site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君が特養卒業?

2012/10/06 (土)  カテゴリー: 診察
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

午前中に姉から電話が有りました。

姉:「おはよう。今どこに居る?家?」

ヤッチ:「今日は家に居るよ。今掃除機かけてた。」

どこぞのテレビ番組で部屋で掃除機をかける場合、いきなり掃除機をかけてしまうと、ほこりが部屋の中で舞ってしまうので、フローリングワイパーを先にかけて、ほこりをある程度取り除き、それから掃除機をかけると部屋がきれいになるというのを観ていたので、それを忠実に実行していました。

姉:「ママは?○○ちゃん(アルツ君)のところに行っちゃったのかな?電話がつながらないのよ…。」

キノコさんにはらくらくホンを持たせていますが、なぜかキノコさん、出かける時にこのらくらくホンを自分の部屋に置いていってしまいます。

キノコさんの言い分は『なくすと大変だから…』です。

(-_-;)

近くに住むヤッチならキノコさんの所在がわかるだろうというので、多分姉は電話をしてきたのだと思います。

ヤッチ:「多分、午前中…、10時半くらいに、俺の部屋の前で、カートをガラガラ押す音が聴こえたから、旦那さん(アルツ君)のところへ行ったんだと思うよ。」

姉:「やっぱりそっかーー!!いやさ、さっき、パパの施設から電話が有って、パパが転倒したかなにかで、右のわき腹が痛いって大騒ぎだったらしいのよ。」

ヤッチ:「『さっき』って言うのは今日の事?」

姉:「そう。今日の朝の出来事で、電話が有ったのは、多分ママが出かける少し前ぐらいかしら…。」

ヤッチ:「それで?」

姉:「本人(アルツ君)はもう大丈夫だって言ってるらしいんだけど、念のために病院で診察を受けていただきますって施設から電話が有ったわけじゃん!?」

ヤッチ:「『わけじゃん』かどうかは知らないけど、施設の人が旦那さんを病院に連れて行ってくれるっていうわけじゃん!?」

姉:「ふふ、そう…。」

ヤッチ:「で?」

姉:「パパが病院に行くのはいいとして、ママがパパの施設に行ってもパパはいないわけじゃん?」

ヤッチ:「『じゃんじゃん』うるせーし…。」

姉:「でも、ママに電話が通じないんだもん、しようがないわよね?」

ヤッチ:「俺に聞かれてもわからないけど、旦那さんがどんな具合だか見てくる必要もありそうだから、後で施設に行って来るよ。」

姉:「そ~う!?悪いわね!!私、今日は会社なのよ。早くても夜の7時前後になりそうだから、頼むわね?」

ヤッチ:「了解じゃん!!」

まあ、慌てて特養(特別養護老人ホーム)に出向いたところでアルツ君は病院に行っているわけでジタバタしたところで仕方がないわけじゃん!?

おそらくアルツ君は若い女性看護師にセクハラまがいのチョッカイを出していると推測されるわけで、ヤッチはこのまま部屋の掃除を続けました。

ところで、このフローリングワイパーを掃除機の前にかける方法なかなか良いですね~。

\(^o^)/

普段だと掃除機をかけた後、しばらく経つとテレビの上あたりにまたうっすらほこりが載っていることがありますが、これが非常に少なくなります。

そんなに部屋を綺麗にしたところで誰が来るわけでもないヤッチの部屋ですが、気分は爽快です。

\(^o^)/

掃除を終え、ゆっくり昼ご飯を食べ、アルツ君の特養に向かいます。

特養に着くと、アルツ君が帰っています。

当然、キノコさんもいます。

ヤッチがアルツ君に声をかけます。

ヤッチ:「病院でなんて言われた?」

アルツ君:「わかんないよー。」

ちなみにこの『わかんないよー』は『わ』にアクセントを置いて下さい。

キノコさんが口をはさみます。

キノコさん:「ここから車で整形外科に行ったらしいんだけど、どこに行ったかわからないんだって。」

ヤッチ:「車に乗ったのは覚えてるのか?」

アルツ君:「わかんないよー。」

アルツ君、何も覚えていないようなので会話の相手をキノコさんに換えます。

ヤッチ:「奥さん(キノコさん)は病院に一緒に行ったの?」

キノコさん:「ここへ来たら、(施設の職員さんが)『病院に行った』って言うから、私はここで本を読んで時間潰してたわ。」

ヤッチ:「旦那さんはいつ帰ってきたんだい?」

キノコさん:「いまさっきよ。昼ご飯をちょうど食べ終えたところよ。」

ヤッチ:「で、整形外科でなんて言われたの?」

キノコさん:「ここ(特養)の人が言うには、レントゲン撮ったけど、骨には異常がないんだって。」

ヤッチ:「よかったじゃん。でもまだ痛いのかい?」

アルツ君:「右のわき腹が少しな。」

ヤッチ:「ひねったのか?」

アルツ君:「そんなの俺がわかるわけないじゃないかよー。」

ヤッチ:「自分でわからなきゃ、誰がわかるって言うんだよ。しようがねーな。」

キノコさん:「整形外科でレントゲンは異常ないから、今度は内科に行ったらしいわよ。内科でしばらく待ってたらしいんだけど、混んでて順番が回ってきそうもないから、午後にまた来てくださいって言われたらしいわよ。」

ヤッチ:「じゃあ、二軒はしごしたっていうこと?」

キノコさん:「そう。で、ご飯食べ終わったら、ここの人が迎えに来て、また午前中に行った内科で診てもらうんだって。」

アルツ君:「俺、また出かけるのか?」

キノコさん:「そうよ~。また車で診てもらいに行くのよ。」

アルツ君:「かーっ。もうやんなっちゃったな…。」

ヤッチ:「わき腹自分で破っちゃえば?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

ほどなく、施設の職員さんがアルツ君を迎えに来ます。

職員さん:「では、参りましょうか?」

ヤッチ:「誰か家族の人間がついて行かなくても大丈夫ですか?」

職員さん:「はい、私がお父様をお連れしますので、いらしていただかなくても大丈夫です。」

キノコさんは、朝から待ちぼうけばかりだったので、『帰る』と一旦は言いましたが、結局ヤッチと一緒にここ特養で待つことに…。

ヤッチがキノコさんにらくらくホンを持ち歩くように説得したり、世間話をして、一時間くらい経過した頃でしょうか…。

アルツ君が帰って来ました。

アルツ君:「あれ?何でお前たちここに居るんだ?」

キノコさん&ヤッチ:「えっーーー!!」

ヤッチ:「まあ、いいや。で、内科の先生に何て言われた?」

アルツ君:「何て言われたかな…。『こんにちは』じゃなかったかなぁ…。」

ヤッチ:「ダメだこりゃ。職員さんに(診察の結果を)聞きに行って来るよ。奥さんも聞きに行く?」

キノコさんがうなずいたので、二人で同じフロアにある職員さんの事務室へ…。

ヤッチ:「すいません…。どんな感じでしたかね…???」

職員さん:「あっ。すいません。お父様ですが、別の角度からもう一度レントゲンを撮っていただいたのですが、やはり骨には異常がないということで…。」

ヤッチ:「そうですか…。」

職員さん:「ただ…。帯状疱疹の疑いもあるということで、採血して血液検査をしていただいています。」

ヤッチ:「帯状疱疹ですか~???」

職員さん:「帯状疱疹というのは御存知でしょうか?」

ヤッチ:「はい。」

知る知らないも、ヤッチの顔面神経麻痺はもしかすると帯状疱疹によるものではないかと医師に言われたぐらいですから…。

ヤッチの場合は、耳の後ろに水泡ができなかったので、結局何が原因だったかわからずじまいでしたが、何だかこの言葉を聞くと他人事ではありません。

(-_-;)

[参考] 帯状疱疹

職員さん:「今は右のわき腹に発疹のようなものは出ていないので、断定はできないということで血液を採らせていただいています。」

ヤッチ:「帯状疱疹ですか…。まったく予想していませんでした…。」

職員さん:「で、血液検査の結果が今度の火曜日以降ということになります。」

ヤッチ:「また本人が診察を受けに行くことになりますか?」

職員さん:「いえ、次回(血液検査の結果)はご本人様は行かれなくても大丈夫です。私どもで検査結果を聞きに伺わせていただきます。」

ヤッチ:「何か処置をしていただいたのですか?」

職員さん:「特別な処置は何もしていません。ただ、痛み止めを処方してもらっています。湿布薬も帯状疱疹だとすると、ヒリヒリしてしまうので、今回は止めにしました。」

ヤッチ:「そっか、そっかー。湿布薬を貼ったら大変なことになっちゃうかもしれませんもんね!?」

職員さん:「そうですね。火曜日以降ということなので、またお姉さまかどなたかに結果が出たらご連絡差し上げます。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

ヤッチはアルツ君がベッドから起き上がる時に身体をひねったか何かで、痛みを訴えているのとばかり思っていました。

(-_-;)

アルツ君本人は今はそんなに痛がっている様子もないし、帯状疱疹の可能性は低いようにも思えますが、結果を待つより仕方ありません。

アルツ君の居室に戻り、アルツ君にこのことを伝えます。

ヤッチ:「腕に絆創膏してるでしょ!?それ血を抜いたんだってよ。」

アルツ君:「俺の血を抜いたって美味くないぞ。」

ヤッチ:「そういうことじゃなくてさ…。検査だよ、検査。」

アルツ君:「検査なんてされてるのかぁ…。」

ヤッチ:「そうだよ。検査だよ。もしかしたら帯状疱疹かもしれないってさ?」

アルツ君:「海上自衛隊?」

ヤッチ:「たいじょうほうしん!!」

アルツ君:「なんだそれ?」

ヤッチ:「水疱瘡(みずぼうそう)みたいに発疹ができるんだよ。」

アルツ君:「俺はハシカやったけかな…!?」

ヤッチ:「ハシカじゃないよ。帯状疱疹になるかもしれないんだって。」

アルツ君:「そんなことになるのかぁ…。」

アルツ君、ショックなのか首をうなだれます…。

ヤッチ:「タ・イ・ジョ・ウ・ホ・ウ・シ・ンだからね。なるとけっこうつらいみたいだよ。」

アルツ君:「まあそうだろうな…。」

ヤッチ:「そうならないといいな?」

アルツ君:「そうだよなー。クビになっちゃうのか…。おい、ばあさん!!俺がそうなったら、お前の家に住まわせてくれるか?」

????

今回はさすがのヤッチもアルツ君が何を言いたいのかわかりませんでした。

(-_-;)

よくよくアルツ君に聞いてみると…。

ちょっと寒いですが…。

『帯状疱疹』を『退場方針』という風に頭に描いていたようです。

特養を追い出される…、クビになる…。

検査(査定)をして、結果次第では特養を退場です。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2012/10/06 | コメント (10) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君、謎の負傷!

2014/05/17 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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curtain_hook_001

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

5月15日木曜日の夜、姉から電話がかかってきました。

姉:「今、パパのところに行って、帰って来たところなんだけさあ…。」

ヤッチ:「お疲れ様です。」

姉:「どうも、パパ、転倒したか何かで、わき腹を痛めたらしいんだわぁ~。」

ヤッチ:「ま~たかよ。転倒したって、いつ?」

姉:「いつだかわかんないし、転倒したかどうかもわからないんだけどさ、咳をしたり、笑うと、わき腹が痛むみたいで、『痛いから、お前、そんなに笑わせるなよ~。』なんて、言ってるんだわ~。」

ヤッチ:「それは肋骨(ろっこつ)にヒビが入ってる可能性も有るな…。施設(特別養護老人ホーム)の方は、なんか言ってた?」

姉:「それが、いつのことだか、わからないんだって!」

ヤッチ:「また、放置プレイかよ…。」

姉:「生活相談員さんがお休みみたいだったみたいだから、明日も痛みが治まらないようなら、病院に連れて行ってってお願いしてきたから。」

ヤッチ:「了解。それにしても、旦那さんが、咳をしただけで痛みが走るような状況に、特養の人間は誰も気づかないのかね?」

姉:「じゃない!」

ヤッチ:「ん…。」

姉:「ただ、なんとなくだけど、私には思い当たるところが有るんだわ~。」

ヤッチ:「って、言うと?」

姉:「パパがわき腹を痛める前の日の夜勤がAさん…。痛めた日かもしれないけど…。」

話が三日間に渡るので、図解入りで…。


ヤッチ:「水曜日(14日)の夜から、木曜日(15日)の朝にかけての夜勤がAさんだったっていうこと?」

実は、アルツ君の入所している特別養護老人ホームには、Aさんという介護士さんがいらっしゃいます。

アルツ君、このAさんのことが苦手です。

理由はわかりませんが、生理的に受け付けないという言葉のほうがニュアンスが伝わりやすいかもしれません。

Aさんには、アルツ君の入所当時から面倒をみてもらって、大変お世話になっているわけで、失礼な話ではありますが、でも事実なので仕方ありません。

m(__)m

姉:「そうなのよ…。私もパパが寝る前まで、施設にいたんだけど、パパ、Aさんの顔を見るなり不機嫌そうな顔をしててさ…。何も起こらないといいなと思いながら、その日は帰って来たんだけどね。」

ヤッチ:「旦那さん、夜中にひと暴れしたのかな?」

姉:「見ていたわけじゃないから、わからないけど、今日(5月15日木曜日)はパパの事が気になってたから、早目に仕事を切り上げて、施設に行ったら、案の定よ。」

ヤッチ:「じゃあ、水曜日の夜中に転倒したか何かしたのかな?」

姉:「うん、わからない…。ただ、ナースコールもベッドのリクライニングのコードも全部引き抜かれていたわ…。」

ヤッチ:「たぶん、それは旦那さんが、なにか気にいらないことがあって、外したんだろうな。」

姉:「ただ、それをいつ外したのか、いつ外されたのかも、わからないんだけど、これまた、施設の人に訊いてもわからないんだわ~。」

ヤッチ:「なんだ、それ?」

姉:「私が今日面会に行った時は、すごく、ご機嫌だったけどね。ただ、わき腹が笑うと痛いって言うから、ああ、これは何か有ったなって思ったわけよ。」

ヤッチ:「咳をしても痛いんじゃ、寝返りもまともに打てないんじゃないのかなぁ?」

姉:「それが、じっとしている分には痛まないみたいだし、寝返りも打てるみたいなのよ…。」

ヤッチ:「だんだん、痛くなってくることも有るからなぁ…。」

姉:「うん、だから明日、パパが痛みを訴えるようなら、病院に連れて行って下さいって言ってきたわけさ。」

ヤッチ:「他にどこか怪我してるところは?」

姉:「手の甲にいっぱい小さなアザを作ってたけど、そこはあまり痛くないらしいんだわ~。」

ヤッチ:「バイアスピリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでて、内出血しやすいからかもな!?どうも、手の甲にアザが有るのなら、単純に転倒したとは考えにくいな!?」

姉:「でしょうー!?絶対なんか有ったのよ!」

ヤッチ:「確かに、不可解な話しだよな。誰も施設の人間が気づかないのも理解できないしな。明日(金曜日)、俺も面会に行くから、様子を見るなり、聞くなりしてくるよ。」

姉:「お願い、頼んだわよ。もし、パパが病院に行くようなら、また施設から連絡が入ると思うから、その時はあんたにも電話するわよ。」

そして、予想通りというか、翌日(5月16日金曜日)の午前中に姉からヤッチの元に電話が入ります。

姉:「やっぱり、パパを施設の人が午後から病院に連れて行くって、今連絡が来たから。」

ヤッチ:「何時って聞いてる?」

姉:「いや、『午後』としか聞いてないけど、お昼ご飯を食べてからじゃない?」

ヤッチ:「わかった。旦那さんが施設に戻る時間を見計らって、施設に行ってみるよ。」

姉:「整形外科だって。連れて行くのは、主任の看護師さん。私も夜、なるべく早く施設に向かうから。」

ヤッチ:「了解。」

金曜日の午後3時半過ぎにヤッチは施設に到着です。

ヤッチは受付の女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「こんにちは。父が病院に連れて行ってもらっていると思いますが、何か聞いていらっしゃいます?」

受付の職員さん:「眼科ですよね?」

ヤッチ:「眼科?私が伺っているのは整形外科なんですけど…。」

受付の職員さん:「失礼しました。今、確認してみますね。」

受付の職員さんは、内線電話でどこかに連絡を取っています。

受付の職員さん:「失礼しました。私の勘違いで、やはり、お父様、整形外科を受診されているようです。2時半ごろ、ここを出られて、まだお戻りになられていないようなんですけど…???」

ヤッチ:「そしたら、父の居室で待たしてもらってもいいですかね?」

受付の職員さん:「構いませんけど、何時にお戻りになられるかわかりませんよ?」

ヤッチ:「夜中になることはないでしょうから、ご迷惑かも知れませんけど、居室で待たしてもらいますよ。」

受付の職員さん:「申し訳ございません。」

ヤッチは入館手続きを済ませ、3階へのエレベーターを待ちます。

エレベーターを待っていると、受付の部屋から、応対してくれた職員さんが出てきて、ヤッチに近づいてきます。

受付の職員さん:「今、ちょうど、連絡が入りまして、お父様、受診を終えられて、こちらに向かっているそうです。」

ヤッチ:「あ、ホントですか、じゃあ、ほどなくで、帰ってきますね?ありがとうございます。」

ヤッチはエレベーターに乗り込みます。

3階で降り、居室へ向かおうとすると、施設の看護師さんに呼び止められます。

アルツ君を病院に連れて行ったという看護師さんとは、別の看護師さんです。

看護師さん:「お父様の事、何か聞かれていますか?」

ヤッチ:「はい、姉から連絡をもらったので…。いつ、痛めちゃったんですかね?」

看護師さん:「それがよくわからないんですよ…。」

ヤッチ:「どこでというのも…?」

看護師さん:「申しわけありません…。それもハッキリしないんですが、たぶん居室の中じゃないかと…。大きな怪我でないと良いのですが…。」

ヤッチ:「わかりました。ありがとうございます。」

看護師さん:「あ、それと、まだ、お父様病院からお戻りなられていないようなんですけど…?」

ヤッチ:「今、受付の方から、こっちに向かっていると教えていただきました。ありがとうございます。」

ヤッチは廊下を歩きはじめます。

ナースステーションのところで、再び介護職員さんに呼び止められます。

介護職員さん:「あ、すいません。お父様、まだ、病院にいらっしゃっていますけど…?」

ヤッチ:「もう、戻ってくるみたいですよ。今教えていただいたんで…。」

介護職員さん:「あ、そうなんですか?」

ヤッチ:「いつ、わき腹を痛めたんですかね?」

介護職員さん:「たぶん…、昨日(5月15日木曜日)のお昼頃からじゃないかと…。」

ヤッチ:「みなさん、『たぶん』っておっしゃるけど、なんでなんだろうね?」

介護職員さん:「すいません…。おそらく居室の中での出来事だったので…。」

誰にお伺いしても、『居室の中』という言葉が返ってきますが、居室以外のどこだったら、気づかれるんでしょうかね…。

ヤッチ:「わかりました。居室で待たせていただきますね?」

介護職員さん:「はい、どうぞ。」

ヤッチはアルツ君の居室に入ります。

主(あるじ)不在なので、居室のカーテンは閉ざされたままです。

レースのカーテン、遮光カーテンと、二枚のカーテンが引かれていますが、窓の右上から光が漏れています。

どうやら、カーテンのフックが破損しているようです。

カーテンの両端はたいていカーテンレールに固定してすき間が空かないようにする方が多いと思います。

ランナーにフックを通さず、すべらないようにする方法です。

施設でも、この方法でカーテンの両サイドが留め金具に固定されていたと思いますが、どうやら、強い力で引かれたようで、固定されているはずの留め金具がランナーと同じように窓中央に引き寄せられてしまっています。

画像はカーテンレールを真下から撮影したものですが、プラスのビスで固定されていた留め金具が10cm以上移動しています。

けっこうなテンションが加わらないと、このように留め金具が動くとは考えにくい状況です。

窓のすぐそばにベッドが置かれていますが、ちょうどめくれたカーテン側にアルツ君、枕を置いて寝ています。

その枕の横のシーツにわずかですが血痕も…。

さらに、アルツ君、普段ベッドに腰かけて過ごしていますが、ちょうど自分の腰かける頭上に蛍光灯の吊りひもが来るので、吊りひもに洗濯バサミを付け、これをクローゼットの取手に挟んで邪魔にならないようにしています。

しかし、吊りひもには、洗濯バサミの金具だけが残され、本体は見当たりません。

カーテンだけが破損しているなら、カーテンを開けようと、あるいは閉めようとしたアルツ君が、誤ってつんのめったか何かしてカーテンにしがみついた可能性も考えられます。

しかし、蛍光灯の吊りひもとカーテンは離れた位置関係にあるわけだし、手の甲に小さなアザが有るというのも、説明がつきませんねぇ…。

それに、枕元にあるナースコールもベッドのリクライニングのスイッチも外されて、無くなってしまっているわけですから、何とも不可解な事件です…。

結局、今回も事件は迷宮入りの可能性大ですかねぇ…。

ヤッチは施設の職員さんにプラスのドライバーを借り、カーテンレールの留め具を元の位置に付け換えます。

フックについては折れてしまっているので、ドレープ中ほどを一個飛ばしにして、応急処置です。

付け終えたところで、アルツ君が施設の看護師さんに車椅子を押されて、居室に帰ってきました。

ヤッチ:「おおー、おおー、リリーフカーに乗ったピッチャーみたいだな?」

アルツ君:「あれ?何でお前、ここに居るんだ?」

ヤッチ:「それ、説明すると、3時間ぐらいかかるけど、どうする?」

アルツ君:「じゃあ、やめとく!」

ヤッチは早速、主任看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「今日はありがとうございました。で、診察のほうはどうでした?」

看護師さん:「骨のほうは異常がなかったようです。ご本人様もさほど痛いとおっしゃらなかったので、様子見という事で帰って参りました。」

ヤッチ:「なんだよ、旦那さん。せっかく医者に行ったんだったら、骨の二、三本、ハンマーで打ち砕いてもらえば良かったのに?」

アルツ君:「他人の身体だと思って、勝手な事言うなッ!」

ヤッチ:「他人の身体だから、勝手なこと言うんじゃないかよ~。」

看護師さん:「私のほうは、これで失礼させていただきますね?」

ヤッチ:「今日は本当にありがとうございました。」

居室で二人切りになったので、ヤッチはアルツ君の負傷箇所の確認に入ります。

ヤッチ:「どこが痛いんだって?」

アルツ君:「いや~、それほどでもないよ。もう治ってきた。」

ヤッチ:「でも、まだ痛いんだろ?」

アルツ君:「ちっとだけな。じっとしている分にはなんでもないぞ。」

ヤッチ:「ちょっくら見せてもらうぞ?」

ヤッチはベッドに腰かけているアルツ君の上着を引き上げます。

そして、触診を始めます。

ヤッチ:「あれ?湿布してもらってないのか?」

アルツ君:「知らん。それに、あんなコンニャクみたいなの俺は嫌だ。」

ヤッチ:「なんだかケチ臭い医者だな。湿布くらいしてくれりゃあ、いいのに…。ここか?」

アルツ君:「いや、もっとわき腹に寄った方だな。」

ヤッチ:「じゃあ、ここか?」

アルツ君:「痛ッ!お前、痛いよ~!」

ヤッチ:「夢じゃなくて、よかったじゃん!じゃあ、後で、ここの看護師さんに痛いところを教えておくな?」

アルツ君:「なんで、そんな事を教えなくちゃいけないんだ?」

ヤッチ:「それ、説明すると、5時間かかるけど、どうする?」

アルツ君:「じゃあ、やめとく!」

ヤッチ:「今日は旦那さんとホントは散歩にでも行こうと思ってたんだけどな…。今日は安静にしている方が良さそうだな?」

アルツ君:「今日の散歩は天気が悪いからダメだな!?」

ヤッチ:「あのさ…、今、医者に行って来たんだよな?外は晴れてなかったか?」

アルツ君:「どうだったかなぁ…。忘れた!たぶん、雨だ、雨。」

ヤッチ:「勝手に関東地方のお天気変えてもらうと困るんですけど…。それに雨だってサッカーの試合は決行するぞ?」

アルツ君:「まあ、そんなにおかたいことを言うなよ…。」

ヤッチ:「わき腹が少し良くなってきたら、歩く練習を再開するからな?」

アルツ君:「もう少し暖かくなったらな!?」

ヤッチ:「もう、十分暖かいと思うんだけどな!?それに、死んじまってから、歩く練習をしようたって、できないんだからな?」

アルツ君:「お前は、バカだね~。死んじまったら、足は要らないぞ!?」



アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/05/17 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

笑うのは禁止です…。

2014/05/18 (日)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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bomb

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

やはりヤッチの嫌な予感が当たってしまいました。

昨日の晩、姉から電話をもらいました。

姉:「今、特養に来てるんだけどさ…。やっぱり、パパ、右のわき腹が痛むらしんだわ…。」

ヤッチ:「やっぱり、そうか…。かなり、痛がってんのかな?」

姉:「うん…、わき腹が痛むせいで、食欲もないし、相当体力も使うんじゃない…。あぶら汗までかいてるのよ…。」

ヤッチ:「もう一度、医者に連れて行かないとダメかな…。」

姉:「とにかく、ちょっと動くと痛いらしいんだわ…。今は『眠い、眠い…。』って言ってる…。」

ヤッチ:「俺も昔、痛めた事が有るけど、ちょっと身体に力を入れただけでも、激痛が走るから、体力をものすごく消耗するんだよ。胸を固定する固定帯(バストバンド)みたいのをしてもらわないと、なかなか治らないかもな!?でも、旦那さんのことだから、締め付けると、今度は嫌がって外したがるだろうし、難しいところだな…。」

姉:「そっか…。」

ヤッチ:「キノコさんが転倒したときも、誤診で、打撲が骨折だったっていうケースが有るから、骨折している可能性も捨てきれないよな…。」

姉:「どうしたらいいと思う?」

ヤッチ:「仮に骨折しているとしても、安静にしているしか手が無いかな…。あとはなるべく痛いところの筋肉を使わないとか…。自力で起き上がるのはその痛みだと無理だと思うよ。」

姉:「うん、わかった…。今日は『眠い』って、言ってるからこのまま寝てもらうわ…。ただ、私じゃベッドに寝かせるのも一苦労なんだよなぁ…。」

ヤッチ:「そんなの施設の人に頼んでやってもらえばいいじゃん?」

姉:「それが、不幸なことに、シフトに入ってるのがAさんなんだわ…。」

ヤッチ:「無理そうなら、お願いしちゃった方がいいよ。あなたまで腰を痛めたら大変だから。」

姉:「じゃあね、パパが『もう寝る』って言ってるから。」

時間の経過とともに、アルツ君の右わき腹の痛みはひどくなっているようです。

少し心配だったので、今日も、午後、アルツ君のいる特養に面会に行ってきました。

友人Yさんも一緒に行ってくれました。

居室に行く前に、ナースステーションで、職員さんに様子を訊いてみました。

ヤッチ:「いつもお世話になっています?(アルツ君は)どんな具合ですか?」

職員さん:「痛みがあるらしく、居室でお休みになられています。」

ヤッチ:「食事は?」

職員さん:「朝も昼もきちんと摂られていましたよ。」

ヤッチ:「わかりました、ありがとうございます。ちょっと部屋を覗かせてもらいますね。」

ヤッチと友人Yさんは、アルツ君の居室を訪れます。

アルツ君、患側(痛い側)を下にして、ベッドで横向きになって寝ています。

居室の入り口から見ると、ちょうどこちらにお尻を向けているような格好です。

ベッドのリクライニングはフラット(水平)の状態です。

ヤッチ:「旦那さん、だいぶ痛むのか?」

いつもなら、誰かが居室に入って来ると、すぐに振り返るアルツ君ですが、今日はお尻を向けたまま…。

返事も返って来ません。

ヤッチは、アルツ君の顔の見える窓際に立ってアルツ君の顔を覗き込みます。

アルツ君、目を閉じたまま…。

ヤッチ:「寝てるのか?」

アルツ君:「寝てないよ…。」

ヤッチ:「寝てないって言いながら、目を開けないな?ひょっとして、向こうの川岸で足の無い人たちが手を振って、旦那さんを呼んでないか?」

アルツ君:「そんな、はず、あ、痛ッ!!

目を閉じながらも、笑いそうになったアルツ君が悲鳴をあげます。

ヤッチ:「悪い、悪い。相当痛そうだな?ボタモチを持って来たけど、食うか?」

アルツ君:「いらない…。」

ボタモチを欲しないアルツ君なので、相当重症です…。

???

ヤッチとYさんは顔を見合わせます。

アルツ君の背後にいたYさんが、アルツ君に声を掛けます。

Yさん:「こんにちは。俺が誰だかわかりますか?」

アルツ君:「わかるよ…。」

Yさん:「目を閉じてるのにわかるんですか?」

アルツ君:「わかるさよ~。」

Yさん:「ヒゲは生えてましたっけ?」

アルツ君:「ヒゲ?ヒゲは、あ、痛ッ!!

ヤッチ:「旦那さん、もうしゃべらなくてもいいよ。」

アルツ君:「なんで、こんなに痛いんだろ?あ、痛ッ!!

ヤッチ:「どっかにぶつけたか、転倒したかで、あばら骨(肋骨)を痛めちゃったんだよ。」

未だ、どうしてこういう事態になったかについて、施設からの回答は有りません。

(-_-;)

アルツ君:「そんな、あばら骨、切っちゃえ!!あ、痛ッ!!

ヤッチ:「枕を少し高くした方が、楽なんじゃないのか?」

アルツ君:「知らん…。何にもしないと何ともないんだけどな、あ、痛ッ!!

ヤッチ:「寝返りを打てそうかい?ゆっくりでいいから、仰向けになってみようか?」

アルツ君:「どうして?」

ヤッチ:「その体制じゃ、痛い方を自分の腕で圧迫してるし、第一、ボタモチ食えないじゃないかよ…。」

アルツ君:「食いたくない…。誰かにくれてやれ!!」

Yさん:「そんなこと言うなら、俺が食っちゃいますよ?」

アルツ君:「どうぞ…、あ、痛ッ!!

ヤッチとYさんが帰るまで、終始アルツ君、こんな様子です。

ついつい、いつもの調子でヤッチはアルツ君の笑いを誘うようなことを言ってしまい、アルツ君が悲鳴をあげます。

あ、痛ッ!!

そして、根っからのお調子者のアルツ君も自分から笑ってしまうようなことを言っては、自爆です…。

あ、痛ッ!!



アルツ君が寝ているより座っている方が楽だというので、介助して椅子に座ってもらいました。

少し無理やりですが、持って来たボタモチを食べてもらい、痛み止めも飲んでもらいました。

生活相談員さんには、明日、再度アルツ君を整形外科に連れて行くよう、お願いして施設を後にしてきました。

それと、ベッドはフラットにするより、やはり頭を少し高くする方が楽だったようなので、リクライニングスイッチで頭を高くして来ました。

当分、アルツ君を笑わせるようなことを言うと、治りが遅くなってしまいそうです。

というより、ヤッチが面会に行くと治りが遅くなってしまうかもしれませんね~。

ということで、今回、笑いは無しということで…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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2014/05/18 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

笑い解禁です…。

2014/05/19 (月)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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balustrade

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

結論から先に申し上げてしまうと、早くも笑い解禁です。

(^^ゞ

原因はわかりませんが、右わき腹を痛めて、笑うこともできず、昨日までフーフー言っていたアルツ君ですが、もう、笑っても平気になってしまいました。

夕方、帰宅し、ヤッチが部屋のカギを開けようとしていると、キノコさんが姿を現します。

ヤッチ:「お、どっか出かけて来たの?」

キノコさん:「今日は午前中、病院に行って、その帰りにおじいちゃん(アルツ君)のところに行ってきたのよ。で、今さっき帰って来たところ。」

ヤッチ:「俺も、旦那さんの夕飯時にでも、行ってみようかなと思ってたんだけどさ…。どうだった?まだ痛がってた?」

キノコさん:「それが大変だったのよ…。」

ヤッチ:「外で、立ち話も何だから、中に入りなよ。」

ヤッチはキノコさんを自分の部屋に招き入れます。

ヤッチ:「大変だったって、相当重症なのかい?」

キノコさん:「そうじゃないのよ…。」

ヤッチ:「ん?どういうこと?」

キノコさん:「私がおじいちゃんのところに行った時は、まだ病院の診察で、帰ってきてなかったのよ。」

ヤッチ:「それ、何時ごろ?」

キノコさん:「お昼前、11時過ぎくらいかしら…。」

ヤッチ:「で?」

キノコさん:「おじいちゃんの部屋で待っていたら、11時半ごろ、あの人が看護婦(師)さんと一緒に帰って来て、帰るなり、『腹減ったー!』だもの…。」

ヤッチ:「俺もそのころ、お嬢さん(姉)から電話をもらって、旦那さん、サラシを巻いて帰って来たって聞いたけど…。」

キノコさん:「いや、サラシはお昼ご飯を食べてから、看護婦さん二人で来て、着けていたわよ。」

ヤッチ:「交換しに来たのかな…?まあ、いいや。で?」

キノコさん:「ちょうど、お昼ご飯が用意されている時だから、さっそくパクついていたわよ。」

ヤッチ:「えー!昨日までは痛くて食事も喉を通らないなんて聞いてたのになぁ…。」

キノコさん:「ウソ、ウソ、ウソ…。私がおにぎりを持って行って、それを食べていたら、『お前の方が美味そうだな?』なんて言って、私の持って来たおにぎり、ほとんど食べちゃったんだから…。」

ヤッチ:「もう、痛みが引いたのかね…?」

キノコさん:「それで、その後に、音楽クラブが有るからって、あそこの人達(特養の職員さん)が部屋まで、迎えにきたのよ。」

特養では、リクリエーション活動の一環で、月に何度か、参加を希望する利用者さんがデイルームに集まって、ピアノの音に合わせて、みんなで流行歌などを歌っています。

音楽療法とは、別物です。

ヤッチ:「で、歌いに行ったの?」

キノコさん:「最初は『行かない』とか言っていたけど、持ち上げられたものだから、『じゃあ、行きましょッ!』なんて言って、スタスタ歩いて、2階まで行ったわよ。」

ヤッチ:「えー!!昨日は自分で立ち上がれなくて、生活相談員さんと俺と、二人がかりでリハパンを交換したんだぞ。」

キノコさん:「知らないわよ。だって、歩行器使って、私の先を歩いていたわよ…。」

ヤッチ:「で、奥さんが言う、『大変だった』というのは?」

キノコさん:「最初は機嫌よく、歌っていたんだけど、急に雲行きが怪しくなって…。」

ヤッチ:「機嫌が悪くなっちゃった?」

キノコさん:「そうなのよ…。『こんな歌を歌ったって一銭にもなりやしない!』とか言い出しちゃって…。」

ヤッチ:「有りがちなパターンって言っちゃあ、有りがちのパターンだね。」

キノコさん:「でも、大勢、人が集まって、みんな気持ちよく歌っているでしょ?そこで大声を上げるものだから、私も『部屋に戻りましょ?』って言ったのよ。」

ヤッチ:「で、奥さん一人で、旦那さんを部屋まで連れてきたの?」

キノコさん:「いやー、とんでもない。一人で立って歩き出しちゃって…。」

ヤッチ:「えー!職員の人達は?」

キノコさん:「そりゃあ、勝手に帰られたら大変だから、一緒について来たけど、その人たちの手を振り払っていたわ。」

ヤッチ:「痛くないのかね?昨日の様子からは想像もつかないんだけどな…。」

キノコさん:「たまに痛むみたいだけど、あんた達が言っていたほど痛くないみたいよ。」

ヤッチ:「だって、お嬢さんなんて、大きな病院で診察を受けた方がいいかね?なんて言ってたぐらいなんだぞ?」

キノコさん:「私は知らないわよ。だって、本当なのだもの。」

ヤッチ:「奥さんの顔を見たから、急に元気になっちゃったかな?」

キノコさん:「そんなことより、その後よ。」

ヤッチ:「どうかしっちゃった?」

キノコさん:「部屋に戻るなり、お尻向けて寝ちゃって、『お前なんか、帰れッー!!』って大きな声で怒鳴るのよ…。」

ヤッチ:「病院に行って疲れちゃったのかね…。」

キノコさん:「わからないけど…。私もおっかないから、そのまま帰って来ちゃったのだけど、たぶん私の帰った後、また施設で暴れていないかと思って…。」

ヤッチ:「有りうるな…。」

キノコさん:「やめてよ~。心配だから、あんたちょっと行ってみて来てくれない?」

ヤッチ:「俺も、バストバンド(医療用固定帯)を用意しなくちゃいけないかなと思ってたんだけど…。旦那さんの胸囲がわからないから、計りに行こうと思ってたから、行って来るよ。でも、話を聞く限りじゃ、バストバンドの必要も、なさそうだな…。」

キノコさん:「あの人のことだから、また『痛い!』って大騒ぎしているかもしれないわよ。」

ヤッチ:「やめてよ~。」

アルツ君の夕飯時を狙って、大急ぎで施設に行ってきました。

施設に着いたのが6時前だったので、夕飯の用意はまだできていません。

アルツ君、定位置に腕組みをして腰かけています。

ヤッチはアルツ君のとなりの席が空いていたので、そこへ腰かけます。

アルツ君:「あ、お前、なんでこんなところにいるんだ?」

ヤッチ:「それを説明すると、半月ほどかかるけど、説明を聞く?」

アルツ君:「聞かない。」

ヤッチ:「腹減ってるのか?」

アルツ君:「減ってるか、減っていないかで言ったら、減ってるんだろうなぁ…。」

ヤッチ:「自分の胃袋じゃないみたいだな?」

アルツ君:「はっ、はっ、は。」

ヤッチ:「えっ!笑っても痛くないのか?」

アルツ君:「誰?」

ヤッチ:「旦那さん。」

アルツ君:「痛くないみたいだな。ははーん。」

ヤッチ:「昨日は悲鳴をあげてなのにな?」

アルツ君:「なんで、お前がそんなことを知ってるんだ?」

ヤッチ:「それを説明すると、一カ月ほど時間をいただかないといけないけど?」

アルツ君:「じゃあ、止めとく。まあ、まだ、時々痛いけど、あと一日寝りゃあ、治っちゃうな!?」

ヤッチ:「昨日は『俺の背中に材木を結わいつけろ!!』って騒いでたんだぞ?」

アルツ君:「ウソをつけ!また、大げさなことを言ってやがるんだから!」

ヤッチ:「まあ、いいや。サラシを巻いてるらしいな?ちょっくら見せてくれよ?」

アルツ君:「どうして?」

ヤッチ:「ドスでも差してないか、身体検査だよ。」

アルツ君:「ふん、勝手にどうぞ!」

ヤッチ:「なんだか、下にずれちゃってるんじゃないのか?」

アルツ君:「ずれてても、関係ないよ。もう必要ない。」

ヤッチ:「そんな事言って、また痛くなる可能性だってあるから、巻いときなよ。なんなら、背中にドスを差し込んでやるぞ?」

アルツ君:「いらない!」

ヤッチ:「ちょっとさ、胸回りを測らせてくれよ?」

アルツ君:「そんなことしてどうするんだ?」

ヤッチ:「説明すると…、」

アルツ君:「やめとく!」

ヤッチ:「学習能力あるじゃん!」

ヤッチがアルツ君の胸囲を測り終えると、ちょうど、アルツ君に夕飯が配られました。

早速パクついています。

アルツ君:「ばあさんのやつ、いつも何食ってやがるのかな…。」

ヤッチ:「今日の昼、ばあさんのおにぎりを取り上げたらしいな?」

アルツ君:「うっそー!」

ヤッチ:「ばあさんと歌も歌ってたらしいな?」

アルツ君:「うっそー!ばあさんになんて、10年以上会ってないぞ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[追記]

皆さんにご心配をかけましたが、早くもアルツ君の痛みは峠を越えてしまったようです。

越えて、跳ね返って、また戻ってくる可能性も有りますが…。

逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で吐血し、入院したときも、確か入院先の病院をすぐさま追い出されたような…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

関連記事:アルツ君、またもや救急搬送!!

記事をご覧いただき、心配して下さった皆様にはこの場を借りて、お礼&お詫び申し上げます。

m(__)m

特養の職員さんも万が一のことを考え、コールマット(着床センサー)やベッドの手すりなども付け換えて下さいましたが、もしかすると、もう必要ないかもしれません。

ちなみにアルツ君の胸囲ですが、アンダーが90cm、トップが94cmでした。

ヤッチより、はるかに巨乳ちゃんです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

セシールなら有るかなぁ…。


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