site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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肺炎予防と肺炎球菌ワクチン

2013/09/28 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

前回の記事で書かせていただいたように、お尻の痛みを訴えていたアルツ君ですが、施設近くの病院で、病院の先生から、『お尻にできた脂肪腫が歩くときの妨げになって、痛いのでは!?』と言われ特養に帰ってきました。

でも、なぜか、数日もしないうちに、お尻に有ったしこりのようなものは消失してしまいました。

痛みも感じないようです。

いったい、お尻のしこりは何だったでしょうか…???

アルツ君本人に言わせれば、『クソででも詰まっていたんだろッ!?』ですが、できていたしこりはお尻のほっぺですからねぇ…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

さて、そんなアルツ君、先日施設の生活相談員さんからの勧めも有って、肺炎球菌ワクチンの接種を受けました。

肺炎予防のための予防接種です。

もちろんこれは、アルツ君が誤嚥性肺炎で入院騒ぎになったことがきっかけです。

施設の嘱託医(2階の先生)が施設に診察にいらした時に、施設内で接種してくれることになりました。

肺炎球菌ワクチンについての詳しい説明は省略させていただきますが、リンクを貼らしていただきますので、そちらを参考にしてください。



話しは遡りますが、生活相談員さんと、このワクチンをアルツ君が受ける事前の話し合いの中で、ヤッチはたずねました。

ヤッチ:「このワクチンを打ったからって、誤嚥性肺炎を防げるわけではないんですよね?」

生活相談員さん:「もちろんです。ワクチンを打つことで、誤嚥そのものを防げるわけではないので…。」

ヤッチ:「気休めかね~???」

生活相談員さん:「でも、予防接種を受けておけば、肺炎にかかりにくくなるのは確かですし…。」

ヤッチ:「それでは、お願いしておこうかな~。」

生活相談員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「こちら(施設)で、受けられるんですよね?」

生活相談員さん:「たぶん、うちの嘱託医経由で受けられると思います。確認が取れましたら、お姉さまの方にでもご連絡差し上げます。」

ヤッチ:「私からも姉に連絡しておきます。」

生活相談員さん:「それとですね…。」

ヤッチ:「ん?」

生活相談員さん:「実はお父様なんですが…。」

ヤッチ:「また、何かやらかしましたか?」

生活相談員さん:「お尻の方の痛みは無くなって、良かったんですが…。実は夜間、興奮することが多くてですね…。」

施設で穏やかに過ごしているように思っていたのですが、生活相談員さんの話によれば、アルツ君、夜間になると、不穏な行動をとるらしく、施設の職員さんを困らせているようです。

夜中、幾度となくベッドから起き出し、見回りに来た夜勤の職員さんを部屋の中に入れさせようとしなかったり、大声で怒鳴ったりするようです。

(-_-;)

ヤッチが昼間に、面会に行っても、アルツ君はにこやかな笑顔で、くだらない話に花を咲かせ、時には大笑いも見せるのに、夜中になるとどうもオオカミ男に変貌するようです。

(-_-;)

ヤッチは実際にその場に居合わせたことがないので、どんな様子かわかりませんが、生活相談員さんが、もし、オオカミ少年でなければ、事実なのでしょう…。

ヤッチ:「俺がここに来ると、そんな片鱗はまったく見せないけどね!?」

生活相談員さん:「それは、やはりご家族だからですよ。」

ヤッチ:「うーん…。(ズルい…。)」

生活相談員さん:「できれば、薬を使いたくないですからね…。」

ヤッチ:「それはもちろん勘弁だね!?それで、運動会は夜だけ?」

生活相談員さん:「はい、朝も昼も穏やかで、時折夕食前に不機嫌になられることがあることくらいですかね…。ただ夜になると…。」

ヤッチ:「夜中の2時とか?」

生活相談員さん:「どうも、日によってまちまちみたいです。」

ヤッチ:「うん~。どうしてかね…。」

アルツ君にこのことを聞いても、全く記憶がないらしくノーコメントです…。

(-_-;)

ここ、何日かは、夜間、ベッド脇の床にセンサーマット(コールマット)を敷かれてしまっています。

コールマット 徘徊コール3 HC-3 MS1200 標準2P STD2

アルツ君がベッドから降り、このマットを踏むと、ナースステーションにいる施設の職員さんにわかる仕組みです。

足腰が最近だいぶ弱ってきているアルツ君なので、夜間に転倒し、怪我でもされると大変という配慮から、このマットを設置してくれているのだろうと…。

アルツ君のエキサイトぶりを示す証拠として、介護用ベッドのリクライニングのスイッチのフックが引き千切られています。

reclining001
[ 拡大する ]


reclining002
[ 拡大する ]


おそらく、女性の力ではこういうことはできないでしょうね…。

(-_-;)

話しは元に戻り、生活相談員さんとは、上手い解決法が見つからないまま、アルツ君の肺炎球菌ワクチンの接種日を迎えます。

事前に同意書にサインが必要ということで、この日ヤッチも施設に行き、アルツ君に代わって同意書にサイン(代筆)をします。

廊下に設けられたテーブルに陣取り、アルツ君と雑談をしていると、嘱託医(2階の先生)が施設の看護師さんと一緒にアルツ君のところに近づいてきます。

ヤッチは席を立ち、先生に向かって挨拶をします。

ヤッチ:「いつもお世話になっています。」

嘱託医はチラリとヤッチを見やり、すぐさまアルツ君に話し掛けます。

嘱託医:「○○さん(アルツ君のこと)、今日は注射をしますよ。痛いのは大丈夫ですか?」

アルツ君:「すこしくらいならね…。」

嘱託医:「肩に注射しますよ。自分で腕をまくってください。」

アルツ君が長袖のシャツを肘の辺りまでまくります。

アルツ君:「どう?こう?」

嘱託医:「肩ですから、もっとまくってください。」

アルツ君:「かー!!それじゃあ、裸になっちゃうじゃん。」

アルツ君が肩をあらわにします。

嘱託医:「じゃあ、チクっとしますよ。」

アルツ君:「チクっとよりもドバっと美味いもんを食いたいなぁ…。」

あっという間にワクチンは終了です。

袖を元通りにしているアルツ君に嘱託医が質問をします。

嘱託医:「なんで、普段はこんなににこやかで、穏やかな人が夜になると変貌しちゃうの?」

どうやら、嘱託医にもアルツ君の夜中の行動が耳に入っているようです。

一方、アルツ君は『だれの話をしてるんだ?』という顔で、ニヤニヤしています。

嘱託医:「今だって、こんなにほがらかじゃないですか!?」

アルツ君:「…。」

嘱託医:「どうだろうなぁ…。今、お父さんは、漢方の薬を飲んでいるんでしたっけ?」

嘱託医はヤッチに今度は質問してきます。

ヤッチ:「『抑肝散(よくかんさん)』の事ですか?」

『抑肝散(よくかんさん)』というのは、神経の高ぶりを抑える漢方薬で、いわゆる子どもの疳の虫(かんのむし)を止めるのに主に用いられる薬です。

yokukakusan.jpg

最近では認知症の人をはじめ、精神疾患、神経疾患などいろいろな病気に対して処方されているようです。

[詳しくはこちらで:抑肝散(おくすり110番~ハイパー薬事典~)

嘱託医:「そうそう。抑肝散は1日何回飲んでいるんでしたっけ?」

今度は施設の看護師さんが答えます。

看護師さん:「夕食後に1包です。」

嘱託医:「そうしたら、あれ(抑肝散)を毎食後に飲んでもらおうかな~。お父さん。お薬を増やしますよ?」

アルツ君:「なんでもいいけど、美味いもんにしてくれよな。」

なんだかなぁ…。

(-_-;)

薬を否定するつもりはないんですけど、アルツ君がどうして夜になると、おかしくなるかを探る事が先なような気がするんですけどね…。

ドラキュラに血を吸われると、血を吸われた人間もドラキュラに変貌するって言いますからね…。

家族が面会に来ない日のアルツ君は、屋外にも出ず、施設にこもりっきり…。

勝手に外には出られないし、その術もアルツ君には有りません。

しかも、まともに会話が成立する利用者(入所者)さんはアルツ君の周りに一人もいません。

唯一、会話の成立する職員さんは、忙しそうに業務に専念しています…。

そんな環境下だったら、健常な人間だってストレスは当然溜まります。

いや、溜まる方がむしろ健常なのかもしれません。

アルツ君と生活を共にしている時は、寝ぼけるようなことはあっても、夜中に大声を上げることはありませんでした。

認知症が進行しているからだといえば、それまでかもしれません…。

薬で症状を抑えるのも確かに重要かもしれないけど、それは本来の目的ではないはず…。

薬を使う前に、何でその症状が出るのかをもっともっと、探っていくことの方が重要だと思うのはヤッチだけでしょうか…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

レイクちゃーーーーーーーーーーーん


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2013/09/28 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

コールマットは必要か?

2013/11/28 (木)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

介護の話しとは関係ありませんが、最近、言葉の使い方について気になっていることがあります。

どこかに行く予定(さして重要ではない予定)が有って、なかなかそこに行くことができないことを誰かに話す時、皆さんはどんな表現を使いますか?

ヤッチの場合は、『まだ行っていない。』とか『なかなか(そこに)行けない。』です。

ところが、テレビ番組などで、出演者がこういった状況の時に、『いや~、なかなか行けて(い)ないんですよ~。』などと話していたりするのをよく耳にします。

自分の時間的都合や怠惰が原因で、予定を完了していないのに、『行けていない』という表現は、何だか責任感の無い、あたかも他人事のような印象を受けます。

『行けて(い)ない』だけでなく、『食べれて(い)ない』、『謝れて(い)ない』、『見れて(い)ない』など、同じような表現もたくさん耳にします。

これ、昔からある言葉使いなんですかね~。

という、ヤッチもいつの間にか、この言葉を使っているのを気づけて(い)ませんでした。

(^^ゞ

これ、意識し始めると、なかなか話しず(づ?)らく、もしくは、話しにくくなります。

(^^ゞ

コールマット 徘徊コール3 HC-3 MS1200 標準2P STD2

さて、今日はコールマットの話題です。

以前にも書いたことがありますが、このコールマットというのは、離床センサー、センサーマットとも呼ばれたりするものです。

[関連記事:肺炎予防と肺炎球菌ワクチン

このマットをベッドサイド等の床に置き、ベッドで寝ていた人が、起き出して、このマットを踏むと、ナースコールで知らせるシステムです。

一人でベッドから離れると転倒の恐れがある人、ベッドから車椅子やポータブルトイレに移乗する際に転倒の恐れがある人、あるいは徘徊する恐れのある人に対して利用し、いち早く介助者や介護する人に知らせるシステムです。

余談ですが、メーカーの製品情報に飛んでもらうとお分かりになると思いまいますが、けっこうなお値段…。

(-_-;)

[参考サイト:コールマットの製品情報

アルツ君の場合も、上記と同じように、アルツ君がトイレなどで、ベッドから離れた時に、このマットのセンサーが反応し、ナースステーションに居る介護職員さんに音で知らせるようになっています。

アルツ君がマットを踏んでいる時は、ナースコールと同じようにステーションに居る職員さんと会話をすることもできます。

アルツ君がコールマットを利用させてもらっているのは、就寝時だけで、昼間スイッチは切っています。

なんせ、最近のアルツ君はよちよち歩きの子供のようで、歩き出すと、どんどんスピードが速くなり、いずれは前のめりになり、転倒してしまう危険性があります。

施設側としても、転倒させては責任問題になりかねませんから、このコールマットの利用したいところなのでしょう…。

コールマットを設置したのは、アルツ君が誤嚥性肺炎で入院し、退院直後くらいからですから、もうかれこれ3ヶ月にはなろうかというところ…。

でも、設置当初からですが、このコールマットをアルツ君、どかしてしまいます。

(-_-;)

しかも、どけるだけなら、まだしも、壁面にあるスイッチボックスから、ナットを自分の手で緩めて、コードを引き抜く周到ぶり…。

コードはご丁寧に八の字に束ねられていることも…。

ちなみに最近は上着のチャックも満足に自分で閉めることができないんですけどねぇ~。

時には、コールマットのコールでアルツ君の居室に駆け付けた職員さんを居室に入れさせない、怒鳴る、暴力を振るうということも…。

設置当初は、なぜ自分が立ち上がると、職員さんが居室のドアをノックするのか不思議そうに思っていたようですが、鋭いアルツ君ですので、時間の経過とともに、コールマットを設置していない側のベッドサイドに下り、抜き足差し足で歩くようなこともあったようです。

アルツ君が嫌がっているのは事実ですから、コールマットを設置し続けるかどうかは難しいところですねぇ…。

『拘束』や『抑制』といったことに繋がりかねませんから、慎重に行きたいところです。

ヤッチも施設の生活相談員さんには、何度かこのことについて話をさせていただきました。

『嫌がってるなら、やめちゃえば!?』とか、『コールが鳴って駆けつけても、結局それは転倒した後だよね!?』とか…。

でも、施設としては、コールマットを続けたい様子です。

コールマットを外せないなら、せめてコールマットそのものの存在感を無くせないかという事も考えました。

居室のベッド周りはタイルカーペットが敷かれているので、このタイルカーペットを外して、コールマットを敷き、その上に再びタイルカーペットを敷くというようなことも…。

でも、コールマット上にタイルカーペットを載せてしまうと、コールマットの厚みでどうしても段差ができ、デコボコしてしまいます。

転倒防止のためにコールマットを敷くわけですから、これでは意味がありません。

(-_-;)

コールマットの大きさは50cm×80cmです。

これをすっぽり覆いかくすものがあれば、良いわけです。

60cm×90cmはせめて欲しいところ…。

敷いたがために転倒してもらってはまずいわけで、滑り止めが付いている必要もあります。

また、失禁などで、汚すこともあるので、洗濯ができる素材もしくはそれに近いもので、お手入れが楽に行えるものでなくてはなりません。

ネットで、これに見合うマットや敷物を探してみました。

既成サイズで60cm×90cmなら、すぐに見つかると思ったら、意外に無いものですね…。

最初は玄関マットで探してみましたが、高価なものばかり…。

良いものが有って、使用してみて、使い勝手が良ければ、何枚か購入したいと考えていたので、高価なものは却下です。

今度はキッチンマットで探すと、無駄に寸法が長いか、45cm×○○cmというのが、最近の主流のようです。

ラグで探すと、マイクロファイバーの毛足の長いものばかりヒットします。

毛足が長いものは、普段のメンテナンスが容易ではありません。

半ばあきらめていたら、たまたまバッチリのサイズのものが見つかりました。

画像は楽天市場で購入した商品です。

低反発ウレタンの入っていないものが欲しかったのですが、なかなか思い通りにいかないものです。

第一、ウレタンが入っている分、厚みができてしまうので、コールマットの上にこのマットを敷いた時に、段差ができてしまうのが心配です。

ニトリあたりに行って、実際に商品を見ながら購入すればよかったのですが、ネット―サーフィンしているうちに、段々と面倒になり…。

エイ!!クリックじゃ!!

…購入してしまいました…。

最悪、段差ができた場合は、養生テープですき間を塞げばよいという安易な発想です。

届けられた商品を持って、さっそくアルツ君の居る施設に行ってきました。

直接アルツ君の居室に行く前に、生活相談員さんのいらっしゃる事務所をたずねます。

ヤッチ:「こんにちは。今、御手隙ですか?」

生活相談員さん:「はい。」

ヤッチ:「以前から、お話ししていたコールマットの上に敷くマット(ややこしい)なんですけど、今日持って来たんですよ。で、低反発のウレタンが入っているので、これを敷いて、ちゃんと反応するかどうか確認してもらおうかと思って…???」

生活相談員さん:「ありがとうございます。で、品物は?」

ヤッチは袋に入ったマットを手渡します。

生活相談員さん:「ん?けっこう厚みがありますね?」

ヤッチ:「いや、袋の中で二つ折りになっているので、出してみないと実際の感触はわからないと思いますよ。」

生活相談員さん:「出してもよろしいですか?」

ヤッチ:「もちろん。どうぞ、どうぞ。袋もプレゼントしますよ。」

生活相談員さんが中身を確認します。

生活相談員さん:「はは…、これですか!?これなら、多分大丈夫だと思いますよ。」

ヤッチ:「大丈夫そうですかね?」

生活相談員さん:「コールマットはお父様がベッドから降りた時の衝撃で反応するのではなく、重さで反応するので、問題ないと思います。お父様のお部屋で実際にこのマットを敷いて試してみますか?」

ヤッチ:「そうしてもらえるとありがたいんだけど、父がいるとバレバレになっちゃうからな…。」

生活相談員さん:「とりあえず、お部屋に行ってみましょう。」

生活相談員さんと一緒にヤッチはアルツ君の居室に向かいます。

居室に向かう途中、アルツ君の姿が見えます。

どうやら、居室にはおらず、フロアでテレビを観ているようです。

ヤッチはアルツ君に声を掛けます。

ヤッチ:「めずらしいね?旦那さんがテレビを観ているなんて?」

アルツ君:「ははあ、テレビの奴もそう思ってやがら…。」

ヤッチ:「テレビを観ている間に、ちょっくら部屋に入らせてもらうよ?」

アルツ君:「どうぞ~。お茶は無いぞ。」

アルツ君にコールマットの隠ぺい工作を見られると、激怒しかねないところですが、幸い居室には戻って来ない様子…。

ヤッチ:「今のうちに、マットを敷いて、確認してみましょう。」

ヤッチは生活相談員さんに耳打ちします。

ちょっくら後ろめたい気分です。

生活相談員さんと居室に入り、生活相談員さんは、コールマットのコードを壁面にあるスイッチボックスに接続します。

生活相談員さん:「これで、この上に載って、向こう(ナースステーション)で音が出れば、お持ちいただいたマットを敷いても問題ないと思います。あっ、載っちゃった!!」

生活相談員さんがコールマットの上に敷いたヤッチの持って来たマットの上に誤って載ってしまいます。

すぐさま、別の職員さんがアルツ君の居室に飛んできて、居室のドアをノックします。

生活相談員さんが、その職員さんに笑いながら話しかけます。

生活相談員さん:「ごめん、ごめん。今、実験中だったんだ。(音が)鳴っていたんだよね?」

職員さん:「はい。鳴っていたので、こちらに伺わせてもらいました。」

今度は生活相談員さん、ヤッチに向かって話しかけます。

生活相談員さん:「という事で、問題ないようですね。」

生活相談員さんはコールマットのスイッチを切ります。

ヤッチ:「ありがとうございます。まあ、音が鳴るのは問題ないとして、子供だましの策だから、すぐに見破られちゃうよね!?」

生活相談員さん:「まあ、○○さん(アルツ君)は他の方に比べると、勘の鋭い方ですからね…。」

ヤッチ:「一応、敷いてみて、父が嫌がったりするようなら、外して構いませんので、そちらでちょっと様子を見てやって下さい。」

生活相談員さん:「わかりました。」

そこへタイミングよく、アルツ君が居室に戻ってきます。

アルツ君:「なんだ?お前たち?そこで何やってるんだ?」

ヤッチ:「何をしようかの会議だよ。」

アルツ君:「どうせ、ろくでもない話でしょ!?」

生活相談員さんは席を外していきました。

ヤッチ:「旦那さん、ちょっと見てみん?」

アルツ君:「なに?」

ヤッチ:「ベッドのところに敷いているマットだよ。ばあさん(キノコさん)が持って行けって言ったから、持って来たんだよ。」

アルツ君:「うん?ばあさんが…?」

ヤッチ:「そうだよ。今までのマットだと貧乏たらしいから持って行けって…。」

アルツ君:「あいつ、俺にそんなことを言ってやがるのかぁ??」

ヤッチ:「まあ、いいから、この上に乗っかってみん?歩くと足跡が付くぞ。」

アルツ君:「かっー!!どれどれ?」

アルツ君は裸足になり、マットを踏みます。

アルツ君:「かっー!!何だかフカフカしてるぞ!?」

ヤッチ:「中にウレタンが入ってるんだよ。」

アルツ君:「ん?足が黒くなりはしないか?」

ヤッチ:「セキタンじゃなくて、ウレタン。スポンジだよ。」

アルツ君:「かっー!!そんなもんが入ってるのか!?何だか温かいぞ!?」

ヤッチ:「カイロは入ってないぞ。」

アルツ君:「かっー!!何だかフカフカして、雲の上にいるみたいだ。」

ヤッチ:「みたいじゃなくて、ひょっとしたら現実かもよ。心臓は動いてるか?」

アルツ君:「あんまり、難しいこと言うなよ。多分動いてるんだろうなぁ…。」

ヤッチ:「どう?気にいった?」

アルツ君:「あー。これ、俺の足跡が付くぞ。ほら。はは~ん、面白いなぁ…。」

ヤッチ:「この下に、今まで敷いていたコールマットが敷いてあるんだけど気にならないだろ?」

アルツ君:「あー、そんなもんどっちだっていいや。それにしても面白いなぁ…。」

アルツ君、ベッドに腰掛け、マットにたくさんの足跡を付けて喜んでいます。

ヤッチ:「気にいらなかったら、持って帰るけど、大丈夫そうか?」

アルツ君:「せっかく、持って来たんだったら、なにも持って帰らんでもいいだろうに…。」

ヤッチ:「里芋の煮物も、ばあさんに持って行けって言われたんだけど、持って帰るか?」

アルツ君:「バカ!!それこそ置いていきなさいよ。かっー!!里芋?俺は10年くらい食ってないぞ!?」

ヤッチ:「その話を聞くと、10年前から何も食ってないようだな?」

アルツ君:「のようだな…。」

ヤッチはキノコさんが作った里芋の入った容器をアルツ君に手渡します。

ヤッチ:「新しいマットなんだから、汁をこぼすなよ。」

アルツ君:「こぼれたら、舐めるから大丈夫だ。」

一応気をつかっているのか、アルツ君、汁をマットの上にこぼさないように、いつもより一層ドッグイート気味で、里芋を食しはじめます。

ヤッチ:「気持ちのいいマットの上で、好物を食ってる感想は?」

アルツ君:「(食うのに)忙しい!!」

ヤッチ:「全部食べられそうも無ければ、持って帰るぞ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。食べられなきゃ、俺の胃袋にしまっておく。」

良かったのか、悪かったのかわかりませんが、一応コールマットの存在感をちょっとばかり中和できたというところでしょうか…。

新しく持参したマットの方は気にいってくれているようです。

その証拠に食べながらも、足でマットをスリスリして、感触を確かめています。

ヤッチは低反発素材が苦手の方ですが、アルツ君には新鮮だったようです。

ヤッチ:「それを食べ終わったら、俺は帰るけど?」

アルツ君:「構いませんよ~。用なんて無いよ~。」

アルツ君が里芋を食べ終わり、ヤッチは洗面所で容器を洗い、帰り支度をします。

アルツ君:「それにしても気持ちいいなぁ~。」

ヤッチ:「気にいったか?」

アルツ君:「ああ。」

ヤッチ:「じゃあ、俺は帰るね?」

居室を出ようとしたときにアルツ君がヤッチを呼び止めます。

アルツ君:「おい。お前に訊きたいことがあるんだけどさ…???」

ヤッチは振り返ります。

ヤッチ:「なに?」

アルツ君:「俺は今日からどこで寝ればいいんだ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ



【追記】
低反発のマットを持って行った2、3日後に施設に行ったところ、アルツ君の手によって、コールマットのコードは外されてしまっていました。

(-_-;)

低反発のマットは設置したところとは別の場所に…。

アルツ君になぜそこに置いたのかを聞くと、『知らない…。誰かが日に干してるんだろ!?』という答えでした。

その翌日、面会に行った姉からの電話で、姉は『買ってくれたマット、パパすごく気に入ってるみたいだよ。』と言っていました。

どっちが正解なんですかね~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【追記2】
我が父アルツ君は、2014年11月に脳梗塞を起こし、片麻痺となり、現在は要介護5の寝たきり状態です。
(記事:アルツ君、脳梗塞! [ アルツ君は職人 ]~2014/11/26
自分自身で起き上がることはできませんし、ましてや歩くこともできません。
しかし、今もコールマット(離床センサー、センサーマット)を使用しています。
特別養護老人ホームという集団生活を行う施設ですから、施設内を徘徊する入所者さんもいらっしゃいます。
こうした入所者さんが職員さんの目の届かない時に、父の居室に入ってこられて、歩けない父とトラブルになりかねないという理由で、今もコールマットの使用を継続しているのです。
2015/11/29追記



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2013/11/28 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ボタモチの威力

2013/12/15 (日)  カテゴリー: ボタモチ
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君の就寝時に設置されていたコールマットですが、コールマットに接続されている電源コードをアルツ君が、どこかに隠してしまい、以降、結局コールマットの設置は取りやめになってしまいました。

関連記事:
肺炎予防と肺炎球菌ワクチン
コールマットは必要か?

コードをどこかにやってしまったのは、これで二回目です。

居室のどこを探しても見つからないので、ヤッチの勘では、三階の自分の居室の窓から投げ捨てたのではないかと思うのですが、アルツ君に訊いても、『そんなもの、しらない。』の一点張りです。

たぶん、こういう結果になるのは、予測していたので、それ以上追及することはやめにしました。

監視されるのは誰でも嫌なものですし、トイレに行こうとベッドから離れれば、施設の職員さんが馳せ参じるのですから、多分ヤッチでも同じことをしていたかもしれません。

施設の方々には、ご迷惑をかけることになってしまいましたが、結果として、アルツ君が夜間に大声を上げることは無くなったそうな…。

施設の職員さんから姉に『コールマットが無い方がお父さんの機嫌は良いみたいですね。(コールマットを)もっと早くに気づいて外してあげればよかった。申し訳ありませんでした。』と逆に謝られてしまったとの事です。

コールマットが取りやめになったあとは、しばらくアルツ君も穏やかに過ごしていたようです。

ですが、一昨日、ヤッチがアルツ君の施設へ面会に行ったときは、アルツ君に変化が…。

ヤッチが居室のドアをノックすると、『は~い。』と女性の声が…。

どうやら、女性の介護職員さんの声です。

ヤッチが居室に入ると、クローゼットの中にしまってある荷物が散乱…。

アルツ君はベッドに腰かけて、アルツ君の正面にある椅子に、女性職員さんが散乱した荷物を集めながら座っています。

女性職員さん:「ほ~ら、来てくれたじゃないですかぁ~。」

訪れたばかりのヤッチには事情が呑み込めません。

???

ヤッチ:「なんか、あったんですか?」

女性職員さん:「お父様ね、『朝から(面会に)誰も来ない。』って部屋で暴れてたの。」

アルツ君:「暴れてなんかいやしませんよっ!!ちょっと運動してただけだっ!!」

ヤッチ:「オリンピックはまだ先の話しだぞ!?だいたい何の競技に出るんだ?」

アルツ君:「ふん。なんだっていいや。だ~れも来やがらないんだから…。」

ヤッチ:「で、気にいらなくて暴れてたっていうわけ?」

女性職員さん:「そっ。」

アルツ君:「ばあさん(キノコさん)なんか、ちっとも俺のところに顔を出さないぞ。どっかで遊んで歩いてるんだろっ!!」

うん…、ヤッチはキノコさんから、前日に面会に行ってきたと聞かされていたんですが…。

(-_-;)

ヤッチ:「まるで参勤交代だな。」

アルツ君:「あたりまえさよ~。(女房なら)顔を出すのが当たり前さよ~。」

女性職員さん:「息子さん、来てくれたじゃない?」

アルツ君:「ふんっ!!」

ヤッチ:「わかった、わかった。ばあさんには、俺からよく言っておくよ。何なら、正座させて漬物石でも膝の上に載せておこうか?」

アルツ君:「お前なんて、当てになるかいっ!!」

ヤッチ:「聞き捨てならないセリフを今吐きましたね?当てにならない?ふ~ん…。」

アルツ君:「なによ?」

ヤッチ:「いやさ、今日は久々に『ボタモチ』を持って来たんだけどな~。」

( ̄◇ ̄;)エッ?

アルツ君の目の色が変ります。

アルツ君:「ボタモチ?」

ヤッチ:「ボタモチを持って来たんだけど、どうせ当てにならない息子の持って来たものなんか食えないよな~。帰るかな~。」


おはぎ ひとくちサイズ (おはぎ餅菓子・6個入りおはぎ)
女性職員さん:「お茶をお持ちしましょうか?」

ヤッチ:「いやいや、食べるかどうかわからないんで…。」

アルツ君:「ばーか!!ボタモチと聞いて食わないやつがあるかよっ。」

女性職員さん:「お茶をお持ちしますね。」

ヤッチ:「すいません…。」

アルツ君:「はやく出せ!!」

ヤッチ:「家でトイレは済ませて来たよ。」

アルツ君:「いいから、早く出せ!!」

ヤッチ:「その前に手は洗ったのか?手にボタモチが付いてるんじゃないだろうな?」

アルツ君:「どっちでもいいや。みそもクソも一緒くただっ。」

ヤッチ:「汚ね~な~。それじゃあ、持ってこなくても、いつでも食えるじゃんかよ。」

アルツ君:「いいから、早く出せ!!」

ヤッチがボタモチのパッケージを開けていると、ちょうど、女性職員さんがお茶を持って来てくれました。

女性職員さん:「いいなぁ~。」

アルツ君:「やらないよん~。」

女性職員さん:「取らないよ~。」

アルツ君:「美味いんですからね。」

女性職員さん:「はい、はい。何かありましたら声を掛けて下さい。」

女性職員さんはそうおっしゃって、居室を出て行かれました。

ヤッチ:「ばあさんからの貢ぎ物だからな。心して食えよ。」

本当はスーパーマーケットで買ってきたもですが…。

アルツ君:「あの、ばばあ、家でこんなもんばっかり食ってるのか?」

ヤッチ:「いや、もっと美味いものかもしれんぞ。」

アルツ君:「かっー!!」

そう言いながら、アルツ君、大きなボタモチの真ん中にフォークを突き刺し、大口を開けて放り込もうとします。

ヤッチ:「おいおい、無茶でしょ。切ってやるから、チビチビ食えよ。」

アルツ君:「チビチビ食っちゃ美味くないぞ!?」

ヤッチ:「でもさ…。ここで窒息死するのを見届けたくないからさぁ…。」

ヤッチはアルツ君が一度口に放り込もうとしたボタモチを切り分けます。

切り分けるヤッチの手をアルツ君がじーっと見つめています。

アルツ君:「かっー!!ボタモチなんか食うのは10年ぶりだぞ。」

ヤッチ:「あのさ、もう流行語大賞の発表は終わったんだから、そのセリフやめない?」

アルツ君:「なんでも、いいや。早く食わせろ。」

ヤッチは切り分けたボタモチの一つにフォークに挿し、アルツ君に渡します。

アルツ君、パクリと一口…。

ヤッチ:「で、なんでさっき、そんなに暴れてたの?」

アルツ君:「ふふん…。」

ボタモチを食べながら、アルツ君はにやけています。

ヤッチ:「笑っているっていう事は、暴れてたことをおぼえてるっていう事だな?」

アルツ君:「ふふん…。」

ヤッチ:「面会に誰も来なくてへそを曲げてたのか?」

アルツ君:「そういう事は言わないのっ。」

ヤッチ:「で、今はどうなの?ご満悦?」

アルツ君がコクリとうなずきます・

ヤッチ:「誰かが面会に来ないのが気にいらないんじゃなくて、誰かが食い物を持ってこないから気にいらないんじゃないのか?」

アルツ君:「ふふん…。」

ヤッチ:「ということはさ、今ボタモチを食べてるよね?」

アルツ君:「食べてますよん。」

ヤッチ:「じゃあ、ボタモチを持って来た俺はもう用無しっていうこと?」

アルツ君:「ふふん…。そういう事になるのかなぁ…。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2013/12/15 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

笑い解禁です…。

2014/05/19 (月)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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balustrade

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

結論から先に申し上げてしまうと、早くも笑い解禁です。

(^^ゞ

原因はわかりませんが、右わき腹を痛めて、笑うこともできず、昨日までフーフー言っていたアルツ君ですが、もう、笑っても平気になってしまいました。

夕方、帰宅し、ヤッチが部屋のカギを開けようとしていると、キノコさんが姿を現します。

ヤッチ:「お、どっか出かけて来たの?」

キノコさん:「今日は午前中、病院に行って、その帰りにおじいちゃん(アルツ君)のところに行ってきたのよ。で、今さっき帰って来たところ。」

ヤッチ:「俺も、旦那さんの夕飯時にでも、行ってみようかなと思ってたんだけどさ…。どうだった?まだ痛がってた?」

キノコさん:「それが大変だったのよ…。」

ヤッチ:「外で、立ち話も何だから、中に入りなよ。」

ヤッチはキノコさんを自分の部屋に招き入れます。

ヤッチ:「大変だったって、相当重症なのかい?」

キノコさん:「そうじゃないのよ…。」

ヤッチ:「ん?どういうこと?」

キノコさん:「私がおじいちゃんのところに行った時は、まだ病院の診察で、帰ってきてなかったのよ。」

ヤッチ:「それ、何時ごろ?」

キノコさん:「お昼前、11時過ぎくらいかしら…。」

ヤッチ:「で?」

キノコさん:「おじいちゃんの部屋で待っていたら、11時半ごろ、あの人が看護婦(師)さんと一緒に帰って来て、帰るなり、『腹減ったー!』だもの…。」

ヤッチ:「俺もそのころ、お嬢さん(姉)から電話をもらって、旦那さん、サラシを巻いて帰って来たって聞いたけど…。」

キノコさん:「いや、サラシはお昼ご飯を食べてから、看護婦さん二人で来て、着けていたわよ。」

ヤッチ:「交換しに来たのかな…?まあ、いいや。で?」

キノコさん:「ちょうど、お昼ご飯が用意されている時だから、さっそくパクついていたわよ。」

ヤッチ:「えー!昨日までは痛くて食事も喉を通らないなんて聞いてたのになぁ…。」

キノコさん:「ウソ、ウソ、ウソ…。私がおにぎりを持って行って、それを食べていたら、『お前の方が美味そうだな?』なんて言って、私の持って来たおにぎり、ほとんど食べちゃったんだから…。」

ヤッチ:「もう、痛みが引いたのかね…?」

キノコさん:「それで、その後に、音楽クラブが有るからって、あそこの人達(特養の職員さん)が部屋まで、迎えにきたのよ。」

特養では、リクリエーション活動の一環で、月に何度か、参加を希望する利用者さんがデイルームに集まって、ピアノの音に合わせて、みんなで流行歌などを歌っています。

音楽療法とは、別物です。

ヤッチ:「で、歌いに行ったの?」

キノコさん:「最初は『行かない』とか言っていたけど、持ち上げられたものだから、『じゃあ、行きましょッ!』なんて言って、スタスタ歩いて、2階まで行ったわよ。」

ヤッチ:「えー!!昨日は自分で立ち上がれなくて、生活相談員さんと俺と、二人がかりでリハパンを交換したんだぞ。」

キノコさん:「知らないわよ。だって、歩行器使って、私の先を歩いていたわよ…。」

ヤッチ:「で、奥さんが言う、『大変だった』というのは?」

キノコさん:「最初は機嫌よく、歌っていたんだけど、急に雲行きが怪しくなって…。」

ヤッチ:「機嫌が悪くなっちゃった?」

キノコさん:「そうなのよ…。『こんな歌を歌ったって一銭にもなりやしない!』とか言い出しちゃって…。」

ヤッチ:「有りがちなパターンって言っちゃあ、有りがちのパターンだね。」

キノコさん:「でも、大勢、人が集まって、みんな気持ちよく歌っているでしょ?そこで大声を上げるものだから、私も『部屋に戻りましょ?』って言ったのよ。」

ヤッチ:「で、奥さん一人で、旦那さんを部屋まで連れてきたの?」

キノコさん:「いやー、とんでもない。一人で立って歩き出しちゃって…。」

ヤッチ:「えー!職員の人達は?」

キノコさん:「そりゃあ、勝手に帰られたら大変だから、一緒について来たけど、その人たちの手を振り払っていたわ。」

ヤッチ:「痛くないのかね?昨日の様子からは想像もつかないんだけどな…。」

キノコさん:「たまに痛むみたいだけど、あんた達が言っていたほど痛くないみたいよ。」

ヤッチ:「だって、お嬢さんなんて、大きな病院で診察を受けた方がいいかね?なんて言ってたぐらいなんだぞ?」

キノコさん:「私は知らないわよ。だって、本当なのだもの。」

ヤッチ:「奥さんの顔を見たから、急に元気になっちゃったかな?」

キノコさん:「そんなことより、その後よ。」

ヤッチ:「どうかしっちゃった?」

キノコさん:「部屋に戻るなり、お尻向けて寝ちゃって、『お前なんか、帰れッー!!』って大きな声で怒鳴るのよ…。」

ヤッチ:「病院に行って疲れちゃったのかね…。」

キノコさん:「わからないけど…。私もおっかないから、そのまま帰って来ちゃったのだけど、たぶん私の帰った後、また施設で暴れていないかと思って…。」

ヤッチ:「有りうるな…。」

キノコさん:「やめてよ~。心配だから、あんたちょっと行ってみて来てくれない?」

ヤッチ:「俺も、バストバンド(医療用固定帯)を用意しなくちゃいけないかなと思ってたんだけど…。旦那さんの胸囲がわからないから、計りに行こうと思ってたから、行って来るよ。でも、話を聞く限りじゃ、バストバンドの必要も、なさそうだな…。」

キノコさん:「あの人のことだから、また『痛い!』って大騒ぎしているかもしれないわよ。」

ヤッチ:「やめてよ~。」

アルツ君の夕飯時を狙って、大急ぎで施設に行ってきました。

施設に着いたのが6時前だったので、夕飯の用意はまだできていません。

アルツ君、定位置に腕組みをして腰かけています。

ヤッチはアルツ君のとなりの席が空いていたので、そこへ腰かけます。

アルツ君:「あ、お前、なんでこんなところにいるんだ?」

ヤッチ:「それを説明すると、半月ほどかかるけど、説明を聞く?」

アルツ君:「聞かない。」

ヤッチ:「腹減ってるのか?」

アルツ君:「減ってるか、減っていないかで言ったら、減ってるんだろうなぁ…。」

ヤッチ:「自分の胃袋じゃないみたいだな?」

アルツ君:「はっ、はっ、は。」

ヤッチ:「えっ!笑っても痛くないのか?」

アルツ君:「誰?」

ヤッチ:「旦那さん。」

アルツ君:「痛くないみたいだな。ははーん。」

ヤッチ:「昨日は悲鳴をあげてなのにな?」

アルツ君:「なんで、お前がそんなことを知ってるんだ?」

ヤッチ:「それを説明すると、一カ月ほど時間をいただかないといけないけど?」

アルツ君:「じゃあ、止めとく。まあ、まだ、時々痛いけど、あと一日寝りゃあ、治っちゃうな!?」

ヤッチ:「昨日は『俺の背中に材木を結わいつけろ!!』って騒いでたんだぞ?」

アルツ君:「ウソをつけ!また、大げさなことを言ってやがるんだから!」

ヤッチ:「まあ、いいや。サラシを巻いてるらしいな?ちょっくら見せてくれよ?」

アルツ君:「どうして?」

ヤッチ:「ドスでも差してないか、身体検査だよ。」

アルツ君:「ふん、勝手にどうぞ!」

ヤッチ:「なんだか、下にずれちゃってるんじゃないのか?」

アルツ君:「ずれてても、関係ないよ。もう必要ない。」

ヤッチ:「そんな事言って、また痛くなる可能性だってあるから、巻いときなよ。なんなら、背中にドスを差し込んでやるぞ?」

アルツ君:「いらない!」

ヤッチ:「ちょっとさ、胸回りを測らせてくれよ?」

アルツ君:「そんなことしてどうするんだ?」

ヤッチ:「説明すると…、」

アルツ君:「やめとく!」

ヤッチ:「学習能力あるじゃん!」

ヤッチがアルツ君の胸囲を測り終えると、ちょうど、アルツ君に夕飯が配られました。

早速パクついています。

アルツ君:「ばあさんのやつ、いつも何食ってやがるのかな…。」

ヤッチ:「今日の昼、ばあさんのおにぎりを取り上げたらしいな?」

アルツ君:「うっそー!」

ヤッチ:「ばあさんと歌も歌ってたらしいな?」

アルツ君:「うっそー!ばあさんになんて、10年以上会ってないぞ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[追記]

皆さんにご心配をかけましたが、早くもアルツ君の痛みは峠を越えてしまったようです。

越えて、跳ね返って、また戻ってくる可能性も有りますが…。

逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で吐血し、入院したときも、確か入院先の病院をすぐさま追い出されたような…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

関連記事:アルツ君、またもや救急搬送!!

記事をご覧いただき、心配して下さった皆様にはこの場を借りて、お礼&お詫び申し上げます。

m(__)m

特養の職員さんも万が一のことを考え、コールマット(着床センサー)やベッドの手すりなども付け換えて下さいましたが、もしかすると、もう必要ないかもしれません。

ちなみにアルツ君の胸囲ですが、アンダーが90cm、トップが94cmでした。

ヤッチより、はるかに巨乳ちゃんです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

セシールなら有るかなぁ…。


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2014/05/19 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君、特別養護老人ホームに戻る

2014/12/27 (土)  カテゴリー: 脳梗塞
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特養の居室にて~01

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前記事の追記で書かせていただいたように、脳梗塞で入院していたアルツ君、12月24日水曜日にK病院を退院し、特別養護老人ホームに帰って来ました。

ヤッチは事前に朝10時までに、K病院に来るように言われていました。

アルツ君の入院当初の着ていたものは、自宅に持ち帰って洗濯しておいたので、これを持って、K病院にバスで出かけることに。

K病院に着き、一階の受付で、退院のことを告げると、三階のアルツ君の病室に行ってくれとの事。

言われた通り、三階に上がり、アルツ君のいる病室に入ると、アルツ君、大いびきで寝ています。

完璧なガオです。

アルツ君のお迎えのための、特別養護老人ホームの車は11時頃に来ると聞いていたので、間があります。

それまで間、アルツ君をそっと寝かせておいてあげることにしました。

しばらくすると、病室に看護師さんが入ってきます。

失礼かもしれませんが、最近の看護師さんはお若い方が大変多い印象ですが、この看護師さんはちょっと平均年齢の上を行っている印象です。

看護師さん:「あなた、お迎えの方?」

ヤッチ:「はい。」

看護師さん:「着替えは持って来ていますか?」

ヤッチ:「はい。父の物なら…。」

ニコリともしてくれませんでした。

気づいてよ…。

看護師さん:「じゃあ、ちょっとどれを着せるのか、教えてくださいます?」

ヤッチ:「入院時に来ていたスウェットの上下と、靴下、下着の上がこれになります。あと、寒いかもしれないと思ったので、暖パンと上着を持って来ています。」

看護師さん:「下はスウェットだけでいいわね。じゃあ、お父様の着替えをしますので、外に出ていて下さい。」

看護師さんはそうおっしゃって、アルツ君のベッドのカーテンを閉めます。

アルツ君、全く起きよとうしない様子…。

看護師さん:「ちょっと頑張って、お洋服着せるからね。」

アルツ君:「眠いんだよ…。」

看護師さん:「今日は退院よ。もう少し頑張って。」

無気力状態のアルツ君、ずいぶん看護師さんのお手を煩わせているようです。

結構な時間が経過してようやくベッドのカーテンが開きました。

アルツ君、またガオです。

ヤッチは施設のお迎えが来る前まで覚醒させておいて方がよいか少し迷いましたが、そのまま眠らせることに…。

20分くらいすると、今度はK病院の薬剤師さんが病室に入って来ます。

薬剤師さん:「私、K病院の薬剤師をしています、○○と申します。」

ヤッチ:「△△の次男です。」

薬剤師さん:「さっそくなんですが、これが、施設(特別養護老人ホーム)からお預かりした薬で、残った分をお返しいたしますね。」

薬剤師さんはヤッチに薬の入ったコンビニ袋を手渡します。

実は、入院時にアルツ君が普段服用する薬を姉が特別養護老人ホームから預かって、持って来ています。

フェルガードBなどのサプリメントも持参してきていましたが、K病院では、アルツ君に飲ますことに許可が出ないままでの退院となってしまいました。

アルツ君の普段服用している薬
バイアスピリン錠100mg
血液を固まりにくくするお薬です。血栓や塞栓の治療に用います。
1錠
夕食後服用
アシノン錠150mg
胃酸の分泌をおさえるお薬です。胃炎や胃潰瘍の治療に用います。
1錠
夕食後服用
アムロジピンOD錠5mg「サワイ」
血圧を下げるお薬です。高血圧や狭心症の治療に用います。
1錠
夕食後服用
プルゼニド錠12mg
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。
1錠
夕食後服用
ツムラ抑肝散エキス顆粒(医療用)
神経の高ぶりをしずめる漢方薬です。認知症の周辺症状(興奮、怒り、徘徊、不眠)に処方されることがあります。認知症の病因の一つとされるグルタミン酸神経系の機能異常を改善する作用があるのではと推測されています。
2.5g
夕食後服用
ニトロールRカプセル20mg
血管を広げ血流をよくするお薬です。狭心症や心筋梗塞に用います。
2C
一日二回朝夕食後服用

持って行った薬が何日分有ったかまでは、わかりません。

ただ、毎日飲まなくてはいけない薬ですから、仮に持参した薬が無くなった場合、当然入院先のK病院が処方して、アルツ君に飲ませてもらわないと困ります。

薬剤師さん:「実は、途中でお薬が無くなってしまいました。抑肝散だけは多くは入っていたようなので、この袋(コンビニ袋)の中に3袋(3回分)だけ入っています。」

ヤッチが袋の中身を確認すると、薬剤師さんのおっしゃる通り、飲まなかったフェルガードBと抑肝散だけが入っています。

あとで、わかったことですが、上記の『普段服用している薬』が一回分だけ、フェルガードの袋の束にまぎれていました。

アルツ君が『普段服用している薬』はほとんど夕食後に飲む薬です。

夕食の介助に通っていたヤッチはこれらの薬をアルツ君に飲んでもらうのに、大変苦労しました。

でも、有る時を境に、急に薬の数が減った事が有りました。

姉もそばにいて、首を傾げました。

ヤッチはその時、看護師さんにたずねました。

~ 回想シーン(始まり) ~


ヤッチ:「いつも父が飲んでいる薬はもっと種類が多かったと思うのですが、今日の薬は白い錠剤が2錠と抑肝散1袋だけです。本当にこれだけで大丈夫でしょうか?」

看護師さんが内線電話を使ってどこかに問い合わせていました。

看護師さん:「それだけの指示ですね。」

ヤッチ:「じゃあ、これだけで飲んでいれば良いということで間違いないですね。」

看護師さん:「指示が出てるのはそれだけなので…。」

~ 回想シーン(終わり) ~

なんかおかしい…????

この時から退院までずっと、アルツ君に夕食後に飲んでもらっていたのは、白い錠剤2錠と抑肝散1袋だけです。

ひょっとして、持参した薬が無くなったから飲ませなかった????

ややこしい話になりますが、普段飲まなくてはいけない血液サラサラの薬や血圧の薬を飲んでいなかった期間、つまり空白の期間が有るとヤッチは言いたいわけです。(怒り新党風)

ヤッチは疑問を抱きつつも、薬剤師さんの話に耳を傾けます。

薬剤師さんは続けます。

「で、これが、今回うちの病院でお出しした、新しい薬のシロスタゾールという薬です。」

薬剤師さんはヤッチにシロスタゾールの入った薬の紙袋と薬の説明書きの用紙を手渡します。

薬の説明書にはこう書かれています。

薬の説明書
シロスタゾールOD錠50mg「サワイ」(白)
血栓を予防したり、血管を拡げて血液の流れよくするお薬です。
4錠
朝夕食後2錠ずつ服用

余談ですが、シロスタ―ゾールという薬ですが、認知症の予防効果があるようなことを耳にしたことが有ります。

薬剤師さん:「シロスタ―ゾールというお薬なんですが、血液をサラサラにするお薬で、抗血小板薬です。こちらにも書かれているように、血栓を予防したり、血管を拡げて血液の流れよくするお薬です。」

ヤッチ:「父の脳梗塞の薬として処方された薬ですよね?」

薬剤師さん:「そうです。そうです。」

ヤッチはちょっと意地悪な質問をします。

ヤッチ:「ということは、退院後について、他の薬は飲まずに、父はこのシロスタゾールだけを飲んでいればいいということですか?」

薬剤師さん:「それは、こちらの病院から、施設のお医者様に診療情報提供書が渡ることになっていますので、そちらに全部記載されていると思います。」

ヤッチ、さらに意地悪です。

ヤッチ:「ということは、先生同士のやり取りが終わるまで、何の薬を飲んでいいのか、我々には、わからないですよね?たとえば、今薬を飲まなくてはならないとしたら、何の薬を飲んだらいいのかな?」

薬剤師さん:「そういうことではなく、今まで飲まれていた薬と、このシロスタゾールということになるのでは…?」

ヤッチ:「いやいや、俺に質問されても…。それに、今まで飲んでいた薬はこのコンビニ袋の中には入っていないですよね?」

薬剤師さん:「大変申し訳ありません。もう一度確認してまいりますので、もうしばらくお待ちいただけますか?」

ヤッチ:「ついでと言っては失礼ですけど…。こちらの病状説明のときに先生は、点滴後は脳梗塞の薬を1剤ではなく、2剤にして行くとおっしゃっていました。1剤については、今までの飲んでいたのはバイアスピリンで、もう一つはシロスタゾールということになると思うのですが、今後バイアスピリンとシロスタゾールの2剤を飲むのか、それともバイアスピリンを止めてシロスタゾール1剤を飲んでいくのかということもご確認願えますか?」

薬剤師さん:「わかりました。少々お待ちを。」

ヤッチ:「施設からのお迎えの車もまだ来ていませんので、ゆっくりで結構ですよ。」

もうお気づきというか、いや、とうの昔にお気づきでしょうが、ヤッチ、ホントに嫌な奴です。

ズバリ申し上げてしまえば、K病院に投薬ミス、あるいは処方ミスが有って、アルツ君に本来飲ませなければならない薬を飲ませていなかった期間が有るんじゃないのかと言いたいのです。(怒り新党風)

もし、空白の期間が有るとすれば、入院期間中、一定の期間バイアスピリンも飲んでいなかったことになります。

バイアスピリンは脳梗塞のための薬なわけで、脳梗塞の治療の目的で、入院していたのに、その薬を飲ませていなかったとしたら、ちょっとどうなのよ?てな話です。

推測になってしまいますが、退院までの後半、アルツ君が飲んでいたのは抑肝散とシロスタゾール(白い錠剤)だけだった可能性があります。

急にナースステーションがいつにも増してざわつきはじめます。

ヤッチの一言で、火に油を注いだ状態とでもいいましょうか…。

その間に特別養護老人ホームから、車椅子を持った新任の生活相談員さんと同じく特別養護老人ホームの主任看護師さんが現われます。

ヤッチ:「どうも、色々とお世話になりました。」

生活相談員さん:「いえいえ、お待たせして申し訳ありません。」

ヤッチ:「いえ、お待たせするのはこっちの方かもしれませんよ。」

生活相談員さん:「???」

ヤッチ:「処方薬のことで、ちょっとケチをつけてしまったので、ご覧のとおりナースステーションがパタパタしてるでしょ?」

生活相談員さん:「どういった事でしょうか?」

ヤッチ:「診療情報提供書を後でこちらの病院の方がたぶん持ってくるでしょ?でも、俺たちが勝手にこれを開けることはできませんよね?で、『施設に戻ってすぐに飲ませる薬がどれだかわからない。』と申し上げたら、『確認するのでもうしばらくお待ちください。』と言われたんですよ。また、嫌な奴ぶりを発揮しちゃいましたよ…。」

生活相談員さん:「そうだったんですか…。で、お父様の方のご準備は?」

ヤッチ:「着替えはこちらの看護師さんがやってくださいました。スウェットだけなんだけど、寒いかな?」

主任看護師さん:「毛布も持ってきましたし、お車まではすぐだから、上着の袖を通さないで、羽織るだけでも大丈夫じゃないんでしょうかね。」

ヤッチ:「そしたら、薬剤師さんが戻るまで、寝かせておいていいですかね?」

主任看護師さん:「お疲れのご様子ですから、ギリギリまで寝かせておいてあげましょう。」

20分以上待ったのではないでしょうか。

再び先ほどの薬剤師さんが病室に入って来ます。

薬剤師さん:「お待たせして申し訳ありません。当院で、普段お父様がお飲みになられているお薬を二週間分ですけど、お持ちしました。あとこちらの封書は『診療情報提供書』で施設の主治医の先生におお渡しください。あと、こちらが『看護要約(サマリー)』なので、施設の看護師さんにお渡しください。」

主任看護師さん:「それでは、私がお預かりします。」

どこから調達してきたのかわかりませんが、『途中で無くなった』と言っていたアルツ君の『普段服用している薬』を特養の主任看護師さんに手渡しています。

なぜ故今頃になって新しく薬を処方して持ってくるわけ…???

しかも、ほとんどの薬がジェネリック…。

薬剤師さん:「抑肝散に関しては当院では取り扱いが無いものでして、そちら(特養)でご手配願いますか?」

取り扱いがないというのも呆れますが、もしこの薬がアルツ君の入院途中で切れていたらどうなったんだろう…。

薬剤師さん:「あと、ご質問の件ですけれども、やはり、血液サラサラのお薬は、2剤飲んでくださいとの事でした。」

ヤッチ:「確認なんですけれども、バイアスピリンとシロスタゾールということですね。」

薬剤師さん:「そうです。今までお飲みになられていた薬、プラス、シロスタゾールを飲んでいただくことになります。」

もう、アルツ君の入院中に薬が減ったことを追及する気にもなりませんでした。

どうせオサラバする病院だと自分に言い聞かせます。(大人じゃん!)

ヤッチはアルツ君を起こします。

ヤッチ:「旦那さん、帰るよ。目を開けようか?」

アルツ君:「眠い…。」

K病院の看護師さんがアルツ君を起こします。

看護師さん:「○○さ~ん!!○○さ~ん!!ご退院ですよ。起きてください!」

ここの看護師さん、やっぱり声が大きい…。

ヤッチは『ああーあ。やっちまった…。』という冷ややかな目です。

アルツ君:「うるさいっ!!そんなにデカい声を出さなくたって聞こえるわいっ!!」

アルツ君を覚醒させたのはよいのですが、機嫌を損ねてしまいました。

看護師さん:「じゃあ、車椅子に移りますよ。少し踏ん張ってくださ~い。」

アルツ君:「なんで、お前に命令されなきゃいけないんだ~!!!」

ヤッチの筋書通りの展開、いや、当たり前の展開です…。

無理やり車椅子に乗せられたアルツ君、もう誰も止めることはできません。

エレベーターに乗っても大声、施設の車の中でも大声でわめき散らします。

施設へ帰る車内でも、ずっと『医者なんか、悪くも無いところを探しちゃ、悪いと言って金をふんだくる大悪党』的なことを終始力説です。

ヤッチ的にはこっちの方がアルツ君らしくて、うれしい気分です。

でも、アルツ君はどうもまた違う病院に連れて行かれると錯覚しているようで、何を言っても、『ウソをつけ!』と信用してくれません。

キノコさんが風邪を引いて寝込んでいなければ、K病院に迎えにも来れたかもしれないのですが、何とも不運です…。

途中、アルツ君の見覚えのある風景の場所を施設の車で通ったのですが、『そんなの関係ない!!』とおっぱっぴーです。

車が施設のエントランスに着いてもアルツ君、くだを巻く酔っ払い状態…。

何に対して怒っているのかわかりませんが、鬼のような形相です。

施設の中はちょうど昼食時です。

いつも過ごしていた三階のフロアのデイルームでは多くの入所者さんがテーブルを囲んでいます。

施設の職員さん達も忙しそうに動き回っています。

アルツ君の居室はこのデイルームを横切って奥の棟になります。

アルツ君が新任の生活相談員さんに車椅子を押されて、このデイルームに登場です。

職員さん達が笑顔でアルツ君を出迎えます。

職員さん達:「おかえりなさい!!」

アルツ君:「うるさ~いっっっ!!!!」

館内に響き渡る大声です。

それでも、職員さん達は笑顔です。

ヤッチの方がちょっとこみ上げそうになってしまいました。

渡り廊下を渡り、別棟へ…。

いつも居た『定位置』に車椅子が着きます。

同じように、職員さんが出迎えてくれます。

職員さん達:「おかえりなさい!!」

アルツ君:「うるさ~いっっっ!!!!」

このあと、新任の生活相談員さんではなく、以前からいらした生活相談員さんがアルツ君に声を掛けます。

アルツ君が心を許す施設の職員さんの一人です。

生活相談員さん:「○○さん、お帰りなさい。お帰りになるのを心待ちにしていたんですよ。」

アルツ君:「お前ら、ホントうるさいよ~。」

生活相談員さん:「そんな事言わないでくださいよ~。俺と○○さんの仲じゃないですか~。」

アルツ君の顔が少し緩みました。

生活相談員さん:「一緒にお食事しましょうよ。お腹空いてないですか?」

アルツ君:「それが腹が減らないんだよ~。」

生活相談員さん:「○○さんらしくないですね?少し召し上がったら、きっと食欲がわいてきますよ。」

アルツ君:「そうかな?」

生活相談員さん:「ですよ。」

アルツ君:「じゃあ、ちっとだけ食べてみるか。」

生活相談員さん:「そうおっしゃらずに、なんなら全部…。うちの食事はきっと美味しいと思いますよ。」

生活相談員さんが食事の介助をして下さるようです。

生活相談員さんがアルツ君の口にスプーンを持って行きます。

生活相談員さん:「いかがですか?お気に召しましたか?」

アルツ君:「まあまあだな…。」

生活相談員さん:「相変わらず、辛口ですね?」

アルツ君:「そんなことないよ~。甘いもんも好きだぞ。」

生活相談員さん:「じゃあ、甘いのも食べてみますか?」

何口か生活相談員さんがアルツ君に食べさせてくれましたが、アルツ君、途中でやはり眠くなってしまいました。

生活相談員さんの提案で、とろみのお茶より、冷たいお水の方をアルツ君が好むのでは?と言って、キンキンではありませんが、冷水にとろみをつけて飲ませてくれました。

これが、大正解。

アルツ君、ゴクゴクと音を立てて飲んでくれました。

少し間を置いたところで、アルツ君を居室で寝かせることに…。

生活相談員さんがアルツ君をベッドに寝かせてくれて、すぐにアルツ君は眠りについてしまいました。

生活相談員さん:「まれに麻痺のある方でも、自分で立ち上がろうとして転倒されてしまう方もいらっしゃるので、○○さんにもそれなりの対応させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい。そちらでご都合のよいやり方をして下さい。」

生活相談員さん:「では、ベッドの横の床にマットをひかせていただきますね。」

そう言って、生活相談員さんは居室を出て行き、再びマットを持って戻ってきました。

ヤッチ:「マットって、そういうことなのね?俺は介護の専用のものが有るのかと思いましたよ。」

生活相談員さん:「たぶん、さがせば有るんだと思うんですが、うちでは、ベッド用のマットレスを使わせていただいています。」

ヤッチ:「なるほど。」

生活相談員さん:「離床センサー(コールマット)だけをひいておくという方法も有るんですが、離床センサーが反応してコールが鳴った時は、すでにお父様が転倒してしまわれた後になってしまうと思うので、万が一転倒されても、マットをひいておけば、おケガが少なくて済むと思うんですよね。」

ヤッチ:「元々少ない人(毛が少ない人)はどうするの?」

生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「まあ、まだ自分で起き上がろうなんてこと、考えないと思うんですけどね。」

生活相談員さん:「ただ、何が起きてもおかしくない状況なので、一応はやっておかないと…。」

ヤッチ:「さすがだね…。いっそのこと、床にひいたマットレスの上で寝かす?」

生活相談員さん:「いえ、いえ、いえ…。」

生活相談員さん:「それで、この離床センサーのそばに靴を置いておけば、一応完璧です。」

ヤッチ:「何でそんなところにわざわざルームシューズをおくの?」

生活相談員さん:「不思議とこうしておくと、みなさん立ち上がる前に靴を履こうとするんですよ。その間に離床センサーの上に足を置いてくれれば、職員が気づきますから。」

ヤッチ:「プロならではの知恵ですね。」

生活相談員さん:「いえいえ。」

アルツ君が深い眠りについてしまったので、ヤッチは一旦自宅へ帰ることに…。

アルツ君が施設で夕食をきちんと食べるか、見させてもらう約束をして、もう一度施設に来ることにしました。

K病院にはバスで出かけて、施設へはアルツ君と一緒に施設の車で戻って来ていたので、自転車ではないことに気づきます。

しまった…。

テクテク歩いて自宅へ戻ります。

あまりくつろぐ間もなく、再び夕食時の6時頃に間に合うよう、今度は自転車で出かけます。

施設に着くと、もう利用者さんの配膳は終わって、皆さん食事をはじめています。

アルツ君も『定位置』に車椅子に乗って、腕組みをしています。

その横には生活相談員さん(新任ではない方)も丸椅子に腰かけ、アルツ君の食事介助をしようとしています。

ヤッチはアルツ君に気づかれないように、背後から様子を伺います。

生活相談員さんにはアイコンタクトです。

アルツ君、不機嫌な様子です。

アルツ君:「いちいちうるさいんだよっ!!どっか行けっ!!」

生活相談員さんを怒鳴りつけています。

生活相談員さん:「そんなことおっしゃらずに召しあがりましょうよ。」

アルツ君:「うるさいっ!」

ヤッチが来る以前から、このバトルは繰り広げられていたようです。

生活相談員さんが、アルツ君の視界に入らない位置にヤッチを呼びます。

ヤッチ:「だいぶオカンムリみたいですね?」

生活相談員さん:「お父様、ご家族がいらっしゃるのを待っていて、『家族が来るまで、箸をつけない。』とご立腹でして…。」

ヤッチ:「家族というよりも、母を待っているっていうわけでしょ?」

生活相談員さん:「はい、おそらくそうだと思うんです。それで、『お母様が今日はおみえにならない』的なことを申し上げちゃったので、それがお父様を怒らせてしまったのかもしれません。本当に申し訳ありません。」

ヤッチ:「いえいえ。本当のことだから仕方ないですよ。」

生活相談員さん:「申し訳ありません…。」

ヤッチ:「結構長いこと、車椅子で過ごしていたんですか?」

生活相談員さん:「はい、覚醒レベルを上げるにはできるだけ、車椅子で過ごしていただく方がよいと思ったので…。でもちょっと早急過ぎたかもしれません。」

ヤッチ:「疲れて機嫌が悪いのかもしれませんね。で、どうですか?私が声を掛けた方がよい感じですか?」

生活相談員さん:「できればそうしていただけるとありがたいんですが…?」

ヤッチ:「父の状態を施設の皆さんにいち早く理解していただくために、姉とも相談して、食事介助の時は、家族が手を出さないようにしようと決めていたんですが…?」

生活相談員さん:「食事介助だけは、介護の技術の問題ではないし、やはりご家族にはかないません。こうして食事を召し上がっていただけないような時は、我々もご家族の協力なしではどうすることもできないので…。」

ヤッチ:「じゃあ、声を掛けてみます?」

生活相談員さん:「申しわけありません。」

ヤッチ:「旦那さん、元気?」

アルツ君:「元気なわけないだろっ!どいつもこいつもおんなじこと言いやがってっ!帰れっ!」

ヤッチ:「今外から来たばっかりなんで、もう少し暖まらせてくれよ。」

アルツ君:「そんな事知るかっ!!帰れっ!!帰らなきゃ容赦しないぞ~!!」

アルツ君が両手で、自分の食事の載ったトレーをひっくり返そうとします。

ヤッチは慌てて、その手を押さえます。

ヤッチ:「よーしわかった!ちょっと散歩に行こう!」

ヤッチはそう言って、入所者さんのいない渡り廊下までアルツ君の車椅子を押します。

渡り廊下の途中で車椅子のストッパーを掛け、アルツ君の正面にしゃがみます。

ヤッチ:「何だって、そんなに気分が悪いんだい?」

アルツ君:「そんなの理屈もへったくれもあるかよ!!帰れ!!」

ヤッチ:「何だかちょっと前までのドラマのセリフみたいだな。主人公は男前だったぞ。」

アルツ君:「うるさいっ!!!」

アルツ君がヤッチに向かって唾を吐きます。

ヤッチ:「おっ?けっこういい感じに飛距離が出たね?その調子でゴックンってやってみん?」

アルツ君:「なんだかんだと、うるさい奴だな~。」

ヤッチ:「あのね、腕力じゃあ、旦那さんに負けるかもしれませんけど、口じゃあ、旦那さんに負けませんよ~。口から生まれて来たんですから!誰の口から生まれて来たんだろうね?まさかメカケの子供じゃあないだろうな…?」

アルツ君、不覚にも笑ってしまいそうになります。

ヤッチ:「あ。今、ちょっと笑いそうになったよな?それに今旦那さんが言おうとしてることも全部お見通しだぞ。『なんだかんだと、言って俺を言いくるめようとしてやがるんだな。絶対にその手には載らないからな。』だろ?」

ついにアルツ君が吹きだしてしまいます。

アルツ君:「余計なこと言わんでもいい!」

ヤッチ:「いいえ。余計なことを言います。だって、口から生まれて来たんだも~ん!」

アルツ君:「ちくしょー…。」

ヤッチ:「あ?今なんかおっしゃいました?なんなら、ご飯食べている間、ずっと耳元で囁いてあげましょうか?」

アルツ君:「いいよ、もう!」

アルツ君とはもっと長い時間渡り廊下で言い合いをしていましたが、ちょっと記事にはできないエッチな言葉も飛び交ったので、省略させていただきます。

省略した方を聞きたい?

それだけは教えられましぇん~!!

ヤッチ:「そんだけ、怒鳴ったら、喉も渇くだろ?」

アルツ君:「ちっとだけな?」

ヤッチ:「そうおっしゃらずに、一斗缶丸々ぐらい行ってくれよ。」

アルツ君:「人を殺す気か!」

アルツ君の車椅子を押し、元のテーブルに戻ります。

生活相談員さんが待ち受けていて、アルツ君に吸い飲みの水を飲ませます。

アルツ君、ゴクゴク言っちゃってます。

生活相談員さん:「どうです?美味しいですか?」

アルツ君:「あのね、水に味なんかあるかよ。」

生活相談員さん:「そうですか…。お気に召しませんでしたか…。」

アルツ君:「だけど、水だけはまずいと思った事が無いんだよなぁ…。」

かなりというか、おおいに矛盾はありますが、水を美味しく感じるようになったのは回復へ第一歩です。

このあと、生活相談員さんがアルツ君の口へ食事を運びましたが、アルツ君、疲れてしまい、またもや眠ってしまいました。

居室にアルツ君を連れて行き、ベッドに寝かせてこの日は終了です。

生活相談員さんもアルツ君の体力の衰えを痛感し、翌日から、アルツ君の食事ついて、車椅子で座った状態で食べさせるのではなく、しばらく居室のベッドの上で食べさせることに決定です。

ヤッチも昼と夜の食事時について、しばらく様子見に来ることになりました。

まだまだ、暗い記事ばかりが続いてしまいそうで、しかも記事を書く時間がなかなか取れません。

どうか、ご理解、応援の程、よろしくお願い申し上げます。


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2014/12/27 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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