site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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二度落ちする職人

2011/09/16 (金)  カテゴリー: お風呂
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

最近アルツ君の夜の生活パターンは先にお風呂に入り、それから夕食を済ませ、薬を飲んで就寝です。

でもお風呂に長時間浸かるため、お風呂から出て夕食の最中に眠くなってトーンダウンしていくことが多いので今日はパターンを変えて先に夕食を食べることにしました。

さも自分の意志でパターンを変えたかのごとく言っていますが実は今日お風呂を洗うのを忘れたせいです。
(-_-;)

今日の日中はアルツ君とキノコさんは新しく通うことになるデイサービスの見学に行ってきたそうです。

今通っているデイサービスはお風呂に入れてもらえないので、週2回通っている今のデイサービスの1回を削り、今日見学に行ってきたデイサービスに振り替えようというケアマネージャーさんの意見です。

見学に行った施設はフロアも広く、リハビリなどのための機器も充実しているらしく、アルツ君もお気に入りだったみたいです。
(*^_^*)

それでお調子者のアルツ君はさっそく数あるマシーンを試して来て、帰って来てからはグッタリ。
┬|ω・`)グッタリ

夕飯時になるのに二階の寝室で横になっています。

ヤッチがアルツ君を起こしに行きます。

「おーい。最後の晩餐だぞ。起きて早目にご飯食っちゃおう。」

「またお前は俺を殺そうとしているな?返り討ちにしてやるからな!」

「喧嘩上等。なんなら決闘の日を決めるか!?」

「今日のところは大目に見てやる。飯を食うんだろ?」

「そう。今日は先に飯だよ。」

「何だっていいや。あーあ。腹減った~。」

『何だっていいや』と言っていますがそんな順序をおぼえているわけはありません。

アルツ君と階段を降りて食卓に向かいます。

今日の夕食のメインはアルツ畑でとれたナスの炒め物です。

アルツ君の大好物。

実はこのナスもヤッチが収穫時期を逃し、少し巨大化してしまったのを獲ってきたので味に自信はありません。

それでもアルツ君は「美味しい。美味しい。」と言って食べ、今日はご飯のおかわりまでしました。

こんなにアルツ君がいっぱい食べたのは10年ぶりです。
\(^o^)/

早飯食らいのヤッチは皆が食べている間にすでに終盤戦。

キノコさんがヤッチが箸を置こうとした瞬間急に声をあげます。

「あっ!!明日の朝のアンタたちのパンを買うの忘れた!」

「俺に買いに行って来いということ?」

キノコさんはゆっくりうなずきます。

すでにお風呂のお湯は入れてあるので準備は万端です。

「じゃあ。今パンを買いに行ってくるから、帰って来るころには旦那さん(アルツ君)もご飯食べ終わるでしょ?食べ終わったらお風呂に入る準備しておいて!」

そう言ってヤッチは近所のスーパーへ自転車を走らせます。

スーパーでパンを買い、家に戻ってくるとすでに夕食は済んでいるらしくキノコさんは台所で片づけをしています。

アルツ君の姿が見当たりません。

???

「旦那さんは?」

キノコさんにたずねます。

「あーれっ。お風呂場の方にいない?『お風呂に入らなきゃ』って部屋を出て行ったから…。」

一階に居ないということは二階しかありません。

アルツ君を呼びに二階に上がります。

「おーい。風呂だぞ。釜ゆでの刑だぞ。」

「おーうっ!!今入ってるよ!!」

二階にお風呂はありません…??

どう考えてもこもった声なのでトイレから叫んでるようです。

「トイレに入ってるのか?釜ゆでの刑だぞ。」

「今入ってるよ。」

????

「開けるよ?」

そう言ってトイレの戸を開けます。

\(◎o◎)/!

そこには全裸のまま手ぬぐいを持って便座に座る職人の姿が…。

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ




と言いたいところですがまだ話は終わりません。
m(__)m

「そこは風呂じゃないだろう~!?トイレだぞ。」

「そうかあ?いい気持ちだぞ。」

「出っちゃってるのか?」

「お前な。風呂で用足すバカいないぞ。」

「トイレを風呂にする方がもっとアホだろ。」

頭の上に手ぬぐいを載せていい気分になっちゃってます…。
(・・;)

「いいから、下の大きい風呂に入ろうよ。」

「そうか~。ここでもいいんだけどな~。」

どうにか一階の風呂に連れて行き、アルツ君の身体を洗います。

「やっぱりこっちの風呂の方が気持ちいいだろう?」

「そうだな…。上のはちょっと狭いな。」

あまり議論を続けても意味が無さそう…。
。゚(PД`q。)゚。

さっきの閉所から比べると広々としているせいかアルツ君鼻歌まで歌っちゃってます。

♪ふふふ~ん。♪ふふふふふ~ん…。

よ~く聴いているとどうやら歌っているのは

♪か~ら~す。♪なぜなくの~…。

ヤッチも一緒に歌ってやります。

♪ア~ル~ツ。♪なぜボケる~…。


すっかっり上機嫌でお風呂をいただいちゃったアルツ君。

気持ちまで大きくなっているご様子。

紙パンツ一丁のまま茶の間に入ってきて片づけがまだ終わっていないキノコさんに上目線な大声をあげます。

「あ~。腹減ったあ~。ばあさん!夜飯は何を食わしてくれるんだ!!?」

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ…ダブル


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2011/09/16 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

インスタントコーヒー

2011/12/20 (火)  カテゴリー: 食事
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インスタントコーヒー
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

我が家の朝食はパンとコーヒーなのですが、最近このコーヒーに異変が…。

インスタントコーヒー003
もちろんコーヒーといってもドリップして入れるような本格的なコーヒーではなく、インスタントコーヒーです。

パンは近所のスーパーで買ってくるコッペパン。

アルツ君はジャム&マーガリンを食べ、ヤッチはつぶあん&マーガリン。

2011080821020000_20111220140652.jpg
キノコさんは食パンをトーストして食べます。

アルツ君はこのネスカフェゴールドブレンドに砂糖をたくさん入れて、ミルクは入れません。

なぜか緑茶はキノコさんに入れてもらうのにコーヒーは基本自分で入れます。

ただ放っておくと砂糖をティースプーンに山盛り3杯くらい入れてしまうので目が離せません。

アルツ君が先にコーヒーを作った後、今度はヤッチがコーヒーを作ります。

ヤッチは基本朝はブラックです。

コーヒーをマグカップに入れようとすると…???

この間新品のパッケージを開けたばかりなのにもう瓶の半分くらいは無くなっています。

ヤッチは夕食後にこのコーヒーを入れて飲んだりしますが、そんなに頻度は多くないので消費しているのは3人だけだし、朝に消費しているのがほとんど。

なのにもう100gのインスタントコーヒーが半分も無くなっている…。

自分もちょこちょこ飲むのでコーヒーの減り加減など細かくチェックするようなことはなかったのですが、どうもこのインスタントコーヒー1週間で空になるかならないかの消費量です。

ちょっと減るのが早すぎるような気がします。

(-_-;)

いつもは全員バラバラに朝食をとりますが、今日は全員早起きしたので3人一緒に食卓に着きます。

キノコさんはすでに洗濯機を回し、食事が終わるころには洗濯機が止まるように段取りよく朝から働いています。

「あんまりお砂糖たくさん入れて飲んじゃダメよ。」

キノコさんがアルツ君に釘を刺します。

「わかってるよ!!子供じゃあるまいし。」

そう言いながら今日はティースプーン2杯でしたが、スプーンに積載できるだけ積載してしまえといった感じでゆっくりとスプーンをマグカップに運びます。

「そんなに取ったらこぼれれ…。」

キノコさんがそう言うか言わないかのタイミングで床に砂糖をぶちまけてしまいます。

「そんなに欲張って注ごうとするからよ。」

「そうか~?ちっとだったんだけどな~。」

「うそうそ。山盛りにお砂糖を取ってましたよ。」

「お前がのぞき込んでたから砂糖が恥ずかしがって逃げちゃったんだよ。」

「そんなわけないでしょ。」

今日はアルツ君欲張った分だけ砂糖は少なめになってしまいました。

それでもけっこうな甘さだと思います。

(-_-;)

アルツ君のぶちまけた砂糖を片づけ、ヤッチがコーヒーを入れようとすると…。

ここでコーヒーの異変に気づきます。

「最近コーヒー減るの早くないかあ?」

「そう~!?私はあんまり飲まないから…。」

最初にキノコさんが答えます。

アルツ君は我関せずでジャム&マーガリンに食らいついています。

「もう無いならまだ買い置きが有るわよ。」

「いや。まだ有るんだけど随分減るのが早いと思ってさ…。」

謎は解けぬままヤッチもつぶあん&マーガリンを食します。

アルツ君朝からコーヒーをゴクゴク飲みます。

「よくそんなに朝からコーヒーをゴクゴクと飲めるな?」

「うん!!好きだもん!!」

砂糖がいっぱい入っていて口当たりがいいのでしょうか…。

常人では真似できない飲みっぷりです。

「先にコーヒーばっかり飲んだら、パンが残っちゃうぞ。」

「無くなったら無くなったでいいんだよ。ばあさんのもらうから。」

「まあ!!」

パンとコッペパンの分量を考えてバランスよく食べたり、飲んだりするのではなく、コーヒーを先に飲み干してしまいました。

ヤッチは早食いなのですでにパンは食べ終わり、残りのコーヒーも飲み干します。

そのうち洗濯機が止まりブザーが鳴ります。

ヤッチは先に食べ終わってしまったので、洗濯物を持って行くかどうかをキノコさんにたずねます。

湿った洗濯物を二階のベランダで干すのですが、キノコさんに湿って重くなった洗濯物は二階にはあげられません。

そこでヤッチかアルツ君が二階に持って行くのを手伝います。

「今日はおじいちゃんに持って行ってもらうからいいわよ。ねっ!?おじいちゃん。持て行ってくれるんでしょ?」

今度はキノコさんがアルツ君に問いかけます。

「はいはい。持って行きますよ。持って行かないと夜飯食わしてもらえませんからねえ~。」

こうしてヤッチは自分の二階の部屋に…。

アルツ君は洗濯物を二階まで運んで、再度一階の茶の間へと降ります。

キノコさんはタッチ交代でアルツ君が二階に運んだ洗濯物をベランダで干します。

ヤッチは茶の間に携帯を置き忘れたのに気づき一階の茶の間に戻ります。

img12.gif
茶の間には台所でインスタントコーヒーの粉をマグカップに入れるアルツ君の姿が…。

ヤッチの突然の侵入にアルツ君ドキッとします。

「犯人は旦那さんか~。」

「犯人?犯人ってなんのことだ?」

突然の侵入に動揺を隠しきれません…。

その証拠に砂糖をバカスカとマグカップに放り込んでいます。

「ほら!!そんなに入れたら糖尿病になっちゃうよ!!」

「あ。あぁ…。」

「コーヒーもこんなに入れて…。普通の3倍くらいは粉が入ってるぞ!!」

「大丈夫だよ。余計にお湯をイッパイ入れれば…。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2011/12/20 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

大晦日

2011/12/31 (土)  カテゴリー: ボタモチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

ええ。

すでに昼にお雑煮を食べてしまいましたが何か!?

姉がお昼近くにやってきて、珍しくキノコさん、アルツ君、姉のフォーメーションで近所のスーパーに出かけて行きました。

もちろんこんな大晦日でもわが父アルツ君にボタモチは欠かせません。

(^_^;)

しっかり小脇にかかえて帰って来て、さっそく茶の間でパクリっと。

一方のキノコさんはというと何やら姉と密談中。

(;一_一)

キノコさんが姉に話しかけています。

「食パン買ってきたから、明日の朝はパンにして、今日の昼はお雑煮にしようか?あんたも食べていく?」

「私は、まだこれから家ですること有るから帰るわよ。」

「そう…。何だか悪いわね。イッパイ買ってもらっちゃって…。」

んんっ!?

雑煮は大晦日に食べるもの!?

しっかり昼ご飯はお雑煮&おせちのお重…。

(;一_一)

しかもアルツ君おせちのきんとんと黒豆ばかりを狙ってます。

(;一_一)

「おい。この豆にゴミが付いてるぞ!?ほら。お前にやるよ!!」

ヤッチの雑煮のお椀に放り込んできます。

(;一_一)

「あの…。これ…。ゴミじゃなくて金箔なんですけど…。」

(;一_一)

「じゃあ。それはお年玉でお前にやるよ。」

何だかすでにお正月モード…。

(;一_一)

ボタモチを食べ、しっかり雑煮も召し上がったアルツ君。

そろそろオネムの時間がやって参りました。

「あーあ。何だか眠くなっちゃった~。」

二階の寝室で昼からお休みです。

「そんなに早くから寝たら夜中目が冴えちゃうんじゃないか?」

「寝正月!!寝正月!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


皆さまも

どうか

よい年をお迎えくださいませ。

(^.^)/~~~


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2011/12/31 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

防衛大臣かっ!!

2012/02/07 (火)  カテゴリー: 認知症の症状
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caffe01.gif

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

久々に出てしまいました。

アルツ君の深夜の盗み食い。

正確には深夜かどうかわかりませんが…。

深夜の2時を回った辺りでしょうか。

階段を降りる音が聞こえてきます。

ドタドタと階段を降りるのは、この家には、約一名の人間しかいません。

(^_^;)

仕方なく、ヤッチも布団を抜け出し、様子を見に階下へと降ります。

降り続いている雨はまだ止んでいないようです。

かすかな雨音ともに階下からは水道の蛇口をひねる音が聞こえてきます。

やはり、アルツ君です。

深夜だというのに、冷たい水で顔を洗っています。

入れ歯は装着していないようです。

「なに?どうかしたのか?」

ヤッチがアルツ君に声をかけます。

「いや~。仕事に行こうと思ってさ~。」

アルツ君。いつからかはわかりませんが、たびたびこの言葉を口にします。

仕事というのは庭木の剪定の仕事で、アルツ君の植木職人の頃の仕事のことです。

一軒のお宅の庭木の剪定をアルツ君がやっていると、隣のお宅の方がアルツ君に声を掛けて、「家の庭も時間のある時にやってくれないかしら?」と依頼が入り、アルツ君のお得意様が増えていきます。

そういう理由から、アルツ君の職人時代のお客様のお宅は一か所の地域にまとまっていることが多く、あっちこっちに散在しているわけではありません。

そしてアルツ君にどこへ仕事に行くのと聞くと、必ず、「あの肉屋のある角を曲がった郵便局のそばだ。」と返してきます。

確かにそこには昔のアルツ君のお得意様の家は密集しています。

しかも『肉屋』、『郵便局』も今でも存在します。

でもお得意様の名前を聞くと、「名前は覚えていないけれど、そこの家に行けばわかる。」と曖昧な答えになってしまいます。

おそらく、自分が元気だったころの職人の目で、自分が運転する自動車のフロントガラス越しに映像を見ているのだと思います。

「一方通行を入ったところだ。」という表現も時々口にするので、多分自動車を運転している感覚も残っているのでしょう。

しかし、アルツ君、最近自動車の運転はしていませんし、ましてやアルツ君の言う『郵便局のそば』には出かけていません。

お得意さまから、注文をいただいているわけもなく、こちらからお伺いを立てたこともありません。

本人は幻視の中で庭木の剪定の仕事依頼を受けているのは間違いなさそうです。

別の言葉を借りるなら、思い込みというやつです。

「仕事の行くと言っても、だいたい外は雨だぞ!?それに今、何時かわかってる?夜中の2時だぞ。」

「そうか…。雨か…。それじゃあ、仕事には行けないな…。」

「うん。それに今から仕事に行ったら、真っ暗だし、お客さんはまだイビキをかいて寝てるかもしれないよ。」

「そうか…。今何時だっけ!?」

「2時。」

「ウソだあ~!?」

「ウソじゃないよ。時計を見てごらんよ。」

アルツ君を洗面所から茶の間まで連れて行き、時計を見せます。

「なんだ~??この時計壊れてんのかぁ???」

「いや、壊れてるのは入れ歯を外して時計を見ているご老人だよ。」

「俺は壊れてなんかいないぞ。」

「わかったよ。訂正するよ。『狂ってる』でいいんだろ!?」

「ちぇっ!!仕方がないや。また寝るかっ!!」

そう言いながらもインスタントコーヒーの瓶を手に取り、ふたを開けようとしています。

「いやいや。寝るんだろっ!?『寝る』って言っている人が、何でコーヒー飲まなくちゃいけないの?」

「習慣だよ。習慣…。」

「そんな悪い習慣はやめた方がいいよ。ほら!!寝よっ!!」

渋々、アルツ君は階段を登り、ヤッチも後から続き、アルツ君の寝室に入ります。

冬の布団は重く、それを持ち上げられなくなってきているアルツ君にヤッチは布団を掛けます。

アルツ君に、今まで『焼かれているみたいで嫌だ』と言っていた電気敷き毛布をセットしていますが、さすがに最近寒いのか文句は言いません。

アルツ君が寝静まるまで、隣の自分の部屋でヤッチはしばらく目を覚ましていましたが、静まり返っていたので、いつの間にか眠りについてしまいました。

(´vωv)。o ((夢))

目覚ましの音よりも早く、アルツ君が階段をドタドタと登って来る音でヤッチは目を覚まします。

「おい!!ばあさん!!俺のパンはどこに隠した?」

アルツ君が一番最初に起きて、一階に行き、自分のパンが無いことに気づき、再び二階の寝室に上がって来て、自分の隣で寝ていたキノコさんを起こしているようです。

昨日の2時の時点でヤッチはアルツ君のパンがきちんといつもの位置にあるのを確認しています。

キノコさんの声が聞こえてきます。

「パン?パンならいつものところに置いてあるでしょ!?隠したりなんかしていないわよ。」

少しただならぬ状況なので、ヤッチはいち早く一階の茶の間へ降りて確認です。

テーブルの上には、パンくずが散らかっていて、ストロベリージャムの瓶は空になっています。

illust1034_thumb.gif

ジャムの瓶には大さじのスプーンが投げ入れられています。

コーヒーカップの中身は無くなっていますが、コーヒーを飲んだ形跡が有ります。

溶けた砂糖がカップのそこにドロッとしているのが見えます。

いつの時点かはわかりませんが、ヤッチが爆睡している間にアルツ君が、再び階段を降り、茶の間に入って自分のパンを食べたとしか思えません。

それが、深夜だったのか、明け方だったのか、早朝だったのかはわかりません。

キノコさんとアルツ君が少し言い合いをしながら、下に降りてきました。

「どうせお前が食っちゃったんだろっ!!お前は食いしん坊だからな~。」

「私がそんなことするわけないでしょ!!あんたが起こしに来るまでグッスリだったんだから!!」

「ふん。寝坊助がっ!!」

最初に茶の間に入ってきたのはキノコさん。

「あらやだっ!!また、夜中に食べたんでしょ!!どう考えてもあんたしかいないわよ!!」

「なんでよ~?どうして俺だってわかるんだよ~?ふん。」

「だってこれはあんたのマグカップでしょ!?みんな自分で飲むときは専用のものが有るんだから。」

「じゃあ。泥棒が入ったんだ。」

「泥棒のわけないでしょ!?だいたいカップの中にお砂糖がまだ沈殿して残ってるじゃない!!こんなにお砂糖をイッパイ入れてコーヒーを飲むのはあんたぐらいいしかいないわよ。」

「甘党の泥棒かもしれないぞ?」

「甘党の泥棒はあんたでしょっ!!」

あまり冗談の通じないキノコさん。自分が犯人にされたのが腹立たしいのか語彙が強めです。

「やっぱり俺なのかなぁ…。」

「だいたいお砂糖をたくさん入れ過ぎよ。買ってきたってすぐに無くなっちゃうんだから…。

「ふんっ!!わかりましたよっ!!」

アルツ君、ちょびっと半ギレです。

もうとうに気づいていらっしゃいますよね!?

この後のアルツ君のセリフ…。

(*^_^*)

「ふんっ!!わかりましたよっ!!もうコーヒーは飲みませんっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/02/07 | コメント (7) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

高度な計算をする職人

2014/01/12 (日)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

以前の記事で、アルツ君の居る特別養護老人ホームで、1月5日に施設の送迎で『初詣』に行くということを、ちょっとだけお話ししました。

入所している人や家族からの希望を募り、家族や身元引受人の了解のもと、施設が用意した車で、施設近くの神社に出かけるというものだったようですが、姉がアルツ君に同伴するというので、ヤッチは行きませんでした。

最近になって、この話しを姉から聞く機会が有ったのですが、なんと、参加者はアルツ君を含め、三人だけだったそうな…。

施設でマイクロバスか観光バスを手配して出かけるようなものをヤッチは想像していたのですが、これじゃあ、おそらく施設のワンボックスカーで十分な感じです。

アルツ君の居るフロアは三階で、このフロアは認知症を持つ方がほとんどです。

でも、二階は介護保険を利用しているものの、認知症の症状の無い方が多く入所しているということを聞いたことがあります。

二階と三階を合わせて入所している人は、100名前後(?)はいらっしゃるはずなのに、全体の中で参加者は三人ですからね…。

なんともさびしい話です…。

(ノД`)シクシク



さて、アルツ君のところに面会に行ってきました。

毎度のことになりつつあり、驚きもしないことになりつつあることですが、この日もアルツ君、クローゼットの引き出しの中のものを全部放り出し、ベッドの上に拡げています。

ヤッチ:「また公共工事かい?まだ年度末じゃないぞ?」

アルツ君:「なんか、美味いもんが有るんじゃないかと思ってほじくってたんだよ…。」

ヤッチ:「予算の無駄遣いだし、そんなところに、食い物は入ってないぞ~。」

アルツ君:「そうか…。なんか有るんじゃないかと思ってさぁ…。」

ヤッチ:「そんなことじゃないかと思って、美味いもんかどうかはわからないけど、『ボタモチ』っていうもんを買って来たんだけどさ…。」

アルツ君:「ボタモチ!?お前、それは昔から、美味いもんって決まってるぞ!?」

ヤッチ:「昔って、いつからよ?」

アルツ君:「俺が生まれる前からだ。」

ヤッチ:「何年前の話しだよ?」

アルツ君:「38年前だ。」

ヤッチ:「頭の中で、サバが群れをなして泳いでるんじゃないのか?」

アルツ君:「そんなことはどうだっていいから、早くよこせ!!」

ヤッチ:「毎度のことながら、持って来てくれた人間に敬意はないの?」

アルツ君:「ないっ!!いいから食わせろっ!!」

ヤッチ:「食わせてもいいけど、後で散歩だぞ?」

アルツ君:「散歩は負けとけ!!」

ヤッチ:「動かないと、体の中がもち米だらけになるぞ~?」

アルツ君:「なおさら、いいですね~。」

毎度のことながら、アルツ君にとって、ボタモチに勝る食べ物は無いようです…。

(-_-;)

アルツ君:「かっー!!ボタモチを食べるのなんて何年ぶりだろ?500年ぶりかな?」

ヤッチ:「年数、増えてない?」

アルツ君:「気のせいだろ?」

あっという間に完食です。

ヤッチ:「あっという間だな?」

アルツ君:「あっという間は大げさだろ?せめて『あー』くらいにして下さいよ。」

ヤッチ:「同じようなもんじゃんかよ。食い終わったなら、次は運動だな!?」

アルツ君:「ちょっと待てよ~。」

アルツ君、ボタモチのパッケージ(トレー)をペロペロ舐めています。

ヤッチ:「トレーが解けるぞ~。」

アルツ君:「また、いつ食えるかわからないからな。」

ヤッチ:「焼き場に行った後は、骨壺にボタモチをメーイッパイ詰めてやるよ。」

アルツ君:「アンコを多目にして下さいよん。」

ヤッチ:「そんなことより、運動しよう!!」

アルツ君:「外はダメだぞ。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「天気が悪い。」

ヤッチ:「快晴じゃないかよ。」

アルツ君:「そうか!?」

ヤッチ:「でも、外には行かないよ。晴れているけど、外はものすごく寒いから。施設の廊下をちっとばかし歩こうよ。そのかわり、スーパーカーは使わないよ?」

スーパーカーとは、アルツ君の利用させてもらっている『歩行車』のこと…。

アルツ君:「ああ、いいですよん。その前になんか腹ごしらえしておいた方がいいかなぁ…。」

ヤッチ:「今、食ったべっ!!」

アルツ君:「そうだっけ?」

ヤッチ:「そう!!」

最近の東京は、晴れていても気温が低く、普段は温室に居る高齢者の散歩にはちょっと不向き…。

(-_-;)

施設の別棟まで、施設内をアルツ君と歩いて行くことに…。

別棟までの距離は大したものではありませんが、最近ほとんど歩いていないアルツ君にとっては、これとて結構長い距離になります。

途中、たくさんのお仲間たちと出くわし、そのたびに二言三言、会話(成立していませんが)を交えながら、ようやく別棟の廊下の突端まで来ました。

ここには椅子やテーブル、そしてテレビも有り、くつろげるスペースが有ります。

不思議といつ来ても、ここには人が居ません。

カーテンを開ければ、見晴らしの良い景色も拡がります。

ヤッチはカーテンを開けます。

ヤッチ:「あそこに高圧線の鉄塔が見えるでしょ?」

アルツ君:「ああ、見える。」

ヤッチ:「ばあさん(キノコさん)はあの鉄塔の先からいつもここまで歩いてくるんだぞ?」

アルツ君:「鉄塔に住んでるのか?」

ヤッチ:「『先』の意味が違うでしょ。」

アルツ君:「それにしても、ずいぶん遠いなぁ…。」

ヤッチ:「歩いて30分って言ってだぞ。でも、ばあさんの足なら、もっとかかるかもな?」

アルツ君:「削れて、来るまでに足が無くなっちゃうんじゃないか?」

ヤッチ:「そう、この間、ここに来るのに、往復して、足のマメがつぶれたって言ってた。足の裏がハゲちゃったらしいぞ?」

アルツ君:「かー、お前の頭と同じかよ?」

ヤッチ:「うるせーよ!!自分がタネをまいたんだろがっ!!」

アルツ君:「それじゃあ、当分、ばあさんのやつ、美味いもん持って来られないな…。」

ヤッチ:「えっー!!そっち?ばあさんの足の心配はしてやらないの?」

アルツ君:「ハゲは治らん!!」

ヤッチ:「…。」

くだらない話をして、少し休んだところで、元の廊下をひき返します。

途中、大きなデイルームのような所を横切るのですが、そこでは菓子パンの販売が始まっていました。

外部の業者さんが、デイルームのテーブルに色々なパンをならべ、これを利用者に販売するわけですが、毎日ではなく、月に二回程度。

アルツ君とさっきここを通ったときは、まだパンを販売していなかったのですが…。

(-_-;)

すでに、アルツ君が菓子パンの販売に気づき、目を光らせています。

( 一一)

ヤッチ:「あちゃ~。余計なことしてくれやがるぜ。」

ヤッチは菓子パンの販売が、なるべくアルツ君の視界に入らないように、アルツ君に身体を寄せて歩きます。

徐々に菓子パンを販売しているところが近づいてきます。

施設の職員さんも入所者さんに頼まれてパンを買いに来るのでしょう、その姿も目に入ります。

おやつ時とあって、なかなかの盛況ぶり…。

ヤッチは無言でそこを通り抜けようとします。

アルツ君:「おい、こんな美味そうなもんを見て、知らんぷりするやつがあるかよ。」

ヤッチ:「バレた?だって、さっきボタモチ食ったじゃないかよ~。」

アルツ君:「食ってないぞ!?それにボタモチとパンじゃ、お前、胃袋が別に決まってるんだろ!?こんな美味そうなもんを見せつけられて、素通りしようとしてやがるんだから…。」

そこへタイミング悪く、アルツ君担当の女性職員さんが、アルツ君を見つけ、アルツ君に声を掛けます。

女性職員さん:「○○さん(アルツ君のこと)もいかがですか?お金はいりませんよ。」

パンの代金は後で介護保険の請求の時に、支払われる仕組み…。

いわば、後払いです。

アルツ君:「へい、へい。それはそれは…。」

ヤッチ:「今食ったら、夕飯食えなくなるぞ?」

アルツ君:「いんんだよ、その時はその時で考えれば。それにお前とは胃袋の鍛え方が違うんだから。」

もう、完全におもちゃ売り場にいる子ども状態…。

(-_-;)

ヤッチ:「今日は特別だぞ?好きなものを自分で選びな?」

すでにアルツ君、自分のチョイスしたパンの袋を握りしめています。

テーブルの隅の方に陳列してあった食パン、一斤です…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチ:「いやいや、なんぼなんでもこれは無理でしょ。食パンだぞ?しかも一斤…。」

アルツ君:「でかい方が食い応えがあるからな!?」

ヤッチ:「いやいや、ジャムもバターも無いのに、それで食っても美味くないでしょ?アンパンとかクリームパンとかにすればぁ?」

アルツ君:「ちぇっ、ケチなこと言ってやがる…。」

ヤッチ:「いや、俺だってボタモチ食った後は、菓子パン一個だって辛いぞ?」

アルツ君:「だから、お前とは鍛え方が違うんだってっ!!」

アルツ君、完璧に戦闘モードです。

ヤッチ:「アンパンかなにか、小さいのを一つにしておけば?」

アルツ君:「アンパンは食いたいと思わないんだなぁ…。」

ヤッチ:「へー、珍しいな?じゃあ、何?」

アルツ君:「わからん。」

パンを販売している販売員の女性にヤッチはたずねます。

ヤッチ:「菓子パンの種類ですけど、アンパン以外に何が有るんですか?」

販売員さん:「いろいろありますよ。今日のおススメは『かぼちゃパン』かしら!?」

ヤッチ:「『かぼちゃパン』だってよ?旦那さん、かぼちゃ好きじゃないか?」

アルツ君:「そうだな…。かぼちゃなら、美味そうだな。」

ヤッチ:「でも、買ってもいいけど、食べるのは半分にしな?そうじゃないと食べ過ぎになっちゃうから?」

アルツ君:「ちぇっ。」

ヤッチ:「一個買って、それを半分食べな。残った半分は、夕飯の後、胃袋と相談して、食べられたら食べればいいじゃん?」

アルツ君:「はいはい、わかりましたよっ!!」

ようやく、アルツ君、納得してくれたようです。

ヤッチ:「じゃあ、あの販売員さんに『かぼちゃパン下さい』って、自分で頼みな?」

アルツ君がお客さんの群れに割って入ります。

アルツ君:「お~い!!かぼちゃのパンちょうだいよ。」

販売員さん:「は~い。おいくつ?」

アルツ君:「二つ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/01/12 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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