site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君、特別養護老人ホームに戻る

2014/12/27 (土)  カテゴリー: 脳梗塞
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特養の居室にて~01

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前記事の追記で書かせていただいたように、脳梗塞で入院していたアルツ君、12月24日水曜日にK病院を退院し、特別養護老人ホームに帰って来ました。

ヤッチは事前に朝10時までに、K病院に来るように言われていました。

アルツ君の入院当初の着ていたものは、自宅に持ち帰って洗濯しておいたので、これを持って、K病院にバスで出かけることに。

K病院に着き、一階の受付で、退院のことを告げると、三階のアルツ君の病室に行ってくれとの事。

言われた通り、三階に上がり、アルツ君のいる病室に入ると、アルツ君、大いびきで寝ています。

完璧なガオです。

アルツ君のお迎えのための、特別養護老人ホームの車は11時頃に来ると聞いていたので、間があります。

それまで間、アルツ君をそっと寝かせておいてあげることにしました。

しばらくすると、病室に看護師さんが入ってきます。

失礼かもしれませんが、最近の看護師さんはお若い方が大変多い印象ですが、この看護師さんはちょっと平均年齢の上を行っている印象です。

看護師さん:「あなた、お迎えの方?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「着替えは持って来ていますか?」

ヤッチ:「はい。父の物なら…。」

ニコリともしてくれませんでした。

気づいてよ…。

看護師さん:「じゃあ、ちょっとどれを着せるのか、教えてくださいます?」

ヤッチ:「入院時に来ていたスウェットの上下と、靴下、下着の上がこれになります。あと、寒いかもしれないと思ったので、暖パンと上着を持って来ています。」

看護師さん:「下はスウェットだけでいいわね。じゃあ、お父様の着替えをしますので、外に出ていて下さい。」

看護師さんはそうおっしゃって、アルツ君のベッドのカーテンを閉めます。

アルツ君、全く起きよとうしない様子…。

看護師さん:「ちょっと頑張って、お洋服着せるからね。」

アルツ君:「眠いんだよ…。」

看護師さん:「今日は退院よ。もう少し頑張って。」

無気力状態のアルツ君、ずいぶん看護師さんのお手を煩わせているようです。

結構な時間が経過してようやくベッドのカーテンが開きました。

アルツ君、またガオです。

ヤッチは施設のお迎えが来る前まで覚醒させておいて方がよいか少し迷いましたが、そのまま眠らせることに…。

20分くらいすると、今度はK病院の薬剤師さんが病室に入って来ます。

薬剤師さん:「私、K病院の薬剤師をしています、○○と申します。」

ヤッチ:「△△の次男です。」

薬剤師さん:「さっそくなんですが、これが、施設(特別養護老人ホーム)からお預かりした薬で、残った分をお返しいたしますね。」

薬剤師さんはヤッチに薬の入ったコンビニ袋を手渡します。

実は、入院時にアルツ君が普段服用する薬を姉が特別養護老人ホームから預かって、持って来ています。

フェルガードBなどのサプリメントも持参してきていましたが、K病院では、アルツ君に飲ますことに許可が出ないままでの退院となってしまいました。

アルツ君の普段服用している薬
バイアスピリン錠100mg
血液を固まりにくくするお薬です。血栓や塞栓の治療に用います。
1錠
夕食後服用
アシノン錠150mg
胃酸の分泌をおさえるお薬です。胃炎や胃潰瘍の治療に用います。
1錠
夕食後服用
アムロジピンOD錠5mg「サワイ」
血圧を下げるお薬です。高血圧や狭心症の治療に用います。
1錠
夕食後服用
プルゼニド錠12mg
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。
1錠
夕食後服用
ツムラ抑肝散エキス顆粒(医療用)
神経の高ぶりをしずめる漢方薬です。認知症の周辺症状(興奮、怒り、徘徊、不眠)に処方されることがあります。認知症の病因の一つとされるグルタミン酸神経系の機能異常を改善する作用があるのではと推測されています。
2.5g
夕食後服用
ニトロールRカプセル20mg
血管を広げ血流をよくするお薬です。狭心症や心筋梗塞に用います。
2C
一日二回朝夕食後服用

持って行った薬が何日分有ったかまでは、わかりません。

ただ、毎日飲まなくてはいけない薬ですから、仮に持参した薬が無くなった場合、当然入院先のK病院が処方して、アルツ君に飲ませてもらわないと困ります。

薬剤師さん:「実は、途中でお薬が無くなってしまいました。抑肝散だけは多くは入っていたようなので、この袋(コンビニ袋)の中に3袋(3回分)だけ入っています。」

ヤッチが袋の中身を確認すると、薬剤師さんのおっしゃる通り、飲まなかったフェルガードBと抑肝散だけが入っています。

あとで、わかったことですが、上記の『普段服用している薬』が一回分だけ、フェルガードの袋の束にまぎれていました。

アルツ君が『普段服用している薬』はほとんど夕食後に飲む薬です。

夕食の介助に通っていたヤッチはこれらの薬をアルツ君に飲んでもらうのに、大変苦労しました。

でも、有る時を境に、急に薬の数が減った事が有りました。

姉もそばにいて、首を傾げました。

ヤッチはその時、看護師さんにたずねました。

~ 回想シーン(始まり) ~


ヤッチ:「いつも父が飲んでいる薬はもっと種類が多かったと思うのですが、今日の薬は白い錠剤が2錠と抑肝散1袋だけです。本当にこれだけで大丈夫でしょうか?」

看護師さんが内線電話を使ってどこかに問い合わせていました。

看護師さん:「それだけの指示ですね。」

ヤッチ:「じゃあ、これだけで飲んでいれば良いということで間違いないですね。」

看護師さん:「指示が出てるのはそれだけなので…。」

~ 回想シーン(終わり) ~

なんかおかしい…????

この時から退院までずっと、アルツ君に夕食後に飲んでもらっていたのは、白い錠剤2錠と抑肝散1袋だけです。

ひょっとして、持参した薬が無くなったから飲ませなかった????

ややこしい話になりますが、普段飲まなくてはいけない血液サラサラの薬や血圧の薬を飲んでいなかった期間、つまり空白の期間が有るとヤッチは言いたいわけです。(怒り新党風)

ヤッチは疑問を抱きつつも、薬剤師さんの話に耳を傾けます。

薬剤師さんは続けます。

「で、これが、今回うちの病院でお出しした、新しい薬のシロスタゾールという薬です。」

薬剤師さんはヤッチにシロスタゾールの入った薬の紙袋と薬の説明書きの用紙を手渡します。

薬の説明書にはこう書かれています。

薬の説明書
シロスタゾールOD錠50mg「サワイ」(白)
血栓を予防したり、血管を拡げて血液の流れよくするお薬です。
4錠
朝夕食後2錠ずつ服用

余談ですが、シロスタ―ゾールという薬ですが、認知症の予防効果があるようなことを耳にしたことが有ります。

薬剤師さん:「シロスタ―ゾールというお薬なんですが、血液をサラサラにするお薬で、抗血小板薬です。こちらにも書かれているように、血栓を予防したり、血管を拡げて血液の流れよくするお薬です。」

ヤッチ:「父の脳梗塞の薬として処方された薬ですよね?」

薬剤師さん:「そうです。そうです。」

ヤッチはちょっと意地悪な質問をします。

ヤッチ:「ということは、退院後について、他の薬は飲まずに、父はこのシロスタゾールだけを飲んでいればいいということですか?」

薬剤師さん:「それは、こちらの病院から、施設のお医者様に診療情報提供書が渡ることになっていますので、そちらに全部記載されていると思います。」

ヤッチ、さらに意地悪です。

ヤッチ:「ということは、先生同士のやり取りが終わるまで、何の薬を飲んでいいのか、我々には、わからないですよね?たとえば、今薬を飲まなくてはならないとしたら、何の薬を飲んだらいいのかな?」

薬剤師さん:「そういうことではなく、今まで飲まれていた薬と、このシロスタゾールということになるのでは…?」

ヤッチ:「いやいや、俺に質問されても…。それに、今まで飲んでいた薬はこのコンビニ袋の中には入っていないですよね?」

薬剤師さん:「大変申し訳ありません。もう一度確認してまいりますので、もうしばらくお待ちいただけますか?」

ヤッチ:「ついでと言っては失礼ですけど…。こちらの病状説明のときに先生は、点滴後は脳梗塞の薬を1剤ではなく、2剤にして行くとおっしゃっていました。1剤については、今までの飲んでいたのはバイアスピリンで、もう一つはシロスタゾールということになると思うのですが、今後バイアスピリンとシロスタゾールの2剤を飲むのか、それともバイアスピリンを止めてシロスタゾール1剤を飲んでいくのかということもご確認願えますか?」

薬剤師さん:「わかりました。少々お待ちを。」

ヤッチ:「施設からのお迎えの車もまだ来ていませんので、ゆっくりで結構ですよ。」

もうお気づきというか、いや、とうの昔にお気づきでしょうが、ヤッチ、ホントに嫌な奴です。

ズバリ申し上げてしまえば、K病院に投薬ミス、あるいは処方ミスが有って、アルツ君に本来飲ませなければならない薬を飲ませていなかった期間が有るんじゃないのかと言いたいのです。(怒り新党風)

もし、空白の期間が有るとすれば、入院期間中、一定の期間バイアスピリンも飲んでいなかったことになります。

バイアスピリンは脳梗塞のための薬なわけで、脳梗塞の治療の目的で、入院していたのに、その薬を飲ませていなかったとしたら、ちょっとどうなのよ?てな話です。

推測になってしまいますが、退院までの後半、アルツ君が飲んでいたのは抑肝散とシロスタゾール(白い錠剤)だけだった可能性があります。

急にナースステーションがいつにも増してざわつきはじめます。

ヤッチの一言で、火に油を注いだ状態とでもいいましょうか…。

その間に特別養護老人ホームから、車椅子を持った新任の生活相談員さんと同じく特別養護老人ホームの主任看護師さんが現われます。

ヤッチ:「どうも、色々とお世話になりました。」

生活相談員さん:「いえいえ、お待たせして申し訳ありません。」

ヤッチ:「いえ、お待たせするのはこっちの方かもしれませんよ。」

生活相談員さん:「???」

ヤッチ:「処方薬のことで、ちょっとケチをつけてしまったので、ご覧のとおりナースステーションがパタパタしてるでしょ?」

生活相談員さん:「どういった事でしょうか?」

ヤッチ:「診療情報提供書を後でこちらの病院の方がたぶん持ってくるでしょ?でも、俺たちが勝手にこれを開けることはできませんよね?で、『施設に戻ってすぐに飲ませる薬がどれだかわからない。』と申し上げたら、『確認するのでもうしばらくお待ちください。』と言われたんですよ。また、嫌な奴ぶりを発揮しちゃいましたよ…。」

生活相談員さん:「そうだったんですか…。で、お父様の方のご準備は?」

ヤッチ:「着替えはこちらの看護師さんがやってくださいました。スウェットだけなんだけど、寒いかな?」

主任看護師さん:「毛布も持ってきましたし、お車まではすぐだから、上着の袖を通さないで、羽織るだけでも大丈夫じゃないんでしょうかね。」

ヤッチ:「そしたら、薬剤師さんが戻るまで、寝かせておいていいですかね?」

主任看護師さん:「お疲れのご様子ですから、ギリギリまで寝かせておいてあげましょう。」

20分以上待ったのではないでしょうか。

再び先ほどの薬剤師さんが病室に入って来ます。

薬剤師さん:「お待たせして申し訳ありません。当院で、普段お父様がお飲みになられているお薬を二週間分ですけど、お持ちしました。あとこちらの封書は『診療情報提供書』で施設の主治医の先生におお渡しください。あと、こちらが『看護要約(サマリー)』なので、施設の看護師さんにお渡しください。」

主任看護師さん:「それでは、私がお預かりします。」

どこから調達してきたのかわかりませんが、『途中で無くなった』と言っていたアルツ君の『普段服用している薬』を特養の主任看護師さんに手渡しています。

なぜ故今頃になって新しく薬を処方して持ってくるわけ…???

しかも、ほとんどの薬がジェネリック…。

薬剤師さん:「抑肝散に関しては当院では取り扱いが無いものでして、そちら(特養)でご手配願いますか?」

取り扱いがないというのも呆れますが、もしこの薬がアルツ君の入院途中で切れていたらどうなったんだろう…。

薬剤師さん:「あと、ご質問の件ですけれども、やはり、血液サラサラのお薬は、2剤飲んでくださいとの事でした。」

ヤッチ:「確認なんですけれども、バイアスピリンとシロスタゾールということですね。」

薬剤師さん:「そうです。今までお飲みになられていた薬、プラス、シロスタゾールを飲んでいただくことになります。」

もう、アルツ君の入院中に薬が減ったことを追及する気にもなりませんでした。

どうせオサラバする病院だと自分に言い聞かせます。(大人じゃん!)

ヤッチはアルツ君を起こします。

ヤッチ:「旦那さん、帰るよ。目を開けようか?」

アルツ君:「眠い…。」

K病院の看護師さんがアルツ君を起こします。

看護師さん:「○○さ~ん!!○○さ~ん!!ご退院ですよ。起きてください!」

ここの看護師さん、やっぱり声が大きい…。

ヤッチは『ああーあ。やっちまった…。』という冷ややかな目です。

アルツ君:「うるさいっ!!そんなにデカい声を出さなくたって聞こえるわいっ!!」

アルツ君を覚醒させたのはよいのですが、機嫌を損ねてしまいました。

看護師さん:「じゃあ、車椅子に移りますよ。少し踏ん張ってくださ~い。」

アルツ君:「なんで、お前に命令されなきゃいけないんだ~!!!」

ヤッチの筋書通りの展開、いや、当たり前の展開です…。

無理やり車椅子に乗せられたアルツ君、もう誰も止めることはできません。

エレベーターに乗っても大声、施設の車の中でも大声でわめき散らします。

施設へ帰る車内でも、ずっと『医者なんか、悪くも無いところを探しちゃ、悪いと言って金をふんだくる大悪党』的なことを終始力説です。

ヤッチ的にはこっちの方がアルツ君らしくて、うれしい気分です。

でも、アルツ君はどうもまた違う病院に連れて行かれると錯覚しているようで、何を言っても、『ウソをつけ!』と信用してくれません。

キノコさんが風邪を引いて寝込んでいなければ、K病院に迎えにも来れたかもしれないのですが、何とも不運です…。

途中、アルツ君の見覚えのある風景の場所を施設の車で通ったのですが、『そんなの関係ない!!』とおっぱっぴーです。

車が施設のエントランスに着いてもアルツ君、くだを巻く酔っ払い状態…。

何に対して怒っているのかわかりませんが、鬼のような形相です。

施設の中はちょうど昼食時です。

いつも過ごしていた三階のフロアのデイルームでは多くの入所者さんがテーブルを囲んでいます。

施設の職員さん達も忙しそうに動き回っています。

アルツ君の居室はこのデイルームを横切って奥の棟になります。

アルツ君が新任の生活相談員さんに車椅子を押されて、このデイルームに登場です。

職員さん達が笑顔でアルツ君を出迎えます。

職員さん達:「おかえりなさい!!」

アルツ君:「うるさ~いっっっ!!!!」

館内に響き渡る大声です。

それでも、職員さん達は笑顔です。

ヤッチの方がちょっとこみ上げそうになってしまいました。

渡り廊下を渡り、別棟へ…。

いつも居た『定位置』に車椅子が着きます。

同じように、職員さんが出迎えてくれます。

職員さん達:「おかえりなさい!!」

アルツ君:「うるさ~いっっっ!!!!」

このあと、新任の生活相談員さんではなく、以前からいらした生活相談員さんがアルツ君に声を掛けます。

アルツ君が心を許す施設の職員さんの一人です。

生活相談員さん:「○○さん、お帰りなさい。お帰りになるのを心待ちにしていたんですよ。」

アルツ君:「お前ら、ホントうるさいよ~。」

生活相談員さん:「そんな事言わないでくださいよ~。俺と○○さんの仲じゃないですか~。」

アルツ君の顔が少し緩みました。

生活相談員さん:「一緒にお食事しましょうよ。お腹空いてないですか?」

アルツ君:「それが腹が減らないんだよ~。」

生活相談員さん:「○○さんらしくないですね?少し召し上がったら、きっと食欲がわいてきますよ。」

アルツ君:「そうかな?」

生活相談員さん:「ですよ。」

アルツ君:「じゃあ、ちっとだけ食べてみるか。」

生活相談員さん:「そうおっしゃらずに、なんなら全部…。うちの食事はきっと美味しいと思いますよ。」

生活相談員さんが食事の介助をして下さるようです。

生活相談員さんがアルツ君の口にスプーンを持って行きます。

生活相談員さん:「いかがですか?お気に召しましたか?」

アルツ君:「まあまあだな…。」

生活相談員さん:「相変わらず、辛口ですね?」

アルツ君:「そんなことないよ~。甘いもんも好きだぞ。」

生活相談員さん:「じゃあ、甘いのも食べてみますか?」

何口か生活相談員さんがアルツ君に食べさせてくれましたが、アルツ君、途中でやはり眠くなってしまいました。

生活相談員さんの提案で、とろみのお茶より、冷たいお水の方をアルツ君が好むのでは?と言って、キンキンではありませんが、冷水にとろみをつけて飲ませてくれました。

これが、大正解。

アルツ君、ゴクゴクと音を立てて飲んでくれました。

少し間を置いたところで、アルツ君を居室で寝かせることに…。

生活相談員さんがアルツ君をベッドに寝かせてくれて、すぐにアルツ君は眠りについてしまいました。

生活相談員さん:「まれに麻痺のある方でも、自分で立ち上がろうとして転倒されてしまう方もいらっしゃるので、○○さんにもそれなりの対応させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい。そちらでご都合のよいやり方をして下さい。」

生活相談員さん:「では、ベッドの横の床にマットをひかせていただきますね。」

そう言って、生活相談員さんは居室を出て行き、再びマットを持って戻ってきました。

ヤッチ:「マットって、そういうことなのね?俺は介護の専用のものが有るのかと思いましたよ。」

生活相談員さん:「たぶん、さがせば有るんだと思うんですが、うちでは、ベッド用のマットレスを使わせていただいています。」

ヤッチ:「なるほど。」

生活相談員さん:「離床センサー(コールマット)だけをひいておくという方法も有るんですが、離床センサーが反応してコールが鳴った時は、すでにお父様が転倒してしまわれた後になってしまうと思うので、万が一転倒されても、マットをひいておけば、おケガが少なくて済むと思うんですよね。」

ヤッチ:「元々少ない人(毛が少ない人)はどうするの?」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「まあ、まだ自分で起き上がろうなんてこと、考えないと思うんですけどね。」

生活相談員さん:「ただ、何が起きてもおかしくない状況なので、一応はやっておかないと…。」

ヤッチ:「さすがだね…。いっそのこと、床にひいたマットレスの上で寝かす?」

生活相談員さん:「いえ、いえ、いえ…。」

生活相談員さん:「それで、この離床センサーのそばに靴を置いておけば、一応完璧です。」

ヤッチ:「何でそんなところにわざわざルームシューズをおくの?」

生活相談員さん:「不思議とこうしておくと、みなさん立ち上がる前に靴を履こうとするんですよ。その間に離床センサーの上に足を置いてくれれば、職員が気づきますから。」

ヤッチ:「プロならではの知恵ですね。」

生活相談員さん:「いえいえ。」

アルツ君が深い眠りについてしまったので、ヤッチは一旦自宅へ帰ることに…。

アルツ君が施設で夕食をきちんと食べるか、見させてもらう約束をして、もう一度施設に来ることにしました。

K病院にはバスで出かけて、施設へはアルツ君と一緒に施設の車で戻って来ていたので、自転車ではないことに気づきます。

しまった…。

テクテク歩いて自宅へ戻ります。

あまりくつろぐ間もなく、再び夕食時の6時頃に間に合うよう、今度は自転車で出かけます。

施設に着くと、もう利用者さんの配膳は終わって、皆さん食事をはじめています。

アルツ君も『定位置』に車椅子に乗って、腕組みをしています。

その横には生活相談員さん(新任ではない方)も丸椅子に腰かけ、アルツ君の食事介助をしようとしています。

ヤッチはアルツ君に気づかれないように、背後から様子を伺います。

生活相談員さんにはアイコンタクトです。

アルツ君、不機嫌な様子です。

アルツ君:「いちいちうるさいんだよっ!!どっか行けっ!!」

生活相談員さんを怒鳴りつけています。

生活相談員さん:「そんなことおっしゃらずに召しあがりましょうよ。」

アルツ君:「うるさいっ!」

ヤッチが来る以前から、このバトルは繰り広げられていたようです。

生活相談員さんが、アルツ君の視界に入らない位置にヤッチを呼びます。

ヤッチ:「だいぶオカンムリみたいですね?」

生活相談員さん:「お父様、ご家族がいらっしゃるのを待っていて、『家族が来るまで、箸をつけない。』とご立腹でして…。」

ヤッチ:「家族というよりも、母を待っているっていうわけでしょ?」

生活相談員さん:「はい、おそらくそうだと思うんです。それで、『お母様が今日はおみえにならない』的なことを申し上げちゃったので、それがお父様を怒らせてしまったのかもしれません。本当に申し訳ありません。」

ヤッチ:「いえいえ。本当のことだから仕方ないですよ。」

生活相談員さん:「申し訳ありません…。」

ヤッチ:「結構長いこと、車椅子で過ごしていたんですか?」

生活相談員さん:「はい、覚醒レベルを上げるにはできるだけ、車椅子で過ごしていただく方がよいと思ったので…。でもちょっと早急過ぎたかもしれません。」

ヤッチ:「疲れて機嫌が悪いのかもしれませんね。で、どうですか?私が声を掛けた方がよい感じですか?」

生活相談員さん:「できればそうしていただけるとありがたいんですが…?」

ヤッチ:「父の状態を施設の皆さんにいち早く理解していただくために、姉とも相談して、食事介助の時は、家族が手を出さないようにしようと決めていたんですが…?」

生活相談員さん:「食事介助だけは、介護の技術の問題ではないし、やはりご家族にはかないません。こうして食事を召し上がっていただけないような時は、我々もご家族の協力なしではどうすることもできないので…。」

ヤッチ:「じゃあ、声を掛けてみます?」

生活相談員さん:「申しわけありません。」

ヤッチ:「旦那さん、元気?」

アルツ君:「元気なわけないだろっ!どいつもこいつもおんなじこと言いやがってっ!帰れっ!」

ヤッチ:「今外から来たばっかりなんで、もう少し暖まらせてくれよ。」

アルツ君:「そんな事知るかっ!!帰れっ!!帰らなきゃ容赦しないぞ~!!」

アルツ君が両手で、自分の食事の載ったトレーをひっくり返そうとします。

ヤッチは慌てて、その手を押さえます。

ヤッチ:「よーしわかった!ちょっと散歩に行こう!」

ヤッチはそう言って、入所者さんのいない渡り廊下までアルツ君の車椅子を押します。

渡り廊下の途中で車椅子のストッパーを掛け、アルツ君の正面にしゃがみます。

ヤッチ:「何だって、そんなに気分が悪いんだい?」

アルツ君:「そんなの理屈もへったくれもあるかよ!!帰れ!!」

ヤッチ:「何だかちょっと前までのドラマのセリフみたいだな。主人公は男前だったぞ。」

アルツ君:「うるさいっ!!!」

アルツ君がヤッチに向かって唾を吐きます。

ヤッチ:「おっ?けっこういい感じに飛距離が出たね?その調子でゴックンってやってみん?」

アルツ君:「なんだかんだと、うるさい奴だな~。」

ヤッチ:「あのね、腕力じゃあ、旦那さんに負けるかもしれませんけど、口じゃあ、旦那さんに負けませんよ~。口から生まれて来たんですから!誰の口から生まれて来たんだろうね?まさかメカケの子供じゃあないだろうな…?」

アルツ君、不覚にも笑ってしまいそうになります。

ヤッチ:「あ。今、ちょっと笑いそうになったよな?それに今旦那さんが言おうとしてることも全部お見通しだぞ。『なんだかんだと、言って俺を言いくるめようとしてやがるんだな。絶対にその手には載らないからな。』だろ?」

ついにアルツ君が吹きだしてしまいます。

アルツ君:「余計なこと言わんでもいい!」

ヤッチ:「いいえ。余計なことを言います。だって、口から生まれて来たんだも~ん!」

アルツ君:「ちくしょー…。」

ヤッチ:「あ?今なんかおっしゃいました?なんなら、ご飯食べている間、ずっと耳元で囁いてあげましょうか?」

アルツ君:「いいよ、もう!」

アルツ君とはもっと長い時間渡り廊下で言い合いをしていましたが、ちょっと記事にはできないエッチな言葉も飛び交ったので、省略させていただきます。

省略した方を聞きたい?

それだけは教えられましぇん~!!

ヤッチ:「そんだけ、怒鳴ったら、喉も渇くだろ?」

アルツ君:「ちっとだけな?」

ヤッチ:「そうおっしゃらずに、一斗缶丸々ぐらい行ってくれよ。」

アルツ君:「人を殺す気か!」

アルツ君の車椅子を押し、元のテーブルに戻ります。

生活相談員さんが待ち受けていて、アルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、ゴクゴク言っちゃってます。

生活相談員さん:「どうです?美味しいですか?」

アルツ君:「あのね、水に味なんかあるかよ。」

生活相談員さん:「そうですか…。お気に召しませんでしたか…。」

アルツ君:「だけど、水だけはまずいと思った事が無いんだよなぁ…。」

かなりというか、おおいに矛盾はありますが、水を美味しく感じるようになったのは回復へ第一歩です。

このあと、生活相談員さんがアルツ君の口へ食事を運びましたが、アルツ君、疲れてしまい、またもや眠ってしまいました。

居室にアルツ君を連れて行き、ベッドに寝かせてこの日は終了です。

生活相談員さんもアルツ君の体力の衰えを痛感し、翌日から、アルツ君の食事ついて、車椅子で座った状態で食べさせるのではなく、しばらく居室のベッドの上で食べさせることに決定です。

ヤッチも昼と夜の食事時について、しばらく様子見に来ることになりました。

まだまだ、暗い記事ばかりが続いてしまいそうで、しかも記事を書く時間がなかなか取れません。

どうか、ご理解、応援の程、よろしくお願い申し上げます。


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2014/12/27 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

嘱託医からの胸に突き刺さる言葉

2014/12/29 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月25日のアルツ君

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月24日、アルツ君が退院した日の午後のことですが、風邪を引いて寝込んでいたキノコさんが自室で立ち上がれなくなるという事件がありました。

どういう体勢だったのかわかりませんが、ベッドで休もうとしたところ、ベッドからずり落ち、ベッドの下で立ち上がれなくなってしまったようです。

本人曰く、転倒したわけではないと言っています。

ヤッチに電話しようと試みたようですが、携帯電話を置いてある場所に手も届かず、何時間(本人談)も助けを呼べない状況だったそうです。

幸い、ケガはなく、自力でようやく立ち上がってことなきを得たようですが、もし、ヤッチに電話が繋がったとしても、ヤッチはアルツ君の退院のために出かけているわけで、助けに行くことはできません。

ん…。

ヤッチにも違う場所にいる人間を二人同時にお世話することはできません。

なかなか、頭の痛い問題ですね…。

今はキノコさん、ただの風邪引きさんに落ち着いています。

まあ、次から次へと事件が起きるものです…。

ヤッチは3年ほど前から恵比寿のヨガ道場で、分身の術を学んでいますが、未だマスターしていないので、早目にマスターする必要がありそうです。

さて、12月25日水曜日、アルツ君がK病院を退院した翌日です。

ヤッチは、アルツ君のお昼時を狙って、特別養護老人ホームに面会に行ってきました。

アルツ君の食事については、居室のベッドの上で、食べてもらうという話を生活相談員さんとしていたので、今日からまた、しばらくベッド上で食事になります。

ヤッチが居室を訪れると、施設の看護師さんが食事介助をしてくれていました。

アルツ君はリクライニングを上げた状態です。

ヤッチ:「どうも、お世話になってます。どんな感じですかね?」

看護師さん:「ご覧のとおり、お疲れのご様子で、眠ってしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「『お疲れのご様子』なのは確かなんですが、放っておくと、たぶん一日中『お疲れのご様子』なんですよ。」

看護師さん:「じゃあ、病院でも?」

ヤッチ:「面会時間が午後からだったので、午前中の様子はわかりませんが、毎日、『お疲れのご様子』でした。」

看護師さん:「そうなんですか…。今日のお昼も一口も食べてくれないんですよね…。」

ヤッチ:「朝ご飯は?」

看護師さん:「朝も摂られてないんですよ…。」

ヤッチ:「そうですか…。で、お水は?」

看護師さん:「水分は少し摂られていますが、『十分』とは言えないですね…。それに食事も口に運んでも、すぐに目を閉じてしまわれるんですよね…。」

ヤッチ:「ん…。まあ、病院ではお水もあまり飲んでくれなかったですから、水を飲んでくれる分、少しはマシかとは思いますが、何だって食べてくれないのかなぁ…。」

看護師さん:「ねえ。食べてくれるといいんですけどね…。」

ヤッチ:「俺が介助した方がよさそうですかね?」

看護師さん:「そうですね。もし、摂られないようなら、もう少し時間を置いてからにしましょうか?」

ヤッチと代わりますが、アルツ君、完全に眠ってしまっています。

アルツ君が目を覚ますまで、間を置くことに…。

30分くらい経過したでしょうか、アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチはアルツ君に吸い飲みのお水を飲ませます。

ヤッチ:「お腹は空かないか?」

アルツ君:「空かない。水が飲みたい。」

ヤッチ:「水ばかりで、栄養つけないと、元気出ないんじゃないのか?」

アルツ君:「出なくてもいい…。」

ヤッチ:「こんなところで『火垂るの墓』を熱演しなくてもいいぞ?」

再び目を閉じて眠ってしまいました。

ほんの数分眠ったところでアルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「ああ、苦しい…。」

アルツ君がしかめ面をします。

ヤッチ:「吐きたいのか?」

アルツ君が首を横に振ります。

ヤッチ:「どこか痛いのか?」

アルツ君:「腹が痛いんだよ…。あ…。痛い…。」

ヤッチ:「お腹のどの辺?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。痛い…。」

ヤッチは看護師さんを呼びます。

看護師さんが慌てて居室に入って来ます。

ヤッチ:「お腹が痛いって、うなってるんですよ…。」

看護師さん:「○○さん(アルツ君のこと)、お腹のどこが痛いかわかります?」

アルツ君:「わかんないんだよ…。あ、痛い…。」

看護師さんはアルツ君の脈拍と血圧をチェックします。

看護師さん:「脈と血圧は普段とかわりないですね。○○さん、ちょっと冷たいけど、お腹の音を聞かせてもらいますね。」

看護師さんはアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

看護師さん:「ん…。お腹はちゃんと動いてるようですね…。お熱も平熱ですし…。」

ヤッチ:「何なんでしょうね?」

看護師さん:「ちょっと、私にも正直よくわからないですね…。あとで先生が来ますから、もう一度診てもらいましょう。」

先生とはこの特別養護老人ホームの嘱託医のことです。

PCで、この記事をご覧の方なら、このブログのPC版のトップページに登場人物の説明の欄がありますが、その中の『主治医』がこの嘱託医のことです。

今日はその嘱託医の往診日で、入所者さんを診察した後、ヤッチとアルツ君の事で話し合いを持つことになっています。

看護師さん:「○○さん、気持ち悪くないですか?」

アルツ君:「治ってきた…。」

そのまま眠ってしまいました。

30分くらいしてからでしょうか、嘱託医と特養の主任看護師さんがアルツ君の居室に入って来ます。

事情は嘱託医に伝わっています。

嘱託医はすぐさまアルツ君のお腹に聴診器を当てます。

嘱託医:「ん…。腸の動きは悪くないな…。とくにどこかがおかしいということはなさそうだな…。」

嘱託医が首を傾げます。

嘱託医がアルツ君に質問します。

嘱託医:「ここはどこですか?」

アルツ君:「…。」

嘱託医:「どこだかわからない?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は春夏秋冬のうち、どれ?」

アルツ君:「わからない…。」

嘱託医:「今は夏ですか?冬ですか?」

アルツ君:「夏…。」

嘱託医:「じゃあ、今からちょっとお水を飲んでもらうから、ゴックンってやって?」

嘱託医がアルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、この時に限ってなかなか飲み込めません。

嘱託医:「ゴックンって飲んでみて。」

アルツ君、ようやく飲み込みましたが、むせてしまいます。

嘱託医:「飲み込みも悪いし、むせも有るね…。」

ヤッチ:「…。」

嘱託医:「まあ、今後の事も有るので、ゆっくり後でお話ししましょう。」

退院後のアルツ君ですが、お水を飲むときはしっかり『ゴックン』ができていたし、『むせ』も無かったのに、一番悪い状態の時に、嘱託医の診察になってしまいました。

30分後にヤッチに声が掛かり、施設の相談室に呼ばれます。

新任の生活相談員さんが相談室の中にいらっしゃいます。

生活相談員さん:「すぐ、先生がいらっしゃいますので、お掛けになってお待ちください。」

ヤッチは相談室の椅子に腰を下ろします。

しばらくして、嘱託医と主任看護師さんがいらっしゃいます。

この嘱託医、ヤッチの高齢者虐待によって、アルツ君がこの施設に保護されたことをたぶん地域包括支援センター(高齢者相談センター)経由で耳にしています。

キノコさんが施設へ移送中脱走を試み、自宅に帰って来た時、手の甲にあざを作っていて、治療を受けたのが、この嘱託医のクリニックです。

その時にヤッチとキノコさんは診断書を書いてもらい、このことを公にしようと考えたのですが、どういうわけか主治医は診断書を書いてくれなかったという経緯が有ります。

母の生活保護の医療券からは、母の情報を嘱託医が有る程度は知ることはできても、母の医療券からはヤッチの個人情報は知ることは出来ないし、出来てはいけないものだと思います。

なのに、母があざの治療でこの嘱託医のクリニックを訪れた時、嘱託医は母の脱走に至るまでの経緯をヤッチの情報を含めて、事情を説明する前にすでに知っていました。

あくまでも推測ですが、キノコさんの診察の前に地域包括支援センターから嘱託医に先に連絡が行き、診断書を書かないようにと伝えていたのではないかと思います。

何が申し上げたいのかというと、この嘱託医、ヤッチに対して、良い印象を持っていないということです。

関連記事:

嘱託医:「お会いするの、久しぶりだよね?」

つまり、キノコさんのあざの診察以来という意味です。

その間に何度か会っているし、ついさっきもアルツ君の居室で目を合わせているんですがねぇ…。

ヤッチ:「ご無沙汰しています。」

嘱託医:「それで、どういう風に説明を受けました?向こう(K病院)で?」

ヤッチは、K病院で二回目の病状説明を受けた時のことを話します。

関連記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

全てを書いてしまうと長くなってしまうので、省略させていただきますが、医療的には、血液をサラサラにする抗血小板薬のバイアスピリン(この嘱託医が処方したもの)を飲んでいたにも関わらず、今回を含め二回、アルツ君が脳梗塞を起こしていることを伝え、今後はシロスタゾールという同じ抗血小板薬を1剤追加して服用することによって再発を防いで行くということを嘱託医に話しました。

嘱託医:「それで、今後のこととかは、どういう風に聞いています?」

ちょっとヤッチには嘱託医のご質問が医療的な予後のことをおっしゃってるのか、退院後のアルツ君の生活面のことを聞いていらっしゃるのか、よくわかりませんでしたが、一応施設での生活面のことを答えました。

ヤッチ:「K病院さんでは、『早目に退院して施設に戻り、生活環境を整えるのがベター。』というご意見をいただきました。退院の日程等についてはK病院とこちらの施設間で話し合ってもらって、昨日24日に決まったわけです。この話し合いについては、私自身は当事者ではないので存じ上げていません。」

やはり、的外れな答えをしていたようです。

嘱託医:「それで、今後の見込みみたいなことを説明受けました?」

ヤッチ:「今申し上げたように、『施設で生活環境を整えるのがベター』と言われただけで、今後の見込みのような事については何も伺っていません。」

嘱託医:「今のお父様の状態をみられて、あなた自身はどう思う?」

ヤッチ:「そうですね…、退院が早かったかなという気もしますし、病院の環境が父にとってはストレスに感じる部分もたくさん有ったので、早く施設に帰らせてあげたいという気持ちも有って、正直自分でも、どっちが良かったのかということは今もよくわかりません。ただ、これについては、先ほど申し上げたように、病院さんとこちらの施設間でやり取りが有って、家族はその結果に従うという形をとっていたので…。」

嘱託医:「まあね…、こっち(施設)は病院じゃないんで、医学的治療っていうのはこういう場所じゃできないんで…。」

ヤッチ「はい…。」

嘱託医:「それでね、僕もお父様と久しぶりにお会いして、診させてもらったんだけど、全体的な活性がね、落ちちゃってるんでね…、まあ、それは少しでも回復すればいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「今後の問題点としてはですね、ものが食べられるっていうのと、あと飲み込みが悪いんですよ~。ゴックンが…。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「で、栄養が摂れなくなるっていうのと、(誤嚥性~ごえんせい)肺炎を起こすというのが今後のポイントだと思うんですよ。」

ヤッチ:「はい…。」

嘱託医:「あと、動けないんで、褥瘡(じょくそう~床ずれ)ができたりとかですね…、まあ…、そういうリスクも有る…。まあ、どこまで回復するかですねぇ…、このまま、こういうことを繰り返して、段々悪くなっていくというのが、だいたい一般的なパターンですので…。その悪くなる進行を遅らせられればいいと思うんですけどね…。」

ヤッチ:「はい…。まあ、こちら(施設)に戻ってくれば食欲が少しでもわくのではないかということで、こちらに受け入れていただいたわけなんで…。今まだ退院したばかりですけど、今度の12月28日に施設でお餅つき大会も有ると聞いているので、この28日までに本人の気持ちも切り替わって、精神的にも落ち着けば、食欲もわいてくるんじゃないかと、私自身は期待しているんですけどね…。」

生活相談員さん:「まあ、病院の方も水分とお食事の量が少ないことを心配されていて、けれども、病院の環境もよくないということで、その兼ね合いでお話させていただいて、今回施設に戻られたわけなんですが…。ただ、施設で水分、食事が摂れないということになれば、医療(医療機関~入院)に戻るのかという話になってくると思うんですね…。」

嘱託医:「まあ、ですから、うんと具合が悪くなったら、また入院するしかないと思うので…。」

主任看護師さん:「こちらに戻られて、環境が変れば食べてもらえるという風に考えてこちらに戻って来たわけですが、昨日、今日と食べていないというのが現状なんですね。また思ったよりもむせこみが有りますよね…。私どもが病院にご面会に伺った時は、もっとお元気な様子だったのに…」

ん…。

なんか、文章にすると、アルツ君が救いようのないくらい重症のような感じがするかもしれませんが、ヤッチには、どこかでアルツ君の気分が切り替わりさえしてくれれば、モリモリ食べてくれるような気がするんですけどね…。

息も絶え絶えで、しゃべるのもやっとなら、わかりますが、まだまだ冗談を言えるポテンシャル(潜在能力)は有るんですけどね…。

そんなに退院してすぐに特養の環境に適応できるかって言ったら、普通の人間だって無理な気がします。

脳梗塞で一か月近く入院していたんですよ。

それも治療半ばにして、大変失礼な言い方かもしれませんが、K病院に事実上追い出されているわけです。

もともと認知症の症状が有って、環境が変化すれば、アルツ君が混乱することは施設の職員さんも看護師さんもわかっていると思っていたのに残念です…。

もちろんこのまま、食べない状況が続けば、衰弱することはわかっていますが、衰弱しないようにアルツ君をどう持ち上げて、このポテンシャルを引き出していくかが介護の現場であり、施設の役割だと思ったのに、退院翌日にして、もう『入院』の文字をちらつかすのは、あまりにも酷です。

家族でもそのアルツ君のポテンシャルを引き出すのはなかなか難しく、だからこそ他人の手を借りなければ無理だと判断して、施設に協力要請したのに…。

医療にも見放され、介護にも見放された人間はいったいどこへ行けばよいのでしょう?


生活相談員さんが嘱託医にたずねます。

生活相談員さん:「(今のアルツ君の食事の)摂取量だと、どのくらいの水分を摂れていないと、医療的に厳しいのでしょうか?(入院になってしまうのでしょうか?)」

嘱託医:「まあ、食事はまだいいと思うんですけど、水分ですよね…。問題は…。最低500cc以上はね、水分が摂れていないと、厳しいですよね…。」

嘱託医は続けます。

嘱託医:「ただ、今の○○さん(アルツ君)の状態が急速にグッと良くなるということは、ハッキリ言って無いと思います。段々、こう、悪くなると思うんですよね…。ですから、まあ、水分ですよね、ただ、まあむせるからね。むせて肺炎を起こしたりするんですよ。それを上手く少しずつ、少しずつ、まあ、やるしかないですけどね…。」

重い空気に包まれます…。

主任看護師さん:「現状では飲めていない兆候なんですね。ですから、それが長く続くようであれば、家族としては、病院を再度さがして、受け入れてくれるところで治療を受けるというのが家族の希望なんですよね…。」

いやいや、そんなことを希望するなんて言っていないし!

ヤッチ:「それしか選択肢が無いですよね…。」

嫌味を込めて言ったつもりが、一同、『そうですよね…。』

生活相談員さん:「今の食事を摂れない、水分を摂れないということが、気分的、精神的なものから来ているのか、それとも、お身体の機能的な衰えから来ているのかということを我々も見て行かないといけないと思うんですよね。で、今の先生のお話に有ったように、水分を一日500cc以上摂れないのであれば、再度、医療機関を探す必要も出て来ると思います。」

ヤッチ:「は…。」

何だか、完全にこのままアルツ君が食べなくなる、飲めなくなるというのを前提に話しをされてしまっているので、ヤッチもなかなか反論ができません。

だって、食べるようになる、飲めるようになるにはどうしたら良いのか、プロたちにお伺いできると思ってこの場に来たんですから…。

ヤッチは嘱託医たずねます。

ヤッチ:「現状、今何か点滴とかを入れるという、そういう次元の問題じゃないですか?」

ダイレクトに『先生、点滴を打ってもらえないでしょうか。』と言いたかったのですが、場の空気に押されて、こういう表現しかできませんでした。

嘱託医:「そういう次元の問題じゃないですね…。というのは、点滴というのは、ある一時期点滴をしていれば、その次に目途が有る場合にするものですから。点滴で生命を維持するというのは極めて特殊な場合です。」

主任看護師さん:「ちょっと脱水傾向なんで、一本二本、点滴を入れて回復するのであれば、ちょっと入れてみようということもありますが、基本的には今の食べない、飲めない、むせこみやすいという状況の中で、ずっと点滴ということは無いですね。それに『治療』になってしまいますから…。点滴が必要であれば、やはり入院ということを視野に入れていく必要があると思いますね。」

先生が目の前にいらっしゃるのに、一本二本入れて、何で治療してもらえないんですかね?

主任看護師さん:「ただ、年末ですから、病院も空きが無いんですね。他の利用者さんの中にも入院を待ってる方もいらっしゃるのは事実なんですね。でも、なかなか空きが無い…。そう言った場合は、救急車でということもちょっと頭に入れておいてください。」

ヤッチ:「はぁ…。」

嘱託医:「すこしでも、よくなると、いいんですが…。このままジリ貧で回復しないということは十分あり得ますから…。」

会議は終了です。

『出来る範囲のことは最大限努力します。』くらいなことをおっしゃっていただけると思ったのに…。

グレてやる…。

リーゼントにしてやる…。

それだけの毛量が有るのかよ?

じゃあ、グレずに絶対食べさせてやる!!


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2014/12/29 | コメント (6) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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