の食事については、私のミスです。申し訳ありません。」

ヤッチ:「もう、ここでの謝罪の言葉は聞き飽きたよ!!」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「俺もここによく来させてもらって、親父の紙パンツを交換したりしてるけど、たいていはグッショリだよ。どの程度時間が経ってるかは、色や臭いで、俺にもわかるよ。それにこの1年の間に、俺がいる時に、親父のトイレについて声がかかった事が有るのはたったの一回だよ!!定時に声掛けをしているって言ってたけど、ここの定時は一年に一回っていうこと?これは遠慮とは言わないと思うよ。」

生活相談員さん:「はあ…。」

ヤッチ:「なんでなのかな~。どっかで『嫌がることをしない』が『しなければ手抜きができる』に変わってるんように思えるのは俺だけかね?」

あんまりやり取りを事細かに書くと、皆さんも不愉快になると思うので、この辺でやめときますかね。

ヤッチのエキサイトぶりは、メマリーの一件の時とほとんど同じです。

[関連記事:何でメマリー飲んでるの?

上手く表現できませんが、どうもこの施設に足りないのは『気づきの精神』のようなものの気がしてなりません。

気づいてあげれば、安心します。

不安感が無くなれば、一人ではないことを実感できます。

実感できれば、穏やかな気持ちになれそうな気がします。

介護について偉そうに語れる人間ではありませんが、スキルアアップすればするほど、それだけ手抜きのスキルも増大する危険性が有る事をこの施設の人にはわかって欲しい気がします。

必要なのは、ありがたがられる人間より、よろこばれる人間なのかもしれません。

姉は施設での高齢者虐待で訴えると言い出しています。

うん…。

懐かしい響きですね…。

(-_-;)

もちろん、ヤッチは反対しています。

結局、アルツ君がまた違う環境に追いやられてしまうかもしれないからです。

また、あり得ないことでしょうが、、施設の許認可取り消しなどということになれば、他の利用者さんも路頭に迷うことになります。

そんな事をするくらいなら、この施設の人たちに、今までの自分たちが本当にこれでよかったのかを考え直してほしい気がします。

絶対に出来ないことをやってくれと言う理不尽な要求なら、モンスターと呼ばれても仕方のないことですが、やる努力だけでもしてくれと申し上げているのですから、何とかなりそうな気がするんですけどねえ~。

(-_-;)

今後について、ヤッチの出した要求は施設長を交えて話し合いを持つことです。

その際に、はじめからヤッチが事情を説明するのではなく、事前に施設長自身が、状況を把握しておいてくれと言うものです。

まだ、この話し合いがいつになるかは決まっていません。

ところで、アルツ君ですか、この日、ヤッチが施設の会議室で怒鳴っている最中、あやつ、食えないはずの普通食を8割も食っちまったようです。

おまけに、これまでヤッチの無知ゆえに、記事中、ずっと『おかゆ』と書いてきましたが、介護食には、いろいろな種類があるそうです。

本来もし、アルツ君がある程度の食感を楽しみながら、食べられるとすれば、それは『極きざみ』とか、『きざみ』と言うものだそうです。

生活相談員さんが、ヤッチのダメ出しの最中、追加でアルツ君に『極きざみ』のメニューを出してくれました。

そして、あやつ、この『極きざみ』も8割…。

(-_-;)

8割+8割で、いつもの1.6倍も食べたことになります。

そして、夕食はどうしたか?

当然、食べてもらえませんでした。

(-_-;)

だって、昼間に食い過ぎちゃったから…。

ヤッチが怒鳴る意味はどこに有ったのでしょう…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/06/08 | コメント (18) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

カシコい猫

2013/06/15 (土)  カテゴリー: アルツ君
▲ Page Top
こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

きのう、アルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君の居室のある3階まで、エレベーターで昇り、施設の職員さんのいるカウンターの前を横切ろうとすると、ヤッチは女性職員さんから呼び止められます。

女性職員さん:「いつもありがとうございます。お父様なんですが…。」

ヤッチ:「はい?」

女性職員さん:「お父様なんですが、ご機嫌が良くないらしくて、今日もお昼ご飯を拒否されて…。」

ヤッチ:「そうですか。で、結局、昼食は食べてないんですか?」

女性職員さん:「はい。通常より遅い時刻まで昼食を下げずに残しておいたのですが、お部屋から出て来られなかったもので…。」

ヤッチ:「かなり、ご機嫌うるわしくない状態でした?」

女性職員さん:「お母様をさがしているみたいで、我々に『どこに隠したっ!!』って怒鳴ってらっしゃいました。」

ヤッチ:「それはそれは申し訳ないです…。ちょうど、家から焼きプリンを持って来たので、これを食べさせますね。多分、これだけじゃ、足りないと思うので、後でコンビニでも一緒に行ってきますわ。」

女性職員さん:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

相変わらずの状態のようですね…。

(-_-;)

まあ、そんなこともあろうかと、この日はアルツ君のために、『漢字テスト』を持って行きました。

アルツ君が、飽きてしまって中断していた漢字テストですが、これをやっている時期は非常に精神的にも安定していたようだし、頭も冴えていたようにも、思えます。

なので、再び、『漢字テスト』の復活です。

以前はA4用紙に30問程度の問題をプリントアウトしていましたが、今回は『単語カード』という名称でいいのかな!?

この記事をご覧になられている方も経験があるのではないでしょうか。

中学校とか高校の時に、試験前、漢字や英単語を暗記するために、使いませんでしたかね?

こやつに過去にこのブログでも何度か紹介したことのある問題を手書きで…。

ヤッチはアルツ君の居室へと向かいます。

ヤッチ:「おーい、旦那さ~ん!!ダイエットしてるのか~。」

そう、言いながら、アルツ君の居室の扉をノックします。

アルツ君はベッドに腰かけ、腕組みしています。

アルツ君:「なんだ?お前かよ?」

ヤッチ:「『お前かよ』はずいぶんとご挨拶だな。ダイエットしてるって聞いたからさぁ~。」

アルツ君:「なんだ?ダイエットって…。」

ヤッチ:「断食だよ、断食。あんまりダイエットすると、リバウンドするぞ?」

アルツ君:「なんだ、リバウンドって?」

ヤッチ:「カラダがゴムまりみたいになって、跳ねちゃう病気だよ~。」

アルツ君:「かっ。そんな事してや、しませんよ。」

ヤッチ:「なら、いいんだけど、今日は漢字テストを持って来たぞ。やってみるか?」

アルツ君:「漢字テスト!?ああ、あれか…。あれはもう飽きたぞ!?」

ヤッチ:「へー。おぼえてるんだ?大したもんだなぁ…。じゃあ、昔やった事のある漢字ばかりだから、今日持って来たのは全部できちゃうかな?」

アルツ君:「今日は、やらないよ…。」

ヤッチ:「ふ~ん!!そう言うってことは、さては、自信がないな???」

アルツ君:「バカ言っちゃ、いけませんよ。どーら、みせてみろ!!」

ヤッチは持って来た単語カードをアルツ君に見せます。

ヤッチ:「このカードの表に漢字が書いてあるから、これを読んでみてよ?まずは『岩魚』?」

アルツ君:「ん?これは…。イワザカナかぁ…???」

ヤッチ:「ブッブー!!おしい!!これは『イワナ』。ほら、このカードの裏に答えが書いてあるだろ?」

アルツ君:「ホントだ…。『イワナ』かよ…。」

ヤッチ:「昔、よく釣りに行ったべ?じゃあ、もう一回やるぞ?これは?」

ヤッチは再び、カードの表に書いてある『岩魚』という漢字をアルツ君に見せます。

アルツ君:「イワ…、イワサカ…、わかんない、忘れちゃったよ…。」

何度か、同じカードの表と裏をアルツ君に見せましたが、カードをめくった瞬間に、答えを忘れてしまうようです。

(-_-;)

だいぶ、来ちゃってますね~。

(^^ゞ

本人が本当に自信を無くしてしまいそうな気配なので、適当に切り上げます。

ヤッチ:「脳に栄養が行ってないな?美味いもん食ってないんだろ?」

アルツ君:「食ったような…、食わないような…。」

ヤッチ:「そう思って、旦那さんのために、今日は焼きプリンを持って来たよ。な?気が利くだろ?ケツの穴の粘膜に手が届く息子だろ?」

アルツ君:「汚い奴だね~。」

ヤッチはアルツ君に持って来た焼きプリンのフタを開け、スプーンと一緒に手渡します。

アルツ君:「なんだこれは?海水浴でも行ったのか?」

ヤッチ:「海水浴…???」

アルツ君:「皮が剥けたみたいになってるぞ?」

ヤッチ:「あーあ、そういうことか。それが焼きプリンなんだよ。表面を焼いてあるんだよ。」

アルツ君:「なんだって、そんな事するんだ?」

ヤッチ:「ただの『プリン』って言って売るより、『焼き』を付けて、『焼きプリン』って、言って売った方がハイカラに感じるからだろ!?」

アルツ君、気持ち悪いのか、焼き目の付いた部分を除けて、食べています。

(;一_一)

アルツ君:「こんな、ヘビのヌケガラみたいなもん、くっ付けなくていいのにな…。」

ヤッチ:「香ばしけりゃ、いいけど、香ばしくなきゃ、邪魔だよな!?」

アルツ君:「こんなもん、のっけるくらいなら、あんこをのっければ、いいんだよ…。」

ヤッチ:「あんこをのっけたら、今度はプリンが邪魔になるだろがっ!!」

アルツ君:「ま、そうだな…。」

ヤッチ:「それ食べたくらいじゃ、胃袋が膨らまないだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「『別に…、もっと食べられる』っていうこと?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「じゃあ、これから散歩がてら、コンビニに行こうぜ?おにぎり一個ぐらいなら食べられるだろ?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「よっしゃー!!じゃあ、パンツを履き換えて、オメカシして出かけようぜ!!」

アルツ君:「なんで、パンツを履き換えなきゃいけないんだ?」

ヤッチ:「いいんだよ!!岡メシ、岡メシ!!勝負パンツ!!勝負パンツ!!さあ、脱ぐべ!!そこに直れっ!!」

アルツ君を立たせたまま、アルツ君のズボンを引きずり下ろします。

ヤッチ:「あっ?何だって、即戦力仕様に切り換えてるんだぁぁぁ!!紙パンツ履いてないじゃんかよっ!!」

アルツ君:「へへーん!!ちょいと風通しがいい方が、涼しいからな!?」

はい…、ズボンこそ、履いていましたが、紙パンツを履いていない、ノーパン状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「涼しいって言ったって、役に立たない骨董品なんだから、ちゃんと桐のタンスにしまっておかないとでしょ?」

アルツ君:「ふん!!切っちまって、神棚にでも載せとけ!!」

ヤッチ:「わかった…。家から持ってくるよ…。剪定バサミにする?刈り込みバサミにする?何なら、オプションで切り口に癒合剤も塗ってやるけど…???」

(;一_一)

アルツ君:「どっちも嫌だっ!!」

身支度完了で、さっそくコンビニへと向かいます。

施設の玄関ロビーまでは、徒歩で行き、そこで施設の車椅子をお借りします。

掃除のおばちゃんに玄関ロビーで、出くわします。

先日、アルツ君が機嫌が悪くて、怒鳴ったのは、このおばちゃんです。

掃除のおばちゃん:「いいね~。お出かけ?お抱え付きで、社長さんじゃんかよ。」

アルツ君:「へへー。まあね!!」

ヤッチ:「今度から、白手袋と毛バタキを持参で来ないと…。」

外は、少し蒸し暑い感じです。

梅雨の晴れ間といった感じで、日光が厳しく照りつけていないので、まあマシといったところでしょうか…。

コンビニまでは、車椅子を押して、5、6分というところでしょうか。

途中で、アルツ君に質問します。

ヤッチ:「何が食いたい?ダメだよ、ビフテキとか、寿司とか、鰻とか言っちゃ。」

アルツ君:「ちっと、有ればいいよ。」

ヤッチ:「今、たらふく、食っちまうと、夜飯入らなくなるからな!?」

コンビニに到着です。

昼食の時間というより、おやつの時間といった方がよいかもしれません。

時計を確認しませんでしたが、多分、3時を回っていたと思います。

ちょうど、コンビニでも品ぞろえの少ない時間帯になるのか、アルツ君の食べられそうなものはおにぎりだけ…。

(-_-;)

限られた選択肢の中で、アルツ君が『筋子のおにぎり』を食べたいと言うので、これをチョイス…。

紙パックのカフェオレも一緒に購入します。

コンビニの外で、おにぎりとカフェオレの封を切ります。

最近、アルツ君とコンビニに行くと、コンビニをすぐ出たところで、何かを食べるというのが定着しつつあります。

場所としては、よくヤンキーのお兄ちゃんやお姉ちゃんがたむろしている聖域です。

コンビニのとなりには回転ずしも有り、そこそこ駐車場も広いので、車椅子でも邪魔になるポジションではありません。

アルツ君がおにぎりを食べ始めると、いつの間にか車椅子のそばに猫がいて、こちらをじっと見ています。

時折、『みゃー!!』と甘えた声を出します。

お腹が空いているのでしょうか…。

アルツ君:「あれっ?猫だよ。おーい!!」

こちらが少しでも動くと、お尻を向けて遠ざかり、一定の距離を置こうとします。

そして、こちらの様子を伺いながら、また近づいてきて、『みゃー!!』…。

コンビニでもらった袋を手で、シャカシャカと音を立てると、それに反応して、駆け寄ってきたりもします。

でも、我々の手の届く範囲には、決して近づいて来ようとしません。

ヤッチ:「人に馴れているようで、警戒心は強いみたいだなあ?」

アルツ君:「野良猫なんじゃないのか?」

ヤッチ:「なんでわかる?」

アルツ君:「首輪がついてないぞ。」

この猫は、近づいて来ては、またお尻を向けて遠ざかるの繰り返し…。

アルツ君もそれが面白いのか、コンビニ袋をシャカシャカやって、楽しんでいるようです。

ヤッチ:「旦那さんの食べてるおにぎりを『よこせ!!』って言ってるみたいだな?」

アルツ君:「どうも、そうらしいや。でもな、おーい!!もう俺の腹の中だぞ~。」

ヤッチ:「コンビニのお客さんが自分たちの食べるものをあげたりしているのかもな!?それにとなりは回転ずしだし…。」

アルツ君:「食い物には不自由しないのかもなあ…。」

ヤッチ:「微妙な距離を保ってくるよな?みた感じは、大人の猫じゃないようだよな?」

アルツ君:「そうだろうな…。まだ子供なんだろうな。」

ヤッチ:「子どもの猫でもこんなに警戒心が強いのかね?」

アルツ君:「バカだな、お前は。この猫は相当、カシコい猫だぞ!?」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「俺を睨みつけるんじゃなくて、お前の方ばかりを睨みつけてるぞ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/06/15 | コメント (11) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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